JPH08185542A - 図形処理装置 - Google Patents

図形処理装置

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Publication number
JPH08185542A
JPH08185542A JP6325157A JP32515794A JPH08185542A JP H08185542 A JPH08185542 A JP H08185542A JP 6325157 A JP6325157 A JP 6325157A JP 32515794 A JP32515794 A JP 32515794A JP H08185542 A JPH08185542 A JP H08185542A
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JP
Japan
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line
ridge
intersection
hidden
ridge line
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Pending
Application number
JP6325157A
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English (en)
Inventor
Suguru Goto
英 後藤
Koji Marume
孝二 丸目
Tomomichi Tamura
朋通 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6325157A priority Critical patent/JPH08185542A/ja
Publication of JPH08185542A publication Critical patent/JPH08185542A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤーフレームモデルにおいて、容易に隠
線処理を行うことができ、一意に解釈できる物体を描く
ことができる作業性,操作性,信頼性に優れた図形処理
装置を提供することを目的とする。 【構成】 入力を行う入力装置2と、表示する表示装置
3と、実行させるプログラムを記憶する主記憶装置4
と、各種データを記憶させる二次記憶装置13と、を備
えた図形処理装置であって、二次記憶装置に、稜線の線
分同士の交点を算出する交点算出手段5と,交点位置に
おいて奥側の稜線を判定する交差稜線判定手段6と,奥
側の稜線を登録する稜線登録手段7とを有する隠線処理
部8と、各稜線の情報を格納するワイヤーフレームテー
ブル10と,隠線となる稜線を登録する分割稜線テーブ
ル11とを有するデータテーブル22と、隠線を別のレ
イヤーに出力するレイヤー出力部9とを有する構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は図形処理装置、特にCo
mputer Aided Design(以下CAD
と略す)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、現実の世界や頭の中のイメージか
ら、要素や特徴を取り出してモデル空間と呼ばれるコン
ピュータにより構築された世界に配置する作業をモデリ
ングと呼ばれ、特に物体の形状について特徴を抽出する
ことは形状モデリングと呼ばれている。この形状モデリ
ングを行う際に使用される図形としては図形情報の与え
方によって幾つかの種類がある。例えば、物体の各頂点
と稜線のみのデータで表現するワイヤーフレームモデ
ル、第2にワイヤーフレームモデルに物体の表面の情報
を付加して表現するサーフェスモデル、第3にサーフェ
スモデルに物体の内部のデータを付加して表現するソリ
ッドモデルである。このうち、ワイヤーフレームモデル
は稜線と頂点だけで容易に表現でき、必要とするメモリ
も少なく、データへのアクセスも速いために、形状モデ
リングを行う際に好適に用いられている。
【0003】以下に従来の図形処理装置について、図面
を参照しながら説明する。図16(a)は従来の図形処
理装置のワイヤーフレームモデルの一例を示す図であ
り、図16(b),図16(c),図16(d)は従来
の図形処理装置のワイヤーフレームモデルにおける解釈
の一例を示す図であり、図17(a)は従来の図形処理
装置のワールド座標系を示す図であり、図17(b)は
従来の図形処理装置の視点座標系を示す図である。ま
ず、ワイヤーフレームモデルはポリゴン面の情報を持た
ないので3次元図形を描くと本来見えない稜線が表示さ
れ、物体を一意に解釈することができない。図16
(a)に示すようなワイヤーフレームモデルは図16
(b),図16(c),図16(d)に示すような図形
として解釈することができる。そこで、図形を正確に認
識するために、見えない稜線を描かなかったり、破線で
表示することにより隠線処理を行っているが、陰に隠れ
て見えないということは、見ようとしている物体と視点
の間をさえぎる面,物体を構成する物質等が存在してい
るということである。従って、隠線処理を行うには、少
なくとも物体を構成するポリゴンの情報と視点の位置が
必要となり、図形を決定するためのデータにポリゴン情
報を含むサーフェスモデルが必要となる。
【0004】また、3次元物体を表現するには空間を決
める必要がある。3次元空間に用いられる座標系として
は、図17(a)に示すようなワールド座標系と、図1
7(b)に示すような視点座標系があげられる。特に、
視点座標系は座標原点に視点をおいた座標系で、視点と
原点の位置関係を考慮せずにすむために、図形をスクリ
ーンに表示するような場合に有効であり、視点座標系に
おける座標値が一般的に使用される。また、ワイヤーフ
レームモデルでは物体の各頂点の座標値と、これらの頂
点を結ぶ稜線のつながり具合をデータとして定義する必
要がある。定義は各頂点に番号を付け、各頂点の座標値
を定義した上で、つながっている2つの頂点の番号を示
すことで結び付きの状態を定義する。更に、それらの稜
線がどのような多角形によってサーフェスを構成してい
るのかを定義する必要がある。この定義は物体を構成す
る各ポリゴンに番号を付け、そのポリゴンの各稜線の稜
線番号を示すことでサーフェスを定義する。この定義さ
れたデータは(表1)に示すようなデータテーブルに格
納する。
【0005】
【表1】
【0006】各頂点の座標を定義したデータ群には各頂
点の番号及び各頂点の座標値が、稜線を定義したデータ
群には各稜線の番号及び各稜線の端点を構成する頂点番
号が、サーフェスを定義したデータ群には各サーフェス
番号及び各サーフェスを構成する稜線番号が記述され
る。
【0007】更に、3次元物体を2次元で表現するには
物体を平面に投影する必要がある。一般的には、視点か
らZ方向の位置にZ軸に垂直に投影面を置き、この投影
面にZ軸に平行に投影する場合を考える。この時、投影
面上でのX,Yの座標値は元の図形と変わらない。3次
元物体がワイヤーフレームモデルである場合は、投影面
には各頂点座標のX値,Y値を元に描画される。各稜線
は前後情報関係なく全て描画される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ワイヤーフレームモデルは面の情報を持た
ないために、隠線処理を行うことができず、稜線が全て
描画されてしまい、物体を一意に解釈することができず
信頼性に欠けるという問題点を有していた。また、一意
に解釈できる物体を描くために隠線処理を行うには、多
大な時間を要し、更に、隠線処理を行った後に隠線が必
要になった場合には、再度出力し直さねばならず、作業
性に欠けるとともに作図を行うことも難しく操作性に欠
けるという問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ワイヤーフレームモデルにおいて、容易に隠線処理
を行うことができ、一意に解釈できる物体を描くことが
できる作業性,操作性,信頼性に優れた図形処理装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の図形処理装置は、文字,数
値,図形要素等を入力する入力装置と、入力装置で入力
された文字,数値,図形要素等を表示する表示装置と、
オペレーションシステム,ウインドウシステム等の実行
させるプログラムを記憶する主記憶装置と、各種データ
を記憶させる二次記憶装置と、を備えた図形処理装置で
あって、二次記憶装置に、2次元平面に投影した稜線の
線分同士の交点を算出する交点算出手段と,交点算出手
段で算出した交点位置において奥側の稜線を判定する交
差稜線判定手段と,交差稜線判定手段で判定された奥側
の稜線を登録する稜線登録手段と,を有する隠線処理部
と、各稜線の情報を格納するワイヤーフレームテーブル
と,隠線処理部で判定された隠線となる稜線を登録する
分割稜線テーブルと,を有するデータテーブルと、隠線
処理部で処理された隠線を作業レイヤーとは別の図面レ
イヤーに出力するレイヤー出力部と、を備えている構成
を有しており、請求項2に記載の図形処理装置は、文
字,数値,図形要素等を入力する入力装置と、入力装置
で入力された文字,数値,図形要素等を表示する表示装
置と、オペレーションシステム,ウインドウシステム等
の実行させるプログラムを記憶する主記憶装置と、各種
データを記憶させる二次記憶装置と、を備えた図形処理
装置であって、二次記憶装置に、2次元平面に投影した
稜線の線分同士の交点を算出する交点算出手段と,交点
算出手段で算出した交点位置において奥側の稜線を判定
する交差稜線判定手段と,交差稜線判定手段で判定され
た奥側の稜線を登録する稜線登録手段と,稜線登録手段
で登録された奥側の稜線に対応する線分を交点付近で分
割表示する稜線描画手段と,を有する隠線処理部と、各
稜線の情報を格納するワイヤーフレームテーブルと,隠
線処理部で判定された隠線となる稜線を登録する分割稜
線テーブルと,を有するデータテーブルと、を備えてい
る構成を有しており、請求項3に記載の図形処理装置
は、文字,数値,図形要素等を入力する入力装置と、入
力装置で入力された文字,数値,図形要素等を表示する
表示装置と、オペレーションシステム,ウインドウシス
テム等の実行させるプログラムを記憶する主記憶装置
と、各種データを記憶させる二次記憶装置と、を備えた
図形処理装置であって、二次記憶装置に、ソリッドモデ
ルの頂点と視点間の線分がソリッドモデルの面と交差す
る点を求める交差点算出手段と,交差点算出手段での結
果をもとに可視点,不可視点の登録を行う可視点・不可
視点登録手段と,可視点・不可視点登録手段で登録され
た不可視点が稜線の始点または終点に存在するか判定す
る可視線・隠線判定手段と,可視線・隠線判定手段で判
定された結果をもとに可視線・隠線の登録を行う可視線
・隠線登録手段と,を有する隠線処理部と、隠線処理部
で登録された隠線を作業レイヤーとは別のレイヤーに出
力するレイヤー出力部と、を備えている構成を有してい
る。
【0011】ここで、交点とは、稜線を2次元平面上に
投影した際の線分同士が交わる点である。交差点とは、
ソリッドモデルの頂点と視点間の線分が面と交差する点
である。
【0012】
【作用】この構成によって、ワイヤフレームモデルの図
形要素から奥側にある稜線と手前側にある稜線とを判別
し、奥側にある稜線と手前側にある稜線を別々のレイヤ
ーに出力することにより、作業者がレイヤーの可視,不
可視操作を用いて容易にワイヤーフレームモデルにおけ
る隠線処理を行うことができる。また、ワイヤーフレー
ムモデルの稜線を2次元平面に投影した際に、投影され
た線分が交わる場合は奥側にある稜線に対応した線分を
交点付近で分割させて表示することにより、ワイヤーフ
レームモデルにおいて、一意に解釈することができる物
体を描画することができる。更に、ソリッドモデルの図
形要素から可視線と隠線を判定し、可視線と隠線を別々
のレイヤーに出力することにより、作業者がレイヤーの
可視,不可視を用いて容易にワイヤーフレームモデルに
おける隠線処理を行うことができる。
【0013】
【実施例】 (実施例1)以下本発明の第1実施例における図形処理
装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本
発明の第1実施例における図形処理装置の全体構成図で
あり、図2は本発明の第1実施例における図形処理装置
の交点算出手段のフローチャートであり、図3は本発明
の第1実施例における図形処理装置の交差稜線判定手段
のフローチャートであり、図4は本発明の第1実施例に
おける図形処理装置の分割稜線テーブルの構成図であ
り、図5は本発明の第1実施例における図形処理装置の
稜線登録手段のフローチャートであり、図6は本発明の
第1実施例における図形処理装置のレイヤー出力部のフ
ローチャートであり、図7(a)は本発明の第1実施例
における図形処理装置のワイヤーフレームモデルの一例
を示す図であり、図7(b)は本発明の第1実施例にお
ける図形処理装置の隠線処理を行ったワイヤーフレーム
モデルの一例を示す図である。1は中央処理演算装置
(以下CPUと略す),マイクロプロセッサユニット等
から構成されて装置全体を制御する中央処理装置、2は
キーボード,マウス等から構成されて文字,数値,図形
要素等の入力を行う入力装置、3はディスプレイ,液晶
ディスプレイ等から構成されて入力装置2で入力された
文字,数値,図形要素等を表示する表示装置、4は実行
させるオペレーティングシステム,ウインドウシステム
等を記憶する主記憶装置、5は図形要素を2次元平面に
投影させた際に、投影させた線分同士の交点を算出する
交点算出手段、6は交点算出手段5で算出された交点に
おいて奥側にある稜線を判定する交差稜線判定手段、7
は交差稜線判定手段6で判定された奥側にある稜線毎に
登録する稜線登録手段、8は交点算出手段5,交差稜線
判定手段6,稜線登録手段7から構成される隠線処理
部、9は隠線処理部8で判定された隠線を別のレイヤー
に出力するレイヤー出力部、10は稜線番号,端点等の
各稜線の情報を格納するワイヤーフレームテーブル、1
1は隠線処理部8で判定された隠線を登録する分割稜線
テーブル、12はワイヤーフレームテーブル10,分割
稜線テーブル11から構成されるデータテーブル、13
は二次記憶装置である。
【0014】以上のように構成された本発明の第1実施
例における図形処理装置について、以下その動作を説明
する。交点算出手段5では、稜線を2次元平面に投影し
た際の線分の交点を求める処理を行う。まず、図2に示
すように、2つの稜線の端点をワイヤーフレームテーブ
ル10から取り出す(S1)。次に、稜線を2次元平面
に投影してできる線分の2次元方程式を算出する(S
2)。ここでの投影は視点座標系におけるZ軸に垂直な
2次元平面に対して行うため、頂点のZ成分(奥行き)
は無視できる。次に、算出した2次元方程式より交点算
出する(S3)。次に、交点が算出されたか判定する
(S4)。Noである場合、即ち、交点がない場合は交
点算出手段5を終了し、Yesである場合、即ち、交点
がある場合は交点が2つの投影した線分上に存在するか
判定する(S5)。Noである場合、即ち、交点がない
場合は交点算出手段5を終了し、Yseである場合、即
ち、交点がある場合は2つの稜線番号と算出した交点を
交差稜線判定手段6に渡す(S6)。
【0015】交差稜線算出手段6では、稜線を2次元平
面に投影した際に線分が交わる場合に、投影した線分に
対応する稜線のどちらが奥側にあるかを判定する処理を
行う。まず、図3に示すように、交点算出手段5から2
つの稜線番号と交点を受け取る(S7)。次に、2つの
稜線番号の各端点をワイヤーフレームテーブル10から
取り出す(S8)。次に、2つの稜線の端点を通る3次
元直線方程式を算出する(S9)。次に、算出した2つ
の3次元直線方程式に交点を代入して、交点における奥
行き値(以下Z値と称す)をそれぞれ求める(S1
0)。次に、算出した2つのZ値を比較して小さい値を
持つ稜線の番号と交点を稜線登録手段7に渡す(S1
1)。
【0016】稜線登録手段7では、交差稜線判定手段6
から渡される稜線番号,交点を図4に示すような構成の
分割稜線テーブル11に順次登録する処理を行う。ま
ず、図5に示すように、交差稜線判定手段6から稜線番
号,交点を受け取る(S12)。次に、受け取った稜線
番号が分割稜線テーブル11に登録済みか判定する(S
13)。Yesである場合、即ち、登録されている場合
は、ステップ15にジャンプし、Noである場合、即
ち、登録されていない場合は、稜線番号を格納する領域
を分割稜線テーブル11に追加し、稜線番号を格納する
(S14)。次に、稜線番号の領域に対応して交点を格
納する領域を追加し、交点を格納する(S15)。既に
幾つかの交点が格納されている場合には最後に追加され
る。
【0017】この交点算出手段5,交差稜線判定手段
6,稜線登録手段7の一連の処理を全ての稜線の組み合
わせに対して実行する。この処理が終了すると、分割稜
線テーブル11には、分割すべき稜線番号,稜線を投影
した線分を分割する位置が全て格納されることになる。
【0018】レイヤー出力部9では、交点分割された稜
線と分割されていない稜線を別々のレイヤーに出力する
処理を行う。まず、隠線処理部8によって、交点分割さ
れた要素か判定する(S16)。Noである場合、即
ち、分割されていない要素の場合は手前に見える要素と
して作業レイヤーに出力する(S17)。Yesである
場合、即ち、分割された要素の場合は視点より奥側にあ
る要素として別のレイヤーに出力する(S18)。
【0019】以上のように本発明の第1実施例によれ
ば、奥行きに応じて出力させるレイヤーを分けたことに
より、作業者が、作業レイヤーの表示状態を可視,不可
視と切り替えることで、図7(a)及び図7(b)に示
すように容易にワイヤーフレームモデルにおいて隠線処
理を行うことができる。
【0020】(実施例2)以下本発明の第2実施例にお
ける図形処理装置について、図面を参照しながら説明す
る。図8は本発明の第2実施例における図形処理装置の
全体構成図であり、図9は本発明の第2実施例における
図形処理装置の稜線描画手段のフローチャートであり、
図10(a)は本発明の第2実施例における図形処理装
置のワイヤーフレームモデルの一例を示す図であり、図
10(b)は本発明の第2実施例における図形処理装置
の隠線処理を行ったワイヤーフレームモデルの一例を示
す図である。1は中央処理装置、2は入力装置、3は表
示装置、4は主記憶装置、5は交点算出手段、6は交差
稜線判定手段、7は稜線登録手段、10はワイヤーフレ
ームテーブル、11は分割稜線テーブル、12はデータ
テーブル、13は二次記憶装置であり、従来例と同様な
ものなので説明を省略する。14は稜線登録手段7で登
録された奥側にある稜線を交点付近で分割させて描画す
る稜線描画手段であり、15は交点算出手段5,交差稜
線判定手段6,稜線登録手段7,稜線描画手段14から
構成される隠線処理部である。
【0021】以上のように構成された本発明の第2実施
例における図形処理装置について、以下その動作を説明
する。まず、交点算出手段5,交差稜線判定手段6,稜
線登録手段7によって、実施例1と同様な処理を行うこ
とにより、分割すべき稜線番号,稜線を投影した線分の
分割する位置を分割稜線テーブル11に格納する。稜線
描画手段14では、ワイヤーフレームテーブル10,分
割稜線テーブル11に格納されている情報を参照して稜
線を2次元平面に投影し、ワイヤーフレームテーブル1
0に格納された稜線を順次2次元平面に投影して稜線を
描画する処理を行う。
【0022】まず、描画しようとする稜線番号が分割稜
線テーブル11に登録されているか判定する(S1
9)。Noである場合、即ち、登録されていない場合は
稜線を平面に投影した時にできる線分を描画する(S2
0)。Yesである場合、即ち、登録されている場合は
分割稜線テーブル11から稜線番号に対応して登録され
た交点を全て取り出し、X成分の値(以下X値と称す)
が小さい順にソートする(S21)。次に、稜線を2次
元平面に投影した時の端点を求め、端点を通る直線の2
次元方程式を算出する(S22)。次に、算出した2次
元方程式を満たし、交点からある一定値だけ正負方向に
離れた分割点を発生させる(S23)。ここでは、交点
のX値を2加減した値におけるY値を2次元方程式から
算出し、分割点を求める。次に、発生させた分割点が稜
線の端点(X値が小さい方)より小さいか、又は、端点
(X値が大きい方)より大きいか判定を行う(S2
4)。Yesである場合、即ち、条件を満たす場合は分
割点の座標値を端点の座標値と置き換える(S25)。
Noである場合、即ち、条件を満たさない場合は、発生
した分割点が先に求めた分割点のX値より小さいか判定
する(S26)。Yesである場合、即ち、小さい場合
はそれぞれの分割点を削除する(S27)。Noである
場合、即ち、大きい場合は全ての交点に対して処理を行
ったか判定する(S28)。Noである場合はステップ
23にジャンプし、Yesである場合は、稜線を平面に
投影した時のX値が小さい方の端点とX値が大きい方の
端点を、X値が小さい順に並んでいる分割点の最初と最
後に分割点として加える(S29)。次に、分割点を交
互に結び描画していく(S30)。
【0023】以上のように本発明の第2実施例によれ
ば、図10に示すように奥側にある稜線を交点付近で分
割して表示することにより、物体を一意に解釈すること
のできる図形を描画することができる。
【0024】(実施例3)以下本発明の第3実施例にお
ける図形処理装置について、図面を参照しながら説明す
る。図11は本発明の第3実施例における図形処理装置
の全体構成図であり、図12は本発明の第3実施例にお
ける図形処理装置の隠線処理部のフローチャートであ
り、図13(a)は本発明の第3実施例における図形処
理装置の可視点の一例を示す図であり、図13(b)は
本発明の第3実施例における図形処理装置の不可視点の
一例を示す図であり、図14は本発明の第3実施例にお
ける図形処理装置のレイヤー出力部のフローチャートで
あり、図15(a)は本発明の第3実施例における図形
処理装置のワイヤーフレームモデルの一例を示す図であ
り、図15(b)は本発明の第3実施例における図形処
理装置の隠線処理を行ったワイヤーフレームモデルの一
例を示す図である。1は中央処理装置、2は入力装置、
3は表示装置、4は主記憶装置、13は二次記憶装置で
あり、従来例と同様なものなので説明を省略する。16
はソリッドモデルの頂点と視点間の線分がソリッドモデ
ルの面と交差する点を求める交差点算出手段、17は交
差点算出手段16での結果をもとに可視点,不可視点の
登録を行う可視点・不可視点登録手段、18は可視点・
不可視点登録手段17で登録された不可視点が稜線の始
点または終点に存在するか判定する可視線・隠線判定手
段、19は可視線・隠線判定手段18で判定された結果
をもとに可視線・隠線の登録を行う可視線・隠線登録手
段、20は交差点算出手段16,可視点・不可視点登録
手段17,可視線・隠線判定手段18,可視線・隠線登
録手段19から構成される隠線処理部、21は隠線処理
部20で登録された隠線を別のレイヤーに出力するレイ
ヤー出力部、22は各稜線の情報を格納するデータテー
ブルである。
【0025】以上のように構成された本発明の第3実施
例における図形処理装置について、以下その動作を説明
する。ここでは、ソリッドモデルから隠線である稜線を
抽出する。物体を構成する全ての頂点をデータテーブル
22から取り出し、取り出した頂点とデータテーブル2
2内に定義されている各面と視点座標系において比較
し、図13(a)に示すように見える点を可視点と定義
し、図13(b)に示すようにサーフェスに隠れて見え
ない点を不可視点と定義する。即ち、視点から見てサー
フェスより奥側にある点を不可視点と定義し、サーフェ
ス上に存在する点や、サーフェスの手前にある点を可視
点として定義する処理を行う。
【0026】まず、頂点と視点を直線で結ぶ(S3
1)。次に、ステップ31で各点を結んだ直線上に面と
の交差点が存在するか判定する(S32)。Noである
場合、即ち、図12(a)に示すように、交差点が存在
しない場合は視点から見える可視点として登録する(S
33)。ここで、頂点と面との交点が重なっている場合
も可視点として登録する。Yesである場合、即ち、図
12(b)に示すように交差点が存在する場合は視点か
ら見えない不可視点として登録する(S34)。次に、
データテーブル22内に格納されている稜線を全て取り
出し、始点もしくは終点のどちらかに不可視点が存在す
るか判定する(S35)。Noである場合、即ち、どち
らにも不可視点が入っていない場合は可視線として判定
し、データテーブル22に登録する(S36)。Yes
である場合、即ち、どちらかに不可視点が入っていれば
隠線として判定し、データテーブル22に登録する(S
37)。次に、全ての点について処理を行ったか判定す
る(S38)。Noである場合はステップ31にジャン
プし、Yesである場合は隠線処理部20での処理を終
了する。
【0027】レイヤー出力部21では隠線処理部20で
隠線と可視線に分別された稜線を別々のレイヤーに出力
する。まず、データテーブル22に格納されている情報
を確認し、稜線が隠線か判定する(S39)。Noであ
る場合、即ち、可視線である場合は手前にある要素とし
て作業レイヤーに出力する(S41)。Yesである場
合、即ち、隠線である場合はソリッドモデルの奥側にあ
る要素として別のレイヤーに出力される(S40)。
【0028】以上のように本発明の第3実施例によれ
ば、ソリッドモデルから可視線と隠線を求め、出力させ
るレイヤーを分けることにより、作業者が作業レイヤー
の表示状態を可視,不可視と切り替えることで、図15
(a)及び図15(b)に示すように、容易にワイヤフ
レームモデルにおいて隠線処理を行うことができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、ワイヤーフレー
ムモデルの図形要素から奥側にある稜線と手前側にある
稜線とを判別し、奥側にある稜線と手前側にある稜線を
別々のレイヤーに出力することにより、作業者がレイヤ
ーの可視,不可視操作を用いて容易にワイヤーフレーム
モデルにおける隠線処理を行うことができるので隠線処
理の演算時間を短縮させ、操作性,作業性を大幅に向上
させることができる。また、ワイヤーフレームモデルの
稜線を2次元平面に投影した際に、投影された線分が交
わる場合は奥側にある稜線を投影した線分を交点付近で
分割させて表示することにより、ワイヤーフレームモデ
ルにおいて、一意に解釈することができる物体を描画す
ることができるので、ワイヤーフレームモデルしか扱え
ない機種における図形認識の信頼性を向上させることが
できる。更に、ソリッドモデルの図形要素から可視線と
隠線を判定し、可視線と隠線を別々のレイヤーに出力す
ることにより、作業者がレイヤーの可視,不可視を用い
て容易にワイヤーフレームモデルにおける隠線処理を行
うことができるので、隠線処理の演算時間を短縮させ操
作性,作業性に優れた図形処理装置を実現できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における図形処理装置の全
体構成図
【図2】本発明の第1実施例における図形処理装置の交
点算出手段のフローチャート
【図3】本発明の第1実施例における図形処理装置の交
差稜線判定手段のフローチャート
【図4】本発明の第1実施例における図形処理装置の分
割稜線テーブルの構成図
【図5】本発明の第1実施例における図形処理装置の稜
線登録手段のフローチャート
【図6】本発明の第1実施例における図形処理装置のレ
イヤー出力部のフローチャート
【図7】(a)本発明の第1実施例における図形処理装
置のワイヤーフレームモデルの一例を示す図 (b)本発明の第1実施例における図形処理装置の隠線
処理を行ったワイヤーフレームモデルの一例を示す図
【図8】本発明の第2実施例における図形処理装置の全
体構成図
【図9】本発明の第2実施例における図形処理装置の稜
線描画手段のフローチャート
【図10】(a)本発明の第2実施例における図形処理
装置のワイヤーフレームモデルの一例を示す図 (b)本発明の第2実施例における図形処理装置の隠線
処理を行ったワイヤーフレームモデルの一例を示す図
【図11】本発明の第3実施例における図形処理装置の
全体構成図
【図12】本発明の第3実施例における図形処理装置の
隠線処理部のフローチャート
【図13】(a)本発明の第3実施例における図形処理
装置の可視点の一例を示す図 (b)本発明の第3実施例における図形処理装置の不可
視点の一例を示す図
【図14】本発明の第3実施例における図形処理装置の
レイヤー出力部のフローチャート
【図15】(a)本発明の第3実施例における図形処理
装置のワイヤーフレームモデルの一例を示す図 (b)本発明の第3実施例における図形処理装置の隠線
処理を行ったワイヤーフレームモデルの一例を示す図
【図16】(a)従来の図形処理装置のワイヤーフレー
ムモデルの一例を示す図 (b)従来の図形処理装置のワイヤーフレームモデルに
おける解釈の一例を示す図 (c)従来の図形処理装置のワイヤーフレームモデルに
おける解釈の一例を示す図 (d)従来の図形処理装置のワイヤーフレームモデルに
おける解釈の一例を示す図
【図17】(a)従来の図形処理装置のワールド座標系
を示す図 (b)従来の図形処理装置の視点座標系を示す図
【符号の説明】
1 中央処理装置 2 入力装置 3 表示装置 4 主記憶装置 5 交点算出手段 6 交差稜線判定手段 7 稜線登録手段 8,15,20 隠線処理部 9,21 レイヤー出力部 10 ワイヤーフレームテーブル 11 分割稜線テーブル 12,22 データテーブル 13 二次記憶装置 14 稜線描画手段 16 交差点算出手段 17 可視点・不可視点登録手段 18 可視線・隠線判定手段 19 可視線・隠線登録手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字,数値,図形要素等を入力する入力装
    置と、前記入力装置で入力された文字,数値,図形要素
    等を表示する表示装置と、オペレーションシステム,ウ
    インドウシステム等の実行させるプログラムを記憶する
    主記憶装置と、各種データを記憶させる二次記憶装置
    と、を備えた図形処理装置であって、前記二次記憶装置
    に、2次元平面に投影した稜線の線分同士の交点を算出
    する交点算出手段と,前記交点算出手段で算出した交点
    位置において奥側の稜線を判定する交差稜線判定手段
    と,前記交差稜線判定手段で判定された奥側の稜線を登
    録する稜線登録手段と,を有する隠線処理部と、各稜線
    の情報を格納するワイヤーフレームテーブルと,前記隠
    線処理部で判定された隠線となる稜線を登録する分割稜
    線テーブルと,を有するデータテーブルと、前記隠線処
    理部で処理された隠線を作業レイヤーとは別の図面レイ
    ヤーに出力するレイヤー出力部と、を備えていることを
    特徴とする図形処理装置。
  2. 【請求項2】文字,数値,図形要素等を入力する入力装
    置と、前記入力装置で入力された文字,数値,図形要素
    等を表示する表示装置と、オペレーションシステム,ウ
    インドウシステム等の実行させるプログラムを記憶する
    主記憶装置と、各種データを記憶させる二次記憶装置
    と、を備えた図形処理装置であって、前記二次記憶装置
    に、2次元平面に投影した稜線の線分同士の交点を算出
    する交点算出手段と,前記交点算出手段で算出した交点
    位置において奥側の稜線を判定する交差稜線判定手段
    と,前記交差稜線判定手段で判定された奥側の稜線を登
    録する稜線登録手段と,前記稜線登録手段で登録された
    奥側の稜線に対応する線分を交点付近で分割表示する稜
    線描画手段と,を有する隠線処理部と、各稜線の情報を
    格納するワイヤーフレームテーブルと,前記隠線処理部
    で判定された隠線となる稜線を登録する分割稜線テーブ
    ルと,を有するデータテーブルと、を備えていることを
    特徴とする図形処理装置。
  3. 【請求項3】文字,数値,図形要素等を入力する入力装
    置と、前記入力装置で入力された文字,数値,図形要素
    等を表示する表示装置と、オペレーションシステム,ウ
    インドウシステム等の実行させるプログラムを記憶する
    主記憶装置と、各種データを記憶させる二次記憶装置
    と、を備えた図形処理装置であって、前記二次記憶装置
    に、ソリッドモデルの頂点と視点間の線分が前記ソリッ
    ドモデルの面と交差する点を求める交差点算出手段と,
    前記交差点算出手段での結果をもとに可視点,不可視点
    の登録を行う可視点・不可視点登録手段と,前記可視点
    ・不可視点登録手段で登録された不可視点が稜線の始点
    または終点に存在するか判定する可視線・隠線判定手段
    と,前記可視線・隠線判定手段で判定された結果をもと
    に可視線・隠線の登録を行う可視線・隠線登録手段と,
    を有する隠線処理部と、前記隠線処理部で登録された隠
    線を作業レイヤーとは別のレイヤーに出力するレイヤー
    出力部と、を備えていることを特徴とする図形処理装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012221203A (ja) * 2011-04-08 2012-11-12 Daikin Ind Ltd 製図装置および方法、並びにプログラム
JP2014130538A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Fujitsu Ltd 作成プログラムおよび作成方法
CN112435157A (zh) * 2019-08-26 2021-03-02 爱思开海力士有限公司 包括不同类型的存储器装置的图形处理系统及其操作方法

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