JPH0818499B2 - 農用走行車輛 - Google Patents

農用走行車輛

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JPH0818499B2
JPH0818499B2 JP60075763A JP7576385A JPH0818499B2 JP H0818499 B2 JPH0818499 B2 JP H0818499B2 JP 60075763 A JP60075763 A JP 60075763A JP 7576385 A JP7576385 A JP 7576385A JP H0818499 B2 JPH0818499 B2 JP H0818499B2
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喜八郎 長谷
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、田植装置等の農用作業装置を牽引するた
めの農用走行車輌に関するものである。
(従来の技術) 上記田植装置等の作業装置を装着して使用される農用
走行車輌として、例えば特開昭56−167564号公報に記載
されているように、左右一対の前輪と、左右一対の後輪
とを有する全輪駆動型の乗用田植機が公知であるが、従
来の乗用田植機は、車体に搭載するエンジンを側面視で
前輪より前側に配し、該エンジンからの動力を右前輪と
左前輪とへ分岐する前輪デフ装置を内装するミッション
ケースを車体前部に設け、前記ミッションケース内の伝
動を、側面視で前記前輪デフ装置から後側位置で後輪へ
と動力を分岐する伝動構成としている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来の乗用田植機は、重量のあるエンジンを前輪
より前側に配置しているので、車体後側に装着した田植
え作業装置に載置されている苗の量の変化により、機体
の前後バランスが大きく変動する。そこで、エンジンを
前輪より後側且つ後輪より前側に配して前後バランスの
変動を少なくすることが考えられるが、このようにする
と機体前側が軽くなってしまい、前後バランスが悪くな
る。また、それを改善するためにバランスウエイトを付
けると、機体全体の重量が大きくなるという問題が生じ
る。なお、機体の前後バランスとその変動は、苗の植付
け深さや、植付け姿勢に影響を及ぼすので、その改善を
図ることは、苗の植付け精度にかかわる重要な課題とな
っている。
(問題点を解決するための手段) この発明にかかる農用走行車輌は、左右一対の前輪と
左右一対の後輪とを有し、車体の後側に作業装置が装着
される全輪駆動型の農用走行車輌において、車体に搭載
するエンジンを側面視で前輪軸より後側且つ後輪軸より
前側に配し、エンジンからの動力を右前輪と左前輪とへ
分岐する前輪デフ装置を内装するミッションケースを車
体前部に設け、前記ミッションケース内の伝動を、側面
視で前記前輪デフ装置より前側位置で前輪と後輪とへ動
力を分岐する構成としたことを特徴としている。
(作用) 重量の大きいエンジンを車体の前後中間位置に配置す
るとともに、前輪デフ装置を内装するミッションケース
を車体前部に設け、前記ミッションケース内の伝動を、
側面視で前記前輪デフ装置より前側位置で前輪と後輪と
へ動力を分岐する構成としたので、車体後部に作業装置
を装着しても前後の重量バランスが良い。また、重量の
大きいエンジンが車体中間部にあるので、作業機の重量
が変化しても、全体の重量バランスが大きく変動しな
い。
(実施例) 第1図は本発明にかかる農用走行車輌の1例の側面
図、および第2図は上部のカバーを取り外した平面図で
ある。この農用走行車輌1は、フレーム2a,2bで骨組み
2を構成し、この骨組み2の上部に座席台を兼ねるエン
ジン室4と操縦台5が設けられている。エンジン室4上
には操縦席7が設置され、また操縦台5の上部には操作
ハンドル8等が設けられている。
エンジン10は前記エンジン室4の内部に横向きに搭載
されている。エンジン10からは、骨組み下側の前部に設
けられているミッションケース11へ、出力軸12が軸架さ
れている。ミッションケース11の下側にはセンタデフケ
ース14が垂設され、さらに該センタデフケース14の後方
にフロントアクスルハウジング17,17が左右方向に延設
されており、このフロントアクスルハウジング17,17の
両端部に、下端部に前輪18,18を取り付けてなる前輪支
持ケース19,19が変向可能に設けられている。また、セ
ンタデフケース14の下端部からはプロペラシャフト21が
後向きに取り出され、その後端がリアアクスルハウジン
グ22の中央部に貫入している。リアアクスルハウジング
22は両端部にギアケース23,23をそなえてなり、該ギア
ケース23,23の下端部に後輪24,24が軸支されている。
さらに、骨組み2の後端部に、作業装置連結用の平行
リンク装置26が設けられている。この平行リンク装置26
は、図示しない枠体と、該枠体に支持されている1本の
上リンク27および2本の下リンク28,28と、上記上下リ
ンクの後端部に取り付けられている連結枠29とからな
る。作業装置は連結枠29の連結具29aに装着される。上
リンク27に固着させて設けられているアーム31の先端部
に、フレーム2aに枢着した油圧シリンダ32のピストンロ
ッドが連結されている。この油圧シリンダ32を伸長させ
ることによって、平行リンク装置26が上方に振り上げら
れる。
この農用走行車輌1のフロントアクスル部の構造は第
3図によってあらわされる。すなわち、ミッションケー
ス11は内部に複数の変速用ギア配列をそなえた出力軸12
と中間軸34,35を有し、またセンタデフケース14とフロ
ントアクスルハウジング17の中央部にはそれぞれ第1、
第2のデフ装置すなわちセンタデフ装置40と前輪デフ装
置41とが収納されている。出力軸12の回転力は、出力軸
12および中間軸34,35の互いに噛合するギアの組合わせ
を変えることによって、適宜所定の減速比に減速してセ
ンタデフ装置40に伝えられる。
センタデフ装置40は、外面の一部分45aがギアとして
成形された釜状の容器45内に、一次傘歯車46を容器45の
中心軸と直交させて設け、さらにこの一次歯車46と噛合
する一対の二次歯車47,47′を容器45の中心軸上に設け
てなる。センタデフ装置40は、容器45の両端部を軸受4
8,48′によってセンタデフケース14に支承させて配置
し、前記容器のギア部45aは中間軸35の歯車50と噛合さ
せ、また前記二次傘歯車47,47′にはそれぞれ軸49,49′
が嵌着してある。一方の軸49は前輪デフケース15内に嵌
入され、その先端部に歯車51が取り付けてある。他方の
軸49′は、平歯車52,53を介してプロペラシャフト21に
接続されている。
このセンタデフ装置40は、デフ機能を停止させ、軸4
9,49′に同量の回転駆動力を伝えるためのロック装置54
をそなえている。ロック装置54は、容器45の端部に形成
されているロック爪受け54aと、該ロック爪受け54aと係
合するロック爪54bをそなえ、軸49′に摺動自在に嵌着
しているロック具54cからなる。ロック具54cは、ばね54
dによって、ロック爪受け54aとロック爪54bとの係合が
外れる方向に常時付勢されている。このロック具54cを
後述する移動手段で容器45の方向へ移動させることによ
って、ロック爪受け54aとロック爪54bが係合し、容器45
の回転が直接軸49′に伝えられるようになる。傘歯車4
7,46,47′を介して軸49′と噛合関係にある軸49にも、
軸49′と同じ回転力が伝達される。
前輪デフ装置41もセンタデフ装置40とほぼ同様の構造
をしている。図中、55は容器、56は一次傘歯車、57,5
7′は二次傘歯車、および58,58′は容器55を支承する軸
受である。容器55のギア部55aは前記傘歯車51と噛合し
ている。そして、二次傘歯車57,57′には、それぞれ左
右のフロントアクスル59,59′が取り付けられている。
また、前輪デフ装置41にも、センタデフ装置40と同様の
ロック装置60が設けられている。
フロントアクスル59(59′)は、前輪支持ケース19内
の縦軸19aと複数個の歯車を介して、前輪軸18aに接続さ
れている。
つぎに、リアアクスル部の構造は第4図によってあら
わされる。リアアクスルハウジング22の中央部に軸受6
9,69′で支承されている回転筒体70は、内面に歯71を有
し、また外面には鍔状のギア部72が形成されており、こ
のギア部72にプロペラシャフト21の後端部に取り付けた
歯車73が噛み合って、回転力が伝達されている。回転筒
体70中空部内には、左右のリアアクスル74,74の端部74
a,74aが挿入されている。この端部74a,74aはスプライン
軸として形成され、外面に前記回転筒体の歯71と噛合す
るサイドクラッチ75,75が摺動自在に嵌着されている。
サイドクラッチ75は縁部75aをそなえてなり、この縁部7
5aと係合するシフタ76を操作することで、サイドクラッ
チ75が端部74aに沿って移動し、回転筒体70とサイドク
ラッチ75との噛合関係が解かれるように構成されてい
る。
また、サイドクラッチ75には摺動体77およびブレーキ
板押圧部材78が一体に設けられており、ブレーキ板押圧
部材78の外端部に取り付けたブレーキ板79aと、リアア
クスルハウジング22に固定されているブレーキシュー79
bとで板ブレーキ79を構成している。この板ブレーキ79
は、前記クラッチ75を切ることにより、ブレーキ板79a
とブレーキシュー79bとが接触し、自動的にブレーキが
かかるようになっている。
リアアクスル74は、ギアケース23内の横軸23aと複数
個の歯車を介して後輪軸24aに接続されている。
第5図はセンタデフ装置40のロック機構とチェンジレ
バーの関係をあらわす図で、第6図はその回路図であ
る。ロック装置54のロック具54cは、ソレノイド80に取
り付けられているロッド81に連結され、ソレノイド通電
時にはロッド81が引き込まれることによってロック爪受
け54aとロック爪54bとが係合し、ソレノイド非通電時に
はロッド81が突き出されてロックが解除されるように構
成されている。ソレノイド80へ通電するための切換スイ
ッチ83は、図示のようにチェンジレバー84の側部に設置
されており、チェンジレバー84が走行速もしくは中立の
位置にシフトされている時にはオフで、作業速(植付
速)もしくはバックの位置にシフトされたときにオンに
なる。また、この回路は手動切替スイッチ86および表示
ランプ87を経由しているので、旋回時等必要に応じてロ
ックを解除することができる。ロックがかかっている
か、いないかは、ランプの点滅で表示される。
この農用走行車輌1は、路上走行時にはセンタデフ装
置40および前輪デフ装置41がともに機能するようになっ
ている。センタデフ装置40の働きにより、フロントアク
スルとリアアクスルに加わる負荷に応じて、両アクスル
に伝動される駆動回転力の割合が適宜変動するので、円
滑な走行を行なうことができる。旋回時においては、前
輪の走行が速く、後輪が遅くなり、小さな回転半径で旋
回を行なうことができる。また、植付時やバック時に
は、チェンジレバーの動きによって自動的にセンタデフ
装置と前輪デフ装置がロックされ、全車輪に同量の回転
力が与えられる。したがって、圃場のような低湿地や悪
路での直進走行性に優れている。圃場内で旋回を行なう
ときは、前輪デフ装置のロックを解除するとともに、一
方のサイドクラッチを切って後輪の駆動を停止する。こ
れにともなって板ブレーキが働き、その側の後輪が自動
的に減速されるので、旋回が安全かつ確実である。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明にかかる農用
走行車輌は、重量の大きいエンジンを車体の前後中間位
置に配置するとともに、前輪デフ装置を内装するミッシ
ョンケースを車体前部に設け、前記ミッションケース内
の伝動を、側面視で前記前輪デフ装置より前側位置で前
輪と後輪とへ動力を分岐する構成としたので、車体後部
に作業装置を装着しても前後の重量バランスが良く、し
かも、重量の大きいエンジンが車体中間部にあるので、
作業機の重量が変化しても、全体の重量バランスが大き
く変動しない。また、前輪デフ装置より後側の部分のミ
ッションケースを小さくでき、ミッションケース全体を
車体の前寄りに設けることが可能となり、前後バランス
の崩れを抑えられる。したがって、機体重量を増加させ
ずに、前後バランスが良く、且つ、前後バランスの変動
が少ないものとなり、これに田植え装置を装着して使用
する場合には、植付け精度を向上することができるので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる農用走行車輌の1例の側面図、
第2図はその上部のカバーを取り外して見た平面図、第
3図はフロントアクスル部の断面図、第4図はリアアク
スル部の断面図、第5図はセンタデフ装置のロック機構
をあらわす説明図、および第6図は第5図の回路図であ
る。 1……農用走行車輌、10……エンジン、11……ミッショ
ンケース、18……前輪、21……プロペラシャフト、24…
…後輪、40……センタデフ装置、41……前輪デフ装置、
54……ロック装置、59……フロントアクスル、70……回
転筒体、74……リアアクスル、75……サイドクラッチ、
83……切換スイッチ、84……チェンジレバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の前輪と左右一対の後輪とを有
    し、車体の後側に作業装置が装着される全輪駆動型の農
    用走行車輌において、車体に搭載するエンジンを側面視
    で前輪軸より後側且つ後輪軸より前側に配し、エンジン
    からの動力を右前輪と左前輪とへ分岐する前輪デフ装置
    を内装するミッションケースを車体前部に設け、前記ミ
    ッションケース内の伝動を、側面視で前記前輪デフ装置
    より前側位置で前輪と後輪とへ動力を分岐する構成とし
    たことを特徴とする農用走行車輌。
JP60075763A 1985-04-09 1985-04-09 農用走行車輛 Expired - Fee Related JPH0818499B2 (ja)

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JPS61232926A JPS61232926A (ja) 1986-10-17
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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