JPH08184857A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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Publication number
JPH08184857A
JPH08184857A JP6340094A JP34009494A JPH08184857A JP H08184857 A JPH08184857 A JP H08184857A JP 6340094 A JP6340094 A JP 6340094A JP 34009494 A JP34009494 A JP 34009494A JP H08184857 A JPH08184857 A JP H08184857A
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JP
Japan
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electrode
liquid crystal
signal line
counter electrode
video signal
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Application number
JP6340094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Nakase
浩和 中瀬
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号線および走査信号線などの配線パタ
ーンと、この配線パターンに液晶を介在させて対向する
部分の対向電極との間に生ずる容量成分を小さくして充
電電流を低減し、低消費電力化を図る。 【構成】 一方の基板上には、複数の走査信号線Gおよ
び複数の映像信号線Dが、相互に直交して設けられる。
各信号線G,Dによって囲まれる矩形の領域内には、複
数の画素電極20が、薄膜トランジスタ21を介して各
信号線G,Dに接続されて設けられる。このような一方
の基板と液晶層を挟んで対向する他方の基板上に対向電
極24が設けられる。この対向電極24は、各画素電極
20とそれぞれ対向する電極部25と、各電極部25を
対向電極端子27に接続する接続部26および共通接続
部29とによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばアクティブマ
トリクス駆動方式が用いられる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置として好適に用いられて
いる液晶表示装置の駆動方式には、たとえばアクティブ
マトリクス駆動方式が挙げられる。アクティブマトリク
ス駆動方式は、主にマトリクス型の表示装置に用いら
れ、マトリクス型表示は、表示画面をマトリクス(行
列)状に配置される複数の画素によって構成し、各画素
の表示状態を、たとえば白色表示/黒色表示のどちらか
に選択して表示パターンを構成し、任意の図形や記号を
表示させる表示方法である。
【0003】液晶表示装置は、画素の表示媒体である液
晶が、各画素毎に独立した複数の画素電極が設けられる
一方の基板部材と対向電極が設けられる他方の基板部材
との間に挟持されて構成される。各画素は、各電極に印
加される電圧レベルを変化させて、各電極間に挟持され
ている液晶の液晶分子の配列方向を変化させて、その旋
光性の有無を変化させることによって、表示画面上での
白色表示/黒色表示を切換えている。
【0004】アクティブマトリクス駆動方式では、各画
素電極には、スイッチング素子がそれぞれ設けられてい
る。スイッチング素子は、画素電極と、それに信号を伝
送する配線との間に接続され、各画素毎に個別的に信号
を供給/遮断する。アクティブマトリクス駆動方式を用
いた表示装置は、他のたとえば単純マトリクス駆動方式
を用いた液晶表示装置と比較して、コントラストの高い
表示を行うことができる。スイッチング素子には、たと
えば薄膜トランジスタ、FET(電界効果トランジス
タ)、ダイオードあるいはバリスタなどが用いられる。
【0005】図15は、従来技術の液晶表示装置1の電
極配置を簡略化して示す斜視図である。図示しない一方
の基板上に、相互に平行に配置される複数の走査信号線
g1〜gn(以下総称するときにはgと記す)と、この
走査信号線gと直交する複数の映像信号線d1〜dm
(以下総称するときはdと記す)とが設けられる。各走
査信号線gおよび各映像信号線dによって囲まれた複数
の矩形の領域に、画素電極4および薄膜トランジスタ5
がそれぞれ設けられる。画素電極4には、スイッチング
素子としての薄膜トランジスタ5のドレイン電極が接続
される。薄膜トランジスタ5のゲート電極は走査信号線
gに接続され、ソース電極は映像信号線dに接続され
る。
【0006】各走査信号線g1〜gnは、ゲート駆動回
路6に接続され、ゲート駆動回路6から与えられる走査
信号を薄膜トランジスタ5に伝送する。映像信号線d1
〜dmは、ソース駆動回路7に接続され、ソース駆動回
路7から与えらる映像信号を薄膜トランジスタ5に伝送
する。
【0007】このような一方の基板と対向する図示しな
い他方の基板上には、均一な厚さの膜として形成される
対向電極9が設けられ、対向電極端子10を介して対向
電極9が一定電位に保たれる。
【0008】本液晶表示装置において、表示画面に表示
されるべき図形などを表す映像信号は、ソース駆動回路
7内でサンプリングされ、表示画面の各水平ラインを構
成する各画素、すなわち映像信号線dに接続されている
画素電極4に与える電位としてソース駆動回路7内のサ
ンプリング回路に分割して保持される。映像信号線dに
接続される画素電極4の一行分の映像信号がストアされ
ると、その信号は、映像信号から予め取出される水平同
期信号と同期して、ソース駆動回路7の保持回路に転送
される。一水平同期信号期間の間では、保持回路は、表
示行上の各画素電極4に与えられるべき電位を保持す
る。ソース駆動回路7からは、一水平同期信号期間中に
おいて、前記保持回路によって保持された電位レベルに
等しい電位が出力される。
【0009】また、一水平同期信号期間中には、ゲート
駆動回路6から各走査信号線g1〜gnに、順次薄膜ト
ランジスタ5をオン状態にする信号が出力され、各画素
電極4ごとに設けられる薄膜トランジスタ5に、この信
号が入力されると同時に、画素電極4に、映像信号線d
に与えらている電位が与えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、他方の基板上の一面に均一な厚さの膜として、対向
電極9が形成されているため、映像信号線dおよび走査
信号線gなどの配線パターンと液晶層を挟んで対向する
対向電極9との間においても容量成分が生じてしまう。
このため、各画素電極4および対向電極9間の容量成分
への充電電流に加え、前記各配線パターンおよび対向電
極9間の容量成分への充電電流を必要とする。また、液
晶表示装置は交流電源によって駆動されるため、映像信
号は、一水平同期信号期間毎に映像信号の極性を反転
し、さらに1フィールド(一垂直同期信号期間)毎に極
性反転を行う「1H反転フィールド反転」によって映像
信号の極性反転を行うので、映像信号の極性反転毎に前
記画素電極と対向電極との間および前記配線パターンと
対向電極との間の容量成分への充電を繰返すことにな
る。このため、必要とされる充電電流が多くなり、ソー
ス駆動回路7およびゲート駆動回路6における消費電力
が、増加してしまう。
【0011】また、他方の基板上の一面に均一な対向電
極が形成されない構成、たとえば配線インピーダンスの
改善などの目的で対向電極を複数本配置された導線によ
って構成する場合においても、映像信号線dおよび走査
信号線gなどの配線パターンと液晶を挟んで対向する部
分に対向電極の少なくとも一部が存在する場合には、配
線パターンと対向電極との間に容量成分が生じてしま
う。このため、各画素電極と対向電極との間の容量成分
と、配線パターンと対向電極との間の容量成分とを加算
した容量成分を満たすための充電電流を必要とし、した
がってソース駆動回路7およびゲート駆動回路6におけ
る消費電力が増加してしまう。
【0012】このように従来の液晶表示装置において
は、映像信号線dおよび走査信号線gなどの配線パター
ンおよびこの配線パターンと対向する対向電極9との間
において容量成分が生じ、この容量成分と、画素電極4
および対向電極9間の容量成分とを加算した容量成分を
充電する必要があり、充電電流を多く必要として、ソー
ス駆動回路7およびゲート駆動回路6における消費電力
が大きくなり、低消費電力化の妨げとなっている。
【0013】本発明の目的は、配線パターンと対向電極
との間に生ずる容量成分を低減し、あるいは排除して、
ソース駆動回路およびゲート駆動回路における消費電力
を減少させて、低消費電力化することができる液晶表示
装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、2つの基板部
材間に液晶層が介在され、前記2つの基板部材のうち一
方の基板部材は、行列状に配置される複数の画素電極
と、画素電極の各行ごとに設けられ相互に平行に配置さ
れる複数の走査信号線と、画素電極の各列ごとに設けら
れ前記走査信号線と交差するようにかつ相互に平行に配
置される映像信号線と、画素電極ごとに設けられ各1本
の走査信号線および映像信号線との間に介在される複数
のスイッチング素子とを有し、前記2つの基板部材のう
ち他方の基板部材は、当該基板部材のほぼ全面に配置さ
れる対向電極を有する液晶表示装置において、前記対向
電極は、少なくとも前記画素電極と対向する部分の厚み
を、残余の部分の厚みよりも厚く形成することを特徴と
する液晶表示装置である。また本発明は、2つの基板部
材間に液晶層が介在され、前記2つの基板部材のうち一
方の基板部材は、行列状に配置される複数の画素電極
と、画素電極の各行ごとに設けられ相互に平行に配置さ
れる複数の走査信号線と、画素電極の各列ごとに設けら
れ前記走査信号線と交差するようにかつ相互に平行に配
置される映像信号線と、画素電極ごとに設けられ各1本
の走査信号線および映像信号線との間に介在される複数
のスイッチング素子とを有し、前記2つの基板部材のう
ち他方の基板部材は、対向電極を有する液晶表示装置に
おいて、前記対向電極は、前記画素電極と対向する部分
に形成される複数の個別電極部分と、個別電極部分同士
を相互に接続する接続部分とによって構成されることを
特徴とする液晶表示装置である。また本発明は、2つの
基板部材間に液晶層が介在され、前記2つの基板部材の
うち一方の基板部材は、行列状に配置される複数の画素
電極と、画素電極の各行ごとに設けられ相互に平行に配
置される複数の走査信号線と、画素電極の各列ごとに設
けられ前記走査信号線と交差するようにかつ相互に平行
に配置される映像信号線と、画素電極ごとに設けられ各
1本の走査信号線および映像信号線との間に介在される
複数のスイッチング素子とを有し、前記2つの基板部材
のうち他方の基板部材は、前記画素電極に対向して配置
される対向電極を有する液晶表示装置において、前記対
向電極と画素電極とが対向する部分を除く部分の一部分
に、前記液晶層よりも誘電率の低い材料から成る誘電体
が設けられることを特徴とする液晶表示装置である。
【0015】
【作用】本発明に従えば、2つの基板部材間に液晶層が
介在されて液晶表示装置が構成される。一方の基板部材
には、行列状に配置される複数の画素電極が設けられ
る。画素電極の各行ごとに相互に平行に配置される複数
の走査信号線が設けられ、各列ごとに前記走査信号線と
交差するようにかつ相互に平行に配置される映像信号線
が設けられる。複数のスイッチング素子が画素電極ごと
に設けられ、各信号線からの信号によって個別的に所定
の電位が画素電極に与えられる。他方の基板部材には、
当該基板部材のほぼ全面に対向電極が設けられ、当該対
向電極が一定の電位に保たれている。このようにして、
各画素電極と対向電極とに個別的に電圧が印加され、こ
の電圧によって発生する電界によって液晶層内の液晶分
子の配列方向を個別的に変化させて、液晶の表示状態を
個別的に選択し、たとえば図形などを表示することがで
きる。
【0016】このような液晶表示装置において、前記対
向電極は、少なくとも前記画素電極と対向する部分が、
残余の部分よりも、その厚みを厚くして形成される。ま
た好ましくは、画素電極と対向する部分同士を接続する
接続部分の厚みも、厚く形成される。これによって、走
査信号線、映像信号線およびスイッチング素子などと対
向電極との間の距離を、画素電極と対向電極との間の距
離よりも長くすることができる。したがって、走査信号
線、映像信号線およびスイッチング素子などと対向電極
との間における不必要な容量成分を減少させることがで
きる。また、前記接続部分は厚く形成されるので、対向
電極に与えられる電圧の波形が歪んだり、レベルが低下
したりすることはない。
【0017】また本発明に従えば、2つの基板部材間に
液晶層が介在されて液晶表示装置が構成される。一方の
基板部材には、行列状に配置される複数の画素電極が設
けられる。画素電極の各行ごとに相互に平行に配置され
る複数の走査信号線が設けられ、各列ごとに前記走査信
号線と交差するようにかつ相互に平行に配置される映像
信号線が設けられる。複数のスイッチング素子が画素電
極ごとに設けられ、各信号線からの信号によって個別的
に所定の電位が画素電極に与えられる。他方の基板部材
には、対向電極が設けられ、当該対向電極が一定の電位
に保たれている。このようにして、各画素電極と対向電
極とに個別的に電圧が印加され、この電圧によって発生
する電界によって液晶層内の液晶分子の配列方向を個別
的に変化させて、液晶の表示状態を個別的に選択し、た
とえば図形などを表示することができる。
【0018】このような液晶表示装置において、前記対
向電極は、少なくとも前記画素電極と対向する個別電極
部分と、個別電極部分同士を相互に接続する接続部分と
によって構成される。これによって、走査信号線、映像
信号線およびスイッチング素子などと対向する部分の対
向電極の面積を小さくすることがができる。したがっ
て、走査信号線、映像信号線およびスイッチング素子な
どと対向電極との間における不必要な容量成分を減少さ
せることができる。
【0019】さらに本発明に従えば、2つの基板部材間
に液晶層が介在されて液晶表示装置が構成される。一方
の基板部材には、行列状に配置される複数の画素電極が
設けられる。画素電極の各行ごとに相互に平行に配置さ
れる複数の走査信号線が設けられ、各列ごとに前記走査
信号線と交差するようにかつ相互に平行に配置される映
像信号線が設けられる。複数のスイッチング素子が画素
電極ごとに設けられ、各信号線からの信号によって個別
的に所定の電位が画素電極に与えられる。他方の基板部
材には、画素電極に対向して対向電極が設けられ、当該
対向電極が一定の電位に保たれている。このようにし
て、各画素電極と対向電極とに個別的に電圧が印加さ
れ、この電圧によって発生する電界によって液晶層内の
液晶分子の配列方向を個別的に変化させて、液晶の表示
状態を個別的に選択し、たとえば図形などを表示するこ
とができる。
【0020】このような液晶表示装置において、前記対
向電極と画素電極とが対向する部分を除く部分の一部分
には、前記液晶層よりも誘電率の低い材料から成る誘電
体が設けられる。液晶表示装置の作成時において、前記
誘電体は、一方の基板部材側あるいは他方の基板部材側
のいずれに設けてもよく、誘電体が設けられた後、2つ
の基板部材が貼合わされる。誘電体を設けることによっ
て、走査信号線、映像信号線およびスイッチング素子な
どと対向電極との間に生じる電界の電界強度を、画素電
極と対向電極との間に生ずる電界の電界強度よりも低く
することができる。したがって、走査信号線、映像信号
線およびスイッチング素子などと対向電極との間におけ
る不必要な容量成分を減少させることができる。
【0021】
【実施例】近年、表示装置として好適に用いられている
液晶表示装置の駆動方式には、たとえばアクティブマト
リクス駆動方式が挙げられる。アクティブマトリクス駆
動方式は、主にマトリクス型の表示装置に用いられ、マ
トリクス型表示は、表示画面をマトリクス(行列)状に
配置される複数の画素によって構成し、各画素の表示状
態を、たとえば白色表示/黒色表示のどちらかに選択し
て表示パターンを構成し、任意の図形や記号を表示させ
る表示方法である。
【0022】液晶表示装置は、画素の表示媒体である液
晶が、各画素毎に独立した複数の画素電極が設けられる
一方の基板部材と対向電極が設けられる他方の基板部材
との間に挟持されて構成される。各画素は、各電極に印
加される電圧レベルを変化させて、各電極間に挟持され
ている液晶の液晶分子の配列方向を変化させて、その旋
光性の有無を変化させることによって、表示画面上での
白色表示/黒色表示を切換えている。
【0023】アクティブマトリクス駆動方式では、各画
素電極には、スイッチング素子がそれぞれ設けられてい
る。スイッチング素子は、画素電極と、それに信号を伝
送する配線との間に接続され、各画素毎に個別的に信号
を供給/遮断する。アクティブマトリクス駆動方式を用
いた表示装置は、他のたとえば単純マトリクス駆動方式
を用いた液晶表示装置と比較して、コントラストの高い
表示を行うことができる。スイッチング素子には、たと
えば薄膜トランジスタ、FET、ダイオードあるいはバ
リスタなどが用いられる。
【0024】図1は、本発明の一実施例である液晶表示
装置100の電極配置を簡略化して示す斜視図であり、
図2は液晶表示装置100の一部を拡大して示す断面図
である。液晶表示装置100は、一対の基板70,71
に液晶層72が介在されて構成される。一方の基板70
上に、相互に平行に配置される複数の走査信号線G1〜
Gn(以下総称するときにはGと記す)と、この走査信
号線Gと直交する複数の映像信号線D1〜Dm(以下総
称するときはDと記す)とが設けられる。各走査信号線
Gおよび各映像信号線Dによって囲まれた複数の矩形の
領域に、画素電極20および薄膜トランジスタ21がそ
れぞれ設けられる。画素電極20には、スイッチング素
子としての薄膜トランジスタ21のドレイン電極が接続
される。薄膜トランジスタ21のゲート電極は走査信号
線Gに接続され、ソース電極は映像信号線Dに接続され
る。
【0025】各走査信号線G1〜Gnは、ゲート駆動回
路22に接続され、ゲート駆動回路22から与えられる
走査信号を薄膜トランジスタ21に伝送する。映像信号
線D1〜Dmは、ソース駆動回路23に接続され、ソー
ス駆動回路23から与えらる映像信号を薄膜トランジス
タ21に伝送する。一方の基板部材は、前記基板70、
信号線G,D、画素電極20、および薄膜トランジスタ
21を含んで構成される。
【0026】このような一方の基板70と対向する他方
の基板71上には、対向電極24が設けられる。他方の
基板部材は、基板71および対向電極24を含んで構成
される。
【0027】また、前記一方および他方の基板部材は、
基板部材間に生じる電界の電界強度が低いときにおいて
液晶分子の配列方向を規制する配向膜をそれぞれ有す
る。このような配向膜は、一方の基板部材については、
基板70上に形成される信号線G,D、画素電極20、
および薄膜トランジスタ21を覆って形成され、他方の
基板部材については基板71上に対向電極24を覆って
形成される。
【0028】図3は、本実施例の対向電極24を簡略化
して示すモデル図である。図1〜図3を参照して、対向
電極24は、各画素電極20にそれぞれ対向する複数の
電極部25と、各電極部25を相互に接続する接続部2
6と、これらの電極部25を対向電極端子27に接続す
る共通接続部29とから成る。接続部26と共通接続部
27によって接続部分が構成される。
【0029】各電極部25は、映像信号線Dおよび走査
信号線Gとは対向しないように、各画素電極20に対向
させて配列されてそれぞれ配置される。すなわち、行列
状に配列される画素電極20と同様に行列状に配列され
て配置される。映像信号線Dが延びる方向、すなわち矢
符A方向に相互に隣接する2つの電極部25は、その幅
方向、すなわち矢符B方向の中央部で接続部26によっ
て相互に接続され、電極列28が形成される。接続部2
6は、映像信号線Dと対向していない位置に配置され
る。各電極列28の一方の端に配置される電極部25
は、接続部26と交差する方向に延びて設けられる共通
接続部29に共通に接続される。共通接続部29は、対
向電極端子27に接続され、各電極部25が一定の電位
に保たれる。この共通接続部29は、走査信号線Gと対
向しない位置に配置される。
【0030】このように、複数の電極部25と接続部2
6と共通接続部29とによって対向電極24を構成する
ことによって、映像信号線Dおよび走査信号線Gなどか
ら成る配線パターン73が対向する対向電極24の面積
を小さくすることができ、これによって配線パターン7
3と対向電極24との間に生じる容量成分を低減するこ
とができる。本実施例において、配線パターン73と対
向電極24とが対向する部分は、走査信号線Gと接続部
26とが交差する部分30だけであり、不要な寄生容
量、すなわち前述の映像信号線Dおよび走査信号線Gな
どの配線パターン73と、対向電極24との間の容量成
分をほぼ零にすることができる。
【0031】本実施例の液晶表示装置100において、
表示画面に表示されるべき図形などを表す映像信号は、
ソース駆動回路23内でサンプリングされ、表示画面の
各水平ラインを構成する各画素、すなわち映像信号線D
に接続されている画素電極20に与える電位としてソー
ス駆動回路23内のサンプリング回路に分割してストア
される。映像信号線Dに接続される画素電極20の一行
分の映像信号がストアされると、その信号は、映像信号
から予め取出される水平同期信号と同期して、ソース駆
動回路23の保持回路に転送される。一水平同期信号期
間の間では、保持回路は、表示行上の各画素電極20に
与えられるべき電位を保持する。ソース駆動回路23か
らは、一水平同期信号期間中において、前記保持回路に
よって保持された電位レベルに等しい電位が出力され
る。
【0032】また、一水平同期信号期間中には、ゲート
駆動回路22から各走査信号線G1〜Gnに、順次薄膜
トランジスタ21をオン状態にする信号が出力され、各
画素電極20ごとに設けられる薄膜トランジスタ21
に、この信号が入力されると同時に、画素電極20に、
映像信号線Dに与えらている電位が与えられ、画素電極
20および電極部25に所望の電圧が印加される。この
ようにして印加された電圧によって、画素電極20およ
び電極部25間に電界が発生する。この電界によって画
素電極20および電極部25間に挟まれた液晶層72の
液晶分子74の配列方向が変化される。
【0033】これによって各画素の表示状態、すなわち
白色表示/黒色表示が選択される。すなわち、画素電極
20および対向電極24に印加する電圧レベルを選択す
ることによって、表示画面に表示されるべき図形などを
白色および黒色表示の組合わせとして表示することがで
きる。また、表示の視認状態をよくするために、基板7
1には、表示面75から見た場合に、各画素すなわち各
画素電極20を取囲む位置にブラックマトリクス(B
M)76を形成することもできる。また、基板71のブ
ラックマトリクス76に囲まれる領域、すなわち画素電
極20と対向する位置には、カラーフィルタ77が設け
られ、これによってカラー表示を行うことができる。
【0034】従来技術の液晶表示装置において、最も大
きい不要な寄生容量は、映像信号線Dとこの映像信号線
Dが対向する対向電極との間に挟まれた液晶層における
容量成分である。すなわち、このことは走査信号パルス
がオフの状態においても、映像信号線Dには映像信号が
伝送されており、電位レベルの切換えが行われているた
めである。このことから、映像信号線Dと対向する部分
の対向電極と、その間に挟持された液晶とに起因する容
量成分の影響が大きく、対向電極を形成する際には、映
像信号線Dと対向する部分の膜厚を薄くして、この部分
における容量成分を減少させることが望ましく、接続部
26が映像信号線Dと対向しない構成である本実施例は
好ましい実施例である。
【0035】図4は、本発明の他の実施例である液晶表
示装置101に備えられる対向電極60を簡略化して示
すモデル図である。図4に示す実施例において、対向電
極60は、複数の電極部25と、各電極部25を相互に
接続する接続部31,32と、各電極部25を対向電極
端子27に接続する共通接続部33とによって構成され
る。
【0036】各電極部25は、映像信号線Dおよび走査
信号線Gが延びる方向、すなわち矢符AおよびB方向に
相互に隣接する電極部25が接続部31,32によって
それぞれ接続される。接続部31は、矢符A方向に相互
に隣接する2つの電極部25をその幅方向、すなわち矢
符B方向の中央部で接続する。接続部32は、矢符B方
向に相互に隣接する2つの電極部25をその長手方向、
すなわち矢符A方向の中央部において接続する。このよ
うに接続される各電極部25のうち、配列の一方の外側
の列に配置される電極部25は、共通接続部33に接続
され、この共通接続部33は、対向電極端子27に接続
される。これによって、各電極部25が一定の電位に保
たれる。
【0037】本実施例において共通接続部33は、映像
信号線Dと平行に設けられ、この共通接続部33に接続
される各電極部25は、走査信号線Dの延びる方向に並
んで設けられている。接続部31および共通接続部33
は、映像信号線Dと対向しないように配置され、接続部
31は走査信号線Gと対向しないように配置されてい
る。その他の図1〜図3に示す実施例と同様の構成を有
する部分には、同一の参照符号を付し説明は省略する。
【0038】このような対向電極60は、図1〜図3に
示す実施例の対向電極24と同様の効果を得ることがで
きる。また、各電極部25は、少なくとも各1本の接続
部31,32によって相互に接続されるので、たとえば
不所望に物理的な外力を受け、接続部31あるいは32
が切断されても、各電極部25が少なくとも一方向に隣
接する電極部25との間で接続部32あるいは31によ
って接続されているので、各電極部25を確実に一定の
電位に保つことができる。
【0039】図5は、本発明のさらに他の実施例である
液晶表示装置102に備えられる対向電極34を簡略化
して示すモデル図である。本実施例において、対向電極
34は、複数の電極部25と、接続部35と、共通接続
部37とによって構成される。本実施例では、走査信号
線Gが延びる方向、すなわち矢符B方向に相互に隣接す
る2つの電極部25がその長手方向、すなわちA方向の
中央部で接続部35によって相互に接続され、電極列3
6が形成される。接続部35は、走査信号線Gと対向し
ていない位置に配置される。電極列36の一方の端に配
置される電極部25は、接続部35と交差する方向に延
びて設けられる共通接続部37に接続される。共通配線
37は、対向電極端子27に接続され、各電極部25が
一定の電位に保たれる。この共通接続部37は、映像信
号線Dと対向していない位置に配置される。その他の図
1〜図3と同様の構成を有する部分には、同一の参照符
号を付して説明は省略する。このような対向電極34
は、図1〜図3に示す実施例の対向電極24と同様の効
果を得ることができる。
【0040】図6は、本発明のさらに他の実施例である
液晶表示装置103に備えられる対向電極38を簡略化
して示すモデル図である。図6に示す実施例の対向電極
38は、複数の電極部25と、接続部39と、共通接続
部41とによって構成される。本実施例において、映像
信号線Dおよび走査信号線Gの延びる方向と、交差する
一方向である矢符C方向に相互に隣接する2つの電極部
25が、接続部39によって接続されて電極列40が形
成される。接続部39は、矢符C方向に隣接する2つの
電極部25を、その相互に対向する角隅部間において接
続するように設けられる。電極列40の一方の端に配置
される電極部25は、映像信号線Dと平行に延びる部分
41aと走査信号線Gと平行に延びる部分41bとを有
し、大略的にL字状に設けられる共通接続部41に接続
される。共通接続部41は、対向電極端子27に接続さ
れ、各電極部25が一定の電位に保たれる。その他の図
1〜図3に示す実施例と同様の構成を有する部分には、
同一の参照符号を付して説明は省略する。この図6に示
す実施例の対向電極38は、図1〜図3に示す実施例の
対向電極24と同様の効果を得ることができる。
【0041】図7は、本発明のさらに他の実施例である
液晶表示装置104に備えられる対向電極42を簡略化
して示すモデル図である。図7に示す実施例において、
対向電極42は、複数の電極部25と、接続部43,4
5,46とによって構成される。本実施例では、映像信
号線Dが延びる方向、すなわち矢符A方向に相互に隣接
する2つの電極部25がその幅方向、すなわち矢符B方
向の中央部で接続部43によって相互に接続され、相互
に電極列44が形成される。接続部43は、映像信号線
Dと対向しない位置に配置される。各電極列44は、一
方の端に配置される電極部25が電極列44の幅方向、
すなわち矢符B方向に相互に隣接する電極列44のうち
一方の電極列44と接続部45によって接続され、他方
の端に配置される電極部25が前記2つの電極列44の
うち他方の電極列44に接続部45によって接続され
る。このようにして、各電極部25が、連続的なパルス
の波形を表すような形状に、いわば一筆書きでなぞられ
るようにして接続される。これらの電極部25は、その
うちの1つ、本実施例では、一筆書きされる列の一端に
配置されている電極部25が接続部46によって対向電
極端子27に接続され、各電極部25が一定の電位に保
たれる。その他の図1〜図3と同様の構成を有する部分
には、同一の参照符号を付して説明は省略する。このよ
うな図7に示す実施例の対向電極42は、図1〜図3に
示す実施例の対向電極24と同様の効果を得ることがで
きる。
【0042】図8は、本発明のさらに他の実施例である
液晶表示装置105に備えられる対向電極47を簡略化
して示すモデル図である。図8に示す実施例において、
対向電極47は、複数の電極部25と、接続部48,5
1と、共通接続部52とによって構成される。本実施例
では、走査信号線Gの延びる方向、すなわち矢符B方向
に相互に隣接する2つの電極部25がその長手方向、す
なわち矢符A方向の中央部で接続部48によって接続さ
れ、電極列49が形成される。接続部48は、走査信号
線Gと対向しない位置に配置される。
【0043】各電極列49は、複数(本実施例において
2つ)のグループ50にグループ分けされる。1つのグ
ループ50に属する電極列49は、同一のグループ50
内に属する電極列49と相互に隣接するようにグループ
50が形成される。各グループ50内の各電極列49
は、その一方の端に配置される電極部25が電極列49
の幅方向、すなわち矢符B方向に相互に隣接する2つの
電極列49のうち一方の電極列49と接続部51によっ
て接続され、他方の端に配置される電極部25が前記2
つの電極列49のうち他方の電極列49に接続部48に
よって接続される。このようにして、各接続部25が連
続的なパルスの波形状に、いわば一筆書きでなぞられる
ようにして接続される。これらの電極部25は、各グル
ープ50内のうちの1つの電極部25が、共通接続部5
2によって対向電極端子27に接続され、各電極部25
が一定の電位に保たれる。
【0044】共通接続部52は、映像信号線Dの延びる
方向と平行にかつ映像信号線Dと対向しない位置に配置
される。その他の図1〜図3に示す実施例と同様の構成
を有する部分には、同一の参照符号を付して説明は省略
する。このような図8に示す実施例の対向電極47は、
図1〜図3に示す実施例の対向電極24と同様の効果を
得ることができる。
【0045】図9は、本発明のさらに他の実施例である
液晶表示装置106に備えられる対向電極80を示す斜
視図であり、図10は本実施例の液晶表示装置106の
一部を拡大して示す断面図である。対向電極80は、基
板71のほぼ全面に形成される薄膜である。この対向電
極80は、各画素電極20にそれぞれ対向する複数の電
極部分である電極部25と、各電極部25を相互に接続
する接続部81と、これらの電極部25を対向電極端子
27に接続する共通接続部83との膜厚を、残余の部分
84の膜厚よりも厚くして形成される。
【0046】各電極部25は、映像信号線Dおよび走査
信号線Gを対向しないように各画素電極20に対向させ
て配列されてそれぞれ配置される。映像信号線Dが延び
る方向、すなわち矢符A方向に相互に隣接する2つの電
極部25は、その幅方向、すなわち矢符B方向の中央部
で接続部81によって相互に接続され、電極列82が形
成される。接続部81は、映像信号線Dと対向していな
い位置に配置される。各電極列82の一方の端に配置さ
れる電極部25は、接続部81と交差する方向に延びて
設けられる共通接続部83に共通に接続される。共通接
続部83は、対向電極端子27に接続され、各電極部2
5と画素電極20との間が一定の電位に保たれる。この
共通接続部83は、走査信号線Gと対向しない位置に配
置される。
【0047】このような対向電極80は、たとえばIT
O(インジウム錫酸化物)電極の場合、従来から用いら
れている方法であるスパッタ蒸着によってスパッタリン
グし、その後フォトリソグラフィによってエッチングを
行って形成される。なお、図1〜図3に示す実施例と同
様の構成を有する部分には、同一の参照符を付して説明
は省略する。
【0048】このように、複数の電極部25と接続部8
1と共通接続部83とから成る部分は残余の部分84よ
りもその膜厚を厚くして対向電極24を構成することに
よって、映像信号線Dおよび走査信号線Gなどから成る
配線パターン73が対向する対向電極80の厚みを薄く
して、配線パターン73と対向電極80間の距離を画素
電極20と対向電極80との間の距離よりも大きく選ぶ
ことができ、これによって配線パターン73と対向電極
80との間に生じる容量成分を低減することができる。
【0049】本実施例において、配線パターン73と対
向電極80との間の距離が、画素電極20と電極部25
との間の距離と等しくなる部分は、走査信号線Gと接続
部81とが交差する部分だけであり、不要な寄生容量、
すなわち前述の映像信号線Dおよび走査信号線Gなどの
配線パターン73と、対向電極80との間の容量成分を
低減することができる。また、このように膜厚を薄くす
ることで、その部分の抵抗値を高くして、絶縁状態に近
づけて、電極としての機能を低下させることができる。
これによっても容量成分を低減することができる。
【0050】上述の図1〜図8に示す実施例において、
対向電極24,60,34,38,42,47は、前述
のように電極の形成されない部分を有し、また図9およ
び図10に示す実施例においては、対向電極80は、前
述のように膜厚の異なる部分を有して形成される。これ
によって液晶層72の厚みに変化が生じることになる。
しかしながら、図3〜図10に示すように映像信号線D
および走査信号線G上には、従来から画素電極20が形
成されておらず、この部分における液晶表示は期待され
ていない。また表示の視認状態をよくするため、表示面
から見た場合、各画素を囲む形でブラックマトリクス
(BM)が形成されている。
【0051】このようなブラックマトリクスの形成は、
現在主流であるCs on Gate電極構造も含み、
映像信号線Dおよび走査信号線Gの配置される部分がブ
ラックマトリクスによって表示面側から覆われた状態と
なっており、ブラックマトリクスが設けられていない画
素電極が配置される部分からの、たとえばカラーフィル
タを透過した光によって画像として表示される。したが
って、前述のように対向電極に、電極を形成しない部
分、あるいは膜厚を薄くした部分を形成して、これによ
って液晶層の厚みが不均一となったとしても、表示むら
が表示画面上に表れないように液晶表示装置が形成され
ているので、表示むらによる影響はない。
【0052】また上述の実施例のように対向電極24,
60,34,38,42,47,80を厚みの異なる部
分あるいは電極が形成されていない部分を有して形成
し、電極部25を接続部26,31,32,35,3
9,43,45,46,48,51,81によって接続
するように構成した場合、接続部26,31,32,3
5,39,43,45,46,48,51,81によっ
て構成される配線パターンの抵抗によって、対向電極端
子27から遠去かるにつれて波形が歪むおそれがある。
このような波形の歪みは、小形の携帯タイプ、ハンディ
タイプの機器などに使用される小形パネルから設置タイ
プのテレビなどに使用される大形パネルなど、各パネル
のサイズなどによって影響度が異なる。このような波形
の歪みによる表示への影響、たとえばその表示むらは、
前述のパネルのサイズ、パネルの容量成分(液晶の誘電
率、液晶層の膜厚、電極面積など)、抵抗成分(形成さ
れる電極の導電率など)、視認時における液晶表示装置
の設置状態、確認者の視覚レベルなどによって、判断さ
れる度合が異なる。
【0053】一般的な場合として、小形パネルにおいて
は、大形パネルのものと比較して入力端部(本実施例に
おいて対向電極端子27)から他方の末端部に配置され
る電極部25までの距離が短く、表示画面の面積が小さ
い分、前述のような波形の歪みを生じる抵抗あるいは容
量成分などの影響が小さいため、表示むらなどはほとん
ど表れない。
【0054】反対に、大形パネルを用いる場合には、入
力端である対向電極端子27から末端部に配置される電
極部25までの距離が長く、表示画面の面積が大きいた
め、従来の技術における液晶表示装置と同様に波形の歪
みに対する対策が必要となる。
【0055】パネル構造上、波形の歪みが発生する要因
として、抵抗成分と容量成分とによる影響が挙げられ
る。これらの要因に対する対策として以下に述べるよう
な方法が挙げられる。
【0056】まず抵抗成分に対する対策として、接続部
26,31,32,35,39,43,45,46,4
8,51,81および共通接続部29,33,37,4
1,52,83などの導電率を高くする方法が挙げられ
る。導電率は、電極形成材料とその断面積によって異な
る。上述の実施例のようにスパッタ蒸着によって電極を
形成する場合、そのスパッタリング時間を延ばすことに
よって電極の膜厚を厚くすることができ、たとえば接続
部26,31,32,35,39,43,45,46,
48,51,81などの断面積を大きくして導電率を高
くすることができる。また図11に示すように接続部2
6などの接続部分を形成する材料として、クロム(C
r)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、タンタ
ル(Ta)などのインジウムより導電率の高い材料を主
材料として用いる。あるいは、これらの電極上、または
電極下などに従来の電極を形成するなど、従来の電極と
合わせて配置することによって導電率を高くすることが
できる。
【0057】次に容量成分に対する対策として、容量成
分は、主に各電極とそれらの電極間に介在された液晶に
起因しているため、画素電極20と対向電極24,6
0,34,38,42,47,80との間の容量成分、
あるいは走査信号線Gおよび映像信号線Dなどの配線パ
ターン73と対向電極24,60,34,38,42,
47,80との間における容量成分などが挙げられる。
本発明は、上述の配線パターン73と対向電極24,6
0,34,38,42,47,80との間の容量成分を
低減するためのものであり、これによって容量成分によ
って生じる波形の歪みを低減することができる。この結
果、低減される容量に蓄積する電荷分にほぼ相当する電
流の低減を図ることができる。このように抵抗成分対策
あるいは容量成分対策によって波形の歪みに対応するこ
とができる。
【0058】図1〜図10に示した電極部25の接続パ
ターンは一例であり、他の接続パターンによって接続さ
れるようにしてもよい。
【0059】図12は、本発明のさらに他の実施例であ
る液晶表示装置107の一部を示す断面図である。図1
2に示すように、一様な厚みの対向電極92上に画素電
極20と対向する部分を除く部分の一部分に液晶材料の
誘電率よりも低い誘電率を有する材料から成る誘電体9
1を配設することによって、生ずる電界の電界強度を小
さくして、不要な寄生容量を低減するように構成したも
のである。
【0060】なお、本実施例の場合、誘電体91は、基
板71側の他方の基板部材が有する配向膜上に形成して
もよいし、あるいは他方の基板部材の一要素として、対
向電極92と配向膜との間に形成してもよい。また、基
板70側の同様な部分に、同様にして誘電体91を設け
ることもできる。さらに、両方に設けることもできる。
【0061】現在使用されている液晶材料の誘電率は、
たとえば一般仕様品のものについては平行誘電率ε1
7.2J-12-1および垂直誘電率ε2=2.9J-1
2-1であり、広温度仕様品のものについて平行誘電率
ε1=6.1J-12-1および垂直誘電率ε2=3.1
-12-1である。
【0062】これに対して誘電体91に用いられる低い
誘電率を有する材料として挙げられるものは、たとえば
プラスチック材料であるジビニルベンゼンを主体とする
架橋重合体が挙げられる。この架橋重合体の誘電率は、
ε=2.9J-12-1である。このような架橋重合体
から成る材料は、液晶層の厚さを均一に保持するための
スペーサとして用いることもできる。またその他ガラス
材料である高パラジウムガラスが挙げられ、この高パラ
ジウムガラスは半導体ガラスであり、パラジウムの混合
比によって導電性が変化する導電性を有する材料であ
る。この材料は、分極を有しないので、不要寄生容量を
生じるおそれはない。ガラス材料として、その他マンガ
ン(Ma)を含むものなどが挙げられる。
【0063】このような材料から成る誘電体91は、対
向電極92上に配設してもよく、また本発明の他の実施
例として、図13に示す液晶表示装置108のように、
対向電極92上から一方の基板70上まで設けて、配線
パターン73を取囲むようにしてもよい。この場合、誘
電体91を基板70を有する一方の基板部材上に形成し
た後、当該一方の基板部材と他方の基板部材とを貼合わ
せてもよく、あるいは誘電体91を基板71を有する他
方の基板部材上に形成した後、貼合わせてもよい。な
お、この場合は、いずれの形成方法であっても、誘電体
91は各基板部材が有する配向膜上に形成される。
【0064】また、一般に画素電極20とこれら画素電
極20に近接する映像信号線Dおよび走査信号線Gなど
の配線パターン73との間における電界強度が、液晶が
配向しはじめる電界強度以上となると、図14に示すよ
うに、画素電極20と配線パターン73との間の液晶分
子74が通常のX方向から部分的に矢符Y方向に配向
し、これによって光漏れ(ドメイン)を生じるおそれが
ある。前述のように誘電率の低い材料を配置する構成に
した場合、配線パターン73と配線パターン73が対向
する部分における対向電極92との間の容量成分を低減
するための、誘電率の低い材料から成る誘電体91を、
図13に示されるように対向電極92が設けられる側の
他方の基板71上から配線パターン73まで形成し、あ
るいは逆に配線パターン73上から対向電極92側の他
方の基板71上に形成すると、配線パターン73と近接
する画素電極20との間で、誘電体91が配線パターン
73と画素電極20との間の電界の影響を部分的に遮
断、あるいは低減し、配線パターン73と画素電極20
との間の液晶への電界強度が液晶分子74が配向を開始
する電界強度以上にならないように構成することができ
る。したがって、前述のような部分的に異なる配向状態
となることがなくなり、光漏れが改善される。
【0065】このような光漏れに対して、従来では、ブ
ラックマトリクス76によって光を遮断して、光漏れを
防止している。このようにブラックマトリクス76によ
って光を遮断する場合、表示面から見たときに光漏れが
発生する部分は、画素電極20における配線パターン7
3からの電界の影響と同様に、画素電極20における配
線パターン73に最も近い部分より確認されるため、発
生が予想される箇所において予めブラックマトリクス7
6が配設され、これによって光が遮断されている。この
ようにブラックマトリクス76を用いる場合、ブラック
マトリクス76によって各画素の光の透過面積が縮小
し、開口率が低下するおそれがある。
【0066】また他の対策法として、電極の形成の配置
箇所あるいは向きなどの調整を行うことが挙げられる。
この場合、画素電極20と近接する配線パターン73と
の間の距離をさらに広くとることで、配線パターン73
と画素電極20との間の電界の影響が弱くなる。ただ
し、各画素電極20と配線パターン73との設計配置に
おける自由度が低下する。すなわち、高精細表示あるい
は高開口率化を進める上で、配線パターン73の集約化
の限界によって設計が困難となる。
【0067】誘電率の低い材料から成る誘電体91を配
置するように構成する場合、このような開口率の低下や
設計の困難などを解消して光漏れを防止することができ
る。
【0068】なお、上述した液晶表示装置100〜10
8において、各画素ごとに補助容量素子を設けることも
可能である。この補助容量素子は、画素電極20と対向
電極の電極部25との間に蓄積される表示のための容量
を補うためのものである。表示パネルが大形化すると、
たとえば一水平同期信号期間が長くなる。安定した表示
特性を得るためには、一水平同期信号期間内において画
素電極20と電極部25との間の電界強度は変動しない
ことが好ましいけれども、上述のように一水平同期信号
期間が長くなると、当該期間の初期において蓄積された
容量が低下してゆき、画素電極20と電極部25との間
の電界強度が低下する。前記補助容量素子を設けること
によって、容量の低下を防止することができ、このた
め、ちらつきやコントラスト低下のない優れた表示が得
られる。
【0069】このような補助容量素子は、画素電極20
に接続される補助容量用電極と、当該電極に絶縁層を介
して配置される導電体とによって構成され、たとえば画
素電極20を、当該画素電極20が薄膜トランジスタ2
1を介して接続される走査信号線Gに隣接する走査信号
線G上に延設し、走査信号線Gを補助容量素子を構成す
る前記導電体として用いることによって形成される。
【0070】なお、延設された画素電極部分、すなわち
補助容量素子に対向する対向電極の厚みは、画素電極2
0に対向する部分と同様に厚みを厚くして形成してもよ
く、あるいは残余の部分と同様に薄くして形成してもよ
い。またあるいは形成しなくてもよい。これらは、たと
えば要求される補助容量に応じて選択される。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、2つの基板部材間に液
晶層が介在されて液晶表示装置が構成され、一方の基板
部材に設けられる画素電極と他方の基板部材に設けられ
る対向電極とに個別的に電圧が印加され、液晶の表示状
態が個別的に選択され、たとえば図形などを表示するこ
とができる。
【0072】このような液晶表示装置において、前記対
向電極は、少なくとも前記画素電極と対向する部分が、
残余の部分よりも、その厚みを厚くして形成される。こ
れによって、走査信号線、映像信号線およびスイッチン
グ素子などと対向電極との距離を、画素電極と対向電極
との距離より大きくすることができ、この部分における
不必要な容量成分を減少させることができる。したがっ
て、この不必要な容量成分を充電する必要がないので、
必要とされる電力を減少させて低消費電力化を図ること
ができる。
【0073】また本発明によれば、2つの基板部材間に
液晶層が介在されて液晶表示装置が構成され、一方の基
板部材に設けられる画素電極と他方の基板部材に設けら
れる対向電極とに個別的に電圧が印加され、液晶の表示
状態が個別的に選択され、たとえば図形などを表示する
ことができる。
【0074】このような液晶表示装置において、前記対
向電極は、前記画素電極と対向する個別電極部分と、個
別電極部分同士を相互に接続する接続部分とによって構
成される。これによって、走査信号線、映像信号線およ
びスイッチング素子などと対向電極との距離を、画素電
極と対向電極との距離より大きくすることができ、この
部分における不必要な容量成分を減少させることができ
る。したがって、この不必要な容量成分を充電する必要
がないので、必要とされる電力を減少させて低消費電力
化を図ることができる。
【0075】さらに本発明によれば、2つの基板部材間
に液晶層が介在されて液晶表示装置が構成され、一方の
基板部材に設けられる画素電極と他方の基板部材に設け
られる対向電極とに個別的に電圧が印加され、液晶の表
示状態が個別的に選択され、たとえば図形などを表示す
ることができる。
【0076】このような液晶表示装置において、前記対
向電極と画素電極とが対向する部分を除く部分の一部分
に、前記液晶層よりも誘電率の低い材料から成る誘電体
が設けられる。これによって、走査信号線、映像信号線
およびスイッチング素子などと対向電極との間に生じる
電界の電界強度を、画素電極と対向電極との間に生ずる
電界の電界強度よりも低くすることができ、この部分に
おける不必要な容量成分を減少させることができる。し
たがって、この不必要な容量成分を充電する必要がない
ので、必要とされる電力を減少させて低消費電力化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液晶表示装置100の
電極配置を簡略化して示す斜視図である。
【図2】液晶表示装置100の一部を拡大して示す断面
図である。
【図3】液晶表示装置100に備えられる対向電極24
を簡略化して示すモデル図である。
【図4】本発明の他の実施例である液晶表示装置101
に備えられる対向電極60を簡略化して示すモデル図で
ある。
【図5】本発明のさらに他の実施例である液晶表示装置
102に備えられる対向電極34を簡略化して示すモデ
ル図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例である液晶表示装置
103に備えられる対向電極38を簡略化して示すモデ
ル図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例である液晶表示装置
104に備えられる対向電極42を簡略化して示すモデ
ル図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例である液晶表示装置
105に備えられる対向電極47を簡略化して示すモデ
ル図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例である液晶表示装置
106に備えられる対向電極80を示す斜視図である。
【図10】液晶表示装置106である一部を拡大して示
す断面図である。
【図11】図1に示す実施例の対向電極24の一部を拡
大して示す斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例である液晶表示装
置107の一部を拡大して示す断面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例の液晶表示装置1
08の一部を拡大して示す断面図である。
【図14】光漏れの状態を説明するための断面図であ
る。
【図15】従来技術の液晶表示装置1の電極配置を簡略
化して示す斜視図である。
【符号の説明】
1,100〜108 液晶表示装置 4,20 画素電極 5,21 薄膜トランジスタ 6,22 ゲート駆動回路 7,23 ソース駆動回路 9,24,60,34,38,42,47,80,92
対向電極 10,27 対向電極端子 25 電極部 26,31,32,35,39,43,45,46,4
8,51,81 接続部 28,36,40,44,49,82 電極列 29,33,37,41,52,83 共通接続部 d1〜dm,D1〜Dm 映像信号線 g1〜gn,G1〜Gn 走査信号線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの基板部材間に液晶層が介在され、
    前記2つの基板部材のうち一方の基板部材は、行列状に
    配置される複数の画素電極と、画素電極の各行ごとに設
    けられ相互に平行に配置される複数の走査信号線と、画
    素電極の各列ごとに設けられ前記走査信号線と交差する
    ようにかつ相互に平行に配置される映像信号線と、画素
    電極ごとに設けられ各1本の走査信号線および映像信号
    線との間に介在される複数のスイッチング素子とを有
    し、前記2つの基板部材のうち他方の基板部材は、当該
    基板部材のほぼ全面に配置される対向電極を有する液晶
    表示装置において、 前記対向電極は、少なくとも前記画素電極と対向する部
    分の厚みを、残余の部分の厚みよりも厚く形成すること
    を特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 2つの基板部材間に液晶層が介在され、
    前記2つの基板部材のうち一方の基板部材は、行列状に
    配置される複数の画素電極と、画素電極の各行ごとに設
    けられ相互に平行に配置される複数の走査信号線と、画
    素電極の各列ごとに設けられ前記走査信号線と交差する
    ようにかつ相互に平行に配置される映像信号線と、画素
    電極ごとに設けられ各1本の走査信号線および映像信号
    線との間に介在される複数のスイッチング素子とを有
    し、前記2つの基板部材のうち他方の基板部材は、対向
    電極を有する液晶表示装置において、 前記対向電極は、前記画素電極と対向する部分に形成さ
    れる複数の個別電極部分と、個別電極部分同士を相互に
    接続する接続部分とによって構成されることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 2つの基板部材間に液晶層が介在され、
    前記2つの基板部材のうち一方の基板部材は、行列状に
    配置される複数の画素電極と、画素電極の各行ごとに設
    けられ相互に平行に配置される複数の走査信号線と、画
    素電極の各列ごとに設けられ前記走査信号線と交差する
    ようにかつ相互に平行に配置される映像信号線と、画素
    電極ごとに設けられ各1本の走査信号線および映像信号
    線との間に介在される複数のスイッチング素子とを有
    し、前記2つの基板部材のうち他方の基板部材は、前記
    画素電極に対向して配置される対向電極を有する液晶表
    示装置において、 前記対向電極と画素電極とが対向する部分を除く部分の
    一部分に、前記液晶層よりも誘電率の低い材料から成る
    誘電体が設けられることを特徴とする液晶表示装置。
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