JPH08184788A - 偏光制御装置 - Google Patents

偏光制御装置

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JPH08184788A
JPH08184788A JP7015537A JP1553795A JPH08184788A JP H08184788 A JPH08184788 A JP H08184788A JP 7015537 A JP7015537 A JP 7015537A JP 1553795 A JP1553795 A JP 1553795A JP H08184788 A JPH08184788 A JP H08184788A
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JP
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polarization
control device
light
phase
lights
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JP7015537A
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Atsushi Nitta
淳 新田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可動部分がなくて短時間で入力光の偏光状態が
変化する場合にも対応でき、小型化可能な偏光制御装置
である。 【構成】光ファイバ中を伝送される光信号6を偏光分離
手段1で2つの直交する方向の偏波に分離し、分離され
た各光成分の振幅を光増幅装置2、3で調整する。これ
らの光成分の光の位相差を位相制御手段4で調整(位相
調整)したのちに、合流手段6で合流する。この構成の
系で、分離された各光成分の振幅調整と位相調整を行う
ことにより、所望の偏光状態の光信号7に変換できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の偏光状態を制御す
る偏光制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光の偏光状態を変えるものには、
波長板を用いたものや、光ファイバをコイル状に巻いた
偏光制御素子(Electronics Letter
s,vol.25 No.20 p.778,“Sin
gle−Mode fibre fractional
wave devices and polaris
ation controllers”に原理が記載さ
れている)がある。両者とも製品として市販されてい
る。光通信システムにおいて、光素子の偏光依存性が影
響する場合に、このような偏光制御装置を用いて光信号
の伝送状態を制御し、最適な伝送品質へと調整してい
た。
【0003】図17に示す構成は、この最も簡単な例で
ある。図17において、501は光送信機、502は光
ファイバ、503は光受信機、504はファイバ型の偏
波コントローラ、505は送信しようとする電気信号、
506は光信号、507は受信された電気信号である。
このような構成で、光受信機503に偏光依存の受信特
性がある場合、光ファイバ502中で乱れた光の偏光状
態を偏波コントローラ504で調整して最適な受信状態
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、伝送されてくる光信号506の偏光状態
を調整あるいは制御するために、ファイバ型の偏光制御
装置あるいは波長板を使用する必要があり、ファイバ型
偏光制御装置は小型化に限度があり、波長板は、一度、
ファイバ中を伝送されている光を空中へ出さなければな
らず、精度の高い光学系が必要となるという欠点があっ
た。さらに両者とも、コイル状のファイバあるいは波長
板を回転させる機構が必要となり、装置全体が大がかり
になる欠点に加えて、短時間で偏光状態が変化する場合
に対応できない欠点もあった。
【0005】従って、本発明の目的は、可動部分がなく
て短時間で偏光状態が変化する場合にも対応でき、小型
化可能な偏光制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、光ファ
イバ中を伝送される光信号などを2つの直交する方向の
偏波に分離し、分離された各光成分の振幅を調整し(振
幅調整)、これらの光成分の光の位相差を調整(位相調
整)したのちに合流する系を構成し、振幅調整と位相調
整を行うことにより、所望の偏光状態の光信号などに変
換できるようにしたものである。
【0007】上記の系を用いて、例えば、分離した各成
分の振幅を振幅調整により同一にし、さらに位相調整に
より各成分の光の位相を一致させることにより、直線偏
光の光を得ることができる。
【0008】詳細には、本発明による偏光制御装置は、
任意の偏光状態の光を2つの互いに直交する光に分離す
る偏光分離手段、該偏光分離手段により分離された2つ
の光の強度をそれぞれ調整する強度調整手段、該2つの
光の相対的な位相を調整する位相調整手段、該強度調整
手段および該位相調整手段により作用を受けた該2つの
光を合流させる合流手段からなることを特徴とする。偏
光制御装置は、更に該2つの光それぞれから一部分を分
離し位相制御手段および偏光回転手段を用いて他方の直
交する光成分の経路と合流させる手段を有してもよい。
また、更に該合流手段からの出力光の偏光状態を検出す
る検出手段、及び該検出手段からの信号を受けて該強度
調整手段および位相調整手段の動作を制御する制御手段
を有してもよい。
【0009】より具体的には、以下の形態が可能であ
る。偏光状態検出手段が分岐手段、偏光制限手段、光検
出器から構成されている。偏光状態検出回路が分岐手
段、偏光状態変換手段、偏光制限手段、光検出器から構
成されている。偏光状態変換手段が4分の1波長板で構
成される。偏光分離手段が偏光ビームスプリッタであ
り、強度調整手段が光増幅素子であり、位相調整手段が
半導体型位相変調素子であり、合流手段がプリズム型ビ
ームスプリッタである。各手段が半導体基板上にモノリ
シックに構成されている。偏光分離手段が偏光分離ファ
イバカップラであり、合流手段がファイバカップラであ
る。
【0010】また、本発明による光送信機は、すくなく
とも上記偏光制御装置(特に、合流手段からの出力光の
偏光状態を検出する検出手段、及び該検出手段からの信
号を受けて強度調整手段および位相調整手段の動作を制
御する制御手段を有するもの)、制御装置、半導体レー
ザから構成され、送信信号に基づいて該制御装置により
制御される該半導体レーザからの光が該偏光制御装置に
入力され、入力光が偏光状態が制御されて該偏光制御装
置から出力されることを特徴とする。
【0011】また、本発明による光通信システムは、上
記偏光制御装置(特に、合流手段からの出力光の偏光状
態を検出する検出手段、及び該検出手段からの信号を受
けて強度調整手段および位相調整手段の動作を制御する
制御手段を有するもの)が少なくとも1つ含まれること
を特徴とする。
【0012】
【実施例1】図1は本発明の一形態の特徴を最もよく表
す図面である。同図において、1は入力光を偏光方向が
互いに直交する2つの光に分離する偏光分離手段(例え
ば、偏光分離ビームスプリッタ)、2、3は分離された
2つの光を夫々増幅する光増幅装置、4は光増幅装置3
からの光の位相を制御する位相制御手段、5は光増幅装
置2からの光と位相制御手段4からの光とを合流させる
合流手段、6は任意の偏光状態の入力光、7は出力光で
ある。
【0013】次に本実施例の動作について説明する。入
力光6は、偏光分離手段1により、偏光方向が互いに直
交する2つの光に分離され、各成分の光は、光増幅装置
2、3により、例えば、同じ振幅になるように調整され
る。さらに、位相制御手段4により、例えば、2つの光
を同位相になるように調整し、合流手段5で同振幅で同
位相の2つの光を合流することにより直線偏光状態の光
出力7を得ることができる。この構成で、光増幅装置
2、3で調整する振幅または/及び位相制御手段4で調
整する位相の調整によって、出力光7の偏光状態を種々
に変化させることが可能である。
【0014】この実施例では光増幅装置2、3を用いて
いるが、光の振幅の調整が大きな目的であるので減衰器
でも構わない。このような減衰器を用いる系の場合、光
の増幅を必要とするならば、増幅度に偏光依存性のな
い、例えば、ファイバアンプを出力光7に使用すること
により所望の光量の光を得ることができる。
【0015】図2は、図1の実施例の変形例である。図
2において、図1と同一部材には同一番号をつけてあ
る。図1との差は、位相制御手段4、8が偏光分離され
た2つの光成分の各々の経路にあることである。基本的
な動作は図1に示した実施例と同じである。
【0016】図3に、図2の構成を実際の光学素子で構
成した場合を示した。同図において21は偏光ビームス
プリッタ、22−1、22−2は光増幅器で、半導体型
のもの(半導体レーザ構造を持つもの)でもファイバ型
のもの(光ファイバ増幅器)でも、使用波長において利
得があればよい。23−1、23−2は位相制御素子
で、例えば半導体型のもの(例えば、導波層がクラッド
層で挟まれたような構造に電圧を印加できるもの)、2
4は合流素子としてのビームスプリッタ、25は入力
光、26−1、26−2は出力光、27はコーナーミラ
ーである。
【0017】図4は、図3の構成で、出力光26−1、
26−2を直線偏波に調整する場合の構成である。図4
において、30は図3の構成の偏光制御装置、31は制
御回路、32は光検出器、33は偏光子、34は制御回
路31が光増幅器22−1、22−2、位相制御素子2
3−1、23−2の動作を制御するための信号を伝える
線である。 基本的な動作は、図1の動作と同じであ
る。出力光26−2を、偏光子33を通して光検出器3
2で受光することにより、本発明の偏光制御装置30の
出力光26−1の偏光状態を把握し、制御回路31によ
って偏光制御装置30内の光増幅器22−1、22−2
と位相制御器23−1、23−2の動作を制御する構成
となっている。図4の構成では、偏光子33は1つで、
出力光26−2の偏光状態を検出する構成になっている
ので、必要であれば、偏光子33を回転させることによ
り容易に出力光26−1の偏光状態を検知することが可
能である。
【0018】図5には、出力光26−2から制御回路3
1までの間の他の例を示した。図5の場合、ビームスプ
リッタ38で出力光26−2を更に2分し、互いに直交
する偏光方向の光成分を透過するように設定された偏光
子33−1、33−2を通して、光検出器32−1、3
2−2で光を検出し、検出結果を制御回路31へ入力す
るものである。このような構成にすることにより、前述
のように偏光子33を回転させなくても、出力光26−
1の偏光状態を知り、その制御を行うことが可能とな
る。また、図5において、ビームスプリッタ38を偏光
ビームスプリッタにすることにより、偏光子33−1、
33−2を必要としなくできる。
【0019】図6には出力光26−1、26−2を楕円
偏光に制御する場合の構成例を示した。図6において、
図5と同一部材は同一番号がつけてある。図6におい
て、39−1、39−2は波長板(4分の1波長板)で
ある。2つの波長板39−1、39−2の結晶軸(中性
軸)及びその後3の偏光子33−1、33−2の方向
(透過軸)は夫々所望の楕円偏光の2つの軸方向(長軸
と短軸)に一致させてある。2つの光検出器32−1、
32−2で検出した信号をもとに、2つの検出信号の強
度比が所望とものとなる様に制御回路31で偏光制御装
置30を制御することにより、所望の楕円偏光または円
偏光の出力光26−1が得られる。
【0020】上記実施例では、合流手段5としてビーム
スプリッタ24を用いた構成を示したが、この部分に偏
光ビームスプリッタを使用することにより、より効率よ
く光を用いることができる。
【0021】
【実施例2】図7は本発明の他の実施例を示す図であ
る。図7は、図2で示される構成をモノリシックな形態
で実現した場合の図である。同図は素子を上面からみた
図である。同図において、40は偏光分離領域、41−
1、41−2は半導体光増幅領域、42−1、42−2
は位相制御領域、43は合流領域、44は入力光、45
は出力光、46は導波路である。
【0022】偏光分離領域40は、超格子構造からなる
導波路である分岐型導波路で構成され、分岐導波路の一
方(斜線の方)が混晶化されていて偏波モードスプリッ
タとして働くものである(このような偏波モードスプリ
ッタは、電子情報通信学会技術報告OQE91−160
に記載されている)。即ち、分岐導波路の混晶化されて
いない方はTE光が導かれ、分岐導波路の混晶化されて
いる方はTM光が導かれる。
【0023】図7の各部の断面構成を示す図を、図8〜
図10に示した。図8は図7のA−A′断面の偏光分離
領域40を、図9は図7のB−B′断面の光増幅領域4
1−1、41−2を、図10は図7のC−C′断面の位
相制御領域42−1、42−2をあらわしている。図8
〜10において、101は例えばn型InPである基
板、102は例えばn型InPからなる第1クラッド
層、103は例えばInGaAs(厚さ28Å)、In
P(厚さ46Å)から成る125周期の超格子層、10
4は超格子103の混晶化領域、105は例えば1.5
5μmの光に利得があるように構成されたInGaAs
P活性層、106は例えばp型InPからなる第2クラ
ッド層、107は例えばp型InPからなるキャップ
層、108は例えばSi34からなる絶縁膜、109、
110は電極、111は2つの導波路を電気的に分離す
るための溝であり、図9、図10のように表面から第1
クラッド層102の途中に至るまで形成してある。ま
た、112は例えばp型InGaAsである導波層であ
る。
【0024】動作は実施例1と同じである。光増幅領域
41−1、41−2では閾値以下の電流を注入し、位相
制御領域42−1、42−2では電圧を印加するか電流
を注入して屈折率を制御する。
【0025】また、本実施例では、導波構造として、リ
ッジ型導波路を用いたが、特にこの構造に限定される訳
ではなく、他の半導体レーザが構成可能な導波構造であ
れば何を使用してもよい。また、材料系も、ここではI
nP系の構成例を示したが、GaAsなど半導体レーザ
を形成することが可能な材料であれば、同じ形態のもの
が形成可能であることは勿論である。
【0026】図11は、図7で示した構成の素子を図4
に示す制御回路に適用を容易にした構成例である。図7
の合流領域43が分岐導波路で構成されていたものを、
波面分割型カップラ48に置き換えたものである(波面
分割型カップラは例えば特開平4−151886に記載
されている)。波面分割型カップラ48では、スリット
48aが垂直方向に導波路112を貫いて充分な深さま
で、導波方向に対して45度の角度をなして水平方向の
中央まで形成されている。光波はスリット48aのある
所では90度だけ角度を変えて反射され、スリット48
aのない所ではそのまま同方向に通過する。これによ
り、出力光45と共に制御用出力光49が得られる。
【0027】
【実施例3】図12に本発明の更なる他の実施例を示し
た。この実施例は光ファイバを用いて系を構成したもの
である。図12において、201は1×2の偏光分離フ
ァイバカップラ、202は可変減衰器、203は加熱が
可能な構成となっていて、加熱によって屈折率を変化さ
せて2つの経路を通る光の位相を調整する加熱部、20
4は2×2ファイバカップラ、205は入力光、206
−1、206−2は出力光、207は偏波保持ファイバ
である。
【0028】本構成の動作は図2で示したものと同じで
あるので、ここでは省略する。また本構成を用いること
により、図4に示す系において使用が可能である。
【0029】実施例1の図3や図4の例では偏光分離手
段として偏光分離スプリッタ21を用いている。この偏
光分離スプリッタは、周知のように、特定の方向の直線
偏光の光(偏光分離スプリッタのP波、またはS波に相
当する光)が入力した場合に、2つの直交する直線偏光
の光に分離することができないので、該実施例で示した
ような動作を示さない。このような場合は、入力光を従
来使用されていたようなファイバ型偏光制御装置などを
通して、偏光分離スプリッタによって2つの直交する直
線偏光の光に分離できることを確実にさせる必要があ
る。この場合、小型化など、上記問題点で示したいくつ
かのものは改善できないが、早い偏波変動に対応できる
という長所が残り、十分に効果のある構成となる。
【0030】
【実施例4】図13は、本発明の第4の実施例を示す図
である。図13において図2と同一部材は同一番号がつ
けてある。図2と図13の相違は、偏光分離手段1で分
離された2つの光信号について、分岐合流手段61でそ
の一部を分岐し位相制御手段62および偏光回転手段6
3を用いて偏光方向と位相を合わせて他方の経路の光と
結合していることである。
【0031】図13の具体的な構成例を示す図が図14
である。図14において図3と同一部材には同一番号が
つけてある。図14の新しくつけ加えた光学素子は70
の波長板である。この波長板70は図13の偏光回転手
段63に相当し、直線偏光の光をそれと直交する直線偏
光の光に変換するものである。位相制御手段62に相当
するものは位相制御素子23−3である。
【0032】このような構成にすることによって、図3
や図4の実施例の構成に比較して、直線偏波の光が偏光
分離手段1に入力し、一方の経路にのみ光出力が発生す
る場合にも対処することが可能となる。
【0033】図15には、図14の構成を若干、改善し
た構成を示した。図15と図14の差異は、入力光25
を偏光ビームスプリッタ21で分離した後の部分であ
る。図14の構成の場合、偏光ビームスプリッタ21で
分岐した後の光をビームスプリッタ24で分岐した後、
もう一方の経路へ入力するが、光学部品の数を少なくす
るために共通の経路を用いている。このため、4枚のミ
ラー27で光がまわり、動作を不安定にする可能性があ
った。この点を改善し、それぞれの経路を別にした構成
が図14である。図15のように2つの結合経路を独立
に設けることにより上記の点を改善したものである。動
作は、図3や図4の例と実質的に同じである。
【0034】
【実施例5】本発明の偏光制御装置を光送信機に適用し
た場合の構成を図16に示した。図16において、30
1は制御回路、302は例えば半導体レーザ、304は
本発明の偏波制御手段、306は光ファイバ、303は
半導体レーザ302と偏波制御手段304を光学的に結
合する手段で、例えばレンズなどから構成される。ま
た、305は偏波制御手段と光ファイバ306を光学的
に結合する手段、307は送信しようとする電気信号、
308は出力される光信号である。この場合、半導体レ
ーザ302からの光は、光学結合手段303を介して偏
波制御手段304に入るときに、図3、図4などの例の
偏波制御手段304の偏光ビームスプリッタ21におけ
るP波やS波にならないように、例えば略その中間の状
態になる様に設定されているものとする。半導体レーザ
302からは、差程偏波面が変動しないTE光が普通得
られるので、こうした設定は容易にできる。
【0035】このような構成とすることにより、光信号
308の偏光状態を容易に時間的に変化させることがで
き、通信前に最適偏光状態を設定するような通信方式に
対応することができる。この例としては、光送信機から
の出力光を円偏光状態にして送信し、受信側の受信機の
検出感度に偏光依存性があっても、光信号の偏光特性に
よる伝送品質の低下を防ぐものがある(例えば、本出願
人による特開平5−269714号明細書を参照)。
【0036】また、従来例で示した構成(図17)の偏
波制御装置の代わりに用いることが可能であることはも
ちろんのこと、従来の光通信システム中で用いられてい
た偏光制御装置の代わりに用いることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
任意の偏光状態の光を互いに直交する2つの直線偏光の
光に分離し、分離された各光成分の強度を調整し、互い
の位相を調整した後に、合流させることにより、所望の
偏光状態の光を得られるようになる。これにより可動部
分がなく、小型化可能な偏光制御装置を構成することが
可能となる。
【0038】また、本発明を構成する各部品を外部から
電気的に制御可能なものとすることにより、従来より高
速に偏光状態を制御できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の偏光制御装置の構成図である。
【図2】実施例1の変形例の偏光制御装置の構成図であ
る。
【図3】図2の構成を実際の光学素子で構成した場合の
構成図である。
【図4】図3の構成で出力光を直線偏波に調整する場合
の構成図である。
【図5】出力光から制御回路までの間の図4とは異なる
構成の構成図である。
【図6】出力光を楕円偏光に制御する出力光から制御回
路までの間の構成の構成図である。
【図7】図2の構成をモノリシックな形態で実現した実
施例2の偏光制御装置の構成図である。
【図8】図7のA−A′断面図である。
【図9】図7のB−B′断面図である。
【図10】図7のC−C′断面図である。
【図11】図7の構成を、図4に示す制御回路に適用を
容易にした構成例の構成図である。
【図12】光ファイバを用いて系を構成した実施例3の
偏光制御装置の構成図である。
【図13】実施例4の偏光制御装置の構成図である。
【図14】図13の構成を実際の光学素子で構成した場
合の構成図である。
【図15】図14の構成の変形例の偏光制御装置の構成
図である。
【図16】本発明の偏光制御装置を光送信機に用いた実
施例5の構成図である。
【図17】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1 偏光分離手段 2、3 光増幅装置 4、8、62 位相制御手段 5 合流手段 6、25、44、205 入力光 7、26、45、49、206 出力光 21 偏光ビームスプリッタ 22 光増幅器 23 位相制御器 24、38 ビームスプリッタ 27 ミラー 30、304 偏光制御装置 31 制御回路 32 光検出器 33 偏光子 34 制御信号 39、70 波長板 40 偏光分離領域 41 光増幅領域 42 位相制御領域 43 合流領域 46 導波路 48 波面分割型カップラ 48a スリット 61 分岐合流手段 63 偏光回転手段 101 基板 103 超格子 104 混晶化領域 201 1×2偏光分離ファイバカップラ 202 可変減衰器 203 加熱部 204 2×2ファイバカップラ 207 偏波保持ファイバ 301 制御回路 302 半導体レーザ 303、305 光学結合手段 306 光ファイバ 307 電気信号 308 光信号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の偏光状態の光を2つの互いに直交
    する光に分離する偏光分離手段、該偏光分離手段により
    分離された2つの光の強度をそれぞれ調整する強度調整
    手段、該2つの光の相対的な位相を調整する位相調整手
    段、該強度調整手段および該位相調整手段により作用を
    受けた該2つの光を合流させる合流手段からなることを
    特徴とする偏光制御装置。
  2. 【請求項2】 更に該2つの光それぞれから一部分を分
    離し位相制御手段および偏光回転手段を用いて他方の直
    交する光成分の経路と合流させる手段を有していること
    を特徴とする請求項1記載の偏光制御装置。
  3. 【請求項3】 更に該合流手段からの出力光の偏光状態
    を検出する検出手段、及び該検出手段からの信号を受け
    て該強度調整手段および位相調整手段の動作を制御する
    制御手段を有していることを特徴とする請求項1または
    2に記載の偏光制御装置。
  4. 【請求項4】 該偏光状態検出手段が分岐手段、偏光制
    限手段、光検出器から構成されていることを特徴とする
    請求項3記載の偏光制御装置。
  5. 【請求項5】 該偏光状態検出回路が分岐手段、偏光状
    態変換手段、偏光制限手段、光検出器から構成されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の偏光制御装置。
  6. 【請求項6】 該偏光状態変換手段が4分の1波長板で
    構成されることを特徴とする請求項5記載の偏光制御装
    置。
  7. 【請求項7】 該偏光分離手段が偏光ビームスプリッタ
    であり、強度調整手段が光増幅素子であり、位相調整手
    段が半導体型位相変調素子であり、合流手段がプリズム
    型ビームスプリッタであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の偏光制御装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板上にモノリシックに構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の偏光制御装置。
  9. 【請求項9】 該偏光分離手段が偏光分離ファイバカッ
    プラであり、合流手段がファイバカップラであることを
    特徴とする請求項1記載の偏光制御装置。
  10. 【請求項10】 すくなくとも請求項3の偏光制御装
    置、制御装置、半導体レーザから構成され、送信信号に
    基づいて該制御装置により制御される該半導体レーザか
    らの光が該偏光制御装置に入力され、入力光が偏光状態
    が制御されて該偏光制御装置から出力されることを特徴
    とする光送信機。
  11. 【請求項11】 請求項3の偏光制御装置が少なくとも
    1つ含まれることを特徴とする光通信システム。
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