JPH08184353A - テンショナ - Google Patents

テンショナ

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JPH08184353A
JPH08184353A JP33885194A JP33885194A JPH08184353A JP H08184353 A JPH08184353 A JP H08184353A JP 33885194 A JP33885194 A JP 33885194A JP 33885194 A JP33885194 A JP 33885194A JP H08184353 A JPH08184353 A JP H08184353A
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tensioner
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pin
locking
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    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
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    • F16H2007/0859Check valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0876Control or adjustment of actuators
    • F16H2007/0878Disabling during transport

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン運転中の異音の発生を防止できるば
かりでなく、全体を小型化できるテンショナを提供す
る。 【構成】 伸退自在なプランジャ12をハウジング11
内に有するテンショナ10を構成する。この場合に、ハ
ウジング11に形成された、プランジャ12の後端部を
収納するための穴(プランジャ穴)11a内に、プラン
ジャ12の軸方向移動および回転を許容する係止スリー
ブ40を回転自在に挿入する。プランジャ12の後端部
に、抜け止め用のピン(係止ピン)28を植設する。係
止スリーブ40に、ピン28が移動し得る切欠き41を
形成するとともに、該切欠き41と交差する方向に延び
かつ、傾斜溝42aと平行溝部42bとから構成される
溝42(図5参照)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンに設けられた
チェーンやベルトに適正な緊張力を作用させるためのテ
ンショナに関し、詳細には、該テンショナの組付け前に
おいてプランジャを縮退位置に係止できる係止構造を備
えたテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】一般に、テンショナは、
ハウジングと、該ハウジング内に摺動自在に支持された
プランジャと、該プランジャを常時突出方向に付勢する
コイルばねとを備えており、該コイルばねのばね力によ
り、プランジャ先端がテンショナアームに圧接するよう
になっている。
【0003】また、テンショナのエンジンへの組付けを
容易にするために、組付け前にプランジャを縮退状態に
保持することのできる係止部材を備えたテンショナが提
案されている。この係止部材は、一端がハウジングに支
持されて回動自在になっており、その他端は、プランジ
ャに固定された係止ピンに係脱自在に係止し得るように
なっている。
【0004】このような係止構造を備えたテンショナの
組付けの際には、予めプランジャを縮退させた状態で、
係止部材をプランジャの係止ピンに係止させ、プランジ
ャを縮退状態に保持する。次に、テンショナをエンジン
内に組み付け、組付け完了後、係止部材と係止ピンとの
係止状態を解除する。すると、コイルばねのばね力によ
り、プランジャ先端がテンショナアームに圧接する。
【0005】前記従来の構造では、テンショナのエンジ
ンへの組付け後、係止部材はその一端がフリーの状態に
あり、このため、エンジン運転中に、エンジンの振動に
ともなって係止部材が振動し、あるいは揺動し、さらに
は旋回運動をする。この結果、エンジン運転中に係止部
材が他の部材と干渉して異音を発生したり、また長時間
の運転の後には、係止部材が摩耗し、極端な場合には、
係止部材がハウジングから脱落するおそれもある。
【0006】そこで、このような従来の問題点を解消す
べく、係止部材を、係止ピンとの係止状態が解除された
係止解除位置に付勢する付勢手段を設け、テンショナ組
付け後には、該付勢手段の付勢力により、係止部材を係
止解除位置に拘束し得るような係止構造を備えたテンシ
ョナが本件出願人により提案されている(特願昭6−2
83000号参照)
【0007】このようなテンショナによれば、エンジン
運転中の係止部材の自由な動きを抑制して、エンジン運
転中の異音の発生を防止できる。
【0008】しかしながら、前記構造では、係止部材が
テンショナの外部に取り付けられているため、テンショ
ナ全体の占有スペースが若干ではあるが大きくなり、こ
のため、他部品が設計上制約を受ける場合もあり得る。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解消
すべくなされたもので、エンジン運転中の異音の発生を
防止できるばかりでなく、全体を小型化できるテンショ
ナを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテンショナ
は、伸退自在なプランジャをハウジング内に有するテン
ショナにおいて、前記ハウジングに形成された、前記プ
ランジャの後端部を収納するプランジャ穴内には、前記
プランジャの軸方向移動および回転を許容する係止スリ
ーブが挿入され、前記ハウジング内において前記プラン
ジャの後端部には、該プランジャの外周面から突出する
係止ピンが取り付けられるとともに、前記係止スリーブ
には、前記係止ピンが移動し得る軸方向の第1の溝と、
該第1の溝に交差しかつ前記プランジャの縮退位置にお
いて前記係止ピンが係合し得る第2の溝とが形成されて
いることを特徴としている。
【0011】請求項2の発明に係るテンショナは、請求
項1において、前記係止ピンが、前記プランジャが前記
ハウジングから抜け落ちるのを防止するための抜け止め
用ピンであることを特徴としている。
【0012】請求項3の発明に係るテンショナは、請求
項1において、前記係止スリーブが前記プランジャ穴内
に回転自在に支持されており、前記第2の溝が、前方に
いくにしたがい前記第1の溝から離れる方向に延びる傾
斜溝を有していることを特徴としている。
【0013】請求項4の発明に係るテンショナは、請求
項1において、前記係止スリーブが前記プランジャ穴内
に回転不能に固定されていることを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明に係るテンショナによれば、エンジンへ
の組付け前においては、プランジャ後端部に取り付けら
れた係止ピンが、係止スリーブに形成された第2の溝内
に係合して、プランジャが縮退位置に保持される。そし
て、エンジンへの組付け完了後において、係止ピンと第
2の溝との係合状態が解除されると、プランジャは軸方
向に移動して突出するが、このとき係止ピンは第1の溝
内に配置されて軸方向に移動し得るので、プランジャの
移動の妨げになることはない。
【0015】この場合には、係止部材として機能する係
止スリーブが、ハウジングに形成されたプランジャ穴内
に挿入されているため、テンショナ全体を小型化でき
る。また、エンジンへの組付けの前後において、係止ス
リーブはプランジャ穴内に挿入されたままの状態に保た
れるので、エンジン運転中に係止スリーブが他部品と干
渉することもなく、異音の発生を防止できる。
【0016】請求項2の発明に係るテンショナでは、係
止ピンとしてプランジャの抜け止め用ピンを用いるの
で、部品点数を削減でき、コストの低減に寄与できる。
【0017】請求項3の発明に係るテンショナでは、請
求項1の発明に係るテンショナと同様に、係止ピンが係
止スリーブの第2の溝内に係合してプランジャが縮退位
置に保持された状態からエンジンへの組付けが行われ
る。
【0018】この場合には、エンジンへの組付けの際
に、プランジャ先端がテンショナアームに圧接してテン
ショナが若干量押し込まれたとき、係止ピンが係止スリ
ーブの傾斜溝に当接し、係止ピンが係止スリーブに対し
て該係止スリーブを回転させる方向の力を作用させる。
このとき、係止スリーブはプランジャ穴内に回転自在に
支持されているので、係止ピンから作用する力によって
係止スリーブが回転する。
【0019】この係止スリーブの回転移動により、係止
ピンが第2の溝内から第1の溝内に移動する。これによ
り、エンジンへの組付け完了時には、係止ピンと係止ス
リーブとの係合状態が解除され、この結果、プランジャ
が軸方向に移動して突出し、テンショナアームに圧接す
る。
【0020】このように、エンジンへの組付けの際に、
係止ピンと係止スリーブとの係合状態が自動的に外れる
ため、組付けが容易であり、作業の効率化を図ることが
できる。
【0021】請求項4の発明に係るテンショナでは、係
止スリーブがプランジャ穴内に回転不能に固定されてい
るので、エンジンへの組付け時に係止ピンと係止スリー
ブとの係合状態を解除する際には、プランジャを強制的
に若干量回転させることにより、係止ピンを係止スリー
ブの第2の溝内から第1の溝内に移動させる。この結
果、プランジャが軸方向に突出してテンショナアームに
圧接することになる。
【0022】この場合には、係止スリーブがプランジャ
穴内に回転不能に固定されていることから、エンジンへ
の組付け前において、係止スリーブがプランジャの回り
止めの機能を果たすことができる。これにより、エンジ
ンへの組付け時に、プランジャのテンショナアームに対
する位置決めが不要になり、この結果、組付けが容易に
なり、作業の効率化を図ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図6は本発明の一実施例による油
圧テンショナを説明するための図であり、図1は前記油
圧テンショナが採用されたエンジンのタイミングシステ
ムの一例を示す正面図、図2は油圧テンショナの正面
図、図3はその断面図、図4は前記油圧テンショナの係
止スリーブを示し、(a)は平面図、(b)はその側面
図である。なお、図3中の係止スリーブにおいては、図
4(a)のIII-III 線断面が示されている。また図5及
び図6は油圧テンショナの作動を説明するための図であ
る。
【0024】図1はDOHCエンジンのタイミングシス
テムを示しており、このタイミングシステム1は、クラ
ンクシャフト2上に固定されたドライブスプロケット3
と、二本のカムシャフト4,5にそれぞれ固定されたド
リブンスプロケット6,7と、各スプロケット間に巻き
掛けられたタイミングチェーン8とを備えている。な
お、図中矢印aはクランクシャフト2の回転方向を示し
ている。
【0025】タイミングチェーン8の緩み側には、テン
ショナアーム9を介してタイミングチェーン8に押付力
を作用させるための油圧テンショナ10が配置されてい
る。
【0026】油圧テンショナ10は、図2および図3に
示すように、一端に開口を有する穴(プランジャ穴)1
1aが形成されたハウジング11と、その後端部が穴1
1a内に挿入されるとともに、テンショナアーム9に当
接する当接部12aを先端に有するプランジャ12と、
プランジャ12を突出方向に付勢するコイルばね13と
を備えている。
【0027】ハウジング11の穴11a開口部には、プ
ランジャ12を摺動自在かつ回転自在に支持する支持部
材15が圧入されている。コイルばね13の一端は該支
持部材15の端面に、他端は当接部12aの端面にそれ
ぞれ圧接している。
【0028】穴11a内においてプランジャ12の後端
部には、プランジャ12が穴11a内から抜け落ちるの
を防止するための抜け止め用ピン28が植設されてい
る。ピン28の上端は、プランジャ12の外周面から突
出している。
【0029】穴11a内には、プランジャ12の摺動お
よび回転を許容する係止スリーブ40が回転自在に支持
されている。係止スリーブ40は、図4に示すように、
軸方向に延びる切欠き(第1の溝)41を有しており、
この切欠き41の幅sは、ピン28の径よりも若干大き
く形成されている。また係止スリーブ40には、切欠き
41と交差する方向に延びる溝(第2の溝)42が形成
されている。この溝42の幅も切欠き41の幅sと同程
度に形成されている。
【0030】溝42は、図5および図6に示すように、
係止スリーブ40の後端側(各図左端側)において切欠
き41と交差するとともに、前方(各図右方)にいくに
したがい切欠き41から離れる方向に延びる傾斜溝部4
2aと、該傾斜溝42aの先端部分から切欠き41に対
して略平行に延びる平行溝部42bとから構成されてい
る。
【0031】油圧テンショナ10のエンジンへの組付け
前においては、プランジャ12のピン28が、係止スリ
ーブ40の平行溝部42bの先端部に係合し、これによ
り、プランジャ12が縮退位置に保持されるようになっ
ている。
【0032】また穴11a内には、プランジャ12およ
び支持部材15等によって区画された油室20が形成さ
れており、該油室20には、オイルポンプを含む外部油
圧回路(図示せず)からの油圧が供給されるようになっ
ている。
【0033】なお、ハウジング11の上部には、エンジ
ン内での飛沫オイルを収集し貯留するためのオイルリザ
ーバ25が設けられている。オイルリザーバ25はハウ
ジング11の上部に形成された開口凹部25aから構成
されている。オイルリザーバ25と油室20との間は、
チェックバルブ30を介して油路26により接続されて
いる。
【0034】次に、テンショナ10のエンジンへの組付
け作業について説明する。エンジンへの組付け前におい
ては、まず、プランジャ12を、ピン28が係止スリー
ブ40の平行溝部42b先端部に係合した縮退位置にお
く(図5参照)。
【0035】この状態から、テンショナ10をエンジン
に対してその側方(図1左方)から取り付ける。すなわ
ち、エンジン側壁に形成された凹部内にテンショナ10
を入れ、フランジ11bをエンジン側壁にボルト締めす
ることにより、テンショナ10のエンジンへの組付けを
行う。
【0036】このエンジン組付け時には、ボルトの締め
付けにともない、プランジャ先端の当接部12aがテン
ショナアーム9に圧接し、プランジャ12が徐々に縮退
する(図5一点鎖線参照)。これにより、プランジャ後
端部のピン28も後方(同図左方)に移動して、ピン2
8が傾斜溝部42a内に移動する。
【0037】この状態からさらにボルトを締め付ける
と、プランジャ12がさらに縮退して、ピン28が傾斜
溝部42aに圧接する。これにより、ピン28が係止ス
リーブ40に対して、切欠き41が図5の上方に移動す
る方向に回転させる力を作用させる。このとき、係止ス
リーブ40は穴11a内に回転自在に支持されているの
で、ピン28から作用する力によって、係止スリーブ4
0が回転する。
【0038】この係止スリーブ40の回転移動により、
ピン28が傾斜溝部42a内から徐々に切欠き41側へ
移動する。そして、ボルトの締め付け完了時(すなわち
エンジンへの組付け完了時)には、ピン28が切欠き4
1内に進入して、ピン28と溝42との係合状態が解除
される(図6一点鎖線参照)。すると、コイルばね13
のばね力により、プランジャ12が前方に突出して、テ
ンショナアーム9に圧接する。このようにして、組付け
作業が完了する。
【0039】なお、このプランジャ12の突出時には、
ピン28は切欠き41内に配置されて軸方向に移動する
ので(同図実線参照)、ピン28がプランジャ12の移
動の妨げになることはない。
【0040】この場合には、係止部材として機能する係
止スリーブ40が、ハウジング11に形成された穴11
a内に挿入されているため、テンショナ全体を小型化で
きる。また、エンジンへの組付けの前後において、係止
スリーブ40は穴11a内に挿入されたままの状態に保
たれるので、エンジン運転中に係止スリーブ40が他部
品と干渉することもなく、異音の発生を防止できる。
【0041】しかも、この場合には、エンジンへの組付
けの際に、ピン28と係止スリーブ40の溝42との係
合状態が自動的に解除されるため、組付けが容易であ
り、作業の効率化を図ることができる。
【0042】また、ピン28として、プランジャ12の
抜け止め用ピンを利用するので、係止ピンを別個に設け
る必要がなくなり、これにより、部品点数を削減でき、
コストの低減に寄与できる。
【0043】なお、前記実施例では、係止スリーブ40
がハウジング11の穴11aに回転自在に支持されてい
るものを示したが、本発明の適用はこれに限定されず、
係止スリーブ40が穴11aに回転不能に固定されてい
るものにも同様に本発明を適用できる。
【0044】図7は、このような固定型の係止スリーブ
を有する油圧テンショナの好適な一実施態様を示してお
り、図8は該油圧テンショナが採用されたDOHCエン
ジンのタイミングシステムを示している。なお、各図に
おいて前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示
している。
【0045】図7に示す油圧テンショナ10′は前記実
施例の油圧テンショナ10とほぼ同様の構成を有してい
るが、エンジン取付用の部材として、フランジではな
く、ボルト挿入用の孔が形成された脚部材14がハウジ
ング11′に取り付けられている点が油圧テンショナ1
0と異なっている。すなわち、この油圧テンショナ10
は、前記実施例と異なり、エンジンの正面方向(図8紙
面上方)から取り付けるタイプのものである。
【0046】この油圧テンショナ10′をエンジンに組
付ける際には、エンジンに対して正面方向からエンジン
内に油圧テンショナ10′を入れ、脚部材14に挿入し
たボルトを締め付けることにより行う。そして、エンジ
ンへの組付け完了後、ピンと係止スリーブの溝との係合
状態を解除する際には、作業者が強制的にプランジャ1
2を若干量回転させることにより行う。これにより、ピ
ンが係止スリーブの切欠き内に移動し、この結果、プラ
ンジャ12が軸方向に突出して、テンショナアーム9に
圧接することになる。
【0047】この場合には、係止スリーブが回転不能に
固定されているので、エンジンへの組付け前において、
係止スリーブがプランジャ12に対する回り止めの機能
を果たすことができる。これにより、エンジンへの組付
け時に、プランジャ12の当接部12aのテンショナア
ーム9に対する位置決めが不要になり、この結果、組付
けが容易になり、作業の効率化を図ることができる。
【0048】また、前記実施例では、本発明が油圧テン
ショナに適用された例を示したが、本発明は油圧テンシ
ョナ以外のテンショナにも同様に適用できるものであ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明に係るテンショナに
よれば、係止部材として機能する係止スリーブを、ハウ
ジングに形成されたプランジャ穴内に挿入するようにし
たので、エンジン運転中の異音の発生を防止できるばか
りでなく、全体を小型化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による油圧テンショナが採用
されたエンジンのタイミングシステムの一例を示す正面
図。
【図2】前記油圧テンショナの正面図。
【図3】図2の断面図。
【図4】(a)は前記油圧テンショナ内に挿入される係
止スリーブの平面図、(b)はその側面図。
【図5】前記油圧テンショナのエンジン組付け時の作動
を説明するための図。
【図6】前記油圧テンショナのエンジン組付け時の作動
を説明するための図。
【図7】本発明の他の実施例による油圧テンショナの正
面図。
【図8】前記油圧テンショナ(図7)が前記タイミング
システム(図1)に採用された状態を示す正面図。
【符号の説明】
10 油圧テンショナ 11 ハウジング 11a 穴(プランジャ穴) 12 プランジャ 28 ピン(係止ピン) 40 係止スリーブ 41 切欠き(第1の溝) 42 溝(第2の溝) 42a 傾斜溝部 42b 平行溝部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸退自在なプランジャをハウジング内に
    有するテンショナにおいて、 前記ハウジングに形成された、前記プランジャの後端部
    を収納するプランジャ穴内には、前記プランジャの軸方
    向移動および回転を許容する係止スリーブが挿入され、 前記ハウジング内において前記プランジャの後端部に
    は、該プランジャの外周面から突出する係止ピンが取り
    付けられるとともに、 前記係止スリーブには、前記係止ピンが移動し得る軸方
    向の第1の溝と、該第1の溝に交差するとともに、前記
    プランジャの縮退位置において前記係止ピンが係合し得
    る第2の溝とが形成されている、ことを特徴とするテン
    ショナ。
  2. 【請求項2】 前記係止ピンは、前記プランジャが前記
    ハウジングから抜け落ちるのを防止するための抜け止め
    用ピンである、ことを特徴とする請求項1に記載のテン
    ショナ。
  3. 【請求項3】 前記係止スリーブは前記プランジャ穴内
    に回転自在に支持されており、前記第2の溝は、前方に
    いくにしたがい前記第1の溝から離れる方向に延びる傾
    斜溝を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の
    テンショナ。
  4. 【請求項4】 前記係止スリーブは前記プランジャ穴内
    に回転不能に固定されている、ことを特徴とする請求項
    1に記載のテンショナ。
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