JPH0818429B2 - 平版印刷装置及びその方法 - Google Patents
平版印刷装置及びその方法Info
- Publication number
- JPH0818429B2 JPH0818429B2 JP27606391A JP27606391A JPH0818429B2 JP H0818429 B2 JPH0818429 B2 JP H0818429B2 JP 27606391 A JP27606391 A JP 27606391A JP 27606391 A JP27606391 A JP 27606391A JP H0818429 B2 JPH0818429 B2 JP H0818429B2
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- roller
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平版印刷装置及びそ
の方法に関し、より詳言すれば、例えば新聞印刷のよう
に、複数の印刷版(以下、刷版という)を版胴の周面軸
線方向に並列的に装着する形式の平版印刷に最適する装
置及びその方法に関する。
の方法に関し、より詳言すれば、例えば新聞印刷のよう
に、複数の印刷版(以下、刷版という)を版胴の周面軸
線方向に並列的に装着する形式の平版印刷に最適する装
置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷の原理は、周知のように、水と
油(油性インキ)とが互いに反発しあう性状を利用し
て、平版すなわち略同一面上に形成された画線部と非画
線部とを有する刷版の非画線部に対して水を、画線部に
対して油性インキをそれぞれ供給して印刷を行うもので
ある。
油(油性インキ)とが互いに反発しあう性状を利用し
て、平版すなわち略同一面上に形成された画線部と非画
線部とを有する刷版の非画線部に対して水を、画線部に
対して油性インキをそれぞれ供給して印刷を行うもので
ある。
【0003】平版による新聞印刷では、従来から、図8
で示すように、新聞4頁分の幅に相当するダブル幅(こ
れを全幅ともいう)の版胴1を装備し、新聞1頁分また
は2頁分の幅に相当する幅と0.3mm程度の厚さとを
有する刷版2、2a、2b及び2cを複数枚前記版胴の
周面軸線方向に並列的に装着し、このようにして装着さ
れた刷版のすべてに対して画線の有無に関わりなく一様
にインキ供給手段4からインキが供給される。なお、図
において、25は湿し水供給手段、32はブランケット
胴、33は圧胴、34はウエブ料紙である。
で示すように、新聞4頁分の幅に相当するダブル幅(こ
れを全幅ともいう)の版胴1を装備し、新聞1頁分また
は2頁分の幅に相当する幅と0.3mm程度の厚さとを
有する刷版2、2a、2b及び2cを複数枚前記版胴の
周面軸線方向に並列的に装着し、このようにして装着さ
れた刷版のすべてに対して画線の有無に関わりなく一様
にインキ供給手段4からインキが供給される。なお、図
において、25は湿し水供給手段、32はブランケット
胴、33は圧胴、34はウエブ料紙である。
【0004】ところで、前記新聞印刷の、とりわけカラ
ー印刷においては、画線のある頁と画線のない頁とが隣
接した状態で印刷される場合が多く、こうした場合で
も、インキは、画線の有無に関わりなくすべて一様にイ
ンキ供給手段から供給される。従って、画線部のない頁
に対応する版胴の周面には、通常、水版または捨て版と
称する「全面が非画線部の刷版」を装着して、その刷版
に湿し水供給手段からの水を供給し、その水によって、
その刷版へのインキの付着が妨げられ、紙面のインキ汚
れが予防される。
ー印刷においては、画線のある頁と画線のない頁とが隣
接した状態で印刷される場合が多く、こうした場合で
も、インキは、画線の有無に関わりなくすべて一様にイ
ンキ供給手段から供給される。従って、画線部のない頁
に対応する版胴の周面には、通常、水版または捨て版と
称する「全面が非画線部の刷版」を装着して、その刷版
に湿し水供給手段からの水を供給し、その水によって、
その刷版へのインキの付着が妨げられ、紙面のインキ汚
れが予防される。
【0005】実開平2−80445号は、版胴の周面に
装着された複数の刷版のうち、「全面が非画線部の刷
版」に関して、その刷版の幅に対応するインキ渡しロー
ラーの周面部分に、インキ胴の周面と摺接不能な径小部
を設けて、インキ胴からのインキがインキ渡しローラー
の前記径小部に転移されないようにし、従って、「全面
が非画線部の刷版」にインキが供給されないようにした
考案を開示する。
装着された複数の刷版のうち、「全面が非画線部の刷
版」に関して、その刷版の幅に対応するインキ渡しロー
ラーの周面部分に、インキ胴の周面と摺接不能な径小部
を設けて、インキ胴からのインキがインキ渡しローラー
の前記径小部に転移されないようにし、従って、「全面
が非画線部の刷版」にインキが供給されないようにした
考案を開示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、平版
印刷では、刷版の非画線部へのインキ転移を防ぐため
に、そこに湿し水を供給してインキの付着を排除するこ
とを特徴とするものであるが、刷版の非画線部に供給さ
れた湿し水の余剰水がインキ供給手段に浸入してインキ
濃度の低下や、いわゆるストリッピングと称するインキ
ングローラーへのインキ不着現象が発生し、それによっ
て印刷に支障をきたすことが少なくない。就中、前述し
た水版または捨て版と称する「全面が非画線部の刷版」
は、湿し水の転移面積が画線部非画線部混在型の刷版よ
りも大であり、それだけ、インキ供給手段への余剰水の
浸入も多くなりがちであり、長時間安定した印刷を継続
する上で不利であった。
印刷では、刷版の非画線部へのインキ転移を防ぐため
に、そこに湿し水を供給してインキの付着を排除するこ
とを特徴とするものであるが、刷版の非画線部に供給さ
れた湿し水の余剰水がインキ供給手段に浸入してインキ
濃度の低下や、いわゆるストリッピングと称するインキ
ングローラーへのインキ不着現象が発生し、それによっ
て印刷に支障をきたすことが少なくない。就中、前述し
た水版または捨て版と称する「全面が非画線部の刷版」
は、湿し水の転移面積が画線部非画線部混在型の刷版よ
りも大であり、それだけ、インキ供給手段への余剰水の
浸入も多くなりがちであり、長時間安定した印刷を継続
する上で不利であった。
【0007】更に、前記「全面が非画線部の刷版」は使
い捨てにされるため、刷版の資材が無駄であるばかりで
なく、その製版作業やランニングコストの面でも無駄が
多かった。
い捨てにされるため、刷版の資材が無駄であるばかりで
なく、その製版作業やランニングコストの面でも無駄が
多かった。
【0008】前記実開平2−80445号に開示された
「全面が非画線部の刷版」に対応する小径部を設けたイ
ンキ渡しローラーは、前記刷版の装着位置が変る度毎
に、その都度、それに適応した小径部を有するインキ渡
しローラーと交換することを要した。従って、その交換
作業に時間と手数がかかる一方、対応可能な小径部を有
するインキ渡しローラーを各種揃えてスタンバイさせる
スペースをも必要とした。
「全面が非画線部の刷版」に対応する小径部を設けたイ
ンキ渡しローラーは、前記刷版の装着位置が変る度毎
に、その都度、それに適応した小径部を有するインキ渡
しローラーと交換することを要した。従って、その交換
作業に時間と手数がかかる一方、対応可能な小径部を有
するインキ渡しローラーを各種揃えてスタンバイさせる
スペースをも必要とした。
【0009】この発明の第1の目的は、「全面が非画線
部の刷版」の装着を不要にして、その使用に伴なって生
じた多くの無駄を省くことができ、かつ、版胴の周面に
おけるインキ供給不要部の位置的変化に迅速かつ容易に
対応し得る可変式部分的インキ供給遮断手段をもった平
版印刷装置及びその方法を提供することである。
部の刷版」の装着を不要にして、その使用に伴なって生
じた多くの無駄を省くことができ、かつ、版胴の周面に
おけるインキ供給不要部の位置的変化に迅速かつ容易に
対応し得る可変式部分的インキ供給遮断手段をもった平
版印刷装置及びその方法を提供することである。
【0010】この発明の第2の目的は、前記可変式部分
的インキ供給遮断手段と連動する可変式部分的湿し水供
給手段を設けて、余剰水のインキ供給系への浸入をも一
掃し得る、長時間安定印刷が可能な平版印刷装置及びそ
の方法を提供することである。
的インキ供給遮断手段と連動する可変式部分的湿し水供
給手段を設けて、余剰水のインキ供給系への浸入をも一
掃し得る、長時間安定印刷が可能な平版印刷装置及びそ
の方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による平版印刷
装置は、複数の刷版装着領域を並設し得る幅例えば通
常、ダブル幅または全幅を有する版胴と、その複数の刷
版装着領域に装着された複数の刷版にインキを供給する
インキ着けローラーを含むインキ供給手段と、湿し水供
給手段と、ブランケット胴及び圧胴とを備えた平版印刷
装置において、前記インキ着けローラーを前記複数の刷
版装着領域の各幅に対応する幅でそれぞれ分割していず
れも同径の分割ローラー部を形成せしめる一方、それら
各分割ローラー部の全部または一部にそれぞれ接離機構
を設けて前記各分割ローラー部の周面がそれぞれ対応す
る前記版胴の各刷版装着領域に対して独自に接離可能に
構成する。
装置は、複数の刷版装着領域を並設し得る幅例えば通
常、ダブル幅または全幅を有する版胴と、その複数の刷
版装着領域に装着された複数の刷版にインキを供給する
インキ着けローラーを含むインキ供給手段と、湿し水供
給手段と、ブランケット胴及び圧胴とを備えた平版印刷
装置において、前記インキ着けローラーを前記複数の刷
版装着領域の各幅に対応する幅でそれぞれ分割していず
れも同径の分割ローラー部を形成せしめる一方、それら
各分割ローラー部の全部または一部にそれぞれ接離機構
を設けて前記各分割ローラー部の周面がそれぞれ対応す
る前記版胴の各刷版装着領域に対して独自に接離可能に
構成する。
【0012】前記接離機構は、例えば、前記各分割ロー
ラー部の軸とローラー回転部との間にそれぞれ偏心スリ
ーブを介装して成る。
ラー部の軸とローラー回転部との間にそれぞれ偏心スリ
ーブを介装して成る。
【0013】更に、この発明による平版印刷装置は、前
記湿し水供給手段において、少くとも前記版胴の幅に対
応する幅を持った湿し水ファウンテンローラーの周面に
当接すべきドクターブレードを前記刷版装着領域の各幅
に対応する幅で分割した分割ブレードとする一方、それ
らの各分割ドクターブレードの全部または一部にそれぞ
れ接離機構を設けて前記各分割ドクターブレードの先端
が前記湿し水ファウンテンローラーの周面に対して独自
に接離可能に構成する。
記湿し水供給手段において、少くとも前記版胴の幅に対
応する幅を持った湿し水ファウンテンローラーの周面に
当接すべきドクターブレードを前記刷版装着領域の各幅
に対応する幅で分割した分割ブレードとする一方、それ
らの各分割ドクターブレードの全部または一部にそれぞ
れ接離機構を設けて前記各分割ドクターブレードの先端
が前記湿し水ファウンテンローラーの周面に対して独自
に接離可能に構成する。
【0014】前記湿し水供給手段をスプレー方式とした
場合においては、前項の構成に代えて、版胴の周面に装
着された刷版へ向けてインキ及びまたは湿し水を供給す
るローラーの周面軸線方向へ向けて、複数のスプレーノ
ズルを、前記複数の刷版装着着領域の各幅に対応する幅
でそれぞれ湿し水が噴霧可能に、並設すると共に、それ
らの複数のスプレーノズルをそれぞれ独自に開閉し得る
弁を配設する。
場合においては、前項の構成に代えて、版胴の周面に装
着された刷版へ向けてインキ及びまたは湿し水を供給す
るローラーの周面軸線方向へ向けて、複数のスプレーノ
ズルを、前記複数の刷版装着着領域の各幅に対応する幅
でそれぞれ湿し水が噴霧可能に、並設すると共に、それ
らの複数のスプレーノズルをそれぞれ独自に開閉し得る
弁を配設する。
【0015】なお、前記版胴に装着される刷版は、画線
部非画線部混在型の刷版に限定され、「全面が非画線部
の刷版」は使用されない。
部非画線部混在型の刷版に限定され、「全面が非画線部
の刷版」は使用されない。
【0016】
【作用】版胴の複数の刷版装着領域の一部に画線部非画
線部混在型の刷版のみを装着し、装着された刷版には、
それに対応する前記分割ローラー部の周面を接触させる
一方、刷版が装着されない刷版装着領域からは、それに
対応する前記分割ローラー部の周面を離間させ、かかる
状態下においてインキを供給すれば、版胴に装着された
刷版にのみインキが供給され、刷版が装着されない刷版
装着領域へはインキの供給が遮断される。この状態で平
版印刷が行われる。
線部混在型の刷版のみを装着し、装着された刷版には、
それに対応する前記分割ローラー部の周面を接触させる
一方、刷版が装着されない刷版装着領域からは、それに
対応する前記分割ローラー部の周面を離間させ、かかる
状態下においてインキを供給すれば、版胴に装着された
刷版にのみインキが供給され、刷版が装着されない刷版
装着領域へはインキの供給が遮断される。この状態で平
版印刷が行われる。
【0017】更に、装着された刷版に対応する分割ドク
ターブレードの先端を湿し水ファウンテンローラーの周
面から離間させる一方、刷版が装着されない刷版装着領
域に対応する分割ドクターブレードの先端を湿し水ファ
ウンテンローラーの周面に当接させ、かかる状態下にお
いて湿し水を供給すれば、版胴に装着された刷版にのみ
湿し水が供給され、刷版が装着されない刷版装着領域へ
は湿し水の供給が遮断される。この状態で平版印刷が行
われる。
ターブレードの先端を湿し水ファウンテンローラーの周
面から離間させる一方、刷版が装着されない刷版装着領
域に対応する分割ドクターブレードの先端を湿し水ファ
ウンテンローラーの周面に当接させ、かかる状態下にお
いて湿し水を供給すれば、版胴に装着された刷版にのみ
湿し水が供給され、刷版が装着されない刷版装着領域へ
は湿し水の供給が遮断される。この状態で平版印刷が行
われる。
【0018】湿し水供給手段がスプレー方式の場合に
は、装着された刷版に対応するスプレーノズルの弁を開
放し、刷版が装着されない刷版装着領域に対応するスプ
レーノズルの弁を閉結させ、かかる状態下においてイン
キ供給ローラーの分割ローラー部及びまたは湿し水ファ
ウンテンローラーへ向けて湿し水を供給すれば、版胴に
装着された刷版にのみ湿し水が供給され、刷版が装着さ
れない刷版装着領域へは湿し水の供給が遮断される。こ
の状態で平版印刷が行われる。
は、装着された刷版に対応するスプレーノズルの弁を開
放し、刷版が装着されない刷版装着領域に対応するスプ
レーノズルの弁を閉結させ、かかる状態下においてイン
キ供給ローラーの分割ローラー部及びまたは湿し水ファ
ウンテンローラーへ向けて湿し水を供給すれば、版胴に
装着された刷版にのみ湿し水が供給され、刷版が装着さ
れない刷版装着領域へは湿し水の供給が遮断される。こ
の状態で平版印刷が行われる。
【0019】
【実施例】図2は、この発明による平版印刷装置の具体
的一実施例を示す斜視図であり、図8は、従来における
平版印刷装置の一具体例を示す斜視図であり、これら双
方の図において、版胴1は、その周面における軸線方向
に沿って新聞4頁分の幅(この幅を通称ダブル幅又は全
幅という)に相当する4つの刷版装着領域を並設し得る
幅をもち、その版胴の周面には、図2では2枚の刷版2
及び2aが、図8では4枚の刷版2、2a、2b及び2
cがそれぞれ巻かれ、そして、いずれもその両端部が装
着部3の凹み内に引掛け固定された状態で装着されてい
る。
的一実施例を示す斜視図であり、図8は、従来における
平版印刷装置の一具体例を示す斜視図であり、これら双
方の図において、版胴1は、その周面における軸線方向
に沿って新聞4頁分の幅(この幅を通称ダブル幅又は全
幅という)に相当する4つの刷版装着領域を並設し得る
幅をもち、その版胴の周面には、図2では2枚の刷版2
及び2aが、図8では4枚の刷版2、2a、2b及び2
cがそれぞれ巻かれ、そして、いずれもその両端部が装
着部3の凹み内に引掛け固定された状態で装着されてい
る。
【0020】図2で示す版胴1には、図8で示す刷版2
b及び2cに相当する刷版がその装着領域に装着されな
い。従って、図2で示す版胴1の周面には、その軸線方
向1/2の位置において刷版の厚さα≒0.3mmの段
差が生じる。しかしながら、この程度の段差では、イン
キ着けローラー12及び13の弾性周面が版胴1の周面
へ押圧接触回転する際に、刷版が装着されていない領域
にも接触して、インキの転移付着が生じる。従って、前
記双方のローラーの周面が非接触となるには、更に一層
の離間距離を必要とし、本発明は、それを、後述するよ
うに達成させた。
b及び2cに相当する刷版がその装着領域に装着されな
い。従って、図2で示す版胴1の周面には、その軸線方
向1/2の位置において刷版の厚さα≒0.3mmの段
差が生じる。しかしながら、この程度の段差では、イン
キ着けローラー12及び13の弾性周面が版胴1の周面
へ押圧接触回転する際に、刷版が装着されていない領域
にも接触して、インキの転移付着が生じる。従って、前
記双方のローラーの周面が非接触となるには、更に一層
の離間距離を必要とし、本発明は、それを、後述するよ
うに達成させた。
【0021】さて、図2および図8において、前記版胴
1の刷版2、2a、2b及び2cにインキを供給する周
知のインキ供給手段4は、インキ貯留槽5、インキ容器
6、インキ供給口7、インキポンプ8、インキ容器6内
のインキにその周面の一部を漬けて回転するインキファ
ウンテンローラー9、そのインキファウンテンローラー
の下流で当該ローラーに対向するメータリングローラー
10、そのメータリングローラー10の周面において前
記インキファウンテンローラー9との対向位置から回転
方向下流の位置に当接されたドクターブレード11、及
び、前記メータリングローラー10と刷版2、2a、2
b、2cに当接可能な2本のインキ着けローラー12及
び13とからなる。
1の刷版2、2a、2b及び2cにインキを供給する周
知のインキ供給手段4は、インキ貯留槽5、インキ容器
6、インキ供給口7、インキポンプ8、インキ容器6内
のインキにその周面の一部を漬けて回転するインキファ
ウンテンローラー9、そのインキファウンテンローラー
の下流で当該ローラーに対向するメータリングローラー
10、そのメータリングローラー10の周面において前
記インキファウンテンローラー9との対向位置から回転
方向下流の位置に当接されたドクターブレード11、及
び、前記メータリングローラー10と刷版2、2a、2
b、2cに当接可能な2本のインキ着けローラー12及
び13とからなる。
【0022】かかる周知のインキ供給手段4において、
インキ貯留槽5内のインキがインキポンプ8によりイン
キ供給口7を介してインキ容器6内に供給され、更に、
そのインキ容器6内のインキが、インキファウンテンロ
ーラー9の周面によって導き出され、その下流で回転す
るメータリングローラー10の周面に転移した後、過剰
分のインキがドクターブレード11で除去され、適正な
量のインキがインキ着けローラー12及び13を介して
刷版2、2a、2b及び2cに供給される。
インキ貯留槽5内のインキがインキポンプ8によりイン
キ供給口7を介してインキ容器6内に供給され、更に、
そのインキ容器6内のインキが、インキファウンテンロ
ーラー9の周面によって導き出され、その下流で回転す
るメータリングローラー10の周面に転移した後、過剰
分のインキがドクターブレード11で除去され、適正な
量のインキがインキ着けローラー12及び13を介して
刷版2、2a、2b及び2cに供給される。
【0023】インキ着けローラー12及び13におい
て、従来型は、図8で示すように、双方共、版胴1の幅
と略同一の幅を有する全幅一体造りのローラーであるの
に対して、本発明では、図2で示すように、双方共、版
胴1の周面における複数の刷版装着領域の各幅に対応す
る幅でそれぞれ分割された複数の分割ローラー部12
0、121、122及び130、131、132によっ
て構成され、そして、それら各分割ローラー部と、それ
を支持する軸14との関係並びに隣接する版胴1の周面
との関係の詳細は図1で示される。
て、従来型は、図8で示すように、双方共、版胴1の幅
と略同一の幅を有する全幅一体造りのローラーであるの
に対して、本発明では、図2で示すように、双方共、版
胴1の周面における複数の刷版装着領域の各幅に対応す
る幅でそれぞれ分割された複数の分割ローラー部12
0、121、122及び130、131、132によっ
て構成され、そして、それら各分割ローラー部と、それ
を支持する軸14との関係並びに隣接する版胴1の周面
との関係の詳細は図1で示される。
【0024】図1において、インキ着けローラー12を
構成する各分割ローラー部120、121及び122
は、いずれも、金属質からなる本体と、例えばゴム層な
どの軟質層で被覆加工された外周部とを有するローラー
回転部が、共通の軸14にベアリング及び後述する偏心
スリーブ等を介してそれぞれ回動自在に支持される一
方、隣接する版胴1の周面における各刷版装着領域に対
してそれぞれ独自に接離操作可能な各接離機構を備え
る。
構成する各分割ローラー部120、121及び122
は、いずれも、金属質からなる本体と、例えばゴム層な
どの軟質層で被覆加工された外周部とを有するローラー
回転部が、共通の軸14にベアリング及び後述する偏心
スリーブ等を介してそれぞれ回動自在に支持される一
方、隣接する版胴1の周面における各刷版装着領域に対
してそれぞれ独自に接離操作可能な各接離機構を備え
る。
【0025】これらの接離機構は、図示の実施例では、
前記共通の軸14と前記各分割ローラー部210、12
1及び122のローラー回転部との間に偏心スリーブ1
5、16及び17をそれぞれ介装したものが使われる。
前記共通の軸14と前記各分割ローラー部210、12
1及び122のローラー回転部との間に偏心スリーブ1
5、16及び17をそれぞれ介装したものが使われる。
【0026】図1において、左右の分割ローラー部12
0及び122における接離機構は、各偏心スリーブ15
及び17の操作用端部をそれぞれ左または右のローラー
端部から外方へ直接突出させ得る。しかしながら、中央
の分割ローラー部121の偏心を分担する偏心スリーブ
16は、それを外部から操作可能にするために、図示の
実施例では、右側の分割ローラー部122の偏心を分担
する偏心スリーブ17の内周面と軸14の外周面との間
に同心スリーブ18を介装し、その同心スリーブ18の
右端面を外方へ突出させて、操作を可能ならしめる一
方、その左端面と前記偏心スリーブ16の右端面とを例
えば咬合い係合させて、同心スリーブ18からの操作用
回転力が偏心スリーブ16に伝達されるように構成す
る。
0及び122における接離機構は、各偏心スリーブ15
及び17の操作用端部をそれぞれ左または右のローラー
端部から外方へ直接突出させ得る。しかしながら、中央
の分割ローラー部121の偏心を分担する偏心スリーブ
16は、それを外部から操作可能にするために、図示の
実施例では、右側の分割ローラー部122の偏心を分担
する偏心スリーブ17の内周面と軸14の外周面との間
に同心スリーブ18を介装し、その同心スリーブ18の
右端面を外方へ突出させて、操作を可能ならしめる一
方、その左端面と前記偏心スリーブ16の右端面とを例
えば咬合い係合させて、同心スリーブ18からの操作用
回転力が偏心スリーブ16に伝達されるように構成す
る。
【0027】前記偏心スリーブ15、16、及び、同心
スリーブ18と一体の偏心スリーブ17は、いずれも手
作業によって、または、図示を省略した機械的調整手段
によって、版胴1に装着された刷版と接触する位置及び
そこから離間する位置との間を独自に回動操作可能であ
り、そして、図示を省略した固定手段によって、前記2
つの位置でそれぞれ軸8に固定することができる。
スリーブ18と一体の偏心スリーブ17は、いずれも手
作業によって、または、図示を省略した機械的調整手段
によって、版胴1に装着された刷版と接触する位置及び
そこから離間する位置との間を独自に回動操作可能であ
り、そして、図示を省略した固定手段によって、前記2
つの位置でそれぞれ軸8に固定することができる。
【0028】図1は、左側の分割ローラー部120が、
偏心スリーブ15の作用によって版胴1の周面から離間
する位置にある一方、中央及び右側の各分割ローラー部
121及び122が、それぞれ偏心スリーブ16と同心
スリーブ18及び偏心スリーブ17の作用によって刷版
2a及び2の面に接触する位置にある態様を示し、左側
の分割ローラー部120の位置に対応する版胴1の刷版
装着領域には、刷版の装着がない。
偏心スリーブ15の作用によって版胴1の周面から離間
する位置にある一方、中央及び右側の各分割ローラー部
121及び122が、それぞれ偏心スリーブ16と同心
スリーブ18及び偏心スリーブ17の作用によって刷版
2a及び2の面に接触する位置にある態様を示し、左側
の分割ローラー部120の位置に対応する版胴1の刷版
装着領域には、刷版の装着がない。
【0029】これに対して、図3は、版胴1のすべての
刷版装着領域に刷版2、2a及び2bc(この2bcは
刷版2bと2cとを一体にした幅の刷版)が装着される
とともに、全分割ローラー部120、121及び122
が、各偏心スリーブ15、16、17及び同心スリーブ
18の作用によってそれぞれ前記刷版に接触する位置に
ある態様を示す。
刷版装着領域に刷版2、2a及び2bc(この2bcは
刷版2bと2cとを一体にした幅の刷版)が装着される
とともに、全分割ローラー部120、121及び122
が、各偏心スリーブ15、16、17及び同心スリーブ
18の作用によってそれぞれ前記刷版に接触する位置に
ある態様を示す。
【0030】他方において、図4は、版胴1の刷版装着
領域に刷版2と2bcが装着され、中央の刷版装着領域
には刷版の装着がなく、それに対応して、左及び右の各
分割ローラー部120及び122が、それぞれの偏心ス
リーブ15及び17の作用によって前記刷版に接触する
位置にあり、中央の分割ローラー部121が偏心スリー
ブ16と同心スリーブ18との作用によって版胴1の周
面から離間する位置にある態様を示す。
領域に刷版2と2bcが装着され、中央の刷版装着領域
には刷版の装着がなく、それに対応して、左及び右の各
分割ローラー部120及び122が、それぞれの偏心ス
リーブ15及び17の作用によって前記刷版に接触する
位置にあり、中央の分割ローラー部121が偏心スリー
ブ16と同心スリーブ18との作用によって版胴1の周
面から離間する位置にある態様を示す。
【0031】更に、図5は、版胴1の刷版装着領域に刷
版2aと2bcとが装着され、右の刷版装着領域には刷
版の装着がなく、それに対応して、左及び中央の各分割
ローラー部120及び121が、それぞれ偏心スリーブ
15及び16と同心スリーブ18の作用によって各刷版
2及び2aとそれぞれ接触する位置にあり、右の分割ロ
ーラー部122が偏心スリーブ17の作用によって版胴
1の周面から離間する位置にある態様を示す。
版2aと2bcとが装着され、右の刷版装着領域には刷
版の装着がなく、それに対応して、左及び中央の各分割
ローラー部120及び121が、それぞれ偏心スリーブ
15及び16と同心スリーブ18の作用によって各刷版
2及び2aとそれぞれ接触する位置にあり、右の分割ロ
ーラー部122が偏心スリーブ17の作用によって版胴
1の周面から離間する位置にある態様を示す。
【0032】各分割ローラー部を回動自在に支持する共
通の軸14は、その両端がアーム19及び20の自由端
部でそれぞれ支持され、各アームの基端部はメータリン
グローラー10の軸に回動自在に支持される。そして、
インキ着けローラー12の周面とメータリングローラー
10の周面との押圧調整は、前記軸14の両端部とアー
ム19及び20の各自由端部との間に介装した偏心スリ
ーブ21及び22を、手作業により、または、図示を省
略した機械的調整手段により、回動操作して行われ、所
望の押圧値に調整されたとき、図示を省略した固定手段
により固定される。
通の軸14は、その両端がアーム19及び20の自由端
部でそれぞれ支持され、各アームの基端部はメータリン
グローラー10の軸に回動自在に支持される。そして、
インキ着けローラー12の周面とメータリングローラー
10の周面との押圧調整は、前記軸14の両端部とアー
ム19及び20の各自由端部との間に介装した偏心スリ
ーブ21及び22を、手作業により、または、図示を省
略した機械的調整手段により、回動操作して行われ、所
望の押圧値に調整されたとき、図示を省略した固定手段
により固定される。
【0033】他方のインキ着けローラー13の構成及び
作用は、図7で示すように、前記一方のインキ着けロー
ラー12のそれと同様であり、また、前記ローラー13
をメータリングローラー10の軸で支持するアーム23
及び24(24は図示せず)の構成作用もまた、前記ア
ーム19及び20のそれと同様である。
作用は、図7で示すように、前記一方のインキ着けロー
ラー12のそれと同様であり、また、前記ローラー13
をメータリングローラー10の軸で支持するアーム23
及び24(24は図示せず)の構成作用もまた、前記ア
ーム19及び20のそれと同様である。
【0034】一方、図2及び図8において、前記版胴1
の刷版2、2a、2b及び2cに湿し水を供給する周知
の湿し水供給手段25は、湿し水貯留容器26、その容
器内の水にその周面の一部を漬けて回転する湿し水ファ
ウンテンローラー27、そのファウンテンローラーに接
触して回転するブラシローラー28、前記ファウンテン
ローラ27とブラシローラー28の接触部に対向する位
置に設けた中間ローラー29、その中間ローラー29の
周面と、前記版胴1の周面の双方に接触する水着けロー
ラー30とからなり、容器26内の水が湿し水ファウン
テンローラー27の周面に付着して導き出され、そのロ
ーラー27に接するブラシローラー28のブラシの毛の
弾性によって水滴が中間ローラー26の周面に弾き飛ば
されて付着し、かくして、中間ローラー29の周面に付
着した水滴が、水着けローラー30を経由して版胴1の
刷版2、2a、2b及び2cに供給される。
の刷版2、2a、2b及び2cに湿し水を供給する周知
の湿し水供給手段25は、湿し水貯留容器26、その容
器内の水にその周面の一部を漬けて回転する湿し水ファ
ウンテンローラー27、そのファウンテンローラーに接
触して回転するブラシローラー28、前記ファウンテン
ローラ27とブラシローラー28の接触部に対向する位
置に設けた中間ローラー29、その中間ローラー29の
周面と、前記版胴1の周面の双方に接触する水着けロー
ラー30とからなり、容器26内の水が湿し水ファウン
テンローラー27の周面に付着して導き出され、そのロ
ーラー27に接するブラシローラー28のブラシの毛の
弾性によって水滴が中間ローラー26の周面に弾き飛ば
されて付着し、かくして、中間ローラー29の周面に付
着した水滴が、水着けローラー30を経由して版胴1の
刷版2、2a、2b及び2cに供給される。
【0035】さて、この湿し水供給手段25において、
本発明では、版胴1の周面における刷版装着領域に刷版
を装着する必要のない領域、すなわち、例えば、図1で
は左の分割ローラー部120に対応する版胴1の周面
部、図4では中央の分割ローラー部121に対応する版
胴1の周面部、そして、図5では右の分割ローラー部1
22に対応する版胴1の周面部等が生じ、それらの領域
には、インキの供給が遮断されるばかりでなく、湿し水
の供給をも遮断すべきであり、そうすれば、余剰水の生
成排除が徹底して、鮮明な印刷の長期継続化に有利とな
るであろう。
本発明では、版胴1の周面における刷版装着領域に刷版
を装着する必要のない領域、すなわち、例えば、図1で
は左の分割ローラー部120に対応する版胴1の周面
部、図4では中央の分割ローラー部121に対応する版
胴1の周面部、そして、図5では右の分割ローラー部1
22に対応する版胴1の周面部等が生じ、それらの領域
には、インキの供給が遮断されるばかりでなく、湿し水
の供給をも遮断すべきであり、そうすれば、余剰水の生
成排除が徹底して、鮮明な印刷の長期継続化に有利とな
るであろう。
【0036】そこで、図6で示すように、本発明では、
湿し水供給手段25中の湿し水ファウンテンローラー2
7の幅を、少くとも版胴1の幅に対応する幅に作成する
と共に、その湿し水ファウンテンローラ27の周面に接
離可能な分割ドクターブレード31、31a,31b及
び31cを設け、更に、それら各分割ドクターブレード
は前記版胴1の刷版装着領域の各幅に対応する幅でそれ
ぞれ分割されており、そして、前記ブレードの各分割部
の先端が前記湿し水ファウンテンローラー27の周面に
対して独自に接離可能なブレード接離機構35、35
a、35b及び35cを配設する。
湿し水供給手段25中の湿し水ファウンテンローラー2
7の幅を、少くとも版胴1の幅に対応する幅に作成する
と共に、その湿し水ファウンテンローラ27の周面に接
離可能な分割ドクターブレード31、31a,31b及
び31cを設け、更に、それら各分割ドクターブレード
は前記版胴1の刷版装着領域の各幅に対応する幅でそれ
ぞれ分割されており、そして、前記ブレードの各分割部
の先端が前記湿し水ファウンテンローラー27の周面に
対して独自に接離可能なブレード接離機構35、35
a、35b及び35cを配設する。
【0037】かかる構成において、版胴1の周面に装着
された刷版に対しては、それに対応する分割ドクターブ
レードの先端を湿し水ファウンテンローラー27の周面
から離間させれば、湿し水の供給が許される反面、版胴
1の周面に刷版を装着しない領域に対しては、その領域
に対応する分割ドクターブレードの先端を湿し水ファウ
ンテンローラー27の周面に当接させれば、湿し水の供
給が遮断され、前記の目的が達成される(図6参照)。
された刷版に対しては、それに対応する分割ドクターブ
レードの先端を湿し水ファウンテンローラー27の周面
から離間させれば、湿し水の供給が許される反面、版胴
1の周面に刷版を装着しない領域に対しては、その領域
に対応する分割ドクターブレードの先端を湿し水ファウ
ンテンローラー27の周面に当接させれば、湿し水の供
給が遮断され、前記の目的が達成される(図6参照)。
【0038】このようにして、本発明では、版胴1の周
面に装着された刷版に対してのみインキと水が供給さ
れ、刷版の画線部に転移したインキが、ブランケット胴
32の周面に装着されたブランケット(図示せず)を介
して、当該ブランケット胴32と圧胴33の回転によっ
て走行させられるウエブ料紙34に印刷される。
面に装着された刷版に対してのみインキと水が供給さ
れ、刷版の画線部に転移したインキが、ブランケット胴
32の周面に装着されたブランケット(図示せず)を介
して、当該ブランケット胴32と圧胴33の回転によっ
て走行させられるウエブ料紙34に印刷される。
【0039】図7は、湿し水供給手段の他の実施例とし
て、スプレー方式の場合を示し、この場合に、水着けロ
ーラーは、前記インキ着けローラー13が兼用され、そ
のローラーの周面軸線方向へ向けて湿し水を噴霧可能な
複数のスプレーノズル36、36a、36b及び36c
を並設する。そして、それらのスプレーノズルは前記刷
版装着領域の各幅に対応する幅でそれぞれ湿し水を噴霧
し得る。更に、前記各スプレーノズルには、それぞれ独
自に開閉管理可能な弁37、37a、37b及び37c
が付設される。
て、スプレー方式の場合を示し、この場合に、水着けロ
ーラーは、前記インキ着けローラー13が兼用され、そ
のローラーの周面軸線方向へ向けて湿し水を噴霧可能な
複数のスプレーノズル36、36a、36b及び36c
を並設する。そして、それらのスプレーノズルは前記刷
版装着領域の各幅に対応する幅でそれぞれ湿し水を噴霧
し得る。更に、前記各スプレーノズルには、それぞれ独
自に開閉管理可能な弁37、37a、37b及び37c
が付設される。
【0040】前項の構成において、版胴1の周面に装着
された刷版2及び2aに対応するスプレーノズル36c
及び36bの弁37c及び37bを開放すれば、湿し水
の供給が許される反面、版胴1の周面に刷版を装着しな
い領域に対しては、その領域に対応するスプレーノズル
36及び36aの弁37及び37aを閉結させれば、そ
の領域における湿し水の供給が遮断される(図7参
照)。
された刷版2及び2aに対応するスプレーノズル36c
及び36bの弁37c及び37bを開放すれば、湿し水
の供給が許される反面、版胴1の周面に刷版を装着しな
い領域に対しては、その領域に対応するスプレーノズル
36及び36aの弁37及び37aを閉結させれば、そ
の領域における湿し水の供給が遮断される(図7参
照)。
【0041】この発明は、前記実施例に限定されるもの
でなく、例えば、インキ着けローラー12、13を4分
割にし、それぞれに接触機構を設ける等、特許請求の範
囲の記載を逸脱しないあらゆる設計上の改変に及ぶもの
である。
でなく、例えば、インキ着けローラー12、13を4分
割にし、それぞれに接触機構を設ける等、特許請求の範
囲の記載を逸脱しないあらゆる設計上の改変に及ぶもの
である。
【0042】
【発明の効果】この発明の実施により、従来の平版印刷
において必要不可欠であった「全面が非画線部の印刷」
が不要になったので、その使用に伴なって生じていた刷
版資材や製版作業をも不要となり、従って、それらに関
するランニングコストの低減に寄与し得るなど、多くの
無駄が省かれ、合理化が促進される。
において必要不可欠であった「全面が非画線部の印刷」
が不要になったので、その使用に伴なって生じていた刷
版資材や製版作業をも不要となり、従って、それらに関
するランニングコストの低減に寄与し得るなど、多くの
無駄が省かれ、合理化が促進される。
【0043】更に、この発明の実施により、前述の通
り、「全面が非画線部の刷版」が不要になり、従って、
それに対する湿し水の供給も不要になるので、「全面が
非画線部の刷版」からのインキ供給系への余剰水の浸入
が一掃されるから、安定したインキ供給が保証され、鮮
明な印刷状態の長期継続を約束することが可能となっ
た。
り、「全面が非画線部の刷版」が不要になり、従って、
それに対する湿し水の供給も不要になるので、「全面が
非画線部の刷版」からのインキ供給系への余剰水の浸入
が一掃されるから、安定したインキ供給が保証され、鮮
明な印刷状態の長期継続を約束することが可能となっ
た。
【0044】更に、この発明では、インキ供給不要部及
び湿し水供給不要部の位置的変化に対して、簡単な調整
操作で迅速かつ容易に対応し得るようになった。
び湿し水供給不要部の位置的変化に対して、簡単な調整
操作で迅速かつ容易に対応し得るようになった。
【図1】図2におけるインキ供給手段4の要部、すなわ
ち、並設された分割ローラー部で形成されたインキ着け
ローラー12と版胴1との関係を示す拡大された部分的
縦断面図であって、前記分割ローラー部のうち、左側の
それ120が版胴1の周面から離間し、中央及び右側の
それら121及び122が刷版2a及び2に接触してい
る状態を示す。
ち、並設された分割ローラー部で形成されたインキ着け
ローラー12と版胴1との関係を示す拡大された部分的
縦断面図であって、前記分割ローラー部のうち、左側の
それ120が版胴1の周面から離間し、中央及び右側の
それら121及び122が刷版2a及び2に接触してい
る状態を示す。
【図2】この発明による平版印刷装置の全体を概略的に
例示する斜視図、
例示する斜視図、
【図3】図1と同じ拡大された部分的縦断面図であっ
て、分割ローラー部のすべて120、121、122が
刷版2bc、2a及び2に接触している状態を示す。
て、分割ローラー部のすべて120、121、122が
刷版2bc、2a及び2に接触している状態を示す。
【図4】図1と同じ拡大された部分的縦断面図であっ
て、分割ローラー部のうち、左右のそれら120及び1
22が刷版2bc及び2に接触し、中央のそれ121が
版胴1の周面から離間している状態を示す。
て、分割ローラー部のうち、左右のそれら120及び1
22が刷版2bc及び2に接触し、中央のそれ121が
版胴1の周面から離間している状態を示す。
【図5】図1と同じ拡大された部分的縦断面図であっ
て、分割ローラー部のうち、左側及び中央のそれら12
0及び121が刷版2bc及び2bに接触し、右側のそ
れ122が版胴1から離間している状態を示す。
て、分割ローラー部のうち、左側及び中央のそれら12
0及び121が刷版2bc及び2bに接触し、右側のそ
れ122が版胴1から離間している状態を示す。
【図6】図2における湿し水供給手段25の要部、すな
わち、湿し水ファウンテンローラー27と、その周面に
それぞれ当接可能な分割ドクターブレード31、31
a、31b及び31cとの関係を示す拡大斜視図であっ
て、図1で示す分割ローラー部の状態に対応して各分割
ドクターブレードの先端がローラー27の周面に対して
接離している状態を示す。
わち、湿し水ファウンテンローラー27と、その周面に
それぞれ当接可能な分割ドクターブレード31、31
a、31b及び31cとの関係を示す拡大斜視図であっ
て、図1で示す分割ローラー部の状態に対応して各分割
ドクターブレードの先端がローラー27の周面に対して
接離している状態を示す。
【図7】湿し水供給手段の他の実施例としてスプレー方
式の場合における水着けローラーと、その周面軸線方向
へ向けて湿し水を噴霧可能な複数のスプレーノズルとの
関係を示す拡大斜視図であって、図1で示す分割ローラ
ー部の状態に対応して各スプレーノズルの弁が開放また
は閉結されている状態を示す。
式の場合における水着けローラーと、その周面軸線方向
へ向けて湿し水を噴霧可能な複数のスプレーノズルとの
関係を示す拡大斜視図であって、図1で示す分割ローラ
ー部の状態に対応して各スプレーノズルの弁が開放また
は閉結されている状態を示す。
【図8】従来における平版印刷装置の全体を概略的に示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 版胴 2、2a、2b及び2cまたは2bc 刷版 3 装着部 4 インキ供給手段 5 インキ貯留槽 6 インキ容器 7 インキ供給口 8 インキポンプ 9 インキファウンテンローラー 10 メータリングローラー 11 ドクターブレード 12及び13 インキ着けローラー 120、121、122、130、131、132 分
割ローラー部 14 軸 15、16及び17 接離機構例えば偏心スリーブ 18 同心スリーブ 19及び20 アーム 21及び22 インキ着けローラーのメータリングロー
ラーへの押圧調整用偏心スリーブ 23及び24 アーム(24は図示せず) 25 湿し水供給手段 26 湿し水貯留容器 27 湿し水ファウンテンローラー 28 ブラシローラー 29 中間ローラー 30 水着けローラー 31、31a、31b及び31c 分割ドクターブレー
ド 32 ブランケット胴 33 圧胴 34 ウエブ料紙 35、35a、35b及び35c 各分割ドクターブレ
ード用接離機構 36、36a、36b及び36c スプレーノズル 37、37a、37b及び37c 開閉弁
割ローラー部 14 軸 15、16及び17 接離機構例えば偏心スリーブ 18 同心スリーブ 19及び20 アーム 21及び22 インキ着けローラーのメータリングロー
ラーへの押圧調整用偏心スリーブ 23及び24 アーム(24は図示せず) 25 湿し水供給手段 26 湿し水貯留容器 27 湿し水ファウンテンローラー 28 ブラシローラー 29 中間ローラー 30 水着けローラー 31、31a、31b及び31c 分割ドクターブレー
ド 32 ブランケット胴 33 圧胴 34 ウエブ料紙 35、35a、35b及び35c 各分割ドクターブレ
ード用接離機構 36、36a、36b及び36c スプレーノズル 37、37a、37b及び37c 開閉弁
Claims (10)
- 【請求項1】 周面における軸線方向に沿って複数の刷
版装着領域を並設し得る幅をもった版胴と、 前記複数の刷版装着領域に装着された複数の刷版にイン
キを供給するインキ着けローラーを含むインキ供給手段
と、 湿し水供給手段、ブランケット胴及び圧胴と、 を備えた平版印刷装置において、 前記複数の刷版装着領域の各幅に対応する幅でそれぞれ
分割されたいずれも同径の分割ローラー部を有する前記
インキ着けローラーと、 前記各分割ローラー部の全部または一部に設けられ、か
つ、前記各分割ローラー部の周面がそれぞれ対応する前
記版胴の各刷版装着領域に対して独自に接離し得る各分
割ローラー用接離機構と、 を設けたことを特徴とする平版印刷装置。 - 【請求項2】 前記各分割ローラー用接離機構が、前記
各分割ローラー部の軸とローラー回転部との間にそれぞ
れ介装された偏心スリーブからなる請求項1記載の平版
印刷装置。 - 【請求項3】 版胴の複数の刷版装着領域の一部に刷版
を装着し、 装着された刷版に対応するインキ着けローラーの分割ロ
ーラー部の周面を当該刷版に接触させ、 刷版が装着されない刷版装着領域に対応する前記分割ロ
ーラー部の周面を当該刷版装着領域から離間させて、 印刷する、 ことを特徴とする平版印刷方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の湿し水供給手段におい
て、 少くとも前記版胴の幅に対応する幅をもった湿し水ファ
ウンテンローラーと、 前記刷版装着領域の各幅にそれぞれ対応する幅で分割さ
れ、かつ、分割された各先端が前記湿し水ファウンテン
ローラーの周面にそれぞれ当接する分割ドクターブレー
ドと、 前記各分割ドクターブレードの全部または一部に設けら
れ、かつ、前記各分割ドクターブレードの先端がそれぞ
れ対応する前記湿し水ファウンテンローラーの周面に対
して独自に接離し得る各分割ブレード用接離機構と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の平版印刷装
置。 - 【請求項5】 版胴の複数の刷版装着領域の一部に刷版
を装着し、装着された刷版に対応するインキ着けローラーの分割ロ
ーラー部の周面を当該刷版に接触させ 、刷版が装着されない刷版装着領域に対応する前記分割ロ
ーラー部の周面を当該刷版装着領域から離間させ 、 装着された刷版に対応する分割ドクターブレードの先端
を湿し水ファウンテンローラーの周面から離間させ、 刷版が装着されない刷版装着領域に対応する前記分割ド
クターブレードの先端を前記湿し水ファウンテンローラ
ーの周面に当接させて、 印刷する、 ことを特徴とする平版印刷方法。 - 【請求項6】 請求項1記載の湿し水供給手段におい
て、 版胴の周面に装着された刷版へ向けてインキ及びまたは
湿し水を供給するローラーと、 そのローラーの周面軸線方向へ向けて前記複数の刷版装
着領域の各幅に対応する幅でそれぞれ湿し水を噴霧し得
るように並設された複数のスプレーノズルと、 前記複数のスプレーノズルをそれぞれ独自に開閉し得る
弁と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の平版印刷装
置。 - 【請求項7】 版胴の複数の刷版装着領域の一部に刷版
を装着し、装着された刷版に対応する分割ローラ一部の周面を当該
刷版に接触させ 、刷版が装着されない刷版装着領域に対応する前記分割ロ
ーラー部の周面を当該刷版装着領域から離間させ 、インキ着けローラーの前記分割ローラー部へ向けて並設
され、かつ、前記複数の刷版装着領域の各幅に対応する
幅でそれぞれ湿し水を噴霧し得るように並設された複数
のスプレーノズルのうち 、 装着された刷版に対応するスプレーノズルの弁を開放
し、 刷版が装着されない刷版装着領域に対応する前記スプレ
ーノズルの弁を閉結して、 印刷する、 ことを特徴とする平版印刷方法。 - 【請求項8】 版胴の複数の刷版装着領域の一部に刷版
を装着し、装着された刷版に対応する分割ローラー部の周面を当該
刷版に接触させ、 刷版が装着されない刷版装着領域に対応する前記分割ロ
ーラー部の周面を当該刷版装着領域から離間させ 、装着された刷版に対応する分割ドクターブレードの先端
を湿し水ファウンテンローラーの周面から離間させ、 刷版が装着されない刷版装着領域に対応する前記分割ド
クターブレードの先端を前記湿し水ファウンテンローラ
ーの周面に当接させ、 インキ着けローラーの前記分割ローラー部及びまたは湿
し水を供給するローラーへ向けて並設され、かつ、前記
複数の刷版装着領域の各幅に対応する幅でそれぞれ湿し
水を噴霧し得るように並設された複数のスプレーノズル
のうち、 装着された刷版に対応するスプレーノズルの弁を開放
し、 刷版が装着されない刷版装着領域に対応する前記スプレ
ーノズルの弁を閉結して、 印刷する、 ことを特徴とする平版印刷方法。 - 【請求項9】 版胴に装着される刷版を、画線部非画線
部混在型の刷版に限定した請求項1、4または6記載の
平版印刷装置。 - 【請求項10】 版胴に装着される刷版を、画線部非画
線部混在型の刷版に限定して使用することを特徴とする
請求項3、5、7または8記載の平版印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27606391A JPH0818429B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平版印刷装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27606391A JPH0818429B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平版印刷装置及びその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531883A JPH0531883A (ja) | 1993-02-09 |
JPH0818429B2 true JPH0818429B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=17564285
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27606391A Expired - Fee Related JPH0818429B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 平版印刷装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0818429B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1991
- 1991-07-26 JP JP27606391A patent/JPH0818429B2/ja not_active Expired - Fee Related
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