JPH08184102A - インサートナットの打設方法及びこれに使用する打設部材 - Google Patents
インサートナットの打設方法及びこれに使用する打設部材Info
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- JPH08184102A JPH08184102A JP6337598A JP33759894A JPH08184102A JP H08184102 A JPH08184102 A JP H08184102A JP 6337598 A JP6337598 A JP 6337598A JP 33759894 A JP33759894 A JP 33759894A JP H08184102 A JPH08184102 A JP H08184102A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】インサートナットのみをコンクリート体の一定
深さに確実かつ容易に埋設できる。 【構成】外周に緩衝材6を被せた一定長の打設ボルト2
の先端をインサートナット1に螺着し、この打設ボルト
2の基端面に断面角型の凹部3を穿ち、この凹部3の底
面にネジ孔4を穿った打設部材7を用意し、別設の型枠
8に穿った透孔9に通したボルト5の先端を打設ボルト
2の上記ネジ孔4に螺着して、上記型枠8の一側面に打
設部材7を突設し、この型枠8の一側面を外面として上
記打設部材7が埋め込まれたコンクリート10を打設
し、当該コンクリート10の硬化後上記ボルト2を取り
外して型枠8を解体し、角形レンチ11等の工具を打設
ボルト2の上記凹部3に嵌入して打設ボルト2を回して
上記インサートナット1及びコンクリート体10aから
打設ボルト2を取り外し、これと同時に上記緩衝材6を
取り除く。
深さに確実かつ容易に埋設できる。 【構成】外周に緩衝材6を被せた一定長の打設ボルト2
の先端をインサートナット1に螺着し、この打設ボルト
2の基端面に断面角型の凹部3を穿ち、この凹部3の底
面にネジ孔4を穿った打設部材7を用意し、別設の型枠
8に穿った透孔9に通したボルト5の先端を打設ボルト
2の上記ネジ孔4に螺着して、上記型枠8の一側面に打
設部材7を突設し、この型枠8の一側面を外面として上
記打設部材7が埋め込まれたコンクリート10を打設
し、当該コンクリート10の硬化後上記ボルト2を取り
外して型枠8を解体し、角形レンチ11等の工具を打設
ボルト2の上記凹部3に嵌入して打設ボルト2を回して
上記インサートナット1及びコンクリート体10aから
打設ボルト2を取り外し、これと同時に上記緩衝材6を
取り除く。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はインサートナットをコ
ンクリート体の一定深さに埋設するインサートナットの
打設方法及びこれに使用する打設部材に関するものであ
る。
ンクリート体の一定深さに埋設するインサートナットの
打設方法及びこれに使用する打設部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来インサートナットはコンクリート体
等の外面にその一端面を合わせて、当該コンクリート体
等に埋設される。しかしこれらのインサートナットの埋
込強度は当該インサートナットの埋設奥端からコンクリ
ート体の外面までの回りのコンクリートの体積に比例す
るため、コンクリート体の表面に埋設していては強度が
あまり高くならない。そこでインサートナットの一端面
に、当該インサートナットの中心軸の延長線上に中心軸
をなす筒体を接続し、この筒体の先端をコンクリート体
の外面に合わせてインサートナットをコンクリート体の
奥部に埋設することが開発された。これはインサートナ
ットがコンクリート体の外面から一定深さに埋設され、
埋設強度は高いものとなる。
等の外面にその一端面を合わせて、当該コンクリート体
等に埋設される。しかしこれらのインサートナットの埋
込強度は当該インサートナットの埋設奥端からコンクリ
ート体の外面までの回りのコンクリートの体積に比例す
るため、コンクリート体の表面に埋設していては強度が
あまり高くならない。そこでインサートナットの一端面
に、当該インサートナットの中心軸の延長線上に中心軸
をなす筒体を接続し、この筒体の先端をコンクリート体
の外面に合わせてインサートナットをコンクリート体の
奥部に埋設することが開発された。これはインサートナ
ットがコンクリート体の外面から一定深さに埋設され、
埋設強度は高いものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
によればインサートナットの一端面に中心軸を合わせて
筒体を接合しなければならず、製造に手間がかかり、ま
たコスト面も高くつく。さらにインサートナットが埋設
されれば、当該筒体は不要のものであり、当該インサー
トナットを使用する際も使用しない。しかも筒体の一端
開口部がコンクリート等の外面に露出するため、当該筒
体内に塵やゴミがつまるおそれがある。従って当該イン
サートナットにボルトを螺着する場合、これらのゴミ等
を除かなければならず、手間がかかる。
によればインサートナットの一端面に中心軸を合わせて
筒体を接合しなければならず、製造に手間がかかり、ま
たコスト面も高くつく。さらにインサートナットが埋設
されれば、当該筒体は不要のものであり、当該インサー
トナットを使用する際も使用しない。しかも筒体の一端
開口部がコンクリート等の外面に露出するため、当該筒
体内に塵やゴミがつまるおそれがある。従って当該イン
サートナットにボルトを螺着する場合、これらのゴミ等
を除かなければならず、手間がかかる。
【0004】そこでこの発明はインサートナットのみを
コンクリート体の一定深さに埋設できるインサートナッ
トの打設方法及びこの方法に使用する打設部材を提供
し、上記課題を解決するものである。
コンクリート体の一定深さに埋設できるインサートナッ
トの打設方法及びこの方法に使用する打設部材を提供
し、上記課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1項の発明
のインサートナットの打設方法としては、外周に緩衝材
を被せた一定長の打設ボルトの先端をインサートナット
に螺着し、この打設ボルトの基端面に断面角型の凹部を
穿ち、この凹部の底面にネジ孔を穿った打設部材を用意
し、別設の型枠に穿った透孔に通したボルトの先端を打
設ボルトの上記ネジ孔に螺着して、上記型枠の一側面に
打設部材を突設し、この型枠の一側面を外面として上記
打設部材が埋め込まれたコンクリートを打設し、当該コ
ンクリートの硬化後上記ボルトを取り外して型枠を解体
し、角形レンチ等の工具を打設ボルトの上記凹部に嵌入
して打設ボルトを回して上記インサートナット及びコン
クリート体から打設ボルトを取り外し、これと同時に上
記緩衝材を引きはがす等して取り除く方法とした。なお
上記打設ボルト及び緩衝材の取外しはコンクリート体の
硬化後直ちにでも又インサートナットの使用時にでも、
どちらでも良い。
のインサートナットの打設方法としては、外周に緩衝材
を被せた一定長の打設ボルトの先端をインサートナット
に螺着し、この打設ボルトの基端面に断面角型の凹部を
穿ち、この凹部の底面にネジ孔を穿った打設部材を用意
し、別設の型枠に穿った透孔に通したボルトの先端を打
設ボルトの上記ネジ孔に螺着して、上記型枠の一側面に
打設部材を突設し、この型枠の一側面を外面として上記
打設部材が埋め込まれたコンクリートを打設し、当該コ
ンクリートの硬化後上記ボルトを取り外して型枠を解体
し、角形レンチ等の工具を打設ボルトの上記凹部に嵌入
して打設ボルトを回して上記インサートナット及びコン
クリート体から打設ボルトを取り外し、これと同時に上
記緩衝材を引きはがす等して取り除く方法とした。なお
上記打設ボルト及び緩衝材の取外しはコンクリート体の
硬化後直ちにでも又インサートナットの使用時にでも、
どちらでも良い。
【0006】また請求項2項の発明は、外周に緩衝材を
被せた一定長の打設ボルトの先端をインサートナットに
螺着し、この打設ボルトの基端面に断面角型の凹部を穿
ち、この凹部の底面にネジ孔を穿ち、このネジ孔に適宜
のボルトを着脱自在に螺着した打設部材とした。
被せた一定長の打設ボルトの先端をインサートナットに
螺着し、この打設ボルトの基端面に断面角型の凹部を穿
ち、この凹部の底面にネジ孔を穿ち、このネジ孔に適宜
のボルトを着脱自在に螺着した打設部材とした。
【0007】
【作用】請求項1項の発明では、一側面に打設部材を突
設した型枠を用意し、この型枠の一側面を外面として上
記打設部材が突設した面を内面としてコンクリートを打
設する。当該コンクリートの硬化後上記ボルトを取り外
してさらに型枠を解体すると、内部に打設部材が埋設さ
れたコンクリート体ができる。このコンクリート体の表
面には上記打設部材の打設ボルトの基端面が露出し、さ
らに当該基端面に凹部も露出している。
設した型枠を用意し、この型枠の一側面を外面として上
記打設部材が突設した面を内面としてコンクリートを打
設する。当該コンクリートの硬化後上記ボルトを取り外
してさらに型枠を解体すると、内部に打設部材が埋設さ
れたコンクリート体ができる。このコンクリート体の表
面には上記打設部材の打設ボルトの基端面が露出し、さ
らに当該基端面に凹部も露出している。
【0008】そしてコンクリートの硬化後すぐに又はイ
ンサートナットの使用時に、角形のレンチを上記凹部に
嵌入して打設ボルトを回す。これにより上記インサート
ナットから打設ボルトは外れ、さらにコンクリート体か
ら打設ボルトを引き抜く。この際打設ボルトの外周とコ
ンクリート体との間には緩衝材が介在しているため、打
設ボルトは容易に回転し、コンクリート体から抜き取る
ことができる。またこれと同時に上記緩衝材をコンクリ
ート体から引きはがす等して取り除く。
ンサートナットの使用時に、角形のレンチを上記凹部に
嵌入して打設ボルトを回す。これにより上記インサート
ナットから打設ボルトは外れ、さらにコンクリート体か
ら打設ボルトを引き抜く。この際打設ボルトの外周とコ
ンクリート体との間には緩衝材が介在しているため、打
設ボルトは容易に回転し、コンクリート体から抜き取る
ことができる。またこれと同時に上記緩衝材をコンクリ
ート体から引きはがす等して取り除く。
【0009】これによりインサートナットのみがコンク
リート体の一定深さに取り残される。またこのインサー
トナットの一端面からコンクリート体の外面まで上記打
設ボルトがあった位置に中空孔が形成される。したがっ
て当該コンクリート体の外面が当該中空孔にボルト端を
挿入して当該中空孔の奥部のインサートナットにボルト
先端を螺着できる。
リート体の一定深さに取り残される。またこのインサー
トナットの一端面からコンクリート体の外面まで上記打
設ボルトがあった位置に中空孔が形成される。したがっ
て当該コンクリート体の外面が当該中空孔にボルト端を
挿入して当該中空孔の奥部のインサートナットにボルト
先端を螺着できる。
【0010】また請求項2項の発明のインサートナット
打設部材では、この部材をコンクリート体に打設埋設す
るには、まずボルトを打設ボルトの基端面の凹部のネジ
孔から外す。そして当該ボルトを型枠に穿った透孔に通
してその先端を上記ネジ孔に螺着する。これにより一側
面に打設部材が突出した型枠ができる。この型枠を上記
請求項1項の打設方法と同様に使用する。
打設部材では、この部材をコンクリート体に打設埋設す
るには、まずボルトを打設ボルトの基端面の凹部のネジ
孔から外す。そして当該ボルトを型枠に穿った透孔に通
してその先端を上記ネジ孔に螺着する。これにより一側
面に打設部材が突出した型枠ができる。この型枠を上記
請求項1項の打設方法と同様に使用する。
【0011】
【実施例】以下この発明の実施例を図について説明す
る。まずこの発明の方法に使用する打設部材について説
明する。この打設部材は、図1に示すごとく、セラミッ
クスから成るインサートナット1の内周ネジ部1aに、
先端外周にネジ部2aを有する合成樹脂製の打設ボルト
2の当該ネジ部2aを螺着している。この打設ボルト2
の基端面には断面六角の凹部3を設けており、この凹部
3の底面中央に、段部を設けて小径のネジ孔4が穿って
ある。このネジ孔4には蝶ボルト5が螺着できる。また
上記打設ボルト2の外周には、筒状の樹脂製緩衝材6が
被冠されている。この樹脂製緩衝材6は、図1に示すご
とく筒体6の外周に螺旋状に切り込み6aを設け、さら
に図2に示すごとく内周に一定間隔を開けて長手方向に
多数の突条6bを設けている。この多数の突条6bによ
って打設ボルト2の外周との間に間隙6cを形成してい
る。
る。まずこの発明の方法に使用する打設部材について説
明する。この打設部材は、図1に示すごとく、セラミッ
クスから成るインサートナット1の内周ネジ部1aに、
先端外周にネジ部2aを有する合成樹脂製の打設ボルト
2の当該ネジ部2aを螺着している。この打設ボルト2
の基端面には断面六角の凹部3を設けており、この凹部
3の底面中央に、段部を設けて小径のネジ孔4が穿って
ある。このネジ孔4には蝶ボルト5が螺着できる。また
上記打設ボルト2の外周には、筒状の樹脂製緩衝材6が
被冠されている。この樹脂製緩衝材6は、図1に示すご
とく筒体6の外周に螺旋状に切り込み6aを設け、さら
に図2に示すごとく内周に一定間隔を開けて長手方向に
多数の突条6bを設けている。この多数の突条6bによ
って打設ボルト2の外周との間に間隙6cを形成してい
る。
【0012】次にこの打設部材7を用いて上記インサー
トナットの打設方法を図3乃至図8に基づいて説明す
る。まず別設の型枠8に透孔9をあけ、この透孔9に上
記蝶ボルト5を通し、打設ボルト2の凹部3のネジ孔4
に当該蝶ボルト5の先端を螺着する。これにより図3に
示すごとく、一側面に打設部材7が突設した型枠8が出
来上がる。この型枠8の他側面を外にし、打設部材7の
突出した一側面を内側にして図4に示すごとくコンクリ
ート10を流し込む。
トナットの打設方法を図3乃至図8に基づいて説明す
る。まず別設の型枠8に透孔9をあけ、この透孔9に上
記蝶ボルト5を通し、打設ボルト2の凹部3のネジ孔4
に当該蝶ボルト5の先端を螺着する。これにより図3に
示すごとく、一側面に打設部材7が突設した型枠8が出
来上がる。この型枠8の他側面を外にし、打設部材7の
突出した一側面を内側にして図4に示すごとくコンクリ
ート10を流し込む。
【0013】このコンクリート10が硬化後、図5に示
すごとく蝶ボルト5を回して、上記ネジ孔4から取り外
し、さらに型枠8から抜く。さらに型枠8をコンクリー
ト体10aから外す。そして図6に示すごとく、先端に
インサートナット1を螺着した打設ボルト2をコンクリ
ート体10a内にそのまま残しておく。従ってコンクリ
ート体10aの外面に打設ボルト2の基端面の凹部3が
露出している。この様にしておくと、インサートナット
1の内部や後述の中空孔12内に塵埃等が付着しない。
すごとく蝶ボルト5を回して、上記ネジ孔4から取り外
し、さらに型枠8から抜く。さらに型枠8をコンクリー
ト体10aから外す。そして図6に示すごとく、先端に
インサートナット1を螺着した打設ボルト2をコンクリ
ート体10a内にそのまま残しておく。従ってコンクリ
ート体10aの外面に打設ボルト2の基端面の凹部3が
露出している。この様にしておくと、インサートナット
1の内部や後述の中空孔12内に塵埃等が付着しない。
【0014】そしてインサートナット1の使用時に、六
角レンチ11を用いて、上記凹部3にレンチ11の先端
を嵌入し、図7に示すごとく当該レンチ11を回す。こ
れにより打設ボルト2が回り、インサートナット1のネ
ジ部1aから打設ボルト2のネジ部2aが外れ、当該打
設ボルト2をコンクリート体10aから引き抜く。この
際打設ボルト2の外周とコンクリート体10aとの間に
は緩衝材6が介在しているためスムーズに打設ボルト2
を引き抜くことができる。しかも上記実施例では緩衝材
6の内周の突条6bにより、緩衝材6の内周と打設ボル
ト2の外周との間に間隙6cが設けられているため、周
囲のコンクリート体10aが硬化する際コンクリートが
収縮するが、これを間隙6cで吸収し、打設ボルト2の
引き抜きを容易にしている。
角レンチ11を用いて、上記凹部3にレンチ11の先端
を嵌入し、図7に示すごとく当該レンチ11を回す。こ
れにより打設ボルト2が回り、インサートナット1のネ
ジ部1aから打設ボルト2のネジ部2aが外れ、当該打
設ボルト2をコンクリート体10aから引き抜く。この
際打設ボルト2の外周とコンクリート体10aとの間に
は緩衝材6が介在しているためスムーズに打設ボルト2
を引き抜くことができる。しかも上記実施例では緩衝材
6の内周の突条6bにより、緩衝材6の内周と打設ボル
ト2の外周との間に間隙6cが設けられているため、周
囲のコンクリート体10aが硬化する際コンクリートが
収縮するが、これを間隙6cで吸収し、打設ボルト2の
引き抜きを容易にしている。
【0015】また緩衝材6は、図7に示すごとく、当該
打設ボルト2の外周に被冠されているが、螺旋状の切り
込み6aが設けられているため、打設ボルト2を引っ張
ると当該切り込み6a箇所からばらけ、打設ボルト2と
ともに引き抜かれてくる。これらの打設ボルト2及び緩
衝材6がコンクリート体10aから取り除かれると、図
8に示すごとく、インサートナット1のみがコンクリー
ト体10aに埋設され、当該インサートナット1のネジ
部1aの一端面からコンクリート体10aの外面まで、
上記打設ボルト2及び緩衝材6のあった跡に中空孔12
が形成される。
打設ボルト2の外周に被冠されているが、螺旋状の切り
込み6aが設けられているため、打設ボルト2を引っ張
ると当該切り込み6a箇所からばらけ、打設ボルト2と
ともに引き抜かれてくる。これらの打設ボルト2及び緩
衝材6がコンクリート体10aから取り除かれると、図
8に示すごとく、インサートナット1のみがコンクリー
ト体10aに埋設され、当該インサートナット1のネジ
部1aの一端面からコンクリート体10aの外面まで、
上記打設ボルト2及び緩衝材6のあった跡に中空孔12
が形成される。
【0016】従って当該インサートナット1を使用する
場合、図外のボルトを当該中空孔12に入れてその先端
をインサートナット1のネジ部1aに螺着することが出
来る。また当該インサートナット1はコンクリート体1
aの外面から中空孔12の長さだけ奥部に埋設され、埋
設強度を高く保持することが出来る。
場合、図外のボルトを当該中空孔12に入れてその先端
をインサートナット1のネジ部1aに螺着することが出
来る。また当該インサートナット1はコンクリート体1
aの外面から中空孔12の長さだけ奥部に埋設され、埋
設強度を高く保持することが出来る。
【0017】また上記実施例では、緩衝材6を樹脂製筒
体としたが、これに限らず打設ボルト2の外周に緩衝用
テープを螺旋状に巻きつけても良く、その他適宜の構成
の緩衝材でもよい。また上記実施例ではインサートナッ
トをセラミックスで構成しているため、回りのコンクリ
ートとの接合性がよく、さらに埋設強度が高い。しかし
ながこの発明ではインサートナットは必ずしもセラミッ
クスで構成しなければならないものではない。適宜の材
質から成るもので良い。また上記実施例の蝶ボルトはこ
れに限らず適宜のボルトで良い。
体としたが、これに限らず打設ボルト2の外周に緩衝用
テープを螺旋状に巻きつけても良く、その他適宜の構成
の緩衝材でもよい。また上記実施例ではインサートナッ
トをセラミックスで構成しているため、回りのコンクリ
ートとの接合性がよく、さらに埋設強度が高い。しかし
ながこの発明ではインサートナットは必ずしもセラミッ
クスで構成しなければならないものではない。適宜の材
質から成るもので良い。また上記実施例の蝶ボルトはこ
れに限らず適宜のボルトで良い。
【0018】
【発明の効果】請求項1項の発明においては、インサー
トナットのみをコンクリート体の表面から所定の深さの
箇所に極めて確実かつ簡単に埋設できる。しかも表面か
ら所定の深さに埋設できるため、当該インサートナット
の埋設強度も高い。さらに当該インサートナットを埋設
した際、打設ボルトをそのままにしておき、インサート
ナットの使用時にのみ打設ボルトを取り外すようにすれ
ば、インサートナットの埋設後にわざわざ蓋をしなくて
も、インサートナットの手前の中空孔に塵やごみが入ら
ず、すぐにボルトを挿入螺着出来る。
トナットのみをコンクリート体の表面から所定の深さの
箇所に極めて確実かつ簡単に埋設できる。しかも表面か
ら所定の深さに埋設できるため、当該インサートナット
の埋設強度も高い。さらに当該インサートナットを埋設
した際、打設ボルトをそのままにしておき、インサート
ナットの使用時にのみ打設ボルトを取り外すようにすれ
ば、インサートナットの埋設後にわざわざ蓋をしなくて
も、インサートナットの手前の中空孔に塵やごみが入ら
ず、すぐにボルトを挿入螺着出来る。
【0019】また請求項2項の発明は、上記インサート
ナットの打設方法に使用するに適した打設部材であり、
型枠に容易に固定でき、また当該打設部材をコンクリー
トに埋設後に確実かつ容易にコンクリートの外側から埋
設されたインサートナットと切り離してコンクリート体
の外に取り出すことができるものである。
ナットの打設方法に使用するに適した打設部材であり、
型枠に容易に固定でき、また当該打設部材をコンクリー
トに埋設後に確実かつ容易にコンクリートの外側から埋
設されたインサートナットと切り離してコンクリート体
の外に取り出すことができるものである。
【図1】この発明の方法に使用する打設部材の分解一部
断面側面図である。
断面側面図である。
【図2】この発明の方法に使用する打設部材縦断面図で
ある。
ある。
【図3】この発明の打設部材を型枠に取り付けた状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】この発明の型枠にコンクリートを流し込んだ状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図5】この発明のコンクリート硬化後、蝶ネジを取り
外している状態を示す断面図である。
外している状態を示す断面図である。
【図6】この発明のインサートナット及び打設部材の一
部をコンクリート体に残した状態を示す断面図である。
部をコンクリート体に残した状態を示す断面図である。
【図7】この発明の打設ボルト及び緩衝材を取り外す状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図8】この発明のインサートナットのみをコンクリー
ト体に埋設した状態を示す断面図である。
ト体に埋設した状態を示す断面図である。
1 インサートナット 2 打設ボルト 3 凹部 4 ネジ孔 5 蝶ボルト 6 緩衝材 7 打設部材 8 型枠 9 透孔 10 コンクリー
ト 10a コンクリート体 11 レンチ 12 中空孔
ト 10a コンクリート体 11 レンチ 12 中空孔
Claims (2)
- 【請求項1】 外周に緩衝材を被せた一定長の打設ボル
トの先端をインサートナットに螺着し、この打設ボルト
の基端面に断面角型の凹部を穿ち、この凹部の底面にネ
ジ孔を穿った打設部材を用意し、別設の型枠に穿った透
孔に通したボルトの先端を打設ボルトの上記ネジ孔に螺
着して、上記型枠の一側面に打設部材を突設し、この型
枠の一側面を外面として上記打設部材が埋め込まれたコ
ンクリートを打設し、当該コンクリートの硬化後上記ボ
ルトを取り外して型枠を解体し、角形レンチ等の工具を
打設ボルトの上記凹部に嵌入して打設ボルトを回して上
記インサートナット及びコンクリート体から打設ボルト
を取り外し、これと同時に上記緩衝材を取り除くことを
特徴とする、インサートナットの打設方法。 - 【請求項2】 外周に緩衝材を被せた一定長の打設ボル
トの先端をインサートナットに螺着し、この打設ボルト
の基端面に断面角型の凹部を穿ち、この凹部の底面にネ
ジ孔を穿ち、このネジ孔に適宜のボルトを着脱自在に螺
着したことを特徴とする、インサートナット打設部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6337598A JPH08184102A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | インサートナットの打設方法及びこれに使用する打設部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6337598A JPH08184102A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | インサートナットの打設方法及びこれに使用する打設部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08184102A true JPH08184102A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18310159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6337598A Pending JPH08184102A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | インサートナットの打設方法及びこれに使用する打設部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08184102A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112282076A (zh) * | 2020-10-28 | 2021-01-29 | 中国一冶集团有限公司 | 一种单螺杆辅助嵌入式槽形埋件安装结构及安装方法 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6337598A patent/JPH08184102A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112282076A (zh) * | 2020-10-28 | 2021-01-29 | 中国一冶集团有限公司 | 一种单螺杆辅助嵌入式槽形埋件安装结构及安装方法 |
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