JPH08183862A - 有機撹拌混入型顔料 - Google Patents

有機撹拌混入型顔料

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JPH08183862A
JPH08183862A JP7236256A JP23625695A JPH08183862A JP H08183862 A JPH08183862 A JP H08183862A JP 7236256 A JP7236256 A JP 7236256A JP 23625695 A JP23625695 A JP 23625695A JP H08183862 A JPH08183862 A JP H08183862A
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    • C09D7/40Additives
    • C09D7/41Organic pigments; Organic dyes

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】高分子有機材料の着色方法において、溶液
または懸濁物中に各種の有機攪拌混入型顔料を攪拌混入
して、高分子有機材料内に有機攪拌混入型顔料の着色有
効量を均一に分散させる工程を包含し;有機攪拌混入型
顔料が、平均粒度が0.1乃至9μmの範囲であり、か
つ比表面積が6乃至35m/gの範囲であるコンディ
ショニングされた有機顔料である方法。また有機攪拌混
入型顔料が、好ましくは塩素置換銅フタロソアニン誘導
体によって安定化されたβ−またはα−銅フタロシアニ
ンである上記方法。 【効果】本方法によって着色された着色高分子有機材料
は各種の用途、たとえばラッカー塗料、インクおよびエ
ナメル塗料組成物の着色に使用できる。製造された着色
高分子有機材料は特に自動車用塗装ペイントの製造に有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、有機撹拌混入型顔料(organic s
tir-in pigments)を用いて高分子有機材料を着色する方
法に関する。一般的に、有機顔料を水性または溶剤ベー
ス樹脂系に混ぜた後、その最終使用前に、その有機顔料
が樹脂系内に均質的に分散されるのを保証するため、有
機顔料をさらに分散させなければならない。この付加的
分散工程は、一般的に次のような作業を要する、すなわ
ち、ガラス・ビーズまたはステンレス鋼球のごとき摩砕
材を入れた垂直または水平ボールミルまたはアトライタ
ー・ミルのごとき摩砕装置を使用して2乃至48時間か
けて顔料を分散させる。この付加的分散工程は時間およ
び費用がかかるものであるから、簡単な混合工程の間に
十分に分散される顔料を使用することによってそのよう
な分散工程を省略することができれば利益は大きい。
【0002】上記のような付加的な分散工程なしで高分
子有機材料内に実質的に均一に分散される顔料を、本明
細書においては”撹拌混入型顔料”(stir-in pigments)
と呼ぶ。多くの場合に、比較的粒度が大きく小板状粒子
である効果顔料は、通常かかる付加的分散工程なしで塗
料系内に配合されることは一般に公知である。大きい小
板状粒子の破壊を防止するために、付加的な分散工程は
回避される。
【0003】本明細書において、”効果顔料”(effect
pigment)とはメタリック効果、パール効果および/また
はシルク光沢効果(silk-luster effect)を示す無機顔料
または有機顔料を指す。このような効果顔料は、一般的
に金属、たとえばアルミニウム、TiO2コーティング雲母
顔料、小板状黒鉛および小板状二硫化モリブデンのごと
き無機顔料である。他の効果顔料は、少量の染料または
顔料によってフレーク結晶形状の基質をコーティングす
ることによって製造される。たとえば、金属酸化物によ
ってコーティングされた雲母などである。さらに、効果
顔料製の例としては、ある種の小板状有機顔料、たとえ
ば小板状銅フタロシアニンおよび米国特許第50845
73号、同第5095122号および同第534701
4号各明細書に記載されているものがある。いずれの場
合にも、このような顔料はコンディショニングされた有
機顔料とは容易に区別される。特に、それらの粒度と比
表面積とによって区別される。
【0004】米国特許第5298076号明細書は、撹
拌混入型顔料としての使用を含む各種の用途に使用する
ための多色(マルチカラー)効果顔料として、コンディ
ショニングされていない粗製カルバゾールジオキサジン
の使用を開示している。しかしながら、この刊行物は、
コンディショニングされたカルバゾールジオキサジン顔
料が、撹拌混入型顔料として使用されうることを示唆し
ていない。
【0005】対応する粗製有機顔料を微細化することに
よって有機顔料をコンディショニングする場合には、多
数のものが公知である。たとえば、塩の存在下において
の摩砕または混練り、あるいは適当な添加剤の存在下に
おいての湿式摩砕などが、有機顔料のためのコンディシ
ョニング法としてよく知られている。しかしながら、こ
のようにしてコンディショニングされた有機顔料が撹拌
混入型顔料として使用しうるということは、これまで開
示されていなかった。
【0006】本発明は、優れた撹拌混入型顔料特性を有
する顔料が、3乃至35μmの平均粒度を有する一次顔
料粒子からなる粗製顔料を0.1乃至9μmの平均粒度
を有する撹拌混入型有機顔料を与えるよう湿式摩砕する
ことによって、製造されるという驚くべき発見に関す
る。本発明の撹拌混入型有機顔料は、高分子有機材料の
懸濁物または溶液の中に簡単に添加し、撹拌混入するこ
とができるから、本発明の撹拌混入型顔料を使用すれ
ば、塗料系またはインク系内に顔料を均質に分散させる
ために通常必要とされるエネルギーと時間とのかかる分
散工程が回避される。
【0007】したがって、本発明の対象は、高分子有機
材料の懸濁物または溶液の中に撹拌混入型顔料を撹拌す
ることによって、その高分子有機材料中に有効着色量の
撹拌混入型顔料を均質に分散させる工程を包含し;そし
て該撹拌混入型顔料が0.1乃至9μmの範囲の平均粒
度ならびに6乃至35m2/g の比表面積を有するコンデ
ィショニングされた有機顔料であることを特徴とする高
分子有機材料の着色方法である。好ましくは、本撹拌混
入型顔料は広い粒度分布を有する。本発明において使用
される撹拌混入型顔料は容易に分散可能であり、高い不
透明度と高い着色力ならびに優れた粘度特性および光沢
特性を示す。本明細書において、”撹拌”という文言
は、その通常の意味を有するが、さらに任意の低剪断力
混合工程、例えば振とうなどをも包含する。
【0008】一般的に、本発明の撹拌混入型有機顔料
は、それを高分子有機材料の溶液または懸濁物の中に混
合するだけで簡単に均質に分散される。この混合は、単
に均質分散が達成されるまで、高分子有機材料の溶液、
懸濁物または粉末中に本撹拌混入型顔料を配合するだけ
である。混合は、公知の方法たとえばディスク型または
プロペラ型撹拌機を使用する撹拌方法によって、着色さ
れた懸濁物を約5分乃至約3時間、好ましくは10乃至
30分間撹拌することによって都合よく実施される。高
分子有機材料内への顔料の均質分散を達成するために他
の分散工程は全く必要でない。本撹拌混入型顔料は、一
般的に、ほとんどの用途のための、たとえば塗料組成物
またはインクの製造のための高分子有機材料の懸濁物ま
たは溶液中に配合される。しかしながら、粉末のプラス
ッチクに配合することも可能である。顔料配合された粉
末は、通常このあとカレンダー加工、キャスティング、
モールディングされるか、または繊維に加工される。
【0009】本発明は顔料の粒度がその撹拌混入型顔料
としての有用性に決定的に重要であるという発見に基づ
くものであるから、本発明の方法はコンディショニング
されたいずれの有機顔料にも一般的に適用可能方法であ
り、そして好ましくは適当な粒度に湿式摩砕された顔料
に一般的に適用される。
【0010】顔料および粗製顔料の特に適当なクラスを
以下に記す:アゾ、アゾメチン、メチン、アントラキノ
ン、フタロシアニン、ペリノン、ペリレン、ジケトピロ
ロピロール、チオインジゴ、イミノイソインドリン、イ
ミノイソインドリノン、ジオキサジン、キナクリドン、
フラバントロン、インダントロン、アントラピリミジ
ン,キノフタロン顔料。特に、ジケトピロロピロール、
キナクリドン、フタロシアニン、アントラキノン、ジオ
キサジン、インダントロンまたはイミノイソインドリノ
ンのクラスの顔料が好ましい。本発明の方法において有
用な代表的な顔料は、カラー・インデックスに記載され
ている顔料であり、次のような顔料が例示される: C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメント
ヴァイオレット19のごときキナクリドン顔料; C.I.ピグメントイエロー110のごときイソインド
リノン顔料; C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメント
レッド264、C.I.ピグメントレッド255、C.
I.ピグメントオレンジ73のごときジケトピロロピロ
ール顔料; C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントイ
エロー147のごときアントラキノン顔料; C.I.ピグメントバイオレット23のごときジオキサ
ジン顔料; C.I.ピグメントブルー15のごときフタロシアニン
顔料。 特に好ましい撹拌混入型顔料は、場合によっては塩素置
換銅フタロシアニン誘導体によって安定化されたα−ま
たはβ−銅フタロシアニンである。
【0011】本発明による撹拌混入型顔料は、その粒
度、粒度分布および比表面積によって特徴づけられる。
好ましくは、本撹拌混入型顔料は、0.2乃至7μm、
最も好ましくは0.5乃至5μmの粒度および6乃至3
0m2/g 、最も好ましくは8乃至28m2/g の範囲の比
表面積を有する。適当な粒度および表面積を有するコン
ディショニングされた有機顔料は、好ましくは3μm以
上、特に3乃至35μmの平均粒度を有する対応する粗
製顔料を湿式摩砕することによって製造される。ここ
で、”粗製顔料”という表現は、最後の合成工程から得
られる形態のものを意味する。特に適当な粗製顔料は、
たとえば場合によっては塩素置換銅フタロシアニン誘導
体によって安定化された、粗製β−銅フタロシアニン顔
料または粗製α−銅フタロシアニンである。
【0012】本発明の方法においては、粗製顔料は、好
ましくは水性摩砕方法によって湿式摩砕される。摩砕装
置は、粗製顔料に機械的な力を加えることのできる任意
の適当な装置でありうる。たとえば金属球、ガラス玉ま
たは陶器玉、プラスチック顆粒または砂粒のごとき摩砕
材エレメントが回転運動または振動させられるような摩
砕装置を使用する方法が適当な摩砕法の一例である。さ
らに、本摩砕方法のためには水平型または垂直型ビーズ
ミルのような装置も適当である。水性顔料懸濁物がミル
を通過して連続して流れるこができる水平型ビーズミル
が好ましい摩砕装置である。好ましくは、粗製顔料は水
性懸濁物として水平型ビーズミル内において摩砕され
る。
【0013】本方法によって得られる顔料の撹拌混入型
顔料特性をさらに向上させるために、所望の場合には、
湿式摩砕の前、間または後に、組織改良剤、フロキュレ
ーション防止剤または体質顔料を添加することができ
る。組織改良剤、フロキュレーション防止剤および/ま
たは体質顔料は、有機顔料、組織改良剤、フロキュレー
ション防止剤および/または体質顔料の合計重量を基準
にして、好ましくは0.05乃至30重量%、最も好ま
しく5乃至25重量%の量で本撹拌混入型顔料中に配合
される。
【0014】組織改良剤は、本顔料組成物の特性を改良
する付加的成分として特に有用である。適当な組織改良
剤の例は、少なくとも12個の炭素原子を有する脂肪
酸、および脂肪酸のアミド、エステルまたは塩である。
代表的な脂肪酸誘導組織改良剤の例は、ステアリン酸ま
たはベヘン酸のごとき脂肪酸、ラウリルアミンまたはス
テアリルアミンのごとき脂肪酸アミンなどである。さら
に、脂肪アルコールまたはエトキシル化脂肪アルコー
ル、ポリオールたとえば脂肪族1、2−ジオールまたは
ポリビニルアルコール、およびエポキシ化大豆油、ワッ
クス、樹脂酸および樹脂酸塩なども適当な組織改良剤で
ある。ロジン酸およびロジン酸塩が特に適当な組織改良
剤である。
【0015】フロキュレーション防止剤は顔料工業の分
野で公知であり、たとえば本明細書に参考文献として組
み入れる、米国特許第3386843号明細書、米国特
許第4310359号明細書、米国特許第469218
9号明細書に記載されている。
【0016】本方法において適当な体質顔料は、たとえ
ばタルク、雲母、カオリンおよび天然または合成シリ
カ、好ましくはタルクまたは雲母である無機体質顔料、
あるいは、たとえば小粒度のポリアミド、ポリエチレン
またはポリプロピレンワックス、あるいはこれらの混合
物である有機重合体体質顔料である。このような体質顔
料が摩砕剤として働くことも公知である。顔料および体
質顔料の種類によっては、それらは本発明の撹拌混入型
顔料の分散性を向上させることもできる。好ましくは、
体質顔料は15μm以下、最も好ましくは2乃至10μ
mの平均粒度を有する。
【0017】好ましい方法においては、粗製顔料が、場
合によっては体質顔料の存在下において、ロジンのナト
リウム塩の水溶液中に分散させられる。得られた懸濁物
は、好ましくは5乃至25重量%の顔料を含有する。次
にこの顔料懸濁物を、水平ビーズミルに供給し、顔料の
粒度が必要な範囲内になるまで摩砕する。摩砕された懸
濁物を撹拌し、その懸濁物に二価または三価金属の塩を
添加してロジン塩を沈殿させる。
【0018】したがって、本発明の方法は、下記工程を
包含する方法によって撹拌混入型顔料が製造される方法
を含む: (a)粗製有機顔料、ロジンの可溶性アルカリ塩および
体質顔料を含有する水性懸濁物を調製し、(b)顔料の
粒度が必要な範囲内になるまで該懸濁物を、連続的にミ
ルに供給して水平ビーズミル内において該水性懸濁物を
摩砕し、(c)摩砕された顔料懸濁物に、二価または三
価の金属塩を添加し、(d)撹拌混入型顔料を単離す
る。この顔料は一般的に濾過によって単離され、洗浄お
よび乾燥、好ましくはたとえば流動床乾燥、噴霧乾燥法
またはトレー乾燥法によって乾燥され、場合によっては
乾燥のあと微粉砕される。
【0019】本発明の方法は、上記の工程の順序に限定
されるものではない。たとえば、摩砕工程に先立ってロ
ジン塩を沈殿させるか、あるいはpHを中性、酸性または
アルカリ性に調整するのが有利となる場合もある。
【0020】摩砕温度は5乃至90℃が適当であり、1
5乃至60℃の範囲が好ましい。摩砕工程は、通常有機
溶剤の不存在下において実施される。しかし、本方法を
損なわないのであれば、少量の有機溶剤の存在はさしつ
かえない。摩砕された顔料懸濁物に少量の有機溶剤、特
にC1-C5 アルコールまたは酢酸エチルのごとき水溶性
または部分水溶性溶剤を添加し、そして次に、所望の粒
度の顔料を生成させるためにその顔料懸濁物を濾過の前
に熱処理にかけると有利でありうる。使用される装置の
種類、バッチ、回転速度、顔料の種類および助剤の種類
によって、摩砕の時間は10分乃至72時間である。必
要な摩砕時間は、顔料粒度を測定することによって容易
に知ることができる。
【0021】好ましくは、本撹拌混入型顔料は広い粒度
分布を有する顔料粒子を含有する。この場合、粒子の極
大値は対応する平均粒度の3乃至20倍、好ましくは4
乃至15倍、最も好ましくは5乃至10倍であり、そし
て極小値は対応する平均粒度の1/3乃至1/20、好
ましくは1/4乃至1/15、最も好ましくは1/5乃
至1/10である。小さい粒子の存在は色濃度を高め、
他方大きい粒子の存在は、玉虫色効果(flop)、不透明度
を向上させかつ良好な粘度特性を与える。したがって、
本発明の方法は、粒子の極大値が平均粒度の3乃至20
倍であり、そして極小値が平均粒度の1/3乃至1/2
0であるような広い粒度分布を有している撹拌混入型有
機顔料が使用される方法を包含する。通常、乾燥摩砕法
は極小粒度の顔料粒子を与えるが、本発明の湿式摩砕法
は大粒度の粗製顔料を所望の顔料粒度へ容易に減少する
ことが可能である。
【0022】通常、撹拌混入型顔料の有効着色量が被着
色高分子有機材料に配合される。有効着色量は、高分子
有機材料に所望の色を与えるのに適当な任意の量であ
る。より特定的には、撹拌混入型顔料は、被着色高分子
有機材料の重量を基準にして、0.01乃至30重量
%、好ましくは0.1乃至10重量%の量で使用され
る。
【0023】本発明の方法によって着色された着色高分
子有機材料は、各種の用途に有用である。たとえば、こ
れら高分子有機材料はラッカー塗料、インクおよびエナ
メル塗料組成物の着色に使用することができる。本発明
によって製造された着色高分子有機材料は、特に自動車
用塗装ペイントの製造に有用である。本発明の方法によ
って着色されうる高分子有機材料の例としては次のもの
があげられる。セルロースエーテル、セルロースエステ
ル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリア
ミド、ポリシクロアミド、ポリイミド、ポリエーテル、
ポリエーテルケトン、ポリハロゲン化ビニル、ポリテト
ラフルオロエチレン、アクリルポリマー、メタクリルポ
リマー、ゴム、シリコーンポリマー、フェノール/ホル
ムアルデヒド樹脂、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂、
尿素/ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、ジエンゴ
ム、またはこれらの共重合体。
【0024】熱硬化性塗料、架橋性塗料、化学反応性塗
料などのために有用な高分子有機材料も、本発明の方法
によって着色される。本発明の方法によって製造された
着色高分子有機材料は、通常のバイダーを含有しそして
高温において反応性である焼付け仕上塗料に特に有用で
ある。塗料に使用される着色高分子有機材料の例は、ア
クリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール
樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ブロックイソシアネート、ベンゾグア
ナミン樹脂またはセルロースエステル樹脂、またはこれ
らの組み合わせである。本発明の方法によって製造され
た着色高分子有機材料は、自然乾燥または物理乾燥塗料
としても有用である。たとえば、ニトロセルロース・ラ
ッカーの如くマニキュア液として化粧品分野において通
常使用されているようなラッカーとしても有用である。
本発明の方法は、自動車工業において通常使用される塗
料、特にアクリル/メラミン樹脂、アルキド/メラミン
樹脂系またはサーモプラスチックアクリル樹脂系、なら
びに水性ベースの塗料系の製造に特に適している。それ
故、本発明は、高分子有機材料が水性または溶剤ベース
の自動車用塗料系である方法をも含む。
【0025】本発明の方法によって着色された塗料およ
びインク系は優れた耐熱、耐光および耐候性を示し、同
じく、耐ブリード性および重ね塗り耐性も優れている。
本発明の撹拌混入型顔料は分散性が優れているので、使
用媒体全体にわたる均一な顔料粒子の分布が達成され
る。本発明による撹拌混入型顔料を含有する組成物は、
優秀なレオロジカル特性を示す。
【0026】本発明の方法において使用されるコンディ
ショニングされた顔料は優れた撹拌混入型顔料特性を示
し、そしてベースコート/クリヤコートまたは単一コー
ト(monocoat)の自動車用または工業用塗料系およびイン
ク系において単独あるいは他の顔料または染料の存在下
において使用することができる。得られる塗料は魅力的
な外観を呈する。たとえば本発明による顔料を効果顔
料、たとえば、黒鉛、アルミまたは特にTiO2またはFe酸
化物でコーティングされた雲母顔料と組み合わせると、
ユニークなスタイリング効果が得られる。
【0027】本発明による撹拌混入型顔料は、カレンダ
ー加工、キャスティグ、モールディングされるか、また
は繊維に加工されるプラスチックである高分子有機材料
を着色するのに特に適している。このような着色された
プラスチックは、加工の間実際上まったく摩耗を示さな
い。本顔料は、着色されたプラスチック製品、たとえば
ポリプロピレンまたはポリアミド繊維、プラスチックフ
ィルム、びん運搬ケースなどに優れた物性を与える。し
たがって、本発明はさらに、高分子有機材料がカレンダ
ー加工、キャスティング、モールディングされるかまた
は繊維に加工されるプラスチックである方法をも包含す
る。
【0028】以下の実施例は本発明の実施態様を説明す
るものであって、本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例中において、部は、特に別途記載のない限
り、すべて重量部である。粒度分布はフラウンホーファ
ー光回折の原理に従って測定された。すなわち、レーザ
ービームを試料を通過するよう投射し、そして得られた
回折パターンをマルチエレメント検知器上に結像させ
る。回折パターンは多くのパラメータの中でもとりわけ
粒度に依存するから、試料の測定された回折パターンに
基づいて粒度分布を算定することができる。累積体積分
布はフラウンホーファー回折装置、たとえばSYMPATEC G
mbH,D-38644 GollarのCOMPETITION/5-HELOS/KAを使用し
て操作マニュアルに従って測定される。
【0029】実施例1 比表面積が4.7m2/g である粗製β−銅フタロシアニ
ン顔料150g,水750mlおよび水50mlに溶解した
ロジンのナトリウム塩(HERCULES Corp.のDRESINATE X)
4.5gを2リットル容のガラスビーカー中に一緒に
加え、室温において15分間撹拌した。この顔料懸濁物
を直径約1mmのガラス・ビーズ480乃至510mlを
入れた600ml容のスチール製摩砕チャンバーを有する
水平ビーズミルの中において3000rpm.の撹拌速度で
摩砕した。プラスチックディスク撹拌器の先端速度は1
0.2m/秒であった。この粗製青色顔料懸濁物を2回
ミルに通して摩砕した。各回の懸濁物送り速度は127
ml/分であり、摩砕温度は20乃至28℃であった。得
られた顔料懸濁物を、室温において10分間撹拌した
後、水30ml中の塩化カルシウム1.5gの溶液をこの
顔料懸濁物に添加し、pHを5.5乃至5.8に調整し
た。得られた顔料懸濁物を濾過し、濾過ケーキを水洗
し、80乃至100℃において乾燥した。乾燥した顔料
を組立式微粉砕機(American Marietta CompanyのThe B
ANTAM, type G90)中において約1mm(0.039イン
チ)丸孔スクリーンおよび7000rpm の回転速度を使
用して微粉砕した。得られた顔料は、BET法で測定し
て8.5m2/g の比表面積を有していた。平均粒度は
2.4μmであり、0.3乃至1.5μmの顔料粒子が
30%,1.5乃至3.6μmの顔料粒子が40%,
3.6乃至10.2μmの顔料粒子が30%を占める粒
度分布を示した。この顔料は塗料系に配合した時、撹拌
混入型顔料として適当であった。得られた塗料は優れた
耐候性を有していた。
【0030】実施例2 比表面積が4.7m2/g である粗製β−銅フタロシアニ
ン顔料120g,平均粒度が約3μmであるタルク粉末
30g,水1000ml、および水50mlに溶解したロジ
ンのナトリウム塩(HERCULES Corp.のDRESINATE X)
4.5gをガラスビーカーに入れ、そして室温において
20分間撹拌した。この顔料懸濁物を直径約1mmのガ
ラス・ビーズ480乃至510mlを入れた600ml容の
スチール製摩砕チャンバーを有する水平ビーズミルの中
において3000rpm.の撹拌速度で摩砕した。プラスチ
ックディスク撹拌器の先端速度は10.2m/秒であっ
た。この粗製青色顔料懸濁物を4回ミルに通して摩砕し
た。各回の懸濁物送り速度は125乃至130ml/分で
あり、温度は20乃至28℃であった。得られた顔料懸
濁物を、室温において10分間撹拌した後、水30ml中
の塩化カルシウム1.5gをこの顔料懸濁物に添加して
ロジンのCa塩を形成させた。このあと、pHを5.5乃
至5.8に調整した。この懸濁物をpH5.5乃至5.8
において20分間撹拌し、そして濾過した。濾過ケーキ
を水洗し、80乃至100℃において乾燥し、そして組
立式微粉砕機中において約1mm(0.039インチ)丸
孔スクリーンおよび7000rpm の回転速度を使用して
微粉砕した。得られた顔料は、BET法で測定して1
1.5m2/g の比表面積を有していた。平均粒度は2.
0μmであり、0.2乃至1.3μmの顔料粒子が30
%,1.3乃至3.0μmの顔料粒子が40%,3.0
乃至9.4μmの顔料粒子が30%を占める粒度分布を
示した。この顔料は自動車用ペイントに使用した場合、
有機撹拌混入型顔料としてきわめて適当であった。
【0031】実施例3 実施例2記載の操作をくり返した。ただし、今回は顔料
懸濁物をビーカーからミルへ、そして再び同じビーカー
へ160乃至165ml/分の送り速度で循環させながら
65分間摩砕した。これにより得られたコンディショニ
ングされた顔料は、BET法で測定して14.8m2/g
の比表面積を有していた。平均粒度は1.6μmであ
り、0.2乃至1.1μmの顔料粒子が30%,1.1
乃至2.5μmの顔料粒子が40%,2.5乃至8.6
μmの顔料粒子が30%である粒度分布を示した。この
顔料は優秀な堅牢性、たとえば耐熱性および耐候性を示
し、そして塗料系およびインク系に有機撹拌混入型顔料
として配合される。
【0032】実施例4 粗製アントラキノンイエロー顔料(C.I.ピグメント
イエロー147)120g,平均粒度が約3μmである
タルク粉末30g,水1000ml、および水50mlに溶
解したロジンのナトリウム塩(HERCULES Corp.のDRESIN
ATE X) 4.5gを、温度計と撹拌器とを具備したガラ
スビーカーに加えた。得られた顔料懸濁物を20乃至2
8℃において20分間撹拌した。水30ml中の塩化カル
シウム1.5gの溶液を添加してロジンをカルシウム塩
として沈殿させた。この懸濁物をpH5.5乃至5.8に
おいて、さらに15分間撹拌した。次に、この顔料懸濁
物を、直径約1mmのガラス・ビーズ480乃至510ml
を入れた600ml容のスチール製摩砕チャンバーを有す
るビーズミルの中で3000rpm.の撹拌速度で摩砕し
た。プラスチックディスク撹拌器の先端速度は10.2
m/秒であった。顔料懸濁物をビーカーからミルへ、そ
して再び同じビーカーへ250ml/分の送り速度、20
乃至28℃の温度において連続的に循環させながら45
分間摩砕した。得られた顔料懸濁物のpHを5.5乃至
5.8に調整してから濾過した。濾過ケーキを水洗し、
80乃至100℃において乾燥した。得られた顔料は、
BET法で測定して17.8m2/g の比表面積を有して
いた。電子顕微鏡写真は、顔料粒子の主要部分が0.1
乃至3.0μmの粒度を有していることを示した。この
黄色顔料は優れた撹拌混入型顔料特性を示し、そしてプ
ラスチックおよび塗料に配合した時に、鮮明な黄色の着
色を与えた。
【0033】実施例5 実施例4の操作をくり返した。ただし、今回は粗製顔料
としてイソインドリノン顔料、C.I.ピグメントイエ
ロー110の120gを使用した。BET法で測定して
21m2/g の比表面積を有する顔料を得た。電子顕微鏡
写真で測定した結果、その顔料粒子の大部分が0.1乃
至3.0μmの粒度を有していることが示された。この
撹拌混入型顔料を塗料系に使用した時に、優れた顔料特
性を示した。
【0034】実施例6 実施例2の操作をくり返した。ただし、今回は粗製銅フ
タロシアニン顔料の代わりに比表面積が18m2/g であ
る粗製2、9−ジクロロキナクリドン顔料120gを使
用した。23.5m2/g の比表面積を有するマゼンタの
撹拌混入型顔料を得た。顔料粒子の大部分は0.1乃至
2.6μmの粒度を有していた。この顔料は優れた撹拌
混入型顔料特性を示し、そして光と熱に対する安定性が
卓越していた。
【0035】実施例7A−7D これらの実施例は、実施例1で製造されたフタロシアニ
ン顔料を、撹拌混入型顔料として、アクリル/メラミン
ベース/クリヤコート系に配合する例を示す。樹脂溶液
を次のようにして製造した:I .ソリッドクリヤー溶液 下記成分を撹拌混合して、固形分57.53%の”ソリ
ッドクリヤー溶液”をつくった: 非水性分散樹脂(NAD−樹脂) 1171g メラミン樹脂 719.1g 脂肪族炭化水素と芳香族炭化水素との溶剤混合物 (American ChemicalのSOLVESSO 100) 269.4g ポリエステルウレタン樹脂 597.6g 触媒溶液 125.1g ブタノール 120g。II.メタリッククリヤー溶液 下記成分を撹拌混合して、固形分59.2%の”メタリ
ッククリヤー溶液”をつくった: 非水性分散(NAD)樹脂 1353.0g メラミン樹脂 786.2g キシレン 144.6g UV遮断剤溶液 65.6g アクリロウレタン樹脂 471.6g 触媒溶液 89.0g メタノール 90.0g。III. 雲母分散物 下記成分を撹拌混合して、真珠光沢雲母顔料27.9%
を含有し,総固形分が69.1%である雲母分散物をつ
くった: ブライト白雲母、The Mearl Corp.のEXTERIOR MEARLIN 251.1g NAD−樹脂 315.0g アクリロウレタン樹脂 180.0g。IV.撹拌混入型顔料分散物 下記成分を約235ml(1/2 パイント)容の缶の中にお
いて撹拌混合した: アクリロウレタン樹脂 66.0g AB−分散剤 14.5g SOLVESSO 100 58.1g。 上記の樹脂/溶剤混合物に、撹拌混入型顔料として実施
例1で得られたフタロシアニンロール顔料26.4gを
さらに添加した。この青色顔料分散物を低乃至中速度で
15乃至20分間撹拌した。これによって、青色フタロ
シアニン顔料を16.0%含有し、顔料/バインダー比
が0.5、総固形分が48%である均質で非粘性な撹拌
混入顔料分散物を得た。V.TiO2分散物 下記成分を約0.95リットル(1クオート)容の缶の
中で混合してTiO2分散物を調製した: TiO2顔料 604.1g アクリロウレタン樹脂 129.8g SOLVESSO 100 161.1g。 これに、約1.25mm(1/2 ”)のセラミック玉の約
0.47リットル(1パイント)を添加した。ついで、
この分散物を24時間摩砕した。白色顔料分散物をセラ
ミック玉から分離して、顔料67.5%を含有し、総固
形分が77.4%である”TiO2分散物”を得た。
【0036】実施例7A: マストーンカラーシェード ”撹拌混入型顔料分散物IV”53.5gと”ソリッドク
リヤー溶液I”76.5gとを、撹拌しながら混ぜ合わ
せた。この青色樹脂/顔料分散物をベースコートとし
て、1.5分間の間隔をおいてパネル上に2回スプレー
塗布した。2分後に、このベースコート上にクリヤコー
ト樹脂を1分半の間隔をおいて2回スプレー塗布した。
スプレー塗布されたパネルを、フラッシュキャビネット
中において、10分間空気でフラッシュし、そのあと1
21℃(250°F)において炉内で30分間”焼付
け”た。これによって、優れた耐候性を有するダークブ
ルー色に塗装されたパネルを得た。顕微鏡評価は塗料系
内に顔料粒子が均質に分散されていることを示した。
【0037】実施例7B: 下記成分を混合して80/20白雲母シェードをつくっ
た。 ”撹拌混入型顔料分散物IV” 46.1g ”雲母分散物III ” 6.6g NAD樹脂 6.9g ”メタリッククリヤー溶液II” 70.4g。 青色顔料/真珠光沢雲母/樹脂分散物を、実施例1Bに
記載したようにしてパネル上にスプレー塗布し、そのあ
とクリヤコートをスプレー塗布した。青色効果カラーペ
イントが得られ、これは赤味を帯びた玉虫色効果を示
し、そして優れた耐候性を有していた。顔料粒子は塗料
系内に均質に分散されていた。さらに、このペイントは
高い光沢を示した。
【0038】実施例7C: 下記成分を混合して50/50白雲母シェードをつくっ
た。 ”撹拌混入型顔料分散物IV” 29.9g ”雲母分散物III ” 17.1g アクリロウレタン樹脂 6.4g NAD樹脂 3.6g ”メタリッククリヤー溶液II” 73.0g。 青色顔料/真珠光沢雲母/樹脂分散物を、実施例1Bに
記載したようにして、パネル上にスプレー塗布し、その
あとクリヤコートをスプレー塗布した。青色効果カラー
ペイントが得られ、これは鮮明な赤味を帯びた玉虫色効
果を示し、そして優秀な耐候性と光沢特性とを示した。
顔料粒子は塗料系内に均質に分散されていた。
【0039】実施例7D: 下記成分を混合して10/90チントシェードをつくっ
た。 ”撹拌混入型顔料分散物IV” 7.7g ”TiO2分散物V” 16.4g アクリロウレタン樹脂 14.3g ”ソリッドクリヤー溶液I” 61.6g。 この青色顔料/TiO2/樹脂分散物を、実施例1Bに記載
したようにして、パネル上にスプレー塗布し、そのあと
クリヤコートをスプレー塗布した。高光沢な青色に塗装
されたパネルを得た。顔料粒子は塗料系内に均質に分散
されていた。実施例1の撹拌混入型顔料の代わりに実施
例2乃至6の撹拌混入型顔料を使用して実施例7A乃至
7Dを実施した場合にも、異なる色で同様な結果を得
た。
【0040】実施例8 この実施例は、撹拌混入型顔料を直接に撹拌混入顔料と
してモノコート・ハイソリッドエナメル自動車用塗料系
に配合する例を示す。下記成分を約0.24リットル
(1/2 パイント)容の缶に入れる: ハイソリッドアクリル樹脂 64.2g AB−分散剤 14.5g キシレン 60.1g。 上記混合物が入っている缶をシェーカー上において10
分間振とうする。上記樹脂/溶剤混合物に、中速度で撹
拌しながら、実施例3によって得られた銅フタロシアニ
ン顔料26.4gを撹拌混入型顔料として加える。この
青色顔料分散物を中速度で15分間撹拌して、フタロシ
アニン顔料16.0%を含有し、顔料/バインダー比が
0.5、総固形分が48%である均質な非粘性の”撹拌
混入型顔料分散物”を得た。”ペイント分散物” 撹拌しながら下記成分を混ぜ合わせる: 上記”撹拌混入型顔料分散物” 54.6g ハイソリッドアクリル樹脂 17.5g メラミン樹脂 21.6g ソリッドクリヤー溶液(実施例7に記載) 31.3g。 この青色樹脂/顔料分散物を、#4フォードカップで測
定して28秒のスプレー粘度までSOLVESSO 100によって
薄め、そして1枚のパネルに3回、2分間の間隔をおい
てスプレー塗布する。塗布されたパネルをフラッシュキ
ャビネット中において10分間空気フラッシュし、次に
265°F(130℃)の炉内において10分間”焼付
け”て、高クロマな青色に塗装されたパネルを得た。こ
のパネルは、耐候性ならびに不透明度の優れた均一な高
光沢表面を有する。実施例3の撹拌混入型顔料の代わり
に実施例1および実施例2の撹拌混入型顔料を使用して
も同様の結果を得た。
【0041】実施例9 この実施例は、実施例1の撹拌混入型顔料組成物をポリ
塩化ビニル(PVC)に配合する例を示す。ガラスビー
カー中において撹拌棒を使用して下記成分を混ぜ合わせ
た: ポリ塩化ビニル 63.0g エポキシ化大豆油 3.0g バリウム/カドミウム熱安定剤 2.0g ジオクチルフタレート 32.0g 実施例1によって製造された撹拌混入型顔料 1.0g。 この混合物を、2本ロール実験室用ロールミル上で圧延
して、厚さ約0.4mmの軟質PVCシートに成形し
た。圧延は、折りたたみ、引出し、供給を定常的に繰り
返しながら、温度160℃、ローラー速度25rpm 、フ
リクション1:1.2で8分間実施した。得られた軟質
PVCシートは、熱、光およびマイグレーションに対す
る優れた堅牢性を示す魅力的な青色に着色されていた。
【0042】実施例10 この実施例は、撹拌混入型顔料組成物を高密度ポリエチ
レン(HDPE)に配合する例を示す。高密度ポリエチ
レンの粉末100gと実施例5によって得られた顔料
0.5gとの混合物を、ロールギアベッドの上に置いた
ガラスびんの中で15分間混ぜ合わせた。この混合物
を、実験用押出機を用いてリボンに成形して、優れた耐
光堅牢性と熱安定性とを有する均質な黄色に着色された
リボンを得た。顔料は、そのHDPEプラスチック内に
均等に分散されていた。実施例5の顔料の代わりに実施
例1乃至4および実施例6の撹拌混入型顔料を使用した
場合にも、異なる色相で同様な結果を得た。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子有機材料の着色方法において、高
    分子有機材料の溶液または懸濁物中に有機撹拌混入型顔
    料を撹拌混入することによって、該高分子有機材料内に
    有機撹拌混入型顔料の着色有効量を均一に分散させる工
    程を包含し;該有機撹拌混入型顔料が、平均粒度が0.
    1乃至9μmの範囲であり、かつ比表面積が6乃至35
    m2/g の範囲であるコンディショニングされた有機顔料
    であることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該有機撹拌混入型顔料がアゾ、アゾメチ
    ン、メチン、アントラキノン、フタロシアニン、ペリノ
    ン、ペリレン、ジケトピロロピロール、チオインジゴ、
    イミノイソインドリン、イミノイソインドリノン、ジオ
    キサジン、キナクリドン、フラバントロン、インダント
    ロン、アントラピリミジンまたはキノフタロン顔料、好
    ましくはジケトピロロピロール、キナクリドン、アント
    ラキノン、フタロシアニン、ジオキサジン、インダント
    ロンまたはイミノイソインドリノン顔料である請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 該有機撹拌混入型顔料が、好ましくは塩
    素置換銅フタロソアニン誘導体によって安定化されたβ
    −またはα−銅フタロシアニンである請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 該有機撹拌混入型顔料が6乃至30m2
    g 、好ましくは6乃至28m2/g の範囲の比表面積、お
    よび0.5乃至7μm、好ましくは0.7乃至5μmの
    範囲の平均粒度を有する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 該有機顔料が、3μm以上の平均粒度を
    有する粗製顔料を湿式摩砕することによって、好ましく
    は該粗製顔料を水平ビーズミル内において水性懸濁物と
    して摩砕することによって製造される請求項1記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 該粗製顔料が、有機顔料、組織改良剤、
    フラキュレーション防止剤および/または体質顔料の合
    計重量を基準にして、5乃至30重量%の組織改良剤、
    フラキュレーション防止剤および/または体質顔料の存
    在下においてで摩砕される請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 該組織改良剤が、少なくとも12個の炭
    素原子を有する脂肪酸、またはそのアミド、エステルま
    たは塩、脂肪族1、2−ジオール、エポキシ化大豆油、
    エトキシル化脂肪アルコール、ワックス、樹脂酸または
    樹脂酸塩からなる群より選択され、好ましくはロジン酸
    またはロジン酸塩からなる群より選択される請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 該体質顔料が、1乃至10μmの範囲の
    平均粒度を有する雲母、タルク、カオリン、天然または
    合成シリカである請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 該体質顔料が1乃至10μmの範囲の平
    均粒度を有するポリアミド、ポリエチレンまたはポリプ
    ロピレンワックス、それらの混合物または共重合体であ
    る請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】 該撹拌混入型顔料が下記工程を包含す
    る方法によって製造される請求項1記載の方法 (a)粗製有機顔料、ロジンの可溶性アルカリ塩および
    体質顔料を含有する水性懸濁物を調製し、(b)顔料の
    粒度が必要な範囲内になるまで該懸濁物を連続的にミル
    に供給することによって該水性懸濁物を水平ビーズミル
    の中において摩砕し、(c)摩砕された顔料懸濁物に、
    二価または三価金属塩を添加し、そして(d)撹拌混入
    型顔料を単離する。
  11. 【請求項11】 該撹拌混入型顔料が流動床、噴霧乾燥
    またはトレー乾燥法によって乾燥され、好ましくはその
    後に微粉砕される請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 該撹拌混入型顔料が広い粒度分布を有
    しており、その粒子の極大値が平均粒度の3乃至20倍
    であり、その極小値が平均粒度の1/3乃至1/20で
    ある請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 高分子有機材料が水性または溶剤ベー
    スの自動車用ペイント系である請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 高分子有機材料が着色後にカレンダー
    加工、キャスティング、モールディングされるか、また
    は繊維に加工されるプラスチックである請求項1記載の
    方法。
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