JPH08183751A - 粒状アルキルフェノール及びその製造方法 - Google Patents

粒状アルキルフェノール及びその製造方法

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JPH08183751A
JPH08183751A JP32870794A JP32870794A JPH08183751A JP H08183751 A JPH08183751 A JP H08183751A JP 32870794 A JP32870794 A JP 32870794A JP 32870794 A JP32870794 A JP 32870794A JP H08183751 A JPH08183751 A JP H08183751A
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JP
Japan
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alkylphenol
granular
spherical
flat
rolls
Prior art date
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Pending
Application number
JP32870794A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Ohashi
清 大橋
Isao Yamada
功 山田
Yoshitaka Hasegawa
美登 長谷川
Kunimitsu Omura
邦光 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIROHATA ALKYL FUENOOLE KK
Sintokogio Ltd
Original Assignee
HIROHATA ALKYL FUENOOLE KK
Sintokogio Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固結し難い粒状アルキルフェノール及びその
製造方法を提供すること。 【構成】 平均の長径が3〜6mm、短径が2〜5mm
の球状ないしは偏平球状であって、平均圧壊強度が0.
2〜2.5kg重/粒である粒状アルキルフェノール。
粉状又はフレーク状のアルキルフェノールを、半球状な
いしは偏平な半球状の凹凸を表面に設けた一対のロール
に装入し、ロールの回転により該凹凸にアルキルフェノ
ールを噛み込ませると共に圧縮して、球状ないしは偏平
球状の粒状物とする粒状アルキルフェノールの製造方
法。 【効果】 輸送等のハンドリングの際の粉化が少なく、
保管中に固結し難い、破砕作業がほぼ不要、フレコンバ
ッグ等からの排出性がよい、使用に際して迅速に溶媒に
溶解する等の効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒状アルキルフェノール
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パラターシャリーブチルフェノールやオ
クチルフェノール等の常温固体で、吸湿性の少ないアル
キルフェノールは、フェノールとイソブチレンやオクタ
ノール等とを硫酸、塩化アルミニウム、陽イオン交換樹
脂、固体酸触媒等のアルキル化触媒の存在下に反応させ
ることにより得られる(特公昭60−52687号、特
公昭52−15586号、特公昭49−20190号、
特公昭49−823号公報等)。このようにして得られ
たアルキルフェノールは、蒸留等で精製されたのち、フ
レーカでフレーク状とされることが特公昭52−155
86号公報に記載されている。しかしながら、フレーク
状のものは固結し易いという問題がある。ところで、パ
ラターシャリーブチルフェノールはポリカーボネートの
重合停止剤、接着剤、塗料、フェノール樹脂等の原料又
は添加剤として使用されており、固結したパラターシャ
リーブチルフェノールは、このような用途に使用する
際、包装袋からの排出が困難になったり、溶解性が不均
一となるなど不都合が生ずる。また、このような問題は
他のアルキルフェノールについても同様に生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は固結し難い粒
状アルキルフェノール及びその製造方法を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均の長径が
3〜6mm、短径が2〜5mmの球状ないしは偏平球状
であって、平均圧壊強度が0.2〜2.5kg重/粒で
ある粒状アルキルフェノール、並びに粉状又はフレーク
状のアルキルフェノールを、半球状ないしは偏平な半球
状の凹凸を表面に設けた一対のロールに装入し、ロール
の回転により該凹凸にアルキルフェノールを噛み込ませ
ると共に圧縮して、球状ないしは偏平球状の粒状物とす
る粒状アルキルフェノールの製造方法である。
【0005】本発明で対象とするアルキルフェノール
は、常温で固体のものであればよいが、吸湿性の点でア
ルキル基の炭素数の合計が4〜16程度のアルキルフェ
ノールが好ましい。より好ましくはパラターシャリーブ
チルフェノールである。本発明の粒状アルキルフェノー
ルは、平均の長径が3〜6mm、短径が2〜5mmの球
状ないしは偏平球状である必要がある。粒が大きすぎる
と二塩化メチレン等の溶剤に対する溶解性が劣り、実用
的な問題がある。粒が小さすぎると接触面積が大きくな
り、固結し易いという問題も生ずる。また、圧壊強度は
0.2〜2.5kg重/粒、好ましくは0.4〜2.0
kg重/粒の範囲にあることが必要であり、この強度が
小さいと粉化し易く、大きすぎると溶剤への溶解性が劣
ることになる。
【0006】本発明の粒状パラターシャリーブチルフェ
ノールは、平均の長径が3〜6mm、短径が2〜5mm
の球状ないしは偏平球状である必要がある。粒が大きす
ぎたり、小さすぎたりすると上記と同様な問題が生ず
る。また、圧壊強度は0.2〜2.5kg重/粒、好ま
しくは1.5〜2.5kg重/粒、の範囲にあることが
必要であり、この強度が小さすぎたり、大きすぎたりす
ると上記と同様な問題が生ずる。
【0007】通常アルキルフェノールは、溶融した状態
で蒸留装置等から取り出されるが、常温では塊状の固体
であって、粒状化し難いので、本発明ではまずこれを、
フレーク状又は粉状とする。好ましくは、フレーカにと
おして適当な大きさのフレーク状とし、これを粒状化装
置に送る。このような粒状アルキルフェノールを製造す
るに適した粒状化装置を図1に示す。図中、1及び2は
ロール、3はホッパーであり、ホッパー3に装入された
アルキルフェノールのフレーク4は、ロール1及び2に
噛み込まれて、粒状物5とされて落下する。ここで、ロ
ール1及び2の表面には凹部が設けられている。この凹
部は半球状ないしは偏平な半球状であり、他方のロール
の凹部と組み合わされて球状ないしは半球状の空隙を構
成し、ここに入り込んだアルキルフェノールを球状ない
しは半球状に成形するようになっている。ここで、凹部
の大きさは前記粒状物の大きさにあった大きさとするの
がよい。ロール1及び2は図示しない圧縮機構により、
ロールの接触圧を調整され、所望の強度を有する粒状ア
ルキルフェノール5を得るようにされている。このロー
ル圧力は、ロールの大きさや回転数等により大きく変動
するが、20〜100kg/cm2 程度が適当である。
また、成形の際の温度は常温で差し支えない。
【0008】
【実施例】図1に示す装置を用いてパラターシャリーブ
チルフェノールの成形を行った。 実施例1 ロール1及び2は、直径160mm、幅330mmであ
って、その表面には直径4.8mm、深さ1.2mmの
偏平な半球状の凹部が多数設けられている。パラターシ
ャリーブチルフェノールの純度は、99.9%以上であ
り、これを溶融してフレーカにて10mm×5mm×
0.7mmの平均大きさのフレーク4としたのち、常温
で、ホッパー3に装入した。ロール圧力を80kg/c
m2、ロール回転数を53rpmとし、480kg/hr
の速度で成形を行った。ロールから落下する成形物は篩
いで篩って、粉状物を分離させ、粒状パラターシャリー
ブチルフェノール5を得た。また、粉状物はホッパーに
循環させた。
【0009】この粒状パラターシャリーブチルフェノー
ルの形状は、長径5mm、短径3mmの偏平球状であ
り、圧壊強度1.9kg重/粒、嵩密度0.50g/c
3 、二塩化メチレン溶解性は従来品並み、落下粉化率
7%、固結試験35kgであった。ここで落下粉化率
は、粒状パラターシャリーブチルフェノール50gを2
mの高さから落下させたものを、篩ったとき10mes
hの篩いを通過する粉状物の割合で表したものである。
固結試験は、粒状パラターシャリーブチルフェノールを
60℃、10日間、4.4kg/cm2 の圧力で固結さ
せたのち、これを荷重機で加圧して固結物が破壊したと
きの圧力で表したものである。
【0010】なお、フレークは、10mm×5mm×
0.7mmの平均大きさであり、嵩密度0.45〜0.
55g/cm3 、落下粉化率56%、固結試験85kg
であった。固結試験から、本発明の粒状パラターシャリ
ーブチルフェノールは、ブロッキング性が低いことが分
かる。落下粉化率から、本発明の粒状パラターシャリー
ブチルフェノールは、粉化し難いことが分かる。
【0011】実施例2 パラオクチルフェノールについて、実施例1と同様にし
て粒状化を行った。得られた粒状パラオクチルフェノー
ルは長径5mm、短径3mmの偏平球状であり、圧壊強
度0.5kg重/粒であった。
【0012】
【発明の効果】本発明の粒状アルキルフェノールは、輸
送等のハンドリングの際の粉化が少ない、保管中に固結
し難い、破砕作業がほぼ不要、フレコンバッグ等からの
排出性がよい、使用に際して迅速に溶媒に溶解する等の
効果を奏する。また、本発明の製造方法によれば、この
ような粒状アルキルフェノールを簡易な装置で、安定し
て製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粒状化装置の模式図である。
【符号の説明】
1 ロール 2 ロール 3 ホッパー 4 アルキルフェノールのフレーク 5 粒状アルキルフェノール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 美登 愛知県豊川市穂ノ原三丁目一番地 新東工 業株式会社豊川製作所内 (72)発明者 大村 邦光 愛知県豊川市穂ノ原三丁目一番地 新東工 業株式会社豊川製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均の長径が3〜6mm、短径が2〜5
    mmの球状ないしは偏平球状であって、平均圧壊強度が
    0.2〜2.5kg重/粒である粒状アルキルフェノー
    ル。
  2. 【請求項2】 粉状又はフレーク状のアルキルフェノー
    ルを、半球状ないしは偏平な半球状の凹凸を表面に設け
    た一対のロールに装入し、ロールの回転により該凹凸に
    アルキルフェノールを噛み込ませると共に圧縮して、球
    状ないしは偏平球状の粒状物とすることを特徴とする粒
    状アルキルフェノールの製造方法。
  3. 【請求項3】 平均の長径が3〜6mm、短径が2〜5
    mmの球状ないしは偏平球状であって、平均圧壊強度が
    1.5〜2.5kg重/粒である粒状パラターシャリー
    ブチルフェノール。
  4. 【請求項4】 フレーク状のパラターシャリーブチルフ
    ェノールを、半球状ないしは偏平な半球状の凹凸を表面
    に設けた一対のロールに装入し、ロールの回転により該
    凹凸にパラターシャリーブチルフェノールを噛み込ませ
    ると共に圧縮して、球状ないしは偏平球状の粒状物とす
    ることを特徴とする粒状パラターシャリーブチルフェノ
    ールの製造方法。
JP32870794A 1994-12-28 1994-12-28 粒状アルキルフェノール及びその製造方法 Pending JPH08183751A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014118350A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Seiko Kagaku Kk 粒状のp−メトキシフェノール及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014118350A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Seiko Kagaku Kk 粒状のp−メトキシフェノール及びその製造方法

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