JPH08183674A - C/c複合材料の製造方法 - Google Patents
C/c複合材料の製造方法Info
- Publication number
- JPH08183674A JPH08183674A JP6328989A JP32898994A JPH08183674A JP H08183674 A JPH08183674 A JP H08183674A JP 6328989 A JP6328989 A JP 6328989A JP 32898994 A JP32898994 A JP 32898994A JP H08183674 A JPH08183674 A JP H08183674A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon
- composite material
- fiber
- producing
- carbon fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 炭素繊維強化樹脂(CFRP)に成形する工
程を採用せず、従って炭素繊維強化樹脂の成形工程が不
要であると共に炭素繊維強化樹脂の炭化ないしは黒鉛化
処理工程が不要であって、短縮化された工程によって性
能に優れたC/C複合材料を製造する。 【構成】 炭素繊維/炭素複合材料(C/C複合材料)
を製造するに際し、所望の繊維体積率および繊維配向に
従って炭素繊維を配設し、炭素繊維の表面にフィラーと
してのカーボンブラックを1〜20重量%付着させて繊
維体積率が40〜70体積%となるようにして治具で拘
束し、カーボンブラックが付着した炭素繊維の間にマト
リックスとなる炭素の前躯体として熱可塑性樹脂である
ピッチを真空含浸し、熱間等方圧圧縮(HIP)によっ
て炭化処理し、場合によってはさらに黒鉛化処理し、必
要に応じてはピッチの含浸と炭化処理と黒鉛化処理を繰
り返すC/C複合材料の製造方法。
程を採用せず、従って炭素繊維強化樹脂の成形工程が不
要であると共に炭素繊維強化樹脂の炭化ないしは黒鉛化
処理工程が不要であって、短縮化された工程によって性
能に優れたC/C複合材料を製造する。 【構成】 炭素繊維/炭素複合材料(C/C複合材料)
を製造するに際し、所望の繊維体積率および繊維配向に
従って炭素繊維を配設し、炭素繊維の表面にフィラーと
してのカーボンブラックを1〜20重量%付着させて繊
維体積率が40〜70体積%となるようにして治具で拘
束し、カーボンブラックが付着した炭素繊維の間にマト
リックスとなる炭素の前躯体として熱可塑性樹脂である
ピッチを真空含浸し、熱間等方圧圧縮(HIP)によっ
て炭化処理し、場合によってはさらに黒鉛化処理し、必
要に応じてはピッチの含浸と炭化処理と黒鉛化処理を繰
り返すC/C複合材料の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量でかつ耐熱・耐食
性に優れたC/C複合材料(炭素繊維/炭素複合材料)
の製造方法に係わり、とくに、宇宙航空機器や化学装置
などの耐熱性や耐食性に優れていることが要求される部
品・部位等の素材などとして利用されるC/C複合材料
の製造方法に関するものである。
性に優れたC/C複合材料(炭素繊維/炭素複合材料)
の製造方法に係わり、とくに、宇宙航空機器や化学装置
などの耐熱性や耐食性に優れていることが要求される部
品・部位等の素材などとして利用されるC/C複合材料
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維を強化材とし、炭素をマトリッ
クスとしたC/C複合材料は、通常の炭素材料に比較し
て高強度・高弾性であり、耐熱・耐食性に優れているこ
とから、宇宙航空機器の分野においては飛翔体のリーデ
ィングエッジ,ロケットのノズル,航空機のブレーキな
どの素材として利用され、その他ガスタービン機関のタ
ービンブレードや高速車両のブレーキなどの素材として
も利用されている。
クスとしたC/C複合材料は、通常の炭素材料に比較し
て高強度・高弾性であり、耐熱・耐食性に優れているこ
とから、宇宙航空機器の分野においては飛翔体のリーデ
ィングエッジ,ロケットのノズル,航空機のブレーキな
どの素材として利用され、その他ガスタービン機関のタ
ービンブレードや高速車両のブレーキなどの素材として
も利用されている。
【0003】そして、炭素繊維としては、PAN系繊
維,ピッチ系繊維,レーヨン系繊維などが使用され、マ
トリックスとなる炭素としては、フェノール樹脂,エポ
キシ樹脂,フラン樹脂,ポリイミド樹脂などの熱硬化性
樹脂を炭化処理ないしは炭化処理および黒鉛化処理した
ものが使用されていた。
維,ピッチ系繊維,レーヨン系繊維などが使用され、マ
トリックスとなる炭素としては、フェノール樹脂,エポ
キシ樹脂,フラン樹脂,ポリイミド樹脂などの熱硬化性
樹脂を炭化処理ないしは炭化処理および黒鉛化処理した
ものが使用されていた。
【0004】従来、この種のC/C複合材料を製造する
に際しては、図7にも示すように、高強度(HT)品と
する場合にはPAN系の炭素繊維を使用し、高弾性(H
M)品とする場合にはピッチ系の炭素繊維を使用して、
この炭素繊維に熱硬化性樹脂である例えばフェノール樹
脂を含浸させることによってプリプレグとなし、このプ
リプレグを積層したのち150℃程度に加熱・加圧(圧
締め)成形することによってフェノール樹脂を硬化させ
ることにより炭素繊維強化樹脂(CFRP)素材に成形
し、この炭素繊維強化樹脂素材を例えば500〜900
℃程度で焼成することによって炭化処理し、場合によっ
てはさらに2000〜3000℃程度の温度で焼成する
ことによって黒鉛化処理し、密度を向上させるために、
ピッチ含浸とHIP(熱間等方圧圧縮;圧力1000k
gf/cm2程度,温度600〜700℃程度)による
炭化処理、さらには黒鉛化処理を繰り返すことによって
C/C複合材料を製造するようにしていた。
に際しては、図7にも示すように、高強度(HT)品と
する場合にはPAN系の炭素繊維を使用し、高弾性(H
M)品とする場合にはピッチ系の炭素繊維を使用して、
この炭素繊維に熱硬化性樹脂である例えばフェノール樹
脂を含浸させることによってプリプレグとなし、このプ
リプレグを積層したのち150℃程度に加熱・加圧(圧
締め)成形することによってフェノール樹脂を硬化させ
ることにより炭素繊維強化樹脂(CFRP)素材に成形
し、この炭素繊維強化樹脂素材を例えば500〜900
℃程度で焼成することによって炭化処理し、場合によっ
てはさらに2000〜3000℃程度の温度で焼成する
ことによって黒鉛化処理し、密度を向上させるために、
ピッチ含浸とHIP(熱間等方圧圧縮;圧力1000k
gf/cm2程度,温度600〜700℃程度)による
炭化処理、さらには黒鉛化処理を繰り返すことによって
C/C複合材料を製造するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のいわゆる樹脂炭化法によるC/C複合材料の
製造方法では、炭素繊維強化樹脂(CFRP)素材への
成形工程と、この炭素繊維強化樹脂成形体中のマトリッ
クスである熱硬化性樹脂の炭化工程およびさらには黒鉛
化工程が製造工程の大半を占めるものとなっていたた
め、工程数が多く、生産性があまり良くないと共に、炭
素繊維強化樹脂成形体中の樹脂の炭化工程において発生
する熱分解ガスによってC/C複合材料の内部ないしは
表面において剥離や割れ等の不具合が発生するおそれが
ないとはいえないという問題点を有しており、このよう
な問題点を解消することが課題であった。
うな従来のいわゆる樹脂炭化法によるC/C複合材料の
製造方法では、炭素繊維強化樹脂(CFRP)素材への
成形工程と、この炭素繊維強化樹脂成形体中のマトリッ
クスである熱硬化性樹脂の炭化工程およびさらには黒鉛
化工程が製造工程の大半を占めるものとなっていたた
め、工程数が多く、生産性があまり良くないと共に、炭
素繊維強化樹脂成形体中の樹脂の炭化工程において発生
する熱分解ガスによってC/C複合材料の内部ないしは
表面において剥離や割れ等の不具合が発生するおそれが
ないとはいえないという問題点を有しており、このよう
な問題点を解消することが課題であった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、従来のように炭素繊維強
化樹脂(CFRP)を成形する工程を採用せず、したが
って炭素繊維強化樹脂成形体への成形工程が不要である
と共に炭素繊維強化樹脂成形体中の樹脂の炭化ないしは
黒鉛化工程が不要であって、C/C複合材料への製造工
程が著しく短縮化され、生産性を大幅に向上させること
が可能であると共に、従来のような熱分解ガスの生成に
よる剥離や割れなどの不具合の発生のおそれがないC/
C複合材料の製造方法を提供することを目的としてい
る。
がみてなされたものであって、従来のように炭素繊維強
化樹脂(CFRP)を成形する工程を採用せず、したが
って炭素繊維強化樹脂成形体への成形工程が不要である
と共に炭素繊維強化樹脂成形体中の樹脂の炭化ないしは
黒鉛化工程が不要であって、C/C複合材料への製造工
程が著しく短縮化され、生産性を大幅に向上させること
が可能であると共に、従来のような熱分解ガスの生成に
よる剥離や割れなどの不具合の発生のおそれがないC/
C複合材料の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるC/C複
合材料の製造方法は、請求項1に記載しているように、
炭素繊維/炭素複合材料(C/C複合材料)を製造する
に際し、所望の繊維体積率および繊維配向に従って炭素
繊維を配設したのち、マトリックスとなる炭素の前躯体
(プリカーサー)を炭素繊維の間に含浸し、次いで炭素
の前躯体を炭化処理し、必要に応じてさらに黒鉛化処理
してC/C化するようにしたことを特徴としている。
合材料の製造方法は、請求項1に記載しているように、
炭素繊維/炭素複合材料(C/C複合材料)を製造する
に際し、所望の繊維体積率および繊維配向に従って炭素
繊維を配設したのち、マトリックスとなる炭素の前躯体
(プリカーサー)を炭素繊維の間に含浸し、次いで炭素
の前躯体を炭化処理し、必要に応じてさらに黒鉛化処理
してC/C化するようにしたことを特徴としている。
【0008】そして、本発明に係わるC/C複合材料の
製造方法の実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、炭素繊維の表面にフィラーを付着させるよう
にし、この場合、請求項3に記載しているように、フィ
ラーの付着量を1〜20重量%とすることができ、請求
項4に記載しているように、フィラーは炭素繊維の径よ
りも小さい径を有するものとすることができ、請求項5
に記載しているように、フィラーはカーボンブラックで
あるものとなすことができる。
製造方法の実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、炭素繊維の表面にフィラーを付着させるよう
にし、この場合、請求項3に記載しているように、フィ
ラーの付着量を1〜20重量%とすることができ、請求
項4に記載しているように、フィラーは炭素繊維の径よ
りも小さい径を有するものとすることができ、請求項5
に記載しているように、フィラーはカーボンブラックで
あるものとなすことができる。
【0009】また、本発明に係わるC/C複合材料の製
造方法の実施態様においては、請求項6に記載している
ように、所望の繊維体積率および繊維配向に従って炭素
繊維を配設するに際し、所要量の炭素繊維を所要方向に
金型,治具等により拘束状態で配設するようになすこと
ができ、この場合、請求項7に記載しているように、繊
維体積率が40〜70体積%となるようにすることがで
きる。
造方法の実施態様においては、請求項6に記載している
ように、所望の繊維体積率および繊維配向に従って炭素
繊維を配設するに際し、所要量の炭素繊維を所要方向に
金型,治具等により拘束状態で配設するようになすこと
ができ、この場合、請求項7に記載しているように、繊
維体積率が40〜70体積%となるようにすることがで
きる。
【0010】同じく、本発明に係わるC/C複合材料の
製造方法の実施態様においては、請求項8に記載してい
るように、マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸は真
空含浸とすることができ、また、請求項9に記載してい
るように、マトリックスとなる炭素の前躯体は熱可塑性
樹脂であるものとすることができ、請求項10に記載し
ているように、マトリックスとなる炭素の前躯体が石
炭,石油等の化石燃料を原料とするピッチであるものと
することができる。
製造方法の実施態様においては、請求項8に記載してい
るように、マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸は真
空含浸とすることができ、また、請求項9に記載してい
るように、マトリックスとなる炭素の前躯体は熱可塑性
樹脂であるものとすることができ、請求項10に記載し
ているように、マトリックスとなる炭素の前躯体が石
炭,石油等の化石燃料を原料とするピッチであるものと
することができる。
【0011】同じく、本発明に係わるC/C複合材料の
製造方法の実施態様においては、請求項11に記載して
いるように、炭化処理を熱間等方圧圧縮による加圧下で
行うようになすことができ、この場合、請求項12に記
載しているように、熱間等方圧圧縮は不活性雰囲気下に
おいて300気圧以上の加圧下で行うようになすことが
でき、さらには、請求項13に記載しているように、マ
トリックスとなる炭素の前躯体の含浸と炭化処理さらに
は必要に応じて黒鉛化処理を繰り返し行うようになすこ
とができる。
製造方法の実施態様においては、請求項11に記載して
いるように、炭化処理を熱間等方圧圧縮による加圧下で
行うようになすことができ、この場合、請求項12に記
載しているように、熱間等方圧圧縮は不活性雰囲気下に
おいて300気圧以上の加圧下で行うようになすことが
でき、さらには、請求項13に記載しているように、マ
トリックスとなる炭素の前躯体の含浸と炭化処理さらに
は必要に応じて黒鉛化処理を繰り返し行うようになすこ
とができる。
【0012】本発明に係わるC/C複合材料の製造方法
においては、まず、所望の繊維体積率および繊維配向に
従って炭素繊維を配設する。
においては、まず、所望の繊維体積率および繊維配向に
従って炭素繊維を配設する。
【0013】ここで使用する炭素繊維(CF)として
は、図1にも示すように、高強度(HT)のC/C複合
材料を得る場合にはPAN系(ポリアクリロニトリル
系)のものを使用し、高弾性(HM)のC/C複合材料
を得る場合にはピッチ系のものを使用することができ
る。
は、図1にも示すように、高強度(HT)のC/C複合
材料を得る場合にはPAN系(ポリアクリロニトリル
系)のものを使用し、高弾性(HM)のC/C複合材料
を得る場合にはピッチ系のものを使用することができ
る。
【0014】このような炭素繊維において、従来の樹脂
炭化法による場合には、熱硬化性樹脂によって固定化さ
れていたが、本発明の場合にはこのような熱硬化性樹脂
による固定化手段を採用しないため、適宜の治具,金型
等を用いて炭素繊維を固定化するのがよい。
炭化法による場合には、熱硬化性樹脂によって固定化さ
れていたが、本発明の場合にはこのような熱硬化性樹脂
による固定化手段を採用しないため、適宜の治具,金型
等を用いて炭素繊維を固定化するのがよい。
【0015】一方、複合材料中の炭素繊維含有率が高く
なるほど炭素繊維同士の接触が多くなり、マトリックス
が介在しない部分が増加する。そして、このマトリック
スが介在しない部分が多くなるほど複合材料としての層
間剪断強度が低下する。
なるほど炭素繊維同士の接触が多くなり、マトリックス
が介在しない部分が増加する。そして、このマトリック
スが介在しない部分が多くなるほど複合材料としての層
間剪断強度が低下する。
【0016】そこで、マトリックスとなる炭素の前躯体
を炭素繊維の間に含浸させる際の含浸性を向上させると
共に、複合材料における層間での接合を強化して層間剪
断強度を向上させるために、炭素繊維の表面にあらかじ
めフィラーを付着させるのが良い。
を炭素繊維の間に含浸させる際の含浸性を向上させると
共に、複合材料における層間での接合を強化して層間剪
断強度を向上させるために、炭素繊維の表面にあらかじ
めフィラーを付着させるのが良い。
【0017】このとき、炭素繊維の表面に付着させるフ
ィラーの付着・添加量は、1〜20重量%とするのが良
く、フィラーの付着・添加量を増大させることによっ
て、図2に示すように、C/C複合材料の曲げ強度が増
大する傾向となり、また、図3に示すように、C/C複
合材料の層間剪断強度も増加する傾向となる。
ィラーの付着・添加量は、1〜20重量%とするのが良
く、フィラーの付着・添加量を増大させることによっ
て、図2に示すように、C/C複合材料の曲げ強度が増
大する傾向となり、また、図3に示すように、C/C複
合材料の層間剪断強度も増加する傾向となる。
【0018】しかしながら、フィラーの付着・添加量が
多くなると相対的に炭素繊維の繊維体積率が低下するこ
ととなって、高強度ないしは高弾性のC/C複合材料が
得がたくなるので、20重量%以下とすることが望まし
い。
多くなると相対的に炭素繊維の繊維体積率が低下するこ
ととなって、高強度ないしは高弾性のC/C複合材料が
得がたくなるので、20重量%以下とすることが望まし
い。
【0019】そして、この場合、フィラーとしては、炭
素繊維の径よりも小さい径を有するものを使用すること
が望ましく、例えば、カーボンブラックを使用すること
ができる。このとき、炭素繊維断面積(例えば、7〜1
0μm)よりも粒径の小さいカーボンブラック(例え
ば、1μm以下)を介在させることによって、マトリッ
クスである炭素の前躯体としてのピッチ(約1cP程度
に溶融軟化させた液状のもの)が炭素繊維間により一層
均質に含浸固化されるようになすことも望ましい(この
場合、含浸後に常温に戻すことによって、充填したピッ
チは固化する。)。
素繊維の径よりも小さい径を有するものを使用すること
が望ましく、例えば、カーボンブラックを使用すること
ができる。このとき、炭素繊維断面積(例えば、7〜1
0μm)よりも粒径の小さいカーボンブラック(例え
ば、1μm以下)を介在させることによって、マトリッ
クスである炭素の前躯体としてのピッチ(約1cP程度
に溶融軟化させた液状のもの)が炭素繊維間により一層
均質に含浸固化されるようになすことも望ましい(この
場合、含浸後に常温に戻すことによって、充填したピッ
チは固化する。)。
【0020】そこで、炭素繊維を治具,金型等に固定化
する前にフィラーを付着・添加させるために、例えば、
2次元織物となっているPAN系またはピッチ系炭素繊
維にフィラー(例えば、粒径が20〜80nmのカーボ
ンブラック)をアルコール等の溶剤中に分散させ、炭素
繊維の表層に1〜20重量%塗布して付着させ、フィラ
ーを付着させた炭素繊維を積層して圧締めし、所望の炭
素繊維体積率および繊維配向に従って所要量の炭素繊維
を所要方向に配設した状態で治具・金型等に固定して拘
束する。
する前にフィラーを付着・添加させるために、例えば、
2次元織物となっているPAN系またはピッチ系炭素繊
維にフィラー(例えば、粒径が20〜80nmのカーボ
ンブラック)をアルコール等の溶剤中に分散させ、炭素
繊維の表層に1〜20重量%塗布して付着させ、フィラ
ーを付着させた炭素繊維を積層して圧締めし、所望の炭
素繊維体積率および繊維配向に従って所要量の炭素繊維
を所要方向に配設した状態で治具・金型等に固定して拘
束する。
【0021】この場合、炭素繊維体積率は、40〜70
体積%とすることができ、炭素繊維体積率が40体積%
よりも少ないと高強度ないしは高弾性のC/C複合材料
が得がたい傾向となり、炭素繊維体積率が70体積%よ
りも多いとマトリックスである炭素の特性が得がたくな
るので、炭素繊維体積率は40〜70体積%とするのが
よい。
体積%とすることができ、炭素繊維体積率が40体積%
よりも少ないと高強度ないしは高弾性のC/C複合材料
が得がたい傾向となり、炭素繊維体積率が70体積%よ
りも多いとマトリックスである炭素の特性が得がたくな
るので、炭素繊維体積率は40〜70体積%とするのが
よい。
【0022】次に、治具,金型等によって固定化された
状態とした炭素繊維間に、マトリックスとなる炭素の前
躯体、例えば熱可塑性樹脂、更に具体的には、石炭,石
油等の化石燃料を原料とするピッチを含浸させる。
状態とした炭素繊維間に、マトリックスとなる炭素の前
躯体、例えば熱可塑性樹脂、更に具体的には、石炭,石
油等の化石燃料を原料とするピッチを含浸させる。
【0023】この場合、ピッチを150〜300℃の溶
融状態として炭素繊維中に例えば真空含浸する。
融状態として炭素繊維中に例えば真空含浸する。
【0024】この後、炭化処理を行うが、この炭化処理
に際しては、HIP(熱間等方圧圧縮)による加圧下で
行うようになすことが望ましく、例えば、不活性雰囲気
下(ArやN2雰囲気下)において600〜700℃の
温度でかつ300〜2000kgf/cm2の加圧下で
のHIPによる炭化処理を行うことによって、図4に示
すように、常圧では約50%の炭素化収率しか得られな
いピッチの炭素化収率を80〜90%にまで引き上げ
て、緻密化処理回数の低減を図るようになすことも望ま
しい。
に際しては、HIP(熱間等方圧圧縮)による加圧下で
行うようになすことが望ましく、例えば、不活性雰囲気
下(ArやN2雰囲気下)において600〜700℃の
温度でかつ300〜2000kgf/cm2の加圧下で
のHIPによる炭化処理を行うことによって、図4に示
すように、常圧では約50%の炭素化収率しか得られな
いピッチの炭素化収率を80〜90%にまで引き上げ
て、緻密化処理回数の低減を図るようになすことも望ま
しい。
【0025】この炭化処理によって、C/C複合材料と
しての形状が固定されるので、炭化処理が終了した時点
で拘束治具を取り外すこともできる。
しての形状が固定されるので、炭化処理が終了した時点
で拘束治具を取り外すこともできる。
【0026】この後、場合によってはさらに温度200
0〜3000℃での黒鉛化処理を行い、必要に応じて
は、マトリックスとなる炭素の前躯体であるピッチの含
浸と、HIPによる炭化処理と、黒鉛化処理を繰り返し
行うことによって、マトリックスが緻密化した高強度な
いしは高弾性のC/C複合材料を得る。
0〜3000℃での黒鉛化処理を行い、必要に応じて
は、マトリックスとなる炭素の前躯体であるピッチの含
浸と、HIPによる炭化処理と、黒鉛化処理を繰り返し
行うことによって、マトリックスが緻密化した高強度な
いしは高弾性のC/C複合材料を得る。
【0027】
【発明の作用】本発明に係わるC/C複合材料の製造方
法は、請求項1に記載しているように、炭素繊維/炭素
複合材料(C/C複合材料)を製造するに際し、所望の
繊維体積率および繊維配向に従って炭素繊維を配設した
のち、マトリックスとなる炭素の前躯体を炭素繊維の間
に含浸し、次いで炭素の前躯体を炭化処理し、必要に応
じてさらに黒鉛化処理してC/C化するようにしたか
ら、炭素繊維のプリプレグを固定化するためにフェノー
ル樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いた従来
の場合のように炭素繊維強化樹脂(CFRP)素材の成
形工程が必要でなくなると共に、炭素繊維強化樹脂中の
マトリックスである樹脂の炭化ないしは黒鉛化工程も必
要でなくなり、C/C複合材料の製造工程が著しく短縮
化されると共に、炭素繊維強化樹脂の炭化工程において
発生する熱分解ガスによって剥離ないしは割れ等の不具
合が発生することがなくなり、高品質のC/C複合材料
が低コストで製造されるようになる。
法は、請求項1に記載しているように、炭素繊維/炭素
複合材料(C/C複合材料)を製造するに際し、所望の
繊維体積率および繊維配向に従って炭素繊維を配設した
のち、マトリックスとなる炭素の前躯体を炭素繊維の間
に含浸し、次いで炭素の前躯体を炭化処理し、必要に応
じてさらに黒鉛化処理してC/C化するようにしたか
ら、炭素繊維のプリプレグを固定化するためにフェノー
ル樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いた従来
の場合のように炭素繊維強化樹脂(CFRP)素材の成
形工程が必要でなくなると共に、炭素繊維強化樹脂中の
マトリックスである樹脂の炭化ないしは黒鉛化工程も必
要でなくなり、C/C複合材料の製造工程が著しく短縮
化されると共に、炭素繊維強化樹脂の炭化工程において
発生する熱分解ガスによって剥離ないしは割れ等の不具
合が発生することがなくなり、高品質のC/C複合材料
が低コストで製造されるようになる。
【0028】そして、本発明に係わるC/C複合材料の
製造方法の実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、炭素繊維の表面にフィラーを付着させるよう
にすることによって、炭素繊維間へのマトリックスとな
る炭素の前躯体の含浸性が向上すると共に層間での接合
が強化されて層間剪断強度が向上する。この場合、請求
項3に記載しているように、フィラーの付着量を1〜2
0重量%とすることによって、炭素繊維がもつ高強度な
いしは高弾性特性を損うことなくマトリックスとなる炭
素の前躯体の炭素繊維への含浸性が向上すると共に層間
剪断強度が増大する。また、請求項4に記載しているよ
うに、フィラーは炭素繊維の径よりも小さい径を有する
ものとすることによって、フィラーの付着による作用が
十分良好に得られることとなり、請求項5に記載してい
るように、フィラーはカーボンブラックであるものとす
ることによって、マトリックスとなる炭素の前躯体の含
浸性が向上し、層間剪断強度がより一層向上したものと
なる。
製造方法の実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、炭素繊維の表面にフィラーを付着させるよう
にすることによって、炭素繊維間へのマトリックスとな
る炭素の前躯体の含浸性が向上すると共に層間での接合
が強化されて層間剪断強度が向上する。この場合、請求
項3に記載しているように、フィラーの付着量を1〜2
0重量%とすることによって、炭素繊維がもつ高強度な
いしは高弾性特性を損うことなくマトリックスとなる炭
素の前躯体の炭素繊維への含浸性が向上すると共に層間
剪断強度が増大する。また、請求項4に記載しているよ
うに、フィラーは炭素繊維の径よりも小さい径を有する
ものとすることによって、フィラーの付着による作用が
十分良好に得られることとなり、請求項5に記載してい
るように、フィラーはカーボンブラックであるものとす
ることによって、マトリックスとなる炭素の前躯体の含
浸性が向上し、層間剪断強度がより一層向上したものと
なる。
【0029】また、請求項6に記載しているように、所
望の繊維体積率および繊維配向に従って炭素繊維を配設
するに際し、所要量の炭素繊維を所要方向に拘束状態で
配設するようになすことによって、炭素繊維の凝集ない
しはばらつきを伴うことなく、炭素繊維を平均化させた
繊維体積率で所望の繊維配向方向に配向させうるものと
なり、請求項7に記載しているように、繊維体積率を4
0〜70体積%とすることによって、炭素繊維による高
強度化ないしは高弾性化の作用が十分に得られると共に
マトリックスである炭素の作用も十分に得られるものと
なる。
望の繊維体積率および繊維配向に従って炭素繊維を配設
するに際し、所要量の炭素繊維を所要方向に拘束状態で
配設するようになすことによって、炭素繊維の凝集ない
しはばらつきを伴うことなく、炭素繊維を平均化させた
繊維体積率で所望の繊維配向方向に配向させうるものと
なり、請求項7に記載しているように、繊維体積率を4
0〜70体積%とすることによって、炭素繊維による高
強度化ないしは高弾性化の作用が十分に得られると共に
マトリックスである炭素の作用も十分に得られるものと
なる。
【0030】さらに、請求項8に記載しているように、
マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸は真空含浸とす
ることによって、炭素繊維中への前躯体の含浸が十分良
好に行えるようになり、請求項9に記載しているよう
に、マトリックスとなる炭素の前躯体が熱可塑性樹脂で
あるようにし、なかでも、請求項10に記載しているよ
うに、マトリックスとなる炭素の前躯体が石炭,石油等
の化石燃料を原料とするピッチであるものとすることに
よって、比較的入手しやすい原材料を用いて高品質のC
/C複合材料が得られることとなる。
マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸は真空含浸とす
ることによって、炭素繊維中への前躯体の含浸が十分良
好に行えるようになり、請求項9に記載しているよう
に、マトリックスとなる炭素の前躯体が熱可塑性樹脂で
あるようにし、なかでも、請求項10に記載しているよ
うに、マトリックスとなる炭素の前躯体が石炭,石油等
の化石燃料を原料とするピッチであるものとすることに
よって、比較的入手しやすい原材料を用いて高品質のC
/C複合材料が得られることとなる。
【0031】さらにまた、請求項11に記載しているよ
うに、炭化処理を熱間等方圧圧縮による加圧下で行うよ
うになすことによって、マトリックスとなる炭素の炭素
化収率が向上したものとなってより少ない緻密化処理回
数による炭化処理でより緻密なC/C複合材料が製造さ
れることとなる。そして、請求項12に記載しているよ
うに、熱間等方圧圧縮は不活性雰囲気下において300
気圧以上の加圧下で行うことによって、熱間等方圧圧縮
による炭化処理(緻密化処理)がより一層良好に行える
こととなる。
うに、炭化処理を熱間等方圧圧縮による加圧下で行うよ
うになすことによって、マトリックスとなる炭素の炭素
化収率が向上したものとなってより少ない緻密化処理回
数による炭化処理でより緻密なC/C複合材料が製造さ
れることとなる。そして、請求項12に記載しているよ
うに、熱間等方圧圧縮は不活性雰囲気下において300
気圧以上の加圧下で行うことによって、熱間等方圧圧縮
による炭化処理(緻密化処理)がより一層良好に行える
こととなる。
【0032】また、請求項13に記載しているように、
マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸と炭化処理さら
には必要に応じて黒鉛化処理を繰り返すことによって、
より一層高密度化したC/C複合材料が製造されること
となる。
マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸と炭化処理さら
には必要に応じて黒鉛化処理を繰り返すことによって、
より一層高密度化したC/C複合材料が製造されること
となる。
【0033】
【実施例】実施例1 炭素繊維として引張強度が約300kgf/mm2のP
AN系(HT)炭素繊維を使用し、2次元織物になった
炭素繊維クロスを用いた。
AN系(HT)炭素繊維を使用し、2次元織物になった
炭素繊維クロスを用いた。
【0034】そして、あらかじめ揃えた炭素繊維クロス
を繊維体積率が50体積%とすることができる量でかつ
繊維配向方向が一方向となる向きにしたのち、フィラー
となる粒径20〜80nmのカーボンブラックを分散さ
せた溶剤(メタノール)中に前記炭素繊維クロスを浸漬
し、炭素繊維の表面にフィラーとしてのカーボンブラッ
クを10〜20重量%付着させた。
を繊維体積率が50体積%とすることができる量でかつ
繊維配向方向が一方向となる向きにしたのち、フィラー
となる粒径20〜80nmのカーボンブラックを分散さ
せた溶剤(メタノール)中に前記炭素繊維クロスを浸漬
し、炭素繊維の表面にフィラーとしてのカーボンブラッ
クを10〜20重量%付着させた。
【0035】そして、カーボンブラックを付着させた炭
素繊維クロスを積層し、図5に示すように、炭素繊維1
の表面にカーボンブラック2が付着した状態で鉄板3,
4,スペーサ5,6,ボルト・ナット7,8などにより
圧締めして、所定厚さで炭素繊維含有率が50体積%と
なるように治具拘束を行った。
素繊維クロスを積層し、図5に示すように、炭素繊維1
の表面にカーボンブラック2が付着した状態で鉄板3,
4,スペーサ5,6,ボルト・ナット7,8などにより
圧締めして、所定厚さで炭素繊維含有率が50体積%と
なるように治具拘束を行った。
【0036】次に、図6に示すように、約250℃に保
持して溶融状態とし、約1cP程度の粘度に溶融軟化さ
せて液状としたマトリックスとしての炭素となる溶融ピ
ッチ9の中に、炭素繊維を治具と共に浸漬して、炭素繊
維の間にピッチを真空含浸させた。
持して溶融状態とし、約1cP程度の粘度に溶融軟化さ
せて液状としたマトリックスとしての炭素となる溶融ピ
ッチ9の中に、炭素繊維を治具と共に浸漬して、炭素繊
維の間にピッチを真空含浸させた。
【0037】真空含浸後、常温に戻してピッチを固化さ
せ、熱間等方圧圧縮(HIP)装置に入れて、圧力10
00kgf/cm2,温度600〜700℃でHIPに
よる炭化処理を行った。この炭化処理によりC/C複合
材料としての形態を保持しうることとなったので、拘束
治具を取り外した。
せ、熱間等方圧圧縮(HIP)装置に入れて、圧力10
00kgf/cm2,温度600〜700℃でHIPに
よる炭化処理を行った。この炭化処理によりC/C複合
材料としての形態を保持しうることとなったので、拘束
治具を取り外した。
【0038】さらに、温度2500℃に加熱焼成するこ
とにより黒鉛化処理を行って、C/C複合材料を得た。
とにより黒鉛化処理を行って、C/C複合材料を得た。
【0039】ここで得たC/C複合材料の特性を調べた
ところ、表1に示す結果であった。
ところ、表1に示す結果であった。
【0040】なお、比較のために、炭素繊維として引張
強度が約300kgf/mm2のPAN系(HT)炭素
繊維を使用し、従来の炭素繊維強化フェノール樹脂を中
間成形体とした樹脂炭化法によって繊維体積率が50体
積%のC/C複合材料を得た場合の特性をも表1に併記
した。
強度が約300kgf/mm2のPAN系(HT)炭素
繊維を使用し、従来の炭素繊維強化フェノール樹脂を中
間成形体とした樹脂炭化法によって繊維体積率が50体
積%のC/C複合材料を得た場合の特性をも表1に併記
した。
【0041】
【表1】
【0042】表1に示すように、本発明例のC/C複合
材料では、従来法に比べてかなり工程の短縮化をはかっ
たにもかかわらず、従来のC/C複合材料に比べて勝る
とも劣らない良好なる特性を有するものであることが認
められた。
材料では、従来法に比べてかなり工程の短縮化をはかっ
たにもかかわらず、従来のC/C複合材料に比べて勝る
とも劣らない良好なる特性を有するものであることが認
められた。
【0043】実施例2 炭素繊維として弾性率が490GPaのピッチ系(H
M)炭素繊維を使用し、2次元織物となった炭素繊維ク
ロスを用いた。
M)炭素繊維を使用し、2次元織物となった炭素繊維ク
ロスを用いた。
【0044】そして、あらかじめ揃えた炭素繊維クロス
を繊維体積率が50体積%とすることができる量でかつ
繊維配向方向が一方向となる向きにしたのち、フィラー
となる粒径20〜80nmのカーボンブラックを分散さ
せた溶媒(メタノール)中に前記炭素繊維クロスを浸漬
し、炭素繊維の表面にカーボンブラックを10〜20重
量%付着させた。
を繊維体積率が50体積%とすることができる量でかつ
繊維配向方向が一方向となる向きにしたのち、フィラー
となる粒径20〜80nmのカーボンブラックを分散さ
せた溶媒(メタノール)中に前記炭素繊維クロスを浸漬
し、炭素繊維の表面にカーボンブラックを10〜20重
量%付着させた。
【0045】そして、フィラーとしてのカーボンブラッ
クを付着させた炭素繊維クロスを積層し、図5に示した
ように、炭素繊維1の表面にカーボンブラック2が付着
した状態で鉄板3,4,スペーサ5,6,ボルト・ナッ
ト7,8などにより圧締めし、所定厚さで炭素繊維含有
率が50体積%となるように治具拘束を行った。
クを付着させた炭素繊維クロスを積層し、図5に示した
ように、炭素繊維1の表面にカーボンブラック2が付着
した状態で鉄板3,4,スペーサ5,6,ボルト・ナッ
ト7,8などにより圧締めし、所定厚さで炭素繊維含有
率が50体積%となるように治具拘束を行った。
【0046】次に、図6に示したように、約250℃に
保持して溶融状態とし、約1cP程度の粘度に溶融軟化
させて液状としたマトリックスとしての炭素となる溶融
ピッチ9の中に、炭素繊維を治具と共に浸漬して、炭素
繊維の間にピッチを真空含浸させた。
保持して溶融状態とし、約1cP程度の粘度に溶融軟化
させて液状としたマトリックスとしての炭素となる溶融
ピッチ9の中に、炭素繊維を治具と共に浸漬して、炭素
繊維の間にピッチを真空含浸させた。
【0047】真空含浸後、常温に戻してピッチを固化さ
せ、熱間等方圧圧縮(HIP)装置に入れて、圧力10
00kgf/cm2,温度600〜700℃でHIPに
よる炭化処理を行った。この炭化処理によりC/C複合
材料としての形態を保持しうることとなったので、拘束
治具を取り外した。
せ、熱間等方圧圧縮(HIP)装置に入れて、圧力10
00kgf/cm2,温度600〜700℃でHIPに
よる炭化処理を行った。この炭化処理によりC/C複合
材料としての形態を保持しうることとなったので、拘束
治具を取り外した。
【0048】さらに、温度2000℃に加熱焼成するこ
とにより黒鉛化処理を行って、フィラーを添加したC/
C複合材料を得た。
とにより黒鉛化処理を行って、フィラーを添加したC/
C複合材料を得た。
【0049】また、比較のために、上記の工程でフィラ
ーを添加しないほかは同じ工程としてC/C複合材料を
得た。
ーを添加しないほかは同じ工程としてC/C複合材料を
得た。
【0050】ここで得た各々のC/C複合材料の特性を
調べたところ、表2に示す結果であった。
調べたところ、表2に示す結果であった。
【0051】
【表2】
【0052】表2に示すように、フィラーを添加したC
/C複合材料では、フィラーを添加しないC/C複合材
料に比べて、曲げ強度および弾性率を大幅に向上させる
ことが可能であると共に、層間剪断強度もかなり高める
ことが可能であった。
/C複合材料では、フィラーを添加しないC/C複合材
料に比べて、曲げ強度および弾性率を大幅に向上させる
ことが可能であると共に、層間剪断強度もかなり高める
ことが可能であった。
【0053】
【発明の効果】本発明に係わるC/C複合材料の製造方
法は、請求項1に記載しているように、炭素繊維/炭素
複合材料(C/C複合材料)を製造するに際し、所望の
繊維体積率および繊維配向に従って炭素繊維を配設した
のち、マトリックスとなる炭素の前躯体を炭素繊維の間
に含浸し、次いで炭素の前躯体を炭化処理し、必要に応
じてさらに黒鉛化処理してC/C化するようにしたか
ら、炭素繊維のプリプレグを固定化するためにフェノー
ル樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いた従来
の場合のように炭素繊維強化樹脂(CFRP)素材の成
形工程が必要でなくなると共に、炭素繊維強化樹脂中の
マトリックスである樹脂の炭化ないしは黒鉛化工程も必
要でなくなり、C/C複合材料の製造工程を著しく短縮
化することが可能であると共に、炭素繊維強化樹脂の炭
化工程において発生する熱分解ガスによって剥離ないし
は割れ等の不具合が発生するのを防止することが可能で
あり、高品質のC/C複合材料を低コストで製造するこ
とが可能であるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
法は、請求項1に記載しているように、炭素繊維/炭素
複合材料(C/C複合材料)を製造するに際し、所望の
繊維体積率および繊維配向に従って炭素繊維を配設した
のち、マトリックスとなる炭素の前躯体を炭素繊維の間
に含浸し、次いで炭素の前躯体を炭化処理し、必要に応
じてさらに黒鉛化処理してC/C化するようにしたか
ら、炭素繊維のプリプレグを固定化するためにフェノー
ル樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いた従来
の場合のように炭素繊維強化樹脂(CFRP)素材の成
形工程が必要でなくなると共に、炭素繊維強化樹脂中の
マトリックスである樹脂の炭化ないしは黒鉛化工程も必
要でなくなり、C/C複合材料の製造工程を著しく短縮
化することが可能であると共に、炭素繊維強化樹脂の炭
化工程において発生する熱分解ガスによって剥離ないし
は割れ等の不具合が発生するのを防止することが可能で
あり、高品質のC/C複合材料を低コストで製造するこ
とが可能であるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
【0054】そして、本発明に係わるC/C複合材料の
製造方法の実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、炭素繊維の表面にフィラーを付着させるよう
にすることによって、炭素繊維間へのマトリックスとな
る炭素の前躯体の含浸性を向上させることが可能である
と共に層間での接合が強化されて層間剪断強度を向上さ
せることが可能である。この場合、請求項3に記載して
いるように、フィラーの付着量を1〜20重量%とする
ことによって、炭素繊維がもつ高強度ないしは高弾性特
性を損うことなくマトリックスとなる炭素の前躯体の炭
素繊維への含浸性を向上させることが可能であると共に
層間剪断強度を増大することが可能である。また、請求
項4に記載しているように、フィラーは炭素繊維の径よ
りも小さい径を有するものとすることによって、フィラ
ーの付着による作用を十分良好に得ることが可能とな
り、請求項5に記載しているように、フィラーはカーボ
ンブラックであるものとすることによって、マトリック
スとなる炭素の前躯体の含浸性を向上し、層間剪断強度
をより一層向上したものとすることが可能である。
製造方法の実施態様においては、請求項2に記載してい
るように、炭素繊維の表面にフィラーを付着させるよう
にすることによって、炭素繊維間へのマトリックスとな
る炭素の前躯体の含浸性を向上させることが可能である
と共に層間での接合が強化されて層間剪断強度を向上さ
せることが可能である。この場合、請求項3に記載して
いるように、フィラーの付着量を1〜20重量%とする
ことによって、炭素繊維がもつ高強度ないしは高弾性特
性を損うことなくマトリックスとなる炭素の前躯体の炭
素繊維への含浸性を向上させることが可能であると共に
層間剪断強度を増大することが可能である。また、請求
項4に記載しているように、フィラーは炭素繊維の径よ
りも小さい径を有するものとすることによって、フィラ
ーの付着による作用を十分良好に得ることが可能とな
り、請求項5に記載しているように、フィラーはカーボ
ンブラックであるものとすることによって、マトリック
スとなる炭素の前躯体の含浸性を向上し、層間剪断強度
をより一層向上したものとすることが可能である。
【0055】また、請求項6に記載しているように、所
望の繊維体積率および繊維配向に従って炭素繊維を配設
するに際し、所要量の炭素繊維を所要方向に拘束状態で
配設するようになすことによって、炭素繊維の凝集ない
しはばらつきを伴うことなく、炭素繊維を平均化させた
繊維体積率で所望の繊維配向方向に配向させることが可
能となり、請求項7に記載しているように、繊維体積率
を40〜70体積%とすることによって、炭素繊維によ
る高強度化ないしは高弾性化の作用を十分に得ることが
できると共にマトリックスである炭素の作用も十分に得
ることができる。
望の繊維体積率および繊維配向に従って炭素繊維を配設
するに際し、所要量の炭素繊維を所要方向に拘束状態で
配設するようになすことによって、炭素繊維の凝集ない
しはばらつきを伴うことなく、炭素繊維を平均化させた
繊維体積率で所望の繊維配向方向に配向させることが可
能となり、請求項7に記載しているように、繊維体積率
を40〜70体積%とすることによって、炭素繊維によ
る高強度化ないしは高弾性化の作用を十分に得ることが
できると共にマトリックスである炭素の作用も十分に得
ることができる。
【0056】さらに、請求項8に記載しているように、
マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸は真空含浸とす
ることによって、炭素繊維中への前躯体の含浸を十分良
好に行うことが可能になり、請求項9に記載しているよ
うに、マトリックスとなる炭素の前躯体が熱可塑性樹脂
であるようにし、なかでも、請求項10に記載している
ように、マトリックスとなる炭素の前躯体が石炭,石油
等の化石燃料を原料とするピッチであるものとすること
によって、比較的入手しやすい原材料を用いて高品質の
C/C複合材料を得ることが可能となる。
マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸は真空含浸とす
ることによって、炭素繊維中への前躯体の含浸を十分良
好に行うことが可能になり、請求項9に記載しているよ
うに、マトリックスとなる炭素の前躯体が熱可塑性樹脂
であるようにし、なかでも、請求項10に記載している
ように、マトリックスとなる炭素の前躯体が石炭,石油
等の化石燃料を原料とするピッチであるものとすること
によって、比較的入手しやすい原材料を用いて高品質の
C/C複合材料を得ることが可能となる。
【0057】さらにまた、請求項11に記載しているよ
うに、炭化処理を熱間等方圧圧縮による加圧下で行うよ
うになすことによって、マトリックスとなる炭素の炭素
化収率を向上したものにできてより少ない緻密化処理回
数による炭化処理でより緻密なC/C複合材料を製造す
ることが可能となる。そして、請求項12に記載してい
るように、熱間等方圧圧縮は不活性雰囲気下において3
00気圧以上の加圧下で行うことによって、熱間等方圧
圧縮による炭化処理(緻密化処理)をより一層良好に行
うことが可能となる。
うに、炭化処理を熱間等方圧圧縮による加圧下で行うよ
うになすことによって、マトリックスとなる炭素の炭素
化収率を向上したものにできてより少ない緻密化処理回
数による炭化処理でより緻密なC/C複合材料を製造す
ることが可能となる。そして、請求項12に記載してい
るように、熱間等方圧圧縮は不活性雰囲気下において3
00気圧以上の加圧下で行うことによって、熱間等方圧
圧縮による炭化処理(緻密化処理)をより一層良好に行
うことが可能となる。
【0058】また、請求項13に記載しているように、
マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸と炭化処理さら
には必要に応じて黒鉛化処理を繰り返すことによって、
より一層高密度化したC/C複合材料を製造することが
可能になるという優れた効果がもたらされる。
マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸と炭化処理さら
には必要に応じて黒鉛化処理を繰り返すことによって、
より一層高密度化したC/C複合材料を製造することが
可能になるという優れた効果がもたらされる。
【図1】本発明によるC/C複合材料の製造方法におけ
る製造工程を例示する説明図である。
る製造工程を例示する説明図である。
【図2】炭素繊維表面へのフィラー付着量による曲げ強
度への影響を例示するグラフである。
度への影響を例示するグラフである。
【図3】炭素繊維表面へのフィラー付着量による層間剪
断強度への影響を例示するグラフである。
断強度への影響を例示するグラフである。
【図4】HIPによる炭化処理に際しての圧力による炭
素化収率への影響を例示するグラフである。
素化収率への影響を例示するグラフである。
【図5】本発明の実施例において炭素繊維を治具で固定
化する様子を示す概略説明図である。
化する様子を示す概略説明図である。
【図6】本発明の実施例において治具で固定化された炭
素繊維に溶融ピッチを真空含浸させる様子を示す概略説
明図である。
素繊維に溶融ピッチを真空含浸させる様子を示す概略説
明図である。
【図7】従来の樹脂炭化法によるC/C複合材料の製造
工程を例示する説明図である。
工程を例示する説明図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 炭素繊維/炭素複合材料(C/C複合材
料)を製造するに際し、所望の繊維体積率および繊維配
向に従って炭素繊維を配設したのち、マトリックスとな
る炭素の前躯体を炭素繊維の間に含浸し、次いで炭素の
前躯体を炭化/黒鉛化処理してC/C化することを特徴
とするC/C複合材料の製造方法。 - 【請求項2】 炭素繊維の表面にフィラーを付着させる
請求項1に記載のC/C複合材料の製造方法。 - 【請求項3】 フィラーの付着量を1〜20重量%とす
る請求項2に記載のC/C複合材料の製造方法。 - 【請求項4】 フィラーは炭素繊維の径よりも小さい径
を有する請求項2または3に記載のC/C複合材料の製
造方法。 - 【請求項5】 フィラーはカーボンブラックである請求
項2ないし4のいずれかに記載のC/C複合材料の製造
方法。 - 【請求項6】 所望の繊維体積率および繊維配向に従っ
て炭素繊維を配設するに際し、所要量の炭素繊維を所要
方向に拘束状態で配設する請求項1ないし5のいずれか
に記載のC/C複合材料の製造方法。 - 【請求項7】 繊維体積率を40〜70体積%とする請
求項1ないし6のいずれかに記載のC/C複合材料の製
造方法。 - 【請求項8】 マトリックスとなる炭素の前躯体の含浸
は真空含浸とする請求項1ないし7のいずれかに記載の
C/C複合材料の製造方法。 - 【請求項9】 マトリックスとなる炭素の前躯体は熱可
塑性樹脂である請求項1ないし8のいずれかに記載のC
/C複合材料の製造方法。 - 【請求項10】 マトリックスとなる炭素の前躯体が石
炭,石油等の化石燃料を原料とするピッチである請求項
1ないし9のいずれかに記載のC/C複合材料の製造方
法。 - 【請求項11】 炭化処理を熱間等方圧圧縮による加圧
下で行う請求項1ないし10のいずれかに記載のC/C
複合材料の製造方法。 - 【請求項12】 熱間等方圧圧縮は不活性雰囲気下にお
いて300気圧以上の加圧下で行う請求項11に記載の
C/C複合材料の製造方法。 - 【請求項13】 マトリックスとなる炭素の前躯体の含
浸と炭化/黒鉛化処理とを繰り返す請求項1ないし12
のいずれかに記載のC/C複合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6328989A JPH08183674A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | C/c複合材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6328989A JPH08183674A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | C/c複合材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08183674A true JPH08183674A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18216367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6328989A Pending JPH08183674A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | C/c複合材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08183674A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109321994A (zh) * | 2018-09-30 | 2019-02-12 | 中国科学院山西煤炭化学研究所 | 一种聚丙烯腈基碳纤维干湿法纺丝原液及其制备方法 |
CN111943701A (zh) * | 2020-07-27 | 2020-11-17 | 赛福纳米科技(徐州)有限公司 | 提高陶瓷材料致密度的热压烧结工艺 |
GB2591249A (en) * | 2020-01-22 | 2021-07-28 | Mersen Scotland Holytown Ltd | Thermal insulation materials suitable for use at high temperatures, and process for making said materials |
CN114702330A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-07-05 | 浙江星辉新材料科技有限公司 | 一种碳纤维预制体的增密方法 |
CN116606158A (zh) * | 2023-05-19 | 2023-08-18 | 哈尔滨工业大学 | 一种基于聚芳基乙炔树脂快速制备高密度c/c复合材料的方法 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6328989A patent/JPH08183674A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109321994A (zh) * | 2018-09-30 | 2019-02-12 | 中国科学院山西煤炭化学研究所 | 一种聚丙烯腈基碳纤维干湿法纺丝原液及其制备方法 |
CN109321994B (zh) * | 2018-09-30 | 2021-03-19 | 中国科学院山西煤炭化学研究所 | 一种聚丙烯腈基碳纤维干湿法纺丝原液及其制备方法 |
GB2591249A (en) * | 2020-01-22 | 2021-07-28 | Mersen Scotland Holytown Ltd | Thermal insulation materials suitable for use at high temperatures, and process for making said materials |
GB2591249B (en) * | 2020-01-22 | 2024-10-02 | Mersen Scotland Holytown Ltd | Thermal insulation materials suitable for use at high temperatures, and process for making said materials |
CN111943701A (zh) * | 2020-07-27 | 2020-11-17 | 赛福纳米科技(徐州)有限公司 | 提高陶瓷材料致密度的热压烧结工艺 |
CN114702330A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-07-05 | 浙江星辉新材料科技有限公司 | 一种碳纤维预制体的增密方法 |
CN116606158A (zh) * | 2023-05-19 | 2023-08-18 | 哈尔滨工业大学 | 一种基于聚芳基乙炔树脂快速制备高密度c/c复合材料的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5665464A (en) | Carbon fiber-reinforced carbon composite material and process for the preparation thereof | |
CA2726177C (en) | Process for producing a ceramic matrix composite article and article formed thereby | |
CA2726178C (en) | Ceramic matrix composite precursor slurry compositions and sheet molding compound | |
CN111018553B (zh) | 一种碳/碳复合材料板材裂隙的修补方法 | |
US3728423A (en) | Matching the volume shrinkage of organic fibers to that of the resin matrix in carbon or graphite composites | |
JPH08183674A (ja) | C/c複合材料の製造方法 | |
CN113277866B (zh) | 一种双向高导热碳/碳复合材料的制备方法 | |
JP3288402B2 (ja) | 高強度リブ付き炭素繊維強化炭素複合材料構造体 | |
JPS62252371A (ja) | 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 | |
JP3288408B2 (ja) | 汎用炭素繊維強化炭素材料の製造法 | |
US20230312850A1 (en) | Method for producing prepreg and method for molding composite material | |
JPH0532457A (ja) | 炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法 | |
JP3969600B2 (ja) | C/c複合材およびその製造方法 | |
JPH0456788B2 (ja) | ||
JPH0143621B2 (ja) | ||
JP2762461B2 (ja) | 炭素繊維強化炭素複合材の製造方法 | |
JPS5969410A (ja) | 炭素・炭素複合材の製造方法 | |
CN117229068A (zh) | 一种高纤维体积分数复合材料的制备方法及其应用 | |
JPS6311570A (ja) | 炭素繊維強化炭素材の製造方法 | |
Singh et al. | Polymer Matrix Composite by Vacuum Assisted Resin Transfer Molding | |
JPH0442857A (ja) | 炭素繊維強化炭素複合材料の製造法 | |
JPH0455991B2 (ja) | ||
JPH03261661A (ja) | 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 | |
JPH068214B2 (ja) | 炭素繊維強化炭素複合材料 | |
JPH03197362A (ja) | 炭素繊維強化炭素複合材料の製造方法 |