JPH08183480A - トラック - Google Patents

トラック

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Publication number
JPH08183480A
JPH08183480A JP6328390A JP32839094A JPH08183480A JP H08183480 A JPH08183480 A JP H08183480A JP 6328390 A JP6328390 A JP 6328390A JP 32839094 A JP32839094 A JP 32839094A JP H08183480 A JPH08183480 A JP H08183480A
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JP
Japan
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tilt
divided
tilts
sides
hinge
Prior art date
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Pending
Application number
JP6328390A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Higuchi
三徳 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンテナ及び一般荷物の両方を運搬できるよ
うにする。一般荷物の積み降し時のアオリの開閉を容易
にする。 【構成】 荷台11の両側に沿って走行方向に折り畳み
自在に分割形成されたアオリ12,13と、折り畳まれ
たアオリ12,13を車幅方向に移動させて荷台11上
の所定位置14,15に収納するためのガイド手段16
と、アオリ12,13を荷台11の両側において車幅方
向に展開させるための開閉用ヒンジ57と、分割された
アオリ12a,12b,12c,12d,13a,13
b,13c,13d,13eを荷台11の両側に立てた
状態で互いに拘束するための拘束手段19とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷台の両側にアオリを
備えたトラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18に示すように、コンテナ1を運搬
するためのトラック(コンテナ車)2は、荷台となる床
枠3がコンテナ幅d1 よりも若干大きい幅d2 で形成さ
れ、その上部にコンテナ1を固定するための緊締装置4
が設けられている。そして車幅の最大値となるリヤフェ
ンダ5の幅d3 が法定保安基準値(dO =2,500mm )よ
りも僅かに下回るように形成されている。一方図19に
示すように、ばら物等の一般荷物を運搬するためのトラ
ック6は、床枠(荷台)7の両側及び後部(図示せず)
にアオリ8が備えられ、その内方に荷物を積載できるよ
うになっている。また荷積み及び荷降しの際は、走行方
向に延びたヒンジ軸9を中心にして外側に倒すようにな
っている。そして床枠7の両側端はアオリ8の外壁面に
揃えられており、この側端間の距離d4 、ヒンジセンタ
ー間の距離d5 、ヒンジ外端間の距離d6 、リヤフェン
ダの幅(最外側)d7 はいずれも法定保安基準値
(dO )以下に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のアオリ
8を備えたトラックでは、コンテナ1を運搬することが
出来なかった。これはアオリ8を立てた状態では内法d
8 がコンテナ幅d1 よりも小さいために積載することが
出来ず(d8 <d1 )、アオリ8を倒した状態ではヒン
ジ外端間の距離d6 に両側のアオリ8の厚みd9 が加算
される結果、実質車幅d10が法定保安基準値dO を越え
てしまうためである(d6 + 2d9 =d10>dO )。す
なわち従来は、コンテナ運搬は専らアオリ8のない車両
(コンテナ車)2が行っていた。このためコンテナ1及
び一般荷物の両方を扱うユーザーは、コンテナ1がない
ときはコンテナ車2が遊びとなり、逆にコンテナ1が多
い場合でも一般荷物がないときにはアオリ付きトラック
6が使用できず、車両稼動率が悪くなるという問題があ
った。
【0004】このような問題を解決するものとして、本
出願人は先に、アオリを走行方向に折り畳んで荷台上に
収納するトラックを提案した(特願平6−245222
号)。この構成によって、アオリを折り畳んだ状態のコ
ンテナ積載用と、アオリを荷台の両側に立てた状態の一
般荷物用との切換えが容易にでき、トラックの有効利用
が可能となった。ただしこの構成では、一般荷物用の平
ボディ車として使用している際に、荷物を積み降しする
毎にアオリ全体を折り畳む必要があるため、煩雑な作業
となってしまうという課題が残されていた。
【0005】そこで本発明は、上記事情に鑑み、コンテ
ナ及び一般荷物の両方を運搬でき、しかも一般荷物の積
み降し時におけるアオリの開閉が容易にできるトラック
を提供すべく創案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷台の両側に
沿って走行方向に折り畳み自在に分割形成されたアオリ
と、折り畳まれたアオリを車幅方向に移動させて荷台上
の所定位置に収納するためのガイド手段と、アオリを荷
台の両側において車幅方向に展開させるための展開手段
とを備えたものである。またさらに、分割されたアオリ
を荷台の両側に立てた状態で互いに拘束するための拘束
手段とを備えたものである。
【0007】
【作用】上記構成によって、一般荷物を運搬する際はア
オリを両側に立てた状態とし、コンテナを運搬する際
は、アオリを走行方向に折り畳んだ後、ガイド手段によ
ってコンテナの積載位置を避けた位置に移動させて荷台
上に収納する。展開手段は、一般荷物の積み降しの際
に、荷台の両側に立てた状態のアオリを開閉させる。ま
た拘束手段は、一般荷物を運搬する際に分割されたアオ
リが折り畳み方向に屈折するのを抑える。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0009】図1乃至図3は、本発明に係わるトラック
の一実施例を示したものである。このトラックは、荷台
11の両側に沿って走行方向に折り畳み自在に分割形成
されたアオリ12,13と、折り畳まれたアオリ12,
13を車幅方向に移動させて荷台11上の所定位置1
4,15に収納するためのガイド手段16と、アオリ1
2,13を荷台11の両側において車幅方向に展開させ
るための展開手段たる開閉用ヒンジ57とにより主とし
て構成されている。本実施例にあっては前方に位置する
前半部アオリ12を荷台11の前端の位置(14)に、
後方に位置する後半部アオリ13を荷台11の後端の位
置(15)に収納するようになっている。また分割され
たアオリ12,13には、荷台11の両側に立てた状態
で互いに拘束するための拘束手段91が備えられてい
る。
【0010】アオリ12,13は、鋼板或いは軽合金、
樹脂等にて所定幅(厚さ)の中空の板として成形されて
おり、荷台11とキャブ17との間に設けられた鳥居1
8と荷台11の長手方向中間の両側に固定された中間柱
19との間に前半部アオリ12が、及び中間柱19と荷
台11の後部角に固定された後柱20との間に後半部ア
オリ13が、それぞれ設けられている。荷台11は、前
半部アオリ12の内方に一台のコンテナ1aが、後半部
アオリ13の内方に二台目のコンテナ1bがそれぞれ積
載されるような大きさで形成されている。このコンテナ
1の積載位置には、コンテナ1を固定するための緊締装
置21が取り付けられている。そして図3に示したよう
に、アオリ12,13の内法D1 は、従来のアオリ付き
荷台と略等しいか或いは若干大きい寸法にて形成され、
台枠22の幅D2 はコンテナ幅d1 よりも僅かに小さい
が、コンテナ1の積載には全く支障のない大きさで形成
されている。またこれらの寸法D1 ,D2 は、法定保安
基準値dO よりも小さい寸法で形成されている。なお荷
台11の後端部には従来同様の外方展開式のアオリ23
が設けられている。
【0011】前半部アオリ12は、走行方向に四分割さ
れ、それぞれの分割端間に、縦方向の軸27を中心にし
て屈折させるためのヒンジ24,25,26が設けられ
ている。前方の三枚の分割アオリ12a,12b,12
cは、互いに等しい長さに形成され、車幅(台枠22の
幅D2 )の半分の長さよりも小さくなるように形成され
ている。四枚目の分割アオリ12dはそれらよりも若干
短い長さとなっている。そしてヒンジ24…26は、各
分割アオリ12a…12dが荷台11の外側へと折り畳
まれるように、縦軸27が分割位置の内外両側に千鳥配
列されている。すなわち第一及び第三のヒンジ24,2
6は屈折点が外方へ延出するように、また第二のヒンジ
25は屈折点が荷台11の両側に止どまるように形成さ
れている。一方後半部アオリ13は走行方向に略等分に
五分割され、前方端の分割アオリ13aが他の四枚の分
割アオリ13b,13c,13d,13eよりも僅かに
短い長さで形成されていると共に、それぞれの分割端間
に設けられたヒンジ28,29,30,31で互いに連
結されている。そして図2に示したように、アオリ1
2,13の下端には、荷台11の両側に沿って走行移動
するためのキャスター32,33が設けられている。
【0012】図4に示すように、荷台11を構成する床
板34の両側には上方が開口された断面略コ字状のサイ
ドレール35が設けられており、その開口部36はレー
ル上端が内側に折り曲げられて区画されている。キャス
ター32,33は、分割アオリ12a…12d,13a
…13eの長手方向前後にそれぞれ設けられ、アオリ底
面にナット又は溶接等にて取り付けられた縦支軸37
と、縦支軸37を挟んで横軸38により連結された一対
のローラ39とで構成されている。ただし前半部アオリ
12のうち第三の分割アオリ12cにおいては後端のキ
ャスター33のみ、後半部アオリ13のうち第七の分割
アオリ13cにおいては前端のキャスター32のみが、
それぞれ設けられている。ローラ39の直径は、レール
内の高さに略等しく形成され、レール内底面或いは開口
部36の内壁縁面に接触して転動するようになってい
る。縦支軸37は開口部36よりも小さい径で形成さ
れ、サイドレール35とアオリ12,13とが上下に揃
うように位置されている。横軸38は、縦支軸37に対
して偏位し且つその軸回りに回転自在に支持されてい
る。
【0013】このサイドレール35は、レール受59及
び開閉用ヒンジ57によって台枠22の側面に支持され
ている。そして荷物の積み降し等の際に、拘束手段91
の拘束が解除されることによって、開閉用ヒンジ57の
走行方向のヒンジ軸60を中心にして、側方ないし下方
に倒されるようになっている。サイドレール35は、約
170 度展開して下ろされたときに、その側面が開閉用ヒ
ンジ57の取付板61に当接するようになっており、タ
イヤ58等に干渉しない状態で係止される。これら開閉
用ヒンジ57は、図2に示したように、各分割アオリ1
2a…12d,13a…13eに対して2 〜3 個が宛て
られるように、走行方向に等間隔に配置されている。
【0014】図5及び図6に示すように、前半部アオリ
12の第一及び第三のヒンジ24,26は、分割アオリ
12a…12dの分割端のそれぞれにおいて、上下位置
の内面壁に取り付けられたヒンジプレート40,41
と、ヒンジプレート40,41の端部に形成された筒部
42,43に回動自在に挿通されるヒンジピン44とで
構成されている。すなわちこのヒンジピン44が、ヒン
ジ縦軸27を実質的に形成している。ヒンジプレート4
0,41は、筒部42,43がアオリ内壁面側に同軸に
揃うように、且つ分割端面45,46から適宜距離だけ
隔てられるように、アオリ内壁にリベットにて取り付け
られている。また分割端面45,46の外壁側には、分
割端面45,46間の隙間を覆うためのカバー板47,
48がそれぞれ取り付けられている。一方第二のヒンジ
25は、図7に示したように、外壁面側に位置される筒
部49,50を有して分割アオリ12b,12cの前後
端に取り付けられたヒンジプレート51,52と、筒部
49,50に挿通されるヒンジピン44とで構成されて
いる。ヒンジプレート51,52は、それぞれの分割端
面53,54にリベットにて取り付けられている。また
分割端面53,54の内面壁側に、隙間を覆うカバー板
55,56が取り付けられている。なお後半部アオリ1
3の各分割アオリ13a…13eに備えられている第四
及び第六のヒンジ28,30は、前半部アオリ12の第
二のヒンジ25と同様の構成であり、第五及び第七のヒ
ンジ29,31は第一及び第三のヒンジ24,26と同
様の構成である。なお第一の分割アオリ12a及び第五
の分割アオリ13aの前端と、第四の分割アオリ12d
及び第九の分割アオリ13eの後端にも同様なカバー板
55,56が取り付けられている。
【0015】そして図6に示したように、各分割アオリ
12a…12d,13a…13eのそれぞれの上部に
は、パイプ状のガイドバー92と、ガイドバー92間を
結ぶコネクトピン93とが設けられている。すなわちこ
れらガイドバー92及びコネクトピン93によって、拘
束手段91が構成されている。図8及び図9にも示すよ
うに、ガイドバー92は、ブラケット94を介して互い
に同一軸上に揃うように両端支持されて、アオリ12,
13の上面と平行に設けられている。その長さは各分割
アオリ12a…12d,13a…13eの長さに略等し
く、それらの分割端面45,46,53,54よりも僅
かに延出する長さで形成され、隣り合うガイドバー92
の先端同士は所定の距離だけ離れている。コネクトピン
93は、ガイドバー92の内径よりも小さい外径で形成
されて、ガイドバー92内を摺動できるようになってお
り、ガイドバー92同士の間隔よりも適宜大きい長さで
形成されている。コネクトピン93の外周には径方向外
方に延出したコネクトピンノブ95が取り付けられ、そ
の手動操作によりコネクトピン93をガイドバー92に
対して突出或いは没入する方向にスライドできるように
なっている。コネクトピン93の基端側を収容するガイ
ドバー92には、コネクトピンノブ95の位置を案内す
るためのコ字状のガイドスリット96が形成され、これ
に沿って移動操作することでコネクトピン93を他方の
ガイドバー92に挿入される連結位置(P)と、離脱す
る連結解除位置(Q)とに係止するようになっている。
【0016】次にガイド手段16を、前半部アオリ12
に設けられたものにおいて説明する。図10及び図11
に示すように、このガイド手段16は、第一の分割アオ
リ12aの上部に設けられたガイドバー63と、ガイド
バー63の外周面に嵌合されてその軸方向に沿って移動
自在に形成された摺動体64と、摺動体64に設けられ
た回動部材65と、回動部材65を鳥居18に支持させ
るための支持ヒンジ66とで構成されている。ガイドバ
ー63は、拘束手段91のガイドバー92と兼用のもの
であり、その前端部67は第一の分割アオリ12aの前
端に設けられたブラケット67にて支持されている。回
動部材65は、摺動体64上に溶接等にて起立され、互
いに回動自在の大径シャフト69及びこれよりも長い小
径シャフト70と、大径シャフト69上に重ねされて小
径シャフト70に回動自在に嵌合する円筒体72と、円
筒体72にワッシャ73を介して重ねられて小径シャフ
ト70の上端に螺合するナット74とで成る。すなわち
大径シャフト69及び摺動体64は、支持ブラケット6
6によりその位置が拘束され、且つ垂直な軸75回りに
回転自在となっている。この位置は、第一の分割アオリ
12aの下端に設けられたキャスター32の縦支軸37
と同軸になる位置である。そして円筒体72が、支持ヒ
ンジ66の中央筒部97に溶接等によって固定されてい
る。支持ヒンジ66は、上下に中央筒部97と同軸の筒
部98が形成され、これら筒部97,98に固定ピン9
9が挿抜されるようになっている。固定ピン99の上端
にはフランジ100 及び操作用の把手101 が取り付けられ
ている。筒部97,98と反対側の端部には直角に折り
曲げられた取付部102 が形成され、鳥居18にボルト
(図示せず)で取り付けられている。すなわち固定ピン
99が上方に引き抜かれることで中央筒部97が上下の
筒部98と分離可能となり、回動部材65は二点鎖線に
て示したように、中央筒部97とともに側方ないし下方
に展開できるようになっている。
【0017】図13及び図14に示すように、荷台11
の前端位置となる鳥居18の後部には、サイドレール3
5と同様な収納用レール76が車幅方向に延びて四本並
行に設けられている。すなわち走行方向前方へと折り畳
まれた四枚の分割アオリ12a…12dを、重ね合わせ
た状態で車幅方向にスライドさせることにより、コンテ
ナ積載の邪魔にならない位置へ収納するようになってい
る。このスライドは、回動部材65がガイドバー63に
対して摺動することで案内されるものである。またサイ
ドレール35は、この収納用レール76の位置の手前で
途切れており、その延長上にはレール35,76と同じ
レベルの床板張出部103 が設けられている。
【0018】なお後半部アオリ13のためのガイド手段
16は、前半部アオリ12のガイド手段と同様の構成で
第九の分割アオリ13e及び後柱20に設けられてお
り、後柱20の前方の収納位置15には、折り畳まれた
後半部アオリ13をスライド及び収納するための収納用
レール76が五本並設されている。
【0019】また中間柱19には、図15及び図16に
示すように、第四の分割アオリ12d及び第五の分割ア
オリ13aを固定するための掛け止め手段77がそれぞ
れ設けられている。この掛け止め手段77は、中間柱1
9の上部に鉤状に折り曲げられて取り付けられたフック
78と、分割アオリ12d,13aに設けられ、フック
78に係合する溝79を有した掛止用プレート80と、
フック78に掛かる止め輪81を備えたハンドル(エビ
金具)82とで構成されている。掛止用プレート80
は、分割端に設けられたものと略同様なヒンジ83によ
って分割アオリ12d,13aの後端及び前端に取り付
けられている。そしてアオリ12,13を折り畳む時に
は掛止用プレート80を外側に展開してフック78から
離し、アオリ12,13を荷台11の両側に立てた状態
で揃える時には、掛止用プレート80を中間柱19の外
壁面に重ねてフック78に係合させるようになってい
る。ハンドル82は、中間柱19に取り付けられた走行
方向の支軸84回りに回動自在に支持され、掛止用プレ
ート80がフック78に係合している状態で、止め輪8
1を掛止用プレート80に重ねてフック78に掛けるこ
とによって、これらを締結するようになっている。なお
中間柱19の上部はアオリ12,13の上端よりも若干
高くなっており、その上端近傍の前後折曲げ部には、コ
ネクトピン93を挿通させるための挿通穴104 が形成さ
れている。また中間柱19の下部にはその側面にコ字状
に張出した補強材105 が取り付けられており、この補強
材105 と荷台11とを連結支持させるための脚材106
が、補強材105 に対して挿抜自在に設けられている。す
なわちアオリ12,13を折り畳んで収納したときに、
中間柱19を荷台11から取り外せるようになってい
る。
【0020】この他図12に示すように、サイドレール
35の適宜位置(第一のヒンジ24及び第七のヒンジ3
1の位置)には、折り畳み時に荷台両側の位置から外方
へ出るキャスター32,33を通すための通過穴(切
欠)85が形成されている。通過穴85の前後には車幅
方向に延びたボルト86が取り付けられ、アオリ使用時
にはカバープレート89をその長孔87,8にボルト8
6を通した状態で接合させ、ナット90にて固定するこ
とで、通過穴85を塞ぐようになっている。
【0021】次に本実施例の作用を説明する。
【0022】コンテナ積載時においては、掛け止め手段
77のハンドル82を回動操作して中間柱19とアオリ
12,13との係止を解除すると共に、それぞれのコネ
クトピン93をスライドさせて、各分割アオリ12a…
12d,13a…13e同士の連結及び中間柱19との
連結を解除する。また支持ヒンジ66の固定ピン99を
抜くことでガイド手段16における固定を解除する。そ
して前半部アオリ12を走行方向前方に、後半部アオリ
13を走行方向後方にそれぞれ順次折り畳んで行く。前
半部アオリ12においては、図1中二点鎖線にて示した
ように、第一のヒンジ24により第一及び第二の分割ア
オリ12a,12bを屈折させるように重ね、第三及び
第四の分割アオリ12c,12dをサイドレール35に
沿って前方へと走行移動させる。このとき第一の分割ア
オリ12aは、ガイド手段16によって上部が、前端キ
ャスター32によって下部が支持されて、この軸75を
中心にして前方に展開される。また第一の分割アオリ1
2aの後端側キャスター33と第二の分割アオリの前端
側キャスター32は、通過穴85を通ってサイドレール
35から離脱する。そして第二のヒンジ25は、折り畳
まれる第二の分割アオリ12bとサイドレール35に沿
った状態の第三の分割アオリ12cとを屈折した状態で
連結している。第一及び第二の分割アオリ12a,12
bが重ね合わされたなら、同様にして第三のヒンジ26
により、第三及び第四の分割アオリ12c,12dを重
ねるように折り畳む。このとき第三の分割アオリ12c
は、その前端の位置が展開支点となってサイドレール3
5から次第に離れていくが、その前端部にはキャスター
32が設けられていないので、支障なく展開される。
【0023】これで図17に示すように、互いに重ね合
わされた四枚の分割アオリ12a…12dが、荷台11
の前端位置にて外方に張り出した状態となる。このとき
これら分割アオリ12a…12dは、荷台張出部103 に
おいて片持ち支持されていると共に、ガイド手段16の
支持ヒンジ66によって上部が支持されている第一の分
割アオリ12aと一体化されるようにして支えられる。
【0024】次に、第一の分割アオリ12aの前端キャ
スター32及び第二の分割アオリ12bの後端キャスタ
ー33を収納用レール76の端部に嵌め込んで、ガイド
バー63を回動部材65に対して滑らせつつ車幅方向に
スライドさせ、収納位置14に入れる。同様にして荷台
11を挟んだ反対側の前半部アオリ12を折り畳んで、
収納位置12にスライドさせ、適当な固定部材(図示せ
ず)によって前半部アオリ12の全体を固定する。また
後半部アオリ13の五枚の分割アオリ13a…13eも
同様にして、左右それぞれ後方へと折り畳み、重ね合わ
せた分割アオリ13a…13eを車幅方向内側にスライ
ドさせて、コンテナ1bの後方である収納位置15に固
定する。この状態でコンテナ1を積み込み、緊締装置2
1により固定して運搬する。
【0025】またばら物或いは段ボール箱などの一般荷
物を運搬するに際しては、前記と逆の手順にて各分割ア
オリ12a…12d,13a…13eを収納位置14,
15から引き出し、順次伸ばしてサイドレール35に沿
って走行させて荷台11の両側に一直線状に揃える。そ
してコネクトピン93のスライドによりガイドバー92
同士を連結して各分割アオリ12a…12d,13a…
13eを一体化すると共に、コネクトピン93を中間柱
19の挿通穴104 に入れ、掛け止め手段77のハンドル
82を回動操作することで、一体化されたアオリ12,
13を中間柱19に固定する。
【0026】そして荷の積み降しの際には、支持ヒンジ
66の固定ピン99を外すことで、鳥居18及び後柱2
0との連結を解除する。また掛け止め手段77のハンド
ル82の回動操作と、中間柱19に挿通されていたコネ
クトピン93を抜くことで、中間柱19との連結を解除
する。そして各分割アオリ12a…12d,13a…1
3eがコネクトピン93及びガイドバー92により一体
化された状態で、開閉用ヒンジ57により側方に展開し
て倒した状態にする。これでアオリ12,13に妨げら
れることなく荷の積み降しができる。
【0027】このように、両側のアオリ12,13を所
定長さに分割し、その分割端にヒンジ24…26,28
…31を設けて走行方向に折り畳み自在の構成にすると
共に、ガイド手段16によって、折り畳まれた分割アオ
リ12a…12d,13a…13eを車幅内側方向にス
ライドさせて所定位置14,15に収納するようにした
ので、一台のトラックがコンテナ車として、また平ボデ
ィーとして使用でき、コンテナ1の有無に左右されるこ
となく荷物運搬のためにトラックを有効に活用でき、休
車率の低減・稼動率の向上が達成される。また各分割ア
オリ12a…12d,13a…13eにキャスター3
2,33を設け、サイドレール35及び収納用レール7
4に沿って走行できるようにしので、簡単に且つ迅速に
折り畳み及びスライドができ、切り換え作業が容易にで
きる。そして収納部を二箇所(14,15)として、荷
台11上のコンテナ1a,1bの前後のスペースを利用
するようにしたので、別個の収納スペースを必要としな
い。
【0028】またガイドレール35に開閉用ヒンジ57
を設けて、キャスター32,33とともにアオリ12,
13を展開できるようにしたので、平ボディ車として使
用する際にはアオリ12,13を折り畳む必要がなく、
一般荷物の積み降しにおける作業負担を軽減させること
ができる。
【0029】そしてガイドバー92及びコネクトピン9
3によってアオリ12,13の上部を拘束するようにし
たので、アオリ12,13を立てた状態で走行している
時のアオリ12,13の屈折変位を防止し、その全体剛
性を高めることができる。またガイド手段16によって
第一の分割アオリ12a及び第九の分割アオリ13aを
鳥居18又は後柱20に支持させていることで、折り畳
み完了時の外側に張り出した状態や、収納状態における
剛性を確保することができる。そしてこのガイド手段1
6は、一般荷物用のアオリ使用時においてもアオリ1
2,13前端及び後端において上方から支えており、キ
ャスター32,33がサイドレール35内に嵌まる構造
であること、掛け止め手段77により第四の分割アオリ
12d及び第五の分割アオリ13aを中間柱19に固定
する構造であることと併せ、一般荷物用の姿勢における
アオリ12,13の倒れを防止し、剛性及び安全性をよ
り一層高めることができる。
【0030】なお本実施例においては二台のコンテナ1
a,1bを積載できるトラックを示したが、一台のコン
テナ1を積載するトラックにも当然適用できる。この場
合はアオリを前後に分けることなく、全て前方又は後方
に収納するようにしてもよい。また収納位置としては荷
台11の前後とするほかに、コンテナ1a,1bの間の
スペースを利用してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、コンテナ
及び一般荷物の両方を運搬することができ、稼動率の向
上が達成されると共に、一般荷物の積み降し時における
アオリの開閉が容易にできるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるトラックの一実施例を示した平
面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の部分後面図である。
【図4】図3の要部断面図である。
【図5】図1のヒンジを示した平面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図1の他のヒンジを示した平面図である。
【図8】図6の拘束手段を示した斜視図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】図1のガイド手段を示した側面図である。
【図11】図10の要部斜視図である。
【図12】図4のサイドレールの一部を示した斜視図で
ある。
【図13】図1の収納位置を示した斜視図である。
【図14】図13のA−A線矢視断面図である。
【図15】図1の中間柱を示した平面図である。
【図16】図15の側面図である。
【図17】図1の作用を説明するための要部拡大平面図
である。
【図18】従来のコンテナ車を示した後面図である。
【図19】従来のアオリ付き荷台を備えたトラックの後
面図である。
【符号の説明】
1a,1b コンテナ 11 荷台 12 前半部アオリ 13 後半部アオリ 14,15 所定位置(収納位置) 16 ガイド手段 24,25,26,28,29,30,31 ヒンジ 35 サイドレール 57 開閉用ヒンジ(展開手段) 76 収納用レール 91 拘束手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台の両側に沿って走行方向に折り畳み
    自在に分割形成されたアオリと、折り畳まれたアオリを
    車幅方向に移動させて上記荷台上の所定位置に収納する
    ためのガイド手段と、上記アオリを上記荷台の両側にお
    いて車幅方向に展開させるための展開手段とを備えたこ
    とを特徴とするトラック。
  2. 【請求項2】 荷台の両側に沿って走行方向に折り畳み
    自在に分割形成されたアオリと、折り畳まれたアオリを
    車幅方向に移動させて上記荷台上の所定位置に収納する
    ためのガイド手段と、上記アオリを上記荷台の両側にお
    いて車幅方向に展開させるための展開手段と、分割され
    たアオリを上記荷台の両側に立てた状態で互いに拘束す
    るための拘束手段とを備えたことを特徴とするトラッ
    ク。
JP6328390A 1994-12-28 1994-12-28 トラック Pending JPH08183480A (ja)

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