JPH0818316A - 無線機用アンテナ - Google Patents

無線機用アンテナ

Info

Publication number
JPH0818316A
JPH0818316A JP17035294A JP17035294A JPH0818316A JP H0818316 A JPH0818316 A JP H0818316A JP 17035294 A JP17035294 A JP 17035294A JP 17035294 A JP17035294 A JP 17035294A JP H0818316 A JPH0818316 A JP H0818316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
coil
matching circuit
radio
linear antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17035294A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Ono
隆夫 尾野
Kazuo Sekiya
加津雄 関谷
Hiroyuki Iwasaki
浩幸 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ANTEN KK
Original Assignee
ANTEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ANTEN KK filed Critical ANTEN KK
Priority to JP17035294A priority Critical patent/JPH0818316A/ja
Publication of JPH0818316A publication Critical patent/JPH0818316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 整合回路をアンテナ内部に設けることにより
給電点を無線機の筐体の内側から外側へ移動させ、これ
によって無線機の筐体がアンテナの性能に及す影響を少
なくし、より利得を向上させ、無線機の筐体内の整合回
路を不要として無線機の筐体を小型軽量化し、無線機製
造のコストを低くする。 【構成】 整合回路をアンテナ内部に設け、該整合回路
の出力端を無線機の入力端に接続し得るように構成し
て、整合回路を内蔵した無線機用アンテナを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、整合回路をアンテナに
内蔵したことを特徴とする無線機用アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に無線機に於いては、アンテナと
無線機の回路側とのマッチングを取るために、アンテナ
と無線機の回路側との間に整合回路を介在させている。
【0003】従来の無線機用アンテナ8の一例を図10
を用いて説明すると、アンテナ8はエレメント80がエ
レメントカバー81により被覆されており、エレメント
80の下端部に金具82が取り付けられ、当該金具82
の外側にサポート金具83が設けられている。アンテナ
8は前記サポート金具83を介して無線機の筐体9に取
り付けられ、図10乃至図12で表されるように筐体内
部で前記サポート金具83にスプリング84が弾接さ
れ、当該弾接部を以て給電点Cとしている。即ち前記ス
プリング84は無線機の筐体9内部に構成された整合回
路Mに接続されていることに成る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成は最も一般的
なものであるが、これには幾つかの問題点があることを
指摘することが出来る。
【0005】第一に、図11及び図12で示すように、
従来は給電点Cが無線機の筐体9の内部に在るため、筐
体9がアンテナの性能に影響を及ぼすという問題があ
る。
【0006】第二に、携帯用の無線機を構成しようとす
る場合、可及的小型軽量であることが要求されるが、図
11及び図12から明かと成るように、従来の無線機で
は整合回路Mを無線機の筐体9の内部に置いているた
め、この分のスペースを確保する必要がある。
【0007】本発明は、上述のような問題点に鑑み、無
線機の筐体がアンテナの性能に及す影響を少なくし、よ
り利得を向上させることが出来、無線機の筐体内の整合
回路を不要として、無線機の筐体の小型軽量化が可能で
あり、無線機製造のコストを低く出来るようにすること
を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題の解決に先立
ち、当発明者は、仮に給電点を無線機の筐体の内側から
外側へ移動することが可能であれば、筐体からの悪影響
を低減させ利得を向上させることが出来、また無線機の
筐体内から整合回路を外に出すことが可能であれば、そ
の分無線機の筐体を小型軽量化し得るという知見を得
た。
【0009】そこで本発明は、任意の整合回路をアンテ
ナ内部に設け、該整合回路の出力端を無線機の入力端に
接続し得るように構成したことを特徴とする無線機用ア
ンテナとすることで、上述課題を解決している。
【0010】この内、特に線状アンテナに関しては、無
線機筐体に収納可能な線状アンテナのエレメントの端部
にコイルを配置し、該コイルの近傍にアース部材を配設
すると共に、前記エレメントとコイルとの接続部を給電
点とすることによって、線状アンテナ内部に整合回路を
形成し、前記コイルの他端部を無線機の入力端に接続し
得るように構成した。
【0011】また線状アンテナ内部に筒部を形成し、該
筒部内に前記コイルを装着して成る無線機用アンテナと
した。
【0012】また前記コイルを被覆材内にインサート
し、該被覆材を線状アンテナ内部に設けて成る無線機用
アンテナとした。
【0013】また前記線状アンテナが、硬鋼線や超弾性
金属と該硬鋼線や超弾性金属の被覆材とから構成されて
成るものとした。
【0014】また前記線状アンテナのエレメントの下方
をコイル状に捲回し、エレメントとコイルとを一体に形
成して成るものとした。
【0015】また前記線状アンテナのエレメントとコイ
ルとが容量結合状態を呈するようにエレメントの下端部
をコイルの内部に挿入して無線機用アンテナを構成し
た。
【0016】また前記線状アンテナが多段ロッドアンテ
ナの構成を備えて成るものとした。
【0017】また前記線状アンテナの頂部にコイル状エ
レメントを備えて成るものとした。
【0018】また、前記線状アンテナの頂部にコイル状
エレメントを備えた場合、前記線状アンテナとコイル状
エレメントとが容量結合状態を呈するように、線状アン
テナのエレメントの先端部分が前記コイル状エレメント
の内部に挿入されて成る無線機用アンテナとした。
【0019】
【作用】従来の無線機では整合回路が無線機の筐体内に
存り、給電点も無線機の筐体内に存ったが、これに対し
て本発明に於いては整合回路を無線機の筐体内から筐体
外へ出してアンテナ内部に設けているため、給電点もア
ンテナ側に移動し、無線機の筐体から離れた位置に存在
することに成る。この結果、給電点が無線機の筐体から
の悪影響を受けることなく、より利得が向上し、無線機
の筐体内から整合回路を除いた分だけ無線機の筐体の小
型軽量化が出来、無線機をより低コストで製造し得るよ
うに成る。
【0020】特に携帯用無線機では小型の線状アンテナ
を用いているため、線状アンテナのエレメントの端部に
コイルを配置し、当該コイルの近傍にアース部材を配設
すると共に前記エレメントとコイルとの接続部を給電点
とすることによって線状アンテナ内部に整合回路を形成
し、前記コイルの他端部を無線機の入力端に接続し得る
ように構成することで同様の作用を獲得出来る。即ち、
前記コイルは整合回路の構成部品であり、該コイルとそ
の近傍に設けたアース部材との間に浮遊容量が生じ、こ
の浮遊容量とコイルとで整合回路を構成することに成
る。そして給電点はコイルと線状アンテナのエレメント
との結合部、即ち線状アンテナ内部に存することと成
る。
【0021】この場合、線状アンテナ内部に筒部を形成
し、該筒部内に前記コイルを装着して成る無線機用アン
テナでは、前記筒部を整合回路の構成箇所として確保出
来る利点がある。
【0022】また、前記コイルが被覆材内にインサート
され、該被覆材が線状アンテナ内部に設けられて成る無
線機用アンテナでは、被覆材とコイルとが一体であるた
め、コイル単独の場合と異ってアンテナ内部へのコイル
の装着作業中にコイルを破損する心配が無く、コイルの
取り扱いに神経を使うことがなく、コイルの装着が容易
であり、また被覆材の素材を調整することによって、コ
イルとその近傍に設けたアース部材との間に生ずる浮遊
容量を加減することも出来る。
【0023】また、線状アンテナ部のエレメントを硬鋼
線や超弾性金属で構成すれば、フレキシブル性が良好に
成る。
【0024】また前記線状アンテナのエレメントの下方
をコイル状に捲回し、エレメントとコイルとを一体に構
成すれば、エレメントとコイルとを連続した1個の部品
として取り扱うことが出来る。尚、エレメントとコイル
とを後から接合した場合のように、接合部に加締め金具
等々があると、この加締め金具等が整合回路に電気的悪
影響を及ぼしてマッチングが取り難く成ることもある
が、請求項6のように、エレメントの下方をコイル状に
捲回して成るものでは、このような問題が低減される。
【0025】また前記線状アンテナのエレメントとコイ
ルとが容量結合状態を呈するようにエレメントの下端部
をコイルの内部に挿入する構成では、エレメントと整合
回路との間に電気信号授受のための機械的な接続部分を
形成することなしに給電部を設けることが出来る。
【0026】また、線状アンテナ部を多段ロッドアンテ
ナ構造にすれば、ロッドアンテナが小さく折り畳めるの
で、携帯無線機では更に無線機全体の小型化が計れる。
【0027】また、線状アンテナの頂部にコイル状エレ
メントを備えた構成とすれば、当該コイル状エレメント
を短縮アンテナとして活用することが出来、線状アンテ
ナの収納時には当該コイル状エレメントがアンテナとし
て働く。
【0028】また、線状アンテナの頂部にコイル状エレ
メントを備えた場合、前記線状アンテナとコイル状エレ
メントとが容量結合状態を呈するようにエレメントの先
端部を前記コイル状エレメントの内部に挿入する構成を
採用すれば、線状アンテナとコイル状エレメントとの間
で電気信号授受のための機械的な接続部分を形成するこ
となしに高周波信号をやり取りすることが出来る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
するが、本発明はこの実施例にのみ限定されるものでは
ない。
【0030】図1は本発明の第1実施例の携帯無線機用
アンテナの断面図、図2はその概念図、図3はその説明
図である。線状アンテナ1を構成するエレメント10は
エレメントカバー11により被覆されており、該線状ア
ンテナ1の下端部は整合回路用のコイル21の上端部に
接続されて接続金具13で加締められ、コイル21の下
端部は下側の接続金具17で加締められ、上下の接続金
具13,17とコイル21とはインシュレータ20で一
体化され、該インシュレータ20とエレメントカバー1
1とが接合金具16内にて接合され、また前記下側の接
続金具17の、前記接合金具16より下方に突出する部
分には、絶縁リング12を介して、接触金具14が被冠
されて、携帯無線機用のアンテナ1が構成されている。
尚、図中符号2は整合回路部を示す。
【0031】このように構成された本実施例は、図3で
表されるように、サポート金具15を以て携帯無線機の
筐体90の上部に取り付けられ、筐体90内部ではサポ
ート金具15の側面部下方にアース用バネ22が弾接さ
れると共に、接触金具14に給電用バネ3が弾接され
る。
【0032】さて、前記中空のインシュレータ20内に
は整合回路用のコイル21が装着されているのである
が、図2で示すように、当該コイル21の外側にはサポ
ート金具15が存在し、当該サポート金具15はこれに
弾接するアース用バネ22を介してアースされているた
め、コイル21とサポート金具15との間には浮遊容量
が生じ、この浮遊容量Cとコイル21とで整合回路2を
構成することに成る。
【0033】即ち、整合回路2は従来のように筐体90
内部には無く、アンテナ1側に移動し、給電点Aは、エ
レメント10の下端部とコイル21の上端部との接続部
へと移動し、従来と比較して給電点Aが筐体90からよ
り離れた位置に存在し、この結果、携帯用無線機の筐体
90がアンテナ1の性能に影響を及ぼす問題が低減さ
れ、より利得が向上し、携帯用無線機の筐体90内から
従来の整合回路Mを除いた分だけ、携帯用無線機の筐体
90の小型軽量化が出来、携帯用無線機をより低コスト
で製造することが可能と成る効果を生じている。
【0034】尚、図4及び図5は、放射効率の比較をチ
ャートに表したものであるが、鎖線で示された図11の
ような従来例の放射効率(73.0%)と比較して、実
線で示されている本実施例の放射効率(88.0%)の
方が15.0%も向上するという結果が得られた。
【0035】尚、本実施例ではアンテナ1の内部にイン
シュレータ20を取り付け、該インシュレータ20内に
前記コイル21を装着しているため、実質的にアンテン
1内に整合回路2の構成箇所を確保出来る利点がある。
このインシュレータ20内へのコイル21の装着作業は
極めて容易である。
【0036】次に、図6は本発明の第2実施例の携帯無
線機用のアンテナの断面図である。本実施例の構成はそ
の殆の部分を上述した第1実施例に倣うものであるが、
特に本実施例では、エレメント10の下方をコイル状に
捲回してコイル部25を形成し、エレメント10とコイ
ル部25とが一体であることを特徴とする。
【0037】このように構成された本実施例は、サポー
ト金具15を以て携帯無線機の筐体90の上部に取り付
けられ、筐体90内部ではサポート金具15の側面部下
方にアース用バネ22が弾接されると共に、接触金具1
4に給電用バネ3が弾接される。
【0038】本実施例も、第1実施例同様、前記中空の
インシュレータ20内には整合回路用のコイル部25が
形成されているのであるが、図2で示すように、当該コ
イル部25の外側にはサポート金具15が存在し、該サ
ポート金具15はこれに弾接するアース用バネ22を介
してアースされているため、コイル部25とサポート金
具15との間には浮遊容量が生じ、この浮遊容量Cとコ
イル21とで整合回路2を構成することに成る。
【0039】本実施例の特長は、エレメント10とコイ
ル部25とを1個の部品として取り扱うことが出来る点
に存する。また、エレメントとコイル部とを後から接合
した場合のように、接合部に加締め金具等があると、こ
の加締め金具等が整合回路に電気的悪影響を及ぼしてマ
ッチングが取り難く成ることもあるが、本実施例のよう
にエレメント10の下端部をコイル状に捲回してコイル
部25と為したものでは、このような問題が低減され
る。
【0040】次に、図7は本発明の第3実施例の携帯無
線機用のアンテナの部分断面図である。本実施例の構成
はその殆の部分を上述した第1実施例に倣うものである
が、特に本実施例では、インシュレータ23が接合金具
16内に挿着し得るように成型され、インシュレータ2
3にはコイル21がインサートされており、且つエレメ
ント10の下端部分を挿通するための挿通溝24がイン
シュレータ23の上部中心部に開孔されている点に特徴
を有する。この挿通溝24は、コイル21内に至る長さ
に開孔されているため、前記エレメント10の下端部分
がコイル21内に非連結状態で挿入されるも、エレメン
ト10とコイル21とは容量結合により電気的(高周波
的)に接続されていることに成る。
【0041】本実施例は第1実施例同様、サポート金具
15を以て携帯無線機の筐体90の上部に取り付けら
れ、筐体90内部ではサポート金具15の側面部下方に
アース用バネ22が弾接されると共に、接触金具14に
給電用バネ3が弾接される。
【0042】而して、前記インシュレータ23内には整
合回路用のコイル21がインサートされており、コイル
21とサポート金具15との間には、絶縁性の高いイン
シュレータ23が介在し、コイル21とサポート金具1
5はこれに弾接するアース用バネ22を介してアースさ
れているため、コイル21とサポート金具15との間に
は浮遊容量が生じ(図8参照)、この浮遊容量Cとコイ
ル21とで整合回路2が構成されるのである。コイル2
1の下端部は、接続金具13を抜けて金具14に接続さ
れているため、アンテナ1と携帯用無線機の筐体9内部
の回路との間の高周波信号の授受に付いては、当該接触
金具14に弾接する給電用バネ3を介して行われること
に成る。
【0043】本実施例に於いても、整合回路2は従来の
ように筐体90内部には無く、アンテナ1側に存在し、
給電点Bはエレメント10とコイル21との電気的接続
部へと移動し、従来と比較して給電点Bが筐体90から
より離れた位置に存在し、これにより携帯用無線機の筐
体90がアンテナ1の性能に影響を及ぼす問題が低減さ
れ、より利得が向上し、また携帯用無線機の筐体90内
から従来の整合回路Mを除いた分だけ携帯用無線機の筐
体90の小型軽量化が出来る。更に本実施例では、上述
したようにインシュレータ23とコイル21とが一体で
あるため、アンテナ1内部へのコイル21の装着中にコ
イル21を破損する心配がなく、コイル21の取り扱い
に神経を使うことがなく装着作業が極めて簡単であり、
またインシュレータ23の素材を調整することで、コイ
ル21とその近傍に存するアース部材を兼ねるサポート
金具15との間に生ずる浮遊容量Cを加減することが出
来る効果がある。
【0044】次に、図9は本発明の第4実施例の携帯無
線機用のアンテナの分解斜視図である。本実施例の構成
はその殆の部分を上述した第1実施例に倣うものである
が、本実施例に於ける特徴的な構成は、アンテナ1の頂
部に短縮ホイップアンテナ4を設け、当該短縮ホイップ
アンテナ4内のローディングコイル40とエレメント1
0とが容量結合状態を呈するように、エレメント10の
上端部を短縮ホイップアンテナ4内に挿入している点に
存する。短縮ホイップアンテナ4は略円筒形状のコイル
ケース41内にローディングコイル40を納置して成る
ものである。
【0045】本実施例の効果は、第1実施例のそれと同
じであるが、短縮ホイップアンテナ4に関しては、線状
アンテナ1と短縮ホイップアンテナ4との間に高周波信
号の授受のための機械的な接続部分が不要と成っている
点に特長を有する。即ち両者を機械的に接続するための
加工工程が不要と成る。この特徴的な構成に付いては本
発明者の発明に係る特願平5−035929号で詳細に
論じられている通りである。
【0046】尚、本発明は上述した実施例に限定され
ず、要は整合回路がアンテナ内部に設けられていればど
のような構成であってもよく、アンテナの種類も特に限
定されない。従来技術の殆のアンテナに適用し得るであ
ろう。尚、整合回路が無線機の筐体外へ出る構成を採る
という場合、給電点に対する無線機の筐体90からの悪
影響が減少する限りに於いては、無線機の筐体90から
完全に外に出された構成を取ることを要しないものとす
る。
【0047】
【発明の効果】以上、本発明は、整合回路をアンテナ内
部に設け、該整合回路の出力端を無線機の入力端に接続
し得るように構成しているので、従来の無線機のように
整合回路が無線機の筐体内に存り給電点も無線機の筐体
内に存ったのに対し、本発明に於いては整合回路を無線
機の筐体内から筐体外へ出してアンテナ内部に設けてい
るため、給電点もアンテナ側に移動し、無線機の筐体か
ら離れた位置に存在することに成る。線状アンテナで
は、該線状アンテナの端部にコイルを配置し、当該コイ
ルの近傍にアース部材を配設すると共に前記線状アンテ
ナとコイルとの接続部を給電点とすることによってアン
テナ内部に整合回路を形成し、前記コイルの他端部を無
線機の入力端に接続し得るように構成することでも同様
の効果が得られる。
【0048】この結果、無線機の筐体がアンテナの性能
に及す影響が低減され、より利得が向上し、無線機の筐
体内から整合回路を除いた分だけ無線機の筐体の小型軽
量化が出来、無線機をより低コストで製造することが可
能と成った。
【0049】この他、線状アンテナ内部に筒を形成し、
該筒内に前記コイルを装着して成る無線機用アンテナで
は、前記筒部を整合回路の構成箇所として確保出来る利
点がある。また、被覆材に前記コイルをインサートし、
該被覆材を線状アンテナ内部に設けて成る無線機用アン
テナでは、被覆材とコイルとが一体であるためにアンテ
ナ内部へのコイルの装着が容易であり、また被覆材の素
材を調整することで、コイルとその近傍に設けたアース
部材との間に生ずる容量を加減することも出来る。ま
た、線状アンテナのエレメントを硬鋼線や超弾性金属で
構成すれば、フレキシブル性が良好に成る。また、前記
線状アンテナのエレメントの下方をコイル状に捲回し、
エレメントとコイルとを一体に構成すれば、エレメント
とコイルとを1個の部品として取り扱うことが出来、接
合部が存在しないため接合部が整合回路に電気的悪影響
を及ぼしてマッチングが取り難く成るような問題が低減
される。また、前記線状アンテナのエレメントとコイル
とが容量結合状態を呈するようにエレメントの下端部を
コイルの内部に挿入する構成では、エレメントと整合回
路との間に電気信号授受のための機械的な接続部分を形
成することなしに給電部を設けることが出来る。また、
線状アンテナを多段ロッドアンテナ構造にすればロッド
アンテナが小さく折り畳めるので、携帯無線機では更に
無線機全体の小型化が計れる。また、線状アンテナの頂
部にコイル状エレメントを具備した構成とすれば、該コ
イル状エレメントを短縮アンテナとして活用することが
出来る。また、線状アンテナの頂部にコイル状エレメン
トを備えた場合に、前記線状アンテナとコイル状エレメ
ントとが容量結合状態を呈するように線状アンテナの先
端部を前記コイル状エレメントの内部に挿入する構成を
採用すれば、線状アンテナとコイル状エレメントとの間
で、電気信号授受のための機械的な接続部分を形成する
ことなしに高周波信号をやり取りすることが出来る作用
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】同実施例の概念図である。
【図3】同実施例の説明図である。
【図4】同実施例の放射効率を表すチャートである。
【図5】同実施例の放射効率を表すチャートである。
【図6】本発明の第2実施例の断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の断面図である。
【図8】同実施例の概念図である。
【図9】本発明の第4実施例の断面図である。
【図10】従来例の断面図である。
【図11】従来例の整合回路の回路図である。
【図12】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 10 エレメント 11 エレメントカバー 12 絶縁リング 13 接続金具 14 接触金具 15 サポート金具 16 接合金具 17 接続金具 18 絶縁リング 2 整合回路 20 インシュレータ 21 コイル 22 アース用バネ 23 インシュレータ 24 挿通溝 25 コイル部 3 給電用バネ 4 短縮ホイップアンテナ 40 ローディングコイル 41 コイルケース 90 筐体 A 給電点 B 給電点

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整合回路をアンテナ内部に設け、該整合
    回路の出力端を無線機の入力端に接続し得るように構成
    したことを特徴とする無線機用アンテナ。
  2. 【請求項2】 無線機筐体に収納可能な線状アンテナの
    エレメントの端部にコイルを配置し、該コイルの近傍に
    アース部材を配設すると共に前記エレメントとコイルと
    の接続部を給電点とすることによって線状アンテナ内部
    に整合回路を形成し、コイルの他端部を無線機の入力端
    に接続し得るように構成したことを特徴とする、請求項
    1の無線機用アンテナ。
  3. 【請求項3】 線状アンテナ内部に筒部を形成し、該筒
    部内に前記コイルを装着して成ることを特徴とする、請
    求項2の無線機用アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記コイルを被覆材内にインサートし、
    該被覆材を線状アンテナ内部に設けて成ることを特徴と
    する請求項2の無線機用アンテナ。
  5. 【請求項5】 前記線状アンテナが、硬鋼線や超弾性金
    属と該硬鋼線や超弾性金属の被覆材とから成ることを特
    徴とする、請求項2の無線機用アンテナ。
  6. 【請求項6】 線状アンテナのエレメントの下方を、コ
    イル状に捲回して、エレメントとコイルとを一体に形成
    して成ることを特徴とする、請求項2の無線機用アンテ
    ナ。
  7. 【請求項7】 前記エレメントとコイルとが容量結合状
    態を呈するように、エレメントの下端部がコイルの内部
    に挿入されて成ることを特徴とする、請求項2の無線機
    用アンテナ。
  8. 【請求項8】 前記線状アンテナが、多段ロッドアンテ
    ナの構成を有することを特徴とする、請求項2の無線機
    用アンテナ。
  9. 【請求項9】 前記線状アンテナの頂部にコイル状エレ
    メントを有することを特徴とする、請求項2の無線機用
    アンテナ。
  10. 【請求項10】 前記線状アンテナとコイル状エレメン
    トとが容量結合状態を呈するように線状アンテナのエレ
    メントの先端部分が前記コイル状エレメントの内部に挿
    入されて成ることを特徴とする、請求項7の無線機用ア
    ンテナ。
JP17035294A 1994-06-30 1994-06-30 無線機用アンテナ Pending JPH0818316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17035294A JPH0818316A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 無線機用アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17035294A JPH0818316A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 無線機用アンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0818316A true JPH0818316A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15903346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17035294A Pending JPH0818316A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 無線機用アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0818316A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003060998A (ja) * 2001-08-21 2003-02-28 Mitsumi Electric Co Ltd Rfモジュレータ
KR100949990B1 (ko) * 2008-11-27 2010-03-26 주식회사 알.에프.텍 안테나 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003060998A (ja) * 2001-08-21 2003-02-28 Mitsumi Electric Co Ltd Rfモジュレータ
KR100949990B1 (ko) * 2008-11-27 2010-03-26 주식회사 알.에프.텍 안테나 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5541610A (en) Antenna for a radio communication apparatus
EP0790666A1 (en) A combined structure of a helical antenna and a dielectric plate
JP2008516498A (ja) アンテナ給電構造
US6011516A (en) Multiband antenna with a distributed-constant dielectric resonant circuit as an LC parallel resonant circuit, and multiband portable radio apparatus using the multiband antenna
JP3409069B2 (ja) ワイヤレス通信装置のためのアンテナ・アセンブリ
US6348900B1 (en) Antenna assembly
JP5645100B2 (ja) アンテナ装置、並びにこれを用いた通信機器
JP4081158B2 (ja) 無線機用一体型アンテナ・アセンブリとその製造方法
JP2898921B2 (ja) アンテナおよび無線機
JP3595856B2 (ja) 移動通信機用アンテナの接続方法、および、同接続構造
US6798388B2 (en) Stubby, multi-band, antenna having a large-diameter high frequency radiating/receiving element surrounding a small-diameter low frequency radiating/receiving element
JP3549550B2 (ja) アンテナ装置
JPH0818316A (ja) 無線機用アンテナ
JP2001244714A (ja) アンテナとこれを用いた移動局
JP3364417B2 (ja) 携帯無線機用アンテナ
JP3634256B2 (ja) アンテナ装置
JP3434219B2 (ja) アンテナ
JPH1079614A (ja) アンテナ装置および無線機
JPH06310924A (ja) 無線機用アンテナ
JP2003008334A (ja) アンテナ
JP3004938U (ja) アンテナユニット
JPH08213821A (ja) 無線機用アンテナ装置
JPH067641B2 (ja) アンテナ装置
JPH04183101A (ja) アンテナ回路
JPH0738315A (ja) アンテナ