JPH08183163A - パッド印刷機 - Google Patents

パッド印刷機

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JPH08183163A
JPH08183163A JP33996894A JP33996894A JPH08183163A JP H08183163 A JPH08183163 A JP H08183163A JP 33996894 A JP33996894 A JP 33996894A JP 33996894 A JP33996894 A JP 33996894A JP H08183163 A JPH08183163 A JP H08183163A
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slider
ink
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winding transmission
cylinder
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Tadahiko Kanetani
忠彦 金谷
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Navitas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つのシリンダを用いて、転写パッドのドク
ターブレード及びインキプレートに対するストロークを
大きくし、大きなワークに転写印刷することを可能に
し、かつ、シリンダの移動速度を変えても転写パッドと
ドクターブレード及びインキプレートとの相対関係が不
変で、転写印刷の高速化が容易に行え、その上コストも
抑えることができるパッド印刷機を得ること。 【構成】 一つのシリンダ21により転写パッド11を
備えた第1スライダ7を一定のストローク移動させる一
方、第1スライダ7を、常に一体回転され、かつ周速度
の異なる二つの無端体33,34の周速度の速い無端体
33に連結すると共に、周速度の遅い無端体43にドク
ターブレード15及びインキプレート16を備えた第2
スライダ8を連結して、両無端体33,43の周速度の
差により、第2スライダ8のストロークが第1スライダ
7のストロークよりも短くなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッド印刷機、詳しく
はフレームに対し前後方向に移動可能に支持され、表面
に付着された印刷パターンを構成するインキを前進位置
にてワークに押し付けて転写印刷する転写パッドと、該
転写パッドの後退位置に配置され、印版を収容したイン
キ皿と、該印版へのインキの塗布を行うインキプレート
と、印版上の余分なインキを除去するドクターブレード
とを備えたパッド印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパッド印刷機は、例えば
実開平3−14360号公報に示されているように、フ
レームに配設されたガイドロッド上にシリンダにより前
後方向に摺動可能とされたスライダが設けられ、該スラ
イダに転写パッド、ドクターブレード及びインキプレー
トがそれぞれ上下移動自在に取付けられている一方、上
記ドクターブレード及びインキプレートの下方位置には
前部に印版を収容し、後部にインキ溜め部を有するイン
キ皿が配設されていると共に、該インキ皿の前方にはワ
ークの載置台が備えられている。そして、上記スライダ
がシリンダにより前後方向に移動されることにより、転
写パッドが印版の上方位置からワークの上方位置との間
で往復動されると共に、ドクターブレード及びインキプ
レートがインキ皿の後部位置と前部位置との間で往復動
され、その往動時にインキプレートにより印版へのイン
キの塗布が行われると共に、復動時にドクターブレード
により印版上の余分なインキが除去され、また、上記転
写パッドは印版の上方位置から下降して印版上のインキ
を該転写パッドに転写し、その後再び印版の上方位置に
戻った後、ワークの上方位置へと移動し、この位置で転
写パッドを下降させてワークに押し付けることにより、
印刷パターンをワークに印刷するように構成されてい
る。
【0003】ところが、上記した構成のものは、一つの
スライダに転写パッド、ドクターブレード及びインキブ
レードを取付け、このスライダを一つのシリンダで前後
動させることにより、転写パッド、ドクターブレード及
びインキブレードをそれぞれ同一ストロークだけ移動さ
せる構造であるため、上記インキ皿からこれの長さより
も前方に離れた箇所での印刷を必要とする場合、たとえ
ば大きなワークについては印刷することができない問題
があった。つまり、転写パッドが印版の上方位置に位置
するときには、ドクターブレード及びインキブレードを
インキ皿後部のインキ溜め部に位置させ、また、転写パ
ッドがワークの上方位置に位置するときには、ドクター
ブレード及びインキブレードをインキ皿前部の印版前方
に位置させる構造上、転写パッドと、ドクターブレード
及びインキプレートとの間隔が上記インキ皿の前後長さ
により制約を受けることになり、インキ皿の前後長さよ
りも長い大きなワークに印刷することができないもので
あった。
【0004】尚、この場合、印版の大きさに拘らずイン
キ皿の前後長さを長くした上で、転写パッドと、ドクタ
ーブレード及びインキプレートとの間隔を大きくすれ
ば、大きなワークに印刷することが可能となるけれど
も、インキ皿を必要以上に前後方向に長く形成しなけれ
ばならないばかりか、ガイドロッドも長くする必要があ
って、印刷機全体が前後方向に長くなって大型化し、か
つ大きな設置スペースも必要となるため採用できない問
題があった。
【0005】また、この問題に対しては、例えばガイド
ロッドに二つのスライダを前後移動可能に支持し、一方
のスライダに転写パッドを支持させると共に、他方のス
ライダにドクターブレード及びインキプレートを支持さ
せる一方、二つのスライダにそれぞれ前後シリンダを設
けて、これらシリンダにより各スライドを独立して前後
動させると共に、転写パッド側スライダの移動速度をブ
レード側スライダよりも速くしてそのストロークを大き
くすることにより、後退位置では両スライダを密着さ
せ、前進位置では転写パッド側スライダがブレード側ス
ライドに対し前方側に離反するように構成したものが知
られている。この構成によれば、インキ皿の前後長さに
制約されて大きなワークに印刷することができないとい
った問題が解消される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このパッド印
刷機にあっては、二つのシリンダを用いて転写パッド側
スライダとドクターブレード及びインキプレート側スラ
イドとをそれぞれ独立して異なる移動速度で前後移動さ
せるものであるから、転写パッド側スライダがドクター
ブレード側スライダよりも速く戻り過ぎてドクターブレ
ード側スライダに衝突したりすることがあり、ドクター
ブレードによるインキの掻き取りが均一にできなかった
り、或は両スライダの移動に支障を来す問題があった。
特に、大型の印刷機において高速で印刷を行う場合に、
一般的なシリンダでは両シリンダの速度制御が非常に困
難となり、そのため、高価なサーボシリンダを用いなけ
ればならず、コスト高となる問題を有していた。
【0007】本発明の目的は、一つのシリンダを用い
て、転写パッドのドクターブレード及びインキプレート
に対するストロークを大きくすることができて、後退位
置では転写パッドとドクターブレード及びインキプレー
トとを近接位置に位置させながら、前進位置では転写パ
ッドとドクターブレード及びインキプレートとを離反位
置に位置させることができ、インキ皿の前後長さに制約
されることなく大きなワークに転写印刷することがで
き、しかも、シリンダの移動速度を変えても低速時と高
速時における転写パッドとドクターブレード及びインキ
プレートとの相対関係が変わることがなく、転写印刷の
高速化を容易に行うことができ、その上コストも抑える
ことができるパッド印刷機を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フレームに対し前後方向に移動可能に支
持され、表面に付着された印刷パターンを構成するイン
キを前進位置にてワークに押し付けて転写印刷する転写
パッドと、該転写パッドの後退位置に配置され、印版を
収容したインキ皿と、該印版へのインキの塗布を行うイ
ンキプレートと、印版上の余分なインキを除去するドク
ターブレードとを備えたパッド印刷機において、上記フ
レームに配設されたガイドロッド上を前後方向に移動可
能とされた第1及び第2スライダを備えると共に、第1
スライダに転写パッドを、また第2スライダにドクター
ブレード及びインキプレートをそれぞれ支持し、かつ、
上記第1又は第2スライダのいずれか一方を前後移動さ
せるシリンダを備える一方、上記フレームの前後部間
に、一対の大径回転輪に無端体が掛設された第1巻掛伝
動機構と一対の小径回転輪に無端体が掛設された第2巻
掛伝動機構とを備えると共に、これら第1及び第2巻掛
伝動機構における少なくとも前後方向一方側の回転輪同
士を一体に結合し、かつ、上記第1巻掛伝動機構の無端
体を第1スライダに、また第2巻掛伝動機構の無端体を
第2スライダにそれぞれ連動回転可能に連結すると共
に、その連結時、上記第1スライダと第2スライダとの
位置関係を、上記シリンダによる後退位置では第1スラ
イダと第2スライダとが近接し、かつ、前進位置では第
1スライダと第2スライダとが離反するように設定した
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記のような構成によれば、たとえばシリンダ
を第1スライダに連結し、該シリンダで、第1スライダ
を後退位置から前進位置まで移動させることにより、第
1スライダに連結された第1巻掛伝動機構の無端体が回
転されることになる。この回転により、第1巻掛伝動機
構の回転体と一体に結合された第2巻掛伝動機構の回転
体が回転されて、第2巻掛伝動機構の無端体が回転さ
れ、該無端体に連結された第2スライダが前方に移動さ
れることになる。このとき、第2巻掛伝動機構の回転体
の径が第1巻掛伝動機構の回転体の径よりも小径である
ため、第2巻掛伝動機構の無端体は、第1巻掛伝動機構
の無端体よりも遅い周速度で回転することになる。その
結果、一つのシリンダにより第1スライダと第2スライ
ダとを同時に前後動できながら、第1スライダのストロ
ークを第2スライダのストロークよりも大きくできて、
前進位置では転写パッドをドクターブレード及びインキ
プレートに対し前方に離反させた位置に位置させること
が可能となり、インキ皿の前後長さに制約されることな
く大きなワークに転写印刷することができる。
【0010】また、上記シリンダで、第1スライダを前
進位置から後退位置へ移動させることにより、該第1ス
ライダに連結された第1巻掛伝動機構の周速度の速い無
端体が回転され、この回転に伴い、第2巻掛伝動機構の
周速度の遅い無端体が回転され、該無端体に連結された
第2スライダが後方に移動されることになる。これによ
り、後退位置では転写パッドとドクターブレード及びイ
ンキプレートとが近接位置に位置されることになる。
【0011】更に、一つのシリンダで第1スライダを一
定のストローク移動させる一方、該第1スライダを、常
に一体回転し、かつ周速度の異なる二つの無端体の周速
度の速い無端体に連結すると共に、周速度の遅い無端体
に第2スライダを連結して、両無端体の周速度の差によ
り、第2スライダのストロークが第1スライダのストロ
ークよりも短くなるようにしたのであるから、上記シリ
ンダの移動速度を変えても低速時と高速時における第1
スライダと第2スライダとの相対関係、つまり転写パッ
ドと、ドクターブレード及びインキプレートとの相対関
係が不変であり、これにより転写印刷の高速化も容易に
行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】本発明のパッド印刷機1は、図1ないし図
5に示すように、架台2上に設置されて前方へ突出する
側面視で略逆L状のケース状フレーム3を有し、該フレ
ーム3内には、その前部に前部支持プレート4が、後部
に後部支持プレート5がそれぞれ立設されていると共
に、これら前、後部支持プレート4,5の間には、一対
のガイドロッド6,6が架設され、これらのガイドロッ
ド6,6上に第1、第2スライダ7,8がそれぞれ独立
して前後方向へ移動自在に支持されている。
【0014】上記第1スライダ7は第2スライダに対し
て前方に配置されていると共に、該第1スライダ7に
は、図1及び図4に示すように第1支持軸9と、一対の
ガイド杆10,10がそれぞれ垂下され、これら支持軸
10及びガイド杆10,10の下部は連結板10aによ
り連結され、該連結板10aを介して主としてシリコン
ゴムからなる軟質の転写パッド11が取付けられてい
る。第2スライダ8には、図1及び図5に示すようにそ
の前部に第2支持軸12と、一対のガイド杆12a,1
2aがそれぞれ垂下されて、これら第2支持軸12及び
ガイド杆12a,12aの下部には連結板12bを介し
てドクターブレード15が取付けられている一方、その
後部には一対の第3支持軸13,13が垂下され、これ
ら第3支持軸13,13の下部には連結板13aを介し
てインキプレート16が取付けられている。また、上記
ドクターブレード15及びインキプレート16の下方位
置には前部に印版17を収容し、後部にインキ溜め部1
8aを有するたインキ皿18が設置されていると共に、
該インキ皿18の前方にはワークWの載置台19が備え
られている。
【0015】そして、上記第1スライダ7の後壁には、
取付片20が垂下され、該取付片が後部支持プレート5
に設けられた前後移動用のシリンダ21のピストンロッ
ド22に連結されている。したがって、上記第1スライ
ダ7、つまり転写パッド11は上記シリンダ21の作動
で、図1に示した後退位置である印版17の上方位置と
図3に示した前進位置であるワークWの上方位置との間
で往復移動される。
【0016】また、第1スライダ7の中央部には、上記
第1支持軸9をピストンロッドとする転写パッド昇降用
の第1昇降シリンダ23が設けられ、該シリンダ23に
より第1支持軸9と共にガイド杆10,10が第1スラ
イダ7に対し昇降されることにより、上記転写パッド1
1は印版17の上方位置(後退位置)とワークWの上方
位置(前進位置)とにおいて昇降されるようになってい
る。また、図1及び図4に示すように第2スライダ8の
前部中央には、上記第2支持軸12をピストンロッドと
するドクターブレード昇降用の第2昇降シリンダ24が
設けられ、また後部中央には、上記第3支持軸13,1
3を、これらの上部連結する上部連結杆13bを介して
昇降させるインキプレート昇降用の第3昇降シリンダ2
5が設けられ、上記ドクターブレード15は第2昇降シ
リンダ24の作動によって、前進時には印版17の上方
を通過し、後退時には若干下動して先端が印版17の上
面に摺接するようになっている。さらに、上記インキプ
レート16は前進時にインキ皿18の後部におけるイン
キ溜め部18a内から該インキ皿18の底面及び印版1
7の上面に沿って移動するようになっている。
【0017】また、上記前部支持プレート4には、図3
に示すように第1スライダ7をワーク上方の前進位置に
停止させるための前部ストッパ4aが設けられ、後部支
持プレート5には、図1に示すように第2スライダ8を
インキ皿18のインキ溜め部18a上方の後退位置に停
止させるための後部ストッパ5aが設けられている。ま
た、上記フレーム3の側面には、図1、図4及び図5に
示すように転写パッド11の後退位置及び前進位置にお
ける下動量を設定するリミットスイッチなどの調節部材
26,26と、上記ドクターブレード15の後退時にお
ける印版17との摺接範囲を調整するカムなどの調整部
材27と、上記インキプレート16の前進時におけるイ
ンキ溜め部18aに対する下動量を調整するカムなどの
調整部材28が設けられており、さらに該フレーム3の
側面には、各種の操作部材を配置した操作パネル29が
設けられている。
【0018】しかして、図1及び図4に示すように上記
フレーム3内における一側上方位置に、該フレーム3の
前後部間にわたって配設される一対の大径タイミングプ
ーリ31,32にタイミングベルト33が掛設された第
1巻掛伝動機構30と一対の小径タイミングプーリ4
1,42にタイミングベルト43が掛設された第2巻掛
伝動機構40とが備えられている。これら第1及び第2
巻掛伝動機構30,40における前部側の大小径のタイ
ミングプーリ31,41が一体に結合されて、これら大
小径のタイミングプーリ31,41が一体回転するよう
に支持され、後部側の大小径のタイミングプーリ32,
42がそれぞれ独立して支持されている。これにより、
第1巻掛伝動機構30におけるタイミングベルト33の
回転に伴って第2巻掛伝動機構40におけるタイミング
ベルト43が一緒に回転すると共に、該タイミングベル
ト43の周速度が第1巻掛伝動機構40におけるタイミ
ングベルト33の周速度よりも遅くなっている。そし
て、上記第1巻掛伝動機構30のタイミングベルト33
に第1スライダ7が、該スライダから上方に突設された
連結杆35を介して連動可能に連結され、また第2巻掛
伝動機構40のタイミングベルト43に第2スライダ7
が該スライダ8から上方に突設した連結杆45を介して
連動可能に連結されている。また、その連結に際し、上
記第1スライダ7と第2スライダ8との位置関係が、上
記シリンダ1による後退位置では第1スライダ7と第2
スライダ8とが密着状に近接し、かつ、前進位置では第
1スライダ7と第2スライダ8とが離反するように設定
されている。
【0019】尚、上記実施例では、第1及び第2巻掛伝
動機構30,40として、歯付きプーリと歯付きベルト
とからなるベルト伝動機構を用いたけれども、これに代
えて例えば単に平ベルトからなるベルト伝動機構であっ
てもよいし、或はチェーン伝動機構などを用いてもよ
い。
【0020】また、本実施例では、上記シリンダ21に
よる第1、第2スライダ7,8の前後移動の停止時にお
ける衝撃を防止するための制動機構50が備えられてい
る。
【0021】この制動機構50は、図1に示すように第
1巻掛伝動機構30の後部側タイミングプーリ32の回
転軸34にブレーキ用ディスク51が一体的に設けら
れ、該ディスク51の回転に制動力を与えることにより
第1、第2スライダ7,8の前後移動を制動する電磁ブ
レーキ52が設けられている。この電磁ブレーキ52の
制御手段としては、図1及び図3に示すように上記第1
巻掛伝動機構30のタイミングベルト33の上方側の上
面に検出用の突起53が設けられ、タイミングベルト3
3の移動に伴う突起53の前進端と後退端の各手前位置
に、上記突起53の通過時に当接する検出レバー55
a,56aを備えた可変抵抗器55,56をそれぞれ設
けて、これら各可変抵抗器55,56から出力される検
出信号に基づいて電磁ブレーキ52を制御するようにし
ている。この場合、各可変抵抗器55,56の検出レバ
ー55a,56aは揺動可能に支持されていると共に、
常時は図示しない復帰用ばねによりタイミングベルト3
3の中央側に向かって付勢され、検出レバー55a,5
6aは上記突起53が当たることにより揺動し、該レバ
ー55a,56aが揺動するとき、その揺動量に応じて
電磁ブレーキ52への電圧を高めて制動力を次第に大き
くする一方、各スライダ7,8が上記ストッパ4a,5
aに接当する上記検出レバー55a,56aの最大揺動
位置のごく手前位置から電磁ブレーキ52への電圧が減
少され、上記検出レバー56aの最大揺動位置では、電
磁ブレーキ52への電圧がゼロとなって該ブレーキ52
による制動が解除されるように構成されている。
【0022】尚、上記電磁ブレーキ52の制御手段とし
て、上記した可変抵抗器55,56を用いる他、例えば
タイミングベルト側に適宜検出体を設けると共に、該検
出体を検出するリミットスイッチや非接触の検出センサ
を複数個用いてこれらスイッチ又はセンサのオン・オフ
により電磁ブレーキを制御するようにしてもよい。
【0023】次に上記パッド印刷機を用いてワークWに
転写印刷を行う場合の動作について説明する。
【0024】まず、図1及び図2に示す状態において転
写パッド11が第1昇降シリンダ23により下動されて
下方に位置する印版17の上面に押し付けられることに
より、該印版17に設けられた凹刻溝内のインキが転写
パッド11に転写される。次に該転写パッド11が第1
昇降シリンダ23により元の位置に上動された後、前後
移動用のシリンダ21により第1スライダ7が前進して
転写パッド11がワークWの上方位置に移動されると共
に、この位置で再び第1昇降シリンダ23により下動さ
れてワークWに押し付けられることにより、該パッド1
1に転写されていたインキがワークWに転写印刷される
ことになる。
【0025】しかして、上記第1スライダ7が前進する
とき、第1スライダ7に設けられた連結杆35により第
1巻掛伝動機構30のタイミングベルト33が前方に押
されて回転されることになる。これにより第1巻掛伝動
機構30における前部側の大径タイミングプーリ31が
回転され、該プーリ31と一体に結合された第2巻掛伝
動機構40における前部側の小径タイミングプーリ41
が同時に回転されて、第2巻掛伝動機構40におけるタ
イミングベルト43が一緒に回転される。このタイミン
グベルト43の回転により、連結杆45を介して第2ス
ライダ8が引っ張られて前進することになる。
【0026】この場合、第2巻掛伝動機構40のタイミ
ングプーリ41の径が第1巻掛伝動機構30のタイミン
グプーリ41の径よりも小径であるため、第2巻掛伝動
機構40のタイミングベルト43は第1巻掛伝動機構3
0のタイミングベルト33よりも遅い周速度で回転され
る。これにより、第1スライダ7のストロークが第2ス
ライダ8のストロークよりも大きくなり、その結果、第
2スライダ8を前進させてドクターブレード15及びイ
ンキプレート16がインキ皿18の後部位置から前部位
置まで移動する間に、転写パッド11はその移動距離よ
りも長く移動させることが可能となる。つまり、図1に
示すように後退位置では、転写パッド11とドクターブ
レード15との間が間隔aであるのに対し、前進位置で
は、図3で示すように転写パッド11とドクターブレー
ド15との間が間隔Aと大きくなって、転写パッド11
がドクターブレード15に対し前方に離反した位置に位
置させることが可能となる。これによりインキ皿18の
前後長さに制約されることなく大きなワークWに転写印
刷することができる。
【0027】一方、上記転写パッド11によるワークW
への印刷が終了した後、転写パッド11は第1昇降シリ
ンダ23により再びワークWの上方位置に戻り、その
後、上記シリンダ21により第1スライダ7は印版17
の上方位置の後退位置へと移動する。このとき、第1ス
ライダ7の後退に伴って、上記第1、2巻掛伝動機構3
0,40を介して第2スライダ8も後退する。この場合
にも、該第2スライダ8は、第1巻掛伝動機構30のタ
イミングベルト33よりも遅い周速度で回転される第2
巻掛伝動機構40のタイミングベルト43により移動さ
れるため、図1に示すように、後退位置では第1スライ
ダ7と第2スライダ8とが密着状に近接するように後退
移動されることになる。
【0028】尚、上記第2スライダ8の前進時にはイン
キプレート16により印版17へのインキの塗布が行わ
れると共に、後退時にはドクターブレード15が若干量
下動されることにより、該ブレード15の先端が印版1
7の上面に摺接され、印版17上の余分なインキが除去
される。
【0029】また、本実施例では、上記シリンダ21に
よる第1、第2スライダ7,8の前後移動における前進
位置及び後退位置での停止時には、上記制動機構50が
備えられていることにより各スライダ7,8の各ストッ
パ4a,5aへの当接による衝撃が緩和されることにな
る。
【0030】この場合、図7に示すように例えば第1ス
ライダ7の前進時においては、該第1スライダ7が前部
ストッパ4aに当たって停止する前進位置の手前位置
で、第1巻掛伝動機構30のタイミングベルト33に設
けられた突起53がフレーム後方側の可変抵抗器56に
おける検出レバー56aに当たって、該レバー56aが
図7の仮想線で示す位置まで揺動されることになる。こ
の揺動により可変抵抗器56から電磁ブレーキ52に検
出信号が出力されて該ブレーキ52によりブレーキ用デ
ィスク51に抵抗を与えて制動を行う。このとき、上記
レバー56aの揺動量に応じた検出信号を可変抵抗器5
6から電磁ブレーキ52に出力して、電磁ブレーキ52
への電圧を検出レバー56aの揺動量に応じて高めるよ
うにして制動力を大きくし、上記ディスク51に徐々に
抵抗を与えてタイミングベルト33の移動速度をスムー
ズ減速させる。これにより、第1、第2スライダ7,8
を短い制動距離でスムーズに減速することができて、第
1スライダ7がストッパ4aに当接する際には、これら
第1及び第2スライダ7,8にほとんど衝撃を与えるこ
となく前進位置に停止させることが可能となる。その結
果、第1スライダ7のストッパ4aへの衝突による衝撃
で、軟質の転写パッド11が震えてその表面に転写され
たインキに滲みが生じ、ワークWに転写印刷した場合に
歪みが生じたりするのを防止することができる。特に、
大型の印刷機ではストロークが大きくなって慣性力が大
きくなり、上記した衝撃によるインキの滲みによる問題
が顕著に現れるのであるが、本発明では斯かる問題を解
消できると共に、高価なサーボシリンダを二つ用いなく
とも短い制動距離でスムーズに減速して高速化を図るこ
とが可能となり、コストを抑えることができる。
【0031】また、上記可変抵抗器56における検出レ
バー56aの最大揺動位置のごく手前位置から電磁ブレ
ーキ52への電圧が減少され、上記検出レバー56aの
最大揺動位置では、電磁ブレーキ52への電圧がゼロと
なって該ブレーキ52による制動が解除される。これに
より上記シリンダ21による各スライダ7,8の後退移
動が可能となる。また、上記検出レバー56aは上記突
起53の離反方向への移動に伴って復帰ばね(図示せ
ず)により図7の実線で示す元位置に復帰移動される。
この元位置への復帰移動時には、電磁ブレーキ52は作
動しないようになっている。
【0032】一方、上記第1スライダ7の後退時には、
フレーム前方側に位置する可変抵抗器55により、上記
したフレーム後方側の可変抵抗器56の場合と同様の作
用で電磁ブレーキ52により各スライダ7,8の移動に
制動力を与え、第2スライダ8が後部ストッパ5aに接
当するまでに両スライダ7,8の移動速度を十分に減速
して、第2スライダ8に衝撃を与えることなく第2スラ
イダ8を後退位置に停止させることが可能となる。
【0033】なお、以上の実施例では、上記第1スライ
ダ7に前後移動用のシリンダ21を設けたものについて
説明したけれども、該シリンダ21を第1スライダ7に
代えて第2スライダ8に設けてもよいことは勿論であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、一つの
シリンダにより、転写パッドを備えた第1スライダとド
クターブレード及びインキプレートを備えた第2スライ
ダのうち、いずれか一方のスライダを一定のストローク
移動させる一方、第1スライダを、常に一体回転し、か
つ周速度の異なる二つの無端体の周速度の速い無端体に
連結すると共に、第2スライダを周速度に遅い無端体に
連結して、上記両無端体の周速度の差により、他方のス
ライダのストロークが一方のスライダのストロークと異
なるようにしたのであるから、一つのシリンダにより第
1スライダと第2スライダとを同時に前後動させること
ができると共に、第1スライダのストロークを第2スラ
イダのストロークよりも大きくすることができ、その結
果、後退位置では転写パッドとドクターブレード及びイ
ンキプレートとが近接位置に位置させながら、前進位置
では転写パッドをドクターブレード及びインキプレート
に対し前方に離反させた位置に位置させることが可能と
なり、インキ皿の前後長さに制約されることなく大きな
ワークに転写印刷することができる。しかも、上記シリ
ンダの移動速度を変えても低速時と高速時における転写
パッドとドクターブレード及びインキプレートとの相対
関係が変わることがなく、転写印刷の高速化が容易に行
うことができ、その上コストも抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパッド印刷機に係る要部の拡大縦断
側面図である。
【図2】 同パッド印刷機の概略側面図である。
【図3】 図同転写パッドを前進位置に移動させた状態
の拡大断面図である。
【図4】 図3のXーX線断面図である。
【図5】 図3のYーY線断面図である。
【図6】 図2のZーZ線断面図である。
【図7】 可変抵抗器の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 6,6 ガイドロッド 7 第1スライダ 8 第2スライダ 11 転写パッド 15 ドクターブレード 16 インキプレート 17 印版 18 インキ皿 21 シリンダ 30 第1巻掛伝動機構 31,32 大径タイミングプーリ 33 タイミングベルト 40 第2巻掛伝動機構 41,42 大径タイミングプーリ 43 タイミングベルト W ワーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに対し前後方向に移動可能に支
    持され、表面に付着された印刷パターンを構成するイン
    キを前進位置にてワークに押し付けて転写印刷する転写
    パッドと、該転写パッドの後退位置に配置され、印版を
    収容したインキ皿と、該印版へのインキの塗布を行うイ
    ンキプレートと、印版上の余分なインキを除去するドク
    ターブレードとを備えたパッド印刷機であって、上記フ
    レームに配設されたガイドロッド上を前後方向に移動可
    能とされた第1及び第2スライダが備えられていると共
    に、第1スライダに転写パッドが、また第2スライダに
    ドクターブレード及びインキプレートがそれぞれ支持さ
    れており、かつ、上記第1又は第2スライダのいずれか
    一方を前後移動させるシリンダが備えられている一方、
    上記フレームの前後部間に、一対の大径回転輪に無端体
    が掛設された第1巻掛伝動機構と一対の小径回転輪に無
    端体が掛設された第2巻掛伝動機構とが備えられている
    と共に、これら第1及び第2巻掛伝動機構における少な
    くとも前後方向一方側の回転輪同士が一体に結合されて
    おり、かつ、上記第1巻掛伝動機構の無端体が第1スラ
    イダに、また第2巻掛伝動機構の無端体が第2スライダ
    にそれぞれ連動回転可能に連結されていると共に、その
    連結時、上記第1スライダと第2スライダとの位置関係
    が、上記シリンダによる後退位置では第1スライダと第
    2スライダとが近接し、かつ、前進位置では第1スライ
    ダと第2スライダとが離反するように設定されているこ
    とを特徴とするパッド印刷機。
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