JPH08182829A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH08182829A
JPH08182829A JP6340620A JP34062094A JPH08182829A JP H08182829 A JPH08182829 A JP H08182829A JP 6340620 A JP6340620 A JP 6340620A JP 34062094 A JP34062094 A JP 34062094A JP H08182829 A JPH08182829 A JP H08182829A
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JP6340620A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技状態に応じて特定遊技部の表示状態を変
化させることにより、演出効果を高め遊技の興趣を向上
させることができる遊技機を提供する。 【構成】 基本回路16から出力されるリーチ状態を指
令する制御信号が画像表示器制御基板18へ入力され
る。画像表示器制御基板18は、現在リーチ状態である
ことを判定し、拡大スイッチ19の操作状態に応じて可
変表示装置部43を拡大して画像表示器15に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機、およびスロットマシンなどで代表される遊技
機に関し、詳しくは、遊技盤面を表わす遊技盤面画像
と、この遊技盤面画像上を移動する打玉を表わす打玉画
像と、遊技者に有利な遊技状態を発生させるために用い
られる特定遊技部の表示画像とを表示可能な表示装置を
含み、この表示装置の表示状態が予め定められた特定の
表示状態となった場合に所定の遊技価値が付与可能とな
る遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、以下のようなもの
がある。遊技機には、種々の画像を表示するための可変
表示装置が備えられている。可変表示装置には、たとえ
ば、CRT(CathodeRay Tube)やLC
D(Liquid Crytstal Displa
y)などを用いて構成されたものがある。
【0003】このような従来の可変表示装置が、可変表
示条件の成立により可変開始された後、停止制御される
等してその表示結果が導出表示され、その表示結果が予
め定められた特定の表示態様になった場合には、遊技者
に所定の遊技価値が付与可能な遊技状態となるように構
成されている。したがって、遊技価値付与の前提として
可変表示装置の可変表示制御を行なうことにより、効果
的な演出を行なわんとしていた。
【0004】また、特に前述したCRTやLCDなどを
用いた可変表示装置の場合には、遊技価値付与のために
行なわれる可変表示ばかりでなく、遊技価値の付与とは
直接関係のないいわゆるデモンストレーション的な表示
等も行なえ、面白味のある表示により遊技をより一層面
白く演出できるように構成されていた。
【0005】以上のように、従来の遊技機においては、
可変表示装置のみによる可変表示を通じて遊技の興趣を
向上させるための演出が行なわれていた。一方、遊技領
域上に備えられる可変表示装置以外の構造物はすべて機
械的構造物であり、打玉との物理的作用により動作する
ものであり、その動作は予め決められた動作のみを行な
っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の遊
技機においては、可変表示装置によってのみ任意の可変
表示を行なうことができ、他の構造物は機械的な構造物
であるため、常識的な物理的動きのみが許容されるもの
であり、さらに面白い変化に富んだ動作にすることがで
きず、遊技の興趣を向上することができないという問題
点があった。
【0007】係る問題点を解決するため、遊技盤面を画
像表示して遊技領域全体を表示装置により表示すること
が考えられる。この場合、従来の遊技機による遊技状態
をそのまま表示装置に表示するのみでは、演出効果を高
めることはできず、やはり遊技の興趣を向上することは
できないという問題点がある。
【0008】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技状態に応じて表示装置の表
示状態を変化させることにより、演出効果を高め、さら
に遊技の興趣を向上することができる遊技機を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
遊技盤面を表わす遊技盤面画像と、該遊技盤面画像上を
移動する打玉を表わす打玉画像と、遊技者に有利な遊技
状態を発生させるために用いられる特定遊技部の表示画
像とを表示可能な表示装置を含み、該表示装置の表示状
態が予め定められた特定の表示状態となった場合に所定
の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、前記遊技
機の遊技状態が所定の遊技状態になった場合に、前記特
定遊技部の表示状態を変化させる表示状態変化手段を含
むことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、前記表示状態変化手段は、前記特定遊
技部を拡大して前記表示装置に表示することを特徴とす
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載また
は請求項2の発明の構成に加え、前記表示状態変化手段
は、前記特定遊技部の表示角度を変化させて前記表示装
置に表示することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載ない
し請求項3の発明の構成に加え、前記特定遊技部の表示
画像は、遊技者にとって有利な第1状態と、遊技者にと
って不利な第2状態とに変化可能な可変入賞球装置を表
わす可変入賞球装置画像と、該可変入賞球装置画像が前
記第2状態から前記第1状態へ変化する条件を決定する
ために用いられる始動口を表わす始動口画像とを含み、
前記表示状態変化手段は、少なくとも前記可変入賞球装
置画像の表示状態を変化させることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載ない
し請求項4の発明の構成に加え、前記表示状態変化手段
による表示状態の変化の度合いを調整する調整手段をさ
らに含むことを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1記載ない
し請求項5の発明の構成に加え、前記表示状態変化手段
は、前記打玉画像の前記遊技盤面画像上の位置に応じ
て、前記打玉画像を追跡しながら前記打玉画像を含む前
記特定遊技部の表示画像の表示状態を変化させることを
特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1記載ない
し請求項3の発明の構成に加え、前記特定遊技部の表示
画像は、識別情報を表示結果として表示する可変表示装
置画像と、該可変表示装置画像の表示結果を導出するた
めに用いられる始動口を表わす始動口画像とを含み、前
記表示状態変化手段は、前記可変表示装置画像と前記始
動口画像の表示状態を拡大させることを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、表示状態変化手
段は、遊技機の遊技状態が所定の遊技状態になった場合
に特定遊技部の表示状態を変化させる。
【0017】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加え、表示状態変化手段は、特定遊技
部を拡大して表示装置に表示する。
【0018】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2記載の発明の作用に加え、表示状態変化手
段は、特定遊技部の表示角度を変化させて表示装置に表
示する。
【0019】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項3記載の発明の作用に加え、特定遊技部の表
示画像は、遊技者にとって有利な第1状態と遊技者にと
って不利な第2状態とに変化可能な可変入賞球装置を表
わす可変入賞球装置画像と、可変入賞球装置画像が第1
状態から第2状態へ変化する条件を決定するために用い
られる始動口を表示する始動口画像とを含む。また、表
示状態変化手段は、少なくとも可変入賞球装置画像の表
示状態を変化させる。
【0020】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項4記載の発明の作用に加え、調整手段は、表
示状態変化手段による表示状態の変化の度合いを調整す
る。
【0021】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項5記載の発明の作用に加え、表示状態変化手
段は、打玉画像の遊技盤面画像上の位置に応じて、打玉
画像を追跡しながら打玉画像を含む特定遊技部の表示画
像の表示状態を変化させる。
【0022】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項3記載の発明の作用に加え、特定遊技部の表
示画像は、識別情報を表示結果として表示する可変表示
装置画像と、可変表示装置画像の表示結果を導出するた
めに用いられる始動口を表わす始動口画像とを含み、表
示状態変化手段は、可変表示装置画像と始動口画像の表
示状態を拡大させる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、以下の実施例においては、遊技機
の一例として、パチンコ遊技機を示すが、本発明は、こ
れに限られるものではなく、コイン遊技機やスロットマ
シン等であってもよく、遊技盤面を表わす遊技盤面画像
と、この遊技盤面画像上を移動する打玉を表わす打玉画
像と、遊技者に有利な遊技状態を発生させるために用い
られる特定遊技部の表示画像とを表示可能な表示装置を
含み、この表示装置の表示状態が予め定められた特定の
表示状態となった場合に所定の遊技価値が付与可能とな
る遊技機であれば、すべてに適用することができる。
【0024】図1は、本発明の一実施例に係る遊技機の
構成を示す正面図である。遊技機1の上部には、遊技状
態が予め定められた特定遊技状態となったときに点灯ま
たは点滅する枠ランプ7が設けられている。遊技機1の
開放側側部(図中右側)には、図示しない施錠装置の鍵
穴9が設けられ、その周囲を装飾する錠飾りが設けられ
ている。その錠飾りの一部には、すなわち鍵穴9の上部
には、打玉画像の発射動作が表示されて遊技機1が稼働
中であることを表示する遊技中ランプ8が設けられてい
る。枠ランプ7の両側には、遊技の興趣を向上するた
め、所定の効果音を発生させるスピーカ3が備えられて
いる。遊技機1の左側部には、遊技結果としての玉数す
なわち得点に応じて表示状態が変化するアナログ表示器
10が設けられている。
【0025】遊技機1の左下方部には、使用金額・玉数
表示部5が設けられている。使用金額・玉数表示部5に
は、遊技中の現在の玉数および使用金額が表示される。
使用金額・玉数表示部5の左下方部には、カード挿入口
4が設けられている。遊技者は、予め所定の玉数または
金額が記憶されたカードを購入し、購入したカードをカ
ード挿入口4に挿入することにより、カードに記憶され
た玉数または金額をもとに遊技を開始することができ
る。また、カードには、遊技終了時に遊技結果としての
玉数または金額が再び記憶され、記憶された玉数に応じ
て遊技場で所定の景品等と交換してもよい。カードとし
ては、磁気カード、IC(Integrated Ci
rcuit)カード、光カード等を使用することができ
る。
【0026】使用金額・玉数表示部5の下方部には、使
用金額・玉数表示スイッチ24が設けられている。遊技
者は使用金額・玉数表示スイッチ24を操作することに
より、使用金額・玉数表示部5に使用金額および玉数を
表示させることができる。遊技機1の右下部には、遊技
ハンドル6が設けられている。遊技ハンドル6は、遊技
者が打玉画像の打込を操作するために使用され、この遊
技ハンドル6を遊技者が操作することにより、後述する
ように打玉画像が1個ずつ遊技盤面画像上に発射された
ように表示される。
【0027】遊技機1の中央部には、表示器15(図2
参照)の表示画面2が配置される。遊技開始時には、図
1に示すようにゲームメニュー画面が表示画面2に表示
される。ゲームメニュー画面では、ゲーム選択スイッチ
23、ゲーム説明スイッチ14、カード返却スイッチ3
2が表示される。表示画面2上には、透明のタッチパネ
ルスイッチが設けられており、ゲーム選択スイッチ23
上を遊技者が触れることにより、たとえば、本実施例で
は、ゲーム1〜ゲーム6から所定のゲームを選択するこ
とができ、ゲーム説明スイッチ14に触れることにより
ゲーム説明用の画面を表示させたり、カード返却スイッ
チ32に触れることによりカード挿入口4からカードを
返却させることができる。なお、本実施例では、表示画
面2上のタッチパネルを用いているが、各ゲームメニュ
ーの選択等に関して所定のハード的なスイッチを遊技機
1に設けてもよい。
【0028】図2は、本発明の一実施例に係る遊技機の
構成を示す裏面図である。遊技機1の裏面の中央部に
は、画像表示器15が取付けられる。画像表示器15の
右下方部には、使用金額・玉数表示器12が取付けられ
ている。使用金額・玉数表示器12の表示部が前述の使
用金額・玉数表示部5に相当する。使用金額・玉数表示
器12の下部にはカードユニット13が取付けられてい
る。カードユニット13は、カード挿入口4から挿入さ
れたカードに記録されている情報を読出し、遊技機1の
下方部に取付けられている基本図柄16へ読出したデー
タを転送し、また、基本図柄16から送信されたデータ
をカードに記録する。
【0029】次に、本実施例の遊技機に用いられる制御
回路について説明する。図3は、本実施例の遊技機に用
いられる制御回路の構成を示す図である。本実施例で
は、以下に説明する制御回路によりパチンコ遊技等の所
定の遊技を所定の順序で制御し表示する。
【0030】図3を参照して、制御回路は、画像表示器
15、画像表示器制御基板18、基本回路16、カード
ユニット13、スピーカ3、拡大スイッチ19、角度調
整スイッチ20、位置調整スイッチ21、追跡モードス
イッチ22、ゲーム説明スイッチ14、ゲーム選択スイ
ッチ23、使用金額・玉数表示スイッチ24、表示切換
スイッチ25、スロースイッチ26、割数設定スイッチ
27、発射コントロールスイッチ28、使用金額・玉数
表示部5、枠ランプ7、アナログ表示器13、精算スイ
ッチ31、カード返却スイッチ32を含む。
【0031】拡大スイッチ19は、後述するように画面
の拡大度合いを設定するためのスイッチである。拡大ス
イッチ19は、拡大度合いを指令するための制御信号を
画像表示器制御基板18へ出力する。角度調整スイッチ
20は、後述する表示画面の表示角度を設定するための
スイッチである。角度調整スイッチ20は、表示画面の
表示角度を指令するための制御信号を画像表示器制御基
板18へ出力する。位置調整スイッチ21は、遊技盤面
画像の表示位置を調整するためのスイッチである。位置
調整スイッチ21は、表示位置を指令するための制御信
号を画像表示器制御基板18へ出力する。
【0032】追跡モードスイッチ22は、打玉画像の位
置を追跡し、打玉画像の周囲を順次表示する追跡モード
を選択するためのスイッチである。追跡モードスイッチ
22は、追跡モードが選択されたことを指令する制御信
号を画像表示器制御基板18へ出力する。ゲーム説明ス
イッチ14は、ゲーム説明画面を表示させるためのスイ
ッチである。ゲーム説明画面では、ゲームの手順および
操作方法等が表示される。ゲーム説明スイッチ14は、
ゲーム説明画面が選択されたことを指令する制御信号を
画像表示器制御基板18へ出力する。上記の各スイッチ
は、表示画面2上のタッチパネルスイッチにより構成さ
れるが、ハード的なスイッチを別途設けてもよい。
【0033】画像表示器制御基板18は、各スイッチか
ら出力された制御信号および基本回路16から出力され
る制御信号をもとに画像表示器15に所定の画像を表示
するとともに、表示した画像に応じた効果音をスピーカ
3を用いて発生させる。
【0034】ゲーム選択スイッチ23は、複数のゲーム
の中から所定のゲームを選択するためのスイッチであ
る。本実施例では、後述するように、第1種パチンコ遊
技機、第2種パチンコ遊技機、第3種パチンコ遊技機、
およびスロットマシン等のゲームを選択することができ
る。ゲーム選択スイッチ23は、選択されたゲームを指
令するための制御信号を基本回路16へ出力する。基本
回路16は、ゲーム選択スイッチ23から出力された制
御信号に応じたゲーム画面を表示するよう画像表示器制
御基板18へ制御信号を出力する。
【0035】使用金額・玉数表示スイッチ24は、使用
金額・玉数表示部5の表示状態を制御するためのスイッ
チである。使用金額・玉数表示スイッチ24は、操作状
態に応じて使用金額・玉数を表示させるための制御信号
を基本回路16へ出力する。基本回路16は、使用金額
・玉数表示スイッチ24から出力された制御信号に応じ
て、使用金額・玉数表示部5の表示状態を制御する。
【0036】表示切換スイッチ25は、後述するスター
ト画像およびメニュー画像を表示し、スタート画像が選
択された場合は遊技を開始し、メニュー画像が選択され
た場合はメニュー画面を表示させるためのスイッチであ
る。表示切換スイッチ25は、遊技者の操作状態に応じ
て制御信号を基本回路16へ出力する。基本回路16
は、表示切換スイッチ25から出力された制御信号に応
じて、遊技を開始させたり、メニュー画面を表示させる
ための制御信号を画像表示器制御基板18へ出力する。
画像表示器制御基板18は、画像表示器15に、基本回
路16から出力された制御信号に応じて遊技を所定順序
で表示したり、メニュー画面を表示させる。
【0037】スロースイッチ26は、後述する遊技盤面
画像上での打玉画像の移動速度を調整するためのスイッ
チである。遊技者は、スロースイッチ26を操作するこ
とにより、好みの速度で打玉画像の移動速度を設定する
ことができる。スロースイッチ26は、遊技者の操作に
応じた速度を指令するための制御信号を基本回路16へ
出力する。基本回路16は、スロースイッチ26から出
力された制御信号に応じて、打玉画像を表示するよう指
令する制御信号を画像表示器制御基板18へ出力する。
画像表示器制御基板18は、基本回路16から出力され
た制御信号に応じて所定の速度で打玉画像が移動するよ
う画像表示器15を制御するとともに、スピーカ3によ
る効果音を打玉画像の移動速度に応じて変化させる。
【0038】割数設定スイッチ27は、後述する打玉画
像の移動軌跡の選択確率を設定するためのスイッチであ
る。本実施例の遊技機では、遊技盤面上のすべての構造
物を画像として表示する。したがって、従来の遊技機の
ように物理的に釘を調整することなく、この割数設定ス
イッチ27を調整することにより、打玉画像の移動軌跡
が所定の移動軌跡となる確率を設定することができる。
したがって、従来では熟練した釘師により遊技価値の付
与度合いを変更していたが、本実施例の遊技機では、単
にスイッチを調整するだけで割数を設定することがで
き、遊技機の管理が非常に簡便となる。
【0039】割数設定スイッチ27は、設定された割数
に応じた制御信号を基本回路16へ出力する。基本回路
16は、割数設定スイッチ27から出力された制御信号
に応じて、打玉画像の移動軌跡を制御するための制御信
号を画像表示器制御基板18へ出力する。画像表示器制
御基板18は、入力した制御信号に応じて画像表示器1
5に表示される打玉画像の移動軌跡を制御する。割数設
定スイッチ27は、上記のように、遊技場で管理すべき
スイッチであるため、遊技機1の裏面等遊技者が直接操
作できない部分に設けられる。
【0040】発射コントロールスイッチ28は、遊技ハ
ンドル6内に具備され、遊技ハンドル6の操作状態に応
じて、打玉画像の発射状態を制御するためのスイッチで
ある。すなわち、打玉画像の発射時の速度および発射間
隔等を設定する。発射コントロールスイッチ28は、操
作状態に応じた発射状態を指令するための制御信号を基
本回路16へ出力する。基本回路16は、発射コントロ
ールスイッチ28から出力された制御信号に応じて打玉
画像が発射されたように表示するための制御信号を画像
表示器制御基板18へ出力する。画像表示器制御基板1
8は、入力した制御信号に応じて打玉画像の発射状態を
制御し、画像表示器15上に表示する。
【0041】基本回路16は、上記動作以外に、大当り
の発生に関する情報を示すための大当り情報および始動
入賞口を表わす始動入賞口部への打玉画像の入賞個数の
うち実際に可変表示装置を表わす可変表示装置部におけ
る図柄の変動表示の始動に使用された個数等を示すため
の有効始動情報等を含む管理データをホストコンピュー
タであるホール用管理コンピュータ等に対して出力す
る。また、遊技者が遊技を終了した後その売上データを
ホストコンピュータであるホール用管理コンピュータ等
に対して出力する。また、基本回路16は、枠ランプ7
の点灯状態を制御する。
【0042】精算スイッチ31は、遊技者が遊技を終了
し使用金額を精算したい場合に精算動作を指令するため
のスイッチである。遊技者が精算スイッチ31を操作す
ると、精算スイッチ31は、精算動作を指令するための
制御信号をカードユニット13へ出力する。カードユニ
ット13は、精算スイッチ31から出力される制御信号
を受けると、基本回路16から現在の玉数に関するデー
タを受け、その玉数をカードに記録したり、その玉数ま
たはその玉数に応じた金額等をカードに記録する。
【0043】カード返却スイッチ32は、カードの返却
動作を指令するためのスイッチである。カード返却スイ
ッチ32は、遊技者の操作に応じて、カードの返却動作
を指令するための制御信号をカードユニット13へ出力
する。カードユニット13は、カード返却スイッチ32
から出力される制御信号に応じてカード挿入口4からカ
ードを排出させる。
【0044】カードユニット13は、カードが挿入され
たとき、カードに記録されている玉数または金額等を読
出し、これらのデータを基本回路16へ出力する。基本
回路16では、これらのデータに応じた遊技が行なわれ
るよう各種機器を制御する。また、基本回路16から現
在の玉数がカードユニット13へ送信され、カードユニ
ット13は、現在の玉数に応じてアナログ表示器10の
表示状態を制御する。
【0045】基本回路16は、制御用プログラムに従っ
て遊技機の各種機器を制御する。基本回路16の内部に
は、制御用プログラム等を記憶しているROM(Rea
dOnly Memory)と、その制御用プログラム
に従って制御動作を行なうためのCPU(Centra
l Processing Unit)と、CPUのワ
ーク用メモリとして機能するRAM(Random A
ccess Memory)と、I/O(Input/
Output)ポートと、クロック発生回路等とが設け
られている。なお、基本回路46の内部構成については
図示を省略する。
【0046】図4は、図3に示す画像表示器制御基板1
8の構成を示すブロック図である。画像表示器制御回路
18は、CRTコントロール回路33、リセット回路4
1、発振回路34、VDP(Video Displa
y Processor)35、VDP36、キャラク
タROM38、JPEG(Joint Photgra
phic Coding Expert Group)
用復号化IC37、キャラクタROM39、映像切換回
路40を含む。CRTコントロール回路33は、CPU
331、RAM332、ROM333を含む。VDP3
5はVRAM(Video RAM)351を含む。V
DP36は、VRAM361を含む。
【0047】発振回路34からクロック信号がCRTコ
ントロール回路33に入力され、リセット回路41から
リセット信号がCRTコントロール回路41に入力され
る。VDP35は、VRAM351を内蔵しており、電
源投入時等において、キャラクタROM38のアドレス
を指定するアドレス信号をキャラクタROM38に出力
する。このとき、キャラクタROM38に記憶されてい
る創作画像データの一例であるアニメ画像データが読出
される。次に、読出したアニメ画像データをVRAM3
51にマッピングする。
【0048】また、VDP36も同様に、VRAM36
1を内蔵しており、電源投入時等において、キャラクタ
ROM39のアドレスを指定するアドレス信号をJPE
G用復号化IC37に出力する。これに応じて、JPE
G用複合化IC37からそのアドレス信号がキャラクタ
ROM39に出力される。次に、キャラクタROM39
に記憶されている実写画像データがJPEG用複合化I
C57に入力される。キャラクタROM39に記憶され
ている実写画像データは、JPEG規格に基づいてデー
タが圧縮された状態で記憶されており、その圧縮された
画像データがJPEG用復号化IC57に入力され、元
の画像データに復号化される。復号化された元の画像デ
ータは、VDP36に入力される。VDP36は、入力
された画像データをVRAM361にマッピングする。
【0049】上記のアニメ画像データとしては、後述す
るリーチ時または大当り時の表示画面に対応する画像デ
ータであり、実写画像データは後述する遊技盤面画像に
対応する画像データである。したがって、本実施例で
は、遊技盤面画像は、実写画像を元に表示されており、
非常にリアルな画面が表示され、遊技の興趣を向上する
ことができる。
【0050】また、このJPEG規格に基づく画像デー
タの圧縮に用いられるアルゴリズムは、DCT(Dis
crete Cosine Transform)を基
本とした方式と、2次元空間でDPCM(Differ
ential PCM)を行なう可逆符号化方式とがあ
る。さらに、DCT方式は、ベースライン・プロセス
(必須機能)と、拡張DCTプロセス(オプション機
能)の2つに分類される。これらの方式と別に、上記の
方式を組合せて、プログレッシブ・ビルトアップを実現
するハイアラキカル・プロセスがある。
【0051】CRTコントロール回路33の内部には、
制御プログラムおよび後述する分割移動データ等を記憶
しているROM333と、その制御用プログラムに従っ
て制御動作を行なうためのCPU331と、CPU33
1のワーク用メモリとして機能し、分割移動データを用
いて演算したデータ等を記憶するRAM332と、I/
Oポート等が設けられている。CRTコントロール回路
33は、VDP35に対し、アドレス信号、リード信
号、ライト信号、および映像同期信号等の各種制御信号
を出力する。また、VDP35からCRTコントロール
回路33へデータ信号が伝送される。同様に、CRTコ
ントロール回路33は、VDP36に対し、アドレス信
号、リード信号、ライト信号、および映像同期信号等の
各種制御信号を出力する。また、VDP36は、データ
信号をCRTコントロール回路33へ出力する。
【0052】VDP35は、CRTコントロール回路3
3から出力されたアドレス信号に従って、VRAM35
1内の指定されたアドレスに記憶されているアニメ画像
データを映像切換回路40へ出力する。同様に、VDP
36も、CRTコントロール回路33から送られてきた
アドレス信号に従って、VRAM361内の指定された
アドレスに記憶されている実写画像データを映像切換回
路40へ出力する。CRTコントロール回路33は、切
換回路40の動作を制御するため、映像選択信号を映像
切換回路40へ出力する。映像選択信号は、VDP35
から送られてきたアニメ画像データまたはVDP36か
ら送られてきた実写画像データのいずれを選択して表示
させるかを指令するための信号である。
【0053】映像切換回路40は、入力した映像選択信
号に応じて、アニメ画像データまたは実写画像データの
一方を選択して選択したデータに応じたRGB信号から
カラーCRTである画像表示器15へ出力する。映像切
換回路40は、高速にアニメ画像データまたは実写画像
データを切換えることができ、アニメ画像と実写画像と
が同時に画像表示器15に表示されているように見せる
ことが可能である。また、上記の各動作は、コントロー
ル基板である基本回路16から出力されるコマンドデー
タCOM0〜COM7の指令信号に応じて行なわれてい
る。
【0054】次に、本実施例の遊技機を用いて遊技を行
なうことができるゲームの種類について説明する。図5
〜図8は、本実施例の遊技機のゲーム種類を説明するた
めの図である。
【0055】図5は、第1種パチンコ遊技機の表示例を
示している。表示画面は、遊技盤面用表示画面2aとメ
ニュー用表示画面2bとに分割されて表示される。遊技
盤面用表示画面2aには、第1種パチンコ遊技機の遊技
盤面画像が表示されている。この表示は、たとえば、前
述のゲーム選択画面23のGAME1を遊技者が選択す
ることにより表示される。メニュー用表示画面2bに
は、表示切換スイッチであるSTARTスイッチ25a
およびMENUスイッチ25bがそれぞれ表示される。
STARTスイッチ25aを遊技者が選択することによ
り遊技を開始することができる。また、MENUスイッ
チ25bを遊技者が選択することによりメニュー画面を
表示させることができる。
【0056】遊技盤面用表示画面2aに表示されている
第1種パチンコ遊技機の遊技盤面画像は、前述したキャ
ラクタROM39に記憶されている実写画像データをも
とに表示されている。したがって、遊技盤面用表示画面
2aに表示される遊技盤面画像は非常にリアルな表示と
なり、遊技者はあたかも実際のパチンコ遊技機により遊
技をしているかのような実感を得ることができる。
【0057】メニュー用表示画面2bに表示されている
表示切換スイッチ25は、キャラクタROM38に記憶
されているアニメ画像データをもとに表示されている。
したがって、メニュー用表示画面には、任意の画像デー
タを表示することができ、遊技機の操作性を向上させる
ことができる。なお、遊技盤面用表示画像2aには、実
写画像データをもとに遊技盤面画像を表示しているが、
メニュー用表示画面2bと同様にアニメ画像データを用
いて遊技盤面画像を表示するようにしてもよい。以下の
各ゲーム種類例についても同様である。
【0058】図6は、第2種パチンコ遊技機の表示例を
示す図である。遊技盤面用表示画面2aには、第2種パ
チンコ遊技機の遊技盤面画像が表示されている。その他
の点は上記と同様である。
【0059】図7は、第3種パチンコ遊技機の表示例を
示す図である。遊技盤面用表示画面2aには、第3種パ
チンコ遊技機の遊技盤面画像が表示されている。その他
の点は上記と同様である。
【0060】図8は、スロットマシンの表示例を示す図
である。遊技盤面用表示画面2aには、スロットマシン
の遊技盤面画像が表示されている。その他の点は上記と
同様である。
【0061】上記のように、本実施例の遊技機では、1
つの表示画面2に複数種類の遊技機の遊技盤面画像を表
示することができ、遊技者は1台の遊技機により複数種
類の遊技を楽しんだり、また、所望の遊技機の遊技を楽
しんだりすることが可能となる。また、表示画面2の下
方にはメニュー用表示画面2bを表示することにより、
複数の操作スイッチを適宜表示することができ、遊技操
作が容易となり、遊技者が遊技を楽しむことが可能とな
る。
【0062】次に、本実施例の遊技機による遊技の進行
状態について説明する。図9〜図14は、遊技の進行状
態を説明するための図である。以下の各図では、第1種
パチンコ遊技機の遊技盤面画像を例に説明するが、他の
遊技機でも同様に表示することができる。
【0063】図1に示すゲームメニュー画面が表示され
ているとき、ゲーム選択スイッチ23のGAME1を選
択することにより、図9に示す遊技盤面用表示画面2a
およびメニュー用表示画面2bが表示される。このと
き、メニュー用表示画面2bの表示切換スイッチのST
ARTスイッチ25aを使用者が選択すると、表示画面
は図10に示すようになる。一方、MENUスイッチ2
5bを遊技者が選択すると図1に示すゲームメニュー画
面が再び表示される。
【0064】図9に示すSTARTスイッチ25a画像
が選択された場合、図10に示す遊技盤面画像表示切換
メニューがメニュー用表示画面2bに表示される。遊技
盤面画像表示切換メニューは、拡大スイッチ19、角度
調整スイッチ20、位置調整スイッチ21、追跡モード
スイッチ22、スロースイッチ26からなり、さらに右
端に次画面を選択するための表示切換スイッチである次
画面スイッチ25cが表示される。遊技盤面画像表示切
換メニューは、前述のように遊技盤面画像の表示状態を
切換えるためのスイッチである。ここで、次画面を選択
するための次画面スイッチ25cが操作されると、表示
画面2は図11に示すようになる。
【0065】次画面を選択するための次画面スイッチ2
5cが操作されると、図11に示すように、メニュー用
表示画面2bには、精算スイッチ31、カード返却スイ
ッチ32、および前画面を選択するための表示切換スイ
ッチである前画面スイッチ25dがそれぞれ表示され
る。ここで、精算スイッチ31が操作された場合、前述
の精算動作が行なわれる。また、カード返却スイッチ3
2が操作された場合、前述のカード返却動作が行なわれ
る。また、前画面を選択するための前画面スイッチ25
dが操作された場合、図10に示す遊技盤面画像表示切
換メニューが再び表示される。
【0066】また、図10に示す拡大スイッチ19が操
作された場合、図12に示すように、自動拡大スイッチ
19a、2倍スイッチ19b、5倍スイッチ19c、前
画面を選択するための前画面スイッチ25dがそれぞれ
表示される。ここで、自動拡大スイッチ19aが操作さ
れた場合、リーチ時に自動的に可変表示装置を表わす可
変表示装置部43が拡大表示される。また、前画面を指
定するための前画面スイッチ25dが操作された場合、
図10に示す遊技盤面画像表示切換メニューが再び表示
される。
【0067】また、2倍スイッチ19bおよび5倍スイ
ッチ19cが操作された場合、図13に示すように、メ
ニュー用表示画面2bには、「拡大する場所を画面上で
指して下さい」というメッセージが表示され、さらに、
前画面を指定するための前画面スイッチ25dが表示さ
れる。ここで、遊技者は、遊技盤面用表示画面2a上の
拡大表示したい部分を触ることにより、タッチパネルに
よりその位置が指定され、その部分が拡大表示される。
すなわち、図12に示す状態で2倍スイッチ19bが操
作されている場合には、指定された部分が2倍に拡大さ
れ、5倍スイッチ19cが操作されている場合は指定さ
れた部分が5倍に拡大されて表示される。
【0068】たとえば、2倍スイッチ19bが操作さ
れ、可変表示装置部43が指定された場合、図14に示
すように、可変表示装置部43が2倍に拡大されて遊技
盤面用表示画面2aに表示される。また、遊技盤面用表
示画面2aの右下部には、遊技盤面全体を表わす画像2
cが表示される。したがって、遊技者は、遊技盤面全体
の状態を画像2cにより確認しながら、もっとも興味の
ある可変表示装置部43の部分を拡大した状態で遊技を
楽しむことが可能となり、遊技の興趣を向上することが
可能となる。
【0069】また、図14における遊技盤面表示画面2
aの拡大の大きさは、可変表示装置部43と始動入賞部
を含めて拡大しているので、可変表示装置部での可変表
示と打玉の始動入賞を見損うことがない。
【0070】また、メニュー用表示画面2bには、図1
0に示す遊技盤面画像表示切換メニューから拡大スイッ
チ19の代わりに取消スイッチ19dが表示され、さら
に次画面を選択するための次画面スイッチ25cの代わ
りに前画面を選択するための表示切換スイッチ25dが
表示されている。ここで、取消スイッチ19dを操作す
ると、図10に示す拡大表示が行なわれていない表示画
面が表示される。また、前画面を指定するための前画面
スイッチ25dが操作されると、図13に示す前画面が
再び表示され、遊技者は、拡大する場所を指定しなおす
ことが可能となる。
【0071】また、角度スイッチ20を操作すると、後
述するように、遊技盤面画像(ここでは可変表示装置部
43)の表示角度が変化する。また、位置調整スイッチ
21を操作することにより、遊技盤面用表示画像2aの
表示位置を任意に移動することができる。また、追跡モ
ードスイッチ22を操作すると、遊技盤面画像上の1つ
の打玉画像を追跡して表示状態が変化する追跡モードと
なる。また、スロースイッチ23を操作すると、打玉画
像の移動速度を所定の速度に設定することができる。
【0072】次に、本実施例の遊技機の表示画面の表示
例について説明する。図15〜図18は、本実施例の遊
技機の表示画面の表示例を説明するための図である。
【0073】通常、パチンコ遊技機では、遊技領域内に
始動入賞領域の一例の始動入賞口が設けられており、遊
技領域内に打込まれた打玉がこの始動入賞口に入賞すれ
ば、可変表示装置の可変表示部が可変開始され、まず右
可変表示部が可変停止し、次に中可変表示部が可変停止
し、最後に右可変表示部が可変停止する。そして、停止
時の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえ
ば777等の特有の識別情報の組合せ)となれば、特定
遊技状態が発生して、可変入賞球装置が開成して打玉が
入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。
【0074】この可変入賞球装置は、通常は閉成状態と
なっており打玉が入賞不可能な遊技者にとって不利な第
2の状態となっている。そして、特定遊技状態が発生す
れば可変入賞球装置が開成状態となり、第1の状態すな
わち大当り状態となる。この可変入賞球装置の第1の状
態は、所定時間(たとえば30秒間)の経過または所定
個数(たとえば10個)の打玉の入賞のうちいずれか早
い方の条件が成立することにより終了して第2の状態と
なる。
【0075】上記所定個数の打玉の入賞は、通常テンカ
ウント表示される。また、第1の状態となっている可変
入賞球装置内に侵入した打玉が特定入賞領域(Vポケッ
ト)に入賞すれば、可変入賞球装置の第1の状態が終了
するのを待って再度その可変入賞球装置を第1の状態に
する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御
の実行上限回数はたとえば16回と定められている。上
記のように特定入賞領域に打玉が入賞した場合、V入賞
表示が行なわれる。本実施例では、上記の動作を表示画
面2上に表示された遊技盤面画像および打玉画像等によ
り表示する。
【0076】図15は、テンカウント表示の一表示例を
示す図である。上記のように、可変入賞球装置を表わす
可変入賞球装置部49に打玉画像が入賞したように表示
される場合、打玉画像の入賞個数に応じてテンカウント
表示画像2dが遊技盤面用表示画像2aの右下部に表示
される。したがって、遊技者は、テンカウント表示画像
2dに表示された個数を見ることにより、現在何個の打
玉画像が可変入賞球装置部49に入賞しているかを確認
することができる。図16は、V入賞表示の表示例を示
す図である。上記のように、可変入賞球装置部49の特
定入賞領域に相当する部分に打玉画像が入賞したように
表示された場合、V入賞表示画像2eが遊技盤面用表示
画面2aに表示される。遊技者は、V入賞表示画像2e
を確認することにより、特定入賞領域に打玉画像が入賞
したことを確認することができる。
【0077】上記のテンカウント表示画像2dおよびV
入賞表示画像2eの表示例は一例であり、遊技者の遊技
を妨げない部分であれば表示画面上のどの部分に表示し
てもよいし、また、その表示態様も通常の数字または英
文字ではなく、遊技者の遊技の興趣をそそる装飾された
文字や時間とともに変化する文字やその他の画像であっ
てもよい。
【0078】図17は、リーチ時の表示画面の一例を示
している。図17に示すように、リーチ状態が発生した
場合、遊技盤面表示画面2aには全体に「REACH
!」を表示するとともに、画面全体に稲妻が走ったよう
な画像を表示する。このとき、画面全体を点滅させても
よいし、稲妻の部分の色を変更したり、その他の部分の
色を変更したりして遊技者にアピールするようにしても
よい。また、遊技盤面用表示画面2aの右下方部には現
在の遊技状態を遊技者に知らせるための画像2cが表示
されている。したがって、遊技者は、画面全体がリーチ
様の画面に切換わったとしても、遊技状態を確認するこ
とができる。
【0079】図18は、大当り時の表示画面の一例を示
す図である。図18に示すように、遊技盤面用表示画面
2aの中央部には、「FEVER!!」が表示されると
ともに、花火が爆発したかのような画像が表示される。
このとき、リーチ時と同様に画面全体を点滅させてもよ
いし、各部分の色を変更して遊技者にアピールするよう
にしてもよい。また、遊技盤面用表示画面2aの右下方
部には、現在の遊技状態を表示する画像2cが表示され
ており、リーチ時と同様に遊技者は現在の遊技状態を確
認することができる。
【0080】上記のように、本実施例の遊技機では、打
玉を含む遊技盤面全体を画像表示しているので、従来の
機械的構造物による表示ではできなかったあらゆる種類
の画像を表示することができ、遊技の面白味を向上さ
せ、遊技の興趣を向上することが可能となる。
【0081】次に、本実施例の遊技機の打玉画像の移動
状態の制御方法について説明する。上記のように本実施
例では、打玉を含め遊技盤面全体を画像表示するため、
打玉画像の移動軌跡は図3に示す画像表示器制御基板1
8および基本回路16により制御し表示する必要があ
る。以下、その制御方法について詳細に説明する。図1
9は、本実施例の遊技機の打玉画像の分割移動データを
説明するための図である。
【0082】図19を参照して、表示画面2上に遊技盤
面画像が表示されている場合、遊技盤面画像に入射され
た打玉画像は、たとえば、P1〜P5に示す各位置およ
びL1〜L13に示す各軌跡により決定される移動軌跡
に従い移動する。打玉画像が各移動軌跡のうちどの移動
軌跡を選択するかの決定は、遊技ハンドル6の操作状態
すなわち発射レベルにより決定される。図20は、発射
レベルと打玉画像の移動軌跡との関係を示す図である。
【0083】図19および図20を参照して、発射レベ
ルが1の場合(発射レベルが一番弱い場合)、打玉画像
の移動軌跡は、P1まで行き再び戻る移動軌跡となる。
発射レベルが2の場合は、P2まで行き戻る移動軌跡と
なる。発射レベル3の場合はP3まで行き戻る軌跡とな
る。発射レベル4の場合はP4まで行き戻る移動軌跡と
なる。発射レベル5の場合はP5まで行き戻る移動軌跡
となる。発射レベル6の場合はP5まで移動し、移動軌
跡L1を選択する。発射レベル7の場合はP5まで移動
し移動軌跡L2を選択する。発射レベル8の場合はP5
まで移動し移動軌跡L3を選択する。発射レベル9の場
合はP5まで移動し移動軌跡L4を選択する。発射レベ
ル10の場合はP5まで移動し移動軌跡L5を選択す
る。発射レベル11の場合はP5まで移動し移動軌跡L
6を選択する。発射レベル12の場合はP5まで移動し
移動軌跡L7を選択する。発射レベル13の場合はP5
まで移動し移動軌跡L8を選択する。発射レベル14の
場合はP5まで移動し移動軌跡L9を選択する。発射レ
ベル15の場合はP5まで移動し移動軌跡L10を選択
する。発射レベル16の場合はP5まで移動し移動軌跡
L11を選択する。発射レベル17の場合はP5まで移
動し移動軌跡L12を選択する。発射レベル18の場合
はP5まで移動し移動軌跡L13を選択する。上記のよ
うに発射レベルに応じて打玉画像の移動軌跡が順次変化
する。
【0084】上記のように打玉画像が移動するために使
用されるデータは、図21に示すように、複数のデータ
に分割されて記憶されている。たとえば、図21に示す
ように、図4のROM333のアドレスXX00(Xは
任意の数)にP0からP1までの分割移動データが記憶
されている。以降順に各分割データが図21に示すよう
に記憶されている。したがって、発射コントロールスイ
ッチ28から出力される発射レベルを示す信号を基本回
路16が受け、発射レベルが1の場合は、ROM333
のアドレスXX00のP0からP1までの分割移動デー
タに基づいて打玉画像の移動制御をするよう画像表示器
制御基板18へ制御信号を出力する。画像表示器制御基
板18は、入力した制御信号に応じて、ROM333の
アドレスXX00に記憶されているP0からP1までの
分割移動データを読出し、この分割移動データに従い打
玉画像をP0からP1まで移動させ再び戻るように表示
する。各発射レベルの場合も上記と同様の動作である。
【0085】分割移動データとしては、たとえば、P0
からP1の場合P0とP1との位置のみを記憶し、その
間は、CPU331により計算し分割移動データを順次
補間していくようにしてもよいし、また、予めP0から
P1までを細かく分割し、各分割点の位置を分割移動デ
ータとして記憶していてもよい。また、スロースイッチ
23の操作状態に応じて打玉画像の移動速度を変更する
ため、最小移動速度に対応する分割移動データを記憶し
てもよい。上記の分割移動データは、複数の移動軌跡に
対して重複することなく各移動軌跡を分割し、分割され
た移動軌跡毎に記憶されているため、同一の移動軌跡に
対して重複した分割移動データを持つことはない。した
がって、打玉画像の移動制御するためのデータとして必
要最小限のデータを用いることができ、ROM333の
記憶容量が少ない場合でも打玉画像の移動軌跡の数を増
大することができる。この結果、遊技者は、打玉がどの
ように移動するかを予測することができず、従来の遊技
機と同様に打玉画像の移動軌跡がランダムな移動軌跡と
なり、遊技の興趣を損なうことがない。
【0086】次に、本実施例の遊技機における打玉画像
の移動軌跡の割数の設定について説明する。本実施例で
は、遊技盤面全体を画像表示しているため、従来の遊技
機のように釘調整を行ない入賞する確率を変化させるこ
とはできない。しかし、遊技盤面画像上の打玉画像の移
動軌跡は、基本回路16および画像表示器制御基板18
により任意に制御することができるので、以下に述べる
割数設定を行なうことにより、打玉画像の入賞しやすさ
を任意に設定することができる。図22は、割数設定を
説明するための図である。
【0087】図22の(A)を参照して、打玉画像が移
動軌跡L14に従い移動する場合、打玉画像は釘画像N
1と衝突し、移動軌跡L15またはL16に従い移動す
る。本実施例では、上流で移動軌跡L14の流路が選択
された場合、分岐点P6において移動軌跡L15または
L16のいずれかを選択する選択方法は、たとえば、
「0〜99」の範囲で随時更新されるランダムカウンタ
(乱数)を使用して決定される。このランダムカウンタ
は、基本回路16のRAMに記憶されている。上記の選
択方法は、ランダムカウンタのカウント値に応じて図2
2に示す流路選択テーブルの設定1を用いて決定され
る。図22の(A)では、分岐点P6から移動軌跡L1
5を選択する確率は85%に設定され、移動軌跡L15
を選択する確率は15%に設定されている。すなわち、
図22に示す設定位置の流路選択テーブルを用いること
により、流路の選択が行なわれる。具体的には、ランダ
ムカウンタの値が「0〜14」のとき選択流路としてA
ルートすなわち移動軌跡L16が選択され、ランダムカ
ウンタの値が「15〜99」のとき選択流路としてBル
ートすなわち移動軌跡L15が選択される。
【0088】次に、割数設定を変更する場合は、たとえ
ば、図22の(B)に示すようになる。図22の(B)
では、流路選択テーブルの設定2の状態が設定されてい
る。具体的には、ランダムカウンタの値が「0〜29」
のとき選択流路としてAルートすなわち移動軌跡L16
が選択され、ランダムカウンタの値が「30〜99」の
とき選択流路としてBルートすなわち移動軌跡L15が
選択される。したがって、移動軌跡L15が選択される
確率は70%であり、移動軌跡L16が選択される確率
は30%となる。また、ランダムカウンタの値の抽出
は、所定のタイミング、たとえば、打玉画像の発射時、
分岐点に打玉画像が達したとき等に行なわれる。
【0089】上記のように、流路選択テーブルの設定を
変えるだけで、割数設定を変更することができ、始動口
を表わす始動口部W1へ打玉画像が入賞する確率を容易
に変更することができる。この結果、従来の遊技機では
釘師の熟練した技術を要したが、本実施例の遊技機で
は、割数設定スイッチ27により流路選択テーブルの設
定を変えるだけで実現することができ、遊技機の管理が
非常に簡便となる。また、図22では流路選択テーブル
の設定として2種類の場合を示したが、範囲の異なる複
数の設定種類を設けることにより、入賞確率をきめ細か
く設定することができる。なお、図22では、入賞口部
について説明したが、始動入賞口部、可変入賞球装置
部、風車部、通過口部、ワープ部等において、分岐点が
設定され複数の流路を選択する場合は、上記と同様に各
分岐点ごとにランダムカウンタを設け割数設定を行なっ
てもよいし、複数の分岐点に対して1つのランダムカウ
ンタを設け、そのランダムカウンタの値により各割数設
定を行なってもよい。また、選択される流路が3つ以上
ある場合は、各流路毎に発生する確率を設定すれば上記
と同様に割数を設定することができる。また、1つの移
動軌跡であっても移動時間を複数設定し、いずれかを選
択することにより打玉画像の移動表示におけるバラエテ
ィを向上させてもよい。
【0090】ところで、本実施例では、デジタル回路を
用いてランダムカウンタを構成してよいので、ある程度
の周期性が発生する可能性がある。この周期性をなく
し、よりランダムな打玉画像の移動軌跡を実現するた
め、ランダムカウンタのカウンッタアップを割込処理の
余り時間等に行なったり、コンデンサ等のアナログ的素
子の特性(たとえば、コンデンサの充放電特性)また
は、特性の不安定なセンサの出力等に応じて不規則にラ
ンダムカウンタのカウンタアップを行なうようにしても
よい。
【0091】次に、役物内の打玉画像の移動軌跡制御に
ついて説明する。図24は、第2種パチンコ遊技機の第
2可変入賞球装置内の打玉画像の移動軌跡制御を説明す
るための図である。役物の一例である第2可変入賞球装
置部70には、変動表示される玉受部材部71があるた
め、玉受部材部71の表示状態を考慮して移動軌跡を決
定する必要がある。
【0092】図24を参照して、玉受部材部71が閉成
状態にあるとき、分岐点P12から移動軌跡L25が選
択されたとき、分岐点P13では、必ず移動軌跡L26
が選択される。また、同様に、分岐点P14では、移動
軌跡L29が選択される。
【0093】上記の表示は以下のようにして行なわれ
る。基本回路16のCPUから出力される制御信号によ
り、CRTコントロール回路33のCPU331により
ROM333内の移動軌跡L25の分割移動データが選
択された場合、基本回路16のCPUから出力される玉
受部材部71の状態を示す制御信号をもとに、CPU3
31が玉受部材部71が閉成状態にあることを検出し、
この検出結果をもとに次の移動軌跡として、移動軌跡L
26の分割移動データをROM333から選択し、移動
軌跡L26の分割移動データに従って打玉画像の移動軌
跡を制御する。この結果、打玉画像は、玉受部材部71
の閉成状態に応じてそのまま直下する流路である移動軌
跡L26に従い移動表示される。移動軌跡L29の選択
動作についても上記と同様である。
【0094】一方、玉受部材部71が開成状態で表示さ
れている場合、分岐点P13では移動軌跡L27が選択
され、分岐点P14では移動軌跡L28が選択される。
すなわち、基本回路16から出力される玉受部材部71
の状態を表わす制御信号を画像表示器制御基板18が検
出し、玉受部材部71が開成状態で表示されていること
に応じて、移動軌跡L27およびL28の分割移動デー
タが順次選択される。この結果、打玉画像は、玉受部材
部71の開成状態に応じて移動しているかのように表示
される。
【0095】移動軌跡L30が選択され打玉画像が分岐
点P16まで移動すると、上記と同様に可動板部72の
開閉状態に応じて移動軌跡が選択される。すなわち、可
動板部72が開成状態の場合に移動軌跡L31が選択さ
れ、閉成状態の場合、移動軌跡L32およびL34が選
択され、打玉画像は、可動板部72上を転がり、盃部8
0の方向へ導かれるように表示される。上記の移動軌跡
制御は、上記に説明した玉受部材71と同様に行なわれ
る。次に、打玉画像は、盃部80上の停止点P18〜P
22で停止し、停止点P20に移動したとき、移動軌跡
L37が選択され、下方へ流下するように表示される。
【0096】次に、風車回転判定および始動口入賞判定
について説明する。図25は、風車回転判定および始動
口入賞判定を説明するための図である。図25を参照し
て、風車部73上に打玉画像が表示された場合、風車部
73は打玉画像により回転しているように表示する必要
がある。この状態を表示するため、本実施例では、移動
軌跡L45、L46、L47が選択されたとき、風車部
73が回転表示するように設定されている。
【0097】また、始動口入賞部74のほぼ真ん中へ打
玉画像が入賞した場合、始動口入賞があったかのように
表示する必要がある。本実施例では、移動軌跡L53が
選択された場合、始動口入賞があった状態が表示され
る。上記各移動軌跡の選択の検出は、前述と同様に、各
移動軌跡に対応した分割移動データが選択されたことに
応じて行なわれている。
【0098】次に、第3種パチンコ遊技機の権利発生装
置への入賞判定について説明する。図26は、第3種パ
チンコ遊技機の権利発生装置部への入賞判定を説明する
図である。図26を参照して、権利発生装置部91で
は、開閉板部92が開成状態にあるときと閉成状態にあ
るときとの二通りの状態で表示される。開閉板部92が
開成状態にあるとき、移動軌跡L62、L63、L6
9、L66が選択された場合、最終的に移動軌跡L70
が選択され、権利発生装置部91に打玉画像が入賞した
ように表示される。また、開閉板部92が閉成状態にあ
るとき、移動軌跡L71〜L74がそれぞれ選択され、
権利発生装置部91に入賞しない状態が表示される。し
たがって、権利発生装置部への入賞判定についても、上
記と同様に、開閉板部92の開閉状態に応じて移動軌跡
を選択することにより、あたかも開閉板部92の開成状
態に応じて打玉画像が移動しているかのように表示する
ことが可能となる。
【0099】次に、本実施例の遊技機の動作状態に対応
した表示画面の状態について説明する。図27は、本実
施例の遊技機の画面表示の状態を説明するための図であ
る。図27において、センターランプ58、サイドラン
プ53、風車ランプ59は、表示画面2上に表示された
遊技盤面画像の中に表示される各画像である(図31参
照)。
【0100】まず、動作状態が電源投入時にあるとき、
所定のデモンストレーション画面である画面a1が表示
画面2上に表示される。
【0101】次に、動作状態が選択画面の状態にあると
き、選択画面である画面a2が表示画面2上に表示され
る。選択画面としては、図1に示す画面が表示される。
【0102】次に、動作状態が遊技開始の状態にあると
き、通常の遊技状態を表示する通常画面である画面bが
表示画面2上に表示される。遊技盤面画像表示切換メニ
ュー画面としては、たとえば、図9〜図14に示す画面
が表示される。
【0103】次に、動作状態が始動口入賞の状態にある
とき、上記と同様に通常画面である画面bが表示画面2
上に表示される。
【0104】次に、動作状態が図柄停止時の状態にある
とき、上記と同様に通常画面である画面bが表示され
る。
【0105】次に、動作状態がリーチ1の前半の状態に
あるとき、センターランプ、サイドランプ、風車ランプ
がそれぞれ点滅表示される。また、表示画面2上には、
リーチ1の前半の状態に対応したリーチ画面である画面
cが表示される。画面cの背景色はたとえば白色であ
る。
【0106】次に、動作状態がリーチ1の後半の状態に
あるとき、センターランプ、サイドランプ、風車ランプ
がそれぞれ点滅される。また、表示画面2上には、リー
チ1の後半の状態に対応したリーチ画面である画面dが
表示される。画面dの背景色は、たとえば赤色である。
【0107】次に、動作状態がリーチ2の状態にあると
き、サイドランプ、風車ランプがそれぞれ点滅される。
表示画面2上ではリーチ2に対応したリーチ画面である
画面eが表示される。画面eの背景色は、たとえば、白
色または赤色を交互に変化する。
【0108】次に、動作状態がリーチ3の状態にあると
き、センターランプ、サイドランプ、風車ランプがそれ
ぞれ点滅される。また、表示画面2上では、リーチ3に
対応したリーチ画面である画面eが表示される。画面e
の背景色は、白色または赤色が交互に変化する。
【0109】次に、動作状態がリーチ4の状態にあると
き、風車ランプが点滅される。また、表示画面2上で
は、リーチ4に対応したリーチ画面である画面fが表示
される。画面fは、たとえば、図17に示すような稲妻
が発生した状態の画面が表示される。
【0110】次に、動作状態が全図柄停止から判定まで
の状態にあるとき、上記の通常画面である画面bが表示
画面2上に表示される。
【0111】次に、動作状態が大当り時の大入賞口開放
前の状態にあるとき、センターランプ、サイドランプ、
風車ランプがそれぞれ点滅される。また、表示画面2上
では、所定の大当り画面である画面gが表示される。画
面gとしては、たとえば、図18に示す大当り時の表示
画面が表示される。
【0112】次に、大当り時で大入賞口開放中にありさ
らに特定領域未入賞の状態にある場合、センターラン
プ、サイドランプ、風車ランプがそれぞれ点滅される。
また、表示画面2上では、所定の大当り画面である画面
hが表示される。画面hとしては、たとえば、図15に
示すように背面に入賞個数が表示された画面が用いられ
る。
【0113】次に、大当り時で大入賞口開放中にありさ
らに特定領域入賞済の状態にあるとき、サイドランプ、
風車ランプがそれぞれ点滅される。また、表示画面2上
には、所定の大当り画面である画面iが表示される。画
面iとしては、たとえば、図16に示すように背面にV
入賞表示が行なわれている画面が用いられる。
【0114】次に、大当り時で大入賞口開放中にありさ
らに最終回の状態にあるとき、センターランプ、サイド
ランプ、風車ランプがそれぞれ点滅される。また、表示
画面2上には、所定の大当り画面である画面jが表示さ
れる。
【0115】最後に、大当り時で大入賞口開放後の状態
にあるとき、センターランプ、サイドランプがそれぞれ
点灯移動状態で表示され、風車ランプが点滅表示され
る。また、表示画面2上では、上記の大当り画面である
画面gが表示される。
【0116】次に、前述の追跡モードについて説明す
る。図28は、追跡モードを説明するための図である。
図28では、たとえば、第2種パチンコ遊技機の第2可
変入賞球装置部70上を打玉画像が移動する場合の追跡
モードを示している。まず、打玉画像が領域内に表示
されたとき、領域の部分が表示画面2上に拡大されて
表示される。次に、打玉画像の移動に伴い、領域→領
域→領域→領域→領域へと順次表示される領域
が変化し、常に打玉画像が表示画面2上のほぼ中央部分
に表示されるように表示状態が変化していく。
【0117】この追跡モードは、前述したように、遊技
者が追跡モードスイッチ22を操作した場合に開始され
る。遊技者が追跡モードスイッチ22を操作した場合、
現在の打玉画像の表示に用いられている分割移動データ
により、打玉画像の位置が検出され、その打玉画像を中
心しとした所定の領域が打玉画像の移動に伴い順次表示
されるように、画像表示器制御基板18が画像表示器1
5の表示状態を制御する。上記の追跡モードにより、遊
技者は、特に関心の深い部分のみを拡大し自動的にその
領域を移動していくことができるので、遊技の面白味を
向上することができ、遊技者の期待感を高揚させること
ができる。
【0118】次に、表示画面の表示角度の変更制御につ
いて説明する。図29は、表示画面の表示角度の変更制
御を説明するための図である。通常、表示画面2上に
は、遊技盤面を正面から見た角度で画面が表示される。
たとえば、第2種パチンコ遊技機の第2可変入賞球装置
部70では前述の図24に示されるような画面が表示さ
れる。本実施例の遊技機では、上記のような正面から見
た表示画面だけでなく、図28に示すように第2可変入
賞球装置70を上方から覗き込むような角度で表示する
ことが可能である。すなわち、遊技者が、角度調整スイ
ッチ20を操作することにより、画像表示器制御基板1
8は、実写画像データが記憶されているキャラクタRO
M39から図28に示す画像に対応するデータを読出
し、JPEG規格によりデータを符号化した後、画像表
示器15に表示する。実写画像データとしては、2次元
的な画像データを記憶しておき、そのデータを基に順次
3次元的な画像データを演算してもよいし、所定の角度
ごとに2次元的な画像データを記憶していてもよい。上
記のように、2次元的な表示から3次元的な表示へ画像
の表示状態を変化させることにより、遊技者が最も興味
のある部分、たとえば図28では、打玉画像の移動軌跡
を詳細に観察することができ、遊技の面白味を向上さ
せ、遊技の興趣を向上することができる。
【0119】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図30は、本発明の他の実施例の遊技機の構成を示
す正面図である。図30に示す遊技機では、遊技盤面画
像のみを表示画面2上に表示し、前述のように透明タッ
チパネルで構成された拡大スイッチ19、角度調整スイ
ッチ20、位置調整スイッチ21、追跡モードスイッチ
22、遊技説明スイッチ14、ゲーム選択スイッチ2
3、表示切換スイッチ25、およびスロースイッチ26
は、ハードスイッチである押ボタンスイッチにより構成
している。この場合、各スイッチボタンは前面枠11上
の所定位置に固定されて設けられるので、遊技者は、遊
技機1の操作に慣れるに従い、各スイッチを視覚により
観察し操作することなく、表示画面2上の遊技盤面のみ
を見ながら各スイッチを操作することができ、遊技者が
より遊技に集中することができ、遊技の面白味を向上さ
せることができる。
【0120】次に、上記各実施例の表示画面上に表示さ
れる遊技盤面画像の例についてさらに詳細に説明する。
図31〜図38は、第1種パチンコ遊技機に関するもの
であり、図38〜図47は第2種パチンコ遊技機に関す
るものであり、図48〜図65は第3種パチンコ遊技機
に関するものである。以降順次各パチンコ遊技機の種別
毎に説明する。
【0121】図30は、第1種パチンコ遊技機用の遊技
盤面画像を示す図である。第1種パチンコ遊技機用の遊
技盤面画像は、表示画面2の遊技盤面用表示画面2aに
表示される。遊技盤面画像の全面には、2本の区画レー
ル部44が円状に植立された状態で表示されている。区
画レール部44は、外レールおよび内レール部から構成
され、外レール部と内レール部とで囲まれた領域を遊技
領域という。
【0122】前述の遊技ハンドル6を遊技者が操作する
ことにより、打玉画像が1個ずつ発射された状態で表示
される。発射された打玉画像は、外レール部と内レール
部との間に形成された誘導路部によって遊技領域部42
へ導かれるように表示される。誘導路部から遊技領域部
42への出口部分には、一旦、遊技領域部42に打込ま
れた打玉画像が誘導路部内に逆戻りすることを防止する
ための弁状の戻り防止部材部が表示されている。
【0123】遊技領域部42の中央には、複数種類の画
像が変動表示される可変表示装置部43が表示されてい
る。可変表示装置部43の上方には、入賞口部50が表
示されている。可変表示装置部43の上方および下方に
は、センタランプ58が表示されている。可変表示装置
部43の下方には、始動入賞口部48と可変入賞球装置
部49とが表示されている。可変表示装置部46の左右
両側の通称「袖部」と呼ばれる位置には、入賞口部52
が表示されている。可変入賞球装置部43の左右両側の
通称「落とし部」と呼ばれる位置には、入賞口部51が
表示されている。遊技領域部42の最下部には、アウト
口部56が表示されている。
【0124】遊技領域部42に打込まれた打玉画像は、
遊技領域部42を流下する途中で始動入賞口部48と、
可変入賞球装置部49と、入賞口部50〜52とのいず
れかの入賞口に入賞するように表示されるか、または、
アウト口部56へ導かれてアウト玉として処理されるよ
うに表示される。可変入賞球装置部49に打玉画像が入
賞したように表示される場合は、入賞玉1個に対して1
5個の景品玉が遊技者に払出されるように表示される。
始動入賞口部48と入賞口部50〜52とのいずれかに
打玉画像が入賞したように表示された場合は、入賞玉1
個に対して7個の景品玉が遊技者に払出されたように表
示される。すなわち、この例では、可変入賞球装置部4
9に入賞した入賞玉によって払出される景品玉数は、そ
れ以外の入賞口に入賞した入賞玉によって払出される景
品玉数よりも相対的に多くなるように表示される。
【0125】遊技領域部42には、さらに、遊技領域部
42を装飾するとともに、打玉画像の流下方向を多様化
させるように表示するための風車部45が表示され、そ
の上に風車ランプ部59が表示されている。また、遊技
領域部42の左右両端部には、サイドランプ部53が表
示されている。サイドランプ部53は、前述の図27に
示すような状態で動作状態に応じて点滅または点灯移動
表示される。また、遊技領域部42の下方には、ラウン
ド表示部54および入賞数表示部55とが表示されてい
る。ラウンド表示部54は、後述する大当り状態のラウ
ンド数を表示し、入賞球表示部55は、入賞数を表示す
る。
【0126】可変入賞球装置部49には、遊技領域部4
2の前後方向に所定範囲で傾動表示可能な開閉板部57
が表示されている。可変入賞球装置部49は、通常時に
は、開閉板部57を開成状態で表示し、打玉画像が入賞
しにくい遊技者にとって不利な状態(この状態を「第2
の状態」という)となっている。一方、始動入賞口部4
8に打玉画像が入賞したことに基づいて、可変表示装置
部46の3つの図柄表示部46a、46b、46cの変
動表示が行なわれる。この変動表示が停止をしたとき、
3つの図柄の組合せが、予め定められた特定の組合せと
なった場合に、「大当り」が発生する。大当りが発生す
ると、可変入賞球装置部49が、上記の第2の状態か
ら、打玉が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態(こ
の状態を「第1の状態」という)で表示される。大当り
が発生し、可変入賞球装置部49が第1の状態となって
いる状態を特定遊技状態という。
【0127】上記の大当りが発生した場合、可変入賞球
装置部49は、開閉板57を開成状態に表示して、打玉
画像が可変入賞球装置部49の大入賞口部に入賞するこ
とが可能な遊技者にとって有利な第1の状態として表示
される。また、このとき、図14に示したものと同様
に、可変入賞球装置部49を拡大表示し、また、始動入
賞口部48を拡大表示してもよい。
【0128】可変入賞球装置部49の第1の状態は、開
閉板57が開成状態で表示された後、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置部49の入賞開口部(大入
賞口)に打玉画像が10個入賞する表示が行なわれるか
のうちのいずれか早い方の条件が成立したことにより終
了する。すなわち、上記の条件が成立したとき、開閉板
部57が閉成状態で表示され、可変入賞球装置部49が
第2の状態で表示される。大入賞口に入賞した打玉画像
は、前述の図22〜図26で説明した入賞判定処理によ
り入賞したことが判定される。
【0129】大入賞口部の内部の中央部分には、通称
「Vポケット」と呼ばれる特定領域が設けられている。
大入賞口部に入った打玉画像がこの特定領域に入賞した
ように表示されれば、上記と同様に特定入賞したことが
判定される。この判定は、分割移動データとして、可変
入賞球装置49の内部を移動する打玉画像の移動軌跡を
複数に分割した入賞球装置内分割移動データがROM3
33に記憶されており、この入賞球装置内分割移動デー
タのうち特定領域に対応するデータが選択されたことに
より行なっている。特定入賞したことが判定されると、
その回の可変入賞球装置部49の第1の状態の表示が終
了するのを待って、再度、可変入賞球装置部49を第1
の状態に表示する繰返し継続制御が行なわれる。この繰
返し継続制御により、可変入賞球装置部49は、最高1
6回連続して第1の状態で表示される。また、上記のよ
うに大入賞口部の特定領域に打玉画像が入賞した場合、
図16で説明したようにV入賞表示画像が表示され、特
定領域に打玉画像が入賞したことを遊技者に報知され
る。
【0130】始動入賞口部48に打玉画像が入賞するこ
とを特に「始動入賞」という。始動入賞口48に打玉画
像が入賞したことの判定は上記と同様に図22を用いて
説明した判定処理により行なわれる。始動入賞口48に
打玉画像が入賞したことに応じて、可変入賞球装置部4
9の図柄表示部46a、46b、46cにおいて図柄の
表示変動が開始される。この変動表示の停止時に特定の
図柄の組合せが表示された場合に、可変入賞球装置部4
9が第1の状態となる。
【0131】図柄の変動表示が行なわれている間および
図柄の変動表示の結果に基づいて可変入賞球装置部49
が第1の状態で表示されている間に、始動入賞口部48
に打玉画像が入賞した状態で表示されれば、その始動入
賞が記憶される。これを始動記憶という。始動記憶の個
数は、始動記憶表示部47の点灯表示により遊技者に報
知される。始動記憶の上限は4個に定められている。始
動記憶がある場合には、図柄表示部46a、46b、4
6cの図柄の変動表示が停止した後、または、可変入賞
球装置部49の第1の状態の表示が終了した後に、再
び、図柄表示部46a、46b、46cにおける図柄の
変動表示が開始される。
【0132】前述した表示画面2上の表示状態により、
本実施例の遊技機では、打玉画像が遊技領域部42に打
込まれて表示された後、その打玉画像が始動入賞口部4
8に入賞したように表示されれば、可変表示装置部43
の図柄表示部46a、46b、46cにおいて図柄の変
動表示が開始される。そして、図柄表示部46a、46
b、46cにおける図柄の変動表示が終了した時点で、
特定の図柄の組合せが表示されている場合には、可変入
賞球装置部42の開閉板部57が開成状態で表示され、
可変入賞球装置部49が第2の状態から第1の状態で表
示される。可変入賞球装置部49が第1の状態で表示さ
れることにより、打玉画像の入賞率が通常時と比べて大
幅に高くなる。この結果、遊技者は、本実施例の遊技機
におけるこれらの一連のパチンコ遊技を楽しむことがで
きる。
【0133】図32は、本実施例の遊技機において、第
1種パチンコ遊技機の遊技が選択された場合における、
ランダムカウンタの種類とその内容を示す説明図であ
る。ランダムカウンタとは、可変表示装置部49の変動
表示の制御に用いられる乱数をカウントするカウンタで
ある。本実施例では、ランダムカウンタ1〜ランダムカ
ウンタ4の4種類のランダムカウンタが用いられる。こ
れらのランダムカウンタの値が遊技中の所定のタイミン
グで読出され、その値に基づいて可変表示装置部43の
変動表示動作が制御される。ランダムカウンタのカウン
ト値の読出処理は、基本回路16の内部に備えられたC
PUが制御用ROMの制御プログラムに従って実行す
る。
【0134】ランダムカウンタ1は、可変表示装置部4
3における図柄の変動表示の結果、大当りを発生させる
か否かを事前に決定するためのランダムカウンタであ
る。大当りを発生させるか否かを事前に決定する手順
は、後述する図33に示す。ランダムカウンタ1は、
「0〜209」の範囲で、0.002秒毎に1ずつカウ
ントアップする。なお、0.002秒とは、基本回路1
6において、定期リセット回路から出力された定期リセ
ット信号に応答して制御用プログラムが繰返し実行され
る間隔である。
【0135】ランダムカウンタ2は、可変表示装置部4
3の図柄の変動表示の結果、大当り以外とすることが事
前に決定された場合に、左側、中央、右側の図柄表示領
域のそれぞれにおいて表示停止させる図柄の種類を決定
するためのランダムカウンタである。ランダムカウンタ
2のカウント範囲は、それぞれ「0〜20」である。ラ
ンダムカウンタ2のそれぞれのカウンタは、0.002
秒毎および割込処理の余り時間に実行され、1ずつカウ
ントアップされる。
【0136】ランダムカウンタ3は、大当りを発生させ
ることが事前に決定された場合に、その大当りをどの図
柄の組合せ配列により発生させるかを決定させるための
ランダムカウンタである。ランダムカウンタ3は、「0
〜44」の範囲で、0.002秒毎および割込処理の余
り時間に実行され、1ずつカウントアップされる。
【0137】ランダムカウンタ4は、複数のリーチ動作
の中から所定のリーチ動作を指定するためのリーチ動作
指定数を決定するためのランダムカウンタである。ここ
で、「リーチ」とは、表示結果が特定の表示態様となる
組合せの一部を満たす場合の通常時と異なる表示制御で
あり、たとえば、可変表示装置部の表示結果を時期を異
ならせて複数導出表示させ、可変表示装置部の複数の表
示結果の導出表示の途中段階において、先に導出された
表示結果が特定の表示態様の組合せとなる条件を満たす
場合に、未だ表示結果が導出されていない部分について
特別な表示制御を行なう。また、必ずしも時期を異なら
せて表示結果を導出しなくてもよく、特別な表示制御も
一部分の表示結果の導出に限らずすべての部分において
行なってもよい。また、リーチ表示態様は、表示内容、
変動速度、変動時間、停止順序、効果音等を1つ以上異
ならせることにより複数のリーチ表示態様を設定する。
本実施例のリーチは、左側、中央、右側の図柄表示領域
において、同一種類の当り図柄が2個揃って停止表示さ
れ、さらに、1個の同一種類の図柄が停止表示されれば
大当りが発生する状態である。
【0138】上記のランダムカウンタ4により決定され
るリーチの種類は、たとえば、図27に示すようにリー
チ1〜リーチ4の4種類である。この4種類のリーチの
中には、最終的に大当りの組合せとなる場合の手順も含
まれる。ランダムカウンタ4は、「0〜19」の範囲
で、ランダムカウンタ3の桁上げのとき1ずつ加算され
る。
【0139】図33は、ランダムカウンタの値により大
当りを発生させるか否かを事前に設定するための制御を
示すフローチャートである。同図を参照して、可変表示
装置部43における図柄の変動表示の結果を大当りとす
るかまたは大当り以外とするかを事前に決定し、さら
に、左側、中央、右側の図柄表示領域のそれぞれにおい
て停止表示させる図柄の種類を決定するための手順につ
いて説明する。
【0140】大当りとするかまたは大当り以外とするか
は、ランダムカウンタ1の値を判定することにより決定
される。ランダムカウンタ1の値が、「3」であれば大
当りとし、「3」以外であれば大当り以外とすることが
事前に決定される。大当りとすることが決定された場合
は、引続いてランダムカウンタ3のデータにより、大当
りを発生させるための図柄の種類を決定する。一方、大
当り以外とすることが決定された場合は、引続いて、ラ
ンダムカウンタ2のデータを使用し、左側、中央、右側
の図柄表示領域における停止表示された図柄(以下「停
止図柄」という)の種類がそれぞれ決定される。なお、
大当り以外とする場合に、ランダムカウンタ2の各値に
基づいて決定された図柄の組合せ配列が、偶然、大当り
となる図柄の組合せ配列となる場合は、ランダムカウン
タ2の中央を示す値から「1」を減算し、強制的に外れ
図柄の組合せ配列で停止表示するように調整する。
【0141】次に、図柄の変動表示の制御手順について
説明する。図34〜図36は、外れおよび大当りのとき
の図柄の変動表示の制御手順を示すタイミングチャート
である。
【0142】図34〜図36を参照して、始動入賞口部
46に打玉画像が入賞した画像が表示されたことに応答
して、基本回路16のCPUにより、ランダムカウンタ
1の値が抽出され、RAMに格納される。次に、始動口
入賞より0.132秒後に、CPUは、ランダムカウン
タ1の値を読出し、大当りか否かを判定する。次に、C
PUは、ランダムカウンタ2、3、4の値を抽出する。
【0143】外れおよび大当り時において、左側、中
央、右側の図柄表示部46a、46b、46cで行なわ
れる図柄の変動表示の具体的な手順は以下のとおりであ
る。基本回路16は、CPUによる決定結果に基づいて
画像表示器制御基板18へ制御指令を送り、画像表示器
制御基板18は、この制御指令に基づいて画像表示器1
5の図柄表示部46a、46b、46cの変動表示を開
始する。
【0144】まず、左図柄表示部46aでは、始動口入
賞より0.190秒が経過した後、7.300秒間所定
の変動状態Aの表示制御により一定の速度で図柄変動さ
れる。次に、停止図柄の1図柄手前の図柄がセットさ
れ、0.160秒間所定の変動状態Bの表示制御により
1図柄分の変動表示が行なわれ変動が停止される。
【0145】次に、右図柄表示部46cでは、始動口入
賞から0.194秒後に、変動状態Aの表示制御により
ハの時点まで一定の速度で図柄が変動される。次に、停
止図柄の6図柄手前の図柄がセットされ、変動状態Bの
表示制御により0.960秒間図柄変動が行なわれ、6
図柄変動した後、変動が停止される。
【0146】次に、リーチ以外のとき、中図柄表示部4
6bでは、始動口入賞から0.192秒間経過した後、
変動状態Aの表示制御によりハの時点まで一定の速度で
図柄が変動される。次に、停止図柄の11図柄手前の図
柄がセットされ、変動状態Bの表示制御により1.76
0秒間変動表示が行なわれ、11図柄分の変動が行なわ
れた後、変動が停止される。
【0147】次に、リーチを成立させるときの中図柄表
示部46cの変動表示について説明する。リーチ1、リ
ーチ2、リーチ3(シングル)、リーチ3(ダブル)の
4種類のリーチ態様のうちいずれか1種類を選択するた
めの条件として、図35に示すように、条件1〜条件4
がある。条件1は、停止する中図柄が左図柄と同一の図
柄ナンバーで外れのときに成立する。条件2は、停止す
る中図柄が左図柄と同一の図柄ナンバーで大当りのとき
に成立する。条件3は停止する中図柄が左図柄と異なる
図柄ナンバーで外れのときに成立する。条件4は停止す
る中図柄が左図柄と異なる図柄ナンバーで大当りのとき
成立する。リーチ1は、条件1が成立しランダムカウン
タ4の値が「0〜17」のとき、条件2が成立しランダ
ムカウンタの値が「0」のとき、条件3が成立しランダ
ムカウンタ4の値が「0〜18」のとき、または、条件
4が成立しランダムカウンタ4の値が「0、1」のとき
選択される。リーチ1が選択された場合、始動口入賞か
ら0.192秒後に、中図柄表示部46bが変動状態A
の表示制御により7.300秒間一定の速度で図柄が変
動される。次に、変動状態Bの表示制御により0.96
0秒間変動表示が行なわれる。次に、リーチライン上に
リーチ図柄がセットされ、所定の変動状態Cの表示制御
により4.916〜9.396秒間(22〜42図柄変
動)、または9.620〜14.100秒(43〜63
図柄変動)図柄が変動表示され最終的に図柄が停止す
る。
【0148】リーチ3(シングル)は、条件1が成立し
ランダムカウンタ4の値が「18」のとき、条件2が成
立しランダムカウンタ4の値が「19」のとき、条件3
が成立しランダムカウンタ4の値が「19」のとき、ま
たは条件4が成立しランダムカウンタ4の値が「6〜1
7」とき選択される。リーチ3(シングル)では、始動
口入賞から0.192秒後に変動状態Aの表示制御によ
り7.300秒間一定の速度で図柄が変動される。次
に、変動状態Bの表示制御により0.960秒間図柄が
変動される。次に、リーチライン上にリーチ図柄がセッ
トされ、変動状態Cの表示制御により4.468秒間
(20図柄変動)図柄が変動される。次に、図35の注
1に示すように、停止状態および変動状態が11.00
秒間の間順次繰返される。次に、図35の注2に示すよ
うに、さらに、変動状態と停止状態とが繰返された後、
最終的に図柄が停止される。
【0149】リーチ3(ダブル)は、条件1が成立しラ
ンダムカウンタ4の値が「18」のとき、条件2が成立
しランダムカウンタ4の値が「16」のとき、条件3が
成立しランダムカウンタ4の値が「19」のとき、また
は条件4が成立しランダムカウンタ4の値が「6〜1
7」のとき選択される。リーチ3(ダブル)では、始動
口入賞から0.192秒後に変動状態Aの表示制御によ
り7.300秒間一定の速度で図柄が変動される。次
に、変動状態Bの表示制御により0.960秒間図柄が
変動される。次に、上段のリーチライン上にリーチ図柄
がセットされ、変動状態Cの表示制御により4.468
秒間(20図柄変動)図柄が変動される。次に、図35
の注3に示すように停止状態または変動状態が繰返さ
れ、10.480秒間図柄が変動される。次に、図35
の注4に示すように停止状態または変動状態が繰返さ
れ、0.160〜6.000秒間の間図柄が変動され最
終的に図柄が停止される。
【0150】リーチ2は、条件1が成立しランダムカウ
ンタ4の値が「19」のとき、または条件2が成立しラ
ンダムカウンタ4の値が「1〜5」のとき選択される。
リーチ2では、始動口入賞から0.190秒後に左図柄
表示部46aの変動表示が開始され、0.192秒後に
中図柄表示部46bの変動表示が開始され、0.194
秒後に右図柄表示部46cの変動表示が開始される。図
柄変動後、変動状態Aの表示制御によりハの時点まで一
定速度で各図柄が変動される。次に、変動状態Bの表示
制御により0.160秒間(1図柄変動)図柄が変動さ
れる。次に、中央ラインに777(赤)の図柄がセット
され、変動状態Cの表示制御により9.632〜18.
804秒(43〜84図柄変動)図柄が変動され、最終
的に図柄が停止される。
【0151】図37および図38は、大当り専用の図柄
の変動表示の制御手順を示すタイミングチャートであ
る。始動入賞口部48に打玉画像が入賞したように表示
されるタイミングでランダムカウンタ1の値が抽出さ
れ、RAMに格納される。次に、上記の始動口入賞タイ
ミングから0.132秒後に、格納したランダムカウン
タ1の値が読出され、図33に示した手順でランダムカ
ウンタ1の値を判定して大当りとするか否かを事前に決
定する。この場合、ランダムカウンタの値が「3」であ
り、大当りとすることが事前に決定される。大当りとす
る場合、CPUは、続いて、ランダムカウンタ2、ラン
ダムカウンタ3、ランダムカウンタ4の値を抽出する。
【0152】次に、左図柄の変動について説明する。始
動口入賞後0.190秒経過した後、変動状態Aの表示
制御により7.300秒間変動表示が行なわれる。次
に、停止図柄の1図柄手前の図柄がセットされ、変動状
態Bの表示制御により0.160秒間に1図柄分の変動
が行なわれ、最終的に図柄が停止する。
【0153】次に、右図柄の変動について説明する。始
動口入賞から0.194秒後に、変動状態Aの表示制御
によりハの時点まで変動表示が行なわれる。次に、停止
図柄の6図柄手前の図柄がセットされ、変動状態Bの表
示制御により0.960秒間で6図柄分の変動表示が行
なわれ、最終的に図柄が停止する。
【0154】次に、大当りを成立させるときの中図柄の
変動について説明する。リーチ1、リーチ3(シング
ル)、リーチ3(ダブル)で上段で大当り、リーチ3
(ダブル)で下段で大当り、リーチ2で特別図柄で大当
りの4種類のうちのいずれか1種類を選択するための条
件として、条件2および条件4がある。条件2は、停止
する中図柄が左図柄と同一の図柄ナンバーで大当りのと
き成立し、リーチ4は停止する中図柄が左図柄と異なる
図柄ナンバーで大当りのときに成立する。
【0155】リーチ1は、条件4が成立しランダムカウ
ンタ4の値が「2〜5」のとき、リーチ3(シングル)
は条件4が成立しランダムカウンタ4の値が「18、1
9」のとき、リーチ3(ダブル)で上段で大当りは条件
4が成立しランダムカウンタ4の値が「18、19」の
とき、リーチ3(ダブル)で下段で大当りは条件4が成
立しランダムカウンタ4の値が「18、19」のとき、
リーチ2は条件2が成立しランダムカウンタ4の値が
「6〜8」のとき、条件2が成立しランダムカウンタ4
の値が「9〜13」のとき、条件2が成立しランダムカ
ウンタ4の値が「14〜18」のときそれぞれ選択され
る。
【0156】上述したような各条件が成立した場合のラ
ンダムカウンタ4の値とリーチ態様との関係は、基本回
路16に内蔵されたROMに各条件ごとにテーブルデー
タとして記憶されている。基本回路16に内蔵されたC
PUは、各条件が成立したか否かを判定し、その成立し
た条件に対応するテーブルデータを参照して、リーチ態
様を決定する。
【0157】まず、リーチ1について説明する。リーチ
1では、始動口入賞から0.192秒後に変動状態Aの
表示制御によりハの時点まで図柄が変動される。次に、
変動状態Bの表示制御によりニの時点まで図柄が変動さ
れる。次に、リーチライン上にリーチ図柄がセットさ
れ、62図柄変動の場合は13.876秒間、60図柄
変動の場合は13.652秒間、43図柄変動の場合は
9.844秒間、42図柄変動の場合は9.620秒間
それぞれ変動状態Cの表示制御により図柄が変動され、
最終的に図柄が停止する。次に、0.480秒間図柄が
停止した後、1図柄変動の場合は0.160秒間、2図
柄変動の場合は0.320秒間、19図柄変動の場合は
3.040秒間、20図柄変動の場合は3.200秒間
それぞれ変動状態Bの表示制御により図柄が変動され、
最終的に図柄が停止する。
【0158】次に、リーチ3(シングル)について説明
する。リーチ3(シングル)では、始動口入賞から0.
192秒後に変動状態Aの表示制御によりハの時点まで
図柄が変動される。次に、変動状態Bの表示制御により
0.960秒間で6図柄分の変動が行なわれる。次に、
リーチライン上にリーチ図柄がセットされ、変動状態C
の表示制御により4.468秒間で20図柄の変動が行
なわれる。次に、11.000秒間の間は図36の注1
に示すように、変動状態と停止状態が順次繰返される。
次に、変動状態Bの表示制御により3.040秒間で1
9図柄分の変動が行なわれる。次に、停止状態と変動状
態が繰返された後、最終的に0.196秒間の図柄変動
により0.875図柄分だけ逆に変動して最終的に図柄
が停止する。
【0159】次に、リーチ3(ダブル)で上段で大当り
の場合について説明する。リーチ3(ダブル)で上段で
大当りの場合は、始動口入賞から0.192秒後に変動
状態Aの表示制御によりハの時点まで変動表示が行なわ
れる。次に、変動状態Bの表示制御により0.960秒
間で6図柄の変動が行なわれる。次に、リーチライン上
にリーチ図柄がセットされ、変動状態Cの表示制御によ
り4.468秒間で20図柄の変動が行なわれる。次
に、10.480秒間の間に、図36の注3に示すよう
に変動状態と停止状態が繰返される。次に、変動状態B
の表示制御により2.400秒間で15図柄の変動が行
なわれ最終的に図柄が停止する。次に、停止状態と変動
状態を繰返し、最終的に0.196秒間で0.875図
柄分だけ逆に変動し、最終的に図柄が停止する。
【0160】次に、リーチ3(ダブル)で下段で大当り
の場合について説明する。リーチ3(ダブル)で下段で
大当りの場合は、始動口入賞から0.192秒後に変動
状態Aの表示制御によりハの時点まで変動表示が行なわ
れる。次に、変動状態Bの表示制御により0.960秒
間で6図柄分の変動が行なわれる。次に、下段のリーチ
ライン上にリーチ図柄がセットされ、変動状態Cの表示
制御により4.468秒間で20図柄の変動表示が行な
われる。次に、10.480秒間で図36の注3に示す
変動状態と停止状態が繰返される。次に、変動状態Bの
表示制御により2.40秒間で15図柄の変動が行なわ
れ図柄が停止する。次に、停止状態と変動状態が繰返さ
れ、最終的に、0.196秒間で0.875図柄分だけ
逆に変動表示され、最終的に図柄が停止する。
【0161】次に、リーチ2について説明する。条件2
が成立しランダムカウンタの値が「6〜8」のとき、リ
ーチ2では、始動口入賞から0.190秒後に左図柄
が、0.192秒後に中図柄が、0.194秒後に右図
柄がそれぞれ変動状態Aの表示制御によりハの時点まで
図柄の変動が行なわれる。次に、変動状態Bの表示制御
により0.160秒間変動表示が行なわれる。次に、中
央ラインに777(赤)をセットし、変動状態Cの表示
制御により図柄の変動が行なわれ、図柄が停止される。
次に、0.028秒間図柄が停止された後、0.196
秒間で0.875図柄だけ逆に図柄が変動し、最終的に
図柄が停止する。また、条件2が成立しランダムカウン
タ4の値が「9〜13」のとき、上記と同様に変動状態
Cの表示制御が行なわれた後、0.480秒間図柄が停
止された後、0.480秒間で3図柄が変動され最終的
に図柄が停止する。さらに、条件2が成立しランダムカ
ウンタ4の値が「14〜18」のとき、上記と同様に変
動状態Cの表示制御が行なわれた後、0.480秒間図
柄が停止した後、0.640秒間で4図柄の変動が行な
われ最終的に図柄が停止する。
【0162】次に、第2種パチンコ遊技機の表示例につ
いて説明する。図39は、第2種パチンコ遊技機用の遊
技盤面画像を示す図である。図39を参照して、表示画
面2の遊技盤面用表示画面2aには、第2種パチンコ遊
技機用の遊技盤面画像が表示される。遊技盤面画像の全
面には、2本の区画レール部64が円状に植立されて表
示される。区画レール部64は、外レールおよび内レー
ルから構成され、外レールと内レールとで囲まれた領域
によって遊技領域部62が形成される。
【0163】遊技領域部62のほぼ中央には、第2可変
入賞球装置部70が表示される。第2可変入賞球装置部
70は、1対の玉受け部材部71と、玉受部材部71に
よって受入れられた入賞玉が流下するように表示される
入賞空間部73と、入賞空間部73の最下方中央に表示
される特定入賞領域部82を含む複数の入賞領域部とを
含んでいる。
【0164】また、第2可変入賞球装置部70の下方に
は、始動遊技状態を生起せしめる1つの第1可変入賞球
装置部65と2つの始動入賞口部66とが表示されてい
る。第1可変入賞球装置部65は、開閉表示される1対
の開閉翼片部67を有し、通過ゲート部68に打玉画像
が通過したように表示されると、開閉翼片部67が所定
時間開閉表示される。また、始動入賞口部66は、受け
口形式の入賞口部として表示されている。始動入賞口部
66に打玉画像が入賞したように表示されると、第2可
変入賞球装置部70の玉受部材部71が比較的短い時間
の開放を1回行なうように表示される。また、中央の第
1可変入賞球装置部65に打玉画像が入賞したように表
示されると、玉受部材部71が比較的短い時間の開閉を
2回行なうように表示される。
【0165】なお、本表示例においては、第1可変入賞
球装置部65は、所定条件が成立したときに、始動入賞
口における第2可変入賞球装置部70への打玉画像への
入賞率を向上させるための手段の一部を構成するもので
ある。また、第1可変入賞球装置部65および始動入賞
口部66に入賞した入賞玉画像によって払出される景品
玉数は、他の入賞口部または入賞球装置部に入賞した入
賞玉画像によって払出される景品玉数(たとえば、15
個)よりも少なく設定(たとえば、5個)されており、
その入賞玉の種類は遊技動作を制御する基本回路16に
入力されるようになっている。
【0166】上記した第1可変入賞球装置部65を駆動
表示するための通過ゲート部68は、第2可変入賞球装
置部70左側方に表示される。また、通過ゲート部68
の対称位置にも通過口部69が表示されるが、通過口部
69は、単に打玉画像を通過表示させるためだけに用い
られる。さらに、遊技領域部62には、入賞口部75、
76が表示されている。入賞口部75は、第2可変入賞
球装置部70の下方部左右側方に表示され、その下部に
肩下ランプ部77が表示されている。入賞口部76は、
入賞口部75の下方に表示され、その下部にランプ付き
風車部が表示され、そのランプ部は、袖ランプ部78と
言われる。
【0167】また、遊技領域部62の左右両端部には、
サイドランプ部79が表示され、遊技領域部62の最下
方には、入賞しなかった打玉画像を回収するように表示
するためのアウト口部80が表示される。遊技領域部6
2の入口部分には、打玉画像の逆流を防止するように表
示するための逆流防止部材部82が表示されている。上
記した肩下ランプ部77、袖ランプ部78、サイドラン
プ部79は、始動遊技状態や大当り遊技状態等に所定の
対応で表示される。
【0168】次に、第1可変入賞球装置部65および始
動入賞口部66に打玉画像が入賞したように表示される
始動遊技状態において、第2可変入賞球装置部70の1
回または2回の開閉動作表示中に受入れられた入賞玉画
像が特定入賞領域部82に誘導表示されたときの第2可
変入賞球装置部70の表示状態について説明する。
【0169】まず、始動遊技状態において受入れられた
入賞玉画像が特定入賞領域部82に入賞したように表示
されると、特定遊技状態(以下、大当り遊技状態とい
う)になったように表示される。大当り遊技状態になっ
たように表示されると、玉受部材部71が所定時間(た
とえば、28秒)内に所定回数(たとえば、18回)の
開閉動作表示を行なうか、または、その所定回数の開閉
動作表示中に所定個数(たとえば、10個)の入賞玉画
像が発生するまでの開閉動作表示を行なうようになって
いる(以下、これを開閉サイクルという)。
【0170】このような開閉サイクルが表示されている
ときに受入れられた入賞玉画像が特定入賞領域部82に
誘導表示されたときには、直ちにその回の開閉サイクル
を停止して次の開閉サイクルに移行すべく継続されるよ
うに表示される。そして、その継続回数は、開閉サイク
ル中に入賞玉画像が特定入賞領域部82に入賞するよう
に表示されることを条件として、所定回数(たとえば、
15回)表示されるようになっている。したがって、大
当り遊技状態となると、短時間に多量の入賞玉を発生さ
せることができるので、この種の遊技機においては、大
当り遊技状態となる前提である始動遊技状態に遊技者の
注意が集中する。
【0171】また、第1の入賞率向上制御としては、第
2可変入賞球装置部70の玉受部材部71の始動入賞に
おける開成表示時間を増大させる制御(たとえば、0.
3秒→0.8秒)、第2可変入賞球装置部70の玉受部
材部71の始動入賞における開成表示回数を増大させる
制御(たとえば、1回→2回)、第2可変入賞球装置部
70の玉受部材部71の始動入賞における開成量を増大
させて表示する制御(たとえば、0.3秒→5.9秒;
本表示例の制御)、第1可変入賞球装置部65の開成表
示回数を増大させる制御(たとえば、1回→10回)、
第1可変入賞球装置部65の開成量を増大させるように
表示する制御(たとえば、小開き→大開き)、第1可変
入賞球装置部65の開成表示を第1可変表示装置部の表
示結果が当りとなったときに行なう場合において、その
第1可変表示装置部の当り図柄数を増大させる制御(た
とえば、1個→4個)、およびその第1可変表示装置部
の当り図柄出現確率を増大させる制御(たとえば、1/
8→4/8)、等を行なってもよい。
【0172】さらに、第2の入賞率向上制御としては、
特定領域誘導部材部の一例である可動板部72の作動表
示時間の増大(たとえば、0.4秒→0.8秒)、特定
領域誘導部材部の作動表示回数の増大(たとえば、1回
→2回)、特定領域誘導部材部の作動表示タイミングの
変更(本表示例の制御)、特定領域(本表示例の特定入
賞領域82に相当)位置を打玉画像が入賞しやすい位置
に移動させて表示する制御、特定領域の大きさを大きく
したり増加させたりする拡大制御、等を行なってもよ
い。なお、第1の入賞率向上制御および第2の入賞率向
上制御等においては、上記に列挙したそれぞれの条件ま
たは制御を複数個組合せたものでもよい。
【0173】次に、上記した入賞率向上制御が行なわれ
るという条件の下で、以下、本実施例の遊技機の表示動
作について説明する。図40は、通過ゲート部68を打
玉画像が通過したときの第1可変入賞球装置部65の表
示状態を説明するためのタイミングチャートである。
【0174】図40を参照して、打玉画像が通過ゲート
部68を通過したように表示されると、第1可変入賞球
装置部65が微少時間(0.300秒)開放した状態で
表示される。この第1可変入賞球装置部65の微少時間
の開放は、特定遊技状態(大当り動作)の1回目の終了
までの表示であり、その1回目の表示が終了したときに
は、所定条件が成立することとなるので、その所定条件
の成立後における通過ゲート部68への打玉画像の通過
に基づき、第1可変入賞球装置部65の開放表示は、図
40の下段に示すように、比較的長い時間(5.900
秒)に設定される。このため、打玉画像が第1可変入賞
球装置部65に確実に入賞し、これによって第2可変入
賞球装置部70の玉受部材部71の2回の開放表示中に
おける打玉画像の第2可変入賞球装置部70への入賞が
しやすくなり、その入賞率が向上することとなる。つま
り、所定条件が成立することにより、第2可変入賞球装
置部70への打玉画像の入賞率を向上せしめることがで
きる。なお、所定条件の成立は、3回目の特定遊技状態
が終了するまで継続されるものである。
【0175】次に、図41ないし図43を参照して打玉
画像が第1可変入賞球装置部65、始動入賞口部66に
入賞した場合の第2可変入賞球装置部70の表示状態に
ついて説明する。図41は、打玉画像が始動入賞口部6
6に入賞した場合の表示状態を説明するためのタイミン
グチャートであり、図42は、打玉画像が始動口として
の第1可変入賞球装置部65に入賞した場合の表示状態
を説明するためのタイミングチャートであり、図43
は、所定条件成立後に打玉画像が第1可変入賞球装置部
65に入賞した場合の表示状態を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【0176】まず、図41を参照して、打玉画像が始動
入賞口部66に入賞したように表示されると、始動口入
賞があったと判定され、その判定後、所定時間(2.5
00秒)が経過したときに第2可変入賞球装置部70の
玉受部材部71が微少時間(0.300秒)1回開放状
態で表示される。玉受部材部71の開成表示と同時に可
動板72が水平状態で表示され、打玉画像を盃80に導
く態勢で表示される。しかし、玉受部材部71の開放と
可動板部72との表示が同時に行なわれるので、玉受部
材部71の開放直後に入賞した打玉画像しか盃部80に
導かれる可能性がなく、極めて限られた打玉画像が特定
入賞領域部82に導かれるように表示される。
【0177】そして、玉受部材部71および可動板部7
2の作動表示停止後、所定時間(1.000秒)経過し
たときに盃部80が駆動表示され、その後、一時停止板
が動作し貯留されている打玉画像がある場合に開放する
ように表示されるようになっている。なお、玉受部材部
71の開放表示終了後、所定時間(4.500秒)が経
過するまでは、打玉画像が第1可変入賞球装置部65お
よび始動入賞口部66に入賞しても無効として処理さ
れ、単なる入賞玉として処理される。
【0178】次に、図42を参照して、打玉画像が第1
可変入賞球装置部に入賞したように表示され始動口入賞
が判定されると、所定時間(2.500秒)が経過した
ときに第2可変入賞球装置部70の玉受部材部71が2
回所定時間(0.8秒)だけ開放状態で表示される。玉
受部材部71の開放表示と同時に可動板部72がそれよ
りも短い時間だけ水平状態となって打玉画像を盃部80
に導く態勢で表示される。
【0179】しかして、この2回開き始動入賞において
は、2回の開放動作が表示され、しかも上述した1回の
開放時間より長い時間開放したように表示されるので、
打玉画像が第2可変入賞球装置部70に入賞しやすいも
のであるが、玉受部材部71と可動板部72との開放表
示が同時に行なわれるので、玉受部材部71の開放表示
直後に入賞した打玉画像しか盃部80に導かれる可能性
がなく、この場合においても極めて限られた打玉画像が
特定入賞領域部82に導かれるように表示されることに
なる。
【0180】そして、玉受部材部71の作動表示停止
後、所定時間(1.000秒)経過したときに盃部80
が駆動表示され、その後、一時停止板部が動作され貯留
されている打玉画像がある場合に開放するように表示さ
れるようになっている。なお、玉受部材部71の開放表
示終了後、所定時間(4.500秒)が経過するまで
は、打玉画像が第1可変入賞球装置部65および始動入
賞口部66に入賞しても無効として処理され、単なる入
賞玉として処理される。
【0181】次に、図43を参照して、所定条件の成立
後に打玉画像が第1可変入賞球装置部65に入賞したよ
うに表示され始動口入賞が判定されると、所定時間
(2.500秒)が経過したときに第2可変入賞球装置
部70の玉受部材部71が所定時間(0.800秒)の
間隔をおいて微少時間(0.800秒)2回開放状態で
表示される。玉受部材部71の2回の開放表示の間に可
動板部72も同じ時間(0.800秒)だけ開放状態で
表示されるので、可動板部72が水平状態となって打玉
画像を盃部80へ導く態勢で表示される。
【0182】しかして、この場合には、玉受部材部71
の開放表示終了後に可動板部72が開放表示されるの
で、玉受部材部71によって受け止められた打玉画像が
可動板部によって盃部80へ導かれる場合がほとんどで
あり、このため、ほぼ確実に打玉画像が特定入賞領域部
82に誘導されるように表示される。つまり、所定条件
が成立することにより、特定入賞領域部82への打玉画
像の誘導率(入賞率)を向上せしめることができる。
【0183】上記したように、本表示例では、所定条件
が成立することにより、第2可変入賞球装置部70への
打玉画像の入賞率を向上せしめることができると協働的
に特定入賞領域部82への打玉画像の誘導率(入賞率)
を向上せしめることができるので、打玉画像が特定入賞
領域部82に入賞して特定遊技状態となる可能性が極め
て高くなり、遊技者の興趣を強く引きつけることができ
る。
【0184】なお、前述した図40に示す第1の入賞率
向上制御の変形例として、図44および図45に示すよ
うに表示制御してもよい。これについて簡単に説明する
と、図40に示す例では、所定条件成立後の通過ゲート
部68への打玉画像の通過表示に基づいて、第1可変入
賞球装置部65が一定時間(5.900秒)連続して開
放表示するものを示したが、図44に示すように、第1
可変入賞球装置部65の微少時間(0.300秒)の開
放表示を連続して所定回数(たとえば、10回)行なう
ようにしてもよい。
【0185】また、図45に示すように、通過ゲート部
68を打玉画像が通過したように表示されたことに基づ
いて、たとえば、可変表示可能な第1可変表示装置部の
表示結果が予め定めた当り図柄「7」であるときに、第
1可変入賞球装置部65を微少時間(0.300秒)開
放表示する場合において、所定条件が成立したときに、
当り図柄の数を増加(たとえば、1、3、5、7)させ
るとともに、第1可変入賞球装置部65を連続的に一定
時間(5.900秒)開放表示するか、または微少時間
(0.300秒)間隔の開閉表示を所定回数(10回)
行なうようにして、第2可変入賞球装置部70への入賞
率を高めるようにしてもよい。また、第1可変入賞球装
置65の代わりに、サイドランプ部79のランプを使用
してもよい。
【0186】次に、図46および図47を参照して開閉
サイクル時の表示状態について説明する。図46は、開
閉サイクルの基本的な表示状態を説明するためのタイミ
ングチャートであり、図47は、最終回の開閉サイクル
の表示状態を説明するためのタイミングチャートであ
る。なお、図中役物連続作動装置は、特定入賞領域部8
2への打玉画像の入賞を示す。
【0187】まず、開閉サイクルにおける基本的な表示
動作を図46に基づいて説明する。役物連続作動装置部
84が作動したように表示され役物連続作動装置部84
の作動表示が判定され、所定時間(5.500秒〜8.
000秒)遅れて玉受部材部71が開閉サイクルを開始
する。この開閉サイクルにおいて、一定の開放時間
(0.800秒)と閉成時間(0.800秒)とが交互
に行なわれる。また、役物連続作動装置部84の作動判
定後、玉受部材部71の開閉動作の表示開始前には、盃
部80が少なくとも1回上下動し、開閉板部72が2回
上下動し、一時停止板部も2回動作するように表示され
る。
【0188】一方、開閉サイクルが開始されて所定時間
(1.000秒)が経過したときには、可動板部72が
一定時間(3.000秒)上位置に表示されるため、玉
受部材部71の3回目の開閉表示動作まで打玉画像が受
入れられるとこの打玉画像は盃部80に導かれ、その
後、4回目の開閉表示動作の開始時に盃部80が上位置
に表示されるので、盃部80に貯留された打玉画像は、
キャラクタ部材部85の口に飲み込まれて先頭の打玉画
像だけが一時停止板部に貯留されるように表示される。
【0189】一時停止板部に貯留された打玉画像は、次
に一時停止板部が駆動表示されるまで貯留されるが、一
時停止板部の次の駆動表示は、開閉サイクルの終了時で
あるので、結局、開閉サイクルの終了時に貯留解除され
る。さらに、開閉サイクルが進んで、玉受部材部71に
受入れられて入賞した入賞玉数が6個になったとき、ま
たは玉受部材部71の13回目の開閉表示が終了したと
きに、可動板部72の所定時間(3.000秒)の開状
態が開閉サイクルの終了まで継続される。これによって
先の可動板部72の開状態によって盃部80に打玉画像
が導かれない場合でも、再度盃部80に打玉画像を導く
チャンスを与えている。
【0190】そして、上記したような経過を経て開閉サ
イクルが終了したときには、その終了時から所定時間
(1.000秒)経過したときに盃部80が上位置に傾
動して表示され、その後、一時停止板部が2回オン・オ
フの表示状態を繰返す。これにより、一時停止板部に停
止されていた打玉が中央通路形成片部を通って特定入賞
領域部82に導かれるように表示され、特定入賞領域部
82に打玉画像が入賞し、継続権を成立させて次の開閉
サイクルに移行する。
【0191】次に、最終回への開閉サイクルの表示状態
について図47を参照して説明する。図47を参照し
て、14回目の開閉サイクルの途中で入賞玉画像が特定
入賞領域部82に入賞したように表示され特定入賞領域
部82への入賞が判定されると、直ちに玉受部材部71
の開閉表示動作が終了する。そして、15回目の特定入
賞領域部82への入賞判定後、一定時間(6.000
秒)経過したとき、玉受部材部71の開閉表示動作が実
行され、最終回の開閉サイクルが開始される。最終回の
開閉サイクルにおいても、上記した通常の開閉サイクル
と同じ動作が繰返し表示される。また、15回目の特定
入賞領域部82への入賞判定後の上記一定時間において
は、判定導出と同時に盃部80の上下動表示が行なわ
れ、その余り時間にも短い周期の上下動が表示されると
ともに、可動板部72および一時停止板部も通常の開閉
サイクルの開始時と同じ動作で表示される。
【0192】次に、第3種パチンコ遊技機用の遊技盤面
画像について説明する。図48は、第3種パチンコ遊技
機用の遊技盤面画像を示す図である。第3種パチンコ遊
技機用の遊技盤面画像は、表示画面2の遊技盤面用表示
画面2aに表示される。
【0193】図48を参照して、遊技盤面画像上には、
発射された打玉画像を誘導するための区画レール部92
がほぼ円状に植立され、この区画レール部92で区画さ
れた領域が遊技領域部91を構成している。遊技領域部
91のほぼ中央には、各図柄表示部での識別情報(以
下、遊技図柄という)の可変表示(以下、変動ともい
う)を可能にする可変表示装置部93が表示されてい
る。
【0194】可変表示装置部93の下方には、始動玉通
過口部94が表示されており、この始動玉通過口部94
を通過する打玉画像は、上記の判定処理により始動玉通
過口部94を通過したことが判定される。そして、始動
玉通過口部94を打玉画像が通過したことが判定される
と、可変表示装置部93の図柄表示部が変動し、その表
示結果が当り図柄であるときに権利発生装置部95の開
閉片部96が所定時間開放状態で表示される。なお、始
動玉通過口部94の打玉画像の通過に基づく可変表示装
置部93の変動は、所定回数(たとえば、4回)記憶さ
れ、可変表示装置部93上の記憶表示LED部によって
表示される。
【0195】可変表示装置部93の左側方には、権利発
生装置部95が表示されており、権利発生装置部95
は、縦長形状の取付基板部97を有している。取付基板
部97の上側部分には、普通可変入賞口部98が表示さ
れており、普通可変入賞口部98には、左右1対の開閉
片部96が表示されている。開閉片部96は、傾斜位置
と垂直位置との間で変動自在に表示され、また、垂直位
置に表示されている開閉片96の上方には、普通可変入
賞口部98への打玉画像の入賞を阻止する障害釘部99
が表示されている。これにより、開閉片部96は、普通
可変入賞口部98を開放する傾動状態となる一方、普通
可変入賞口部98を閉塞する垂直状態となって表示され
る。
【0196】一方、取付基板部97の下側部分には、入
賞空間部100が設けられているように表示され、入賞
空間部100には、普通可変入賞口部98の下流端と連
通するC字状の玉通路部と、玉通路部からの入賞玉を1
個だけ玉受面部に停留して上下方向への移動が可能な可
動部材部と、可動部材部の移動における上端位置で玉受
面部の停留玉を右方向に転送する転送路とが設けられて
いるように表示されている。なお、可動部材部の移動
(上下)方向における遊技領域91には、可動部材部の
移動を規制するための案内溝が常設されているように表
示されている。
【0197】また、入賞空間部100内には、玉通路部
の途中径路に余剰玉受入口部が、案内溝の下方に入賞玉
受入口部(普通領域)が、転送路の下流端部に特定玉受
入口部(特定領域)がそれぞれ形成されているように表
示される。さらに、入賞空間部100には、入賞空間部
100内での入賞玉の動きが視認し得る透明材料の前面
盤部と、遊技内容に応じた照明装飾を行なう飾りLED
部とが設けられているように表示されている。
【0198】次に、上記した権利発生装置部95での入
賞玉の動きについて説明する。まず、可変表示装置部9
3の表示結果が当り図柄となると、権利発生装置部95
の開閉片部96が所定時間開放表示され、これに伴って
入賞空間部100内に入賞玉画像が導かれる。その後、
入賞空間部100に導かれた1個目の入賞玉画像が可動
部材部の玉受面部上に停留され、かつ2個目および3個
目の各入賞玉画像が玉通路部内に停留されると、4個目
以降の入賞玉画像は、3個目の入賞玉に弾かれて余剰玉
受入口部に流れるように表示される。
【0199】その後、所定時間の経過に伴い、1個目の
入賞玉画像を停留した可動部材部が上方に移動される
と、2個目および3個目の各入賞玉画像は、入賞玉受入
口部に流れるように表示される。そして、1個目の入賞
玉画像は、可動部材部が上端位置で停止すると、玉受面
部上から転送路上に転送され、最終的に特定玉受入口部
に入り、権利発生状態を発生させるようになっている。
このように、本表示例の権利発生装置部95では、1個
目の入賞玉画像のみを可動部材部の玉受面部上に停留さ
せておく構成をとることで、1個目の入賞玉画像のみを
特定玉受入口部に導くようになっており、結果として、
複数の入賞玉画像による権利発生直後の権利消滅という
事態を防止している。
【0200】一方、可変表示装置部93の右側方には、
回転体部101が表示されている。回転体部101は、
遊技領域部91の表面に取付けられる取付板部を有し、
取付板部の表面に円状の包囲枠が突設され、時計回りの
方向に回転駆動されるように表示されている。回転体部
101の外周部には、1個の打玉画像を受入れる玉受凹
部102が形成され、回転体部101が回転して包囲枠
の上部に形成された作動入賞口部103から入った打玉
画像を受入れるように表示される。玉受凹部103に受
止められた打玉画像は、取付板部に開設された入賞孔部
から取付板部の裏面に導かれるように表示される。権利
発生状態中に上記のように取付板部の裏面に導かれるよ
うに表示されたことを判定することにより、可変入賞球
装置部104の開閉翼片部105が開成駆動表示する特
定遊技状態を発生するようになっている。
【0201】また、回転体部101の下方位置には、特
別可変入賞口部106を備えてなる可変入賞球装置部1
04が表示されている。特別可変入賞口部には、特別可
変入賞口部106を開閉表示する左右1対の開閉翼片部
105が表示されている。また、特別可変入賞口部10
6への入賞玉画像の個数が所定個数となった場合に、開
閉翼片部105は閉塞状態で表示される。さらに、可変
入賞球装置部104には、入賞玉数を表示する7セグメ
ントタイプの個数表示器部と、所定の飾りLED部と、
左右の各入賞口部とが表示されている。
【0202】さらに、遊技領域91には、上記以外に、
入賞口部108、左サイドLED飾り部109、右サイ
ドLED飾り部110、風車部111、アウト口部11
2、バック玉防止部材部113等が表示されている。な
お、左および右サイドLED飾り部109、110に
は、「1〜10、0」の番号(以下、これをサービス図
柄という)が順次表示されるとともに、この番号に対応
してWCRND_KZU(0〜9)の各ランダム数が設
けられている(図63および図64参照)。また、左お
よび右サイドLED飾り部109、110は、特定玉の
入賞に伴って点灯移動表示を行ない、所定時間後にその
うちの1つが点灯表示されるようになっている。このた
め、予め、ホール内で特定のサービス図柄を決めてお
き、そのサービス図柄が点灯表示したときには、景品玉
の継続使用を許可する等を行なうことで付加的な遊技内
容の盛り上げを可能にしている。
【0203】ここで、特定遊技状態における遊技内容を
簡単に説明すると、可変表示装置部93での当り図柄の
表示に伴って権利発生装置部95の開閉片部96が開放
表示され、入賞空間部100内で特定玉の入賞が判定さ
れると、権利発生状態となる。そして、権利発生状態が
継続しているときに、打玉画像が回転体部101の玉受
凹部102に入賞すると、特定遊技状態が発生して可変
入賞球装置部104の開閉翼片部105が開放表示され
る。そして、このような特定遊技状態は、権利発生状態
が継続している限り、打玉画像が回転体部101の玉受
凹部102に入賞するごとに繰返される(開放サイク
ル)。ただし、権利発生状態の継続は、権利発生状態中
に再度入賞空間部100内に特定玉画像の入賞が判定さ
れたとき、または、回転体部101に所定個数(たとえ
ば、16)の打玉画像が入賞したと判定された場合に終
了するようになっている。
【0204】次に、遊技領域91のほぼ中央に表示され
る可変表示装置部93について詳細に説明する。可変表
示装置部93は、取付基板部114と、左・中・右の各
図柄表示部を有するLCD表示器部とを含む。取付基板
部114の上部には、入賞口部116と、センターラン
プと、飾りLED部等が表示されている。また、取付基
板部114の左右の両側部には、飾りLED部が表示さ
れ、さらに下部には、始動玉通過口部94を通過した打
玉画像の数を記憶表示する記憶表示LED117が表示
されている。なお、可変表示装置部93の変動未消化分
を記憶する最大数は、たとえば、4個であり、このた
め、記憶表示LED117も4個表示されている。
【0205】次に、LCD表示器部115の各図柄表示
部に表示される各図柄について説明する。各図柄表示部
に表示される左・中・右の各図柄列には、それぞれ「1
〜11」の番号が順次表示されるとともに、この番号に
対応して、WCRND_ZUL、WCRND_ZUC、
WCRND_ZUR(図49参照)の各ランダム数が設
けられている。そして、これら3つの各表示柄列は、そ
れぞれあたかもリール回転するように変動表示され、変
動開始時から所定時間経過したときに左・中・右の順で
停止されて3個の図柄が確定されることになる。なお、
左・中・右の各図柄列における当り図柄の組合せは、各
図柄列に同一図柄が揃って停止表示された組合せであ
る。
【0206】次に、可変表示装置部93の変動表示に用
いられるランダムカウンタについて説明する。図49
は、ランダムカウンタの種類とその内容を示す説明図で
ある。図49に示すような5種類のランダムカウンタが
使用されており、これらのランダムカウンタは、当り決
定用のWCRND1と、左図柄表示用のWCRND_Z
ULと、中図柄表示用のWCRND_ZUCと、右図柄
表示用のWCRND_ZURと、リーチ動作用のWCR
ND_RCHとから構成されている。
【0207】なお、WCRND1は、「0〜224」の
範囲で0.002秒ごとに1ずつ加算されることで刻々
と変化するものであり、WCRND_ZULは、「0〜
10」の範囲で0.002秒ごとの1ずつの加算および
割込処理の余り時間での1ずつの加算により刻々と変化
するものであり、WCRND_ZUCは、「0〜10」
の範囲でWCRND_ZULの桁上げ時に1ずつ加算さ
れることで刻々と変化するものであり、WCRND_Z
URは、「0〜10」の範囲でWCRND_ZUCの桁
上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するもので
あり、WCRND_RCHは、「0〜19」の範囲で割
込処理の余り時間で1ずつ加算により刻々と変化するも
のである。次に、ランダムカウンタの値により大当りを
発生させるか否かを事前に設定するための制御について
説明する。図50は、ランダムカウンタの値により大当
りを発生させるか否かを事前に設定するための制御を示
すフローチャートである。
【0208】図50に示すように、WCRND1から抽
出された値が「3」であり当りと判定されると、WCR
ND_ZULのデータにより当り図柄が決定され、この
当り図柄が可変表示装置部93の各図柄表示部に表示さ
れる。一方、WCRND1で「3」以外の値が抽出され
外れと判定されると、WCRND_ZUL、WCRND
_ZUC、WCRND_ZURで抽出された値が停止図
柄として使用され、この図柄が外れ図柄として可変表示
装置部93の各図柄表示部に表示される。また、WCR
ND_ZUL、WCRND_ZUC、WCRND_ZU
Rで抽出された値が、偶然にも当り図柄と一致した場合
には、WCRND_ZURのデータに1を加算して外れ
図柄にして表示するものである。
【0209】なお、上記WCRND1からの抽出データ
の判定は、当り確率が通常時の場合であり、特別時に
は、WCRND1から抽出された値が「3、5、7、6
1、127、139、181、197、199、21
1」のうちいずれかの値で当りと判定する一方、それ以
外の当りで外れと判定するようになっている。
【0210】次に、回転体部101の表示状態について
説明する。図51は、回転体部101の表示状態を説明
するためのタイミングチャートである。図51を参照し
て、回転体部101は、電源投入後、10秒周期で1回
転するように表示制御される。
【0211】次に、可変表示装置部93の各図柄表示部
において表示される停止図柄について説明する。図52
は、各図柄表示部において表示される停止図柄を説明す
るための図である。図52を参照して、停止図柄は、
「1」〜「11」の11種類の数字図柄を含む。上記1
1種類の停止図柄が可変表示装置部93の各図柄表示部
で変動表示され、その変動表示の結果が、左側、中央、
右側の停止図柄がすべて同一種類の図柄であれば大当り
が発生する。
【0212】次に、可変表示装置部93の変動表示を図
54および図55に示すタイミングチャートに基づいて
以下に説明する。なお、左・中・右の各図柄列の変動
は、図53の一覧表図に示す変動状態に基づいて行なわ
れる。変動状態Aは、徐々に加速し、一定の変動(1
6.7mSに32ドット変動)とする状態であり、変動
状態Bは、384ドット変動して停止させる状態であ
り、変動状態Cは、一定の速度(16.7mSに7.1
ドット変動)とする状態であり、変動状態Dは、一定の
速度(16.7mSに5.3ドット変動)とする状態で
ある。
【0213】まず、図54において、始動玉通過口部9
4(図54には、作動用ゲートと記載)を打玉画像が通
過したと判定されると、0.002秒後にWCRND1
から数値を抽出してこれを格納する。その後、微少時間
(0.004秒)が経過すると、格納したWCRND1
の値を読出して当りか外れかの判定を行ない、それと同
時にWCRND_ZUL、WCRND_ZUC、WCR
ND_ZURから数値を抽出する。なお、このとき、リ
ーチとなる場合は、WCRND_RCHからも数値を抽
出する。
【0214】その後、0.016秒が経過すると、全図
柄列の変動を開始させる。そして、上記のような全図柄
列の変動開始から右図柄列を8.000秒間、中図柄列
を8.500秒間、また右図柄列を9.000秒間(図
55参照)、それぞれ変動状態Aの表示制御により変動
させる。その後、左図柄列は、0.500秒間変動状態
Bの変動制御により変動されてWCRND_ZULで抽
出した値の図柄を停止表示させる。また、中図柄列は、
0.500秒間変動状態Bの表示制御により変動されて
WCRND_ZUCで抽出した値の図柄を停止表示させ
る。なお、記憶表示LED部117の記憶が2個以上あ
る場合、左・中の各図柄列の変動状態Aでの変動時間
は、5.500秒と6.000秒とに短縮されるもので
ある。
【0215】次に、上記した左、中の各図柄列の変動停
止後における右図柄列の変動動作を、リーチせずに外れ
る場合、リーチして外れる場合、リーチして当たる場
合、に分けて以下に説明する。なお、リーチの種類とし
ては、リーチ(ショートリーチ)とリーチ(ロング
リーチ)との2種類がある。
【0216】まず、リーチせずに外れる場合では、右図
柄列は、図55に示すように、変動状態Aの表示制御に
より9.000秒間の変動の後、0.500秒間変動状
態Bの表示制御により変動されてWCRND_ZURで
抽出した値の図柄を停止表示させる。これにより、左・
中・右の各図柄列には、各WCRND_ZUL、WCR
ND_ZUC、WCRND_ZURで決定した外れ図柄
が表示される。
【0217】次に、リーチして外れる場合の右図柄列の
変動表示を図55に基づいて説明する。このとき、WC
RND_RCHからの抽出値が「0〜9」の場合は、リ
ーチが行なわれ、WCRND_RCHからの抽出値が
「10〜19」の場合は、リーチが行なわれる。な
お、リーチのときは、当りとなる前後以外の図柄で停
止する場合、および当りとなる前後の図柄で停止する場
合、いずれの場合もあり得るが、リーチのときは、当
りとなる前後図柄で必ず停止するようになっている。
【0218】まず、リーチの場合では、右図柄列は、
変動状態Aの表示制御により9.000秒間の変動の
後、3.900〜9.900秒間変動状態Cの表示制御
により変動されてWCRND_ZURで抽出した値の図
柄を停止表示させる。これにより、左・中・右の各図柄
列には、各WCRND_ZUL、WCRND_ZUC、
WCRND_ZURで決定した外れ図柄が表示される。
【0219】一方、リーチの場合では、右図柄列は、
変動状態Aの表示制御により9.000秒間の変動の
後、10.500秒間変動状態Cの表示制御により変動
表示され、その後3.600秒あるいは4.400秒間
変動状態Cの表示制御により変動表示されてWCRND
_ZURで抽出した値の図柄を停止表示させる。これに
より、左・中・右の各図柄列には、各WCRND_ZU
L、WCRND_ZUC、WCRND_ZURで決定し
た外れ図柄が表示される。
【0220】次に、リーチして当たる場合の右図柄列の
変動表示について説明する。このとき、WCRND_R
CHからの抽出値が「0〜3」の場合は、リーチが行
なわれ、WCRND_RCHからの抽出値が「4〜1
9」の場合は、リーチが行なわれる。なお、当りとな
る場合、上記中図柄列は、WCRND_ZULからの抽
出値に基づいて停止されるものである。
【0221】まず、リーチの場合では、右図柄列は、
変動状態Aの表示制御により9.000秒間の変動表示
の後、6.900秒間または10.200秒間変動状態
Cの表示制御により変動表示されてWCRND_ZUL
で抽出した値の図柄を停止表示させる。これにより、左
・中・右の各図柄列には、WCRND_ZULで決定し
た当り図柄が表示される。
【0222】一方、リーチの場合では、右図柄列は、
変動状態Aの表示制御により9.000秒間の変動の
後、10.500秒間変動状態Cの表示制御により変動
表示され、その後4.000秒間変動状態Dの表示制御
により変動表示されてWCRND_ZULで抽出した値
の図柄を停止表示させる。これにより、左・中・右の各
図柄列には、WCRND_ZULで決定した当り図柄が
表示される。なお、始動記憶LED部119の記憶が2
個以上ある場合、右図柄列の変動状態Aでの変動時間
は、6.500秒に短縮されるものである。また、高確
率時または特別装置の作動表示中は、上記したリーチ
を行なわないものである。
【0223】次に、当り図柄の種類について説明する。
図56は、当り図柄の種類を説明するための図である。
図56に示すように、当り図柄としては、11種類の当
り図柄がある。たとえば、右、中、右図柄が「111」
となれば当り図柄となる。以下の各図柄についても同様
である。
【0224】次に、可変表示装置部93の変動表示終了
後の表示状態について図57ないし図62を参照して説
明する。まず、変動の結果、外れ図柄の組合せとなりか
つ記憶表示LED部117に記憶がある場合では、図5
7に示すように、右図柄の変動が停止してから8.01
6秒後に再度図柄の変動が開始される。
【0225】一方、当り図柄の組合せとなりかつ記憶表
示LED部117に記憶がある場合では、図58に示す
ように、右図柄の変動が停止してから5.800秒後に
権利発生装置部95の開閉板部96(図58中普通電動
役物と表示)が5.000秒間開放表示され、その後所
定時間が経過すると再度図柄の変動表示が開始される。
なお、図柄の変動表示が再開されるまでの所定時間とし
ては、特別装置部が作動表示した(特定遊技状態が発生
した)場合では、8.016秒であり、また、特別装置
部が作動表示しなかった(特定遊技状態が発生しなかっ
た)場合では、5.016秒である。
【0226】また、上記した権利発生装置部95の開閉
片部96が閉鎖表示されると、図59に示すように、そ
の閉鎖から所定時間(1.000秒)後から2.000
秒間の間に可動部材部が下端位置から上端位置に移動表
示される。その後、可動部材部が上端位置で停止表示さ
れた後、2.000秒間の間に可動部材部が上端位置か
ら下端位置に移動表示される。そして、可動部材部の上
端位置への移動表示により特定玉受入口部に打玉画像が
入賞したと判定されると、これに伴って、WCRND_
KZUから数値を抽出してこれを格納する。その後、特
定玉画像の入賞から0.002秒が経過すると、左およ
び右サイドLED飾り部109、110が7.000秒
+0〜0.900秒間変動表示された後、WCRND_
KZUの抽出値に応じたサービス図柄で停止表示され
る。
【0227】上記のように、本表示例の左および右サイ
ドLED飾り部109、110(サービス図柄)の表示
制御では、権利発生装置部95の作動表示終了後にサー
ビス図柄の変動停止を行なっている。このため、可変表
示装置部93での当り確率が通常時よりも高い確率中で
あっても、遊技者は停止したサービス図柄に応じて権利
発生状態を発生させるか否かを決定することができない
ため、故意に権利発生状態を発生させない行為を防止す
ることができ、結果として遊技者に均等なサービスを提
供し得るようになっている。
【0228】なお、上記したサービス図柄の作動表示プ
ロセスは、特に限定するものではなく、権利発生装置部
95の作動表示終了後にサービス図柄の変動停止を行な
うものであればよい。たとえば、図60に示すように、
始動玉通過口部94での打玉画像の通過の判定により可
変表示装置部93の図柄変動を許容し、その後当り図柄
の表示に従って権利発生装置部95の開閉片部96を
5.000秒間開放するプロセスにおいて、開閉片部9
6の閉鎖とほぼ同時に左および右サイドLED飾り部1
09、110の変動表示を停止する。
【0229】また、権利発生状態において、作動入賞口
部103(図61中始動口と記載)を介して回転体部1
01の玉受凹部102内に打玉画像が入賞したことが判
定されると、可変入賞球装置部104の開閉翼片部10
5が9.500秒間開放表示される。その後、上記のよ
うな入賞判定に伴う開閉翼片部105の開放動作が所定
回数(たとえば、16回)繰返し表示され、特定遊技を
終了する。なお、1回目の特定遊技状態の発生(特別装
置の作動)が終了すると、図62に示すように、その時
点で図柄の当り確率が通常から高確率に変更される。ま
た、この確率変動は、2回目の特定遊技状態が発生(特
別装置が作動)するまで継続されるものであり、このよ
うな確率変動のサイクルは、以降大当りを機に繰返して
行なわれる。
【0230】次に、左および右サイドLED飾り部10
9、110の表示制御について説明する。図63は、ラ
ンダムカウンタWCRND_KZUの内容を示す説明図
である。WCRND_KZUは、左および右サイドLE
D飾り部109、110の表示状態を決定するためのサ
イドLED表示用ランダムカウンタである。WCRND
_KZUのカウント範囲は、「0〜9」であり、割込処
理の余り時間内において所定時間ごとに1ずつカウント
アップされる。
【0231】図64は、ランダムカウンタWCRND_
KZUのカウント値と右および左サイドLED飾り部1
09、110の表示態様との関係を示す説明図である。
WCRND_KZUの値が左および右サイドLED飾り
部109、110の値と対応しており、対応した数字が
点灯表示される。
【0232】図65は、左および右サイドLED飾り部
109、110の表示状態を説明するためのタイミング
チャートである。図65を参照して、特別装置への入賞
が判定されると、WCRND_KZUの値が抽出され、
格納される。特別装置への入賞の判定後、0.002秒
後に、左および右サイドLED飾り部109、110の
変動表示が開始され、7.000秒間変動表示され、さ
らに、0〜0.900秒間だけすなわち0〜9図柄分の
変動表示が行なわれて変動表示が停止される。
【0233】以上に、本発明の一実施例による遊技機の
構成について説明した。本実施例の遊技機の特徴点につ
いて以下に列挙する。
【0234】(1) 前述の実施例において、画像表示
器15により、遊技盤面を表わす遊技盤面画像と、遊技
盤面画像上を移動する打玉を表わす打玉画像と、遊技者
に有利な遊技状態を発生させるために用いられる特定遊
技部の表示画像とを表示可能な表示装置が構成されてい
る。画像表示器15、画像表示器制御基板18、および
基本回路16により、表示装置の表示状態が予め定めら
れた特定の表示状態となった場合に所定の遊技価値を付
与する価値付与手段が構成されている。
【0235】拡大スイッチ19、角度調整スイッチ2
0、位置調整スイッチ21、追跡モードスイッチ22、
画像表示器制御基板18、基本回路16、および画像表
示器15により表示状態変化手段が構成されている。図
14、図28、図29に示すように各スイッチの設定を
基に、遊技状態に応じて表示画面2上の表示状態を変化
させている。このように、表示状態変化手段は、遊技機
の遊技状態が所定の遊技状態になった場合に特定遊技部
の表示状態を変化させる。ここで、遊技者に有利な遊技
状態を発生させるために用いられる特定遊技部の表示画
像は、可変表示装置部43、可変入賞球装置部49、第
1可変入賞球装置部65、第2可変入賞球装置部70、
可変表示装置部93、可変入賞球装置部104等を含
む。
【0236】(2) 前述の実施例において、図14に
示すように拡大スイッチ19の操作状態に応じて、たと
えば、リーチ時に可変表示装置部43を自動的に拡大し
て表示する。このように、表示状態変化手段は、特定遊
技部を拡大して表示装置に表示する。
【0237】(3) 前述の実施例において、図29に
示すように、角度調整スイッチ20の操作状態に応じ
て、第2可変入賞球装置部70の表示角度が変化する。
このように、表示状態変化手段は、特定遊技部の表示角
度を変化させて表示装置に表示する。
【0238】(4) 前述の実施例において、図31、
図34〜図38に示すように、始動入賞口部48へ打玉
画像が入賞したことに応じて、可変表示装置部43が可
変表示を開始し、停止図柄が所定の大当り図柄となった
場合に可変入賞球装置部49の開閉板部57が開成状態
で表示され、可変入賞球装置部49が拡大表示される。
このように、特定遊技部の表示画像は、遊技者にとって
有利な第1状態と遊技者にとって不利な第2状態とに変
化可能な可変入賞球装置を表わす可変入賞球装置画像
と、可変入賞球装置画像が第2状態から第1状態へ変化
する条件を決定するために用いられる始動口を表示する
始動口画像とを含み、表示状態変化手段は、少なくとも
可変入賞球装置画像の表示状態を変化させる。
【0239】また、図14に示すように、2倍スイッチ
19bが操作され、可変表示装置部43が指定された場
合、可変表示装置部43および始動入賞口部が2倍に拡
大されて遊技盤面用表示画面2aに表示される。このよ
うに、特定遊技部の表示画像は、識別情報を表示結果と
して表示する可変表示装置画像と、可変表示装置画像の
表示結果を導出するために用いられる始動口を表わす始
動口画像とを含み、表示状態変化手段は、可変表示装置
画像と始動口画像の表示状態を拡大させる。
【0240】(5) 前述の実施例において、図12に
示すように、自動拡大スイッチ19a、2倍スイッチ1
9b、および5倍スイッチ19cにより調整手段が構成
され、これらのスイッチの操作に応じて表示状態の変化
の度合いとして拡大度合いが調整される。このように、
調整手段は、表示状態変化手段による表示状態の変化の
度合いを調整する。
【0241】(6) 前述の実施例において、図28に
示すように、打玉画像の移動軌跡に応じて、打玉画像を
中心とした領域が順次表示される。このように、表示状
態変化手段は、打玉画像の遊技盤面画像上の位置に応じ
て、打玉画像を追跡しながら打玉画像を含む特定遊技部
の表示画像の表示状態を変化させる。
【0242】(7) 前述の実施例において、RAM3
32、ROM333により分割移動データ記憶手段が構
成される。また、図19および図21に示すように、打
玉画像の移動軌跡が複数に分割され、分割された複数の
移動軌跡に対応した分割移動データがROM333に記
憶されている。このように、分割移動データ記憶手段
は、打玉画像が遊技盤面画像上を移動する移動軌跡を複
数に分割し、分割された複数の移動軌跡ごとに対応する
複数の分割移動データを記憶する。
【0243】画像表示器制御基板18および基本回路1
6により移動状態制御手段が構成される。画像表示器制
御基板18は、ROM333およびRAM332に記憶
された分割移動データを基に表示画面2上の打玉画像の
移動状態を制御する。このように、移動状態制御手段
は、分割移動データを基に打玉画像の遊技盤面画像上の
移動状態を制御する。
【0244】(8) 図19に示すように、分割移動デ
ータは、分岐点P0から分岐点P1〜P5、移動軌跡L
1〜L13に対応した分割移動データを含む。このよう
に、分割移動データは、遊技盤面画像上の第1位置から
互いに異なる第2位置まで打玉画像が移動する複数の移
動軌跡に対応するデータを含む。
【0245】ROM333に記憶された分割移動データ
は、打玉画像の移動速度に応じた分割移動データを記憶
しており、スロースイッチ26の操作に応じて打玉画像
の移動速度が変化する。このように、分割移動データ
は、遊技盤面上の第1位置から第2位置まで打玉画像を
移動する際、打玉画像の移動時間が異なる移動状態に対
応するデータを含む。
【0246】(9) 前述の実施例において、画像表示
器制御基板18および基本回路16により表示状態制御
手段が構成されている。図22、図24〜図26に示す
ように、打玉画像の位置に応じて打玉画像の入賞が判定
され、入賞判定に応じて表示画面2上の表示状態が制御
されている。このように、表示状態制御手段は、打玉画
像が遊技盤面画像上の所定位置にある場合に特定遊技部
の表示画像により遊技者に有利な遊技状態が発生したよ
うに表示装置の表示状態を制御する遊技状態表示制御を
行なう。
【0247】(10) 前述の実施例において、図21
に示すROM333に記憶された分割移動データの中か
ら、図22、図24〜図26に示すように所定の分割移
動データが選択された場合に入賞判定を行なっている。
このように、本実施例の遊技機は、分割移動データ記憶
手段と、移動状態制御手段とをさらに含み、表示状態制
御手段は、移動状態制御手段が分割移動データのうち所
定の分割移動データにより打玉画像の移動状態を制御し
た場合に遊技状態表示制御を行なう。
【0248】(11) 前述の実施例において、画像表
示器制御基板18および基本回路16により表示状態制
御手段が構成されている。図24および図26に示すよ
うに、第2可変入賞球装置部70または権利発生装置部
91の表示状態および打玉画像の移動軌跡により入賞判
定が行なわれている。このように、表示状態制御手段
は、打玉画像が可変入賞球装置の画像表示位置にあり、
かつ、可変入賞球装置の表示画像が第1状態にある場合
に打玉が可変入賞球装置に入賞する画像を表示装置に表
示させる制御を行なう。
【0249】(12) 図21に示すROM333に記
憶された分割移動データの中から、図24および図26
に示すように所定の分割移動データが選択されたことに
応じて打玉画像の位置を判定している。このように、本
実施例の遊技機は、分割移動データ記憶手段と移動状態
制御手段とをさらに含み、表示状態制御手段は、移動状
態制御手段が分割移動データのうち所定の分割移動デー
タにより打玉画像の移動状態を制御した場合に打玉画像
が可変入賞球装置の画像表示位置にあることを判断す
る。
【0250】(13) 前述の実施例において、図31
に示すように、可変入賞球装置部49の特定領域に打玉
画像が入賞した場合、開閉板57を再度開成状態で表示
する。このように、分割移動データは、可変入賞球装置
内を移動する打玉画像の移動軌跡を複数に分割した入賞
球装置内分割移動データを含み、表示状態制御手段は、
複数の入賞球装置内分割移動データのうち所定の分割移
動データに従って打玉画像が移動表示された場合に再度
可変入賞球装置の表示画像が第1状態となるように表示
装置の表示状態を制御する。
【0251】(14) 前述の実施例において、打玉画
像が遊技盤面の裏面側を通過するワープ動作を表示して
もよい。この場合、分割移動データは、遊技盤面画像上
に打玉画像が表示されない移動軌跡に対応する分割移動
データを含み、この分割移動データが選択された場合
は、打玉画像を非表示の状態で表示する。
【0252】(15) 前述の実施例において、打玉画
像の移動軌跡は複数に分割され、分割された移動軌跡ご
とに分割移動データとして記憶されているので、複数の
分岐点たとえば、図22に示す分岐点P6、P7が設け
られる。これらの分岐点で複数の移動軌跡のうちどの移
動軌跡を選択するかは、ランダムカウンタの値を基に図
23に示すような流路選択テーブルを用いて決定するこ
とができる。このように、本実施例の遊技機は、分岐点
において複数の移動軌跡の中から所定の移動軌跡をラン
ダムに決定するためのランダム決定手段を含む。また、
このランダム決定手段は、各分岐点ごとに設けてもよい
し、複数の分岐点に対して1つのランダム決定手段を設
けてもよい。
【0253】(16) 前述の実施例において、図23
に示すように、複数の移動軌跡の中から所定の移動軌跡
を選択する際、発生確率の異なる複数の流路選択テーブ
ルを用いて移動軌跡を決定している。このように、本実
施例の遊技機では、複数の移動軌跡の中から所定の移動
軌跡を選択する際、その移動軌跡が選択される確率を変
化させる確率変化手段を含む。
【0254】(17) 前述の実施例において、図22
に示すように、分割移動データは、入賞口部W1等へ入
賞するための分割移動データを含む。このように、特定
の分割移動データは、遊技価値を付与する領域を打玉画
像が移動するためのデータを含む。また、図39に示す
ように、分割移動データは、通過口部69等の打玉画像
が通過する通過領域上の打玉画像の移動軌跡に関するデ
ータを含む。このように、特定の分割移動データは、遊
技価値を付与しない領域を打玉画像が移動するためのデ
ータを含む。
【0255】(18) 前述の実施例において、複数の
分割移動データの中から一つの分割移動データを選択す
るためのランダムカウンタのカウント動作を、コンデン
サ等のアナログ素子の特性または不安定な特性を有する
センサの出力に応じて行なうようにし、打玉画像の移動
軌跡のランダム性を向上するようにしてもよい。このよ
うに、本実施例の遊技機は、打玉画像の移動軌跡をラン
ダムにするためのランダム性付与手段を含む。
【0256】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、遊技機の遊技状態が所定の遊技状態になっ
た場合に特定遊技部の表示状態を変化させることができ
るので、従来の物理的な構造物による制約を受けず、任
意の表示状態で特定遊技部を表示することができ、遊技
状態に応じて演出効果を高め、遊技の興趣をさらに向上
することが可能となる。
【0257】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、特定遊技部を拡大して表示する
ことができるので、遊技者が最も関心の深い特定遊技部
を拡大して表示することにより、遊技者の期待感を刺激
し、演出効果を高め、さらに遊技の興趣を向上すること
ができる。
【0258】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加え、特定遊技部の表示角度
を変化させて表示することできるので、3次元的な画像
をより遊技者に見やすい位置で表示することができ、遊
技者の興味を刺激し、演出効果を高め、遊技の興趣を向
上することが可能となる。
【0259】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3記載の発明の効果に加え、可変入賞球装置画像と
始動口画像とのうち少なくとも可変入賞球装置画像の表
示状態を変化させることができるので、遊技者が最も関
心の深い可変入賞球装置画像を遊技者の興味をそそるよ
うに表示することができ、演出効果を高め、遊技の興趣
をさらに向上することが可能となる。
【0260】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4記載の発明の効果に加え、表示状態変化手段によ
る表示状態の変化の度合いを調整することができるの
で、遊技者の好みに応じた表示状態で特定表示部の表示
画像を表示したり、予め定められた変化度合いに応じて
自動的に表示状態の変化の度合いを調整することがで
き、演出効果を高め、遊技の興趣を向上することが可能
となる。
【0261】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5記載の発明の効果に加え、打玉画像を追跡しなが
ら打玉画像を含む特定遊技部の表示画像の表示状態を変
化させることができるので、遊技者が最も関心の深い打
玉画像を含む特定遊技部の表示画像を自動的に表示する
ことができ、演出効果を高め、遊技の興趣をさらに向上
することができる。
【0262】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし3記載の発明の効果に加え、可変表示装置画像と始
動口画像を含めて拡大しているので、可変表示および始
動入賞のいずれも遊技者が見損なうことがないため、遊
技者の興味を引き付け、演出効果を高め、遊技の興趣を
さらに向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る遊技機の構成を示す正
面図である。
【図2】同遊技機の構成を示す裏面図である。
【図3】同遊技機に用いられる制御回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】同遊技機に用いられる画像表示器制御回路の構
成を示すブロック図である。
【図5】同遊技機のゲーム種類を説明するための図であ
る。
【図6】同遊技機のゲーム種類を説明するための図であ
る。
【図7】同遊技機のゲーム種類を説明するための図であ
る。
【図8】同遊技機のゲーム種類を説明するための図であ
る。
【図9】遊技の進行状態を説明するための図である。
【図10】遊技の進行状態を説明するための図である。
【図11】遊技の進行状態を説明するための図である。
【図12】遊技の進行状態を説明するための図である。
【図13】遊技の進行状態を説明するための図である。
【図14】遊技の進行状態を説明するための図である。
【図15】同遊技機の表示画面の表示例を説明するため
の図である。
【図16】同遊技機の表示画面の表示例を説明するため
の図である。
【図17】リーチ時の表示画面の表示例を示す図であ
る。
【図18】大当り時の表示画面の表示例を示す図であ
る。
【図19】同遊技機の打玉画像の分割移動データを説明
するための図である。
【図20】発射レベルと打玉画像の移動軌跡との対応を
示す図である。
【図21】ROMの分割移動データの格納状態を示す図
である。
【図22】割数設定を説明するための図である。
【図23】流路選択テーブルを示す図である。
【図24】第2種パチンコ遊技機の第2可変入賞球装置
部内の打玉画像の移動軌跡を説明するための図である。
【図25】風車回転判定および始動口入賞判定を説明す
るための図である。
【図26】第3種パチンコ遊技機の権利発生装置部への
入賞判定を説明するための図である。
【図27】同遊技機の画面表示状態を説明するための図
である。
【図28】追跡モードを説明するための図である。
【図29】表示画面の表示角度の変更制御を説明するた
めの図である。
【図30】本発明の他の実施例の遊技機の構成を示す正
面図である。
【図31】第1種パチンコ遊技機用の遊技盤面画像を示
す図である。
【図32】ランダムカウンタの種類とその内容を示す説
明図である。
【図33】ランダムカウンタの値により大当りを発生さ
せるか否かを事前に設定するための制御を示すフローチ
ャートである。
【図34】外れおよび大当りのときの図柄の変動表示の
制御手順を示すタイミングチャートである。
【図35】外れおよび大当りのときの図柄の変動表示の
制御手順を示すタイミングチャートである。
【図36】外れおよび大当りのときの図柄の変動表示の
制御手順を示すタイミングチャートである。
【図37】大当り専用の図柄の変動表示の制御手順を示
すタイミングチャートである。
【図38】大当り専用の図柄の変動表示の制御手順を示
すタイミングチャートである。
【図39】第2種パチンコ遊技機用の遊技盤面画像を示
す図である。
【図40】通過ゲート部を打玉画像が通過したときの第
1可変入賞球装置部の表示状態を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図41】打玉画像が始動入賞口部に入賞した場合の表
示状態を説明するためのタイミングチャートである。
【図42】打玉画像が始動口としての第1可変入賞球装
置部に入賞した場合の表示状態を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図43】所定条件成立後に打玉画像が第1可変入賞球
装置部に入賞した場合の表示状態を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図44】第1の入賞率向上制御の変形例を説明するた
めの図である。
【図45】第1の入賞率向上制御の変形例を説明するた
めの図である。
【図46】開閉サイクルの基本的な表示状態を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図47】最終回の開閉サイクルの表示状態を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図48】第3種パチンコ遊技機の遊技盤面画像を示す
図である。
【図49】ランダムカウンタの種類とその内容を示す説
明図である。
【図50】ランダムカウンタの値により大当りを発生さ
せるか否かを事前に設定するための制御を示すフローチ
ャートである。
【図51】回転体部の表示状態を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図52】各図柄表示部において表示される停止図柄を
説明するための図である。
【図53】図柄の変動状態の種類を示す説明図である。
【図54】可変表示装置部の変動表示を説明するための
タイミングチャートである。
【図55】可変表示装置部の変動表示を説明するための
タイミングチャートである。
【図56】当り図柄種類を説明するための図である。
【図57】右図柄の変動状態を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図58】特定入賞口の表示状態を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図59】左および右サイドLED飾り部の表示状態を
説明するための図である。
【図60】左および右サイドLED飾り部の表示状態を
説明するための図である。
【図61】始動口入賞に応じた大入賞口の開放表示状態
を説明するためのタイミングチャートである。
【図62】確率変動を説明するためのタイミングチャー
トである。
【図63】ランダムカウンタWCRND_KZUの内容
を説明するための図である。
【図64】ランダムカウンタの値と左および右サイドL
ED飾り部の表示態様との関係を説明するための図であ
る。
【図65】左および右サイドLED飾り部の表示状態を
説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1は遊技機、2は表示画面、15は画像表示器、16は
基本回路、18は画像表示器制御基板、19は拡大スイ
ッチ、20は角度調整スイッチ、21は位置調整スイッ
チ、22は追跡モードスイッチ、26はスロースイッ
チ、43は可変表示装置部、45は風車部、48は始動
入賞口部、49は可変入賞球装置部、50〜52は入賞
口部である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面を表わす遊技盤面画像と、該遊
    技盤面画像上を移動する打玉を表わす打玉画像と、遊技
    者に有利な遊技状態を発生させるために用いられる特定
    遊技部の表示画像とを表示可能な表示装置を含み、該表
    示装置の表示状態が予め定められた特定の表示状態とな
    った場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であ
    って、 前記遊技機の遊技状態が所定の遊技状態になった場合
    に、前記特定遊技部の表示状態を変化させる表示状態変
    化手段を含むことを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記表示状態変化手段は、前記特定遊技
    部を拡大して前記表示装置に表示することを特徴とす
    る、請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記表示状態変化手段は、前記特定遊技
    部の表示角度を変化させて前記表示装置に表示すること
    を特徴とする、請求項1または2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記特定遊技部の表示画像は、遊技者に
    とって有利な第1状態と、遊技者にとって不利な第2状
    態とに変化可能な可変入賞球装置を表わす可変入賞球装
    置画像と、 該可変入賞球装置画像が前記第2状態から前記第1状態
    へ変化する条件を決定するために用いられる始動口を表
    わす始動口画像とを含み、 前記表示状態変化手段は、少なくとも前記可変入賞球装
    置画像の表示状態を変化させることを特徴とする、請求
    項1ないし請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記表示状態変化手段による表示状態の
    変化の度合いを調整する調整手段をさらに含むことを特
    徴とする、請求項1ないし4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記表示状態変化手段は、前記打玉画像
    の前記遊技盤面画像上の位置に応じて、前記打玉画像を
    追跡しながら前記打玉画像を含む前記特定遊技部の表示
    画像の表示状態を変化させることを特徴とする、請求項
    1ないし5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記特定遊技部の表示画像は、識別情報
    を表示結果として表示する可変表示装置画像と、 該可変表示装置画像の表示結果を導出するために用いら
    れる始動口を表わす始動口画像とを含み、 前記表示状態変化手段は、前記可変表示装置画像と前記
    始動口画像の表示状態を拡大させることを特徴とする、
    請求項1ないし3記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006174924A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Heiwa Corp 遊技機

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