JPH08182562A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

Info

Publication number
JPH08182562A
JPH08182562A JP32797794A JP32797794A JPH08182562A JP H08182562 A JPH08182562 A JP H08182562A JP 32797794 A JP32797794 A JP 32797794A JP 32797794 A JP32797794 A JP 32797794A JP H08182562 A JPH08182562 A JP H08182562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving member
back support
support receiving
chair
backrest
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32797794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2671845B2 (ja
Inventor
Toru Shimizu
亨 清水
Toru Okada
徹 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP6327977A priority Critical patent/JP2671845B2/ja
Publication of JPH08182562A publication Critical patent/JPH08182562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2671845B2 publication Critical patent/JP2671845B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】背もたれを使用する際の異音の発生を効果的に
解消することができ、同時に、背もたれ装着作業を効率
良く行い得るようにした椅子を提供する。 【構成】後部に金属パイプ製の起立部材11を一対に突
設してなるベース3と、下端側に開口する金属製の背支
持受部材54を有しこの背支持受部材54内に起立部材
11を着脱可能に挿入させつつベース3に取着される背
もたれ5とを備える。そして、起立部材11の上端に、
起立部材11よりも若干径が大きい大径部110aと、
この大径部110aよりも径の小さい先端部110bと
を有した樹脂キャップ110を装着し、この樹脂キャッ
プ110を介して起立部材11を背支持受部材54の内
部に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、劇場等に設置して使用
される椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、劇場やホール等に設置して使用さ
れる椅子として、例えば、後部に金属製の起立部材を一
対に突設してなるベースと、下端側に開口する金属製の
背支持受部材を有しこの背支持受部材内に前記起立部材
を着脱可能に挿入させつつ前記ベースに取着される背も
たれとを具備してなるものが知られている。この椅子
は、背もたれを容易に装脱可能にすることによって、背
もたれが汚れたり損傷したような場合の交換を可能にす
ることは勿論のこと、使用頻度が高く痛み易い箇所の椅
子の背もたれと、使用頻度が低い箇所の椅子の背もたれ
とを適宜交換してローテーションさせる際の便を向上さ
せる意味でも有用なものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、背もたれに
は高い頻度で繰り返し荷重が作用する。このため、単に
背もたれを起立部材を介してベースに装着するだけで
は、背もたれがガタつき、背支持受部材と起立部材との
間に金属接触時に異音が発生するという不具合を生じ
る。このような不具合を解消するために、背支持受部材
の内面であって起立部材の先端が挿入される位置にリベ
ットの頭を打ち込み、一対の起立部材の各外縁部をその
リベットを介して背支持受部材の左右の内側面に圧接し
ておくことも考えられるが、このようにすると背支持受
部材の構造が複雑化する上に、リベットは単に点接触す
るのみであって緩衝効果を備えておらず、且つ、リベッ
トのみでは前後方向に対しては圧接されないため、異音
発生を防止する手立てとしては不十分である。このよう
な不具合に加えて、起立部材の上端を背支持受部材の下
端開口部に挿入する作業は、視認し得ない位置において
手探りで行わなければならないため、ガタつきを解消す
るために起立部材と背支持受部材との隙間を緊密にすれ
ばするほど、背もたれ装着に係る作業効率が悪くなるい
う問題も抱えている。
【0004】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、背もたれを使用する際の異音の発生
を効果的に解消することができ、同時に、背もたれ装着
作業を効率良く行い得るようにした椅子を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
目的を達成するために、次のような構成を採用したもの
である。
【0006】すなわち、本発明に係る椅子は、後部に金
属パイプ製の起立部材を一対に突設してなるベースと、
下端側に開口する金属製の背支持受部材を有しこの背支
持受部材内に前記起立部材を着脱可能に挿入させつつ前
記ベースに取着される背もたれとを具備してなるものに
おいて、前記起立部材の上端に、起立部材よりも若干径
が大きい大径部と、この大径部よりも径の小さい先端部
とを有した樹脂キャップを装着してなることを特徴とす
る。
【0007】背支持受部材の好ましい実施の態様として
は、偏平なチャンネル状のものであって、この背支持受
部材に対して一対の起立部材の上端が樹脂キャップの大
径部を介して左右方向及び前後方向に密接に挿入される
ようにしたものが挙げられる。
【0008】起立部材の背支持受部材内への進入を円滑
に行わせるためには、樹脂キャップを大径部から先端部
にかけてテーパ形状のものにしておくことが望ましい。
【0009】背もたれのガタつきを一層確実に防止する
ためには、起立部材に、背支持受部材内に挿入された位
置で該背支持受部材の下端近傍の内面に密着する樹脂カ
ラーを装着しておくことが有効である。或いは、背支持
受部材の内面に、挿入された起立部材の下端近傍の外周
に密着する樹脂コーティング層を施しておいてもよい。
【0010】
【作用】このような構成のものであれば、起立部材の挿
入位置で、その上端が樹脂キャップを介して背支持受部
材の内面に密着することになる。このため、樹脂キャッ
プの有する緩衝作用も手伝って、異音発生の原因となっ
ていた起立部材と背支持受部材との金属接触状態を確実
に回避することができる。しかも、前記樹脂部材は先端
部を大径部に比べて小径なものにしてあるため、背支持
受部材の下端開口部に起立部材の上端を進入させる際に
多少誘導位置がずれても効率よく当たりをつけることが
でき、装着時に手探りで行う背もたれ取付作業の効率を
有効に高めることが可能になる。特に、樹脂キャップを
テーパ面にした場合には、その挿入を更に円滑ならしめ
ることができる。
【0011】背支持受部材を、偏平なチャンネル状のも
のとし、この背支持受部材に対して一対の起立部材の上
端が樹脂キャップの大径部を介して左右方向及び前後方
向に密接に挿入されるように構成した場合には、背もた
れが左右方向のみならず前後方向にも固定されることに
なる。
【0012】特に、起立部材に樹脂カラーを装着し、或
いは背支持受部材の内面に樹脂コーティング層を施す構
成を併用した場合には、背もたれを、起立部材の上端及
び下端を介して背支持受部材に両持ち的に支持させるこ
とができる。このため、背もたれの取付状態を一層良好
なものにするとともに、異音の発生をより効果的に防止
することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図10を
参照して説明する。
【0014】図1から図3は、両肘タイプの椅子1と、
片肘タイプの椅子2とを横方向に配列させた状態を示し
ている。
【0015】椅子1は、図3及び図7に示すように、ベ
ース3と、座4と、背もたれ5と、一対の肘6とを具備
してなる。
【0016】ベース2は、図4及び図6に示すように、
脚体7に支持されたベース本体8の前部に座取付用の回
動部材9を枢着するとともに後部に背取付用の起立部材
11を有し且つ側面に肘取付用のビーム12を突設して
なる。
【0017】脚体7は、図4に示すように、床面13に
ボルト止めされる基板14と、この基板14上に溶接等
により固設された角柱パイプ状の支柱15と、この支柱
15上に固設された取付水平板16とを具備してなるも
ので、この取付水平板16上にベース本体8が取着して
ある。
【0018】ベース本体8は、図4に示すように、底壁
18と、上方に向かって漸次拡開する方向に傾斜させた
前、後壁19、21と、中央部に座4の後端部の進入を
許容する凹部22を有した左右の側壁23とを具備して
なる筐形のもので、上面が開放されている。そして、こ
のベース本体8の両側壁23における凹部22よりも前
方に位置する部位に枢支軸24を介して回動部材9を枢
着するとともに、後壁21に上方へ延出する起立部材1
1を固設している。
【0019】回動部材9は、図4乃至図6に示すよう
に、前後に延びる長方形の平板部分25と、この平板部
分25の両側縁から下方に垂下する折曲部分26とから
なるもので、板金素材にプレス加工を施すことによって
一体に構成されている。そして、その折曲部分26の前
後方向中間位置に枢支軸24を貫通させるための半円弧
状の枢着部を一体に形成している。平板部分25の前縁
には、座取付用の切欠部28が形成してあり、後端近傍
部には、図7に示すように、座取付用のねじ孔29が穿
設してある。また、平板部分25の後端上面両側部分に
は、ゴム等により作られた対をなす上面緩衝体31が固
着してあり、後端下面中央部分には、ゴム等により作ら
れた単一の下面緩衝体32が固着してある。一方、ベー
ス本体8の両側壁23における切欠部22よりも後方に
位置する部位間に、断面L字形をなす上部ストッパ33
が架設してあり、この上部ストッパ33の下面により前
記回動部材9の上面緩衝体31を係止し得るようになっ
ている。また、ベース本体8の底壁18の中央部には、
下部ストッパ34が固設してあり、この下部ストッパ3
4により前記回動部材9の下面緩衝体32を係止し得る
ようになっている。したがって、前記回動部材9は、上
部ストッパ33により係止される使用位置(図5参照)
と、下部ストッパ34により係止されるライジング位置
(図4参照)との間で回動し得るようになっている。前
記枢支軸24の外周には、図6に示すように、捩りコイ
ルスプリング35が巻装してあり、この捩りコイルスプ
リング35により前記回動部材9をライジング位置方向
に弾性付勢している。
【0020】起立部材11は、図6に示すように、ベー
ス本体8の後壁21の内面に溶接等により固着された金
属パイプ材製のもので、前記ベース本体8の後壁21と
上部ストッパ33との間を通過して斜後上方に延出して
いる。
【0021】ビーム12は、図6に示すように、ベース
本体8の両側壁23の底部前端寄り部分に貫通させた角
型パイプ材製のもので、両端をベース本体8の両側方に
真っ直ぐに延出させている。ビーム12は、ベース本体
8に溶接等により剛結されており、図4に示すように、
このビーム12に貫通させたボルト36と、底壁18に
貫通させたボルト37とによって、脚体7の取付水平板
16をベース本体8に取着している。
【0022】座4は、図4に示すように、座受部材41
と、この座受部材41上に装着した外装材を備えたクッ
ション体42と、座受部材41の下面に蓋着した底板4
3とを具備してなる。座受部材41は下方及び後方に開
放された偏平筐形のもので、合成樹脂等により一体に成
形されている。この座受部材41の下面前端寄りには、
回動部材9の切欠部28と係合するボルト44が埋設し
てあり、後縁にはブラケット45が固設してある。座4
の回動部材9への取付けは、回動部材9を、その切欠部
28を座4のボルト44に係合させながら座受部材41
の下面に添接させ、しかる後に、前記ブラケット45を
貫通させたボルト46を回動部材9のねじ孔29に螺合
させて締め付けることによって行う。底板43は、前記
ボルト44に螺着したナット47を緊締した後に取着す
ればよい。
【0023】背もたれ5は、図5及び図7に示すよう
に、前面側が凹陥するように湾曲させた背板51と、こ
の背板51の前面中間位置に添設した下段クッション5
2と、背板51の前面上段位置に上段クッション53と
を具備してなる。背板51は、左右の肘6の内法寸法よ
りも若干小さな幅寸法を有した木製のもので、下端部
は、座4やベース本体8の背面を隠すべく下方に延出さ
せてある。下段クッション52は、左右の肘6の内法寸
法と略同一の横幅寸法を有したもので、外面が外装材に
より被覆されている。上段クッション53は、背板51
よりも一回り小さな輪郭を有したもので、下段クッショ
ン52上に位置させて背板51に止着してある。背板5
1の中段位置前面には背支持受部材54が、下段クッシ
ョン52内に埋没させて固設してあり、この背支持受部
材54の下端開口部を下段クッション52の下面に表出
させてある。この背もたれ5は、その背支持受部材54
内にベース3の起立部材11を挿入させつつ斜め上方か
ら落し込むことによって、ベース3に取着し得るように
したものである。
【0024】肘6は、図7に示すように、肘本体61
と、この肘本体61上に取着した肘載部62とを具備し
てなる。肘本体61は、逆台形状のもので、座4のクッ
ション42や背もたれ5のクッション52、53と同様
な外装材が被装されており、下端部内面側にはビーム1
2の先端部が嵌入可能な凹陥部63が形成されている。
そして、この凹陥部63にビーム12の先端部を嵌合さ
せた上で、この凹陥部63の下端開口部分に締付金具6
4の中央部を嵌合させ、この締付金具64の両端部を肘
本体61の下面に図示しないボルト等により定着するこ
とによって、該肘6がビーム12に固定されるようにな
っている。肘6のビーム12への取付けは、長尺な従来
のビームに肘等を取り付ける場合と同じであり、適宜な
緊締構造を採用すればよい。この椅子1の場合には、ビ
ーム12の両端に、肘6を取着している。なお、71は
脚体7を覆う化粧カバーである。
【0025】一方、椅子2は、片側のみに肘6を取着し
たものであり、椅子1と異なっているのは、ビーム11
2のみである。すなわち、このビーム112は、ベース
3の一側面から外方に延出させたもので、その延出端に
肘6を取着している。この実施例の椅子2は、ビーム1
12がベース3の他側面からも外方に延出させてある
が、他側方に延出させた部分は、隣接する椅子1又は2
に干渉しない長さ位置で切断されている。このビーム1
12の他側面から突出している部分は、さらに短く切断
してもよいのは勿論である。
【0026】以上のような構成からなる椅子1、2にお
いて、本実施例は、前記起立部材11の上端に、図4〜
図8に示すような樹脂キャップ110を装着している。
具体的に説明すると、この樹脂キャップ110は、起立
部材11の外径よりも僅かに大きい大径部110aと、
この大径部よりも小径な先端部110bと、起立部材1
1の内径に略等しい基端部110cとを具備してなる中
空体状のもので、大径部110aから先端部110bに
亘りその外周には連続的に縮径するテーパ面110dが
形成され、大径部110aから基端部110cに亘りそ
の外周には長手方向間欠位置に環状突起110eが突設
されている。そして、その基端部110cから大径部1
10a近傍までの部位を起立部材11の上端内周に上方
から進入させつつ該樹脂キャップ110を起立部材11
に圧入している。樹脂キャップ110は中空体状であっ
て適度な弾性を付与されている上に、前記環状突起11
0eを有しているため、前記装着作業は容易に行われ、
装着状態も確実なものになる。一方、本実施例の背支持
受部材54は、図7、図9及び図10に示すように、背
壁54a、側壁54b及び前壁54cからなる偏平なチ
ャンネル状のもので、板金素材をプレス加工することに
よって作られている。そして、側壁54d間の内法寸法
1 を左右の起立部材11の外縁間距離に略対応させ、
背壁54aと前壁54cの間の内法寸法L2 を起立部材
11の外径寸法に略対応させている。また、この背支持
受部材54の長手方向間欠位置には、背壁54aと側壁
54bの直交部分、及び、側壁54bと前壁54cの直
交部分をそれぞれ内側に打設することによってリブ54
dが形成されている。
【0027】このような構成の椅子1、2は、背もたれ
5を起立部材11に単に挿入しておくだけであるから、
劇場等において、使用頻度が高く痛みやすい箇所の椅子
1、2の背もたれ5と、使用頻度が低い箇所の椅子1、
2の背もたれ5とを適宜交換してローテーションさせる
ようなことを多大な手間を要することなしに実行するこ
とができる。そして、このような構造にも拘らず、本実
施例は前記起立部材11の上端に上述した樹脂キャップ
110を装着しているため、起立部材11を背支持受部
材54内に挿入した際に、その上端が樹脂キャップ11
0を介して背支持受部材54の内面に密着することにな
る。特に、本実施例のものは、背支持受部材54を偏平
なチャンネル状のものとし、この背支持受部材54に対
して一対の起立部材11の上端が樹脂キャップ110の
大径部110aを介して左右方向及び前後方向に密接に
挿入されるように構成しており、この起立部材11を介
して背もたれ5が左右方向のみならず前後方向にも固定
される。このため、樹脂キャップ110の保有する緩衝
機能も手伝って、起立部材11と背支持受部材54との
金属接触状態を確実に回避することができ、背もたれ5
に繰り返し荷重が作用しても異音が発生する不具合を効
果的に解消することができる。しかも、前記樹脂キャッ
プ110には、大径部110aから先端部110bにか
けて漸次縮径するテーパ面110dが形成してあるた
め、背支持受部材54の下端開口部に起立部材11の上
端を進入させる際に多少誘導位置がずれても効率よく当
たりをつけることができ、その後の進入も円滑に行わせ
ることができる。このため、装着後には起立部材11が
樹脂キャップ110を介して背支持受部材54に確実に
密着するにも拘らず、装着時に手探りで行う背もたれ取
付作業の効率を有効に高めることが可能になる。
【0028】特に、この実施例のものは、ビーム12を
介して一方の椅子1、2で発生した振動が他方の椅子
1、2に伝達することを防止するために、各椅子1、2
を独立して床面12上に設置するように構成されている
ため、このような構成と本発明に係る構成とが協働し
て、静寂な雰囲気の中で使用される事の多い劇場椅子等
としての使い勝手を相乗的に高める効果が奏されるもの
となる。
【0029】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではない。例えば、図11に
示すように、起立部材11に、背支持受部材内に挿入さ
れた位置で該背支持受部材の下端近傍の内面に密着する
樹脂カラー111を装着してもよく、或いは、図12に
示すように、背支持受部材54の内面に、挿入された起
立部材11の外周に密着する樹脂コーティング層540
を施しておいてもよい。このような構成を併用した場合
には、背もたれを、起立部材の上端及び下端を介して背
支持受部材に両持ち的に支持させることができ、背もた
れの取付状態を一層良好なものにするとともに、異音の
発生をより効果的に防止することが可能になる。その
他、樹脂キャップの断面形状なども、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、起立部
材の上端に樹脂キャップを装着し、起立部材を背支持受
部材内に挿入した際に、起立部材を樹脂キャップを介し
て背支持受部材の内面に密着させるようにしている。こ
のため、起立部材と背支持受部材との金属接触状態を確
実に回避して、背もたれに繰り返し荷重が作用した際の
異音の発生を効果的に防止することができる。また、樹
脂キャップは、大径部よりも小径な先端部を有している
ため、手探りで背支持受部材の下端開口部に起立部材の
上端を誘導して進入させる作業が容易になり、背もたれ
取付け時の作業効率を同時に向上させることが可能にな
る。このような基本的効果に加え、背支持受部材を偏平
なチャンネル状のものにし一対の起立部材をその内面に
対して前後左右に密接に挿入するようにした場合には、
背もたれの取付状態をより良好にしてガタつきによる異
音の発生を更に抑制することができ、樹脂キャップをテ
ーパ形状のものにした場合には、背もたれ取付作業をよ
り円滑化することができ、起立部材の下端近傍をも樹脂
カラーや樹脂コーティング層を介して背支持受部材の内
面に密着させるようにした場合には、背もたれを起立部
材を介して両持ち的に支持し、ガタつきによる異音の発
生を更に効果的に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】同実施例を示す平面図。
【図3】同実施例を示す側面図。
【図4】同実施例を示す一部省略した拡大側断面図。
【図5】同実施例を示す一部省略した側断面図。
【図6】同実施例のベースを拡大して示す斜視図。
【図7】同実施例を示す分解した斜視図。
【図8】同実施例の樹脂キャップを拡大して示す縦断面
図。
【図9】同実施例の背支持受部材の平面図。
【図10】同正面図。
【図11】本発明の他の実施例に係る樹脂カラーを示す
斜視図。
【図12】本発明のさらに他の実施例に係る樹脂コーテ
ィング層を示す平面図。
【符号の説明】
1…椅子 2…椅子 3…ベース 5…背もたれ 11…起立部材 54…背支持受部材 110…樹脂キャップ 110a…大径部 110b…先端部 111…樹脂カラー 540…樹脂コーティング層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後部に金属パイプ製の起立部材を一対に突
    設してなるベースと、下端側に開口する金属製の背支持
    受部材を有しこの背支持受部材内に前記起立部材を着脱
    可能に挿入させつつ前記ベースに取着される背もたれと
    を具備してなる椅子において、 前記起立部材の上端に、起立部材よりも若干径が大きい
    大径部と、この大径部よりも径の小さい先端部とを有し
    た樹脂キャップを装着してなることを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】背支持受部材が、偏平なチャンネル状のも
    のであり、この背支持受部材に対して一対の起立部材の
    上端が樹脂キャップの大径部を介して左右方向及び前後
    方向に密接に挿入されることを特徴とする請求項1記載
    の椅子。
  3. 【請求項3】樹脂キャップが大径部から先端部にかけて
    テーパ形状をなしていることを特徴とする請求項1記載
    の椅子。
  4. 【請求項4】起立部材に、背支持受部材内に挿入された
    位置で該背支持受部材の下端近傍の内面に密着する樹脂
    カラーを装着していることを特徴とする請求項1記載の
    椅子。
  5. 【請求項5】背支持受部材の内面に、挿入された起立部
    材の下端近傍の外周に密着する樹脂コーティング層を施
    していることを特徴とする請求項1記載の椅子。
JP6327977A 1994-12-28 1994-12-28 椅 子 Expired - Fee Related JP2671845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6327977A JP2671845B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 椅 子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6327977A JP2671845B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 椅 子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08182562A true JPH08182562A (ja) 1996-07-16
JP2671845B2 JP2671845B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=18205136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6327977A Expired - Fee Related JP2671845B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 椅 子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2671845B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990014534A (ko) * 1998-11-20 1999-02-25 김진철 반전식 의자
JP2007236708A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Itoki Corp 椅子

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101587896B1 (ko) * 2014-06-17 2016-01-22 혜성산업(주) 싱글 지각 스타일 객석 의자

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62308A (ja) * 1985-06-27 1987-01-06 コクヨ株式会社 劇場などに設置するテーブル兼用椅子

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62308A (ja) * 1985-06-27 1987-01-06 コクヨ株式会社 劇場などに設置するテーブル兼用椅子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990014534A (ko) * 1998-11-20 1999-02-25 김진철 반전식 의자
JP2007236708A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Itoki Corp 椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2671845B2 (ja) 1997-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0153320A1 (fr) Fauteuil pour vehicule, notamment automobile
JPH10272031A (ja) 椅子の座の傾動方法および傾動自在の座を備えた椅子
JP2671845B2 (ja) 椅 子
US6513196B2 (en) Top cover hinge and method for using same
US2658563A (en) Chair structure
JPH01155814A (ja) ヒンジ組立体
JPH0740875A (ja) スクータ型車両のフレームカバー構造
JP3371449B2 (ja) スクータ型車両のフレームカバー構造
JP4659435B2 (ja) 椅子及びこれと机との組合せ
JP2780646B2 (ja) 椅 子
JP2002330830A (ja) 着脱可能なパネルプレート付き木製机
JPH0838299A (ja) 椅 子
JPH0354075Y2 (ja)
JP2002136387A (ja) 椅子における背板の取付構造
JPH10192191A (ja) 固定部材
JP7340947B2 (ja) 椅子
JP2560041Y2 (ja) 椅子の肘パットの取付構造
JP2001321242A (ja) 肘掛け
JPH0411545Y2 (ja)
JP3001228U (ja) 椅子の肘掛け構造
JP2002010874A (ja) 車両用肘掛け内蔵型テーブルの傾斜調整機構
JP2006187536A (ja) 椅子の背凭れ構造
JPH0810090A (ja) 椅子におけるシェル板への背板取付け構造
JPH11197061A (ja) 便座固定用基材
JPH07250725A (ja) リクライニング機構のフィニッシャーカバー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees