JPH08182550A - 吊り棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 相対する壁面に段差があっても取り付けでき
ると共に、安定した状態で吊り下げできる吊り棚を提供
する。 【構成】 相対する壁面５間に１本のポール１をさし渡
して取り付ける。棚本体３の両端部に棒状や板状等の剛
性を有する吊り具４を立設して棚部材２を形成し、吊り
具４の上端フック部４１をポール１に嵌着して棚部材２
を吊り下げる。フック部４１は、内側の嵌着部４２の径
をポール１の径とほぼ等しくし、嵌着部４２の入口をポ
ール１の径より若干小さくしておき、ポール１に安定強
固に嵌着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は主として一般家庭等にお
いて相対する壁面間に取り付けて使用される吊り棚に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、相対する壁面間に取り付けられる
棚として、例えば図６に示すように、平行な２本の伸縮
式の突張りポール６間に棚本体７が設けられ、相対する
壁面間に２本の突張りポール６がそれぞれその内蔵され
たばねの作用により圧着されて取り付けられるようにな
されたものがある。

【０００３】又、図７に示すように、相対する壁面５間
に圧着されて取り付けられる１本の伸縮式の突張りポー
ル８と、この突張りポール８にチェーン９を介して吊り
下げられる棚本体１０とからなり、棚本体１０が相対す
る壁面５間の壁面５ａに当接されて吊り下げられるよう
になされたものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合は、平行な２本の突張りポール間に棚本体が設けら
れていることから、相対する壁面間に２本の突張りポー
ルをさし渡さなければならず、所望する取付位置に窓等
の障害物があると取り付けが困難となりやすい。又、図
８の如く、相対する壁面５が両方共凹凸の段差がある場
合には、取り付けることができない問題点がある。

【０００５】又、後者の場合は、上記前者の場合のよう
な問題点はないものの、突張りポールにチェーンを介し
て棚本体が吊り下げられていることから、棚本体が揺動
しやすく、必ず棚本体を相対する壁面間の壁面に当接し
て安定させなければならず、取付場所が制限されたり、
棚本体がガタついたりして使い勝手が悪い問題点があ
る。

【０００６】本発明はかかる従来の問題点を解消した安
定構造の吊り棚を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明吊り棚は、相対する壁面間にさし渡されて取
り付けられる１本のポールと、このポールに吊り下げら
れる棚部材からなり、棚部材は棚本体のポールに沿う長
さ方向両端部に剛性を有する吊り具が立設され、吊り具
の上端部にフック部が設けられ、フック部は棚本体の幅
方向ほぼ中央部に位置され、フック部内側はポール径と
ほぼ等しい径の嵌着部となされると共に嵌着部の入口が
ポール径より若干小さくなされており、上記フック部が
ポールに着脱可能に嵌着されるようになされたものであ
る。

【０００８】

【作用】剛性を有する吊り具のフック部が棚本体の幅方
向ほぼ中央部に位置されていることと、フック部内側が
ポール径とほぼ等しい径の嵌着部となされると共に嵌着
部の入口がポール径より若干小さくなされていることか
ら、フック部がポールに嵌着されると、フック部がポー
ルに対してガタついたり、移動せず、安定強固に固定さ
れ、棚本体を吊り具を介してポールのほぼ真下に安定し
た状態で吊り下げできる。従って棚本体を相対する壁面
間の壁面に当接しなくても安定して支持できる。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について説
明する。図面において、１はポールであって、図１の如
く、相対する壁面５間にさし渡されて取り付けられるも
のである。このポール１は、一般にパイプや伸縮パイプ
に内蔵するばねやねじ機構等の適宜圧着機構により相対
する壁面５間に圧着されるようになされた従来公知の圧
着式の突張りポールが好適に使用される。又、ポール１
は所定長さのパイプや伸縮式パイプとなされ、相対する
壁面５間にビス止め、接着等の適宜手段により取り付け
られてもよい。

【００１０】２は棚部材であって、棚本体３と吊り具４
とからなり、図１の如く、吊り具４を介して棚本体３が
上記ポール１に吊り下げられるようになされている。棚
本体３は一般に図１の如く、平行に並んだ複数本の棚桟
３１の両端部が端部桟３２によって連結された長方形状
となされている。なお、この棚本体３は上記のものに限
定されることなく、網状や平板状等の適宜棚板となされ
ていてもよい。

【００１１】吊り具４は合成樹脂、金属等から作製され
た剛性を有するものであって、棒状、板状等の適宜形状
となされている。この吊り具４は、基端部が棚本体３の
ポール１に沿う長さ方向両端部に取り付けられて棚本体
３に立設され、上端部にポール１に嵌着するフック部４
１が設けられている。又、吊り具４の基端部はフック部
４１が棚本体３の幅方向ほぼ中央部に位置するようにし
て棚本体３に取り付けられている。吊り具４の基端部は
棚本体３に固定的に取り付けられていてもよいが、着脱
自在に取り付けられていると、収納や運搬時に嵩張らず
便利である。

【００１２】上記フック部４１は、図２の如く、内側に
嵌着部４２を有し、この嵌着部４２の径ａがポール１の
外径とほぼ等しくなされると共に、嵌着部４２の入口径
ｂがポール１の外径より若干小さくなされている。すな
わち、フック部４１は図３の如く、嵌着部４２内にポー
ル１が強制的に嵌着されたり、あるいは嵌着部４２から
ポール１が強制的に取り外せるようになされている。

【００１３】しかして、本発明吊り棚の使用に際して
は、まず相対する壁面５間にポール１をさし渡して取り
付ける。次に棚部材２の１対の吊り具４のフック部４１
をそれぞれポール１に嵌着する。すると、棚本体３の両
端部が吊り具４を介してポール１に吊り下げられる。こ
のとき、フック部４１が棚本体３の幅方向ほぼ中央部に
位置するようになされていることから、棚本体３がポー
ル１のほぼ真下に水平状に吊り下げられる。

【００１４】又、図４の場合は、相対する壁面５が凹凸
の段違い状になっている場合の吊り棚の取付状態を示
し、図５の場合は、相対する壁面５の取付位置に窓等の
障害物がある場合の吊り棚の取付状態を示している。

【００１５】

【発明の効果】以上詳述した如く、本発明吊り棚は、剛
性を有する吊り具のフック部内側がポール径とほぼ等し
い径の嵌着部となされると共に嵌着部入口がポール径よ
り若干小さくなされ、フック部がポールに嵌着されるよ
うになされているので、フック部をポールに対してガタ
つくことなく、移動したりすることなく安定強固に固定
することができ、棚部材をポールに安定した状態で吊り
下げできる。

【００１６】しかも、フック部が棚本体の幅方向ほぼ中
央部に位置されていることからポールのほぼ真下に棚本
体が吊り下げられ、上記フック部をポールに対して安定
強固に固定することができることと相まって、棚本体を
従来の如く相対する壁面間の壁面に当接することなく安
定して支持できる。

【００１７】又、相対する壁面間にさし渡される１本の
ポールに剛性を有する吊り具を介して棚本体が吊り下げ
られるので、棚本体が揺動せず、相対する壁面に段差や
障害物があっても容易に取り付けできる。さらに、吊り
具のフック部がポールに着脱可能に嵌着されるようにな
されているので、棚部材を使用しない時等必要に応じて
棚部材をポールから容易に取り外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明吊り棚の一実施例を示す斜視図である。

【図２】本発明における吊り具のフック部を示す説明図
である。

【図３】本発明における吊り具のフック部をポールに嵌
着した状態を示し、（イ）は正面図、（ロ）は側面図で
ある。

【図４】本発明吊り棚の取付状態の例を示す平面図であ
る。

【図５】本発明吊り棚の取付状態の他の例を示す正面図
である。

【図６】従来の棚の例を示す斜視図である。

【図７】従来の棚の他の例を示す斜視図である。

【図８】図６の棚の段差のある壁面への取り付けを示す
説明図である。

【符号の説明】

１ ポール ２ 棚部材 ３ 棚本体 ４ 吊り具 ４１ フック部 ４２ 嵌着部 ５ 壁面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 相対する壁面間にさし渡されて取り付け
   られる１本のポールと、このポールに吊り下げられる棚
   部材からなり、棚部材は棚本体のポールに沿う長さ方向
   両端部に剛性を有する吊り具が立設され、吊り具の上端
   部にフック部が設けられ、フック部は棚本体の幅方向ほ
   ぼ中央部に位置され、フック部内側はポール径とほぼ等
   しい径の嵌着部となされると共に嵌着部の入口がポール
   径より若干小さくなされており、上記フック部がポール
   に着脱可能に嵌着されるようになされた吊り棚。