JPH081820A - 空気入りタイヤの均一性修正方法 - Google Patents

空気入りタイヤの均一性修正方法

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Publication number
JPH081820A
JPH081820A JP6163002A JP16300294A JPH081820A JP H081820 A JPH081820 A JP H081820A JP 6163002 A JP6163002 A JP 6163002A JP 16300294 A JP16300294 A JP 16300294A JP H081820 A JPH081820 A JP H081820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
tread
buffing
pneumatic tire
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6163002A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Endo
幸夫 遠藤
Seiji Kaneko
清次 兼子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP6163002A priority Critical patent/JPH081820A/ja
Publication of JPH081820A publication Critical patent/JPH081820A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】タイヤのラジアルランアウトが除去され、併せ
て操縦安定性を保持できかつ偏摩耗の発生を抑制し耐久
性を向上する。 【構成】加硫、成形された空気入りタイヤの均一性修正
方法であり動的バランス測定されたバフ掛け修正領域A
での修正量をトレッド面3の子午方向の略全域に亘って
均一なトレッド曲率半径を保持しバフ掛けすることによ
り除去し修正する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラジアルランアウトを効
果的に除去することにより、操縦安定性を保持できかつ
タイヤ走行時に生じる偏摩耗を抑制し、耐久性を向上し
うる空気入りタイヤの均一性修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤは、生タイヤを加硫、成
形金型内に装填し加硫しつつこの生タイヤを金型内孔面
に押付けることにより、完成状態にほぼ近い形状のもの
が得られる。
【0003】この加硫、成形直後の空気入りタイヤは、
トレッドゴムの厚みが不均一、真円度不良など寸法、及
び形状に歪が生じることにより、そのまま車両に装着し
走行した場合には、タイヤが半径方向に振れるいわゆる
ラジアルランアウトが発生する。
【0004】ラジアルランアウトは、ラジアルフォース
バリエーション(RFV)を、例えば図3に示すよう
に、動的バランス測定機を用いて、その回転するドラム
d上で試供タイヤtを一定の荷重fを負荷してドラムd
と共廻りさせるとともに、その際のタイヤtのドラムd
との接地荷重gの変動を計測することによって把握する
ことが出来る。
【0005】又このような測定により得られたアンバラ
ンスの領域は、バフ掛けより修正され完成タイヤとして
出荷される。
【0006】従来、このラジアルランアウトの修正は、
計測結果に基づき、指示されたトレッド面aの修正領域
bについて、図5に示すようにトレッドショルダー部分
s、sに限定して行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような修正方法を
用いた場合、トレッドショルダー部分sにおけるバフ代
が多くなり、その結果図4(A)、(B)に示すよう
に、トレッド面の子午方向断面を形成するトレッド曲率
半径tr・tr2が正規のトレッド曲率半径TR・TR
2と異なることとなる。
【0008】このため単一のタイヤにおいて、タイヤ周
方向に対してはその曲率半径TRに不同が生じることと
なり、その結果、走行時においては接地面の形状が変化
することとなる。これに起因して操縦安定性が低下し、
又トレッド面aに偏摩耗が生じやすくタイヤの耐久性を
損なうという問題が生じる。そのため基準をこえてバフ
掛けを行ったものは完成タイヤとして出荷出来なくなる
という問題がある。
【0009】発明者らは偏摩耗の発生を抑制すべく研究
を重ねた結果、偏摩耗の抑制には、トレッド部の接地面
の形状をタイヤ周方向全域に亘って一定に保持すること
が必要であり、そのためには、修正領域をバフ掛けする
際に正規の曲率半径を保持しつつトレッド面を修正すべ
きであることを見出し本発明を完成させたのである。
【0010】本発明は、トレッド曲率半径を保持してバ
フ掛けし、修正することを基本としてラジアルランアウ
トを除去し、併せて操縦安定性の低下を防ぎかつタイヤ
走行時に生じる偏摩耗の発生を抑制し、耐久性を高めう
る空気入りタイヤの均一性修正方法の提供を目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、加硫、成形さ
れた空気入りタイヤの均一性修正方法であって、標準内
圧を充填した状態において、動的バランス測定されたバ
フ掛け修正領域での修正量をトレッド面の子午方向の略
全域に亘って均一なトレッド曲率半径を保持してバフ掛
けすることにより除去し修正することを特徴とする空気
入りタイヤの均一修正方法である。
【0012】
【作用】修正量をトレッド面の子午方向の略全域に亘っ
て均一なトレッド曲率半径を保持してバフ掛けする方法
であるため、バフ掛けされたタイヤは、接地面形状が全
周に亘って均等に形成され、操縦安定性が高まり、かつ
偏摩耗の発生を抑制でき耐久性を高めうる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。本発明は、加硫された空気入りタイヤのラジアルラ
ンアウトの均一化を目的とする修正方法である。
【0014】本発明の方法を用いて修正された空気入り
タイヤ2は、図1に示す如く、外周面がトレッド面3を
なすトレッド部12と、その両端からタイヤ半径方向内
方にのびる一対のサイドウォール部13、13とこのサ
イドウォール部の内端に接続し、かつリムに嵌着するビ
ード部14とを具える。
【0015】又、空気入りタイヤ2は、トレッド部12
からサイドウォール部13を通りビード部14のビード
コア15の周りを折返すカーカス16及びトレッド部2
の内部かつカーカス16の半径方向外側に排されるベル
ト層17とを具える。
【0016】前記トレッド面3は、該タイヤ2をリム組
みしかつ標準内圧を充填した状態において、タイヤ赤道
面C上に中心を置きタイヤ子午方向に弧面をなしかつ曲
率半径TRからなる円弧面によって形成され、又該トレ
ッド面3には周方向溝を含む主溝等によってトレッドパ
ターンが設けられる。
【0017】このような空気入りタイヤ2は、未加硫、
半加硫状態の生タイヤを、加硫、成形金型を用いて形成
される。この加硫成形金型は、中心部に該空気入りタイ
ヤ2の輪郭に沿う孔面を有する内腔が設けられ、この内
腔に向かって生タイヤを加硫雰囲気のもとに押付けるこ
とにより、前記トレッドパターンを含む空気入りタイヤ
2の輪郭を形成しうる。
【0018】加硫、成形された空気入りタイヤ2は、加
硫、成形処理において、タイヤ厚さ、長さの不同、又は
押付け圧力の不均一さらには冷却速度のばらつきなどに
起因して歪が生じ、この歪を除去するために、バフ掛け
による修正作業が行われる。
【0019】修正に先立ち、加硫、成形されたままの空
気入りタイヤについて、そのタイヤのユニフォミティが
測定される。このユニフォミティは、タイヤが転動して
いるときの異状な力の値で示され、このような異状な力
が発生する最も大きな要因にタイヤ振れがあり、そのう
ち縦振れをラジアルランアウトと呼称している。
【0020】ラジアルランアウトは、トレッド部12に
おける前記加硫、成形時における形状変化の他、カーカ
ス及びベルト層の継ぎ目部分において生じやすい。この
ラジアルランアウトは、例えば図3に略示する動的バラ
ンス測定機を用いて計測されるラジアルフォースバリエ
ーション(RFV)と相関関係にある。
【0021】ラジアルフォースバリエーションは、図3
において回転するドラムd上にタイヤtを一定の荷重f
を負荷してドラムdと共回りさせるとともに、その際の
タイヤtのドラムdとの接地荷重gが変動するその変動
値を計測することによって、求めることが出来、この変
動値の正の大きな値の箇所がバフ掛け修正領域Aに該当
する。
【0022】なおラジアルフォースバリエーションの値
は、トレッド部12の厚さ、即ちトレッド面2とタイヤ
内腔面間の距離のタイヤ周方向のバラツキを測定するこ
とにより換算によって求めることが出来る。
【0023】このようにバフ掛け修正領域Aが設定され
るとその修正領域Aに対してバフ掛けが行われる。バフ
掛けは、該修正領域Aにおいてトレッド面2の子午方向
の略全域に亘って行われ、その修正量は、該タイヤに規
定されたトレッド曲率半径TR(図1に一点鎖線で示
す)を保持できるように、子午方向に対してそれぞれ取
り代が設定される。
【0024】バフ処理は、自動グラインダーにバフを装
着し自動で行われ1回のバフ量は0.1〜1.2mmの範
囲とするのが好ましい。
【0025】なおバフ掛けに際して、トレッド曲率半径
を基準として修正する関係上、タイヤ軸を中心としたタ
イヤ半径の修正量の範囲内での局部的な変動は許容され
る。
【0026】本例のようにタイヤの設定された曲率半径
TRを基準としてバフ掛け修正を行った場合には、タイ
ヤ走行時における接地面の面域が安定し、操縦安定性が
高まり、かつ偏摩耗の発生を抑制することが出来る。
【0027】ちなみに、トレッドショルダ領域のみバフ
掛けを施工し、ラジアルランアウトを修正していた従来
法においては偏摩耗の発生率が5%(n=100%)で
あったのに比し、本例の方法を採用することにより偏摩
耗の発生率が0〜1%(n=100)に低減することが
出来た。
【0028】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤの均
一性修正方法は、修正領域での修正量をトレッド面の子
午方向の略全域に亘りかつ基準のトレッド半径を保持し
て修正することを要旨とするため、修正されたタイヤ
は、ラジアルランアウトが除去され、しかもタイヤ走行
時における接地面の面域が安定し、従来の方法を用いて
修正したタイヤに比して操縦安定性が高まり、しかも偏
摩耗の発生を抑制でき、耐久性を高めうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を用いて形成された空気入りタイ
ヤの一例を示す断面図である。
【図2】そのバフ掛け修正領域を示す斜視図である。
【図3】動的バランスの測定を略示する正面図である。
【図4】(A)、(B)ともに従来の方法を用いて形成
されたタイヤの一例を示す断面図である。
【図5】そのバフ掛け修正領域を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 空気入りタイヤ 3 トレッド面 A バフ掛け修正領域 TR トレッド曲率半径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加硫、成形された空気入りタイヤの均一性
    修正方法であって、 標準内圧を充填した状態において、動的バランス測定さ
    れたバフ掛け修正領域での修正量をトレッド面の子午方
    向の略全域に亘って均一なトレッド曲率半径を保持して
    バフ掛けすることにより除去し修正することを特徴とす
    る空気入りタイヤの均一修正方法。
JP6163002A 1994-06-21 1994-06-21 空気入りタイヤの均一性修正方法 Pending JPH081820A (ja)

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JP6163002A JPH081820A (ja) 1994-06-21 1994-06-21 空気入りタイヤの均一性修正方法

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JP6163002A JPH081820A (ja) 1994-06-21 1994-06-21 空気入りタイヤの均一性修正方法

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JPH081820A true JPH081820A (ja) 1996-01-09

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ID=15765335

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JP (1) JPH081820A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10493710B2 (en) 2013-09-26 2019-12-03 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Correction of localized tire surface anomalies

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10493710B2 (en) 2013-09-26 2019-12-03 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Correction of localized tire surface anomalies

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