JPH08181938A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第１のコードエリアに動画を，第２のコード
エリアにスナップ記録機能モードを示す信号を副信号と
して記録することにより、スナップ記録ができ、且つ同
時に動画をテープに記録できるようにする。 【構成】 ＶＴＲ部７と、外部機器に出力する出力回路
１０と、スナップ記録機能選択マイコン３と、コントロ
ール回路８と、システムコントロールマイコン１４とを
備え、動画を記録中にスナップ記録機能選択マイコンの
スナップ記録機能ＯＮ信号に応じて、前記ＶＴＲ部の記
録再生処理部を介してテープ上にスナップ記録機能モー
ドを示す信号を副信号として第２のコードエリアに記録
する手段を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＶＴＲ部を有するビデ
オカメラ装置に関し、特にカメラ撮像信号を高画質な静
止画再生映像としてビデオプリンター等に出力すること
ができるようにした磁気記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の磁気記録再生装置をディジタルＶ
ＴＲ対応ビデオカメラを例に、図５及び図６のブロック
図とともに説明する。

【０００３】図５は、従来のディジタルＶＴＲ対応ビデ
オカメラのブロック図を示しており、被写体を撮影する
カメラ部３１〜３７と、撮影された映像を記録媒体上に
記録，若しくは記録された信号を元の映像信号に再生し
モニターに出力するＶＴＲ部３８〜５２と、撮影された
被写体及び再生された映像を表示するモニター部５３〜
５４により構成されている。

【０００４】最初に、カメラ部においては、図示されな
いレンズがとらえた光像はＣＣＤ撮像素子３１により、
電気信号に変換され、ＣＤＳ／ＡＧＣ回路３２におい
て、相関二重サンプリングホールド（ＣＤＳ），ＡＧＣ
増幅及びサンプルホールドの処理が行われ、Ｙ_A信号と
して出力される。ＣＤＳ／ＡＧＣ回路３２から出力され
たＹ_A信号は、Ａ／Ｄ変換用サンプルホールド，クラン
プが行われ、Ａ／Ｄコンバータ３３にてＡ／Ｄ変換され
ディジタルデータとしてカメラＤＳＰ（ディジタル信号
処理回路）３４に送られる。カメラＤＳＰ３４では送ら
れてきたディジタルデータをもとに輝度信号，色信号を
生成し、ホワイトバランス処理、γ処理等を行い、輝度
信号は８ビット，色信号はＲ−Ｙ／Ｂ−Ｙの点順次色差
を上位，下位４ビットづつブレ補正回路３６とフィール
ドメモリー３７へ送られる。ここではブレ補正回路の動
作については、本発明と直接関係しないために説明を省
略する。

【０００５】上記ブレ補正回路３６で処理された信号
は、再びカメラＤＳＰ３４に送られた後、ディジタルデ
ータのままＶＴＲ部のクロックジェネレータブロック３
８に送られる。クロックジェネレータブロック３８では
ＶＴＲ部のディジタル処理に必要なクロックや同期生成
が行われ、ＥＥ信号としてＥＥ／ＰＢ切り換えＳＷ３９
に、また記録信号としてシャフラー／ＤＣＴブロック４
１にディジタル映像信号を出力する。ＥＥ／ＰＢ切り換
えＳＷ３９では、カメラＥＥ信号とＶＴＲ再生信号をそ
れぞれのモードに応じて切り換え、クロマエンコーダ及
びＤ／Ａコンバータブロック５１，液晶モニターに表示
するためのＬＣＤ信号処理を行うＬＣＤ−ＤＳＰ回路５
３，及びディジタルプリンター接続で代表されるような
ディジタル出力端子５５に出力される。

【０００６】次にＶＴＲ部のディジタル信号処理につい
て簡単に説明する。

【０００７】まず記録時の動作においては、クロックジ
ェネレータブロック３８から送られてきたディジタル信
号データは、シャフラー／ＤＣＴブロック４１におい
て、シャフラーによりシャフリングすなわちデータの順
序を入れ替える操作がなされ、これにより符号誤りの影
響を分散させ、訂正能力を向上させたり、訂正されなか
った誤りによる画質劣化を軽減させたりする。この際
に、ある規則性をもってデータをシャフリングメモリー
に書き込む。ＤＣＴ（離散コサイン変換）では、画像信
号を周波数領域に変換することにより、複数画素からな
る変換ブロック内の画像信号を、相関のない信号で表現
し、冗長性を除くことで圧縮を図ることができる。

【０００８】続いてディジタル信号は、量子化器／可変
調符号化器ブロック４３に送られ、量子化操作及びデー
タ圧縮が行われる。この操作により、データは例えば元
のデータの１／５程度に圧縮されて、次段の映像用誤り
訂正器ブロック４４に送られる。映像用誤り訂正器ブロ
ック４４内では、同期信号及び再生時の誤り訂正動作に
必要なパリティーチェック符号が付加され、ＭＯＤブロ
ック（変復調器）４５に送られる。ＭＯＤブロック４５
では、前述の過程で処理されたディジタル信号をヘッド
／テープ系４８に記録再生を行うのに適する波形に変換
する。こうして得られた記録信号は、記録アンプ４７に
より増幅され、ロータリートランス，ヘッドを介してテ
ープに記録される。

【０００９】一方、再生時の動作においては、ほぼ記録
時と反対の処理が行われていく。ヘッド，ロータリート
ランスを介して送られてきた再生信号は、再生アンプ４
７により増幅されて、ＥＱ／ＰＬＬブロック４６に送ら
れる。ＥＱ／ＰＬＬブロック４６では、再生信号の振幅
特性及び位相特性を整形し、元のディジタル信号に識別
しやすくされた後、ＭＯＤブロック４５に送られ、ここ
で元のディジタル信号に変換される。

【００１０】次に、映像用誤り訂正器ブロック４４で再
生データ中に発生した誤りを、記録時に付加されたパリ
ティー符号を用いて、誤りの検出および訂正が行われ
る。このようにして量子化器／可変調符号化器ブロック
４３，シャフラー／ＤＣＴブロック４１というように、
記録時とは逆の処理が行われ、再生ディジタル信号が得
られる。

【００１１】上記のようなＶＴＲ部のディジタル信号処
理で得られた再生ディジタル映像信号は、カメラＥＥ映
像信号と同様、ＥＥ／ＰＢ切り換えＳＷ３９において、
カメラＥＥ信号とＶＴＲ再生信号をそれぞれのモードに
応じて切り換え、クロマエンコーダ及びＤ／Ａコンバー
タブロック５１，液晶モニターに表示するためのＬＣＤ
−ＤＳＰ回路５３，及びディジタルプリンター接続に代
表されるようなディジタル出力端子５５に出力される。

【００１２】クロマエンコーダ及びＤ／Ａコンバータブ
ロック５１においては、Ｃ信号のエンコーダおよびＤ／
Ａコンバータが内蔵されており、アナログ信号としての
ビデオ信号をビデオ出力回路５２に出力する。

【００１３】一方、ＬＣＤ−ＤＳＰ回路５３において
は、モニター表示に必要な信号処理がディジタル信号処
理で行われ、その処理されたＬＣＤ表示信号をＬＣＤ出
力回路５４に送り、画質劣化等の影響を防いでいる。

【００１４】次に、従来のスナップ動作及び利用法につ
いて図６とともに説明する。

【００１５】図示しないスナップモードの選択キーが押
されると、システムコントロールマイコン６９にスナッ
プモード信号が送られ、ディジタルコントロール回路６
８を介してシャフリング６５にスナップモード信号が転
送される。そうするとシャフリング６５はシャフリング
メモリー６６にフレーム信号を書き込んだ後、書き込み
を停止する（Ａ）。このため、シャフリングメモリー６
６からは同一のフレーム信号が繰り返し読み出され
（Ｂ）、これが記録処理回路，ヘッド・テープ系を経て
数秒間テープに信号が記録される。

【００１６】一方、シャフリング６５がシャフリングメ
モリー６６にフレーム信号を書き込んだ後、カメラマイ
コン６３はカメラ信号処理回路６１を介して、カメラフ
ィールドメモリー６２をスチルモードにする。従って、
カメラフィールドメモリー６２によるフィールドスチル
画面が、次段以降のＥＥ系であるクロックジェネレータ
６４，シャフリング６５，クロマエンコーダ及びＤ／Ａ
コンバータ７０，外部モニター／アナログプリンター出
力７１，ＬＣＤ出力７２，ディジタルプリンター出力７
３にカメラＥＥ信号が供給されることになる。

【００１７】よって、スナップ記録された信号、すなわ
ちプリントアウトしたい映像信号は、再生時には数秒間
フレームスチル画面として再生され、ＬＣＤモニターや
外部機器に出力されることになり、ビデオプリンターに
もプリントアウトが簡単にできる。

【００１８】

【発明が解決しようとする課題】上記によって示される
従来の構成でのスナップ記録の場合には、スナップ映像
としてビデオプリンターにプリントしたい画面は数秒間
スチル画面となり、かつスナップモードが終了するとポ
ーズ状態となり、再び記録をする場合には記録スタート
ボタンを押さなくてはならなかった。従って、スナップ
モードＯＮ直後の数秒間とそれに続くポーズ解除の処理
時間は、どうしても連続した映像を記録できなかったた
め、決定的な画面を撮影し損ねることや、また画面が静
止状態となり再生時に不自然になる場合がある等の問題
点を有していた。

【００１９】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、従来のスナップ記録の目的であるビデオプ
リンターへのプリントが行え、且つカメラ撮像は連続し
てテープに記録できるようにするものであり、スナップ
カメラの感覚でも撮影ができる磁気記録再生装置を提供
することを目的としている。

【００２０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、回転ヘッドによって記録媒体上に斜めのトラックを
形成し、入力された映像信号を変調して第１のコードエ
リアに動画を記録し、再生時には再生された信号を復調
して出力する信号記録再生処理を行うＶＴＲ部と、前記
入力された映像および前記ＶＴＲ部で再生された映像を
外部モニターやビデオプリンター等の外部機器に出力す
る出力回路と、静止画再生モードを得るためのスナップ
記録機能選択キーおよびその制御を行うためのスナップ
記録機能選択マイコンと、前記ＶＴＲ部内に設けた記録
再生信号処理回路の制御と記録媒体上の第２のコードエ
リアに副信号を書き込むためのコントロール回路と、前
記スナップ記録機能モードを検出して、前記コントロー
ル回路を制御するためのシステムコントロールマイコン
とを備え、動画を記録中にスナップ記録機能選択マイコ
ンのスナップ記録機能ＯＮ信号に応じて、前記ＶＴＲ部
の記録再生処理部を介してテープ上にスナップ記録機能
モードを示す信号を副信号として記録することを特徴と
するものである。

【００２１】また、回転ヘッドによって記録媒体上に記
録された映像信号及び副信号を、再生時に回転ヘッドに
よって記録媒体上の信号を再生処理し出力するための信
号記録再生処理を行うＶＴＲ部と、前記ＶＴＲ部で再生
された映像を外部モニターやビデオプリンター等の外部
機器に出力する出力回路と、前記ＶＴＲ部内に設けた記
録再生信号処理回路の制御と記録媒体上の第２のコード
エリアに書き込まれた副信号を読み出すためのコントロ
ール回路と、前記副信号を検出して、前記コントロール
回路を制御するためのシステムコントロールマイコンと
を備え、記録媒体上に副信号として記録されたスナップ
記録機能ＯＮ信号に応じたスナップ記録機能モードを示
す信号を再生し、前記コントロール回路にて読み出し、
前記副信号をシステムコントロールマイコンに送り、前
記システムコントロールマイコンにおいて、前記副信号
を検出して映像出力を静止画再生モードに制御すること
を特徴とするものである。

【００２２】また、被写体を撮像するカメラレンズを有
するカメラ部と、回転ヘッドによって記録媒体上に斜め
のトラックを形成し、前記カメラ部からの映像信号を変
調して第１のコードエリアに動画を記録し、再生時には
再生された信号を復調して出力する信号記録再生処理を
行うＶＴＲ部と、前記カメラ部で撮像された映像および
前記ＶＴＲ部で再生された映像を表示するモニター画面
を有するモニター部と、前記カメラ部で撮像された映像
および前記ＶＴＲ部で再生された映像を外部モニターや
ビデオプリンター等の外部機器に出力する出力回路と、
前記カメラ部内に設けた静止画再生モードを得るための
スナップ撮影機能選択キーおよびその制御を行うための
カメラマイコンと、前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信
号処理回路の制御と記録媒体上の第２のコードエリアに
副信号を書き込むためのコントロール回路と、前記スナ
ップ撮影機能モードを検出して、前記コントロール回路
を制御するためのシステムコントロールマイコンとを備
え、動画を記録中に前記カメラ部のスナップ撮影機能Ｏ
Ｎ信号に応じて、前記ＶＴＲ部の記録再生処理部を介し
てテープ上にスナップ撮影機能モードを示す信号を副信
号として記録するものである。

【００２３】また、被写体を撮像するカメラレンズを有
するカメラ部と、回転ヘッドによって記録媒体上に斜め
のトラックを形成し、前記カメラ部からの映像信号を圧
縮および変調して第１のコードエリアに動画を記録し、
再生時には再生された信号を復調および伸長して出力す
るディジタル信号記録再生処理を行うＶＴＲ部と、前記
カメラ部で撮像された映像および前記ＶＴＲ部で再生さ
れた映像を表示するモニター画面を有するモニター部
と、前記カメラ部で撮像された映像および前記ＶＴＲ部
で再生された映像をアナログ信号に変換し、外部モニタ
ーやビデオプリンター等の外部機器に出力する出力回路
と、前記カメラ部で撮影された映像および前記ＶＴＲ部
で再生された映像をディジタル信号として、ディジタル
ビデオプリンターに出力する出力回路と、前記カメラ部
内に設けた静止画再生モードを得るためのスナップ撮影
機能選択キーおよびその制御を行うためのカメラマイコ
ンと、前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理回路の
制御と記録媒体上のサブコードエリアにサブコード信号
を書き込むためのディジタルコントロール回路と、前記
スナップ撮影機能モードを検出して、前記ディジタルコ
ントロール回路を制御するためのシステムコントロール
マイコンとを備え、動画を記録中に前記カメラ部のスナ
ップ撮影機能ＯＮ信号に応じて、前記ＶＴＲ部の記録再
生処理部を介してテープ上にスナップ撮影機能モードを
示す信号を副信号として記録することを特徴とするもの
である。

【００２４】また、回転ヘッドによって記録媒体上に記
録されたカメラ部からの映像信号及び副信号を、再生時
に回転ヘッドによって記録媒体上の信号を再生処理し出
力するための信号記録再生処理を行うＶＴＲ部と、前記
ＶＴＲ部で再生された映像を表示するモニター画面を有
するモニター部と、前記ＶＴＲ部で再生された映像を外
部モニターやビデオプリンター等の外部機器に出力する
出力回路と、前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理
回路の制御と記録媒体上の第２のコードエリアに書き込
まれた副信号を読み出すためのコントロール回路と、前
記副信号を検出して、前記コントロール回路を制御する
ためのシステムコントロールマイコンとを備え、記録媒
体上に副信号として記録されたカメラ部からのスナップ
撮影機能ＯＮ信号に応じたスナップ撮影機能モードを示
す信号を再生し、前記コントロール回路にて読み出し、
前記副信号をシステムコントロールマイコンに送り、前
記システムコントロールマイコンにおいて、前記副信号
を検出して映像出力を静止画再生モードに制御すること
を特徴とするものである。

【００２５】また、回転ヘッドによって記録媒体上に記
録されたカメラ部からのディジタル映像信号及びサブコ
ード信号を、再生時に回転ヘッドによって記録媒体上の
信号を再生処理し出力するためのディジタル信号記録再
生処理を行うＶＴＲ部と、前記ＶＴＲ部で再生された映
像を表示するモニター画面を有するモニター部と、前記
ＶＴＲ部で再生された映像をアナログ信号に変換し、外
部モニターやビデオプリンター等の外部機器に出力する
出力回路と、前記ＶＴＲ部で再生された映像をディジタ
ル信号として、ディジタルビデオプリンターに出力する
出力回路と、前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理
回路の制御と記録媒体上のサブコードエリアに書き込ま
れたサブコード信号を読み出すためのディジタルコント
ロール回路と、前記サブコード信号を検出して、前記デ
ィジタルコントロール回路を制御するためのシステムコ
ントロールマイコンとを備え、記録媒体上にサブコード
信号として記録されたカメラ部からのスナップ撮影機能
ＯＮ信号に応じたスナップ撮影機能モードを示す信号を
再生し、前記ディジタルコントロール回路にて読み出
し、前記サブコード信号をシステムコントロールマイコ
ンに送り、前記システムコントロールマイコンにおい
て、前記サブコード信号を検出して映像出力を静止画再
生モードに制御することを特徴とするものである。

【００２６】

【作用】上記のように構成された磁気記録再生装置は、
第２のコードエリアにスナップ記録機能モードを示す信
号を副信号として記録することにより、第１のコードエ
リアに静止画を記録しなくて済むため、動画再生中、不
必要に静止画モードに切り替わることがなくなる。

【００２７】また、静止画のみを出力させる場合、第２
のコードエリアの副信号を検出するだけで簡単に検索が
可能になる。

【００２８】

【実施例】以下、本発明の磁気記録再生装置の一実施例
を図１及び図２とともに詳細に説明する。尚、本発明に
おける全体の信号の流れは、従来技術（図５）と同様で
あるため説明は省略する図１は、本発明をディジタルＶ
ＴＲ対応ビデオカメラに実施した場合の概略ブロック図
である。図１において、カメラ撮影時にスナップ撮影機
能選択キー１５が押されると、カメラマイコン３にスナ
ップモード信号が送られ、カメラマイコン３を経由して
システムコントロールマイコン１４，ディジタルコント
ロール回路８にスナップモード信号が転送される。する
とディジタルコントロール回路８は、記録・再生処理回
路７を通じて、このスナップモード信号をサブコード信
号の形にして、テープ上のサブコードエリアに書き込む
（記録する）。

【００２９】詳細に説明すると、サブコードエリア中の
オプションエリアと呼ばれる領域があり、この領域に対
しては、製造メーカー独自の使用目的でデータを書き込
むことが許されている。このオプションエリアの１つ
（１ビット分）にスナップモード信号であることを示す
データ（通常がデータ“０”とすれば、スナップモード
の場合データは“１”となる）を書き込む。

【００３０】一方、このタイミングでカメラマイコン３
は、カメラ撮像部１から連続して送られてくるカメラ映
像信号を、いったんスナップ映像信号としてカメラフィ
ールドメモリー２に取り込み、映像切り換えＳＷ１３に
その静止画信号を供給する。連続信号（動画信号）は次
段のクロックジェネレータ回路４を介して、シャフリン
グ回路５に送られる。シャフリング回路５では、記録信
号用としてシャフリングメモリー６との信号伝送により
データの順序を入れ替える操作（シャフリング操作）が
行われるとともに、カメラＥＥ信号をクロマエンコーダ
及びＤ／Ａコンバータ回路９，ディジタルプリンター出
力１２及び前記映像切り換えＳＷ１３に供給する。記録
信号はその後ディジタルＶＴＲフォーマットに従い、記
録・再生処理回路／ヘッド・テープ系７を経て記録され
ていく。

【００３１】一方、カメラＥＥ信号は、クロマエンコー
ダ及びＤ／Ａコンバータ回路９でアナログ映像信号に変
換され外部モニター出力１０等に送られる。また映像切
り換えＳＷ１３の入力端子に供給されているそれぞれの
信号は、図示されていないスナップ映像確認ＳＷによっ
て、静止画像と動画像を選択してＬＣＤ出力１１に出力
する。従って、カメラフィールドメモリー２によるフィ
ールドスチル画面が、記録時にスナップ画面として確認
可能となる。

【００３２】図２は、図１の実施例で説明したスナップ
モードの映像信号記録に対する再生処理方法の一実施例
を示している。スナップモード信号としてサブコードエ
リアに記録された信号とそのタイミングで同時に記録さ
れた映像信号、すなわちプリントアウトしたい映像信号
は、ヘッド・テープ系７で再生，増幅される。再生され
たディジタル映像信号は、記録・再生処理回路７で記録
時とは逆のディジタル信号処理が施され、最終的にＥＥ
信号と同様にシャフリング（デシャフリング）回路５か
ら、ディジタル映像信号としてクロマエンコーダ及びＤ
／Ａコンバータ回路９，ＬＣＤ出力１１及びディジタル
プリンター出力１２に送られる。クロマエンコーダ及び
Ｄ／Ａコンバータ回路９でディジタル映像信号はアナロ
グ映像信号に変換された後、外部モニター／アナログプ
リンター出力１０へと送られ、外部機器に入力される。
ここでディジタルプリンター出力１２は、ディジタル信
号結合により特に高画質なプリントを行うために設けら
れた出力端子である。

【００３３】一方、サブコード信号として読み出された
スナップモード信号は、ディジタルコントロール回路８
に送られ、ここで同時に再生された映像信号がスナップ
撮影であることを検出し、この検出信号をシステムコン
トロールマイコン１４に供給する。検出信号を受け取る
とシステムコントロールマイコン１４は、シャフリング
（デシャフリング）回路５，シャフリングメモリー６に
スナップコントロール信号を伝送する。するとシャフリ
ング（デシャフリング）回路５は、シャフリングメモリ
ー６に再生ディジタル映像信号（スナップ撮影信号）を
書き込んだ後、書き込みを停止する（Ａ）。このためシ
ャフリングメモリー６からは再生されたスナップ撮影信
号が繰り返し読み出される（Ｂ）ことになり、静止画再
生信号として出力されることになる。前記のシステムコ
ントロールマイコン１４はまた、記録・再生処理回路７
のメカ制御系にスナップコントロール信号を伝送し、テ
ープ送りも停止するように動作させ、静止画再生モード
となる。

【００３４】尚、特に上記のようなスナップモード信号
の検出による静止画再生モードを必要としない場合に
は、あらかじめメニュー登録でＯＦＦにしておけば、ス
ナップモードの画面であっても通常の再生モードとな
る。

【００３５】上記実施例は、ディジタルＶＴＲ方式にお
いて、スナップモード信号をサブコードエリアに記録す
るもの（図３）であるが、本発明の磁気記録再生装置は
これに限定されるものではなく、例えば８ｍｍＶＴＲ方
式においてはサブコードエリア若しくはＰＣＭオーディ
オエリア（図４）に、ＶＨＳ（登録商標）方式において
はコントロールトラックに記録することで可能になり、
本発明は種々に拡張することができる。

【００３６】

【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置は、第１のコ
ードエリアに動画信号を，第２のコードエリアに副信号
を記録することにより、短時間の内に多数のスナップ記
録をすることができる。

【００３７】また、１つのコードエリアに動画と静止画
が混在する不自然な再生状態を防止することができる。

【００３８】また、スナップ撮影中も常に動画で記録さ
れているので、決定的な場面の撮影を逃すことなく簡単
に撮影できる。

【００３９】また、ユーザーの好みにより、動画再生中
にスナップ撮影画面が現れたとき、そのまま動画を再生
させるか、静止画モードとして一時停止させるか、選択
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の磁気記録再生装置の一実施例の概略ブ
ロックである。

【図２】本発明の磁気記録再生装置の一実施例の再生時
の概略ブロックである。

【図３】民生用ディジタルＶＴＲ方式における磁気テー
プへの信号記録状態を示す説明図である。

【図４】８ｍｍＶＴＲ方式（アナログ）における磁気テ
ープへの信号記録状態を示す説明図である。

【図５】従来の磁気記録再生装置の信号の流れを示すブ
ロック図である。

【図６】従来の磁気記録再生装置の概略ブロック図であ
る。

【符号の説明】

１ カメラ撮像部／信号処理回路 ２ カメラフィールドメモリー ３ カメラマイコン ４ クロックジェネレータ回路 ５ シャフリング（デシャフリング）回路 ６ シャフリングメモリー ７ 記録・再生処理回路／ヘッド・テープ系 ８ ディジタルコントロール回路 ９ クロマエンコーダ及びＤ／Ａコンバータ回路 １０ 外部モニター／アナログプリンター出力 １１ ＬＣＤ（出力） １２ ディジタルプリンター出力 １３ 映像信号切り換えＳＷ １４ システムコントロールマイコン １５ スナップ撮影機能選択キー

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転ヘッドによって記録媒体上に斜めの
   トラックを形成し、入力された映像信号を変調して第１
   のコードエリアに動画を記録し、再生時には再生された
   信号を復調して出力する信号記録再生処理を行うＶＴＲ
   部と、 前記入力された映像および前記ＶＴＲ部で再生された映
   像を外部モニターやビデオプリンター等の外部機器に出
   力する出力回路と、 静止画再生モードを得るためのスナップ記録機能選択キ
   ーおよびその制御を行うためのスナップ記録機能選択マ
   イコンと、 前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理回路の制御と
   記録媒体上の第２のコードエリアに副信号を書き込むた
   めのコントロール回路と、 前記スナップ記録機能モードを検出して、前記コントロ
   ール回路を制御するためのシステムコントロールマイコ
   ンとを備え、 動画を記録中にスナップ記録機能選択マイコンのスナッ
   プ記録機能ＯＮ信号に応じて、前記ＶＴＲ部の記録再生
   処理部を介してテープ上にスナップ記録機能モードを示
   す信号を副信号として記録する手段を備えたことを特徴
   とする磁気記録再生装置。
2. 【請求項２】 回転ヘッドによって記録媒体上に記録さ
   れた映像信号及び副信号を、再生時に回転ヘッドによっ
   て記録媒体上の信号を再生処理し出力するための信号記
   録再生処理を行うＶＴＲ部と、 前記ＶＴＲ部で再生された映像を外部モニターやビデオ
   プリンター等の外部機器に出力する出力回路と、 前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理回路の制御と
   記録媒体上の第２のコードエリアに書き込まれた副信号
   を読み出すためのコントロール回路と、 前記副信号を検出して、前記コントロール回路を制御す
   るためのシステムコントロールマイコンとを備え、 記録媒体上に副信号として記録されたスナップ記録機能
   ＯＮ信号に応じたスナップ記録機能モードを示す信号を
   再生し、前記コントロール回路にて読み出し、前記副信
   号をシステムコントロールマイコンに送り、前記システ
   ムコントロールマイコンにおいて、前記副信号を検出し
   て映像出力を静止画再生モードに制御する制御手段を備
   えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
3. 【請求項３】 被写体を撮像するカメラレンズを有する
   カメラ部と、 回転ヘッドによって記録媒体上に斜めのトラックを形成
   し、前記カメラ部からの映像信号を変調して第１のコー
   ドエリアに動画を記録し、再生時には再生された信号を
   復調して出力する信号記録再生処理を行うＶＴＲ部と、 前記カメラ部で撮像された映像および前記ＶＴＲ部で再
   生された映像を表示するモニター画面を有するモニター
   部と、 前記カメラ部で撮像された映像および前記ＶＴＲ部で再
   生された映像を外部モニターやビデオプリンター等の外
   部機器に出力する出力回路と、 前記カメラ部内に設けた静止画再生モードを得るための
   スナップ撮影機能選択キーおよびその制御を行うための
   カメラマイコンと、 前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理回路の制御と
   記録媒体上の第２のコードエリアに副信号を書き込むた
   めのコントロール回路と、 前記スナップ撮影機能モードを検出して、前記コントロ
   ール回路を制御するためのシステムコントロールマイコ
   ンとを備え、 動画を記録中に前記カメラ部のスナップ撮影機能ＯＮ信
   号に応じて、前記ＶＴＲ部の記録再生処理部を介してテ
   ープ上にスナップ撮影機能モードを示す信号を副信号と
   して記録する手段を備えたことを特徴とするビデオカメ
   ラにおける磁気記録再生装置。
4. 【請求項４】 被写体を撮像するカメラレンズを有する
   カメラ部と、 回転ヘッドによって記録媒体上に斜めのトラックを形成
   し、前記カメラ部からの映像信号を圧縮および変調して
   第１のコードエリアに動画を記録し、再生時には再生さ
   れた信号を復調および伸長して出力するディジタル信号
   記録再生処理を行うＶＴＲ部と、 前記カメラ部で撮像された映像および前記ＶＴＲ部で再
   生された映像を表示するモニター画面を有するモニター
   部と、 前記カメラ部で撮像された映像および前記ＶＴＲ部で再
   生された映像をアナログ信号に変換し、外部モニターや
   ビデオプリンター等の外部機器に出力する出力回路と、 前記カメラ部で撮影された映像および前記ＶＴＲ部で再
   生された映像をディジタル信号として、ディジタルビデ
   オプリンターに出力する出力回路と、 前記カメラ部内に設けた静止画再生モードを得るための
   スナップ撮影機能選択キーおよびその制御を行うための
   カメラマイコンと、 前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理回路の制御と
   記録媒体上のサブコードエリアにサブコード信号を書き
   込むためのディジタルコントロール回路と、 前記スナップ撮影機能モードを検出して、前記ディジタ
   ルコントロール回路を制御するためのシステムコントロ
   ールマイコンとを備え、 動画を記録中に前記カメラ部のスナップ撮影機能ＯＮ信
   号に応じて、前記ＶＴＲ部の記録再生処理部を介してテ
   ープ上にスナップ撮影機能モードを示す信号を副信号と
   して記録する手段を備えたことを特徴とするディジタル
   ＶＴＲ対応ビデオカメラにおける磁気記録再生装置。
5. 【請求項５】 回転ヘッドによって記録媒体上に記録さ
   れたカメラ部からの映像信号及び副信号を、再生時に回
   転ヘッドによって記録媒体上の信号を再生処理し出力す
   るための信号記録再生処理を行うＶＴＲ部と、 前記ＶＴＲ部で再生された映像を表示するモニター画面
   を有するモニター部と、 前記ＶＴＲ部で再生された映像を外部モニターやビデオ
   プリンター等の外部機器に出力する出力回路と、 前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理回路の制御と
   記録媒体上の第２のコードエリアに書き込まれた副信号
   を読み出すためのコントロール回路と、 前記副信号を検出して、前記コントロール回路を制御す
   るためのシステムコントロールマイコンとを備え、 記録媒体上に副信号として記録されたカメラ部からのス
   ナップ撮影機能ＯＮ信号に応じたスナップ撮影機能モー
   ドを示す信号を再生し、前記コントロール回路にて読み
   出し、前記副信号をシステムコントロールマイコンに送
   り、前記システムコントロールマイコンにおいて、前記
   副信号を検出して映像出力を静止画再生モードに制御す
   る制御手段を備えたことを特徴とするビデオカメラにお
   ける磁気記録再生装置。
6. 【請求項６】 回転ヘッドによって記録媒体上に記録さ
   れたカメラ部からのディジタル映像信号及びサブコード
   信号を、再生時に回転ヘッドによって記録媒体上の信号
   を再生処理し出力するためのディジタル信号記録再生処
   理を行うＶＴＲ部と、 前記ＶＴＲ部で再生された映像を表示するモニター画面
   を有するモニター部と、 前記ＶＴＲ部で再生された映像をアナログ信号に変換
   し、外部モニターやビデオプリンター等の外部機器に出
   力する出力回路と、 前記ＶＴＲ部で再生された映像をディジタル信号とし
   て、ディジタルビデオプリンターに出力する出力回路
   と、 前記ＶＴＲ部内に設けた記録再生信号処理回路の制御と
   記録媒体上のサブコードエリアに書き込まれたサブコー
   ド信号を読み出すためのディジタルコントロール回路
   と、 前記サブコード信号を検出して、前記ディジタルコント
   ロール回路を制御するためのシステムコントロールマイ
   コンとを備え、 記録媒体上にサブコード信号として記録されたカメラ部
   からのスナップ撮影機能ＯＮ信号に応じたスナップ撮影
   機能モードを示す信号を再生し、前記ディジタルコント
   ロール回路にて読み出し、前記サブコード信号をシステ
   ムコントロールマイコンに送り、前記システムコントロ
   ールマイコンにおいて、前記サブコード信号を検出して
   映像出力を静止画再生モードに制御する制御手段を備え
   たことを特徴とするディジタルＶＴＲ対応ビデオカメラ
   における磁気記録再生装置。