JPH08181320A - 薄膜トランジスタとその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタとその製造方法

Info

Publication number
JPH08181320A
JPH08181320A JP32097794A JP32097794A JPH08181320A JP H08181320 A JPH08181320 A JP H08181320A JP 32097794 A JP32097794 A JP 32097794A JP 32097794 A JP32097794 A JP 32097794A JP H08181320 A JPH08181320 A JP H08181320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
insulating film
gate electrode
electrode
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32097794A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihide Ayukawa
通英 鮎川
Masahiro Date
昌浩 伊達
Yukihiko Nakada
行彦 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP32097794A priority Critical patent/JPH08181320A/ja
Publication of JPH08181320A publication Critical patent/JPH08181320A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソース,ドレイン電極と絵素電極を同時に形
成することで、工程の簡略化や良品率の向上を図る。 【構成】 絶縁基板101に下部ゲート電極103,陽
極酸化膜104を形成する。次に、Si34膜105と
a−Si半導体膜106とSi34膜107の三層連続
成膜を行い、ゲート電極103をマスクとし、透明絶縁
性基板101側から裏面露光を行い、Si34膜107
を所定形状にパターニングしてチャネル保護膜107を
形成する。次に、不純物イオンをドーピングし、n+シ
リコン層108とし、ソース・ドレイン領域を形成す
る。その後、シリサイド層109を形成し、所定形状に
パターニングし、ソース・ドレイン電極110と絵素電
極111を同時に形成する。このように、シリサイド層
109を形成し、低抵抗化することにより、ITOとの
コンタクト抵抗が低くなり、十分なTFT特性が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタとそ
の製造方法に関し、より詳細には、薄膜トランジスタを
用いた液晶ディスプレイ(TFT:Thin Film Transist
or−LCD:Liquid Crystal Display)に応用される薄
膜トランジスタとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜トランジスタについて記載し
た公知文献としては、例えば、特開昭63−16805
2号公報がある。この公報のものは、寄生容量の低減が
でき、デバイスの高性能化を実現させるために、非晶質
シリコン薄膜トランジスタの製造におけるリフトオフ工
程を含まず、安定に製造を行える自己整合型薄膜トラン
ジスタおよびその製造方法を提供するものである。すな
わち、液晶ディスプレイの高精細化や低消費電力化を目
的としたスイッチング素子が開示されており、完全自己
整合型薄膜トランジスタの製造方法が示されている。
【0003】図2は、従来の薄膜トランジスタの構成図
で、図中、201は透明絶縁性基板、202はゲート電
極、203はゲート絶縁膜、204は非晶質シリコン薄
膜、205はチャネル保護膜、206はn+型非晶質シ
リコン薄膜、207はソース・ドレイン電極、208は
絵素電極、209はシリサイド層である。
【0004】この場合、チャネル保護膜205は、ゲー
ト電極202をマスクとして裏面露光により自己整合的
に形成し、n型非晶質シリコン薄膜206は、パターニ
ングされたチャネル保護膜205をマスクにし、水素希
釈のホスフィンのような不純物を含む気体を放電分解
し、生成したイオンを加速して注入することにより形成
する。この後、Cr等の金属膜を成膜し、n型非晶質シ
リコン膜上にシリサイド層を形成し、その後、ソーズ・
ドレイン金属電極及びドレイン電極と電気的な接続を有
する絵素電極を形成することで、完全自己整合型のTF
Tが完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
薄膜トランジスタとその製造方法においては、コンタク
ト部の抵抗を下げるために、n型非晶質シリコン膜上に
金属シリサイド層を形成している。その後、ソース・ド
レイン金属電極を形成するが、双方の工程でチャネル保
護膜上にもシリサイド系導電層が形成される。その後、
改めてソース・ドレイン電極となる金属電極を形成する
工程と、絵素電極となる透明電極である酸化インジウム
(ITO)を形成する工程が必要となる。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、コンタクト層の抵抗が低いと、透明電極であ
るITOとのコンタクト抵抗が低く、トランジスタ特性
に影響を与えないことを見い出し、ソース・ドレイン電
極と絵素電極と別の工程で形成するのではなく、ソース
・ドレイン電極と絵素電極を同時に形成することで、工
程の簡略化や良品率の向上が図れるようにした薄膜トラ
ンジスタ及びその製造方法を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)透明絶縁基板101上に形成され
たゲート電極103と、該ゲート電極103を覆うよう
に形成された第1の絶縁膜105と、該第1の絶縁膜1
05上に形成された非晶質半導体層106と、前記ゲー
ト電極103をマスクとし、前記半導体層106上に形
成した第2の絶縁膜107を前記ゲート電極103と自
己整合的にパターニングし、該第2の絶縁膜107をマ
スクとし、前記半導体層106へ不純物をドーピングし
て形成したn+層108と、該n+層108の表面にシ
リサイド層109とを有し、該シリサイド層109と電
気的接触を保つソース・ドレイン電極が透明電極にて絵
素電極をも兼ねていること、或いは、(2)透明絶縁基
板101上に形成されたゲート電極103と、該ゲート
電極103を覆うように形成された第1の絶縁膜105
と、該第1の絶縁膜105上に形成された非晶質半導体
層106と、前記ゲート電極103をマスクとし、前記
半導体層106上に形成した第2の絶縁膜107を前記
ゲート電極103と自己整合的にパターニングし、該第
2の絶縁膜107と自己整合的に形成したレジストパタ
ーンをマスクにし、前記半導体層106に不純物をドー
ピングして形成したn+層108と、該n+層108の
表面にシリサイド層109とを有し、該シリサイド層1
09と電気的接触を保つソース・ドレイン電極が透明電
極にて絵素電極をも兼ていること、更には、(3)前記
(1)又は(2)において、前記透明電極が酸化インジ
ウム又は酸化インジウムスズ,酸化スズであること、更
には、(4)前記(1)又は(2)において、前記ソー
ス・ドレイン透明電極上にさらに金属層を重ねたこと、
或いは、(5)透明絶縁基板101上にゲート電極10
3を形成する工程と、該ゲート電極103を覆うように
形成された第1の絶縁膜105と、該第1の絶縁膜10
5上に形成された非晶質半導体層106と第2の絶縁膜
107を形成する工程と、前記ゲート電極103をマス
クとし、前記半導体層106上に形成した第2の絶縁膜
107を前記ゲート電極103と自己整合的にパターニ
ングする工程と、該第2の絶縁膜107をマスクにし、
前記半導体層106に不純物をドーピングしてn+層1
08を形成する工程と、該n+層108の表面にシリサ
イド層109を形成し、該シリサイド層109と電気的
接触するように形成されるソース・ドレイン電極を透明
電極にて絵素電極と同時に形成する工程とを含むこと、
或いは、(6)透明絶縁基板101上にゲート電極10
3を形成する工程と、該ゲート電極103を覆うように
形成された第1の絶縁膜105と、該第1の絶縁膜10
5上に形成された非晶質半導体層106と第2の絶縁膜
107を形成する工程と、前記ゲート電極103をマス
クとし、前記半導体層106上に形成した第2の絶縁膜
107を前記ゲート電極103と自己整合的にパターニ
ングする工程と、該第2の絶縁膜107と自己整合的に
形成したレジストパターンをマスクにし、前記半導体層
106に不純物をドーピングしてn+層108を形成す
る工程と、該n+層108の表面にシリサイド層109
を形成し、該シリサイド層109と電気的接触するよう
に形成されるソース・ドレイン電極を透明電極にて絵素
電極と同時に形成する工程とを含むこと、更には、
(7)前記(5)又は(6)において、前記ソース・ド
レイン透明電極上にさらに金属層を形成する工程とを含
むことを特徴としたものである。
【0008】
【作用】前記構成を有する本発明の薄膜トランジスタと
その製造方法は、n+層上に形成した低抵抗なシリサイ
ド層に重ねた構造を有する薄膜トランジスタにおいて、
ITO膜によってソース・ドレイン金属電極と絵素電極
を同時に形成することにより、トランジスタ特性を低下
させず工程の簡略化と良品率の向上を実現するものであ
る。
【0009】(1)請求項1記載の発明において、ゲー
ト電極は透明絶縁基板上に形成され、第1の絶縁膜は前
記ゲート電極を覆うように形成される。非晶質半導体層
は前記第1の絶縁膜上に形成され、第2の絶縁膜は前記
ゲート電極をマスクとし、前記半導体層上に形成され
る。該第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自己整合的にパ
ターニングし、n+層は該第2の絶縁膜をマスクとし、
前記半導体層へ不純物をドーピングして形成される。該
n+層の表面にシリサイド層とを有し、該シリサイド層
と電気的接触を保つソース・ドレイン電極が透明電極に
て絵素電極をも兼ねているので、トランジスタ特性を低
下させずに、工程の簡略化と良品率の向上を図ることが
できる。
【0010】(2)請求項2記載の発明において、ゲー
ト電極は透明絶縁基板上に形成され、第1の絶縁膜は前
記ゲート電極を覆うように形成される。非晶質半導体層
は前記第1の絶縁膜上に形成され、第2の絶縁膜は前記
ゲート電極をマスクとし、前記半導体層上に形成され
る。該第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自己整合的にパ
ターニングし、n+層は該第2の絶縁膜と自己整合的に
形成したレジストパターンをマスクにし、前記半導体層
に不純物をドーピングして形成される。該n+層の表面
にシリサイド層とを有し、該シリサイド層と電気的接触
を保つソース・ドレイン電極が透明電極にて絵素電極を
も兼ているので、トランジスタ特性を低下させずに、工
程の簡略化と良品率の向上を図ることができる。
【0011】(3)請求項3記載の発明において、前記
透明電極が酸化インジウム又は酸化インジウムスズ、酸
化スズであるので、ソース・ドレイン電極と絵素電極を
共有化できる。 (4)請求項4記載の発明において、前記ソース・ドレ
イン透明電極上にさらに金属層を重ねたので、十分なT
FT特性が得られる。
【0012】(5)請求項5記載の発明において、透明
絶縁基板上にゲート電極を形成する工程と、該ゲート電
極を覆うように形成された第1の絶縁膜と、該第1の絶
縁膜上に形成された非晶質半導体層と第2の絶縁膜を形
成する工程と、前記ゲート電極をマスクとし、前記半導
体層上に形成した第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自己
整合的にパターニングする工程と、該第2の絶縁膜をマ
スクにし、前記半導体層に不純物をドーピングしてn+
層を形成する工程と、該n+層の表面にシリサイド層を
形成し、該シリサイド層と電気的接触するように形成さ
れるソース・ドレイン電極を透明電極にて絵素電極と同
時に形成する工程とを含むので、トランジスタ特性を低
下させずに、工程の簡略化と良品率の向上を図ることが
できる。
【0013】(6)請求項6記載の発明において、透明
絶縁基板上にゲート電極を形成する工程と、該ゲート電
極を覆うように形成された第1の絶縁膜と、該第1の絶
縁膜上に形成された非晶質半導体層と第2の絶縁膜を形
成する工程と、前記ゲート電極をマスクとし、前記半導
体層上に形成した第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自己
整合的にパターニングする工程と、該第2の絶縁膜と自
己整合的に形成したレジストパターンをマスクにし、前
記半導体層に不純物をドーピングしてn+層を形成する
工程と、該n+層の表面にシリサイド層を形成し、該シ
リサイド層と電気的接触するように形成されるソース・
ドレイン電極を透明電極にて絵素電極と同時に形成する
工程とを含むので、トランジスタ特性を低下させずに、
工程の簡略化と良品率の向上を図ることができる。 (7)請求項7記載の発明において、前記ソース・ドレ
イン透明電極上にさらに金属層を形成する工程とを含む
ので、トランジスタ特性を低下させずに、工程の簡略化
と良品率の向上を図ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図1は、本発明による薄膜トランジスタ
とその製造方法の一実施例を説明するための構成図で、
TFT(Thin Film Transistor)−LCD(Liquid Cry
stal Display)用TFTマトリクス型基板の断面図であ
る。図中、101は絶縁基板、102はベースコート絶
縁膜、103はタンタル薄膜、104は陽極酸化膜、1
05はSi34膜、106はa−Si(アモリファスシ
リコン)半導体膜、107はSi34膜、108はn+
シリコン層(アモリファスn+ドーピング層)、109
はシリサイド層、110はソース・ドレイン電極(酸化
インジウム透明導電膜,ITO)、111は絵素電極
(酸化インジウム透明導電膜,ITO)である。
【0015】絶縁基板101に硝子基板を用いた。次
に、基板片面にTa25からなるベースコート絶縁膜1
02を膜厚3000Å形成する。この上にスパッタ装置
にてベースコート絶縁膜上に膜厚が3000Åになるよ
う、タンタル薄膜103を成膜する。その後、タンタル
薄膜をフォトリソグラフィ工程により、所定形状にパタ
ーニングして下部ゲート電極103を形成する。その
後、タンタル薄膜103を陽極酸化処理を施し、陽極酸
化膜104を形成する。次に、P−CVD(Chemical V
apor Deposition:化学蒸着)法によりSi34膜10
5を3000Å、a−Si半導体膜106を300Å、
Si34膜107を2000Åで三層連続成膜を行う。
【0016】次に、ゲート電極103をマスクとし、透
明絶縁性基板101側から裏面露光を行い、Si34
107をフォトリソグラフィ工程により、所定形状にパ
ターニングしてチャネル保護膜107を形成する。次
に、チャネル保護膜107をマスクにし、a−Si半導
体膜106にドーピングの条件として加速電圧10ke
v、ドーズ量5×1015/cm2で不純物イオンをドーピン
グし、その後250℃、1時間アニールを行い、n+シ
リコン層108とし、パターニングを行い、ソースドレ
イン領域を形成する。
【0017】その上に、モリブデン(Mo)を1000
Å,スパッタリング法によって成膜する。その後、20
0℃、1時間のアニールを行う。ここで、シリサイド層
109が形成される。その後、シリサイド層109を残
し、Moを全面エッチングする。ここで、シリサイドを
形成する場合、Moの代わりにW,Ni,Cr,Ta,
Ti,Nb,Pt,Coなどを使用してもよい。このシ
リサイド層により、10Ωcm以下の比抵抗が得られる。
【0018】この後、ITO透明導電膜をスパッタリン
グにて1000Å成膜する。そして、フォトリソグラフ
ィ工程により所定形状にパターニングし、ソース・ドレ
イン電極110と絵素電極111を同時に形成する。シ
リサイド層109を形成し、低抵抗化することにより、
ITOとのコンタクト抵抗が低くなり、十分なTFT特
性が得られる。これらの結果、TFTを実現できる。
【0019】このように、ゲート電極103は透明絶縁
基板101上に形成され、第1の絶縁膜105は前記ゲ
ート電極103を覆うように形成される。非晶質半導体
層106は前記第1の絶縁膜105上に形成され、第2
の絶縁膜107は前記ゲート電極103をマスクとし、
前記半導体層106上に形成し、該第2の絶縁膜107
を前記ゲート電極103と自己整合的にパターニング
し、n+層108は前記第2の絶縁膜107をマスクと
し、前記半導体層106へ不純物をドーピングして形成
される。該n+層108の表面にシリサイド層109と
を有し、該シリサイド層109と電気的接触を保つソー
ス・ドレイン電極が透明電極にて絵素電極をも兼ねてい
るので、トランジスタ特性を低下させずに、工程の簡略
化と良品率の向上を図ることができる。
【0020】また、ゲート電極103は透明絶縁基板1
01上に形成され、第1の絶縁膜105は前記ゲート電
極103を覆うように形成される。非晶質半導体層10
6は前記第1の絶縁膜105上に形成され、第2の絶縁
膜107は前記ゲート電極103をマスクとし、前記半
導体層106上に形成し、該第2の絶縁膜107を前記
ゲート電極103と自己整合的にパターニングし、n+
層108は該第2の絶縁膜107と自己整合的に形成し
たレジストパターンをマスクにし、前記半導体層106
に不純物をドーピングして形成される。該n+層108
の表面にシリサイド層109とを有し、該シリサイド層
109と電気的接触を保つソース・ドレイン電極が透明
電極にて絵素電極をも兼ているので、トランジスタ特性
を低下させずに、工程の簡略化と良品率の向上を図るこ
とができる。
【0021】また、透明絶縁基板101上にゲート電極
103を形成する工程と、該ゲート電極103を覆うよ
うに形成された第1の絶縁膜105と、該第1の絶縁膜
105上に形成された非晶質半導体層106と第2の絶
縁膜107を形成する工程と、前記ゲート電極103を
マスクとし、前記半導体層106上に形成した第2の絶
縁膜107を前記ゲート電極103と自己整合的にパタ
ーニングする工程と、該第2の絶縁膜107をマスクに
し、前記半導体層106に不純物をドーピングしてn+
層108を形成する工程と、該n+層108の表面にシ
リサイド層109を形成し、該シリサイド層109と電
気的接触するように形成されるソース・ドレイン電極を
透明電極にて絵素電極と同時に形成する工程とを含むの
で、トランジスタ特性を低下させずに、工程の簡略化と
良品率の向上を図ることができる。
【0022】また、透明絶縁基板101上にゲート電極
103を形成する工程と、該ゲート電極103を覆うよ
うに形成された第1の絶縁膜105と、該第1の絶縁膜
105上に形成された非晶質半導体層106と第2の絶
縁膜107を形成する工程と、前記ゲート電極103を
マスクとし、前記半導体層106上に形成した第2の絶
縁膜107を前記ゲート電極103と自己整合的にパタ
ーニングする工程と、該第2の絶縁膜107と自己整合
的に形成したレジストパターンをマスクにし、前記半導
体層106に不純物をドーピングしてn+層108を形
成する工程と、該n+層108の表面にシリサイド層1
09を形成し、該シリサイド層109と電気的接触する
ように形成されるソース・ドレイン電極を透明電極にて
絵素電極と同時に形成する工程とを含むので、トランジ
スタ特性を低下させずに、工程の簡略化と良品率の向上
を図ることができる。
【0023】前述においては、チャネル保護膜107を
形成し、これをマスクに半導体層106に不純物イオン
をドーピングした例を示したが、チャネル保護層107
のかわりに同様の形状のフォトレジストを形成し、これ
をマスクに半導体層の不純物イオンをドーピングするこ
とも可能である。また、ソース・ドレイン電極116の
断線に対する冗長設計として、ソース・ドレイン透明電
極101上へさらに金属層を重ねることが可能である。
金属層の材料としては、Al(アルミニウム),Ti,
Ta,Cr,Mo及びこれらの合金またはこれらの金属
の積層構造を用いることができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1〜7に対応する効果:半導体層に不純物
イオンを注入し、その上にシリサイド層を形成すること
で、低抵抗なn型コンタクト層が形成された薄膜トラン
ジスタにおいて、ソース・ドレイン金属電極を絵素電極
と同時にITO膜によって形成する。その結果、従来の
製法よりトランジスタ特性を低下させず、工程の簡略化
や良品率の向上を図ることができる。 (2)請求項1に対応する効果:透明絶縁基板上に形成
されたゲート電極と、該ゲート電極を覆うように形成さ
れた第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜上に形成された非
晶質半導体層と、前記ゲート電極をマスクとし、前記半
導体層上に形成した第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自
己整合的にパターニングし、該第2の絶縁膜をマスクと
し、前記半導体層へ不純物をドーピングして形成したn
+層と、該n+層の表面にシリサイド層とを有し、該シ
リサイド層と電気的接触を保つソース・ドレイン電極が
透明電極にて絵素電極をも兼ねているので、トランジス
タ特性を低下させずに、工程の簡略化と良品率の向上を
図ることができる。 (3)請求項2に対応する効果:透明絶縁基板上に形成
されたゲート電極と、該ゲート電極を覆うように形成さ
れた第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜上に形成された非
晶質半導体層と、前記ゲート電極をマスクとし、前記半
導体層上に形成した第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自
己整合的にパターニングし、該第2の絶縁膜と自己整合
的に形成したレジストパターンをマスクにし、前記半導
体層に不純物をドーピングして形成したn+層と、該n
+層の表面にシリサイド層とを有し、該シリサイド層と
電気的接触を保つソース・ドレイン電極が透明電極にて
絵素電極をも兼ているので、トランジスタ特性を低下さ
せずに、工程の簡略化と良品率の向上を図ることができ
る。 (4)請求項3に対応する効果:前記透明電極が酸化イ
ンジウム又は酸化インジウムスズ、酸化スズであるの
で、ソース・ドレイン電極と絵素電極を共有化できる。 (5)請求項4に対応する効果:前記ソース・ドレイン
透明電極上にさらに金属層を重ねたので、十分なTFT
特性が得られる。 (6)請求項5に対応する効果:透明絶縁基板上にゲー
ト電極を形成する工程と、該ゲート電極を覆うように形
成された第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜上に形成され
た非晶質半導体層と第2の絶縁膜を形成する工程と、前
記ゲート電極をマスクとし、前記半導体層上に形成した
第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自己整合的にパターニ
ングする工程と、該第2の絶縁膜をマスクにし、前記半
導体層に不純物をドーピングしてn+層を形成する工程
と、該n+層の表面にシリサイド層を形成し、該シリサ
イド層と電気的接触するように形成されるソース・ドレ
イン電極を透明電極にて絵素電極と同時に形成する工程
とを含むので、トランジスタ特性を低下させずに、工程
の簡略化と良品率の向上を図ることができる。 (7)請求項6に対応する効果:透明絶縁基板上にゲー
ト電極を形成する工程と、該ゲート電極を覆うように形
成された第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜上に形成され
た非晶質半導体層と第2の絶縁膜を形成する工程と、前
記ゲート電極をマスクとし、前記半導体層上に形成した
第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自己整合的にパターニ
ングする工程と、該第2の絶縁膜と自己整合的に形成し
たレジストパターンをマスクにし、前記半導体層に不純
物をドーピングしてn+層を形成する工程と、該n+層
の表面にシリサイド層を形成し、該シリサイド層と電気
的接触するように形成されるソース・ドレイン電極を透
明電極にて絵素電極と同時に形成する工程とを含むの
で、トランジスタ特性を低下させずに、工程の簡略化と
良品率の向上を図ることができる。 (8)請求項7に対応する効果:前記ソース・ドレイン
透明電極上にさらに金属層を形成する工程とを含むの
で、トランジスタ特性を低下させずに、工程の簡略化と
良品率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄膜トランジスタの一実施例を説
明するための構成図である。
【図2】従来の薄膜トランジスタの構成図である。
【符号の説明】
101…絶縁基板、102…ベースコート絶縁膜、10
3…タンタル薄膜、104…陽極酸化膜、105…Si
34膜、106…a−Si(アモリファスシリコン)半
導体膜、107…Si34膜、108…n+シリコン層
(アモリファスn+ドーピング層)、109…シリサイ
ド層、110…ソース・ドレイン電極(酸化インジウム
透明導電膜,ITO)、111…絵素電極(酸化インジ
ウム透明導電膜,ITO)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁基板上に形成されたゲート電極
    と、該ゲート電極を覆うように形成された第1の絶縁膜
    と、該第1の絶縁膜上に形成された非晶質半導体層と、
    前記ゲート電極をマスクとし、前記半導体層上に形成し
    た第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自己整合的にパター
    ニングし、該第2の絶縁膜をマスクとし、前記半導体層
    へ不純物をドーピングして形成したn+層と、該n+層
    の表面にシリサイド層とを有し、該シリサイド層と電気
    的接触を保つソース・ドレイン電極が透明電極にて絵素
    電極をも兼ねていることを特徴とする薄膜トランジス
    タ。
  2. 【請求項2】 透明絶縁基板上に形成されたゲート電極
    と、該ゲート電極を覆うように形成された第1の絶縁膜
    と、該第1の絶縁膜上に形成された非晶質半導体層と、
    前記ゲート電極をマスクとし、前記半導体層上に形成し
    た第2の絶縁膜を前記ゲート電極と自己整合的にパター
    ニングし、該第2の絶縁膜と自己整合的に形成したレジ
    ストパターンをマスクにし、前記半導体層に不純物をド
    ーピングして形成したn+層と、該n+層の表面にシリ
    サイド層とを有し、該シリサイド層と電気的接触を保つ
    ソース・ドレイン電極が透明電極にて絵素電極をも兼て
    いることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記透明電極が酸化インジウム又は酸化
    インジウムスズ,酸化スズであることを特徴とする請求
    項1又は2記載の薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記ソース・ドレイン透明電極上にさら
    に金属層を重ねたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の薄膜トランジスタ。
  5. 【請求項5】 透明絶縁基板上にゲート電極を形成する
    工程と、該ゲート電極を覆うように形成された第1の絶
    縁膜と、該第1の絶縁膜上に形成された非晶質半導体層
    と第2の絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート電極をマ
    スクとし、前記半導体層上に形成した第2の絶縁膜を前
    記ゲート電極と自己整合的にパターニングする工程と、
    該第2の絶縁膜をマスクにし、前記半導体層に不純物を
    ドーピングしてn+層を形成する工程と、該n+層の表
    面にシリサイド層を形成し、該シリサイド層と電気的接
    触するように形成されるソース・ドレイン電極を透明電
    極にて絵素電極と同時に形成する工程とを含むことを特
    徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 透明絶縁基板上にゲート電極を形成する
    工程と、該ゲート電極を覆うように形成された第1の絶
    縁膜と、該第1の絶縁膜上に形成された非晶質半導体層
    と第2の絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート電極をマ
    スクとし、前記半導体層上に形成した第2の絶縁膜を前
    記ゲート電極と自己整合的にパターニングする工程と、
    該第2の絶縁膜と自己整合的に形成したレジストパター
    ンをマスクにし、前記半導体層に不純物をドーピングし
    てn+層を形成する工程と、該n+層の表面にシリサイ
    ド層を形成し、該シリサイド層と電気的接触するように
    形成されるソース・ドレイン電極を透明電極にて絵素電
    極と同時に形成する工程とを含むことを特徴とする薄膜
    トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ソース・ドレイン透明電極上にさら
    に金属層を形成する工程とを含むことを特徴とする請求
    項5又は6記載の薄膜トランジスタの製造方法。
JP32097794A 1994-12-22 1994-12-22 薄膜トランジスタとその製造方法 Pending JPH08181320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32097794A JPH08181320A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 薄膜トランジスタとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32097794A JPH08181320A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 薄膜トランジスタとその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08181320A true JPH08181320A (ja) 1996-07-12

Family

ID=18127416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32097794A Pending JPH08181320A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 薄膜トランジスタとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08181320A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370451B1 (ko) * 1998-04-28 2003-06-19 장 진 단순공정에의한비정질실리콘박막트랜지스터와액정표시소자(lcd)제조방법
US8415666B2 (en) 2008-06-09 2013-04-09 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor substrate having thin film transistors with improved etching characteristics, method of manufacturing the same, and display apparatus having the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370451B1 (ko) * 1998-04-28 2003-06-19 장 진 단순공정에의한비정질실리콘박막트랜지스터와액정표시소자(lcd)제조방법
US8415666B2 (en) 2008-06-09 2013-04-09 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor substrate having thin film transistors with improved etching characteristics, method of manufacturing the same, and display apparatus having the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0652595B1 (en) Thin film semiconductor device for display and method of producing same
US5920772A (en) Method of fabricating a hybrid polysilicon/amorphous silicon TFT
US5734177A (en) Semiconductor device, active-matrix substrate and method for fabricating the same
US5976902A (en) Method of fabricating a fully self-aligned TFT-LCD
US6395586B1 (en) Method for fabricating high aperture ratio TFT's and devices formed
US6534350B2 (en) Method for fabricating a low temperature polysilicon thin film transistor incorporating channel passivation step
JPH1079514A (ja) アクティブマトリクス基板の製造方法
JP3105408B2 (ja) 液晶表示素子
JPH08181320A (ja) 薄膜トランジスタとその製造方法
US7163868B2 (en) Method for forming a lightly doped drain in a thin film transistor
JP4537610B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP3603968B2 (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP3210196B2 (ja) 薄膜トランジスタとその製造方法
JPH1065177A (ja) 薄膜トランジスタ装置及び薄膜トランジスタ装置の製造方法並びに液晶表示装置
US20040197964A1 (en) Method for fabricating thin film transistor for liquid crystal display device
JPH07193249A (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
US6482685B1 (en) Method for fabricating a low temperature polysilicon thin film transistor incorporating multi-layer channel passivation step
JP3419073B2 (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法、及びアクティブマトリクス液晶表示素子
JPH0247633A (ja) マトリックス型液晶表示パネル
JP3536518B2 (ja) 多結晶半導体tft、その製造方法、及びtft基板
JPH0784285A (ja) 液晶表示装置
JPH08288519A (ja) 薄膜トランジスタ、その製造方法および液晶表示装置
JPH07321106A (ja) 酸化シリコン薄膜の改質方法および薄膜トランジスタの製造方法
JPS63172470A (ja) 薄膜トランジスタ
JPH08204200A (ja) 薄膜トランジスタ