JPH0818108B2 - 鋳型の造型,抜型,型回収方法および装置 - Google Patents

鋳型の造型,抜型,型回収方法および装置

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JPH0818108B2
JPH0818108B2 JP27103492A JP27103492A JPH0818108B2 JP H0818108 B2 JPH0818108 B2 JP H0818108B2 JP 27103492 A JP27103492 A JP 27103492A JP 27103492 A JP27103492 A JP 27103492A JP H0818108 B2 JPH0818108 B2 JP H0818108B2
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roller
mold
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tank
molding
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誠 篠
基雄 楠田
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株式会社クスダ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳型の造型,抜型,型
回収方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術の一例では、造型さ
れた定盤・模型付の鋳型は順次地面に並べられて硬化す
るまでそこに置かれる。そして天井クレーンで一つずつ
吊り上げて次の抜型部に持って行かれ、定盤・模型と鋳
型が分離される。そして抜型された鋳型は土間に並べら
れ、そこでハケ塗り,またはスプレーなどの手段によっ
て塗型される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、地面が広い空
間を占領されてしまい、その上側の空間は利用すること
ができない。また作業者がこれらの鋳型が置かれた間を
行ったり来たりしながら、複数の作業を行うために時間
がかかると共に、労働条件が苛酷なものとなっていた。
そのうえ、塗型工程においてスプレー塗りによって空気
が汚染され、また、ハケ塗りの場合は中腰の姿勢での作
業時間が長く、腰痛の原因となり、若年層の雇用推進の
妨げにもなっていた。
【0004】本発明は上記課題を解決し、作業者の作業
を分担専門化し、決められた場所で作業できるように
し、これによって鋳型の品質の向上および作業環境の向
上を図った方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の構成は次のとおりとする。
【0006】 即ち、第1構成の方法は、被搬送物が環
状搬送面の右回り又は左回りに搬送されるように、平面
視で環状の搬送面を構成する多数のローラを持つローラ
環状コンベアを設置し、該ローラ環状コンベアは、駆動
ローラ,第1方向転換自在ローラ,第2方向転換自在ロ
ーラ,第3方向転換自在ローラ,第1フリーローラおよ
び第2フリーローラからなり、前記第1方向転換自在ロ
ーラに対しほぼ反対側の搬送面に造型部を配置し、該造
型部と前記第1方向転換自在ローラとの中間で、搬送方
向上流側および下流側の搬送面に各々第2および第3方
向転換自在ローラを配置し、該第3方向転換自在ローラ
の下流側に第2フリーローラを配置し、造型部において
鋳型を造型し、駆動ローラで送り、第2方向転換自在ロ
ーラの上で待機させ、続いて造型されたものを同様にし
て一つずつ駆動ローラによって送り、第2方向転換自在
ローラの上において鋳型を後から押して前進させ、押し
出された鋳型を駆動ローラで送り、次いで第1フリーロ
ーラに乗り移らせ、次いで、該鋳型を第1方向転換自在
ローラ上に乗り移らせ、鋳型搬送装置を鋳型の上方に来
させて鋳型の鋳枠を吊り上げて抜型し、第1方向転換自
在ローラに残された定盤と模型を駆動ローラ上に移して
送り、第3方向転換自在ローラ上へ来た定盤を第2フリ
ーローラ上に移し、ここで新しい鋳枠を乗せ、ついで、
定盤と鋳枠を駆動ローラによって一つずつ送り、造型部
手前で停止させ、同様に後続のものを順次そこで止めら
れ溜まらせ、造型部において溜まっているものの1つを
送り出して造型機の下に位置決めし造型を行うことであ
る。
【0007】 第2構成の方法は、第1構成に加え、前
記抜型された鋳型を搬送装置に吊り下げられた状態で塗
型部に送り、そこでぶっかけ方式で塗型し、塗型がすめ
ば再び搬送装置で主線状コンベアまで送り、そこで下ろ
し、搬送装置を再び前記抜型部に戻らせ、主線状コンベ
アに降ろされた鋳型に着火し燃やしながらコンベア上を
送り、組み立てプールラインに送ることである。
【0008】 第3構成の装置は、被搬送物が環状搬送
面の右回り又は左回りに搬送されるように、平面視で環
状の搬送面を構成する多数のローラを持つローラ環状コ
ンベアが設置され、該ローラ環状コンベアは、駆動ロー
ラ,第1方向転換自在ローラ,第2方向転換自在ロー
ラ,第3方向転換自在ローラ,第1フリーローラおよび
第2フリーローラからなり、前記第1方向転換自在ロー
ラに対しほぼ反対側の搬送面に造型部が配置され、前記
第1方向転換自在ローラの上方を通過する鋳型吊持手段
が設けられたことである。
【0009】 第4構成は、第3構成に加え、前記造型
部と前記第1方向転換自在ローラとの中間で、前記造型
部からの鋳型の送り出し方向を最上流として、搬送方向
上流側および下流側の搬送面に各々第2および第3方向
転換自在ローラが設けられたことである。
【0010】第5構成は、第3または第4構成に加え、
前記第1方向転換自在ローラの搬送方向上流側に第1フ
リーローラが設けられたことである。
【0011】第6構成は、第3または第4構成に加え、
前記造型部より搬送方向上流側の駆動ローラよりも搬送
方向上流側に第2フリーローラが設けられたことであ
る。
【0012】第7構成は、第3ないし第6構成のいずれ
か1構成に加え、前記第1方向転換自在ローラは、前記
環状コンベアの搬送面の幅方向に一側辺を沿わせた平面
視矩形状の台と、該台の一側辺に平行な軸線を持ち、少
なくとも2本が1組となり、その複数組が間隔を存して
設けられた駆動ローラと、該駆動ローラの動力駆動手段
と、前記隣り合う組の間で昇降自在に設置されたローラ
台板と、該ローラ台板に設けられた多数の方向転換自在
ローラと、前記台車に設置された台板昇降手段とを含む
ことである。
【0013】第8構成は、第3ないし第7構成のいずれ
か1構成に加え、前記鋳型吊持手段は、前記第1方向転
換自在ローラの上方に設けられた環状レールを巡回可能
とされ、該環状レールは、平面視で前記環状コンベアの
一部に重合して、その外側に位置するように配置され、
前記環状レールの前記第1方向転換自在ローラから離れ
た部分の下方に塗型機が設置されたことである。
【0014】第9構成は、第3ないし第7構成のいずれ
か1構成に加え、前記鋳型吊持手段は、前記第1方向転
換自在ローラの上方に設けられた線状レールを往復可能
とされ、前記線状レールの前記第1方向転換自在ローラ
から離れた部分の下方に塗型機が設置されたことであ
る。
【0015】第10構成は、第8または第9構成に加
え、前記塗型機は、塗型剤を収容してその濃度を調整す
る第1タンクと、該第1タンクに対する第1撹拌手段
と、前記第1タンクの底よりも下方に位置する底を有す
るように配設され、前記第1タンクから塗型剤の供給を
受ける第2タンクと、該第2タンクに対する第2撹拌手
段と、前記第1タンク内の塗型剤を前記第2タンク内へ
自然流下させるよう両タンクの間に設けられた連結管
と、該連結管に取り付けられ、塗型剤供給流路を開閉す
るバルブと、前記第2タンク内の塗型剤を吸い上げる塗
型用ポンプと、該ポンプにホースを介して取り付けられ
たノズルと、鋳型に吹き付けられた塗型剤を受け、前記
自然流下で第2タンクへ回収するよう設置された塗型剤
受け台とを含むことである。
【0016】
【作用】造型部において鋳型を造型し、駆動ローラで送
り、第2方向転換自在ローラの上で待機させ、続いて造
型されたものを同様にして一つずつ駆動ローラによって
送り、第2方向転換自在ローラの上において鋳型を後か
ら押して前進させ、押し出された鋳型を駆動ローラで送
り、次いで第1フリーローラに乗り移らせ、次いで、該
鋳型を第1方向転換自在ローラ上に乗り移らせ、鋳型搬
送装置を鋳型の上方に来させて鋳型の鋳枠を吊り上げて
抜型し、第1方向転換自在ローラに残された定盤と模型
を駆動ローラ上に移して送り、第3方向転換自在ローラ
上へ来た定盤をフリーローラ上に移し、ここで新しい鋳
枠を乗せ、ついで、定盤と鋳枠を駆動ローラによって一
つずつ送り、造型部手前で停止させ、同様に後続のもの
を順次そこで止められ溜まらせ、造型部において溜まっ
ているものの1つを送り出して造型機の下に位置決め
し、造型を行う。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施態様を図面に示す一実施
例にもとづき説明する。
【0018】図1において、平面視矩形状で隅角部が四
分円弧となった環状の搬送面を持つローラ環状コンベア
10が設置される。短辺部の一方(左)(第1短辺部)
において、左回りに順位をつけると、第1隅角部の手前
に造型機20の振動テーブル21と砂供給装置22が配
置される。第1隅角部から第1長辺部の中央直前まで円
筒駆動ローラ16が設置され、長辺の中央部に第2方向
転換自在ローラ12が設置され、そこから第2隅角部を
過ぎたところまで円筒駆動ローラ16が設置され、その
後に第1円筒フリーローラ14が設置され、次に第1方
向転換自在ローラ11が第3隅角部の直前まで設置され
る。該第3隅角部から第2長辺部の中央直前まで円筒駆
動ローラ16が設置され、第2長辺部の中央部に第3方
向転換自在ローラ13が設置され、該部分から第4隅角
部の直前までは第2円筒フリーローラ15が設置され、
そこが型枠セット工程とされる。前記第4隅角部から前
記造形部まで円筒駆動ローラ16が設置される。
【0019】前記第1隅角部の始端に第1LS(リミッ
トスイッチ)L1が設けられ、それより下流で第2隅角
部の終端までの駆動ローラ16の発停を司る。第3隅角
部の始端に第2LSL2が設けられ、第2長辺部の第3
方向転換自在ローラ13までの駆動ローラ16の発停を
司る。また、第4隅角部の始端に第3LSL3が設けら
れ、造型機20の直前までの駆動ローラ16の発停を司
る。更に造型機20の直前に第4LSL4が設けられ、
それより上流で第4隅角部始端までの駆動ローラ16の
発停を司る。
【0020】 前記第2,第3隅角部間の第1方向転換
自在ローラ11の直上に鋳型搬送装置30が設けられ、
鋳型吊持手段32が巡回できるような環状レール31が
作業場の上方に装備される。該レールは平面視矩形状で
隅角部が四分円弧となり、その1辺が前記環状ローラコ
ンベア10の第2短辺上で接する。ここで、この接する
部分を第1辺とし、左回りに第2,第3および第4辺と
する。
【0021】該環状レール31の第2辺の下方に塗型機
40が配置される。該塗型機は、図2〜5のように次の
ごとく構成される。塗型剤を収容してその濃度を調整す
る第1タンク41内に、塗型剤の第1撹拌手段44が設
けられる。第1タンクの近傍に、第1タンクの底よりも
下方に位置する底を有するように第2タンク42が配設
され、第1タンク41から塗型剤の供給を受け、この第
2タンク42内に第2撹拌手段45が設置される。第1
タンク41および第2タンク42が連結管46で連結さ
れ、第1タンク内の塗型剤を第2タンク内へ供給すべく
塗型剤を自然流下させる。この連結管46にバルブ47
が取り付けられ、塗型剤供給流路を開閉する。第2タン
ク42に塗型用ポンプ48が着脱自在に装着され、第2
タンク内の塗型剤を吸い上げる。このポンプにホース4
11を介してノズル49が取り付けられ、吸い上げられ
た塗型剤を鋳型に吹き付ける。第2タンク42の近傍に
塗型剤受け台43が配設され、鋳型に吹き付けられた塗
型剤を受けるとともに、その受けた塗型剤を自然流下に
よって第2タンクへ回収する。また、連結管46は、バ
ルブの下流側箇所に外部から連結管内部の塗型剤供給流
路へ空気を供給することのできる開口部46aを持つ。
【0022】図1で、該塗型部40から離れた位置で前
記環状レール31の第3辺の直下には主直線状コンベア
50が設置され、前記塗型部で塗型された鋳型を前記吊
持手段32から受け取って次行程に搬送する。主直線状
コンベア50始端付近で、環状レール第3辺の中央に対
し平面視で直交し、環状レール31の外方に延びてい
る。そして、搬送経路の始端側が円筒駆動ローラ51、
中間部が円筒フリーローラ52、終端側が円筒駆動ロー
ラ51となっている。そして、中間部が組立・プールラ
インとなっている。
【0023】また、前記主直線状コンベア50の中間部
から終端にかけて平行で、間隔を存して、副直線状コン
ベア60が設置される。該コンベアは円筒駆動ローラ6
1からなり、中子プールラインとなっている。
【0024】前記主,副直線状コンベア50,60に平
行でそれらを挟んで、その上方に1対のレール1が設け
られ、それに中子型搬送兼鋳型吊持機3が往復動自在に
装架されている。
【0025】副直線状コンベア60の始端付近には大物
用第2塗型機2が設置される。
【0026】以上において作動状態を説明する。手動運
転時には、造型部において造型が終われば、第1LSを
作業者がONにし、駆動ローラ16が回転して鋳型Aは
送られ、第2方向転換自在ローラ12の部分に乗り移っ
てそこで待機する。続いて造型されたものが同様にして
一つずつ駆動ローラ16によって送られて来ると、前記
待機していた鋳型の後端を押しやり、2個目の鋳型が第
2方向転換自在ローラ12に乗り移る。このようにして
第2方向転換自在ローラの上において、鋳型は一つずつ
後端から押されて前進することとなる。そして第1番目
の鋳型が駆動ローラ16に乗ると送られて、第1フリー
ローラ14上に乗り移る。このとき鋳型は硬化してい
る。
【0027】自動運転の場合には、第1LSがONにな
ると、タイマが作動して設定時間(鋳枠1個分の長さS
だけ搬送する時間)だけ駆動ローラ16が回転する。こ
れにより、鋳型は距離Sずつ間欠的に送られることにな
る。
【0028】次に作業者が鋳型を第1方向転換自在ロー
ラ11上に移すと、鋳型吊持手段32が鋳型の上に来
て、鋳型の鋳枠を吊り上げて抜型する。このとき、吊り
上げロープの吊り上げ作用線と鋳型の重心点とがずれて
いると、定盤Bは第1方向転換自在ローラ11の上を移
動し、それらが自動的に一致する状態となる。ここでロ
ープを巻き上げると、鋳型は定盤と模型から上方に離
れ、鋳型はほとんど破損を生じることがない。
【0029】第1方向転換自在ローラ11の上に残され
た模型付定盤Bは作業者によって駆動ローラ16上に移
されて、第2LSの操作によりそこから送られて行く。
そして第3方向転換自在ローラ13上へ来た定盤はそこ
で、止まり、後から押され出て、第2フリーローラ15
上に移され、ここで新しい鋳枠が乗せられる。ついで作
業者が第3LSをONにすれば、定盤と鋳枠は駆動ロー
ラ16によって順次送られて行き、次の第4LSをたた
いてそこで停止する。同様にして後続のものは順次そこ
で止められ溜まって行く。
【0030】そして造型部20において作業者が溜まっ
ているものの1つを引き込み、造型機に位置決めし造型
を行う。
【0031】また前記抜型された鋳型は鋳型吊持手段3
2に吊り下げられた状態で塗型機40に到達し、そこで
ぶっかけ方式で塗型される。即ち、第1撹拌機44を回
転させ、第1タンク41内の塗型剤を撹拌する。塗型剤
の濃度を測定し、適性濃度であれば、バルブ47を開い
て塗型剤を第2タンク42に送り込み、バルブ47を閉
じる。ここで、第1タンク41から第2タンク42へ塗
型剤がスムーズに送り込まれないときは、バルブ47を
開けたまま、連結管46の開口部46aから圧縮空気を
供給する。
【0032】その後、第2撹拌機45を回転させ、つい
で、ポンプ48を作動させ、塗型剤をノズル49から鋳
型に吹き付ける。塗型後の塗型剤は塗型剤受け台43の
回収樋部43cを通って自然流下し、第2タンク42に
回収される。
【0033】従って、この塗型機40は、スプレー等の
ように空気汚染を起こさず、作業者は楽な姿勢をとれ
る。そのほか、次のような効果がある。塗型剤の濃度
調整が簡単であり、調整時間を従来よりも短縮できる。
鋳物砂や塗型剤が配管部分に詰まる恐れがほとんどな
い。混練を完全に行うことができ、従って塗型ムラが
生じにくい。塗型用ポンプが故障しにくい。タンク
やポンプなどの清掃に時間がかからない。
【0034】塗型がすめば、再び鋳型吊持手段32が動
いて主線状コンベア50のところで鋳型はおろされる。
鋳型吊持手段32は再び前記抜型部に戻る。主線状コン
ベア50に降ろされた鋳型は着火されて燃えながらコン
ベア上を送られて行き、硬化して組み立てプールライン
上に来る。作業者がそこで副直線状コンベア60の中子
プールラインに溜められていた中子を吊持機3で組立ラ
イン上に持って行き、そこで鋳型の下型に上型を重ねて
鋳型を完成する。
【0035】なお、図1において、ローラ環状コンベア
10の第2,第3方向転換自在ローラ12,13の間に
バイパスコンベア17が設けられる。また、前記装置の
近くに、前記と同じ技術思想による中子鋳型用の装置7
0が配置される。即ち、ローラ環状コンベア71は駆動
ローラ71aと第1方向転換自在ローラ71bからな
り、該方向転換自在ローラ71bで抜型される鋳型吊持
手段として、旋回吊り下げアームを持つジブクレーン7
2が用いられ、そのほか、中子型塗型機73および中子
型着火搬送コンベア74が設置される。本発明には、こ
のような方法、装置も包含される。
【0036】なお、前記第1方向転換自在ローラ11,
71bとして図6,7,8,9に示すものが適用されれ
ば、更に好都合である。即ち、図6〜8において、レー
ル101に沿って台車102が移動自在とされている。
台車102は平面視矩形状の車体102aと、車軸10
2bおよび車輪102cからなる。前記車体102aの
左右辺に平行に延びて、前記車体102aの下方に2本
のレール101が敷設される。これらのレールに沿って
上を転動する車輪102cは車軸102cを介して、台
車駆動手段103により回転される。即ち、台車102
に設置されたモータ103aがチェン103bとスプロ
ケット103cを介して車軸102bに接続され、この
モータ103aへの電力を供給するため、受電摺動子1
03eが台車の下面に設けられ、これに摺動接触する前
後方向に長い給電ダクト103dが地面に設けられる。
【0037】 駆動ローラ104は台車102の左右辺
に平行な軸線を持って長い円筒を呈し、2本が1組とな
り、その4組が間隔を存し軸受ブラケット105を介し
て設けられる。該駆動ローラの動力駆動手段106は、
モータ,スプロケット,チェンからなる。即ち、台車1
02に設置されたモータ106aの軸にスプロケット2
個,駆動ローラ104の左右方向両端に位置するものの
軸にスプロケット1個、その他のものの軸にスプロケッ
ト2個が各々固定される。そして、隣り合う2組の駆動
ローラに対し、それらの中間に設置された前記モータ1
06aから、2連の第1チェンループ161が連絡さ
れ、各組においては第2チェンループ162で連絡さ
れ、更に他の組間は第3チェンループ163で連絡され
る。これらにより、全駆動ローラは同一方向に回転され
る。
【0038】前記隣り合う組の駆動ローラ104間でロ
ーラ台板107が昇降自在に設置され、該ローラ台板1
07に複数の方向転換自在ローラ108が設けられる。
台板昇降手段たる油圧ピストンシリンダ109が前記台
車に設置される。これらのローラ108は市販されてい
るもので、図9のように、水平軸線を持つ主軸108a
に本体108bが回転自在に支持され、それに3個のバ
レルローラ108cがそれらの回転軸線を同一鉛直面内
にあり、かつ、それらが正三角形を形成するような姿勢
で取り付けられている。そして、これらを1組として、
その2組が主軸108aに同心、かつ、円周方向に60
度の角度をずらせて結合されている。そして、この2組
の結合されたものが、その主軸108aを前記駆動ロー
ラ104の回転軸線に平行させて、その軸方向に多数
(図示7)、水平半径方向に多数(図示4)の組が、水
平半径方向に長い溝型鋼状のブラケット108dを介し
て、主軸108a回りに回転自在に設けられる。これに
より、これらの上に載せられた物品は、水平面内で36
0度の方向転換が可能性である。
【0039】以上において作動状態を説明する。前記第
1円筒フリーローラ14から定盤B上に模型を含めて造
型された鋳型Aが本装置に導入される。図7で駆動ロー
ラ104が定盤Bを右から左に送るような方向に駆動さ
れ、これにより定盤Bは方向転換自在ローラ108の上
に位置する。次いで台板昇降手段109が作動してロー
ラ台板107をわずかに上昇させる。そして鋳枠のアー
ムにワイヤを結着して、これをクレーンで徐々に上げて
行く。このときクレーンロープの吊り上げ作用線と鋳型
の重心点とがずれていると、定盤Bは方向転換ローラ1
08の上でわずかに移動して行き、それらが自動的に一
致する状態となる。この状態でロープを巻き上げて行く
と、鋳型Aは離れて上昇し、定盤Bと模型が方向転換自
在ローラ108に残る。これによって鋳型はほとんど破
損を生じることがない。
【0040】鋳型Aが本装置に導入される位置が変われ
ば、台車駆動手段103を作動させて、台車102をそ
れに応じた位置までもって来る。
【0041】前記において、方向転換自在ローラ108
をもつローラ台板107が複数設けられ、それらの間に
駆動ローラ4が設けられているので、鋳型の大きさの変
化に対応できる。また、方向転換自在ローラ108とし
てバレルローラ用いたので、導入された方向をほぼ保っ
て鋳型が移動するので、搬送効率が良い。
【0042】方向転換自在ローラとして前記バレルロー
ラの他に、ボールキャスターなどの他のローラが適用さ
れる。
【0043】前記環状レール31に代えて、直線状また
は半円線状レールとされ、それに鋳型吊持手段32が往
復自在とされてもよい。
【0044】本発明は前記した実施例や実施態様に限定
されず、特許請求の精神および範囲を逸脱せずに種々の
変形を含む。
【0045】
【発明の効果】本発明の構成により、作業分担が決めら
れ、流れ作業で行われるので、作業時間がほぼ2分の1
となった。また作業の分担専門化が可能となったので、
鋳型の品質が向上した。しかもぶっかけ式の塗型機を使
用することにより作業環境が改善されると共に、鋳型は
ローラコンベア上で送られていくので常に空間が有効に
利用できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面図である。
【図2】塗型機の正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】図4の拡大鉛直断面図である。
【図6】第1方向転換自在ローラの拡大平面図である。
【図7】図6の正面図である。
【図8】図6の側面図である。
【図9】図6の拡大図である。
【符号の説明】
A…鋳型 B…定盤 1…レール 2…第2塗型機 3…中子型搬送兼鋳型吊
持機 L…第1LS L…第2LS L…第3LS L
…第4LS 10…環状コンベア 11…第1方向転換自在ローラ 12…第2方向転換自
在ローラ 13…第3方向転換自在ローラ 14…第1フリーローラ 15…第2フリーローラ 16…駆動ローラ 20…造型部 21…造型機振動テーブル 22…砂供
給装置 30…鋳型搬送装置 31…空中レール 32…鋳型吊
持手段 40…塗型機 50…主線状コンベア(組立,プールライン) 51…駆動ローラ 51…フリーローラ 60…副線状コンベア(中子プールライン) 61…駆
動ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 47/52 101 A 47/54 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物が環状搬送面の右回り又は左回
    りに搬送されるように、平面視で環状の搬送面を構成す
    る多数のローラを持つローラ環状コンベアを設置し、該
    ローラ環状コンベアは、駆動ローラ,第1方向転換自在
    ローラ,第2方向転換自在ローラ,第3方向転換自在ロ
    ーラ,第1フリーローラおよび第2フリーローラからな
    り、前記第1方向転換自在ローラに対しほぼ反対側の搬
    送面に造型部を配置し、該造型部と前記第1方向転換自
    在ローラとの中間で、搬送方向上流側および下流側の搬
    送面に各々第2および第3方向転換自在ローラを配置
    し、該第3方向転換自在ローラの下流側に第2フリーロ
    ーラを配置し、 造型部において鋳型を造型し、駆動ローラで送り、第2
    方向転換自在ローラの上で待機させ、続いて造型された
    ものを同様にして一つずつ駆動ローラによって送り、第
    2方向転換自在ローラの上において鋳型を後から押して
    前進させ、押し出された鋳型を駆動ローラで送り、次い
    で第1フリーローラに乗り移らせ、次いで、該鋳型を第
    1方向転換自在ローラ上に乗り移らせ、鋳型搬送装置を
    鋳型の上方に来させて鋳型の鋳枠を吊り上げて抜型し、
    第1方向転換自在ローラに残された定盤と模型を駆動ロ
    ーラ上に移して送り、第3方向転換自在ローラ上へ来た
    定盤を第2フリーローラ上に移し、ここで新しい鋳枠を
    乗せ、ついで、定盤と鋳枠を駆動ローラによって一つず
    つ送り、造型部手前で停止させ、同様に後続のものを順
    次そこで止められ溜まらせ、造型部において溜まってい
    るものの1つを送り出して造型機の下に位置決めし造型
    を行うことを特徴とする鋳型の造型,抜型,型回収方
    法。
  2. 【請求項2】 前記抜型された鋳型を搬送装置に吊り下
    げられた状態で塗型部に送り、そこでぶっかけ方式で塗
    型し、塗型がすめば再び搬送装置で主線状コンベアまで
    送り、そこで下ろし、搬送装置を再び前記抜型部に戻ら
    せ、主線状コンベアに降ろされた鋳型に着火し燃やしな
    がらコンベア上を送り、組み立てプールラインに送るこ
    とを特徴とする請求項1記載の鋳型の造型,抜型,型回
    収方法。
  3. 【請求項3】 被搬送物が環状搬送面の右回り又は左回
    りに搬送されるように、平面視で環状の搬送面を構成す
    る多数のローラを持つローラ環状コンベアが設置され、
    該ローラ環状コンベアは、駆動ローラ,第1方向転換自
    在ローラ,第2方向転換自在ローラ,第3方向転換自在
    ローラ,第1フリーローラおよび第2フリーローラから
    なり、前記第1方向転換自在ローラに対しほぼ反対側の
    搬送面に造型部が配置され、前記第1方向転換自在ロー
    ラの上方を通過する鋳型吊持手段が設けられたことを特
    徴とする鋳型の造型,抜型,型回収装置。
  4. 【請求項4】 前記造型部と前記第1方向転換自在ロー
    ラとの中間で、前記造型部からの鋳型の送り出し方向を
    最上流として、搬送方向上流側および下流側の搬送面に
    各々第2および第3方向転換自在ローラが設けられたこ
    とを特徴とする請求項3記載の鋳型の造型,抜型,型回
    収装置。
  5. 【請求項5】 前記第1方向転換自在ローラの搬送方向
    上流側に第1フリーローラが設けられたことを特徴とす
    る請求項3または4記載の鋳型の造型,抜型,型回収装
    置。
  6. 【請求項6】 前記造型部より搬送方向上流側の駆動ロ
    ーラよりも搬送方向上流側に第2フリーローラが設けら
    れたことを特徴とする請求項3または4記載の鋳型の造
    型,抜型,型回収装置。
  7. 【請求項7】 前記第1方向転換自在ローラは、前記環
    状コンベアの搬送面の幅方向に一側辺を沿わせた平面視
    矩形状の台と、該台の一側辺に平行な軸線を持ち、少な
    くとも2本が1組となり、その複数組が間隔を存して設
    けられた駆動ローラと、該駆動ローラの動力駆動手段
    と、前記隣り合う組の間で昇降自在に設置されたローラ
    台板と、該ローラ台板に設けられた多数の方向転換自在
    ローラと、前記台車に設置された台板昇降手段とを含む
    ことを特徴とする請求項3ないし6項のいずれか1記載
    の鋳型の造型,抜型,型回収装置。
  8. 【請求項8】 前記鋳型吊持手段は、前記第1方向転換
    自在ローラの上方に設けられた環状レールを巡回可能と
    され、該環状レールは、平面視で前記環状コンベアの一
    部に重合して、その外側に位置するように配置され、前
    記環状レールの前記第1方向転換自在ローラから離れた
    部分の下方に塗型機が設置されたことを特徴とする請求
    項3ないし7のいずれか1記載の鋳型の造型,抜型,型
    回収装置。
  9. 【請求項9】 前記鋳型吊持手段は、前記第1方向転換
    自在ローラの上方に設けられた線状レールを往復可能と
    され、前記線状レールの前記第1方向転換自在ローラか
    ら離れた部分の下方に塗型機が設置されたことを特徴と
    する請求項3ないし7のいずれか1記載の鋳型の造型,
    抜型,型回収装置。
  10. 【請求項10】 前記塗型機は、塗型剤を収容してその
    濃度を調整する第1タンクと、該第1タンクに対する第
    1撹拌手段と、前記第1タンクの底よりも下方に位置す
    る底を有するように配設され、前記第1タンクから塗型
    剤の供給を受ける第2タンクと、該第2タンクに対する
    第2撹拌手段と、前記第1タンク内の塗型剤を前記第2
    タンク内へ自然流下させるよう両タンクの間に設けられ
    た連結管と、該連結管に取り付けられ、塗型剤供給流路
    を開閉するバルブと、前記第2タンク内の塗型剤を吸い
    上げる塗型用ポンプと、該ポンプにホースを介して取り
    付けられたノズルと、鋳型に吹き付けられた塗型剤を受
    け、前記自然流下で第2タンクへ回収するよう設置され
    た塗型剤受け台とを含むことを特徴とする請求項8また
    は9記載の鋳型の造型,抜型,型回収装置。
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