JPH08180610A - ディジタル磁気記録再生装置 - Google Patents

ディジタル磁気記録再生装置

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JPH08180610A
JPH08180610A JP6319778A JP31977894A JPH08180610A JP H08180610 A JPH08180610 A JP H08180610A JP 6319778 A JP6319778 A JP 6319778A JP 31977894 A JP31977894 A JP 31977894A JP H08180610 A JPH08180610 A JP H08180610A
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JP
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recording
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Application number
JP6319778A
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English (en)
Inventor
Naoya Kobayashi
直哉 小林
Seiichi Mita
誠一 三田
Wataru Sakurai
亘 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】最尤復号処理を簡易なハードウェアで実現し、
かつ任意のパーシャルレスポンスチャネル(PR)及び
記録符号化方式に適用可能な汎用性及び拡張性のある高
密度ディジタル磁気記録再生装置を提供する。 【構成】ディジタル磁気記録再生装置の最尤復号部(M
LSE20)に部分尤度計算部201及び部分ACS演
算部202を設ける。ここでは全状態の半分(前半状
態)のみについて尤度計算及びACS演算を行い、残り
の状態(後半状態)は上記処理を行わず、パス尤度の大
きなトレリスを直ちに生き残りパスとする。また、記録
側において3シンボル時間に渡る状態遷移に3ビットの
1,7RLL符号を割り当て、再生側で前記最尤復号方
式を適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度記録に適する磁
気ディスク装置等のディジタル磁気記録再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置等の高密度記録を実現
する方式として近年、PRML(Partial Re
sponse Maximum Likelihoo
d)に基づく信号処理技術の適用が盛んに検討されてお
り、磁気ディスクでは既に実用化されるに至っている。
PRML方式は周知のようにPR4(Partial
Response Class IV)において生じる
既知の符号間干渉を利用し、その相関関係より2状態ビ
タビ復号による最尤復号を行うものである。
【0003】さらに最近では、PRMLよりも更に高密
度記録が可能な次世代ディジタル磁気記録信号処理方式
として、EPR4(Extended Partial
Response Class IV)、EEPR4
(Extended EPR4)が注目され、一部検討
が開始されている。EPR4及びEEPR4では信号間
の最小ユークリッド距離がPRMLよりも大きくなるた
めに、誤り訂正能力が高まる半面、ビタビ復号に際する
状態数が増え(EPR4で8、EEPR4で16)、実
時間処理が急速に困難となる。ビタビ復号ではACS
(Add、Compare、Select:加算、比
較、選択)と呼ばれる処理が大半を占め、これを全状態
について演算するために、状態数が増えると回路規模は
複雑になる。
【0004】図19に、従来発明によるディジタル磁気
記録再生装置の構成を示す。図において、記録データi
k(kは時刻)は記録符号化部10で符号化され、符号
化データik'となる。該記録符号化部10は(1,
7)RLL符号、8−9変換符号等一般に用いられる任
意の記録符号化を実現するものである。ik'はプリコ
ーダ11でプリコードされる。前記プリコーダ出力bk
は記録電流発生部においてbk=1に対してはハイレベ
ル(ak=1)、bk=0に対してはローレベル(ak
=−1)を対応させ、この時に発生する記録電流値ak
の向きによって磁気ディスク等の磁気記録媒体上の磁化
を行う。前記記録電流発生部の出力は、記録信号として
記録アンプ13に入力され、記録ヘッド14を介し、磁
気記録媒体15に記録される。以上が記録側の処理であ
る。
【0005】一方、再生側では、再生ヘッド16、再生
アンプ17を介し、磁気記録媒体15より記録信号を再
生する。再生信号はA/D(Analog to Di
gital)変換器18によりディジタル信号に変換さ
れた後、波形等化器19に入力され、PR等化がなされ
る。該等化器出力はサンプル時刻T毎にMLSE(Ma
ximum Likelihood Sequence
Estimaton)部20に入力され、最尤復号さ
れる。その際の生き残りパスはデータ復号部103に記
憶されるとともに、これまで記憶された生き残りパスを
一定期間(パス打切り長)分遡った先のパスから符号化
データik'を復号する。ik'は記録復号部21で記録
復号化され、再生データikを得る。図20に、EPR
4チャネルを例とした場合における最尤復号部の従来構
成例を示す。波形等化出力ykが尤度計算部101に入
力されると、5つの候補値ー4、ー2、0、2、4に対
するパス尤度が計算される。これらは図に示すように加
算器53及び乗算器54で実現される。前記パス尤度は
ACS演算部102に入力され、各状態(EPR4では
状態数は8)に対し、所定の加算、比較、選択処理がな
される。すなわちよく知られているように、1時刻前の
状態尤度(メモリ57に記憶されているS0〜S7)と
前記パス尤度とが加算器53で加算され、その大小が比
較器56で比較され、尤度の大きな(より確からしい)
方のパスが選択される。前記ACSの結果、選択された
方の各状態尤度はそれぞれのメモリ57(S0〜S7)
に新たに記憶され、同時に生き残りパス情報がデータ復
号部103に出力され、内部メモリに記憶される。
【0006】以上の処理はEPR4チャネルの場合であ
るが、EEPR4チャネルの場合には、状態数が16と
なり、状態数分のACS演算を行う回路構成が必要とな
る。このように、EPR4、EEPR4チャネルにおい
ては、最尤復号の状態数がそれぞれ8、16であり、こ
のままでは回路規模が非常に大きく、消費電力も高くな
ってしまう。
【0007】上記問題を解決するための有効な一手法と
して、ACSにおける状態数を削減することが考えられ
る。例えばEPR4において状態数を減らすための従来
技術に、”A New Digital Signal
Processing Channel for D
ata Storage Products,”IEE
E,Transactions on Magneti
cs,Vol.27,No.6,pp.4579−458
4,November 1991 に記載された方式が
ある。該従来方式では、EPR4を(1,7)RLL符
号及びNRZI符号と組み合せることで符号変移の特殊
性を利用し、記録波形のレベル変動が連続して起こらな
いようにすることによって状態遷移に制限を与え、状態
数を8から6に縮退させている。また、6状態の中の2
状態については遷移するパスが一本となるため、実質的
にACSを行う状態数(実効状態数と呼ぶことにする)
を4として復号処理を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、上記に
述べたように、EPR4、EEPR4チャネルにおける
最尤復号器のハードウェア規模が大きく、消費電力も高
いという問題がある。また、これを解決するための
(1,7)RLL及びNRZI符号との組み合せによる
状態数縮退方式では、EPR4チャネルにおける実効状
態数を4に縮退するのに、(1,7)RLL以外の記録
符号化方式(例えば、8−9変換符号等)を適用するこ
とは困難である。加えて、前記状態数縮退方式によるE
EPR4チャネルでは、その実効状態数は6となるが、
回路規模は十分に簡易化されているとは言い難い。
【0009】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、最
尤復号処理のハードウェア規模が小さく、任意のパーシ
ャルレスポンスチャネル及び記録符号化方式に適用可能
な高密度ディジタル磁気記録再生装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、EPR4及びEEPR4チャネルにおける
トレリス構造の対称性を利用し、全状態数の半分(前半
状態)のみについてACS演算を行い、残りの状態(後
半状態)についてはACSを行わず、尤度の大きい方の
パスを直ちに生き残りパスとして選択するものである。
詳細は実施例で述べるが、前半状態は等化器出力値の符
号により選択し、その正負に応じてACS演算を行う状
態とパス選択のみを行う状態とを切り替える。
【0011】また、記録側において、(1,7)RLL
符号による状態数の縮退したトレリス構造の3シンボル
時間に渡る状態遷移に3ビットの前記(1,7)RLL
符号出力を割り当てる新しい方式を提案する。前記符号
割当てに対し、上記復号手法を適用する。
【0012】
【作用】本発明は上記構成により、全状態数の半分(E
PR4で4、EEPR4で8)以下でビタビ復号の主た
る処理であるACSを行うことができるので、従来より
も簡易なハードウェアで復号を実現できる。また、本発
明を従来の(1,7)RLL及びNRZI記録符号化E
PR4チャネルに適用すれば、復号に要する実効状態数
は2となり、従来方式の半分に削減できる。更に、前記
3ビットの(1,7)RLL符号割当方式をEEPR4
チャネルに適用し、これを前記手法により最尤復号を行
えば、その実効状態数は3(従来の約1/5)となる。
本発明は任意のPRチャネル及び任意の記録符号化方式
に適用できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例を示すディジ
タル磁気記録再生装置の構成である。図において、記録
データik(kは時刻)は記録符号化部10で符号化さ
れ、符号化データik'となる。該記録符号化部10は
(1,7)RLL符号、8−9変換符号等一般に用いら
れる任意の記録符号化を実現するものでよい。ik'は
プリコーダ11でプリコードされる。該プリコーダは、
再生側におけるデータの誤り伝搬を防止するために一般
に用いられており、その構成は例えば図2に示すような
ものである。すなわちEPR4、EEPR4チャネル用
としてそれぞれ排他的論理和ゲート21a〜c、1シン
ボル遅延素子22a〜c及び排他的論理和ゲート21
d、1シンボル遅延素子22d〜gで構成され、各々の
パーシャルレスポンス(PR)等化波形に応じて演算処
理が異なっている。プリコーダ出力bkは記録電流発生
部においてbk=1に対してはハイレベル(ak=
1)、bk=0に対してはローレベル(ak=−1)を
対応させ、この時に発生する記録電流値akの向きによ
って磁気ディスク等の磁気記録媒体上の磁化を行う。前
記記録電流発生部の出力は、記録信号として記録アンプ
13に入力され、記録ヘッド14を介し、磁気記録媒体
15に記録される。以上が記録側の処理である。
【0014】一方、再生側では、再生ヘッド16、再生
アンプ17を介し、磁気記録媒体15より記録信号を再
生する。再生信号はA/D(Analog to Di
gital)変換器18によりディジタル信号に変換さ
れた後、波形等化器19に入力され、PR等化がなされ
る。これは、該再生ヘッド16から波形等化器19まで
を1つの伝送チャネルと見做した時のインパルス応答が
図3に示すような波形となるようにするものである。図
3はそれぞれ(a)EPR4、(b)EEPR4、
(c)PR4の各チャネルを示す典型的な応答波形であ
り、サンプル時刻T毎に黒丸で示した振幅値がインパル
ス列として出力される。ここでサンプル時刻Tは、図2
のシンボル遅延素子のTと同じものである。該等化器出
力はサンプル時刻T毎にMLSE(Maximum L
ikelihood Sequence Estima
ton)部20に入力され、最尤復号される。本発明で
は、従来の尤度計算及びACS演算機能の代わりに、部
分尤度計算及び部分ACS演算を行う機能(それぞれ2
01、202)を設けている。ここでは後で詳述するよ
うに、全状態の半分のみについて尤度計算及びACS演
算を行い、残りの状態については、各々パス尤度の大き
なトレリスを直ちに生き残りパスとすることで、最尤復
号に要する等価的な状態数を半分に削減し、復号処理を
簡易化している。前記生き残りパスはデータ復号部20
3に記憶されるとともに、これまで記憶された生き残り
パスを一定期間(パス打切り長)分遡った先のパスから
符号化データik'を復号する。ik'は記録復号部21
で記録復号化され、再生データikを得る。
【0015】図4に、本発明の前記MLSE部における
部分尤度計算部201及び部分ACS演算部202の処
理手法を詳細に示す。EPR4の場合、そのトレリス線
図は同図に示す如くなる。ここで、状態は図1における
ak、ak-1、ak-2で示される8通りのの符号(−
−−、…、+++)であり、時刻k−1における状態−
−−、…、+++をそれぞれS0k−1、…、S7k−
1と表している。また、ak/ykは、時刻kにおいて
akに対する波形等化器出力ykを示す。ykは−4、
−2、0、2、4の5値を取る。各状態から分岐するパ
スの上側が−、下側が+に対応している。例えば、時刻
k−1における状態がS1(−−+)であった時、時刻
kにおいてak=1(+)が入力されると、ykとして
振幅値4を出力し、新たな状態S3(−++)に遷移す
る。本発明では、図2に示す構成のプリコーダを記録側
に組み込んでいるので、前記波形等化器出力ykの値が
そのまま符号化データik'に対応し、yk=±4、0
の時ik'=1、yk=±2の時ik'=0となる。よっ
て、前記データ復号部203におけるパスの遡り先に対
応するykの値から直ちにik'を得ることができる。
【0016】本発明では、図1における波形等化19の
出力ykの正負に応じて図に示す黒丸で示した状態(y
k≧0の時S1、S2、S3、S7、yk<0の時S
0、S4、S5、S6)のみについてACSを行う。残
りの白丸で示した状態(yk≧0の時S0、S4、S
5、S6、yk<0の時S1、S2、S3、S7)につ
いては、パス尤度の大きなトレリス(太線で示してあ
る)を選択する。
【0017】図4のトレリス線図から明らかなように、
本発明では、波形等化器出力ykの値が正の場合には正
に対応する状態のみについて、負の場合には負に対応す
る状態のみについて最尤復号を行い、残りの状態につい
てはykに近い方のパスを機械的に選ぶというものであ
る。これは、ykとの符号が異なるほど離れた候補値に
対する尤度は十分小さく、ACS演算を省いても特性に
殆ど影響を与えないことを利用したものである。更に図
4を見ると、ykの値が正の場合と負の場合とでは、A
CSを行う状態への遷移パスに対する値は、互いに符号
を入れ替えた関係になっていることもわかる。本発明で
は、後で詳述するように、トレリス構造のかかる対称性
を利用し、ykの絶対値を取ることによって、全てのパ
ス尤度を計算する必要がない。また、ykに近い同符号
の候補値のみについてACSを行うことで、効率的な最
尤復号を行うことが可能となり、復号に要する実効状態
数は1/2に削減される。
【0018】図5に、図1における部分尤度計算部20
1及び部分ACS演算部202の詳細な構成を示す。部
分尤度計算部201では、波形等化出力ykが入力さ
れ、絶対値算出部50でykの絶対値が出力されると同
時に、符号判定部51でykの正負が判定される。本発
明ではykが正の時を0、負の時を1とし、メモリ57
に記憶しておく。ここではこれをsgn(yk)と書く
ことにする。前記メモリ57に既に記憶されていたもの
(sgn(yk−1))はデータ復号部203内パスメ
モリに記憶する(この詳細については後述)。ykが正
の場合、制御信号発生部55により制御信号55aを発
生し、切替えスイッチ52の接続状態を実線の側にす
る。負の場合は点線の側に接続するよう制御を行う。こ
こではykが正の場合を仮定して動作を説明する。絶対
値算出部50の出力(ykの絶対値)は、図に示すよう
に、4通りのパス尤度が計算される。すなわち上から、
それぞれ候補値0、2、4、−2とykの絶対値との2
乗距離が算出される。これらは加算器53、乗算器54
で実現できる。ここで部分尤度計算と称しているのは、
本発明の特徴として、全候補値(−4、−2、0、2、
4)に対するパス尤度を計算する必要がないからであ
る。前記4つの部分尤度計算された結果は、部分ACS
演算部202に入力され、全状態の半分の状態(ここで
は4状態)のみについてACSが行われる。すなわち図
において、yk(ここでは正と仮定)は状態S7、S
1、S2、S3に対してのみACSを行い、状態S0、
S6、S5、S4に対しては機械的にパスを選択するよ
うな回路構成となっている。状態S7では、メモリ57
に記憶されていた1シンボル時刻前の状態尤度S7k−
1と、0に対するパス尤度が加算器53により加算さ
れ、同時に1シンボル時刻前の状態尤度S3k−1と、
2に対するパス尤度が加算される。これらは比較器56
で大小比較され、値の小さい(すなわち尤度の高い)方
を新たな状態尤度S7kとしてメモリ57に記憶する。
また、これに対する生き残りパス情報をデータ復号部2
03内パスメモリに記憶する(この詳細については後
述)。一方、状態S0においては0に対するパスを選択
し、その尤度を加算するだけである。すなわち、メモリ
57に記憶されている1シンボル時刻前の状態尤度S0
k−1と、0に対するパス尤度が加算器53により加算
され、その結果が新たにS0kとしてメモリ57に記憶
される。生き残りパス情報は既知であるので、パスメモ
リに記憶する必要がない。本発明では後述のように、前
記生き残りパス情報をパスメモリ内のROMにあらかじ
め格納しておく。
【0019】以上の処理は、次式に示す演算を実行した
ものである。図4を参照して、
【0020】
【数1】
【0021】ここで、minは値の小さい方を選ぶ処
理、Pijは状態Siから状態Sjへの遷移に対するパ
ス尤度、添え字kは時刻である。
【0022】状態S1とS6、S2とS5、S3とS4
についても同様にして、各々以下の演算処理が行われ
る。
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】尚、上式において、パス選択のみを行う状
態(ここではS0、S6、S5、S4)に対する尤度は
次式で表される。
【0027】
【数5】
【0028】ykが負の場合も同様であり、制御信号発
生部55により切替えスイッチ52の接続状態は点線側
となり、上記で述べたのと同じ処理を行うことになる。
この場合、ACSを行う状態と、パス選択のみを行う状
態はykが正の場合と入れ替わっており、各状態に対し
以下の演算処理を行っている。
【0029】
【数6】
【0030】
【数7】
【0031】
【数8】
【0032】
【数9】
【0033】尚、上式において、パス選択のみを行う状
態(ここではS7、S1、S2、S3)に対する尤度は
次式で表される。
【0034】
【数10】
【0035】上記演算に基づく処理は、全て図5に示す
構成で容易に実現することができる。
【0036】次に、前記処理におけるパスメモリの記憶
及びデータ復号の具体的な処理方法について説明する。
図5において、各状態におけるACSまたはパス選択処
理後の生き残りパス情報として、本発明ではROM58
より1時刻前の状態(遷移前の推定状態)Sik−1及
び遷移パスに対応するデータdk(=0または1)を出
力し、データ復号部203内RAM(図6参照)に記憶
する。前記Sik−1及びdkは、前記比較器56から
のパス選択信号56aと前記制御信号55aにより決定
される。一方、パス選択のみの生き残りパス情報は各状
態で既知であるので、記憶する必要がない。すなわち本
発明では、ACSを行った状態のみにおける生き残りパ
ス情報を記憶することで、パスメモリ容量を約半分に削
減することができる。
【0037】図6にデータ復号部203の詳細な構成を
示す。RAM2032(詳細は図7参照)において、時
刻kにおける任意の状態、例えばアドレス000に記憶
されている状態Sik−1を初期状態とし、これをアド
レスとしてROM2033よりさらに1時刻前の状態S
ik−2及び遷移パスに対応するデータdk−1を出力
する。ROM2033には、パス選択のみの場合の生き
残りパス情報が記憶されており、その詳細は図7に示す
通りである。例えばSik−1が001の時、ROMの
出力は状態として100(S4)、データとして1とな
る。一方、前記Sik−1は、その最上位ビット(MS
B)とアドレスSik−1の各ビットとで、排他的論理
和ゲート2031により排他的論理和が取られる。これ
は、RAMのアドレス(図7参照)S0,S7(00
0,111),S1,S6(001,110),S2,
S5(010,101),S3,S4(011,10
0)のアドレスを、それぞれ000,001,010,
011に共通化するためである。前記共通化されたアド
レスにより、RAMの出力(1時刻前の状態Sikー2
及び遷移パスに対応するデータdkー1)が決定され
る。RAM2032はACSを行った場合の生き残りパ
ス情報を記憶したものであり、その構成は図7に示す通
りである。前記RAMには、1時刻前の符号(sgn
(yk−1))も記憶されている。これは、前記生き残
りパス情報をRAMまたはROMから選択するためのも
のである。この機能を実現するものが図6の切換え制御
部2034である。ここでは、前記Sik−1及びsg
n(yk−1)を切換え制御部2034への入力信号と
して、RAM出力またはROM出力を選択するための制
御信号を切換え制御部2034より発生する。前記切換
え制御部2034の詳細な構成は図7に示す通りであ
る。例えば、Sik−1=010,sgn(yk−1)
=1の時はROM、Sik−1=011,sgn(yk
−1)=0の時はRAMからの出力をセレクタ2035
により選択する。これにより、生き残りパス情報がAC
Sによるものかパス選択によるものかを区別することが
可能となる。前記セレクタの出力は、RAMまたはRO
Mからの生き残りパス情報として、Sik−2及びdk
−1となる。前記Sik−2は、再びこれをアドレスと
してROM2033よりさらに1時刻前の状態Sikー
3及び遷移パスに対応するデータdk−2を出力し、以
下上記で述べた処理をパス打切り長分繰り返す。これは
カウンタ2037、比較器2038、リセット回路20
39及びスイッチ(SW)2036により実現される。
すなわち、カウンタ2037において時刻をkからk−
1に減じ、その値を比較器2038で0と比較する。0
でなければ上記復号処理を巡回的に行い、0となったと
ころで比較器2038より制御信号2038aを出力す
る。同時にリセット回路2039により時刻のカウンタ
値をパス打切り長nにリセットする。SW2036は、
前記制御信号2038aによりセレクタ2035の出力
のうちのデータのみを出力し、これを最尤復号データと
する。
【0038】以上述べた方式は、EEPR4チャネルに
も適用可能である。その場合、実効状態数は16から8
に削減される。本発明はまた、PR4チャネルにも適用
できることは明らかである。この場合、実効状態数は1
になる。
【0039】図8は、本発明の第2の実施例を示すディ
ジタル磁気記録再生装置の構成である。本構成は、従来
方式の(1,7)RLL符号及びNRZI記録符号によ
るEPR4チャネル磁気記録装置に、本発明のMLSE
を適用したものとなっている。第1の実施例で述べたの
と同様に、記録データikは(1,7)RLL符号化部
81で符号化され、符号化データik'となる。ik'は
NRZI記録符号化部82でNRZI形式の記録符号化
がなされる。これは周知のように、入力値ik'が1の
場合のみ出力値bkのレベルを変化させる符号化であ
る。(1,7)RLL符号では、1の次に必ず少なくと
も1個(最大で7個)の0が含まれるような、符号化率
が2/3の符号構造となっている。従って、前記符号出
力をNRZI記録符号化すると、図9に示すように、記
録電流波形akのレベル変動が連続して起こること(+
−+、−+−等)がなくなり、後述のようにEPR4チ
ャネルの状態遷移が制約される。図9は、(1,7)R
LL符号化出力ik'、NRZI符号出力bk、記録電
流波形akと、これらに対応する波形等化器出力ykと
の関係を示した例である。これより、yk=±4の時i
k'=1、yk=±2、0の時ik'=0となることがわ
かる。よって、第1の実施例と同様にykの値から直ち
にik'を得ることができる。図8において、NRZI
記録符号化された出力bkは、第1の実施例で述べたの
と同様に、記録電流発生部においてbk=1に対しては
ハイレベル(ak=1)、bk=0に対してはローレベ
ル(ak=−1)を対応させ、記録アンプ13、記録ヘ
ッド14を介し、磁気記録媒体15に記録される。
【0040】再生側においても、第1の実施例と同様、
再生ヘッド16、再生アンプ17を介し、磁気記録媒体
15より記録信号を再生する。再生信号はA/D変換器
18によりディジタル信号に変換された後、波形等化器
19に入力され、PR等化がなされる。ここでは再生ヘ
ッド16から波形等化器19までを1つの伝送チャネル
と見做した時のインパルス応答が図3(a)に示すよう
なEPR4等化波形となるようにする。該等化器出力は
サンプル時刻T毎にMLSE部20に入力され、最尤復
号される。ここでも、部分尤度計算部201及び部分A
CS演算部202により前述のような状態数削減方式を
適用できる。前記MLSEによりデータ復号部203か
ら符号化データik'が出力され、(1,7)RLL復
号化部83で記録復号化後、再生データikを得る。
【0041】本実施例においては、上述したように、従
来方式として(1,7)RLL符号とNRZI符号とを
組み合せることにより、記録電流発生部出力akのレベ
ル変動は連続して起こらず(図9参照)、磁化の連続的
な反転がなくなり、EPR4チャネルの状態遷移が図1
0の如く制約される(図中、各表記は図4と同じであ
る)。このように磁化の連続反転を防止することで、高
密度記録再生時に生じる非線形歪の影響が軽減される。
図10より、状態S2(−+−)及びS5(+−+)が
縮退して6状態となり、かつ状態S1はS3に、状態S
6はS4に遷移するのみのトレリス線図となることがわ
かる。これより、実質的にACSを行うのは、S0、S
1、S6、S7の4状態になる。ところが本発明では、
これまでに述べたトレリス構造の対称性を利用した状態
数削減方式をMLSEに適用することにより、実効状態
数は更に減り、2となる。例えば第1の実施例で述べた
方式を用いれば、実質的にACSを行うのはykの符号
により黒丸を付した状2状態のみである。
【0042】図11に部分尤度計算部201及び部分A
CS演算部202の詳細な構成を示す。基本構成は第1
の実施例(図5)と同一であるが、ここでは実行状態数
が2と少ないため、ハードウェア構成は非常に簡易化さ
れる。復号処理は第1の実施例で述べたのと全く同じで
ある。すなわち部分尤度計算部では、波形等化出力yk
が入力され、絶対値算出部50でykの絶対値が出力さ
れると同時に、符号判定部51でykの正負が判定され
る。ykが正の場合、制御信号発生部55により、切替
えスイッチ52の接続状態を実線の側にする。負の場合
は点線の側に接続するように制御信号55aを出力す
る。絶対値算出部50の出力(ykの絶対値)は、図に
示すように、4通りのパス尤度が計算される。すなわち
上から、それぞれ候補値0、2、4、ー4とykの絶対
値との2乗距離が算出される。これらは加算器53、乗
算器54で実現される。ここで部分尤度計算と称してい
るのは、全候補値(−4、−2、0、2、4)に対する
パス尤度を計算する必要がないからである。前記4つの
部分尤度計算された結果は、部分ACS演算部202に
入力され、2状態のみについてACSが行われる。すな
わち図において、yk(ここでは正と仮定)は状態S
7、S1に対してのみACSを行い、状態S0、S6に
対しては機械的にパスを選択するような回路構成となっ
ている。状態S7では、メモリ57に記憶されていた1
シンボル時刻前の状態尤度S7k−1と、0に対するパ
ス尤度が加算器53により加算され、同時に1シンボル
時刻前の状態尤度S3k−1と、2に対するパス尤度が
加算器53により加算される。これらは比較器56で大
小比較され、値の小さい(すなわち尤度の高い)方を新
たな状態尤度S7kとしてメモリ57に記憶する。ま
た、これに対するパスを生き残りパスとしてデータ復号
部内パスメモリに記憶する。一方、状態S0においては
0に対するパスを選択し、その尤度を加算するだけであ
る。すなわち、メモリ57に記憶されている1シンボル
時刻前の状態尤度S0k−1と、0に対するパス尤度が
加算器53により加算され、その結果が新たにS0kと
してメモリ57に記憶される。同時に0に対する生き残
りパス情報がパスメモリに記憶される。
【0043】以上の処理は、次式に示す演算を実行した
ものである。図10を参照して、
【0044】
【数11】
【0045】ここで、minは値の小さい方を選ぶ処
理、Pij状態Siから状態Sjへのトレリスに対する
パス尤度、添え字kはシンボル時刻である。
【0046】状態S1とS6、S3とS4については、
以下の演算処理が行われる。
【0047】
【数12】
【0048】
【数13】
【0049】尚、上式において、パス選択のみを行う状
態(ここではS0、S6、S4)に対する尤度は次式で
表される。
【0050】
【数14】
【0051】ykが負の場合も同様であり、制御信号発
生部55により切替えスイッチ52の接続状態は点線側
となり、上記で述べたのと同じ処理を行うことになる。
この場合、ACSを行う状態と、パス選択のみを行う状
態はykが正の場合と入れ替わっており、各状態に対し
以下の演算処理を行っている。
【0052】
【数15】
【0053】
【数16】
【0054】
【数17】
【0055】尚、上式において、パス選択のみを行う状
態(ここではS7、S1、S3)に対する尤度は次式で
表される。
【0056】
【数18】
【0057】上記演算に基づく処理は、全て図11に示
す構成で容易に実現することができる。
【0058】尚、生き残りパス情報の記憶及びデータの
復号方法については、状態数が少なくなることを除いて
第1の実施例(図6参照)と全く同様であるので、その
説明は省略する。
【0059】このように第2の実施例では、従来方式の
(1,7)RLLとNRZIとの組み合せによる記録符
号化を用いたEPR4チャネルに本発明を適用すること
によって、その実効状態数を更に半分に削減し、実質的
に2状態ACSによる簡易な構成で最尤復号を行うこと
が可能となる。
【0060】図12は、本発明の第3の実施例を示すデ
ィジタル磁気記録再生装置の構成である。本構成では、
図8に示した第2の実施例とは異なり、NRZI記録符
号化部82がない代わりに、記録電流発生パターン割当
部82aを備えている。これまで述べてきたのと同様
に、記録データikは(1,7)RLL符号化部81で
符号化され、符号化データik'となる。本発明では後
に詳述する如く、記録電流発生パターン割当部82aに
おいて符号割り当てがなされる。すなわち、前記符号器
出力3ビットのパターンik−2'ik−1'ik'に着目
し、これをEPR4またはEEPR4チャネルの3シン
ボル時間(3T)に渡る状態遷移に割り当てることによ
り、記録電流の発生パターンを定めている(図15参
照、詳細は後述)。前記3ビットの符号化データik−
2'ik−1'ik'は前記記録電流発生パターン割当部8
2aにより、3ビットの記録電流パターンak−2ak
−1ak(++−、−−−等)が割り当てられる。以
下、第1、第2の実施例で述べたのと同様に、前記記録
電流により記録アンプ13、記録ヘッド14を介し、磁
気記録媒体15にデータが記録される。
【0061】再生側においても、第1及び第2の実施例
と同様、再生ヘッド16、再生アンプ17を介し、磁気
記録媒体15より記録信号を再生する。再生信号はA/
D変換器18によりディジタル信号に変換された後、波
形等化器19に入力され、PR等化がなされる。ここで
は再生ヘッド16から波形等化器19までを1つの伝送
チャネルと見做した時のインパルス応答が図3(a)ま
たは(b)に示すようなEPR4またはEEPR4等化
波形となるようにする。本実施例では、第1及び第2の
実施例と全く同様の方式で最尤復号を行うことができ、
部分尤度計算部201及び部分ACS演算部202によ
り前述のような状態数削減方式を適用できる(詳細は後
述)。最尤復号されたデータは(1,7)RLL復号化
部83で記録復号化後、再生データを得る。
【0062】次に、本発明における前記記録電流発生パ
ターン割当部82aの機能を詳細に述べる。
【0063】本発明では、前述のように連続的な磁化反
転を防止するためにあらかじめ状態遷移に制限を与えて
おり、割り当ての対象とするトレリスは、前記第2の実
施例で述べた、状態数の縮退したものである。(1,
7)RLL符号では、1の次に必ず少なくとも1個(最
大で7個)の0が含まれるような、符号化率が2/3の
符号構造となっているため、符号出力の取り得るパター
ンは000、001、010、100、101の5通り
である。一方、3シンボル時間に渡る状態遷移をトレリ
ス線図で表すと、EPR4及びEEPR4チャネルに対
し、それぞれ図13、14のようになる。図13におい
ては、EPR4チャネル本来の状態数8のうち、S2、
S5が縮退し、6状態となっている。また、図14にお
いては、EEPR4チャネル本来の状態数16のうち、
S2、S4、S5、S10、S11、S13が縮退し、
10状態となっている。各図とも、状態遷移は時刻kー
3からkに渡る初期状態及び最終状態を表示している。
このように状態遷移に制限を与えることで、各チャネル
とも記録に際する連続的な磁化反転を防止するととも
に、高密度記録再生時に生じる非線形歪の影響を軽減で
きる。図13及び図14から、各状態において分岐パス
が3本のものと5本のものが存在することがわかる。こ
れは、状態遷移を制限したことに起因するものであり、
ここでは分岐パスが3本の状態を特異状態と呼ぶことに
する。すなわち、EPR4においてはS1、S6が、E
EPR4においてはS1、S6、S9、S14が特異状
態である(図13、14参照)。
【0064】前記符号パターンは、以下の規則に従って
符号割り当てが行われる。図10、11において、 (1)遷移先の状態が特異状態となるパスには、(1,
7)RLL符号の3ビット目が1のもの(001または
101)を割り当てる。
【0065】(2)特異状態から始まるパスには、
(1,7)RLL符号の1ビット目が0のもの(00
0、001、010)を割り当てる。
【0066】上記規則において、(1)は、(1,7)
RLL符号の3ビット目が1ならばその次の最初のビッ
トは必ず0となる性質を利用している。これにより、1
で終わった符号パターンに対しては、常に遷移先の状態
は特異状態となる。次の符号出力は必ず0で始まるの
で、特異状態には3つの符号パターン(000、00
1、010)を割り当てることが可能となる。特異でな
い状態には、規則(1)に注意して符号の全パターンを
割り当てればよい。
【0067】以上の規則による符号割り当て結果例を図
15に示す。図15(1)、図15(2)はそれぞれE
PR4チャネル、EEPR4チャネルに対する符号割り
当て表を示す。表中、状態遷移は、各初期状態に対し、
3シンボル時間に渡る状態番号(例えばS1は1)を表
記してある。またyk−2yk−1ykは、記録電流パ
ターンak−2ak−1akに対する再生側波形等化器
の応答である。この割り当て表によれば、例えばEPR
4チャネルにおいて初期状態が3であった時、(1,
7)RLL符号の出力が001ならば、記録電流パター
ンは−−+であり、状態はS6、S4を経てS1に遷移
する。再生側ではその波形等化出力は0、−4、0とな
る。以下、同様にS1を初期状態とし、符号パターン
(000、001、010)に対応して記録電流発生パ
ターンを出力し、次の状態に遷移する。EEPR4チャ
ネルにおいても同様である。上記記録電流発生パターン
割当は、ROM等で容易に実現できる。本方式により、
(1,7)RLL符号のパターンに着目した無駄のない
符号割り当てを行うことができ、従来のようなNRZI
やプリコーダ等の処理が不要となる。また、再生側にお
ける最尤復号に第1の実施例で述べた状態数削減手法を
適用することができ、実効状態数を半分にすることが可
能となる。
【0068】次に、最尤復号部20の構成について、E
EPR4チャネルの場合を例に述べる。本実施例の最尤
復号も、第1及び第2の実施例で述べたものと基本的に
同一の構成で処理を実現できる。EEPR4チャネルの
場合に本発明を適用すると、そのトレリス線図は図16
のようになり、実効状態数は3となることがわかる。こ
れを実現する回路構成を図17に示す。図は、部分尤度
計算部201及び部分ACS演算部202の詳細な構成
である。基本構成は第2の実施例(図11)と同一であ
るが、ここでは実行状態数が3となっている(図16参
照)。復号処理は第1、2の実施例で述べたのと全く同
じである。すなわち部分尤度計算部では、波形等化出力
ykが入力され、絶対値算出部50でykの絶対値が出
力されると同時に、符号判定部51でykの正負が判定
される。ykが正の場合、制御信号発生部55により、
切替えスイッチ52の接続状態を実線の側にする。負の
場合は点線の側に接続するように制御信号55aを出力
する。絶対値算出部50の出力(ykの絶対値)は、図
に示すように、6通りのパス尤度が計算される。すなわ
ち上から、それぞれ候補値0、2、4、6、ー4、ー6
とykの絶対値との2乗距離が算出される。これらは加
算器53、乗算器54で実現される。ここでも、全候補
値(−6、−4、−2、0、2、4、6)に対するパス
尤度を計算する必要はない。前記6つの部分尤度計算さ
れた結果は、部分ACS演算部202に入力され、3状
態のみについてACSが行われる。すなわち図におい
て、yk(ここでは正と仮定)は状態S15、S1、S
3に対してのみACSを行い、状態S0、S14、S1
2及び状態S6、S9、S7、S8に対しては機械的に
パスを選択するような回路構成となっている。状態S1
5では、メモリ57に記憶されていた1シンボル時刻前
の状態尤度S15k−1と、0に対するパス尤度が加算
器53により加算され、同時に1シンボル時刻前の状態
尤度S7k−1と、2に対するパス尤度が加算器53に
より加算される。これらは比較器56で大小比較され、
値の小さい(すなわち尤度の高い)方を新たな状態尤度
S7kとしてメモリ57に記憶する。また、これに対す
るパスを生き残りパスとしてデータ復号部内パスメモリ
に記憶する。一方、状態S0においては0に対するパス
を選択し、その尤度を加算するだけである。すなわち、
メモリ57に記憶されている1シンボル時刻前の状態尤
度S0kー1と、0に対するパス尤度が加算器53によ
り加算され、その結果が新たにS0kとしてメモリ57
に記憶される。同時に0に対する生き残りパス情報がパ
スメモリに記憶される。状態S1とS14、S3とS1
2についても、図17の結線に従って処理が行われる。
演算式は第1及び第2の実施例と同様であるので省略す
る。
【0069】ykが負の場合も同様であり、制御信号発
生部55により切替えスイッチ52の接続状態は点線側
となり、上記で述べたのと同じ処理を行うことになる。
この場合、ACSを行う状態と、パス選択のみを行う状
態はykが正の場合と入れ替わることも第1及び第2の
実施例と同様である。
【0070】生き残りパス情報の記憶についても第1及
び第2の実施例(図5、図11参照)と全く同様であ
る。
【0071】図18にデータ復号部203の構成を示
す。本構成は基本的には第1及び第2の実施例と同一で
あるが(図6参照)、RAM2032及びROM203
3の出力にデータdkがないこと、またメモリ57、R
OM2040、3進カウンタ2041が付加されている
点が異なっている。ここではRAM2032において、
時刻kにおける任意の状態、例えばアドレス000に記
憶されている状態Sik−1を初期状態とし、これをア
ドレスとしてROM2033よりさらに1時刻前の状態
Sik−2を出力する。ROM2033には、パス選択
のみの場合の生き残りパス情報が記憶されている(その
構成は図7と同様である)。一方、前記Sik−1は、
第1の実施例と同様にその最上位ビット(MSB)とア
ドレスSik−1の各ビットとで、排他的論理和ゲート
2031により排他的論理和が取られる。これは、RA
Mのアドレスを共通化するためである。前記共通化され
たアドレスにより、RAMの出力(1時刻前の状態Si
k−2)が決定される。RAM2032はACSを行っ
た場合の生き残りパス情報を記憶したものである(その
構成は図7と同様である)。前記RAMには、1時刻前
の符号(sgn(yk−1))も記憶されている。これ
は、前記生き残りパス情報をRAMまたはROMから選
択するためのものである。この機能を実現するものが切
換え制御部2034である。ここでは、前記Sik−1
及びsgn(yk−1)を切換え制御部2034への入
力信号として、RAM出力またはROM出力を選択する
ための制御信号を切換え制御部2034より発生する。
前記切換え制御部2034は図7と同様に容易に構成で
きる。これにより、生き残りパス情報がACSによるも
のかパス選択によるものかを区別することが可能とな
る。前記セレクタの出力は、RAMまたはROMからの
生き残りパス情報として、Sik−2となる。前記Si
k−2は、再びこれをアドレスとしてROM2033よ
りさらに1時刻前の状態Sik−3及び遷移パスに対応
するデータdk−2を出力し、以下上記で述べた処理を
パス打切り長分繰り返す。これはカウンタ2037、比
較器2038、リセット回路2039及びスイッチ(S
W)2036により実現される。すなわち、カウンタ2
037において時刻をkからk−1に減じ、その値を比
較器2038で0と比較する。0でなければ上記復号処
理を巡回的に行い、0となったところで比較器2038
より制御信号2038aを出力する。同時にリセット回
路2039により時刻のカウンタ値をパス打切り長nに
リセットする。SW2036は、前記制御信号2038
aによりセレクタ2035の出力のうちのデータのみを
出力する。ここまでの処理は、第1及び第2の実施例と
ほぼ同じである。前記スイッチ2036の出力は、パス
打切り長分生き残りパスを遡った先の状態であり、これ
をROM2040に出力するとともにメモリ57に記憶
する。前記メモリは3つで構成され、3シンボル時間に
渡るシフトレジスタである。前記シフトレジスタの出力
は、3シンボル時間前の状態であり、これは前記ROM
2040に出力される。ROM2040は前記状態及び
3シンボル時刻前の状態をアドレスとし、これに対応し
た3ビットのデータを復号出力とする。これは、図1
2、図13、図14に示す3シンボル時間に渡る状態遷
移に対応する3ビットデータを出力することに他ならな
い。ROM2040は図13、図14より容易に構成で
きる。前記ROM2040は3進カウンタ2041によ
り制御され、3シンボル時間毎に最尤復号データを出力
するようにしている。前記3進カウンタ2041は、3
ビットデータの区切りを識別するためのクロックと同期
している。
【0072】このように第3の実施例では、EEPR4
チャネルに本発明を適用することによって、実質的に3
状態ACSによる非常に簡易な構成で最尤復号を行うこ
とが可能となる。
【0073】以上の説明はEEPR4チャネルを例とし
たものであるが、EPR4チャネルにも本実施例を適用
できることは明らかである。この場合、最尤復号器の構
成は図11と全く同一であり、データ復号部は図18を
用いればよい。
【0074】尚、本実施例では記録符号化手段として
(1,7)RLL符号を用いているが、上記から明らか
なように、符号出力が1の次に必ず少なくとも1ビット
以上の0が続くような,任意の記録符号化手段を適用で
きる。ただし、再生側におけるタイミング抽出や自動利
得制御を適正に動作させるためには0の連続数を有限に
抑える必要がある。(1,7)RLL符号は、その有効
な符号化手段の代表例としてよく用いられている。
【0075】図21に、本発明による回路規模の削減効
果を示す。図は、従来型EPRML、本発明によるEP
RML、本発明による(1,7)RLL符号化EPRM
L、及び本発明による(1,7)RLL符号化EEPR
MLの最尤復号部における加算器、乗算器、比較器、及
びパスメモリ量を比較したものである。これらはそれぞ
れ実施例1、2、3(図5、図11、及び図17参照)
におけるハードウェア規模で示してある。表中、括弧内
の数字は従来型EEPRMLにおけるハードウェア量で
ある。これより、本発明によるEPRMLは従来型EP
RMLに比べ、加算器が3/4、比較器及びパスメモリ
が1/2に削減されることがわかる。また、本発明によ
る(1,7)RLL符号化EPRMLでは、加算器が約
1/2、比較器が1/4、パスメモリが3/8に削減さ
れる。乗算器についてはいずれもあまり変わらないが、
全体としての回路規模は大幅に小さくなることがわか
る。本発明による(1,7)RLL符号化EEPRML
においては、その回路規模は従来型EPRMLよりも比
較器及びパスメモリが半分以下に削減されている。ま
た、これを従来型EEPRMLと比較すると、加算器が
約1/2、比較器及びパスメモリが約1/5と著しく簡
易化されることがわかる。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、パー
シャルレスポンスチャネルを用いたディジタル磁気記録
再生装置において、トレリス構造の対称性に着目し、そ
の実効状態数を従来の半分に削減することにより、最尤
復号の処理を簡易にかつ性能劣化をきたさずに実現でき
る。このため、最尤復号器の回路規模は従来の約半分と
なり、低消費電力化も達成できる。また、従来用いられ
ていた(1,7)RLLとNRZIとの組み合せによる
記録符号化方式によるEPR4チャネルにおいては、本
発明を適用することでその実効状態数を4から2に削減
できる。更に本発明の3ビット(1,7)RLL符号割
当方式と前記最尤復号方式とを組み合せることにより、
EEPR4チャネルに対する最尤復号処理を実効状態数
3(従来の約1/5)で実現できる。EPR4チャネル
においては従来、(1,7)RLLとNRZIとの組み
合せ以外の記録符号化方式(例えば、8−9変換符号
等)で実効状態数を4に縮退することは困難であり、種
々の記録符号化方式に適用できないという欠点があっ
た。本発明は前記問題点を解決し、PR4、EPR4、
EEPR4等のあらゆるパーシャルレスポンスチャネル
に適用できるだけでなく、任意の記録符号化方式を用い
ることが可能である。この意味で本発明は、柔軟で汎用
性のある高密度ディジタル磁気記録再生装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すディジタル磁気記
録再生装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるEPR4及びE
EPR4チャネル用プリコーダの構成図である。
【図3】EPR4、EEPR4及びPR4チャネルのイ
ンパルス応答波形である。
【図4】本発明の最尤復号部(MLSE)における部分
尤度計算及び部分ACS演算部の処理を説明するための
図である。
【図5】本発明の第1の実施例における最尤復号部の詳
細な構成図である。
【図6】本発明の第1の実施例におけるデータ復号部の
詳細な構成図である。
【図7】本発明の第1の実施例内データ復号部における
切換え制御テーブル及びRAM、ROMの詳細な構成図
である。
【図8】本発明の第2の実施例を示すディジタル磁気記
録再生装置の構成図である。
【図9】第2の実施例における、(1,7)RLL符
号、NRZI符号、記録電流波形と等化器出力応答との
関係を示す図である。
【図10】第2の実施例におけるEPR4チャネルの状
態数縮退の原理及び、本発明の最尤復号部(MLSE)
における部分尤度計算及び部分ACS演算部の処理を説
明するための図である。
【図11】本発明の第2の実施例における最尤復号部の
詳細な構成図である。
【図12】本発明の第3の実施例を示すディジタル磁気
記録再生装置の構成図である。
【図13】本発明の第3の実施例における、(1,7)
RLL符号化EPR4チャネルの3シンボル時刻におけ
る状態遷移を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施例における、(1,7)
RLL符号化EEPR4チャネルの3シンボル時刻にお
ける状態遷移を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施例における、(1,7)
RLL符号化EPR4及びEEPR4チャネルの3シン
ボル時刻に渡る状態遷移の符号割当てを示す図である。
【図16】第3の実施例におけるEEPR4チャネルに
対する、本発明の最尤復号部(MLSE)における部分
尤度計算及び部分ACS演算部の処理を説明するための
図である。
【図17】本発明の第3の実施例における最尤復号部の
詳細な構成図である。
【図18】本発明の第3の実施例におけるデータ復号部
の詳細な構成図である。
【図19】従来発明によるディジタル磁気記録再生装置
の構成図である。
【図20】従来発明における最尤復号部の詳細な構成図
である。
【図21】本発明による最尤復号部の回路規模削減効果
を示す図である。
【符号の説明】
10…記録符号化部、11…プリコーダ、12…記録電
流発生部、13…記録アンプ、14…記録ヘッド、15
…磁気記録媒体、16…再生ヘッド、17…再生アン
プ、18…A/D変換器、19…波形等化器、20…M
LSE部、201…部分尤度計算部、202…部分AC
S部、203…データ復号部、21a〜21d…排他的
論理和ゲート、22a〜22g…1シンボル遅延素子、
50…絶対値算出部、51…符号判定部、52…切換え
スイッチ、53…加算器、54…乗算器、55…制御信
号発生部、55a…制御信号、56…比較器、56a…
パス選択信号、57…メモリ、58…ROM、81…
(1,7)RLL符号化部、82…NRZI記録符号化
部、82a…記録電流発生パターン割当部、83…
(1,7)RLL復号化部、101…尤度計算部、10
2…ACS部、2031…排他的論理和ゲート、203
2…RAM、2033…ROM、2034…切換え制御
部、2035…セレクタ、2036…スイッチ、203
7…カウンタ、2038…比較器、2038a…制御信
号、2039…リセット回路、2040…ROM、20
41…3進カウンタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 13/12 H04L 25/497 9199−5K

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力ディジタル信号を記録符号化する手段
    と、前記符号をプリコードする手段と、前記プリコード
    出力信号を磁気記録媒体に記録し、記録した信号を再生
    する磁気記録再生手段と、前記磁気記録再生手段からの
    再生アナログ信号をディジタル信号に変換し、パーシャ
    ルレスポンス応答波形に等化する手段と、前記等化出力
    値より最尤復号を行う手段において、前記等化出力値の
    絶対値を取る手段、前記等化出力値の符号を判定する手
    段、前記等化出力の絶対値のパス尤度を計算する手段、
    前記パーシャルレスポンスによって規定される全状態の
    半分に着目し、前記等化出力値が正の場合と負の場合と
    で加算、比較、選択処理を行う状態(前半状態)を切り
    替える手段、前記前半状態のみについて加算、比較、選
    択処理を行い、残りの状態(後半状態)については前記
    等化出力値に近い方のトレリスを生き残りパスとして選
    択する手段、及び前記生き残りパスを一定期間過去に遡
    り、到達したパスに対応するデータを復号する手段を設
    け、前記データを記録復号する手段により再生データを
    得るようにしたことを特徴とするディジタル磁気記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】前記最尤復号の加算、比較、選択処理を切
    り替える手段において、波形等化出力値が正の場合に
    は、正の値に対応する遷移パスのみと接続する状態を前
    半状態とし、負の場合には、負の値に対応する遷移パス
    のみと接続する状態を前半状態とする機能を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のディジタル磁気記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】前記最尤復号の加算、比較、選択処理を切
    り替える手段において、前記波形等化出力の絶対値のパ
    ス尤度を、全候補値のうちの正の値及び1つの負の値の
    みに対して計算する手段、前記加算、比較、選択処理を
    実現するための加算器及び比較器を共通化し、前記波形
    等化出力の符号に応じて加算、比較、選択処理を行う状
    態をスイッチにより切り換える手段を設けることによ
    り、回路規模を削減し、全状態数の半分で最尤復号を実
    現できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    ディジタル磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記最尤復号の加算、比較、選択処理をス
    イッチにより切り替える手段において、前記波形等化出
    力の符号により制御信号を発生し、前記制御信号により
    スイッチの接続状態を操作するようにしたことを特徴と
    する請求項2又は3に記載のディジタル磁気記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】前記最尤復号の加算、比較、選択処理を切
    り替える手段において、前記比較器から出力されるパス
    選択信号と、前記符号判定後の制御信号とをROM(R
    ead Only Memory)の入力とし、これに
    よって選択されたパスに対応する1時刻前の状態と、前
    記パスにおけるデータ値(0または1)を出力する手
    段、及び1時刻前の前記符号を記憶する手段、前記1時
    刻前の符号と前記ROMの出力(1時刻前の状態及びデ
    ータ)を請求項1のデータ復号手段におけるRAM(R
    andom Access Memory)にパスメモ
    リ情報として記憶する手段を設けたことを特徴とする請
    求項3に記載のディジタル磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】請求項1のデータ復号手段において、前記
    パスメモリとしてROM及びRAMを設け、加算、比
    較、選択処理を行わず、パス選択のみを行う場合の生き
    残りパス情報をあらかじめROMに記憶しておく手段、
    及び加算、比較、選択処理を行う場合の生き残りパス情
    報をRAMに記憶する手段を設け、これを適宜切り換え
    ることにより生き残りパス情報を出力し、復号データを
    得るようにしたことを特徴とするディジタル磁気記録再
    生装置。
  7. 【請求項7】前記データ復号手段において、前記RAM
    に記憶されている最新時刻の生き残りパス情報としての
    任意の状態を初期状態とし、これをアドレスとして1時
    刻前のパスメモリ情報(状態及びデータ)を前記RAM
    及び前記ROMより出力する手段、前記RAM及びRO
    M出力のいずれかを、セレクタにより適宜選択し、これ
    を出力する手段、前記セレクタ出力のうちの状態を再び
    前記RAM及びROMのアドレスとする手段、及び前記
    処理を一定期間(パス打切り長)繰り返す手段を設け、
    復号データを得るようにしたことを特徴とする請求項5
    に記載のディジタル磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】前記パスメモリの入力アドレスとしての状
    態について、各ビットとその最上位ビットとの排他的論
    理和を取り、これを前記RAMへの入力アドレスとした
    ことを特徴とする請求項7に記載のディジタル磁気記録
    再生装置。
  9. 【請求項9】前記RAM及びROM出力のいずれかを、
    セレクタにより適宜切り換えるために、切り換え制御機
    能を設け、前記状態と、前記符号により前記切り換え制
    御を行えるようにしたことを特徴とする請求項7に記載
    のディジタル磁気記録再生装置。
  10. 【請求項10】前記記録符号化手段として(1,7)R
    LL(Run Length Limited)符号化
    及びNRZI(Non Return to Zero
    Inverted)符号化を行う手段を設けたことを
    特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のディジタ
    ル磁気記録再生装置。
  11. 【請求項11】前記(1,7)RLL符号化及びNRZ
    I符号化の代わりに(1,7)RLL符号化のみを行う
    手段と、EPR4チャネル、EEPR4チャネルにおけ
    る状態数の縮退したトレリスの3シンボル時間に渡る状
    態遷移に前記(1,7)RLL符号出力3ビットを割り
    当てる手段と、請求項1のデータ復号手段において、1
    時刻前のパスメモリ情報として状態のみを前記RAM及
    びROMより出力する手段と、これを前記セレクタによ
    り適宜選択する手段と、前記セレクタ出力を3シンボル
    時間に渡り遅延させる手段と、前記セレクタ出力並びに
    遅延されたセレクタ出力より、前記3ビットの(1,
    7)RLL符号化データを復号出力とする手段を設けた
    ことを特徴とする請求項10に記載のディジタル磁気記
    録再生装置。
  12. 【請求項12】遷移パスが5本の状態には前記(1,
    7)RLL符号の全パターン(000、001、01
    0、100、101)を、パスが3本の状態(特異状
    態)には前記(1,7)RLL符号のうち、1ビット目
    が0となるパターン(000、001、010)を割り
    当てる手段及び、これに対応する3ビットの正または負
    の記録電流発生パターンを割り当てる手段を設けたこと
    を特徴とする請求項11に記載のディジタル磁気記録再
    生装置。
  13. 【請求項13】前記特異状態に遷移するパスには、前記
    (1,7)RLL符号の全パターン(000、001、
    010、100、101)のうち、3ビット目が1のも
    の(001、101)を割り当てる手段を設けたことを
    特徴とする請求項12に記載のディジタル磁気記録再生
    装置。
  14. 【請求項14】前記(1,7)RLL符号の代わりに、
    符号出力1の次に必ず少なくとも1ビット以上の0が続
    く記録符号化を行う手段を設けたことを特徴とする請求
    項11から13のいずれかに記載のディジタル磁気記録
    再生装置。
  15. 【請求項15】入力ディジタル信号を符号化して磁気記
    録媒体に記録する記録手段と、上記磁気記録媒体から再
    生信号を読みだす再生手段と、上記再生信号を入力して
    パーシャルレスポンス及び最尤復号を用いて上記ディジ
    タル信号を再生する復号手段と、からなるディジタル磁
    気記録再生装置において、上記復号手段は、上記パーシ
    ャルレスポンスによって規定される全状態数の半数以下
    の状態のみについてパス尤度を利用した加算又は比較又
    は選択の演算を行って生き残りパスを決定し、その他の
    状態についてはパス尤度の高いパスを選択して生き残り
    パスを決定することを特徴とするディジタル磁気記録再
    生装置。
  16. 【請求項16】前記全状態数の半数以下の状態と前記そ
    の他の状態とは、前記読みだされた再生信号の正又は負
    を示す符号におうじて切り替わることを特徴とする請求
    項16に記載のディジタル磁気記録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000035169A (ko) * 1998-11-02 2000-06-26 이데이 노부유끼 디지털 정보 재생 장치 및 재생 방법
EP1056084A2 (en) * 1999-05-27 2000-11-29 Sony Corporation Data decoding apparatus and data decoding method

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