JPH08180447A - 光情報記録再生装置及び光記録媒体 - Google Patents

光情報記録再生装置及び光記録媒体

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JPH08180447A
JPH08180447A JP6318606A JP31860694A JPH08180447A JP H08180447 A JPH08180447 A JP H08180447A JP 6318606 A JP6318606 A JP 6318606A JP 31860694 A JP31860694 A JP 31860694A JP H08180447 A JPH08180447 A JP H08180447A
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optical
recording
groove portion
light
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JP6318606A
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English (en)
Inventor
Yasuo Nakada
泰男 中田
Nobuo Ogata
伸夫 緒方
Kunio Kojima
邦男 小嶋
Hideo Sato
秀朗 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光情報記録再生装置は、半導体レーザと、半
導体レーザの光出力を制御する半導体レーザ出力制御系
24と、第2スイッチ26を有している。情報を記録す
る場合において、第2スイッチ26は、ランド部トラッ
キング時には記録パワーをランド部記録パワーPWlに設
定し、グルーブ部トラッキング時にはグルーブ部記録パ
ワーPWgに設定する。 【効果】 ランド部とグルーブ部とに対して、それぞれ
に対して良好な記録を行うことができ、得られる再生信
号を高品質にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を用いて、光
ディスクのトラックを形成するランド部とグルーブ部と
の両方に情報の記録再生を行うための光情報記録再生装
置及び光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光情報記録再生装置は、半導体レーザか
ら出射されたレーザ光を対物レンズにより集光すること
によって得られたスポットを光ディスク上のトラックに
沿ってトラッキングを行いながら、上記トラックに情報
を記録し、あるいは再生を行っている。
【0003】上記光ディスクのトラックは、光ビーム案
内トラック溝部(以下、グルーブ部と記載)及び光ビー
ム案内トラック溝間部(以下、ランド部と記載)により
構成されている。
【0004】従来の光情報記録再生装置においては、光
ディスクのランド部とグルーブ部との両方に情報の記録
を行った場合、ランド部に記録された情報を再生すると
きに、隣接するグルーブ部に記録された情報の漏れ込み
(以下、隣接トラック間クロストークと記載)が大きく
なる。また逆に、グルーブ部に記録された情報を再生す
るときには、隣接するランド部に記録された情報の隣接
トラック間クロストークが大きくなる。従って、再生信
号の品質が悪くなる。このため、光ディスクのランド部
かグルーブ部のどちらか一方を用いて、情報の記録再生
を行っていた。従って、上記のような従来の光情報記録
再生装置においては、ランド部あるいはグルーブ部のど
ちらか一方をトラッキングすればよかった。
【0005】しかし、現在では、光ディスクの高密度化
に対する要望から種々の方法が提案されている。例え
ば、磁気光学効果を用いた光磁気ディスクにおいては、
光ピックアップの集光スポットの大きさよりも小さい記
録面積の情報を再生することができる磁気的超解像のよ
うな方法が提案されている。
【0006】この方法は、例えば、特開平5−8171
7号公報に開示されており、垂直磁化膜の上に磁性層を
設け、記録した情報をマスキングすることにより、隣接
トラック間クロストークを小さくし、情報の高密度化を
図っている。
【0007】また、ランド部とグルーブ部との両方に情
報を記録再生する装置が特公平4−27610号公報に
開示されている。これらの公報に開示されている方法に
より、ランド部とグルーブ部との両方に情報を記録し、
再生した場合でも隣接トラック間クロストークを小さく
できるので、高品質の再生信号が得られる。従って、ラ
ンド部とグルーブ部との両方に記録再生が可能となり、
約2倍の情報量を記録できる高密度の記録が可能にな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光情報記録再生装置では、ランド部及びグルーブ部に対
して情報を記録する際の光出力(以下、記録パワーと記
載)が同じであるので、ランド部及びグルーブ部に対し
てそれぞれに最適な記録を行うことができないという問
題を有している。
【0009】通常、記録される情報ビットの幅方向の大
きさは、ランド部ないしグルーブ部の幅と一致する。そ
のため、ランド部とグルーブ部との幅が異なっている光
ディスクでは、情報ビットそのものの大きさがランド部
とグルーブ部とで異なるために、記録に必要な記録パワ
ーがそれぞれで異なる。
【0010】また、ランド部及びグルーブ部の幅が等し
い磁気光学効果を利用した光磁気ディスクにおいても、
それぞれに対するトラッキング時の記録パワーの最適値
が異なる。この理由を図6に基づいて説明する。
【0011】光ディスクは、ディスク基板61、記録媒
体層62、記録媒体の保護層63の主要素により構成さ
れる。また、ディスク基板61には、溝として加工され
たグルーブ部64…と、グルーブ部64…の間の凸部分
のランド部65…とが形成されている。
【0012】記録媒体層62は、通常、スパッタリング
により、ディスク基板61上に形成される。ここで、記
録媒体層62が形成されるときに、グルーブ部64…は
ディスク基板61の壁面に挟まれているので、記録媒体
層62が制限されるのに対し、ランド部65…は凸であ
るので、記録媒体層62の両端は制限されない。記録媒
体層62の形成後は、保護層63がスピンコート等の方
法により付加される。
【0013】ところで、グルーブ部64…はディスク基
板61の加工される側であるので、ランド部65…に対
し、グルーブ部64…の方がディスク基板61の形成時
の残留応力が大きく発生する。また、記録媒体層62の
形成時におけるスパッタリングによって、ディスク基板
61は高温下にさらされ、広範囲の温度変化がディスク
基板61に加えられる。
【0014】即ち、グルーブ部64…が持つ加工時の残
留応力に、スパッタリング時の温度サイクルが加えら
れ、残留応力の解放と収縮とが発生する。従って、ラン
ド部65…に比べ、グルーブ部64…の方が光ディスク
として形成されたときの残留応力が大きい。
【0015】この結果、磁気光学効果を利用した光磁気
ディスクにおいては、情報を記録する際に、上記残留応
力の差により、グルーブ部の方が光磁気ディスクの記録
原理である磁化の反転を発生させにくくなるので、ラン
ド部に比べて高出力の記録パワーを必要とする。
【0016】上述のように、ランド部とグルーブ部との
幅が等しい光ディスクにおいても、トラッキング時の最
適記録パワーがそれぞれ異なる。従って、ランド部とグ
ルーブ部とに同一の記録パワーを与え、情報の記録を行
った場合、それぞれに最適の記録再生を行うことができ
ない。
【0017】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、ランド部とグルーブ部と
のそれぞれのトラッキング時に、記録パワーをそれぞれ
に最適化して別々に設定することにより、良好な信号の
記録再生を可能とする光情報記録再生装置及び光記録媒
体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の光情報記録再生装置は、
光記録媒体(例えば、光ディスク)の、光ビーム案内ト
ラック溝部(グルーブ部)と溝間部(ランド部)とに対
して情報の記録再生が行われる光情報記録再生装置にお
いて、光ビームを出射する光源(例えば、半導体レー
ザ)と、上記光源の光出力を制御する光出力制御手段
(例えば、半導体レーザ出力制御系)と、上記光出力制
御手段に記憶される光出力値(例えば、ランド部記録パ
ワーあるいはグルーブ部記録パワー)を、上記光ビーム
案内トラック溝部におけるトラッキング時と光ビーム案
内トラック溝間部におけるトラッキング時とにそれぞれ
切り換える切り換え手段(例えば、スイッチ)とを備え
ており、上記光ビーム案内トラック溝部をトラッキング
するときと、光ビーム案内トラック溝間部をトラッキン
グするときとで、光源からの光出力(記録パワー)を切
り換えることを特徴としている。
【0019】請求項2記載の光情報記録再生装置は、上
記光出力値は、光ビームが光ビーム案内トラック溝部を
トラッキングするときの光出力値を光ビーム案内トラッ
ク溝間部をトラッキングするときの光出力値に対し大き
く設定することを特徴としている。
【0020】請求項3記載の光記録媒体は、上記光記録
媒体の一部に、上記光情報記録再生装置の起動時に光ビ
ーム案内トラック溝部と光ビーム案内トラック溝間部と
のそれぞれに対する最適な光出力を決めるための光出力
設定領域(記録パワー設定領域)を備えていることを特
徴としている。
【0021】
【作用】請求項1記載の光情報記録再生装置によれば、
以下の通りになる。
【0022】情報の記録が行われる際に、光源から出射
された光ビームが光記録媒体の光ビーム案内トラック溝
部をトラッキングしており、溝部に情報を記録するとき
は、光出力制御手段に記憶されている記録パワーを光出
力が光ビーム案内トラック溝部に最適である記録パワー
の方に切り換え手段により切り換えられる。その後、光
出力制御手段により光源を上記光出力で駆動し、情報の
記録を開始する。
【0023】一方、光ビームが光記録媒体の光ビーム案
内トラック溝間部をトラッキングしており、溝間部に情
報を記録するときは、光出力制御手段に記憶されている
記録パワーが光ビーム案内トラック溝間部に最適な記録
パワーの方に切り換え手段により切り換えられる。その
後、光出力制御手段により光源を上記光出力で駆動し、
情報の記録を開始する。
【0024】上記課題の項で示したように、光ビーム案
内トラック溝部及び光ビーム案内トラック溝間部では、
記録を行うための最適な光出力は異なる。従って、請求
項1の構成によれば、光記録媒体の光ビーム案内トラッ
ク溝部及び光ビーム案内トラック溝間部の両方に情報の
記録再生を行う光情報記録再生装置において、情報の記
録が光ビーム案内トラック溝部と光ビーム案内トラック
溝間部とでそれぞれ異なる光出力で行われるため、光ビ
ーム案内トラック溝部及び光ビーム案内トラック溝間部
共に最適な記録を行うことができる。この結果、得られ
る再生信号を高品質にすることができる。
【0025】さらに、光情報記録再生装置の起動時に光
出力を変えて、光ビーム案内トラック溝部及び光ビーム
案内トラック溝間部に情報を記録(テストライト)し、
得られる再生信号が最良になるように光出力値を設定
し、その値を光出力制御手段に記憶させることができ
る。これにより、装置の起動毎に光出力値の設定が更新
されるので、光記録媒体の特性の差及び光情報記録再生
装置の経時変化等による影響を受けず、さらに安定した
情報の記録が可能となる。
【0026】請求項2記載の光情報記録再生装置によれ
ば、以下の通りである。
【0027】通常、光ビーム案内トラック溝部及び光ビ
ーム案内トラック溝間部の幅が等しい光記録媒体におい
て、光記録媒体の作成時の影響により、光ビーム案内ト
ラック溝部の方が光ビーム案内トラック溝間部よりも最
適な光出力が高くなる可能性がある。従って、上記光記
録媒体に記録再生を行う場合において、光ビーム案内ト
ラック溝部に対する光出力値を光ビーム案内トラック溝
間部に対する光出力値より大きく設定することによっ
て、良好な情報の記録を行うことができる。
【0028】請求項3記載の光記録媒体によれば、光情
報記録再生装置の起動時に光出力設定領域でテストライ
トを行い、光ビーム案内トラック溝部と光ビーム案内ト
ラック溝間部とで得られる再生信号が最良になるよう
に、それぞれに最適な光出力を求める。そして、その光
出力値を光出力制御手段に記憶させる。
【0029】これにより、常に安定した光出力値の設定
が可能となり、また、光情報記録再生装置の誤動作によ
って、記録された情報を消去する等の記録情報への影響
をなくすことができる。
【0030】さらに、スピンドルモータの回転方向に合
わせて、上記光出力設定領域を設けることも可能であ
る。例えば、スピンドルモータの回転が常に一定方向で
あり、光ビーム案内トラック溝部及び溝間部とも上記光
記録媒体の内周から外周側へ情報の記録が行われる場合
には、光記録媒体の内周側に光ビーム案内トラック溝部
及び溝間部の光出力設定領域を設け、スピンドルモータ
の回転が光ビーム案内トラック溝部と溝間部とで逆転
し、溝間部では内周から外周側(あるいは外周から内周
側)へ情報の記録再生が行われ、溝部では逆方向に情報
の記録再生が行われる場合には、光ビーム案内トラック
溝間部の光出力設定領域を内周側(あるいは外周側)、
光ビーム案内トラック溝部の光出力設定領域を外周側
(あるいは内周側)に設ける。これにより、情報の記録
を行う前に、それぞれのトラッキングの最適光出力値を
設定することができる。
【0031】また、上記光出力設定領域に光出力値を決
めるための条件を記録しておくことも可能である。この
場合、装置の起動後、最初にこの条件を再生し、それを
もとにテストライトを開始する。これにより、さらに信
頼性の高い光出力値の設定が可能となる。
【0032】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施例に係
る光情報記録再生装置は、光記録媒体として磁気光学効
果を利用した光ディスクに適用した場合について説明す
る。
【0033】上記光情報記録再生装置は、図2(a)に
示す光ピックアップ20を備えている。光ピックアップ
20は、半導体レーザ1(光源)、光ディスク6(光記
録媒体)にスポットを形成する対物レンズ5、及び第1
ないし第4光検出器16・11・12・18を有してい
る。
【0034】半導体レーザ1から出射した光ビームは、
コリメートレンズ2により平行光に変換され、第1ビー
ムスプリッタ3に照射される。第1ビームスプリッタ3
は、上記平行光の一部を45°ミラー4の方向へ透過さ
せると共に、一部を第4光検出器18方向に反射させ
る。
【0035】第1ビームスプリッタ3によって、第4光
検出器18の方向に反射された光は、第4光検出器18
により電気信号として検出され、その検出信号は、半導
体レーザ出力モニター信号Lとして、半導体レーザ1の
出力を一定化するために用いられる。
【0036】一方、第1ビームスプリッタ3から45°
ミラー4方向に透過された光は、45°ミラー4により
反射されて、対物レンズ5を介して光ディスク6に導か
れ、光ディスク6の記録面に集光される。
【0037】また、光ディスク6上に集光された光は、
光ディスク6に反射され、上記と逆の光路を通り、その
一部は第1ビームスプリッタ3を透過し、半導体レーザ
1に戻るが、他は第1ビームスプリッタ3により、第2
ビームスプリッタ7方向に反射される。
【0038】第2ビームスプリッタ7方向に反射された
光は、第2ビームスプリッタ7において、一部は第1集
光レンズ8の方向に反射され、他は第2集光レンズ14
方向に透過される。第2集光レンズ14方向に透過され
た光は、第2集光レンズ14、及びその母線が紙面に対
して45°方向に設定されたシリンドリカルレンズ15
を透過した後、第1光検出器16上に集光される。第1
光検出器16では、フォーカスエラー信号F及びトラッ
キングエラー信号Tのサーボ誤差信号が生成される。
【0039】また、第2ビームスプリッタ7において、
第1集光レンズ8方向に反射された光は、第1集光レン
ズ8により集光され、1/2波長板9により光の偏光方
位を45°回転された後、偏光ビームスプリッタに10
入射し、一部は偏光ビームスプリッタ10を透過して、
第2検出器11に集光され、他は反射されて第3検出器
12に集光される。
【0040】上記第2検出器11の出力は、差動増幅器
13のマイナス側に入力され、また、第3検出器12の
出力は、差動増幅器13のプラス側に入力される。差動
増幅器13で各々の光検出器から入力された信号の差動
検出が行われ、光ディスク6に記録された信号が情報再
生信号Rとして検出される。
【0041】上記の構成において、半導体レーザ1から
出射された光ビームは、5つの光路に分割される。即
ち、第1の光路としては、上記光ビームは第1ビームス
プリッタ3に反射され、第4光検出器18に入射し、半
導体レーザ出力モニター信号Lに変換される。第2の光
路としては、光ビームが第1ビームスプリッタ3を透過
して45°ミラー4及び対物レンズ5を介して、光ディ
スク6にスポットを形成した後、光ディスク6に反射さ
れ逆の経路を辿って半導体レーザ1に戻る。第3の光路
として、光ディスク6で反射された光は、第1ビームス
プリッタ3で反射され、第2ビームスプリッタ7を透過
して第1光検出器16に入射し、サーボ誤差信号として
のトラッキングエラー信号T及びフォーカスエラー信号
Fに変換される。また、第4の光路としては、上記第2
ビームスプリッタ7により反射された光が、偏光ビーム
スプリッタ10を透過して第2光検出器11に入射す
る。さらに、第5の光路として、上記偏光ビームスプリ
ッタ10により反射された光が、第3光検出器12に入
射する。第2検出器11及び第3検出器12に入射した
光は、電気信号に変換され、差動増幅器13により、情
報再生信号Rとなる。
【0042】ここで、上記第1光検出器16は、図2
(b)に示すように、4分割された受光部16a・16
b・16c・16dを有している。この第1光検出器1
6で受光される光は、光ディスク6のトラックにより回
折された光であるので、第1光検出器16の受光部上で
回折パターン17を形成する。
【0043】第1光検出器16におけるトラッキングエ
ラー信号検出法としてプッシュプル法を用いているた
め、上記トラッキングエラー信号Tは、光ディスク6に
おける光ビームスポットと光ビーム案内トラックとの位
置関係より生じる回折パターン17の非対称性をもとに
生成される。従って、トラッキングエラー信号Tは、受
光部16a・16b・16c・16dでの出力をそれぞ
れSa・Sb・Sc・Sdとすると、次式で示す演算を
行うことにより得られる。 T=(Sa+Sc)−(Sb+Sd) 一方、フォーカスエラー信号Fは、フォーカスエラー信
号検出法として非点収差法を用いているため、次式で示
す演算を行うことにより得られる。 F=(Sa+Sd)−(Sb+Sc) なお、本実施例における光ピックアップ20では、トラ
ッキングエラー信号検出法としてプッシュプル法を、フ
ォーカスエラー信号検出法として非点収差法を用いた場
合を示したが、これに限られることはない。その他の公
知のサーボ信号検出法、例えば、トラッキングエラー信
号検出法として3ビーム法を用い、フォーカスエラー信
号検出法としてナイフエッジ法等を用いてもよい。この
場合も、グルーブ部及びランド部の各々でトラッキング
しているとき、異なる記録パワーで情報を記録すること
が可能であり、本実施例と同様の効果が得られる。
【0044】次に、本実施例における光情報記録再生装
置のシステムについて図1に基づいて説明する。
【0045】光情報記録再生装置のシステムは、上記光
ピックアップ20と、第1・第2スイッチ25・26
と、制御系として、サーボ制御系21、再生信号処理系
22、記録信号制御系23、半導体レーザ出力制御系2
4、及びコントローラ27とで構成されている。
【0046】光ピックアップ20における前述の第1光
検出器16の出力は、サーボ制御系21に入力されてい
る。また、差動増幅器13の出力は、再生信号処理系2
2に入力されており、第4光検出器18の出力は、半導
体レーザ出力制御系24に入力されている。半導体レー
ザ出力制御系24は、第1スイッチ25に接続され、ま
た、第1スイッチ25のB側は第2スイッチ26に接続
されている。
【0047】また、コントローラ27は、サーボ制御系
21、再生信号処理系22、記録信号処理系23、半導
体レーザ出力制御系24、及び第1・第2スイッチ25
・26に接続され、これらを制御している。
【0048】なお、サーボ制御系21、再生信号処理系
22、及び記録信号処理系23に関しては、これまでの
公知の技術を用いて処理ないし制御を行っても、本発明
に対する効果には影響しないため、その詳細な説明は省
略する。以下に半導体レーザ出力制御系24、特に、情
報の記録時の出力制御について説明する。
【0049】通常の半導体レーザは、環境温度変化や、
半導体レーザに戻る光量の変化により、レーザ発振の閾
値電流が変化するため、一定の電流で半導体レーザを駆
動するだけではレーザ光出力を一定に保つことができな
い。
【0050】そのため、レーザ光の出力安定化の方法と
して、以下の方法が用いられている。即ち、レーザ光出
力をモニターする上記第4光検出器18を設け、第4光
検出器18で光量変化を電気信号に変換して得られた半
導体レーザ出力モニター信号Lによって、半導体レーザ
出力制御系24は、半導体レーザ1の光出力が一定にな
るように半導体レーザ1の駆動電流を制御する。
【0051】さらに、この半導体レーザ1の光出力は、
情報の記録時及び再生時に所定の強さの記録用ビームま
たは再生用ビームが得られるように、半導体レーザ1の
駆動電流を予め設定し、その値をもとに半導体レーザ出
力制御系24により制御されるようになっている。
【0052】即ち、この半導体レーザ出力制御系24に
は、使用される光ディスク6に対応した再生パワーPr
及び記録パワーが記憶される。この記録パワーは、ラン
ド部をトラッキングする場合のランド部記録パワーPWl
とグルーブ部をトラッキングする場合のグルーブ部記録
パワーPWgとに分けられる。上記再生パワーPr が必要
な場合は、第1スイッチ25がA側に接続され、再生パ
ワーPr となるように、半導体レーザ1を駆動すること
ができる。また、第1スイッチ25がB側に接続され、
第2スイッチ26がa側に接続されたとき、ランド部記
録パワーPWlが得られるように、b側に接続されたと
き、グルーブ部記録パワーPWgが得られるように半導体
レーザ1を駆動することができる。
【0053】上記の構成によれば、第1光検出器16か
ら得られるサーボ誤差信号であるトラッキングエラー信
号T及びフォーカスエラー信号Fは、サーボ制御系21
に入力され、サーボ制御系21は、コントローラ27の
信号SF ・ST により制御される。また、差動増幅器1
3からの情報再生信号Rは、再生信号処理系22に入力
され、再生信号処理系22は、コントローラ27の信号
R により制御される。
【0054】さらに、第4光検出器18から得られる半
導体レーザ出力モニター信号Lは、半導体レーザ出力制
御系24に入力される。半導体レーザ出力制御系24
は、コントローラ27の信号SL により制御され、半導
体レーザ出力制御信号により半導体レーザ1の出力を制
御する。また、第1・第2スイッチ25・26のスイッ
チの切り換えは、コントローラ27からの切り換え信号
S1・SS2により、それぞれ制御される。
【0055】次に、半導体レーザ1の出力制御を行う際
の制御手順について、図3のフローチャート及び図1に
基づいて説明する。
【0056】光情報記録再生装置の起動後、まず、第1
スイッチ25がA側(再生パワー側)に設定されている
か、あるいはB側(記録パワー側)に設定されているか
の判断を行う(S1)。S1において、A側と判断され
た場合は、コントローラ27からの信号SL により、半
導体レーザ出力制御系24が動作し、半導体レーザ1が
再生パワーPr で発振する(S3)。
【0057】一方、S1において、B側と判断された場
合は、コントローラ27からの切り換え信号SS1によ
り、第1スイッチ25がA側に設定される(S2)。そ
の後、コントローラ27からの信号SL により、半導体
レーザ出力制御系24が動作し、半導体レーザ1が再生
パワーPr で発振する(S3)。
【0058】次に、コントローラ27からの信号SF
T により、サーボ制御系21が動作する。光ピックア
ップ20からのフォーカスエラー信号Fをもとにフォー
カスアクチュエータ29がサーボ制御系21からの制御
信号により駆動され、フォーカスサーボがONされる。
その後、トラッキングエラー信号Tをもとにトラッキン
グアクチュエータ28がサーボ制御系21からの制御信
号により駆動され、トラッキングサーボがONされる
(S4)。
【0059】その後、光ディスク6上で記録または再生
を行うトラック上に集光スポットが誘導される(S
5)。なお、このときに集光スポットの誘導が必要なト
ラックがランド部であるか、あるいはグルーブ部である
かは、コントローラ27により制御される。
【0060】次に、ユーザーの指定に基づき、情報を記
録するか再生するかの判断を行う(S6)。S6におい
て、情報を再生すると判断された場合、コントローラ2
7からの信号SR により、再生信号処理系22が動作し
(S7)、このときの光ピックアップ20からの情報再
生信号Rに対し信号処理が行われ、情報の再生が開始さ
れる(S8)。
【0061】一方、S6において、情報を記録すると判
断された場合、まず、コントローラ27により、トラッ
クに追従している集光スポットが、ランド部をトラッキ
ングしているか、あるいはグルーブ部をトラッキングし
ているかの判断を行う(S9)。
【0062】S9において、ランド部をトラッキングし
ていると判断された場合、第2スイッチ26がa側にあ
るかb側にあるかを判断する(S10)。S10におい
て、a側に設定されていると判断された場合、第2スイ
ッチ26の切り換えは行う必要がなく、コントローラ2
7からの切り換え信号SS1により、第1スイッチ25が
B側に切り換えられる(S12)。S10において、b
側に設定されていると判断された場合、コントローラ2
7からの切り換え信号SS2により、第2スイッチ26が
a側に設定され(S11)、その後、コントローラ27
からの切り換え信号SS1により、第1スイッチ25がB
側に切り換えられる(S12)。
【0063】その後、コントローラ27からの信号SW
により、記録信号処理系23が動作すると共に、信号S
L により、半導体レーザ出力制御系24が動作し、半導
体レーザ1がランド部記録パワーPWlで駆動される(S
13)。
【0064】これにより、半導体レーザ1の出力がラン
ド部をトラッキングする場合のランド部記録パワーPWl
に設定され、記録信号処理系23からの出力にしたがっ
て、情報の記録が開始される(S14)。
【0065】一方、S9において、グルーブ部をトラッ
キングすると判断された場合、第2スイッチ26がa側
にあるかb側にあるかを判断する(S15)。S15に
おいて、b側に設定されていると判断された場合、第2
スイッチ26の切り換えは行う必要がなく、コントロー
ラ27からの切り換え信号SS1により、第1スイッチ2
5がB側に切り換えられる(S17)。一方、S15に
おいて、a側に設定されていると判断された場合、コン
トローラ27からの切り換え信号SS2により、第2スイ
ッチ26がb側に設定され(S16)、その後、コント
ローラ27からの切り換え信号SS1により、第1スイッ
チ25がB側に切り換えられる(S17)。
【0066】コントローラ27からの信号SW により、
記録信号処理系23が動作すると共に、信号SL によ
り、半導体レーザ出力制御系24が動作し、半導体レー
ザ1がグルーブ部記録パワーPWgで駆動される(S1
8)。
【0067】これにより、半導体レーザ1の出力がグル
ーブ部をトラッキングする場合のグルーブ部記録パワー
Wgに設定され、記録信号処理系23からの出力にした
がって、情報の記録が開始される(S19)。
【0068】以上のように、本実施例における光情報記
録再生装置は、ランド部トラッキング時とグルーブ部ト
ラッキング時とで、それぞれ異なる半導体レーザ出力
(記録パワー)で情報の記録が行われるため、ランド部
及びグルーブ部のそれぞれに最適な記録パワーで、情報
の記録を行うことができる。これにより、得られる再生
信号を高品質にすることができる。なお、上記に示した
制御以外にも光情報記録再生装置として必要な制御が行
われていることは言うまでもない。
【0069】なお、本実施例では、図1に示すように、
記録信号処理系23が半導体レーザ出力制御系24に接
続されており、記録信号に対応してレーザ出力を変化さ
せることにより、光ディスク6上の集光スポットの温度
を変化させ、情報の記録を行っているが、これに限られ
ることはない。レーザ出力の変化以外の条件を変えるこ
とによっても情報の記録は可能である。例えば、磁気光
学効果を利用した光ディスクでは、記録信号処理系から
の制御をもとに、記録に必要な外部磁界を記録信号に対
応して変化させることにより、情報の記録を行う方法も
一般的に用いられている。この場合、上記外部磁界の強
度をランド部トラッキング時とグルーブ部トラッキング
時とで切り換えることにより、本実施例と同様にランド
部及びグルーブ部に対して最適な記録再生ができる。
【0070】また、本実施例における光ディスクは、磁
気光学効果を利用した光記録媒体を用いているが、その
他の公知の信号再生原理、例えば、相変化効果を利用し
た光ディスクを用いても、本実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0071】次に、ランド部及びグルーブ部のそれぞれ
のトラッキング時の記録パワーの設定方法の例を示す。
【0072】記録パワーの設定方法としては、光情報記
録再生装置の初期設定時(出荷時)に、標準的な基準デ
ィスクを用いて設定する方法がある。上述したように、
ランド部とグルーブ部との幅が等しい光ディスクにおい
ては、光ディスクの作製時における基板の加工時の残留
応力、さらに、光記録媒体層の形成時のスパッタリング
による広範囲の温度変化によりグルーブ部の方がランド
部に比べて残留応力が大きくなる。
【0073】このため、上記光ディスクにおいて情報を
記録する際に、グルーブ部の方が高出力の記録パワーが
必要となる。従って、記録パワーは、グルーブ部記録パ
ワーPWgの方がランド部記録パワーPWlに対し大きく設
定される。これにより、良好な情報の記録を行うことが
できる。
【0074】また、別の方法として、光情報記録再生装
置を起動する毎に、最適記録パワーの設定を行う方法が
ある。この設定方法は、実際の情報の記録を行う前に、
ランド部とグルーブ部とに対し、記録パワーを変えて信
号の記録(テストライト)を行い、得られる再生信号が
最大になる記録パワーをランド部とグルーブ部とに対
し、それぞれ求める。それは光情報記録再生装置の起動
毎に行われ、得られた記録パワーは、ランド部記録パワ
ーPWl及びグルーブ部記録パワーPWgとして半導体レー
ザ出力制御系に記憶される。
【0075】装置の起動毎に最適記録パワーを求める設
定方法は、上記基準ディスクを用いる設定方法に比べ
て、常に、最適の記録パワーで情報の記録を行うことが
できる。その理由は、基準ディスクを用いる設定方法
は、光ピックアップの経時変化や記録再生すべき光ディ
スクのランド部及びグルーブ部の記録感度の差による影
響を受け、最適記録パワーが変化した場合に、最適な記
録パワーでの記録再生が不可能となるのに対し、装置の
駆動毎に最適記録パワーを求める設定方法は、ランド部
及びグルーブ部の記録パワーの設定が装置の駆動毎に更
新されるからである。
【0076】次に、装置の起動毎に最適記録パワーを求
める上記設定方法に用いられる光ディスクについて説明
する。
【0077】上記光ディスクは、光ディスク上の一部
に、情報の記録再生が行われる記録再生領域とは別に記
録パワー設定領域が設けられている。記録パワー設定領
域は、例えば、光ディスクの内周側、あるいは外周側に
設けられている。装置の起動毎に、この記録パワー設定
領域でテストライトを行い、最適記録パワーを設定す
る。これにより、テストライト時の誤動作によって記録
された情報を消去する等の記録情報への影響をなくすこ
とができ、装置の信頼性を高めることができる。
【0078】さらに、記録パワー設定領域に、ランド部
記録パワーPWlとグルーブ部記録パワーPWgとを決定す
る条件を記録しておくことも可能である。この場合、次
回のパワー設定時では、装置起動後、最初にこの条件を
再生し、記録された条件をもとに、テストライトを開始
すれば、さらに信頼の高い記録パワー設定が可能とな
る。
【0079】ところで、ランド部及びグルーブ部の両方
に情報の記録再生を行う光ディスクにおいては、情報を
再生する手法として2つの方法がある。1つは、光ディ
スクを回転させるスピンドルモータの回転を常に一定方
向とし、ランド部及びグルーブ部共に、光ディスクの内
周側から外周側に記録再生する場合である。もう1つ
は、ランド部の記録再生時とグルーブ部の記録再生時と
でスピンドルモータの回転を逆転させ、ランド部では内
周から外周に、グルーブ部では外周から内周に記録再生
する場合である。
【0080】スピンドルモータの回転が一定方向の場
合、図4(a)に示すように、光ディスク41には、記
録再生領域41bと、ランド部及びグルーブ部の記録パ
ワー設定領域41aとが設けられている。記録パワー設
定領域41aは、光ディスク41の内周側に設けられて
いる。
【0081】上記構成において、光情報記録再生装置の
起動時に記録パワー設定領域41aでテストライトを行
い、再生信号が最大になるランド部記録パワーPWl及び
グルーブ部記録パワーPWgをそれぞれ求める。このと
き、記録パワー設定領域41aが、光ディスク41の内
周側に設けられているので、情報の記録再生を行う前に
最適記録パワーを設定することができる。
【0082】一方、スピンドルモータの回転が逆転する
場合、例えば、ランド部については内周から外周に向か
って記録再生し、グルーブ部についてはスピンドルモー
タを逆転し、外周から内周に向かって記録再生を行う場
合では、図4(b)に示すように、光ディスク45に
は、記録再生領域45bと、内周側にランド部記録パワ
ー設定領域45aと、外周側にグルーブ部記録パワー設
定領域45cとが設けられている。
【0083】上記構成において、図4(a)の場合と同
様に、ランド部記録パワー設定領域45aと上記グルー
ブ部記録パワー設定領域45cとで再生信号が最大にな
るランド部記録パワーPWl及びグルーブ部記録パワーP
Wgが求められる。このとき、ランド部記録パワー設定領
域45aが光ディスク45の内周側に、グルーブ部記録
パワー設定領域45cが外周側に設けられているので、
ランド部及びグルーブ部それぞれに対して情報の記録再
生を行う前に最適記録パワーを設定することができる。
【0084】なお、記録再生する場合、上記とは逆に、
ランド部で外周から内周に、グルーブ部で内周から外周
としたときには、光ディスクの内周側にグルーブ部記録
パワー設定領域、外周側にランド部記録パワー設定領域
を設ける。
【0085】また、スピンドルモータの回転が逆転する
場合、記録パワー設定時のみスピンドルモータの回転を
一定方向とすることも可能である。この場合の記録パワ
ー設定領域は、スピンドルモータの回転が一定方向の場
合と同様に、光ディスクの内周側にランド部及びグルー
ブ部の記録パワー設定領域が設けられる。
【0086】最後に、実際に記録パワーを変化させて、
情報の記録を行い、その信号を再生したときに得られた
信号品質を評価する実験について、図5に基づいて説明
する。
【0087】実験条件としては、光ディスクのトラック
ピッチが1.4μmであり、ランド部とグルーブ部との
幅が等しくそれぞれ0.7μmである光ディスクを使用
している。このときの光ディスクの線速度は3m/sで
ある。また、記録ビット長は0.55μmであり、光ピ
ックアップの光源である半導体レーザの波長は680n
m、対物レンズの開口数(NA)が0.55のレンズを
使用し、情報の再生時の光出力(再生パワー)は常に一
定の2mWである。なお、記録媒体は、特開平5−81
717号公報にその構成が示される超解像媒体を使用し
ている。
【0088】図5において、横軸は記録パワーの変化を
示しており、縦軸は各記録パワーで記録した信号を再生
したときのC/N値を示している。このとき、C/N値
は、最適記録パワーで記録したときのC/N値を基準と
している。また、図中の実線はランド部トラッキング時
のC/N値の変化を、点線はグルーブ部トラッキング時
のC/N値の変化を示している。
【0089】図5に示された結果より、グルーブ部トラ
ッキング時の最適記録パワーが5mWであるのに対し、
ランド部トラッキング時の最適記録パワーが4.5mW
であり異なっている。従って、グルーブ部記録パワーを
ランド部記録パワーに対し、10%高く設定した方がよ
り良好な記録を行うことができることがわかる。
【0090】なお、ランド部及びグルーブ部の最適記録
パワーの差は、上述したように、光ディスクの光記録媒
体層の残留応力の差により決まると思われるので、異な
る光ディスクにおいては、ランド部及びグルーブ部の最
適記録パワーが上記の値と異なる可能性がある。しかし
ながら、グルーブ部記録パワーをランド部記録パワーよ
りある程度高く設定すれば、ランド部及びグルーブ部と
もに良好な情報の記録再生を行うことができると予想さ
れる。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
光情報記録再生装置は、光ビームを出射する光源と、上
記光源の光出力を制御する光出力制御手段と、上記光出
力制御手段に記憶される光出力値を、上記光ビーム案内
トラック溝部におけるトラッキング時と光ビーム案内ト
ラック溝間部におけるトラッキング時とにそれぞれ切り
換える切り換え手段とを備えており、上記光ビーム案内
トラック溝部をトラッキングするときと、光ビーム案内
トラック溝間部をトラッキングするときとで、光源から
の光出力を切り換える構成である。
【0092】それゆえ、光記録媒体の光ビーム案内トラ
ック溝部及び光ビーム案内トラック溝間部の両方に情報
の記録再生を行う光情報記録再生装置において、情報の
記録が光ビーム案内トラック溝部と光ビーム案内トラッ
ク溝間部とでそれぞれ異なる光出力で行われるため、光
ビーム案内トラック溝部及び光ビーム案内トラック溝間
部共に最適な記録を行うことができる。この結果、得ら
れる再生信号を高品質にすることができるという効果を
奏する。
【0093】請求項2記載の光情報記録再生装置は、上
記光出力値は、光ビームが光ビーム案内トラック溝部を
トラッキングするときの光出力値を光ビーム案内トラッ
ク溝間部をトラッキングするときの光出力値に対し大き
く設定する構成である。
【0094】それゆえ、上記光記録媒体に記録再生を行
う場合において、光記録媒体の作製時の影響による最適
光出力値の差を補正し、良好な情報の記録を行うことが
できるという効果を奏する。
【0095】請求項3記載の光記録媒体は、上記光記録
媒体の一部に、上記光情報記録再生装置の起動時に光ビ
ーム案内トラック溝部と光ビーム案内トラック溝間部と
のそれぞれに対する最適な光出力を決めるための光出力
設定領域を備えている構成である。
【0096】それゆえ、常に安定した光出力値の設定が
可能となり、また、光情報記録再生装置の誤動作による
記録情報への影響をなくすことができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光情報記録再生装置
のシステムを示す説明図である。
【図2】(a)は、上記光情報記録再生装置における光
ピックアップの構成を示す説明図であり、(b)は、第
1光検出器の受光部の概略を示す正面図である。
【図3】上記光情報記録再生装置のシステム制御を示す
フローチャート図である。
【図4】(a)は、スピンドルモータの回転が一定方向
の場合の光ディスクを示す正面図であり、(b)は、ス
ピンドルモータの回転が逆転する場合の光ディスクを示
す正面図である。
【図5】記録パワーを変化させたときの信号品質の変化
を示すグラフである。
【図6】従来の光ディスクを示す略断面図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ(光源) 6 光ディスク(光記録媒体) 24 半導体レーザ出力制御系(光出力制御手段) 25 第1スイッチ 26 第2スイッチ(切り換え手段) 41 光ディスク 41a 記録パワー設定領域(光出力設定領域) 45 光ディスク 45a ランド部記録パワー設定領域 45c グルーブ部記録パワー設定領域 L 半導体レーザ出力モニター信号 PWl ランド部記録パワー(光出力値) PWg グルーブ部記録パワー(光出力値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 秀朗 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光記録媒体の、光ビーム案内トラック溝部
    と溝間部とに対して情報の記録再生が行われる光情報記
    録再生装置において、 光ビームを出射する光源と、上記光源の光出力を制御す
    る光出力制御手段と、上記光出力制御手段に記憶される
    光出力値を、上記光ビーム案内トラック溝部におけるト
    ラッキング時と光ビーム案内トラック溝間部におけるト
    ラッキング時とにそれぞれ切り換える切り換え手段とを
    備えており、 上記光ビーム案内トラック溝部をトラッキングするとき
    と、光ビーム案内トラック溝間部をトラッキングすると
    きとで、光源からの光出力を切り換えることを特徴とす
    る光情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記光出力値は、光ビームが光ビーム案内
    トラック溝部をトラッキングするときの光出力値を光ビ
    ーム案内トラック溝間部をトラッキングするときの光出
    力値に対し大きく設定することを特徴とする請求項1記
    載の光情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】上記光記録媒体の一部に、上記光情報記録
    再生装置の起動時に光ビーム案内トラック溝部と光ビー
    ム案内トラック溝間部とのそれぞれに対する最適な光出
    力を決めるための光出力設定領域を備えていることを特
    徴とする光記録媒体。
JP6318606A 1994-12-21 1994-12-21 光情報記録再生装置及び光記録媒体 Pending JPH08180447A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6570826B2 (en) 2000-05-25 2003-05-27 Fujitsu Limited Optical recording medium allowing high-density recording and reproduction of information
JP2007265488A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Nec Electronics Corp 光ディスク装置、レーザパワー制御回路及びレーザパワー制御方法

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