JPH08180307A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
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- JPH08180307A JPH08180307A JP31696794A JP31696794A JPH08180307A JP H08180307 A JPH08180307 A JP H08180307A JP 31696794 A JP31696794 A JP 31696794A JP 31696794 A JP31696794 A JP 31696794A JP H08180307 A JPH08180307 A JP H08180307A
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- Japan
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- magnetic
- pair
- magnetic head
- film
- gap
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い飽和磁束密度Bsと高い透磁率を有する
と共に、再生時に再生波形にうねりが生ぜず、高出力の
得られる磁気ヘッドを提案する。 【構成】 トラック幅方向に垂直な方向の厚みWががト
ラック幅Tより大きい強磁性金属膜からなる一対の磁気
コア4a、4bを有する磁気ヘッドにおいて、一対の磁
気コア4a、4bはギャップ面(ギャップGの面)及び
媒体対向面Pに略平行な一軸異方性を有する。一対の磁
気コア4a、4bは、金属磁性膜及び非磁性膜を交互に
積層した静磁結合膜から構成される。
と共に、再生時に再生波形にうねりが生ぜず、高出力の
得られる磁気ヘッドを提案する。 【構成】 トラック幅方向に垂直な方向の厚みWががト
ラック幅Tより大きい強磁性金属膜からなる一対の磁気
コア4a、4bを有する磁気ヘッドにおいて、一対の磁
気コア4a、4bはギャップ面(ギャップGの面)及び
媒体対向面Pに略平行な一軸異方性を有する。一対の磁
気コア4a、4bは、金属磁性膜及び非磁性膜を交互に
積層した静磁結合膜から構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、映像信号、音
声信号、データ等の記録再生装置の回転磁気ヘッドに適
用して好適な磁気ヘッドであって、特に、高密度記録の
可能な磁気ヘッドに関する。
声信号、データ等の記録再生装置の回転磁気ヘッドに適
用して好適な磁気ヘッドであって、特に、高密度記録の
可能な磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】最近は、例えば、映像信号、音声信号、
データ等の記録再生装置では、記録信号の高密度化や高
周波数化等が進められている。このために、磁気記録媒
体、即ち、磁気テープとしては、Fe、Co、Ni等の
強磁性金属の粉末をベースフィルムに塗布した所謂メタ
ルテープや、これらの強磁性金属材料を蒸着によりベー
スフィルムに被着した所謂蒸着テープ等が使用されるよ
うになった。この種の磁気テープは高い残留磁束密度B
rと高い保磁力Hcを有するので、かかる磁気テープに
対し記録再生を行う磁気ヘッドの方も、高い飽和磁束密
度Bsと高い透磁率を有する磁性材料を採用することが
強く要求されるようになって来た。
データ等の記録再生装置では、記録信号の高密度化や高
周波数化等が進められている。このために、磁気記録媒
体、即ち、磁気テープとしては、Fe、Co、Ni等の
強磁性金属の粉末をベースフィルムに塗布した所謂メタ
ルテープや、これらの強磁性金属材料を蒸着によりベー
スフィルムに被着した所謂蒸着テープ等が使用されるよ
うになった。この種の磁気テープは高い残留磁束密度B
rと高い保磁力Hcを有するので、かかる磁気テープに
対し記録再生を行う磁気ヘッドの方も、高い飽和磁束密
度Bsと高い透磁率を有する磁性材料を採用することが
強く要求されるようになって来た。
【0003】そこで、かかる高い飽和磁束密度Bsと高
い透磁率を有する磁性材料からなる磁気ヘッドとして、
セラミックス等の非磁性基板上に磁気コアとなる強磁性
金属膜を形成し、これをトラック部分とした所謂ラミネ
ート型の磁気ヘッドや、磁性フェライト基板に金属膜を
被着形成してギャップ部に金属磁性膜を有するようにし
た所謂MIGヘッド等の所謂メタルヘッドが提案されて
いる。又、磁気コアを小型化してそのインダクタンスを
小さくし、その分、卷線数を増やしてより高出力にした
磁気ヘッドも提案されている。
い透磁率を有する磁性材料からなる磁気ヘッドとして、
セラミックス等の非磁性基板上に磁気コアとなる強磁性
金属膜を形成し、これをトラック部分とした所謂ラミネ
ート型の磁気ヘッドや、磁性フェライト基板に金属膜を
被着形成してギャップ部に金属磁性膜を有するようにし
た所謂MIGヘッド等の所謂メタルヘッドが提案されて
いる。又、磁気コアを小型化してそのインダクタンスを
小さくし、その分、卷線数を増やしてより高出力にした
磁気ヘッドも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、MIGヘッド以
外のメタルヘッドでは、磁気コアが金属膜のみで形成さ
れているが、通常膜面内で磁束が一周することになるか
ら、透磁率が等方に近い方が良いため、高透磁率が得ら
れる一軸異方性膜はその高透磁率性を充分に利用できな
い。
外のメタルヘッドでは、磁気コアが金属膜のみで形成さ
れているが、通常膜面内で磁束が一周することになるか
ら、透磁率が等方に近い方が良いため、高透磁率が得ら
れる一軸異方性膜はその高透磁率性を充分に利用できな
い。
【0005】一方、磁気コアが小さく、しかも、一軸異
方性を利用した磁気ヘッドとしてはハードディスクに使
用される誘導型の薄膜ヘッドがあるが、上層又は下層コ
アのエッジがギャップから数μm程度のところにギャッ
プと平行にあるため、再生時に再生波形にウネリ生じ
(これはコンター効果と呼ばれている)、磁気記録再生
装置の種類によっては不向きな場合ある。
方性を利用した磁気ヘッドとしてはハードディスクに使
用される誘導型の薄膜ヘッドがあるが、上層又は下層コ
アのエッジがギャップから数μm程度のところにギャッ
プと平行にあるため、再生時に再生波形にウネリ生じ
(これはコンター効果と呼ばれている)、磁気記録再生
装置の種類によっては不向きな場合ある。
【0006】かかる点に鑑み、本発明は、高い飽和磁束
密度と高い透磁率を有すると共に、再生時に再生波形に
うねりが生ぜず、高出力の得られる磁気ヘッドを提案し
ようとするものである。
密度と高い透磁率を有すると共に、再生時に再生波形に
うねりが生ぜず、高出力の得られる磁気ヘッドを提案し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、トラッ
ク幅方向に垂直な方向の厚みWががトラック幅Tより大
きい強磁性金属膜からなる一対の磁気コア4a、4bを
有する磁気ヘッドにおいて、一対の磁気コア4a、4b
はギャップ面及び媒体対向面Pに略平行な一軸異方性を
有することを特徴とする磁気ヘッドである。
ク幅方向に垂直な方向の厚みWががトラック幅Tより大
きい強磁性金属膜からなる一対の磁気コア4a、4bを
有する磁気ヘッドにおいて、一対の磁気コア4a、4b
はギャップ面及び媒体対向面Pに略平行な一軸異方性を
有することを特徴とする磁気ヘッドである。
【0008】第2の本発明は、第1の本発明において、
一対の磁気コア4a、4bは、金属磁性膜及び非磁性膜
を交互に積層した静磁結合膜から構成されてなることを
特徴とする磁気ヘッドである。
一対の磁気コア4a、4bは、金属磁性膜及び非磁性膜
を交互に積層した静磁結合膜から構成されてなることを
特徴とする磁気ヘッドである。
【0009】
【作用】第1の本発明によれば、一対の磁気コア4a、
4bはギャップ面及び媒体対向面Pに略平行な一軸異方
性を有するので、高い飽和磁束密度Bsと高い透磁率を
有すると共に、再生時に再生波形にうねりが生ぜず、高
出力が得られる。
4bはギャップ面及び媒体対向面Pに略平行な一軸異方
性を有するので、高い飽和磁束密度Bsと高い透磁率を
有すると共に、再生時に再生波形にうねりが生ぜず、高
出力が得られる。
【0010】
【実施例】図1を参照して、本発明の実施例の磁気ヘッ
ドを説明する。Hはこの磁気ヘッドを全体として示す。
この磁気ヘッドHは、トラック幅方向に垂直な方向の厚
みWがトラック幅Tより大きい強磁性金属膜からなる磁
気コア4a、4bを有し、その磁気コア4a、4bはギ
ャップ面(ギャップGの面)及び媒体対向面(磁気テー
プ対接面)Pに略平行な一軸異方性を有する。その磁気
コア4a、4bは、金属磁性膜及び非磁性膜を交互に積
層した静磁結合膜から構成されている。尚、ギャップG
は磁気ヘッドHの厚み方向に略一致する。
ドを説明する。Hはこの磁気ヘッドを全体として示す。
この磁気ヘッドHは、トラック幅方向に垂直な方向の厚
みWがトラック幅Tより大きい強磁性金属膜からなる磁
気コア4a、4bを有し、その磁気コア4a、4bはギ
ャップ面(ギャップGの面)及び媒体対向面(磁気テー
プ対接面)Pに略平行な一軸異方性を有する。その磁気
コア4a、4bは、金属磁性膜及び非磁性膜を交互に積
層した静磁結合膜から構成されている。尚、ギャップG
は磁気ヘッドHの厚み方向に略一致する。
【0011】この磁気コア4a、4bは面対称な形状を
有し、そのギャップGにはガラス等の薄い非磁性のギャ
ップ充填部材10が充填されている。図1では図示して
いないが、磁気コア4a、4bの中間部には、それぞれ
互いに衝合する極く僅かに突出する突出部が設けられ、
その一方の突出部にコイルが巻装されている。又、磁気
コア4a、4bの下端部にも、それぞれ互いに衝合する
極く僅かに突出する突出部が設けられている。
有し、そのギャップGにはガラス等の薄い非磁性のギャ
ップ充填部材10が充填されている。図1では図示して
いないが、磁気コア4a、4bの中間部には、それぞれ
互いに衝合する極く僅かに突出する突出部が設けられ、
その一方の突出部にコイルが巻装されている。又、磁気
コア4a、4bの下端部にも、それぞれ互いに衝合する
極く僅かに突出する突出部が設けられている。
【0012】1a、1bは非磁性フェライト、セラミッ
クス、結晶化ガラス等からなる互いに面対称な形状を有
する非磁性基板で、ギャップGと略垂直な方向から一対
の磁気コア4a、4bを挟む如くその両側に位置してい
る。そして、これら非磁性基板1a、1bと一対の磁気
コア4a、4bとの間に、磁気コア4a、4bをそのギ
ャップGと略同方向に各別に挟むガラス等からなる線対
称な形状を有する充填部材2a、2c;2b、2d及び
磁気コア4a、4bのギャップG付近をそのギャップG
と略同方向に挟むガラス等からなる面対称な形状を有す
る充填部材3a、3bが配されて一体化される。
クス、結晶化ガラス等からなる互いに面対称な形状を有
する非磁性基板で、ギャップGと略垂直な方向から一対
の磁気コア4a、4bを挟む如くその両側に位置してい
る。そして、これら非磁性基板1a、1bと一対の磁気
コア4a、4bとの間に、磁気コア4a、4bをそのギ
ャップGと略同方向に各別に挟むガラス等からなる線対
称な形状を有する充填部材2a、2c;2b、2d及び
磁気コア4a、4bのギャップG付近をそのギャップG
と略同方向に挟むガラス等からなる面対称な形状を有す
る充填部材3a、3bが配されて一体化される。
【0013】これら非磁性基板1a、1b及び充填部材
2a、2b、2c、2d;3a、3bが、一対の磁気コ
ア2a、2bの磁気テープ対向面(対接面)Pを含め
て、全体として、例えば、円柱面の磁気テープ対向面
(対接面)とされる。
2a、2b、2c、2d;3a、3bが、一対の磁気コ
ア2a、2bの磁気テープ対向面(対接面)Pを含め
て、全体として、例えば、円柱面の磁気テープ対向面
(対接面)とされる。
【0014】一対の磁気コア4a、4bは、上述したよ
うに金属磁性膜及び非磁性膜を交互に積層した静磁結合
膜から構成されるが、その金属磁性膜は、高飽和磁束密
度を有し、且つ、軟磁気特性に優れた強磁性合金材料が
使用され、これは結晶質でも非晶質であっても良い。
うに金属磁性膜及び非磁性膜を交互に積層した静磁結合
膜から構成されるが、その金属磁性膜は、高飽和磁束密
度を有し、且つ、軟磁気特性に優れた強磁性合金材料が
使用され、これは結晶質でも非晶質であっても良い。
【0015】使用可能な強磁性合金材料としては、例え
ば、Fe-Al-Si系合金、Fe-Si-Co系合金、Fe-Ni 系合金、
Fe-Al-Ge系合金、Fe-Ga-Ge系合金、Fe-Si-Ge系合金、Fe
-Si-Ga系合金、Fe-Si-Ga-Ru 系合金、Fe-Co-Si-Al 系合
金等が挙げられる。耐蝕性や耐磨耗性等の一層の向上を
図るために、上述の各合金材料に、例えば、Ti、Cr、M
n、Zr、Nb、Mo、Ta、W、Ru、Os、Rh、Ir、Re、Ni、P
d、Pt、Hf、V等の任意の1種類又は任意の複数種類を
添加することができる。
ば、Fe-Al-Si系合金、Fe-Si-Co系合金、Fe-Ni 系合金、
Fe-Al-Ge系合金、Fe-Ga-Ge系合金、Fe-Si-Ge系合金、Fe
-Si-Ga系合金、Fe-Si-Ga-Ru 系合金、Fe-Co-Si-Al 系合
金等が挙げられる。耐蝕性や耐磨耗性等の一層の向上を
図るために、上述の各合金材料に、例えば、Ti、Cr、M
n、Zr、Nb、Mo、Ta、W、Ru、Os、Rh、Ir、Re、Ni、P
d、Pt、Hf、V等の任意の1種類又は任意の複数種類を
添加することができる。
【0016】又、強磁性非晶質金属合金材料としては、
所謂アモルファス合金材料(例えば、Fe、Ni、Coのうち
の1つ以上の元素と、P、C、B、Siのうちの1つ以上
の元素とからなる合金、又は、これらを主成分としてA
l、Ge、Be、Sn、In、Mo、W、Ti、Mn、Cr、Zr、Hf、Nb
等のうちの1つ以上を含んだ合金等のメタル−メタロイ
ド系アモルファス合金、又は、Co、Hf、Zr等のうちの1
つ以上の遷移元素や希土類元素等を主成分とするメタル
−メタル系アモルファス合金)等が挙げられる。
所謂アモルファス合金材料(例えば、Fe、Ni、Coのうち
の1つ以上の元素と、P、C、B、Siのうちの1つ以上
の元素とからなる合金、又は、これらを主成分としてA
l、Ge、Be、Sn、In、Mo、W、Ti、Mn、Cr、Zr、Hf、Nb
等のうちの1つ以上を含んだ合金等のメタル−メタロイ
ド系アモルファス合金、又は、Co、Hf、Zr等のうちの1
つ以上の遷移元素や希土類元素等を主成分とするメタル
−メタル系アモルファス合金)等が挙げられる。
【0017】静磁結合膜を構成する非磁性膜の材料は、
例えば、Cr、Ti、W、Ptなどの非磁性金属や SiO2 、Al
2O3 等の酸化物やSiN 等の窒化物である。
例えば、Cr、Ti、W、Ptなどの非磁性金属や SiO2 、Al
2O3 等の酸化物やSiN 等の窒化物である。
【0018】かかる静磁結合膜の成膜方法としては、膜
厚制御性に優れたスパッタリング法、真空蒸着法、イオ
ンプレーティング法、イオンビーム法等に代表される真
空薄膜形成技術が採用され、又、メッキ技術による成膜
も可能である。
厚制御性に優れたスパッタリング法、真空蒸着法、イオ
ンプレーティング法、イオンビーム法等に代表される真
空薄膜形成技術が採用され、又、メッキ技術による成膜
も可能である。
【0019】以下に、図2及び図3を参照して、かかる
磁気ヘッドの製造方法を説明する。図2Aに示す如く、
非磁性フェライト、セラミックス、結晶化ガラス等の非
磁性基板1を用意する。図2Bに示す如く、この非磁性
基板1上に、金属磁性膜及び非磁性膜を交互に積層した
静磁結合膜4を形成する。この場合、矢印mの方向が磁
化容易軸となるように、磁場中膜作製や磁場中アニール
等により異方性を付与する。
磁気ヘッドの製造方法を説明する。図2Aに示す如く、
非磁性フェライト、セラミックス、結晶化ガラス等の非
磁性基板1を用意する。図2Bに示す如く、この非磁性
基板1上に、金属磁性膜及び非磁性膜を交互に積層した
静磁結合膜4を形成する。この場合、矢印mの方向が磁
化容易軸となるように、磁場中膜作製や磁場中アニール
等により異方性を付与する。
【0020】次に、図2Cに示す如く、非磁性基板1上
の静磁結合膜4に、フォトエッチング等により、磁化容
易軸mと略直交する方向に延在し、非磁性基板1の所定
深さまで達する所定幅の複数の溝5を所定間隔を置いて
平行に形成する。非磁性基板1上に残存する静磁結合膜
4の幅は、溝5の幅より狭くなっている。そして、静磁
結合膜4の残存部分の表面と同一平面を構成する如く、
各溝5内に、例えば、ガラスからなる充填部材2を充填
する。
の静磁結合膜4に、フォトエッチング等により、磁化容
易軸mと略直交する方向に延在し、非磁性基板1の所定
深さまで達する所定幅の複数の溝5を所定間隔を置いて
平行に形成する。非磁性基板1上に残存する静磁結合膜
4の幅は、溝5の幅より狭くなっている。そして、静磁
結合膜4の残存部分の表面と同一平面を構成する如く、
各溝5内に、例えば、ガラスからなる充填部材2を充填
する。
【0021】次に、図2Dに示す如く、各溝5内の各充
填部材2に、フォトエッチング等により、磁化容易軸m
と略直交する方向に延在し、各溝5の幅より狭く、各溝
5の深さより浅い所定幅及び所定深さの複数の溝と、こ
の複数の溝と略直交し、同じ深さの2本の溝とからなる
格子状の溝6を形成して、それぞれ静磁結合膜4の細い
部分及びその両側の充填部材2からなる2列の複数の島
状領域7を形成する。
填部材2に、フォトエッチング等により、磁化容易軸m
と略直交する方向に延在し、各溝5の幅より狭く、各溝
5の深さより浅い所定幅及び所定深さの複数の溝と、こ
の複数の溝と略直交し、同じ深さの2本の溝とからなる
格子状の溝6を形成して、それぞれ静磁結合膜4の細い
部分及びその両側の充填部材2からなる2列の複数の島
状領域7を形成する。
【0022】次に、図2Eに示す如く、2列の島状領域
のうちの一方の列の各島状領域7の周囲9を巻装する如
く、薄膜技術によりコイル8を形成する。そして、図3
に示す如く、図2Dに示す板状体及び図2Eに示す板状
体を、その各対応する島状領域7が対向するように接合
合体する。この場合、2つの板状体のコイル7の巻装さ
れた部分の上側の溝にガラス等のギャップ充填部材10
を充填する。そして、この2つの板状体が合体されて得
られたブロックの上面(ギャップ充填部材10の充填さ
れた側の面)を、2つの板状体の接合部が略母線方向と
一致する円筒面となるように研磨し、しかる後、このブ
ロックを接合部と略直交する方向で、充填部材2を2分
する如く、切断線9を以て切断することによって、図1
に示した磁気ヘッドHを得る。
のうちの一方の列の各島状領域7の周囲9を巻装する如
く、薄膜技術によりコイル8を形成する。そして、図3
に示す如く、図2Dに示す板状体及び図2Eに示す板状
体を、その各対応する島状領域7が対向するように接合
合体する。この場合、2つの板状体のコイル7の巻装さ
れた部分の上側の溝にガラス等のギャップ充填部材10
を充填する。そして、この2つの板状体が合体されて得
られたブロックの上面(ギャップ充填部材10の充填さ
れた側の面)を、2つの板状体の接合部が略母線方向と
一致する円筒面となるように研磨し、しかる後、このブ
ロックを接合部と略直交する方向で、充填部材2を2分
する如く、切断線9を以て切断することによって、図1
に示した磁気ヘッドHを得る。
【0023】因みに、一対の磁気コア4a、4bとして
単に金属磁性膜を用いた場合には、形状異方性のため図
2Cの工程で、磁化はトラック幅方向に対し垂直な方向
に向いてしまうが、実施例のように静磁結合膜を用いる
ときは、磁化容易軸をトラック幅方向に保ことができ
る。
単に金属磁性膜を用いた場合には、形状異方性のため図
2Cの工程で、磁化はトラック幅方向に対し垂直な方向
に向いてしまうが、実施例のように静磁結合膜を用いる
ときは、磁化容易軸をトラック幅方向に保ことができ
る。
【0024】又、実施例のように、薄膜技術によって、
コイル8を磁気コア4a、4bに巻装することから、メ
タルヘッドに比べて磁路を小さくすることができ、イン
ダクタンスが小さい分、巻線数を多くすることができる
ので、高出力の磁気ヘッドが得られる。
コイル8を磁気コア4a、4bに巻装することから、メ
タルヘッドに比べて磁路を小さくすることができ、イン
ダクタンスが小さい分、巻線数を多くすることができる
ので、高出力の磁気ヘッドが得られる。
【0025】更に、一対の磁気コア4a、4bにトラッ
ク幅方向が磁化容易軸となるように異方性が付与されて
いるので、磁束が流れる方向が常に一軸異方性と略垂直
になるため、ヘッド効率が高まり、高出力が得られる。
しかも、一対の磁気コア4a、4bの記録媒体(磁気テ
ープ)に相対する磁気ヘッドの面Pにおいては、そのエ
ッジがギャップGより十分遠いため、従来の薄膜ヘッド
のようなコンター効果は生じない。
ク幅方向が磁化容易軸となるように異方性が付与されて
いるので、磁束が流れる方向が常に一軸異方性と略垂直
になるため、ヘッド効率が高まり、高出力が得られる。
しかも、一対の磁気コア4a、4bの記録媒体(磁気テ
ープ)に相対する磁気ヘッドの面Pにおいては、そのエ
ッジがギャップGより十分遠いため、従来の薄膜ヘッド
のようなコンター効果は生じない。
【0026】
【発明の効果】上述せる第1の本発明によれば、トラッ
ク幅方向に垂直な方向の厚みがトラック幅より大きい強
磁性金属膜からなる一対の磁気コアを有する磁気ヘッド
において、一対の磁気コアはギャップ面及び媒体対向面
に略平行な一軸異方性を有するので、高い飽和磁束密度
Bsと高い透磁率を有すると共に、再生時に再生波形に
うねりが生ぜず、高出力の得られる磁気ヘッドを得るこ
とができる。
ク幅方向に垂直な方向の厚みがトラック幅より大きい強
磁性金属膜からなる一対の磁気コアを有する磁気ヘッド
において、一対の磁気コアはギャップ面及び媒体対向面
に略平行な一軸異方性を有するので、高い飽和磁束密度
Bsと高い透磁率を有すると共に、再生時に再生波形に
うねりが生ぜず、高出力の得られる磁気ヘッドを得るこ
とができる。
【0027】上述せる第2の本発明によれば、第1の本
発明において、一対の磁気コアは、金属磁性膜及び非磁
性膜を交互に積層した静磁結合膜からなるので、第1の
効果に加えて、はギャップ面及び媒体対向面に略平行な
一軸異方性を有する一対の磁気コアを備えた磁気ヘッド
を容易且つ確実に得ることができる。
発明において、一対の磁気コアは、金属磁性膜及び非磁
性膜を交互に積層した静磁結合膜からなるので、第1の
効果に加えて、はギャップ面及び媒体対向面に略平行な
一軸異方性を有する一対の磁気コアを備えた磁気ヘッド
を容易且つ確実に得ることができる。
【図1】本発明の実施例の磁気ヘッドを示す斜視図
【図2】実施例の磁気ヘッドの製造方法を示す工程図
【図3】実施例の磁気ヘッドの製造方法の最終工程を示
す斜視図
す斜視図
H 磁気ヘッド G ギャップ P 媒体対向面 1a 非磁性基板 1b 非磁性基板 1 非磁性基板 2a 充填部材 2b 充填部材 2c 充填部材 2d 充填部材 2 充填部材 3a 充填部材 3b 充填部材 3 充填部材 4a 磁気コア(静磁結合膜) 4b 磁気コア(静磁結合膜) 4 静磁結合膜 5 溝 6 溝 7 島状領域 8 コイル 9 切断線 10 ギャップ充填部材
Claims (2)
- 【請求項1】 トラック幅方向に垂直な方向の厚みがト
ラック幅より大きい強磁性金属膜からなる一対の磁気コ
アを有する磁気ヘッドにおいて、 上記一対の磁気コアはギャップ面及び媒体対向面に略平
行な一軸異方性を有することを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、 上記一対の磁気コアは、金属磁性膜及び非磁性膜を交互
に積層した静磁結合膜から構成されてなることを特徴と
する磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31696794A JPH08180307A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31696794A JPH08180307A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08180307A true JPH08180307A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18082938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31696794A Pending JPH08180307A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08180307A (ja) |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP31696794A patent/JPH08180307A/ja active Pending
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