JPH0817995B2 - 粉体塗装装置 - Google Patents

粉体塗装装置

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JPH0817995B2
JPH0817995B2 JP61314798A JP31479886A JPH0817995B2 JP H0817995 B2 JPH0817995 B2 JP H0817995B2 JP 61314798 A JP61314798 A JP 61314798A JP 31479886 A JP31479886 A JP 31479886A JP H0817995 B2 JPH0817995 B2 JP H0817995B2
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coating material
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省三 岩崎
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、粉体塗料を加熱したワークに付着させて塗
装する粉体塗装装置に関する。
「従来の技術」 従来、粉体塗装装置として、所要温度に加熱したワー
クを回転させておき、その状態でワークに向けて粉体塗
料を落下させて吹付けるようにした粉体塗装装置が知ら
れている(特開昭48−60763号公報)。
上記粉体塗装装置においては、ワークに吹付ける粉体
塗料の供給量を高精度に管理する必要があり、そのため
に粉体塗料を貯留するホッパの下部にスクリュー・フィ
ーダを設けている。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、スクリュー・フィーダを用いた場合に
は、粉体塗料の搬送方向が水平方向となるので、粉体塗
装装置の横方向寸法が大きくなるという欠点がある。
「問題点を解決するための手段」 本発明はそのような事情に鑑み、ワークを吊下した状
態で保持する水平位置と該ワークを上記吊下した状態か
ら水平方向に揺動させた状態で保持する揺動位置とに移
動される揺動手段と、この揺動手段に所要温度に加熱さ
れたワークを供給するワークの供給手段と、上記揺動手
段によって揺動位置に位置されたワークに係合して該ワ
ークを回転駆動するとともに、ワークが水平位置に移動
されるとその係合が離脱されるワーク回転駆動手段と、 上記揺動位置に位置されたワークの上方に位置して粉
体塗料を貯留するホッパと、このホッパ内に設けた上下
2つのホッパ部と、この上下2つのホッパ部の間に配置
した筒状体と、この筒状体内に回転自在に密嵌合した回
転体と、この回転体を回転駆動するモータと、上記筒状
体の上下位置に軸方向に沿って形成した、上方のホッパ
部内に連通するスリットと下方のホッパ部に連通するス
リットと、上記回転体の外周面に軸方向に沿って形成さ
れ、上方のスリットから粉体塗料を受取るとともに該粉
体塗料を下方のスリットに排出する、所要の容積を有す
る計量溝と、上記ホッパの下方に設けられ、下方のホッ
パ部から上記揺動位置に位置されたワークに吹付けられ
た粉体塗料を回収する回収槽と、この回収槽で回収した
粉体塗料を上方のホッパ部に循環供給する供給手段と、 さらに上記粉体塗料が吹付けられたワークを上記揺動
手段から排出するワークの受渡し装置とを備えることを
特徴とする粉体塗料装置を提供するものである。
「作用」 上記構成によれば、ワークの供給手段から揺動手段に
供給された所要温度のワークは、該揺動手段によって水
平位置から揺動位置に移動されてその状態に保持され、
かつその揺動位置では、ワークはワーク回転駆動手段に
係合することになる。これによりワークはワーク回転駆
動手段によって回転駆動することができ、かつ下方のホ
ッパ部から上記揺動位置に位置されたワークに粉体塗料
が吹付けられて塗装が行なわれることになる。そしてそ
の後、上記揺動手段によってワークが揺動位置から水平
位置に復帰されるとワークとワーク回転駆動手段との係
合が離脱され、さらに上記粉体塗料が吹付けられたワー
クはワークの受渡し装置により上記揺動手段から排出さ
れるようになる。
また上記ワークに粉体塗料が吹付けられて塗装が行な
われる際には、粉体塗料を所要の容積を有する計量溝に
よって計量しているので、上記モータによって回転体の
回転速度を制御することにより、下方のスリットおよび
下方のホッパ部を介してワークに吹付けられる粉体塗料
の供給量を高精度に管理することができ、しかもかかる
計量手段を実質的に筒状体とその内部の回転体とから構
成しているので、きわめてコンパクトに構成することが
できる。
「実施例」 以下図示実施例について本発明を説明すると、第3図
ないし第5図において、棒状のワーク1(第7図参照)
を保持してそれを吊下するホルダ2は、2つの部材2a、
2bから構成してあり、各部材2a、2bの下端部に形成した
半割筒状部内に上記ワーク1の上端円筒部を嵌合して両
部材2a、2bをボルト3で締付けることにより、このホル
ダ2に上記ワーク1を連結している。また上記ホルダ2
には上下に2つの環状溝2c、2dを形成してあり、さらに
上端面に十字形の係合突起2eを形成している。
上記ホルダ2に形成された下方の環状溝2dは、第1
図、第2図に示すように、機枠5に一直線に形成した係
合溝6に人手又は適宜の搬送装置によって係合され、第
1ワーク搬送手段7によって、上記ワーク1を吊下した
状態でその係合溝6に沿って間欠的に搬送されるように
なっている。
上記第1ワーク搬送手段7は、上記係合溝6の上方に
それに沿って配設固定したシリンダ装置8を備えてお
り、第2図に示すように、このシリンダ装置8によって
上記係合溝6に沿って往復作動される作動部材9に所定
の間隔で複数個の係合爪10を取付けている。
上記各係合爪10は、通常は下方に向いて上記ホルダ2
に係合可能な状態となっており、その下方位置から、第
2図において反時計方向のみに、ほぼ90度回転できるよ
うになっている。
したがって、上記シリンダ装置8によって各係合爪10
が右行された際には、各係合爪10は各ホルダ2に係合し
てそれを一体に右行させ、また上記シリンダ装置8によ
って各係合爪10が左行された際には、各係合爪10は反時
計方向に回転して各ホルダ2をその位置に残したままそ
れを越えて左行するようになる。その結果、各ホルダ2
は、上記シリンダ装置8による各係合爪10の往復作動に
よって順次所定距離ずつ間欠的に右方に搬送されるよう
になる。
上記係合溝6の下方位置には、ホルダ2の間欠的な停
止位置に一致させて、それに吊下されたワーク1にプラ
イマを塗布するプライマ塗布手段12を設けている。
このプライマ塗布手段12は、プライマを収容した容器
13と、この容器13を昇降させるシリンダ装置14とを備え
ており、このシリンダ装置14により、上記第1ワーク搬
送手段7によって間欠的に搬送されるホルダ2が停止さ
れた際に上記容器13を昇降させ、それによって相対的に
ワーク1を容器13内のプライマに浸漬させることができ
るようにしている。
上記機枠5に形成した係合溝6は、第1図に示すよう
に、その右方端部が直角に折曲って係合溝16に連続して
おり、その折曲部分に係合溝16の長手方向に向けて配設
したシリンダ装置17は、上記シリンダ装置8とともに上
記第1ワーク搬送手段7を構成し、上記シリンダ装置8
によって折曲部まで間欠的に搬送されてきたホルダ2を
係合溝16に沿って前進させることができるようになって
いる。
上記シリンダ装置17はそのピストンロッドの先端に、
上記ホルダ2の上方の環状溝2cに係合してそれを吊下す
る第1フォーク18を備えており、その第1フォーク18で
ホルダ2を吊下した状態でそれを上記係合溝16から押出
し、さらにその前方に設けた搬入搬出手段19に受渡すこ
とができるようになっている。
上記搬入搬出手段19は、上記第1フォーク18からのホ
ルダ2を受取ってそれをワーク1とともに加熱炉20内に
搬入し、また加熱炉20によって加熱されたワーク1をそ
の加熱炉20から搬出し、上記第1フォーク18に対向した
位置に位置している第2ワーク搬送手段21の第2フォー
ク22にその加熱されたワーク1を受渡すことができるよ
うになっている。この第2フォーク22は、後に詳述する
ようにシリンダ装置23によって進退動されるようになっ
ており、上記シリンダ装置23と搬入搬出手段19とによっ
て、所要温度に加熱されたワーク1を第2フォーク22に
供給するワークの供給手段が構成されている。
上記搬入搬出手段19は、第6図、第7図に示すよう
に、上記第1フォーク18によって上方の環状溝2cが保持
されて供給されたホルダ2の下方の環状溝2dを把持する
把持手段26と、この把持手段26を大きく進退動させて把
持手段26で把持したホルダ2を上記加熱炉20内に搬入さ
せ、また加熱炉20内からホルダ2を搬出させるメインシ
リンダ装置27(第7図)とを備えている。
さらに上記搬入搬出手段19は、上記把持手段26が加熱
炉20からホルダ2を搬出し、かつそのホルダ2を上記第
2フォーク22が保持した際に、把持手段26を僅かに後退
させて上記第2フォーク22によるホルダ2の搬出を許容
させるためのサブシリンダ装置28を備えている。
上記把持手段26はサブプレート29上に設けられ、この
サブプレート29に固定した固定爪30と、この固定爪30に
対して開閉自在に設けた把持爪31と、この把持爪31を開
閉させる開閉シリンダ装置32とを備えている。そして上
記把持爪31が開放されている状態において、上記第1フ
ォーク18により上方の環状溝2cが保持された状態でホル
ダ2が供給されると、上記開閉シリンダ装置32により把
持爪31が閉じられてホルダ2の下方の環状溝2dを把持す
ることができるようになっている。
また、上記サブシリンダ装置28は上記サブプレート29
を進退動させるようになっており、それらサブシリンダ
装置28とサブプレート29とはメインプレート33上に設け
られ、このメインプレート33は上記メインシリンダ装置
27によって進退動されるようになっている。
次に、上記加熱炉20は、第2図,第6図に示すよう
に、シリンダ装置36によって開閉される扉37を備えてお
り、その内部に図示しないモータによって水平面内で間
欠的に回転駆動される回転体38を備えている。この回転
体38はその外周部等間隔位置に上記ホルダ2の上方の環
状溝2cに係合する係合部38aを備えており、上記把持手
段26から受渡されたホルダ2を保持して間欠的に搬送し
つつワーク1を加熱できるようになっている。
そして、上記搬入搬出手段19の把持手段26とのワーク
受渡し位置を除いて、回転体38の外周に円弧状のガイド
39を取付けてあり、上記係合部38aで保持したホルダ2
がそこから脱落することがないようにしている。
以上の構成において、上記搬入搬出手段19は、先ず加
熱炉20内の回転体38から既に加熱されたホルダ2を搬出
してそれを下流側の第2フォーク22に受渡した後、上流
側の第1フォーク18から新たなホルダ2を受取ってそれ
を加熱炉20内の回転体38に搬入するようになる。
すなわち、上記開閉シリンダ装置32により把持爪31が
開放され、またサブシリンダ装置28によってサブプレー
ト29および把持手段35が前進端位置に移動されている状
態において、上記シリンダ装置36によって加熱炉20の扉
37が開放されると、上記メインシリンダ装置27によって
メインプレート33が前進されて把持爪31が加熱炉20内に
進入される。
そして、開放された把持爪31と固定爪30との間に、回
転体38の係合部38aに保持されたホルダ2の下方の環状
溝2dが相対的に挿入されると、上記開閉シリンダ装置32
により把持爪31が閉じられてホルダ2を保持し、次にメ
インシリンダ装置27によりメインプレート33が後退され
てホルダ2を上記係合部38aから離脱させて加熱炉20内
から搬出する。この後、上記シリンダ装置36によって加
熱炉20の扉37が閉鎖される。
上記サブプレート29が前進端に位置している状態でメ
インプレート33が後退端となると、下流側の第2フォー
ク22が前進されて上記ホルダ2の上方の環状溝2cに係合
する。すると上記開閉シリンダ装置32により把持爪31に
よるホルダ2の把持が開放され、引続きサブシリンダ装
置28によってサブプレート29が前進端から後退される
と、上記第2フォーク22が後退可能な状態となる。
この状態となると、上記ホルダ2を保持した第2フォ
ーク22がシリンダ装置23によって後退されて、上記加熱
炉20内で加熱されたワーク1を上記把持手段26から完全
に受取り、また第2フォーク22が後退されると、上記把
持爪31が開放されたまま再びサブプレート29が前進端ま
で移動される。
上記把持爪31が開放されたままサブプレート29が前進
端まで移動されると、上流側の第1フォーク18が前進さ
れてそれに保持したホルダ2を把持爪31と固定爪30との
間に挿入し、次に上記開閉シリンダ装置32により把持爪
31が閉じられて上記ホルダ2を把持する。
この後、上記加熱炉20の扉37が開放されると、メイン
シリンダ装置27が作動されて把持手段26で把持したホル
ダ2を上記加熱炉20内に搬入し、既にホルダ2が搬出さ
れて空となった係合部38aにそのホルダ2を供給する。
そしてホルダ2を係合部38aに係合させた状態で把持
爪31が開放されると、メインプレート33が後退位置まで
後退されて把持手段26が加熱炉20内から搬出され、次に
シリンダ装置36によって再び加熱炉20の扉37が閉じられ
る。
この状態では、メインプレート33は後退端に位置し、
サブプレート29は前進端に位置し、かつ把持爪31は開放
状態となっているので、それらは最初の状態に復帰し、
また上記回転体38は各係合部38aの間隔分だけ間欠的に
回転されて、既に加熱が終了した次のワーク1およびホ
ルダ2を排出位置に位置させるようになる。
そして以上の作動説明から理解されるように、上記搬
入搬出手段19は端にホルダ2を加熱炉20内に出し入れす
るだけなので、ホルダの搬送手段がそれと一体的に加熱
炉内を通過して加熱される従来装置に比較して、加熱炉
20の熱効率を高くすることができ、ランニングコストの
低減を図ることが可能となる。
然して、上述した下流側の第2フォーク22は、第8図
に示すように、可動プレート42上にピン43によって上下
に揺動可能に取付けてあり、かつ上記可能プレート42は
支持プレート44上に上記搬入搬出機構19側に向けて進退
動自在に取付けている。
そして上記支持プレート44に可動プレート42を跨がら
せて支持ブラケット45を取付け(第9図)、この支持ブ
ラケット45に上記シリンダ装置23を取付けてこれを上記
可動プレート42に連動させている。
上記第2フォーク22は通常は水平状態に位置してお
り、その状態で上記シリンダ装置23によって進退動され
て、上述したようにホルダ2を受取ることができるよう
になっている。そして上記第2フォーク22には、そのホ
ルダ2の保持位置に、ホルダ2の上下の円筒面に当接し
てその回転を支持するローラ46を設けている。
上記支持プレート44は、第1図に示すように、前述し
た係合溝6と平行に配設した2本のガイドレール47に摺
動自在に取付けてあり、その支持プレート44に図示しな
いモータに連動させた無端チエン48(第8図)を連結し
ている。
上記支持プレート44は無端チエン48によりガイドレー
ル47に沿って進退動され、上述した加熱炉20から搬出さ
れたホルダ2を受取る受取り位置Aと、ワーク1に粉体
塗装を施す塗装位置Bと、さらに塗装を完了したワーク
1を下流側の搬送手段に受渡す受渡し位置Cとに移動さ
れるようになっている。
上記塗装位置Bには粉体塗装手段52を設けてあり、こ
の粉体塗装手段52は、第10図に示すように、粉体塗料を
収容するホッパ53と、このホッパ53からワーク1に自重
によって吹付けられる粉体塗料を回収する回収槽54と、
さらに回収槽54で回収した粉体塗料を再び上記ホッパ53
に循環供給する供給手段55とを備え、また、上記支持ブ
ラケット45に設けられてワーク1を回転させるワーク回
転駆動手段56を備えている。
上記回収槽54は機枠5に昇降自在に設けられており、
上記第2フォーク22に吊下されたワーク1がその回収槽
54の上方に搬入されて停止されると、機枠5と回収槽54
との間に設けた昇降シリンダ装置57によって上昇され、
その内部に上記ワーク1を収容することができるように
なっている。
ところで、上記第2フォーク22には、第8図に示すよ
うに、その下部両側にアーム60を一体に設けるととも
に、各アーム60の先端にカムフォロワ61を設けている。
各アーム60の先端に設けたカムフォロワ61は、第10図に
示すように、機枠5に昇降自在に設けた昇降杆62の上端
に当接可能となっており、またこの昇降杆62の下端は上
記回収槽54に取付けたカム部材63に当接可能となってい
る。
そして上記シリンダ装置57によって上記回収槽54が上
昇された際には、そのカム部材63をカムフォロワ61に当
接させ、かつその上昇に伴なって上記第2フォーク22を
上記ピン43を中心として揺動させ、それによって第2フ
ォーク22に吊下したワーク1を想像線で示すように傾斜
させることができるようにしている。したがって本実施
例では、上記第2フォーク22、ピン43、アーム60、カム
フォロワ61、回収槽54に設けたカム部材63、および上記
回収槽54を昇降させる昇降シリンダ57によって、ワーク
を吊下した状態で保持する水平位置と該ワークを上記吊
下した状態から水平方向に揺動させた状態で保持する揺
動位置とに移動される揺動手段が構成されている。
また上記支持プレート44に設けた支持ブラケット45に
は、第2フォーク22を進退動させるシリンダ装置23の上
方位置に、上記ワーク回転駆動手段56を構成するモータ
64を斜めに取付けてあり、そのモータ64の回転軸先端
に、上記ホルダ2の上端面に形成した十字形の係合突起
2eに係合する係合クラッチ65を取付けている。
したがって、上述したように第2フォーク22をピン43
を中心として揺動させた際には、ホルダ2の係合突起2e
は上記係合クラッチ65に係合するようになり、この状態
でモータ64を回転駆動することにより、ホルダ2および
ワーク1を、前述したローラ46でホルダ2の円筒面を支
持した状態で、回転駆動することができる。
他方、上記ホッパ53は、第11図、第12図に示すよう
に、上下に2つのホッパ部53a、53bを備えており、上下
のホッパ部53aの下端開口部に筒状体66を取付け、かつ
その筒状体66内に回転体67を回転自在に密嵌合してい
る。この回転体67は、第12図に示すように、これに取付
けたスプロケット68、このスプロケット68に掛渡したチ
エン69、およびそのチエンに噛合するスプロケット70を
介してモータ71に連動している。
また上記筒状体66の上下位置に、上方のホッパ部53a
内に連通するスリット72と下方のホッパ部53bに連通す
るスリット73とをそれぞれ軸方向に沿って形成するとと
もに、回転体67の外周面に軸方向に沿ってそれぞれ所要
の容積を有する複数本の計量溝74を形成している。
したがって上記モータ71によって回転体67を回転させ
た際には、上方のホッパ部53a内の粉体塗料がスリット7
2を介して回転体67内の計量溝74に流入し、さらに回転
体67の回転によりその計量溝74が下方のスリット73に重
合すると、計量溝74内の粉体塗料が下方のホッパ部53b
内に流入するようになる。そして上記回転体67の回転速
度を適宜に設定することにより、上方のホッパ部53aか
ら下方のホッパ部53bへの粉体塗料の供給量を調整する
ことができる。
さらに、上記下方のホッパ部53bの開口部にはこれを
開閉するシャッタ75を設けている。このシャッタ75は上
記ホッパ部53bにピン76を介して揺動自在に取付けてあ
り、かつこのシャッタ75とホッパ部53bとの間にシリン
ダ装置77を設けてこのシリンダ装置77でそのシャッタ75
を往復揺動させることにより、上記ホッパ部53bの開口
部を開閉できるようにしている。
次に、上記下方のホッパ部53bの開口部から落下され
て下方の回収槽54で回収された粉体塗料を上方のホッパ
部53aに循環供給する前述の供給手段55は、第10図に示
すように、回収層54の底部とホッパ部53aの上部とを連
通する可撓性を有する導管80と、一端を真空ポンプ81の
吸込口に接続し、他端を上記ホッパ部53a内上部に設け
た迷路82およびスクリーン83を介してホッパ部53a内に
連通させた導管84とを備えている。
上記可撓性を有する導管80は回収槽54の昇降を許容
し、また上記真空ポンプ81は上記シャッタ75が閉じられ
ている状態で運転されて、回収槽54内に回収された粉体
塗料を負圧により導管80を介してホッパ部53内に吸引す
るようになっている。その際、導管80からホッパ部53内
に吸引された粉体塗料は、上記迷路82によって大部分が
吸引空気流から分離されて下方に落下し、また迷路82内
に流入した粉体塗料は上記スクリーン83によって真空ポ
ンプ81内に吸引されるのが防止される。
したがって以上の構成において、前述したように、上
記第2フォーク22が受取り位置Aにおいて加熱炉20から
搬出されたホルダ2を受取ると、その第2フォーク22は
上記受取り位置Aから塗装位置Bまで移動される。
この際には、上記ホッパ53のシャッタ75は閉じられて
おり、また回収槽54は下降端位置に位置している。そし
て上記第2フォーク22が上記塗装位置Bとなって第2フ
ォーク22に保持されたワーク1が回収槽54の上方に位置
すると、回収槽54が昇降シリンダ装置57によって上昇さ
れてその内部に上記ワーク1を収容する。
上記回収槽54が上昇されると、これに取付けたカム部
材63が上記第2フォーク22に取付けたカムフォロワ61に
係合してそれを上昇させ、その上昇に伴なって上記第2
フォーク22を上方に揺動させる。これにより第2フォー
ク22に保持されたホルダ2の係合突起2eがモータ64に連
動する係合クラッチ65に係合し、またワーク1はホッパ
部53の下方位置で傾斜状態となる。
この状態となると、上記モータ64が回転駆動されてホ
ルダ2およびワーク1を回転させる。また、ホッパ部53
に設けたモータ71が起動されて回転体67を回転させ、そ
の回転速度に応じて上方のホッパ部53a内の粉体塗料を
下方のホッパ部53bに供給するとともに、シリンダ装置7
7によりシャッタ75が開放されて下方のホッパ部53b内の
粉体塗料が上記回転しているワーク1に自重によって吹
付けられる。
この際、回転しているワーク1には第12図の斜線で示
す範囲に粉体塗料が付着されるようになり、その塗料の
付着境界線85は、ホッパ部53bからの粉体塗料の落下状
態を実質的に一定に維持することにより、実質的に直線
となるように塗料を付着させることができる。
そして上記粉体塗料とワーク1との接触時間は塗装面
全域で実質的に一定となるので、塗料の膜厚の均一化を
図ることができ、しかも本実施例においてはワーク1を
傾斜させているので、そのワーク1の下端面1aに粉体塗
料が付着することが阻止できる。なお、その下端面1aに
粉体塗料を付着させる必要がある場合には、その下端面
1aに向けて粉体塗料を吹付けるブロワを設けてもよい。
以上のようにして粉体塗料のワーク1への吹付けが終
了すると、回転体67の回転が停止されるとともにシャッ
タ75が閉鎖され、またワーク1の回転が停止される。こ
の状態となると、回収槽54が降下されると同時に、それ
に伴なって第2フォーク22が傾斜状態から水平状態へ復
帰される。
そして上記回収層54が下降端位置となると真空ポンプ
81が起動され、回収槽54内の粉体塗料を負圧により導管
80を介して上方のホッパ部53a内に吸引し、新たなワー
ク1が回収層54内に搬入されるまでにその作業を終了し
て上記真空ポンプ81の運転が停止される。
他方、粉体塗料の塗装が終了したワーク1は、上記第
2フォーク22が塗装位置Bから受渡し位置Cへ移動する
ことによって上記回収層54から搬出され、その第2フォ
ーク22が上記受渡し位置Cとなると、これに保持された
ホルダ2は第2フォーク22から離脱されて、第1図に示
す受渡し装置88を介して冷却コンベヤ89に受渡される。
そしてホルダ2が離脱された第2フォーク22は、上記
受渡し位置Cから塗装位置Bを越えて元の受取り位置A
まで復帰され、再びその受取り位置Aで加熱炉20から取
出された新たなワーク1を受取るようになる。
次に、上記受渡し位置Cには、上述した機枠5に上記
ホルダ2の下方の環状溝2dに係合する係合溝90を形成し
ている。この係合溝90は、上記第2フォーク22に保持さ
れて搬送されるホルダ2の環状溝2dに係合可能な位置か
ら、第2フォーク22側から離れる方向に斜めに形成して
あり、その傾斜部の先端部から上記第2フォーク22の移
動方向に沿って平行に形成している。
この受渡し位置Cに設けた上記受渡し装置88は、上記
第2フォーク22の移動方向に平行に配設したシリンダ装
置91と、そのピストンロッド先端に取付けた押圧部材92
とを備えており、この押圧部材92によってホルダ2を上
記係合溝90に沿って移動させることができるようにして
いる。
また上記冷却コンベヤ89は、水平面内で間欠的に循環
走行される無端チエン93と、このチエン93に所定間隔毎
に設けられ、上記ホルダ2の上方の環状溝2cに係合して
それを保持可能なブラケット94とを備えており、各ブラ
ケット94は上記係合溝90に対向した位置で停止して、上
記受渡し装置88によって移動されてきたホルダ2を受取
ることができるようになっている。
したがって、上記ホルダ2が第2フォーク22に保持さ
れて受渡し位置Cまで搬送されてくると、上記ホルダ2
の下方の環状溝2dが係合溝90に係合し、そのホルダ2は
第2フォーク22の移動に伴なって係合溝90の傾斜部分に
より第2フォーク22に対し相対的に前方に移動されてそ
れから離脱されるようになる。
そしてホルダ2が第2フォーク22から離脱されると、
上記受渡し装置88のシリンダ装置91が作動されて押圧部
材92がそのホルダ2を係合溝90に沿って移動させ、係合
溝90の前方で待機している冷却コンベヤ89のブラケット
94に上記ホルダ2を受渡す。この後、冷却コンベヤ89は
間欠的にホルダ2を搬送し、その間にワーク1は徐々に
冷却されるようになる。
「発明の効果」 以上のように、本発明によれば、粉体塗料を所要の容
積を有する計量溝によって計量しているので、モータに
よって上記計量溝を形成した回転体の回転速度を制御す
ることにより下方のワークに吹付けられる粉体塗料の供
給量を高精度に管理することができ、しかもかかる計量
手段を実質的に筒状体とその内部の回転体とから構成し
ているので、きわめてコンパクトに構成することができ
るという効果が得られる。また、ワークの揺動手段への
供給および排出はワークの吊下状態で行なうことがで
き、また上記揺動手段によってワークを水平位置から揺
動位置に移動させてワーク回転駆動手段に係合させるよ
うにしているので、ワークの供給、回転駆動および排出
を円滑かつ容易に行なうことができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す平面図、第2図は第1
図の正面図、第3図はホルダ2を2部材2a、2bに分解し
て示す部分断面正面図、第4図は第3図の部材2bの右側
面図、第5図はホルダ2の上端面図、第6図は第1図の
要部の拡大平面図、第7図は第6図の部分断面正面図、
第8図は第1図のVIII−VIII線に沿う断面図、第9図は
第8図の右側面図、第10図は第1図のX方向矢視図、第
11図は第10図のXI−XI線に沿う半断面図、第12図は第11
図のXII−XII線に沿う断面図である。 1……ワーク、2……ホルダ 7……第1ワーク搬送手段、19……搬入搬出手段 20……加熱炉、52……粉体塗装手段 53……ホッパ、54……回収槽 55……供給手段、56……ワーク回転駆動手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを吊下した状態で保持する水平位置
    と該ワークを上記吊下した状態から水平方向に揺動させ
    た状態で保持する揺動位置とに移動される揺動手段と、
    この揺動手段に所要温度に加熱されたワークを供給する
    ワークの供給手段と、上記揺動手段によって揺動位置に
    位置されたワークに係合して該ワークを回転駆動すると
    ともに、ワークが水平位置に移動されるとその係合が離
    脱されるワーク回転駆動手段と、 上記揺動位置に位置されたワークの上方に位置して粉体
    塗料を貯留するホッパと、このホッパ内に設けた上下2
    つのホッパ部と、この上下2つのホッパ部の間に配置し
    た筒状体と、この筒状体内に回転自在に密嵌合した回転
    体と、この回転体を回転駆動するモータと、上記筒状体
    の上下位置に軸方向に沿って形成した、上方のホッパ部
    内に連通するスリットと下方のホッパ部に連通するスリ
    ットと、上記回転体の外周面に軸方向に沿って形成さ
    れ、上方のスリットから粉体塗料を受取るとともに該粉
    体塗料を下方のスリットに排出する、所要の容積を有す
    る計量溝と、上記ホッパの下方に設けられ、下方のホッ
    パ部から上記揺動位置に位置されたワークに吹付けられ
    た粉体塗料を回収する回収槽と、この回収槽で回収した
    粉体塗料を上方のホッパ部に循環供給する供給手段と、 さらに上記粉体塗料が吹付けられたワークを上記揺動手
    段から排出するワークの受渡し装置とを備えることを特
    徴とする粉体塗料装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS524348B2 (ja) * 1971-12-01 1977-02-03
JPS4930918U (ja) * 1972-06-19 1974-03-16
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