JPH08179422A - 陰画フィルムユニットを保持するカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムカセット内のフィルムを陰画フィル
ムユニットだけに限ることで価格を低下し、便宜を向上
させるとともに、衝撃による陰画フィルムユニットの過
早排出を防止できるカセットを提供する。 【解決手段】 このカセット１０には陰画フィルムユニ
ット４８だけが収容される。カセットの前壁３４に露光
開口３６が、また前端壁２８に出口開口４４が形成され
る。カセット内部に配置されたばねプラテン５０に、フ
ィルムユニットが重ねて配置される。フィルムユニット
の上側には、使用時に取り外される遮光用の覆いスライ
ド４２が配置される。露光が行われる毎に、カバーに形
成されたピック開口３８を通してピック４０を挿入し、
フィルムユニット４８を出口開口４４から排出する。現
像はその後に別途行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は１つまたはそれ以上
の陰画フィルムユニット収容するフィルムカセットに関
する。このカセットはカメラに装着されて、陰画フィル
ムユニットが露光された後、カセットから排出される。

【０００２】

【従来の技術】インスタント写真の分野では、自動現像
の引き剥がし式フィルムユニットは周知である。各々の
フィルムユニットは、被写体の陰画像を形成する陰画シ
ートすなわち感光シートと、被写体の陽画像を形成する
受像層と、破断される処理液容器とを含んでなる。陽画
像は、処理液を収容した容器が破断されてその内容液が
陽画シートと潜像の形成された陰画シートとの間に拡が
った後で、周知の拡散転写法によって陽画シートに形成
される。

【０００３】上述した形式のフィルムユニットは、典型
的には小型で繰り返して露光の行われるインスタント形
式の写真カメラによって露光されるか、またはラージフ
ォーマット（ｌａｒｇｅ ｆｏｒｍａｔ）のフィルム処
理設備で個別に処理される。カメラで複合シート（陽画
シートおよび陰画シートの両方）として使用される場合
には、１０個程の数のフィルムユニットが１つの遮光フ
ィルムパック、すなわちカセット、に与えられる。フィ
ルムユニットは、フィルムカセット内に配置された圧力
プレートの一方の側に陽画シートの積層体が配置され、
他方の側に陰画シートの積層体が配置されて、重ねた状
態でカセット内部に取り付けられる。これらのフィルム
ユニットは圧力プレートによって適当な露光位置に順次
に押圧される。

【０００４】１つのカセット内に１０個程の数の複合フ
ィルムユニットを保持したフィルムカセットは高価で不
便であることが、問題となっている。インスタント写真
が携帯カメラを目標とする場合には、この問題の解決策
はこれまでなかった。このような高価さを減じて便宜を
向上させる１つの方法は、フィルムカセット内のフィル
ムを陰画フィルムシートだけに限ることであるとの結論
を得た。この構造は、陽画フィルムシートおよび陰画フ
ィルムシートの両方を収容するカセットと同等寸法の１
つのカセット内に、非常に多数の陰画シートを収容でき
るようにする。この点に関して、従来の大判フィルムで
は、または現場での現像が不要の場合には、現像処理を
カメラの外部で完遂できることに留意しなければならな
い。この特徴は、非常に多数の陰画フィルムシートを収
容して陽画フィルムシートは収容しないフィルムカセッ
ト、例えば２５〜３５の陰画フィルムシートを１つのカ
セットに収容したフィルムカセット、を使用できる機会
を与えている。このような構成による経済的な利益は明
白である。陰画フィルムシートが例えば大判環境にて露
光された後、それらの陰画フィルムシートは遮光容器
（転写カセットとすることができる）に通常のように収
容されるのであり、転写カセット内には単独露光フィル
ムまたは複数組露光フィルムが収容されて現像装置へ搬
送され、適当な方法で現像される。

【０００５】ポラロイド・コーポレーション社製の携帯
カメラ装置に一般に使用されているような通常の引き剥
がし自動現像式フィルムにおいては、各々の陽画／陰画
フィルムユニットの組み合わせ体は、その前端に取り付
けられた引っ張りタブを含んでなる。このタブは、フィ
ルム露光後にそのフィルムの処理を開始させるために、
カメラの使用者により１対の通常の押し延ばしローラー
を通して引き出される。自動現像フィルムの手操作によ
る処理にとっては有効であるが、このようなタブの配備
は例えば自動フィルム処理装置においては残すことがで
きない。

【０００６】同様に、ポラロイド・コーポレーション社
からスペクトラ（Ｓｐｅｃｔｒａ）という登録商標の下
で販売されている自動現像式カメラに使用されるような
自動現像式の通常の一体型フィルムでは、各陽画／陰画
フィルムユニットの組み合わせ体は陽画フィルムシート
と陰画フィルムシートとの間にフレームを含んでいる。
この２シートの組み合わせ体は、露光済みフィルムユニ
ットがその後端に係合するフック部材の形状をした通常
のピック部材によって排出されるときに十分な剛性を示
す。しかしながら排出用のこの手段は、カセット内部の
フィルムユニットが複数の薄い陰画フィルムシートの１
つとされる場合には、使用することができない。何故な
ら、陰画フィルムシートは後端に通常のピックを使用し
てカセットの長手方向に移動できるほど、それ自体が十
分な剛性を有していないからである。

【０００７】更に、個々のシートは比較的薄いので、包
装時や出荷時に生じる衝撃、またはカセットをカメラに
装填する直前の包装紙の取り外し時に落としてしまうこ
とで生じる衝撃のために、遮光カセットから脱落すなわ
ち過早排出を生じ得る。未露光の陰画フィルムシートを
一体状態に保持することが、その後の現像で適当な可視
像を陽画フィルムシートに形成するために非常に重要で
ある。

【０００８】陰画フィルムシートが薄いこと、すなわち
その可撓性は別の問題を生じている。この問題は、露光
後にカセットの前端壁に適当に配置されている出口開口
を通して排出できるように、どのようにしてカセット内
のフィルムシートの適当な配向を得るかということであ
る。インスタント現像式の通常の複合構造体にはこの問
題がない。何故なら、比較的剛性のフレームが２つのフ
ィルムシートの間に配置されているからである。このフ
レームがないと、陰画フィルムユニットは過度に可撓性
となってしまい、前端は出口開口との適当な整合が得ら
れないほどに下がってしまう。したがって、支持無し陰
画フィルムシートを収容するカセットには、独特の支持
構造が必要となる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、順次露光の
ためにカメラ内に取付けることが好適な陰画フィルムカ
セットを提供することでこれらの問題を解決する。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このカセットは内部に２
５〜３０の陰画フィルムユニットすなわちシートを有す
ることができる。このカセットは一面においては通常の
ものである。すなわち遮光環境を形成する框体すなわち
容器を形成している。この框体は前壁、後壁、２つの側
壁、後端壁および前端壁で形成される。カセットの前端
壁の出口開口は、露光が行われた後にその都度、カセッ
トから陰画フィルムユニットを排出するように構成され
る。

【００１１】前壁は露出開口を有し、この露出開口は、
出口開口から陰画フィルムユニットの上を超えてカセッ
トの後端壁の引込みスロットを通して延在する不透明部
材、すなわち覆いスライド（ダークスライド）によって
遮光状態で当初は覆われている。

【００１２】薄く可撓性の陰画フィルムユニットは、ピ
ックがカセットの後端壁側から押されてそのフィルムユ
ニットをカセットから排出させるようにするにはフィル
ムユニットが十分な剛性を有していないので、引き出し
部が陰画フィルムユニットの前端に固定されて折り返さ
れ、排出用のピックを受け入れるポケットを形成する様
になされる。本発明の排出用ピックは薄いブレードを含
み、このブレードが露出開口と出口開口との間で前壁に
形成された開口を通してカセットに挿入される。ピック
ブレードは前壁および側壁のスロットを通してカセット
内部に挿入され、陰画フィルムシートの前端に折り返さ
れた引き出し部が形成しているポケットの中に差し込ま
れて、そのフィルムシートを１対の転写ローラーの挟み
口または他の転写装置へ排出させ、カセットから陰画フ
ィルムユニットの後端を引っ張るようにさせる。

【００１３】カセット内の陰画フィルムユニットの過早
排出や不整合が生じる可能性を最少限に抑制するため
に、数多くの構造的な特徴が使用されている。これらの
特徴には、カセットの後壁から各陰画フィルムユニット
の開口を通して突出する剛性な位置決め支柱、および各
フィルムユニットの開口を通してカセットの後壁から突
出している１対の保持ピンが含まれる。

【００１４】上述の説明で理解できなかった本発明の目
的、特徴および（または）利点は、添付図面に関連する
以下の好適実施例の詳細な説明から、容易に明白となろ
う。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１、図２および図３を参照すれ
ば、本発明によるカセット１０は前壁すなわち頂部カバ
ー１２を含み、このカバー１２はテーパーを付形された
側壁１４，１６およびテーパーを付形された後端壁１８
を有している。

【００１６】カバー１２は本体２０と固定状態になされ
るように、スライドできる構造となっている。本体２０
は傾斜した側壁２２，２４、後端壁２６および前端壁２
８を更に有している。

【００１７】多数の等価構造がカバー１２を本体２０に
固定するために使用できる。図示された好ましいとされ
る構造は傾斜したリッジ３０を含み、このリッジ３０は
本体２０の側壁２０，２２および後端壁２６の固定フッ
ク３２を超えてスライドするカバー１２の側壁１４，１
６および後端壁１８の周囲を延在している。図１および
図２に最も良く見られるように、カバー１２はその側壁
および後端壁が本体２０の側壁および後端壁の内側をス
ライドして、所定の位置にスナップ止めされる。

【００１８】カバー１２はカセット１０の前壁３４を形
成し、またカバー１２は露出開口３６を含んでいる。カ
バー１２はまた、ブレード形のピック４０を受け入れる
のに適当な１対のピック開口３８を含んでおり、このピ
ックは図２に示すように角度を有してカセットに挿入さ
れる。これらの図面は１対のピック開口３８を図示して
いるが、１つのピック開口で満足できることも予想さ
れ、あるいは２より多数のピック開口が望まれることも
できる。これらの全ては、本発明の概念に含まれる。

【００１９】図１に示された組立状態において、おそら
く図３に最も良く見られるが、カセットが包装紙を取り
除かれてカメラに装填される前は、カセットはその前端
壁２８からカセットを横断し、露光開口３６と、引込み
スロット４６を通してカセットの後端から突出している
後端タブとを覆うように出口開口４４から延在した覆い
スライド４２を含んでいる。図２および図４で、出口開
口４４は本体２０の前端壁２８の上縁と、カバー１２の
前壁３４の前端との間に形成されることが、観察されよ
う。

【００２０】覆いスライド４２は未露光の陰画フィルム
ユニットすなわちシート４８を覆って過早排出を防止す
る。フィルムユニット４８および覆いスライド４２はば
ねプラテン５０により前壁３４に向かって押圧される。
ばねプラテン５０はスパイダー形の部材で、４つの下方
へ延在するレッグ５２を有し、これらのレッグはカセッ
ト１０の後壁５４に係合される。

【００２１】陰画フィルムユニット４８は薄く、非常に
可撓性であるので、ばねプラテン５０は所定位置に保持
するために特別な構造を有している。レッグ５２はばね
鋼などで作られた比較的平坦な部片から打ち抜き形成さ
れ、ばねプラテン５０の全体的に平坦な上面５６をフィ
ルムユニット４８の下面に係合させて所定位置に保持す
るようになされることが、好ましい。歪みを最少限にす
るための構造的な補強を与えるために、複数の横方向に
延在する溝５８，６０，６２，６４が平坦面５６から上
方または下方へ突出するようにその平坦面に形成されて
いる。

【００２２】ばねプラテン５０の前端は棚すなわち支持
部６６を形成しており、陰画フィルムユニット４８の前
端に係合して、それらの陰画フィルムユニットが露光さ
れた後に出口開口４４を通して排出される位置へ押圧す
る。

【００２３】本体２０は多数の重要な構造的な特徴を有
しており、これらはカセットに加わる衝撃によってフィ
ルムユニットが早期に排出されてしまう問題を解決する
ために重要である。その１つの特徴は、全体的にシェブ
ロン（ｃｈｅｖｒｏｎ）形の剛性な位置決め支柱６８で
ある。図示するように、その上面７０は後端壁２６へ向
かって僅かに下方へ傾斜している。傾斜面７０の目的
は、露光後にピック４０による露光済みフィルムユニッ
トの出口開口４４を通しての排出をし易くすることであ
る。頂面７０の傾斜角度は図示されたよりも実質的に大
きくすることができる。

【００２４】後壁５４の一部として形成された横方向に
突出するリッジ７２，７４，７６，７８は２つの機能、
すなわち後壁５４の構造強度を増大させること、および
恐らく図４に最も良く見られるような適当状態に組み立
てられたときにばねプラテン５０による長手方向の滑り
を防止するバリヤとして作用すること、を果たす。

【００２５】偶発的な排出を防止するようにフィルムユ
ニット４８を保持するための第３の構造的な特徴は１対
の可撓支柱８０，８２を含み、これらの支柱８０，８２
は後端壁と２つの側壁との交差部の近くに配置されてい
る。支柱８０，８２は後端壁からばねプラテン５０を超
えて、フィルムユニット４８の後端境界紙の開口８４，
８６を通して上方へ突出される。支柱８０，８２の上端
はスペーサバー９２の開口８８，９０の中にそれぞれ侵
入する。

【００２６】この時点において、図３が注目される。ス
ペーサバー９２は図示されるようにカセット１０の組み
立ての順序が異なっている。これは実際には、図４およ
び図５に示されるようにフィルムユニット４８と覆いス
ライド４２との間に配置される。図３では図示構造が容
易に理解されるように、覆いスライド４２の上方に示さ
れている。

【００２７】カセット１０の組み立てにおいて、ばねプ
ラテン５０がまず最初に本体２０上に組み立てられるの
であり、圧縮されることでレッグ５２が撓んで、そのス
ロット９４が本体２０の後壁５４から上方へ突出したペ
グ９６の上をスライドするようになされる。ばねプラテ
ン５０が圧縮されると、スロット９４はペグ９６の上か
ら所定位置にスナップ止めされ、その後ばねプラテン５
２を集合的に緊張状態に保持して、重力や衝撃で本体２
０に対してばねプラテン５０に生じる変位を最小限に抑
制する。図４に最も良く見られるように、リッジ７２〜
７８はカセット１０内でばねプラテン５０を適当に整合
保持することを助成する。

【００２８】フィルムユニット４８が組み立てられる
と、フィルムユニットはばねプラテン５０の上面５６に
押し付けられて、位置決め支柱６８はばねプラテン５０
の開口９８を通して上方へ突出されてその所定位置での
保持を助成する。

【００２９】フィルムユニット４８の前端には引き出し
紙１００が固定され、この引き出し紙１００は中央開口
１０２を有している。この引き出し紙１００は折り返さ
れて側縁で接着固定されてポケット１０４を形成し、ポ
ケット１０４は陰画フィルムユニットの露光が行われた
後に排出ピック４０を受け入れるようになされることが
好ましい。

【００３０】スペーサバー９２はフィルムユニットの後
端の上に、および保持支柱８０，８２の上に嵌め付けら
れる。これにより、フィルムユニットは貫通開口８４，
８６によって保持支柱８０，８２上に所定位置に固定さ
れる。この特徴とする固定力に勝るためには、ピック４
０はポケット１０４に対して十分に大きな長手方向の力
で係合して、フィルムユニット４８の後端の開口８４，
８６にて適当な破断を生じるようにされねばならない。
図５は保持支柱８０，８２のための薄いベローズ形支持
部１０６を示している。この薄い支持部１０６は衝撃に
よって保持支柱が撓んで、開口８４，８６を通る過早破
断が最少限となるように抑制できるようにする。この保
持支柱の撓みの大きさは、スペーサバー９２および側壁
の各々のノッチすなわち溝１０８によって最小限とな
る。溝１０８は保持支柱８０，８２の内側への撓みを制
限して、衝撃が開口８４，８６を持ち上げて保持支柱を
超えさせることがないようにする。

【００３１】フィルムユニット４８に関する付随的な保
持の特徴が覆いスライド４２、すなわち最前端の折り返
されたタブ１１０に示されており、前壁２８およびフィ
ルムユニット４８の前端の間でカセット内に折り返され
ることにより、過早排出の生じる可能性を更に最小限と
するように抑制している。覆いスライド４２の反対側の
タブの対応する切除部１１１に留意されたい。

【００３２】開口１１２，１１４，１１６が覆いスライ
ド４２に形成され、位置決め支柱６８および保持支柱８
０，８２を受入れて上下の移動を可能にしているが、図
４および図５に見られるように、覆いスライドはこれら
の位置決めの特徴のいずれかの上に嵌合するように強く
押下されることは通常行われない。

【００３３】本発明のフィルムカセットの１つの付随的
な特徴は、カバー１２および本体２０の１対の整合され
た穴１１８，１２０である。これらは、カメラに取り付
けられてカセット内の最後のフィルムユニットが露光さ
れて排出されたことの信号を発する光学センサー装置の
ための開口として作用する。整合された穴１２２がその
装置の一部としてばねプラテン５０に形成されている。

【００３４】当業者には本発明の前述した説明から、様
々な変更および改修が本発明の真の範囲から逸脱せずに
なされ得ることが明白となろう。本明細書に記載した実
施例は単なる図解のもので、それ故に本発明を包含でき
る唯一の実施例であるとみなされるべきでない。

【図面の簡単な説明】

【図１】カメラに装填される前の様子を示す本発明によ
るフィルムカセットの斜視図。

【図２】カメラに装填され、覆いスライドを取り外され
た後の、図１のカセットの斜視図。

【図３】図１のカセットの分解斜視図。

【図４】図２の線４−４に沿う断面図。

【図５】図４の線５−５に沿う断面図。

【符号の説明】

１０ カセット １２ カバー １４，１６ 側壁 １６ 端壁 ２０ 本体 ２２，２４ 側壁 ２６ 後端壁 ２８ 前端壁 ３０ リッジ ３２ 固定フック ３４ 前壁 ３６ 露光開口 ３８ ピック開口 ４０ ピック ４２ 覆いスライド ４４ 出口開口 ４８ フィルムユニット ５０ ばねプラテン ５４ 後壁 ５８，６０，６２，６４ 溝 ６８ 位置決め支柱 ８０，８２ 可撓支柱 １００ 引き出し紙

Claims (28)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも１つのフィルムユニットを保
   持する框体を形成するために組み合わされた前壁、後
   壁、２つの側壁、前端壁および後端壁を含んでなる、陰
   画フィルムユニットを保持するカセットであって、 前記前壁の露光開口と、 前記前端壁の出口開口と、 前記後端壁と係合するための、および前記フィルムユニ
   ットを前記前壁へ向かって押圧するためのレッグを有す
   る前記框体内部に取り付けられたばねプラテンと、 前記前壁を通して前記框体内部へ延在して、前記出口開
   口を通して前記フィルムユニットを送るためにピックを
   挿通させるように前記露光開口と前記出口開口との中間
   に配置されているピックスロットとを含んでなるカセッ
   ト。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のカセットであって、前
   記カセットのフィルムユニットが空になったことを示す
   ための前記前壁の光学センサー開口を含んでいるカセッ
   ト。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のカセットであって、前
   記前壁の前記光学センサー開口と整合された前記後壁の
   光学センサー開口を含んでいるカセット。
4. 【請求項４】 請求項３に記載のカセットであって、前
   記フィルムユニットおよび前記前壁の中間にて、前記框
   体の内部に取り付けられたダークスライド（ｄａｒｋ
   ｓｌｉｄｅ）すなわち覆いスライドと、 前記カセットからの前記覆いスライドの引込みを可能に
   するために、前記後端壁の引込みスロットから突出する
   前記覆いスライドに一体のタブとを含んでいるカセッ
   ト。
5. 【請求項５】 請求項４に記載のカセットであって、前
   記フィルムユニットが衝撃により前記出口開口を通して
   排出されることを防止するために、前記覆いスライドが
   前記カセットの後端壁と前記フィルムユニットの前端と
   の間を延在する折り曲げられたタブを含んでいるカセッ
   ト。
6. 【請求項６】 請求項５に記載のカセットであって、前
   記後壁から前記前壁へ向かって、前記フィルムユニット
   の開口を通して突出する１対の保持ピンを含み、 前記ピンが前記後端壁と前記２つの側壁との交差部の近
   くに配置されているカセット。
7. 【請求項７】 請求項６に記載のカセットであって、前
   記側壁間の室を横断して延在するスペーサバーと、前記
   スペーサバーの各端部の穴とを含み、 各々の保持ピンは前記スペーサバーの穴を通して延在し
   ているカセット。
8. 【請求項８】 請求項７に記載のカセットであって、前
   記前端壁へ向かう方向における前記スペーサバーおよび
   前記ピンの撓みを制限するために、スペーサバーノッチ
   を各側壁に含んでいるカセット。
9. 【請求項９】 請求項８に記載のカセットであって、前
   記後壁から前記ばねプラテンの前記レッグの幾つかの開
   口を通して突出した複数のロッキングペグを含み、 前記ロッキングペグは前記レッグを緊張状態となし、こ
   れにより前記ばねプラテンおよびカセットの後壁を互い
   に固定して、重力または衝撃による分離を防止するよう
   に前記ばねプラテンのレッグの前記開口に関係した構造
   とされているカセット。
10. 【請求項１０】 請求項９に記載のカセットであって、
    前記後壁から前記フィルムユニットのスロットおよび前
    記覆いスライドを通して突出した位置決め支柱を含み、
    前記フィルムユニットが前記カセットに作用する衝撃で
    前記出口開口を通して排出されることを防止するように
    なされたカセット。
11. 【請求項１１】 請求項１０に記載のカセットであっ
    て、前記位置決め支柱が前記側壁の間にほぼ等距離に、
    且つ前記前端壁と前記露光開口との中間に配置されたカ
    セット。
12. 【請求項１２】 請求項１１に記載のカセットであっ
    て、前記位置決め支柱がシェブロン（ｃｈｅｖｒｏｎ）
    形で前記前端壁へ向けて拡張されているカセット。
13. 【請求項１３】 請求項１２に記載のカセットであっ
    て、前記位置決め支柱が前記前壁の頂部より下の頂部で
    終端しており、前記頂部は前記後壁から前記前壁へ向か
    って、また前記前端壁へ向かって傾斜しているカセッ
    ト。
14. 【請求項１４】 請求項１に記載のカセットであって、
    前記フィルムユニットと前記前壁との中間で前記室内に
    取り付けられた覆いスライドを含み、 前記覆いスライドと一体の後部タブが前記後端壁の引込
    みスロットから突出して、前記カセットからの前記覆い
    スライドの引込みを可能にしているカセット。
15. 【請求項１５】 請求項１４に記載のカセットであっ
    て、前記覆いスライドが前記カセットの後端壁と前記フ
    ィルムユニットの前端との間を延在する折り返されたタ
    ブを含み、衝撃により前記フィルムユニットが前記出口
    開口を通して排出されることを防止するようになされた
    カセット。
16. 【請求項１６】 請求項１に記載のカセットであって、
    前記フィルムユニットと前記前壁との中間で前記室内に
    取り付けられた覆いスライドを含み、前記フィルムユニ
    ットが衝撃によって前記出口開口を通して排出されるこ
    とを防止するために、前記カセットの後端壁と前記フィ
    ルムユニットの前端との間を延在する折り返されたタブ
    を前記覆いスライドが含んでいるカセット。
17. 【請求項１７】 請求項１に記載のカセットであって、
    前記後壁から前記前壁へ向かって、前記フィルムユニッ
    トの開口を通して突出する１対の保持ピンを含み、 前記保持ピンが前記後端壁と前記２つの側壁との交差部
    の付近に配置されているカセット。
18. 【請求項１８】 請求項１７に記載のカセットであっ
    て、前記側壁間の前記室を横断して延在するスペーサバ
    ーと、前記スペーサバーの各端部の穴とを含み、 各保持ピンは前記スペーサバーの穴を通して延在してい
    るカセット。
19. 【請求項１９】 請求項１８に記載のカセットであっ
    て、前記前端壁へ向かう方向における前記スペーサバー
    および前記保持ピンの撓みを制限するために、各側壁に
    スペーサバーノッチを含んでいるカセット。
20. 【請求項２０】 請求項１に記載のカセットであって、
    前記後壁から前記ばねプラテンの前記レッグの幾つかの
    開口を通して突出している複数のロッキングペグを含
    み、 前記ロッキングペグは前記レッグを緊張状態とし、これ
    により前記ばねプラテンおよびカセットの後壁を互いに
    固定して、重力または衝撃による分離を防止するよう
    に、前記ばねプラテンのレッグの前記開口に関係した構
    造とされているカセット。
21. 【請求項２１】 請求項１に記載のカセットであって、
    前記後壁から前記フィルムユニットおよび前記ダークス
    ライドのスロットを通して突出した位置決め支柱を含
    み、前記フィルムユニットが前記カセットに作用する衝
    撃で前記出口開口を通して排出されることを防止するよ
    うになされたカセット。
22. 【請求項２２】 請求項２１に記載のカセットであっ
    て、前記位置決め支柱が前記側壁の間にほぼ等距離に、
    且つ前記前端壁と前記露光開口との中間に配置されたカ
    セット。
23. 【請求項２３】 請求項２２に記載のカセットであっ
    て、前記位置決め支柱がシェブロン形で、前記前端壁へ
    向けて拡張されているカセット。
24. 【請求項２４】 請求項２３に記載のカセットであっ
    て、前記位置決め支柱が前記前壁より下の頂部で終端し
    ており、前記頂部が前記後壁から前記前壁へ向かって、
    また前記前端壁へ向かって傾斜しているカセット。
25. 【請求項２５】 少なくとも１つのフィルムユニットを
    保持する框体を形成するために組み合わされた前壁、後
    壁、２つの側壁、前端壁および後端壁と、 前記前壁の露光開口と、 前記前端壁の出口開口と、 前記後端壁と係合するレッグ、および前記フィルムユニ
    ットを前記前壁へ向かって押圧する他のレッグを有して
    前記框体の内部に取り付けられたばねプラテンと、 前記フィルムユニットおよび前記前壁の中間で前記カセ
    ットの内部に取り付けられた覆いスライドと、 前記覆いスライドの前端に形成され、前記カセットの前
    端壁と前記フィルムユニットの前端との間を延在する折
    り返されたタブとを含んでなる、フィルムユニットを保
    持するカセット。
26. 【請求項２６】 少なくとも１つのフィルムユニットを
    保持する框体を形成するために組み合わされた前壁、後
    壁、２つの側壁、前端壁および後端壁と、 前記前壁の露光開口と、 前記前端壁の出口開口と、 前記後端壁と係合するレッグ、および前記フィルムユニ
    ットを前記前壁へ向かって押圧する他のレッグを有して
    前記框体の内部に取り付けられたばねプラテンと、 前記後壁から前記前壁へ向かって前記フィルムユニット
    の開口を通して突出する１対の保持ピンとを含んでな
    り、 前記保持ピンは前記後端壁と前記２つの側壁との交差部
    の付近に配置されている、フィルムユニットを保持する
    カセット。
27. 【請求項２７】 請求項２６に記載のカセットであっ
    て、前記１対の保持ピンが肉厚を減少された前記後壁の
    箇所に取り付けられて、前記保持ピンに一層容易な撓み
    性を与えるようになされたカセット。
28. 【請求項２８】 少なくとも１つのフィルムユニットを
    保持する框体を形成するために組み合わされた前壁、後
    壁、２つの側壁、前端壁および後端壁と、 前記前壁の露光開口と、 前記前端壁の出口開口と、 前記後端壁と係合するレッグ、および前記フィルムユニ
    ットを前記前壁へ向かって押圧する他のレッグを有して
    前記框体の内部に取り付けられたばねプラテンと、 前記後壁から前記ばねプラテンの幾つかの前記レッグの
    開口を通して突出した複数のロッキングペグとを含んで
    なり、 前記ロッキングペグは前記レッグを緊張状態とし、これ
    により前記ばねプラテンおよびカセットの後壁を互いに
    固定して、重力または衝撃による分離を防止するように
    前記ばねプラテンのレッグの前記開口に関係した構造と
    されており、 前壁ばねプラテンは前記出口開口の付近に前記フィルム
    ユニットのための支持部を含み、前記フィルムユニット
    を前記カセットから排出するための位置に前記フィルム
    ユニットを押圧するようになされている、フィルムユニ
    ットを保持するカセット。