JPH08179116A - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents
カラーフィルタの製造方法Info
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- JPH08179116A JPH08179116A JP32454994A JP32454994A JPH08179116A JP H08179116 A JPH08179116 A JP H08179116A JP 32454994 A JP32454994 A JP 32454994A JP 32454994 A JP32454994 A JP 32454994A JP H08179116 A JPH08179116 A JP H08179116A
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- transparent substrate
- color filter
- ink ribbon
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 品質に優れたカラーフィルタを簡易な工程に
よって製造する。 【構成】 プリズム6の一面に透明基板1密着させる。
透明基板1上にインクリボン4を載置し、色画素の形状
を成す突起部5'を有する凸版5をインクリボン4に押
し付けて凸版5とインクリボン4との間を排気し、突起
部5'の部分のインクリボン4のみを透明基板1に密着
させる。そして、上記透明基板1の裏面から全反射の条
件を満たす入射角度で赤外線8を照射して、上記透明基
板1とインクリボン4とが密着している突起部5'の箇
所からインクリボン4内に入射される赤外線8で、突起
部5'に位置するインク2のみを選択的に透明基板1に
転写/固着させる。こうして、従来のRGBの各色を別
々に印刷する印刷法と同等の工程,設備で、従来のフィ
ルムレジスト法と同等の特性を有するカラーフィルタを
簡単に形成する。
よって製造する。 【構成】 プリズム6の一面に透明基板1密着させる。
透明基板1上にインクリボン4を載置し、色画素の形状
を成す突起部5'を有する凸版5をインクリボン4に押
し付けて凸版5とインクリボン4との間を排気し、突起
部5'の部分のインクリボン4のみを透明基板1に密着
させる。そして、上記透明基板1の裏面から全反射の条
件を満たす入射角度で赤外線8を照射して、上記透明基
板1とインクリボン4とが密着している突起部5'の箇
所からインクリボン4内に入射される赤外線8で、突起
部5'に位置するインク2のみを選択的に透明基板1に
転写/固着させる。こうして、従来のRGBの各色を別
々に印刷する印刷法と同等の工程,設備で、従来のフィ
ルムレジスト法と同等の特性を有するカラーフィルタを
簡単に形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、品質に優れたカラー
フィルタを簡易な工程によって製造できるカラーフィル
タの製造方法に関する。
フィルタを簡易な工程によって製造できるカラーフィル
タの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置に用いられるカラー
フィルタは、透明基板上におけるRGB(赤,緑,青)の各
画素に対応する部分に夫々の色を着色した構造を有して
いる。ここで、従来から行われているカラーフィルタの
製造方法として、 (1) 透明基板上に感光性膜をフォトリソグラフィの技
法によって画素の形状に形成し、この形成された感光性
膜を染料によって染めて着色する所謂染色法 (2) 予め顔料で着色されたフィルムを透明基板上に貼
り付け、この貼り付けられたフィルムを露光して現像す
ることによって色画素を形成するフィルムレジスト法 (3) インクを直接透明基板上に印刷して画素を形成す
る印刷法 (4) 透明基板上に画素の形状に薄膜を形成し、その薄
膜の厚さによる干渉色によって色画素を得る干渉膜法 等の方法がある。
フィルタは、透明基板上におけるRGB(赤,緑,青)の各
画素に対応する部分に夫々の色を着色した構造を有して
いる。ここで、従来から行われているカラーフィルタの
製造方法として、 (1) 透明基板上に感光性膜をフォトリソグラフィの技
法によって画素の形状に形成し、この形成された感光性
膜を染料によって染めて着色する所謂染色法 (2) 予め顔料で着色されたフィルムを透明基板上に貼
り付け、この貼り付けられたフィルムを露光して現像す
ることによって色画素を形成するフィルムレジスト法 (3) インクを直接透明基板上に印刷して画素を形成す
る印刷法 (4) 透明基板上に画素の形状に薄膜を形成し、その薄
膜の厚さによる干渉色によって色画素を得る干渉膜法 等の方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
カラーフィルタの製造方法には、夫々以下のような問題
がある。(1)の染色法および(2)のフィルムレジスト法
においては、何れもフォトリソグラフィの技法を用いて
いるために高精細なパターンを形成することができる。
しかしながら、膜形成,露光,現像等の煩雑な操作をRG
Bの各色毎に繰り返す必要があり、工程が複雑長大とな
る。また、それに伴って、歩留りが低下するという問題
が発生する。また、大型でパターンが比較的精細ではな
いカラーフィルタの場合には価格的に高価となる等の問
題がある。
カラーフィルタの製造方法には、夫々以下のような問題
がある。(1)の染色法および(2)のフィルムレジスト法
においては、何れもフォトリソグラフィの技法を用いて
いるために高精細なパターンを形成することができる。
しかしながら、膜形成,露光,現像等の煩雑な操作をRG
Bの各色毎に繰り返す必要があり、工程が複雑長大とな
る。また、それに伴って、歩留りが低下するという問題
が発生する。また、大型でパターンが比較的精細ではな
いカラーフィルタの場合には価格的に高価となる等の問
題がある。
【0004】(3)の印刷法においては、インクを直接透
明基板上に印刷するために工程が単純であり、場合によ
ってはRGBの各色を一括して形成できる等の利点があ
る。しかしながら、印刷技術上、印刷像の歪による画素
ずれ,マクロな色斑,画素内での色斑,インク厚さの斑等
が発生する問題がある。
明基板上に印刷するために工程が単純であり、場合によ
ってはRGBの各色を一括して形成できる等の利点があ
る。しかしながら、印刷技術上、印刷像の歪による画素
ずれ,マクロな色斑,画素内での色斑,インク厚さの斑等
が発生する問題がある。
【0005】(4)の干渉膜法においては、本質的に色純
度が高いために光や熱によって変色が発生せず、フィル
タ部の平滑性が良い等の利点がある。しかしながら、製
造にあたって薄膜の膜厚管理に正確さが要求される。ま
た、発色の原理上視野角が極端に制限されるために主に
投射用パネルに使用され、直視用に使われることはな
い。
度が高いために光や熱によって変色が発生せず、フィル
タ部の平滑性が良い等の利点がある。しかしながら、製
造にあたって薄膜の膜厚管理に正確さが要求される。ま
た、発色の原理上視野角が極端に制限されるために主に
投射用パネルに使用され、直視用に使われることはな
い。
【0006】総じて、上記フォトリソグラフィの技法を
用いる場合にはその工程の複雑さとコストに関する問題
を抱える一方、印刷法による場合には形成されるフィル
タ自体の品質に関する問題を抱えている。
用いる場合にはその工程の複雑さとコストに関する問題
を抱える一方、印刷法による場合には形成されるフィル
タ自体の品質に関する問題を抱えている。
【0007】そこで、この発明の目的は、品質に優れた
カラーフィルタを簡易な工程によって製造できるカラー
フィルタの製造方法を提供することにある。
カラーフィルタを簡易な工程によって製造できるカラー
フィルタの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明のカラーフィルタの製造方法に
おいては、熱転写性着色層を少なくとも含む層を屈折率
nの透明基板上に載置して所定形状の突起部を有する凸
版によって押圧し、上記透明基板表面の法線に対する角
度θがsinθ>1/nなる関係を満たすように上記透明基
板の裏面側から赤外線を照射して、上記熱転写性着色層
における上記透明基板に密着した部分を選択的に加熱し
て上記透明基板上に上記凸版の突起部が与える形状に上
記熱転写性着色層を転写することを特徴としている。
め、請求項1に係る発明のカラーフィルタの製造方法に
おいては、熱転写性着色層を少なくとも含む層を屈折率
nの透明基板上に載置して所定形状の突起部を有する凸
版によって押圧し、上記透明基板表面の法線に対する角
度θがsinθ>1/nなる関係を満たすように上記透明基
板の裏面側から赤外線を照射して、上記熱転写性着色層
における上記透明基板に密着した部分を選択的に加熱し
て上記透明基板上に上記凸版の突起部が与える形状に上
記熱転写性着色層を転写することを特徴としている。
【0009】また、請求項2に係る発明のカラーフィル
タの製造方法は、感光性着色層を少なくとも含む層を屈
折率nの透明基板上に載置して所定形状の突起部を有す
る凸版によって押圧し、上記透明基板表面の法線に対す
る角度θがsinθ>1/nなる関係を満たすように上記透
明基板の裏面側から光を照射して、上記感光性着色層に
おける上記透明基板に密着した部分を選択的に露光して
上記透明基板上に上記凸版の突起部が与える形状に感光
性着色層を転写することを特徴としている。
タの製造方法は、感光性着色層を少なくとも含む層を屈
折率nの透明基板上に載置して所定形状の突起部を有す
る凸版によって押圧し、上記透明基板表面の法線に対す
る角度θがsinθ>1/nなる関係を満たすように上記透
明基板の裏面側から光を照射して、上記感光性着色層に
おける上記透明基板に密着した部分を選択的に露光して
上記透明基板上に上記凸版の突起部が与える形状に感光
性着色層を転写することを特徴としている。
【0010】また、請求項3に係る発明は、請求項1あ
るいは請求項2に係る発明のカラーフィルタの製造方法
において、上記透明基板上に載置されて上記凸版によっ
て押圧されている着色層と上記凸版との間を真空吸引す
ることを特徴としている。
るいは請求項2に係る発明のカラーフィルタの製造方法
において、上記透明基板上に載置されて上記凸版によっ
て押圧されている着色層と上記凸版との間を真空吸引す
ることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明では、熱転写性着色層を少
なくとも含む層が屈折率nの透明基板上に載置され、所
定形状の突起部を有する凸版によって押圧される。そし
て、上記透明基板表面の法線に対する角度θがsinθ>
1/nなる関係を満たすように、上記透明基板の裏面側
から赤外線が照射される。その結果、上記熱転写性着色
層における上記透明基板に密着した部分が選択的に加熱
されて、上記透明基板上に上記凸版の突起部が与える形
状に熱転写性着色層が転写される。こうして、従来の印
刷法並の簡単な方法によって、従来のフィルムレジスト
法と同等の特性を有するカラーフィルタが得られる。
なくとも含む層が屈折率nの透明基板上に載置され、所
定形状の突起部を有する凸版によって押圧される。そし
て、上記透明基板表面の法線に対する角度θがsinθ>
1/nなる関係を満たすように、上記透明基板の裏面側
から赤外線が照射される。その結果、上記熱転写性着色
層における上記透明基板に密着した部分が選択的に加熱
されて、上記透明基板上に上記凸版の突起部が与える形
状に熱転写性着色層が転写される。こうして、従来の印
刷法並の簡単な方法によって、従来のフィルムレジスト
法と同等の特性を有するカラーフィルタが得られる。
【0012】また、請求項2に係る発明では、感光性着
色層を少なくとも含む層が屈折率nの透明基板上に載置
され、請求項1と同じ関係を満たす角度θで上記透明基
板の裏面から光が照射される。その結果、上記感光性着
色層における上記透明基板に密着した部分が選択的に露
光されて、上記透明基板上に上記凸版の突起部が与える
形状に感光性着色層が転写される。
色層を少なくとも含む層が屈折率nの透明基板上に載置
され、請求項1と同じ関係を満たす角度θで上記透明基
板の裏面から光が照射される。その結果、上記感光性着
色層における上記透明基板に密着した部分が選択的に露
光されて、上記透明基板上に上記凸版の突起部が与える
形状に感光性着色層が転写される。
【0013】また、請求項3に係る発明では、上記透明
基板上に載置されて上記凸版によって押圧されている着
色層と上記凸版との間が真空吸引される。その結果、上
記着色層における上記凸版の突起部間が上記透明基板か
ら強制的に剥離される。こうして、上記着色層における
上記凸版の突起部間が上記透明基板に密着されて、上記
透明基板に上記凸版の突起部が与える形状以外の形状に
着色層が転写されることが防止される。
基板上に載置されて上記凸版によって押圧されている着
色層と上記凸版との間が真空吸引される。その結果、上
記着色層における上記凸版の突起部間が上記透明基板か
ら強制的に剥離される。こうして、上記着色層における
上記凸版の突起部間が上記透明基板に密着されて、上記
透明基板に上記凸版の突起部が与える形状以外の形状に
着色層が転写されることが防止される。
【0014】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例のカラーフィルタの製造方法
における説明図である。図1において、1は透明基板、
2は熱転写性着色膜,3は熱転写性着色膜2のキャリア
フィルム、5は色画素の形状を成す突起部5'を有する
凸版、6は導光用のプリズム、7は加熱用光源である。
説明する。図1は本実施例のカラーフィルタの製造方法
における説明図である。図1において、1は透明基板、
2は熱転写性着色膜,3は熱転写性着色膜2のキャリア
フィルム、5は色画素の形状を成す突起部5'を有する
凸版、6は導光用のプリズム、7は加熱用光源である。
【0015】図1におけるカラーフィルタの製造方法に
おいては、熱を加えると軟化して時間が経過すると硬化
する熱硬化性を有する熱転写性着色膜(以下、インクと
呼ぶ)2をロールコータによってコーティングしたキャ
リアフィルム3(以下、キャリアフィルム3とこのキャ
リアフィルム3上にコーティングされたインク2とを総
称してインクリボン4と呼ぶ)を使用して、色画素を透
明基板上に形成する方法である。以下、図1に従って、
本実施例におけるカラーフィルタの製造方法について説
明する。
おいては、熱を加えると軟化して時間が経過すると硬化
する熱硬化性を有する熱転写性着色膜(以下、インクと
呼ぶ)2をロールコータによってコーティングしたキャ
リアフィルム3(以下、キャリアフィルム3とこのキャ
リアフィルム3上にコーティングされたインク2とを総
称してインクリボン4と呼ぶ)を使用して、色画素を透
明基板上に形成する方法である。以下、図1に従って、
本実施例におけるカラーフィルタの製造方法について説
明する。
【0016】先ず、上記導光用のプリズム6上に透明基
板1を載置し、真空吸着によって密着させる。次に、上
記凸版5にインクリボン4を接触させる。そして、各突
起部5'間のインクリボン4が透明基板1に接触してそ
の部分のインク2が透明基板1の表面に転写されてしま
うことを防止するために、凸版5とインクリボン4との
間を真空吸引して凸版5の断面形状に沿ってインクリボ
ン4を屈曲させる。そして、上記凸版5を透明基板1上
に押し付けて突起部5'の箇所のインクリボン4と透明
基板1とを密着させる。
板1を載置し、真空吸着によって密着させる。次に、上
記凸版5にインクリボン4を接触させる。そして、各突
起部5'間のインクリボン4が透明基板1に接触してそ
の部分のインク2が透明基板1の表面に転写されてしま
うことを防止するために、凸版5とインクリボン4との
間を真空吸引して凸版5の断面形状に沿ってインクリボ
ン4を屈曲させる。そして、上記凸版5を透明基板1上
に押し付けて突起部5'の箇所のインクリボン4と透明
基板1とを密着させる。
【0017】そうした後、上記プリズム6を通して、透
明基板1の裏面から、加熱用光源7によって全反射の条
件を満たす入射角度で赤外線8を照射する。こうして、
透明基板1に密着した部分のみのインク2を加熱して軟
化させ、透明基板1に接着させた後硬化させる。
明基板1の裏面から、加熱用光源7によって全反射の条
件を満たす入射角度で赤外線8を照射する。こうして、
透明基板1に密着した部分のみのインク2を加熱して軟
化させ、透明基板1に接着させた後硬化させる。
【0018】次いで、上記透明基板1からインクリボン
4を剥がして、不要な部分を除去する。以上の工程によ
って、上記透明基板1上における凸版5の突起部5'に
押圧された部分のみにインク2が転写されるのである。
その後、ベーキング処理によってインク2のレベリング
および完全硬化行って透明基板1上に色画素が形成され
る。
4を剥がして、不要な部分を除去する。以上の工程によ
って、上記透明基板1上における凸版5の突起部5'に
押圧された部分のみにインク2が転写されるのである。
その後、ベーキング処理によってインク2のレベリング
および完全硬化行って透明基板1上に色画素が形成され
る。
【0019】以上の工程をRGBの3色毎に繰り返すこ
とによってカラーフィルタを形成するのである。
とによってカラーフィルタを形成するのである。
【0020】ここで、上述のように、上記加熱用光源7
によって全反射の条件を満たす入射角度で透明基板1を
照射すると、透明基板1に密着した部分のみのインク2
が加熱されるのは、以下の理由による。
によって全反射の条件を満たす入射角度で透明基板1を
照射すると、透明基板1に密着した部分のみのインク2
が加熱されるのは、以下の理由による。
【0021】真空あるいは屈折率が大略1である気体中
において、屈折率nの均一な透明体の内部の光軸とその
光軸が通る部分の透明体表面の法線との角度が透明体の
屈折率より定まる角度θ(sinθ=1/n)より大きくなっ
た場合、その光は界面で全反射されて透明体の外部には
出てこない。この全反射の状態にある光線と透明体との
関係において、n'>1とすると、透明体表面における
物体が密着した部分のみは全反射が起こらず、透明体の
内部から物体に向かう光線はそのまま上記透明体から上
記物体に入ることができる。
において、屈折率nの均一な透明体の内部の光軸とその
光軸が通る部分の透明体表面の法線との角度が透明体の
屈折率より定まる角度θ(sinθ=1/n)より大きくなっ
た場合、その光は界面で全反射されて透明体の外部には
出てこない。この全反射の状態にある光線と透明体との
関係において、n'>1とすると、透明体表面における
物体が密着した部分のみは全反射が起こらず、透明体の
内部から物体に向かう光線はそのまま上記透明体から上
記物体に入ることができる。
【0022】図2は、図1における凸版5とインクリボ
ン4との接触部分の拡大図である。本実施例において
は、上述のように、凸版5とインクリボン4との間を排
気して真空吸着した状態にしている。したがって、図2
に示すように、凸版5の各突起部5'間においては真空
吸引によってインクリボン4が透明基板1から剥離され
て、透明基板1とインクリボン4とは密着していない。
そのために、凸版5の各突起部5'間に向かって透明基
板1の法線に対して上記θの角度で入射される赤外線9
は上述の全反射の条件を満たすことになり、赤外線9は
全反射される。その結果、上記凸版5の各突起部5'間
に位置するインクリボン4は赤外線9によって加熱され
ることがないのである。
ン4との接触部分の拡大図である。本実施例において
は、上述のように、凸版5とインクリボン4との間を排
気して真空吸着した状態にしている。したがって、図2
に示すように、凸版5の各突起部5'間においては真空
吸引によってインクリボン4が透明基板1から剥離され
て、透明基板1とインクリボン4とは密着していない。
そのために、凸版5の各突起部5'間に向かって透明基
板1の法線に対して上記θの角度で入射される赤外線9
は上述の全反射の条件を満たすことになり、赤外線9は
全反射される。その結果、上記凸版5の各突起部5'間
に位置するインクリボン4は赤外線9によって加熱され
ることがないのである。
【0023】これに対して、上記凸版5の突起部5'は
透明基板1に対して押し付けられている。したがって、
突起部5'の箇所に位置するインクリボン4と透明基板
1とは密着している。そのために、凸版5の突起部5'
に向かって透明基板1の法線に対して上記θ'の角度で
入射される赤外線10は上述の透過の条件を満たすこと
になり、赤外線10はインクリボン4に入射される。そ
の結果、上記凸版5の突起部5'に位置するインクリボ
ン4は赤外線10によって加熱されて、透明基板1に突
起部5'の形状に付着するのである。
透明基板1に対して押し付けられている。したがって、
突起部5'の箇所に位置するインクリボン4と透明基板
1とは密着している。そのために、凸版5の突起部5'
に向かって透明基板1の法線に対して上記θ'の角度で
入射される赤外線10は上述の透過の条件を満たすこと
になり、赤外線10はインクリボン4に入射される。そ
の結果、上記凸版5の突起部5'に位置するインクリボ
ン4は赤外線10によって加熱されて、透明基板1に突
起部5'の形状に付着するのである。
【0024】上述のように、本実施例においては、プリ
ズム6の一面に密着された透明基板1上にインクリボン
4を載置し、RGBの各色画素の形状を成す突起部5'
を有する凸版5をインクリボン4に押し付けて凸版5と
インクリボン4との間を真空吸引する。こうして、各突
起部5'間におけるインクリボン4が透明基板1に密着
せずに、突起部5'の部分のインクリボン4のみが透明
基板1に密着するようにする。そして、上記透明基板1
の裏面から全反射の条件を満たす入射角度で赤外線8を
照射するようにしている。
ズム6の一面に密着された透明基板1上にインクリボン
4を載置し、RGBの各色画素の形状を成す突起部5'
を有する凸版5をインクリボン4に押し付けて凸版5と
インクリボン4との間を真空吸引する。こうして、各突
起部5'間におけるインクリボン4が透明基板1に密着
せずに、突起部5'の部分のインクリボン4のみが透明
基板1に密着するようにする。そして、上記透明基板1
の裏面から全反射の条件を満たす入射角度で赤外線8を
照射するようにしている。
【0025】したがって、上記透明基板1とインクリボ
ン4とが密着している突起部5'の箇所に入射される赤
外線10のみが上述の透過の条件を満たし、突起部5'
に位置するインク2のみが選択的に透明基板1に突起部
5'の形状に転写されて固着するのである。
ン4とが密着している突起部5'の箇所に入射される赤
外線10のみが上述の透過の条件を満たし、突起部5'
に位置するインク2のみが選択的に透明基板1に突起部
5'の形状に転写されて固着するのである。
【0026】その結果、上記実施例においては、以下の
ような効果を奏する。 (1) 上記インク2は、従来のフィルムレジスト法と大
略同等の方法で製造できる。したがって、本実施例によ
って形成されるカラーフィルタの全体および個々の画素
での色の均一さにおいて、フィルムレジスト法と同等の
特性を有するカラーフィルタを得ることができる。
ような効果を奏する。 (1) 上記インク2は、従来のフィルムレジスト法と大
略同等の方法で製造できる。したがって、本実施例によ
って形成されるカラーフィルタの全体および個々の画素
での色の均一さにおいて、フィルムレジスト法と同等の
特性を有するカラーフィルタを得ることができる。
【0027】(2) 色画素の形成はRGBの着色膜を転
写する工程のみとなる。したがって、RGB各色を別々
に印刷する従来の印刷法と同等の工程,設備での製造が
可能である。
写する工程のみとなる。したがって、RGB各色を別々
に印刷する従来の印刷法と同等の工程,設備での製造が
可能である。
【0028】(3) フォトリソグラフィの技法を用いて
いないために、従来の染色法やフィルムレジスト法と比
較して、現像や水洗/乾燥の工程を省略できる。したが
って、現像液等の薬液や洗浄用の水等が不要となる。ま
た、フォトマスクを使用しないためにマスクの傷や異物
による不良発生を無くすことができ、歩留りを安定させ
ることができる。
いないために、従来の染色法やフィルムレジスト法と比
較して、現像や水洗/乾燥の工程を省略できる。したが
って、現像液等の薬液や洗浄用の水等が不要となる。ま
た、フォトマスクを使用しないためにマスクの傷や異物
による不良発生を無くすことができ、歩留りを安定させ
ることができる。
【0029】(4) 上記インク2を転写するに際して、
凸版5および透明基板1を加熱する必要がない。したが
って、温度変化による凸版5や透明基板1の寸法変化お
よび加圧歪による凸版5や透明基板1の変形がなく、転
写精度の低下を考慮する必要がない。
凸版5および透明基板1を加熱する必要がない。したが
って、温度変化による凸版5や透明基板1の寸法変化お
よび加圧歪による凸版5や透明基板1の変形がなく、転
写精度の低下を考慮する必要がない。
【0030】尚、上記実施例においては、上記インク2
として熱硬化性の熱転写性着色膜を用いているが感光性
の着色膜を用いても差し支えない。その際には、用いる
着色膜の感光特性に応じた光を照射する必要がある。ま
た、上記実施例においては、上記インク2をキャリアフ
ィルム3にコーティングして成るインクリボン4を用い
ている。しかしながら、この発明はこれに限定されるも
のではなく、熱転写性あるいは感光性を有する着色層を
単独で用いても何ら差し支えない。
として熱硬化性の熱転写性着色膜を用いているが感光性
の着色膜を用いても差し支えない。その際には、用いる
着色膜の感光特性に応じた光を照射する必要がある。ま
た、上記実施例においては、上記インク2をキャリアフ
ィルム3にコーティングして成るインクリボン4を用い
ている。しかしながら、この発明はこれに限定されるも
のではなく、熱転写性あるいは感光性を有する着色層を
単独で用いても何ら差し支えない。
【0031】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のカラーフィルタの製造方法においては、熱転写
性着色層を少なくとも含む層を透明基板上に載置して凸
版で押圧し、全反射する条件で上記透明基板の裏面側か
ら赤外線を照射し、上記透明基板上に凸版の突起部が与
える形状に熱転写性着色層を転写するので、RGBの着
色膜を転写する工程のみでカラーフィルタを形成でき
る。したがって、従来のRGBの各色を別々に印刷する
印刷法と同等の工程と設備で、容易にカラーフィルタを
製造できる。
る発明のカラーフィルタの製造方法においては、熱転写
性着色層を少なくとも含む層を透明基板上に載置して凸
版で押圧し、全反射する条件で上記透明基板の裏面側か
ら赤外線を照射し、上記透明基板上に凸版の突起部が与
える形状に熱転写性着色層を転写するので、RGBの着
色膜を転写する工程のみでカラーフィルタを形成でき
る。したがって、従来のRGBの各色を別々に印刷する
印刷法と同等の工程と設備で、容易にカラーフィルタを
製造できる。
【0032】また、請求項2に係る発明のカラーフィル
タの製造方法は、感光性着色層を少なくとも含む層を透
明基板上に載置して、請求項1と同様の条件で光を照射
して上記感光性着色層における上記透明基板に密着した
部分を選択的に露光し、上記透明基板上に凸版の突起部
が与える形状に感光性着色層を転写するので、RGBの
着色膜を転写する工程のみでカラーフィルタを形成で
き、従来のRGBの各色を別々に印刷する印刷法と同等
の工程と設備で容易にカラーフィルタを製造できる。
タの製造方法は、感光性着色層を少なくとも含む層を透
明基板上に載置して、請求項1と同様の条件で光を照射
して上記感光性着色層における上記透明基板に密着した
部分を選択的に露光し、上記透明基板上に凸版の突起部
が与える形状に感光性着色層を転写するので、RGBの
着色膜を転写する工程のみでカラーフィルタを形成で
き、従来のRGBの各色を別々に印刷する印刷法と同等
の工程と設備で容易にカラーフィルタを製造できる。
【0033】さらに、上記請求項1および請求項2に係
る発明においては、フォトリソグラフィの技法を用いな
いので、現像や水洗/乾燥の工程を省略でき、薬液や水
を節約できる。また、フォトマスクの傷や異物による不
良発生を無くして歩留りを安定させることができる。さ
らに、上記凸版および透明基板を加熱する必要がないの
で、凸版や透明基板の寸法変化、および、加圧歪による
凸版や透明基板の変形がなく、転写精度の低下がない。
る発明においては、フォトリソグラフィの技法を用いな
いので、現像や水洗/乾燥の工程を省略でき、薬液や水
を節約できる。また、フォトマスクの傷や異物による不
良発生を無くして歩留りを安定させることができる。さ
らに、上記凸版および透明基板を加熱する必要がないの
で、凸版や透明基板の寸法変化、および、加圧歪による
凸版や透明基板の変形がなく、転写精度の低下がない。
【0034】また、請求項3に係る発明のカラーフィル
タの製造方法は、上記凸版によって押圧されている着色
層と上記凸版との間を真空吸引するので、上記着色層に
おける上記突起部間が上記透明基板から強制的に剥離さ
れる。したがって、この発明によれば、上記透明基板上
に上記凸版の突起部が与える形状以外に着色層が転写さ
れるのを確実に防止でき、カラーフィルタ全体および個
々の画素における色の均一さにおいて従来のフィルムレ
ジスト法と同等の特性を有するカラーフィルタを製造で
きる。
タの製造方法は、上記凸版によって押圧されている着色
層と上記凸版との間を真空吸引するので、上記着色層に
おける上記突起部間が上記透明基板から強制的に剥離さ
れる。したがって、この発明によれば、上記透明基板上
に上記凸版の突起部が与える形状以外に着色層が転写さ
れるのを確実に防止でき、カラーフィルタ全体および個
々の画素における色の均一さにおいて従来のフィルムレ
ジスト法と同等の特性を有するカラーフィルタを製造で
きる。
【図1】この発明のカラーフィルタの製造方法における
説明図である。
説明図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【符号の説明】 1…透明基板、 2…熱転写性着色
膜、3…キャリアフィルム、 4…インクリ
ボン、5…凸版、 5'…突起
部、6…プリズム、 7…加熱用光
源。
膜、3…キャリアフィルム、 4…インクリ
ボン、5…凸版、 5'…突起
部、6…プリズム、 7…加熱用光
源。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱転写性着色層を少なくとも含む層を屈
折率nの透明基板上に載置して、所定形状の突起部を有
する凸版によって押圧し、 上記透明基板表面の法線に対する角度θがsinθ>1/n
なる関係を満たすように上記透明基板の裏面側から赤外
線を照射して、 上記熱転写性着色層における上記透明基板に密着した部
分を選択的に加熱して上記透明基板上に上記凸版の突起
部が与える形状に上記熱転写性着色層を転写することを
特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項2】 感光性着色層を少なくとも含む層を屈折
率nの透明基板上に載置して、所定形状の突起部を有す
る凸版によって押圧し、 上記透明基板表面の法線に対する角度θがsinθ>1/n
なる関係を満たすように上記透明基板の裏面側から光を
照射して、 上記感光性着色層における上記透明基板に密着した部分
を選択的に露光して上記透明基板上に上記凸版の突起部
が与える形状に感光性着色層を転写することを特徴とす
るカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載のカラ
ーフィルタの製造方法において、 上記透明基板上に載置されて上記凸版によって押圧され
ている着色層と上記凸版との間を真空吸引することを特
徴とするカラーフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32454994A JPH08179116A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | カラーフィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32454994A JPH08179116A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | カラーフィルタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08179116A true JPH08179116A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18167057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32454994A Pending JPH08179116A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | カラーフィルタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08179116A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009302076A (ja) * | 2002-06-19 | 2009-12-24 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置の作製方法 |
JP2021526356A (ja) * | 2018-06-26 | 2021-10-07 | ジェイティー インターナショナル エス.エイ.JT International S.A. | 光学式気化システムを有する電子タバコにおいて使用するためのアトマイザ |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32454994A patent/JPH08179116A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009302076A (ja) * | 2002-06-19 | 2009-12-24 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置の作製方法 |
US8906714B2 (en) | 2002-06-19 | 2014-12-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of manufacturing light emitting device |
JP2021526356A (ja) * | 2018-06-26 | 2021-10-07 | ジェイティー インターナショナル エス.エイ.JT International S.A. | 光学式気化システムを有する電子タバコにおいて使用するためのアトマイザ |
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