JPH08179040A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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Publication number
JPH08179040A
JPH08179040A JP6328508A JP32850894A JPH08179040A JP H08179040 A JPH08179040 A JP H08179040A JP 6328508 A JP6328508 A JP 6328508A JP 32850894 A JP32850894 A JP 32850894A JP H08179040 A JPH08179040 A JP H08179040A
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JP
Japan
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circuit
signal
light
distance
waveform
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Application number
JP6328508A
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English (en)
Inventor
Jun Nishino
潤 西野
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 近距離測定、遠距離測定を広範囲にわたって
測定精度を均一に確保しながら確実に測定できる装置を
提供する。 【構成】 発光素子と、該発光素子にトリガ信号を供給
して駆動する駆動信号発生手段と、前記発光素子から発
せられ、前方物体によって反射された反射光を受光する
受光素子と、該受光素子で受光される受光波形の中心を
求める中心算出手段と、該中心算出手段で求めた中心と
なる時間と前記駆動信号発生手段からのトリガ信号の発
生タイミングとに基づいて前記前方物体までの距離を算
出する距離算出手段とを備えた距離測定装置において、
前記中心算出手段は、入力される前記受光手段からの受
光波形が飽和波形になったときを検出して前記駆動信号
発生手段の出力電圧を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばレーザ光線を
車両前方に発して前方車両との車間距離を測定して前方
車両に自車が接近した場合に警報を発することにより、
その前方車両との衝突を防止する衝突防止装置等に用い
られる距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の距離測定装置を、図8に示す障害
物検出装置を例にとって説明する。同図において、1は
レーザダイオード(以下、LDという)の発光するレー
ザビームを用いて、自車両と障害物との間の距離を検出
する距離検出部であり、2は自車速度等の自車両の走行
状態を検知する走行状態検知部である。
【0003】3は距離検出部1に距離の検出指令を行っ
て、それに応答して返送される距離情報と、走行状態検
知部2で検知された自車速度情報を元に、自車両と、前
方車両等の障害物との相対速度を算出して障害物が停止
物か移動物かの判断を行い、また、自車速度、相対速
度、運転者がブレーキをかけるまでの空走時間の個人差
に応じて設定する距離設定などに応じて自車両と障害物
との衝突の可能性を判断する信号処理部である。
【0004】4は信号処理部3からの情報に基づいて、
自車両と障害物との距離を表示するとともに、信号処理
部3によって障害物との衝突の可能性があると判断され
た場合には、警報を発生する警報報知部である。
【0005】次に上記構成の作用を説明する。走行状態
検知部2は車速センサ31を備え、信号処理部3は演算
回路41および距離設定スイッチ42を備えている。車
速センサ31にて検知された自車両の車速信号は演算回
路41に送られ、演算回路41は当該車速信号に基づい
て算出した車速が35Km/h以上であると、距離検出
部1に距離検出指令信号を送出する。
【0006】距離検出部1ではその距離検出指令信号を
駆動信号発生回路11で受け、駆動信号発生回路11は
図9(a)に示す一定周波数のLD発光信号をLD切換
ドライバ12に送出する。LD切換えドライバ12は受
け取ったLD発光信号(a)に基づいて、図9(b),
(c),(d)に示す信号を送出し、発光手段としての
LDアレイ(発光素子)13のLD−L,LD−C,L
D−Rを、常時同一強度で順次発光させる。
【0007】LDアレイ13のLD−Lからのレーザビ
ームは自車両前方左寄りに、LD−Cからのレーザビー
ムは前方に、LD−Rからのレーザビームは前方右寄り
に、それぞれ投光レンズ14を介して出射され、LD−
Cのレーザビームは前方障害物を、LD−Lのレーザビ
ームは左車線からの割り込み車両を、LD−Rのレーザ
ビームは右車線からの割り込み車両を検出するのに用い
られる。
【0008】障害物からの反射光は受光レンズ15で集
光され、フォトダイオード(以下、PDという)16で
受光される。この受光信号は増幅回路17に送られ、増
幅回路17はそれを増幅して、図9(e)の信号Bを出
力する。
【0009】基準信号発生回路18は、図9(e)に示
す基準電圧V0 を比較回路19に出力する。比較回路1
9は増幅回路17の出力信号(e)と、この基準電圧V
0 とのレベル比較を行なう事によって、障害物からの反
射信号を抽出し、図9(f)に示す障害物検出パルス信
号を出力する。
【0010】カウンタ20は図9(g)に示すようにL
D発光信号(a)の立上りで、基準パルス発生回路21
から供給されるクロックパルス信号のカウントを開始
し、障害物からの反射信号に基づく障害物検出パルス信
号(f)の立上りでカウントを停止して、そのカウント
アップ時間と光速度から障害物までの距離情報を求め、
それを信号処理部3の演算回路41に送出する。
【0011】次に信号処理部3の演算回路41における
衝突の可能性の判断方法について図10に示すフローチ
ャートを参照して説明する。まず電源が投入されると、
STARTステップに進み、演算回路41を構成するC
PU,RAM等の初期設定が行われる。次に、ステップ
ST11で所定の周期毎に距離検出部1のカウンタ20
から障害物との距離Rの情報を示す距離信号、および走
行状態検出部2の車速センサ31から自車速度Vf の情
報を示す車速信号を演算回路41内に取り込む。
【0012】そしてステップST12で距離信号Rを表
示信号に変換して、距離表示器51に送出し表示する。
次に、ステップST13で車間距離Rを微分して先行車
両などの障害物と自車両との相対速度(d/dt)R
を、最小二乗法などの演算手法を用いて算出し、また先
行車の車速Va を自車速度Vf と相対速度(d/dt)
Rとの和によって算出する。
【0013】なお、この演算の中で(d/dt)R<0
の場合には距離が減少し、障害物に接近していること
を、また(d/dt)R>0の場合には距離が増加して
いることを、さらに(d/dt)R=0の場合には距離
に変化がないことをそれぞれ示している。
【0014】障害物との衝突の可能性を判断する上で自
車の初期速度をVf (m/s)、障害物(先行車)の初
期速度をVa (m/s)、双方の減速度性能をα(m/
2)とすると、自車の停止距離Vf 2/2αと先行車の
停止距離Va 2/2αとの差に、距離設定スイッチ42で
設定された自車がブレーキをふむまでの時間Td による
空走距離Vf ・Td を加えた、数1に示す距離Rが衝突
判断の基準となる。
【0015】
【数1】
【0016】そこで、まずステップST14にて相対速
度(d/dt)Rと自車速度Vf を比較して、−(d/
dt)R≒Vf の場合、即ち障害物が路上停止物とみな
される場合にはステップST15に進み、数1において
a =0であることから、次の数2による運転の法則に
より衝突の危険性を判定する。
【0017】
【数2】
【0018】数2が成立する場合には、障害物に対して
衝突する危険が発生しており、ステップST18に進ん
で警報信号を発生して警報報知部4に送り、その警報器
52から危険回避のための警報を発する。
【0019】一方、ステップST14での判定の結果、
−(d/d3t)R≒Vf でない場合には障害物は前方
の路上を走行する先行車であり、本来数1に従って危険
判断を行なうべきである。しかしながら、相対速度(d
/dt)Rの算出精度が厳密にとれないこともあって算
出誤差に誤警報の恐れがあるため、障害物が移動する先
行車の場合にはステップST16にて相対速度(d/d
t)Rが所定の速度C(m/sec)以上かどうかの判
定をまず行う。
【0020】その結果、(d/dt)R≧Cの場合には
相対速度が速く、急接近中であることから、先行車は限
りなく停止物に近いとみなして、ステップST15に進
み、以下停止障害物と同じ論理で、数2の判別式による
警報出力判断を行なう。
【0021】また、ステップST16の判定結果が(d
/dt)R<Cの場合には、相対速度が遅く、一定車間
距離での通常の追従走行中であるとみなし、自車速Vf
と先行車速Va がほぼ等しいことから、数1は以下に示
す数3となり、ステップST17ではこの数3により衝
突の危険性を判定し、以下同様にこの数3が成立する場
合にはST18において警報を発する。
【0022】
【数3】
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな衝突防止装置等に用いられている距離測定装置にあ
っては、図11に示すように前方物体との距離が近い場
合には光ビームの反射が強いために符号Aで示すように
大きな受光波形を得られるが、遠い場合には光ビームの
反射が弱いために符号Bで示すように小さな受光波形し
か得られないので、同図中符号Tで示す時間の誤差が発
生して測定誤差を発生してしまうという問題点があっ
た。
【0024】この発明は、上記の如き点に鑑みてなされ
たもので、近距離測定、遠距離測定を広範囲にわたって
測定精度を実用範囲で確保しながら確実に測定できる装
置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この距離測定装置に係る
第1の発明は、発光素子と、該発光素子にトリガ信号を
供給して駆動する駆動信号発生手段と、前記発光素子か
ら発せられ、前方物体によって反射された反射光を受光
する受光素子と、該受光素子で受光される受光波形と前
記駆動信号発生手段からのトリガ信号の発生タイミング
とに基づいて前記前方物体までの距離を算出する距離算
出手段とを備えた距離測定装置において、前記受光手段
からの受光波形が適正な大きさの波形になるように前記
駆動信号発生手段の出力電圧を変化させてなる。
【0026】次に第2の発明は、発光素子と、該発光素
子にトリガ信号を供給して駆動する駆動信号発生手段
と、前記発光素子から発せられ、前方物体によって反射
された反射光を受光する受光素子と、該受光素子から出
力れる受光信号の波形の中心を求める中心算出手段と、
該中心算出手段で求めた中心となる時間と前記駆動信号
発生手段からのトリガ信号の発生タイミングとに基づい
て前記前方物体までの距離を算出する距離算出手段とを
備えた距離測定装置において、前記中心算出手段は、入
力される前記受光手段から出力される受光信号の波形が
飽和波形になったときを検出して前記駆動信号発生手段
の出力電圧を低下させてなる。
【0027】さらに第3の発明は、発光素子と、該発光
素子にトリガ信号を供給して駆動する駆動信号発生手段
と、前記発光素子から発せられ、前方物体によって反射
された反射光を受光する受光素子と、該受光素子から出
力れる受光信号を所定回数加算して、正規化する加算手
段と、該加算手段からの加算結果と前記駆動信号発生手
段からのトリガ信号の発生タイミングとに基づいて前記
前方物体までの距離を算出する距離算出手段とを備えた
距離測定装置において、前記加算手段からの波形信号に
基づいて波形の波高値を算出し、波高値が所定の範囲に
入るように前記駆動信号発生手段から発光素子に供給さ
れる電流の大きさを変化せしめる。
【0028】
【作用】この距離測定装置に係る第1の発明によれば、
使用条件が変化しても受光波形が飽和せず、適正な大き
さに制御することにより、測定精度を実用範囲で確保す
る。
【0029】また、第2の発明によれば、発光タイミン
グと、受光波形の中心を検出し、その発光タイミングか
ら受光波形のピーク(中心)が形成されるまでの時間を
測定することによって距離を検出し、かつ受光波形が飽
和するようになったら発光素子の発光出力を低下して、
近距離での測定精度を低下させないようにする。
【0030】さらに第3の発明によれば、加算手段から
の波形信号に基づいて波形の波高値を算出し、その波形
の波高値が所定の範囲に入るように駆動信号発生手段か
ら発光素子に供給される電流の大きさを変化せしめ、実
用範囲の測定精度を確保する。
【0031】
【実施例】
[第1実施例]以下、この実施例による構成の説明を図
1に基づいて行う。図1において図8で説明したものと
同一構成のもの、または均等なものには同一符号を付し
てその説明を省略し、異なる構成についてのみ以下に説
明する。
【0032】すなわち、図1において、LD切換ドライ
ブ12’は、図8におけるLD切換ドライブ12の機能
に対して、ピーク検出回路61からの制御信号を受け
て、出力電圧を低下させるための制御機能が追加されて
いる。
【0033】すなわち、ピーク値検出回路61は受光波
形の中心を検出するもので、前記増幅回路17からの出
力信号(e)を入力して、その受光信号の波形A,Bの
ピークCを検出し(図2b参照)、そのピーク検出時に
ピーク検出パルス(図2c)を出力する。なお、ピーク
検出回路61は、駆動信号発生回路11から出力される
LD発光信号が供給されてから、次に供給されるまでの
間に受光する受光信号の波形の中心(受光波形はピーク
点に対してほぼ左右対称の波形であるので中心点はピー
ク点に一致する)を算出するが、受光波形が飽和してい
るとき(図11に符号Cで示される受光波形)には、ピ
ーク点が算出(検出)されないのでLD切換ドライバ1
2’に対して発光出力の電圧値を低下させるための制御
信号を出力する。
【0034】62は時間計測回路で、前記駆動信号発生
回路11から出力される駆動パルス(図2a)を受けて
基準パルス発生回路21から供給されるクロックパルス
の計数を開始し、また前記ピーク検出回路61から出力
されるピーク検出パルス(図2c)を受けてそのクロッ
クパルス(図2dのT区間のパルス)の計数を終了し
て、その計数結果を補正回路63に供給する。補正回路
63では、前記時間計測回路62からの計数結果が図2
bに示したように時刻t0で時間計測を停止すべきとこ
ろ、図2では時間Tだけ遅れ算出距離が大きくなるので
その誤差分を算出距離から差し引くことによって補正を
行う。
【0035】次に、上記構成の作用を図2も参照しなが
ら説明する。すなわち、時間計測回路62は駆動信号発
生回路11からのLD駆動信号(a)に基づいて計時動
作を開始する。一方、駆動信号発生回路11からLD駆
動信号(a)が出力される毎に、増幅回路17から受光
信号(b)が、ピーク検出回路61に供給されて、その
供給された受信波形は図2bに示すようにピーク検出回
路61でピークCが検出され、その検出時にピーク検出
信号(c)を時計計測回路62に供給して、計時動作を
停止せしめる。その後、その計時結果は補正回路63に
供給されて図2bのTだけ補正されて演算回路41’に
供給される。
【0036】しかしながら、障害物が非常に近距離にあ
ってピーク検出回路61が入力する受光波形に飽和現象
(図11の符号Cで示される)が発生して波形のピーク
点が検出されない場合には、ピーク検出回路61は、制
御信号をLD切換回路12’に供給してLD切換ドライ
バ12’から出力される電圧値を低下させ、発光出力パ
ワーを低下させる。
【0037】[第2実施例]以下、この実施例による構
成の説明を図3に基づいて行う。図3において図1およ
び図8で説明したものと同一構成のもの、または均等な
ものには同一符号を付してその説明を省略し、異なる構
成についてのみ以下に説明する。
【0038】すなわち、図3において、43は分散パル
ス発生回路で、図4(A)に示すようなLD駆動信号
(図1、図8において演算回路から駆動信号発生回路1
1に供給されるLD駆動信号と同一)が演算回路41’
から供給されると、そのLD駆動信号が供給される毎
に、そのLD駆動信号に一定の規則に従った時間遅れが
与えられ図4(B)に示すようなLD駆動信号が出力さ
れる。
【0039】なお一定の規則に従った時間遅れとは、図
4(B)に示すそれぞれのパルスの遅れ時間を時間t
0,t1,t3、……、tnの如く遅延させ、その遅延
時間の統計的な値が正規分布(他の分布でも良いことは
いうまでもない)するように設定されているものをい
う。62’は時間計測回路で、ピーク検出回路61から
ハイレベル信号が供給されている間のみ基準パルス発生
回路21からのパルスを計数する。
【0040】64は加算回路で、増幅回路17とピーク
検出回路61との間に介挿されて、前記増幅回路17か
らの受光信号(図5に示すピークの小さな複数の波形の
信号a)を、前記演算回路41’からLD駆動信号が供
給される毎に受光される受光信号を数千回繰り返し加算
した信号Aを出力する。
【0041】次に、上記構成の作用を図4および図5を
参照しながら説明する。すなわち、電源が投入される
と、分散パルス発生回路43は演算回路(41’)から
図4Aに示すようにLD駆動信号が一定時間毎に供給さ
れると、それに応じて1つのパルスを出力するが、図4
(B)に示すような時間遅れ(図4Bのt0,t1,t
2,……tn)が与えられて出力される。
【0042】一方、このLD駆動信号の立ち上がりに同
期して、加算回路64は、増幅回路17からの出力を、
次のLD駆動信号の供給があるまで波形として加算する
ことを開始すると共に、LD切換ドライバ12’が駆動
され、発光素子13から光ビームが出力され、その光ビ
ームによる反射光は、受光素子16で受光されるが、分
散パルスの分布を形成するため加算回路64で数100
0回加算される。
【0043】その結果の加算波形は、分散パルス発生回
路43の作用によって正規分布など左右対称波形である
ため、詳細なデータサンプリングを行わなくてもピーク
検知が正確に行なえる。そして、図2に示すようにピー
ク検出回路61でピーク(符号Cで示される)が検出さ
れ、その検出時にその検出までに要した時間だけ出力を
例えばハイレベルにして時間計測回路62’に供給し、
時間計測回路62’はハイレベル信号が供給されている
時間のみ基準パルス発生回路21からのパルスを計測す
る。その後、補正回路63にて補正されて演算回路4
1’に供給される。なお、補正回路63の補正を図4に
基づいて説明すると、加算回路64では本来時間αを測
定したいが、回路では演算回路41’から分散パルス発
生回路43に供給されるLD駆動信号に同期して図4
(c)のT1,T2,T3……を計測してしまうので、
図4(B)のt0,t1,t2……分の補正が必要にな
る。
【0044】しかしながら、障害物が非常に近距離にあ
ってピーク検出回路61が入力する受光波形に飽和現象
が発生して検出されない場合には、図1と同様にピーク
検出回路61は、制御信号をLD切換ドライバ12’に
供給してLD切換ドライバ12’から出力される電圧値
を低下させ、発光出力パワーを低下させる。
【0045】[第3実施例]以下、この実施例による構
成の説明を図6に基づいて行う。図6において、71は
タイミングクロックを各回路に供給するクロック信号発
生回路、72は発光トリガ信号発生回路で、前記クロッ
ク信号発生回路71から供給されるクロック信号を、後
述の距離計算回路85からの制御信号に基づいてトリガ
信号としての発光信号に変換する。73は駆動回路で、
電源回路74から給電され、前記発光トリガ信号発生回
路72から発光信号の供給を受けると、その都度、発光
素子75からレーザ光線を発生する。なお、電源回路7
4は前記駆動回路73のみならず各部回路に給電するも
のである。
【0046】76は送光レンズで、前記発光素子75か
らのレーザ光線を前方に所定の角度で拡散するように出
力する。78は発光部で、前記駆動回路73、電源回路
74、発光素子75、送光レンズ76等から構成されて
いる。
【0047】79はハニカムフィルタで、受光レンズ8
0の入射面前面を覆うように配置されて、前記発光素子
75から発射されて前方車両等の前方物体(不図示)で
反射された反射光のうち、受光レンズ80の光軸に平行
な光線のみを通過させ、平行でない光線を遮断するため
のものである。81は受光素子で、受光レンズ80で集
光された反射光を受けて、電気信号に変換する。82は
増幅回路で、前記受光素子81からの受光信号を増幅し
て出力する。なお、83は受光部で、ハニカムフィルタ
79、受光レンズ80、受光素子81、増幅回路82等
から構成されている。
【0048】84は加算回路で、前記距離計算回路85
から制御信号が供給されてから次回また供給されるまで
を1つの区間として、制御信号が供給される都度前回の
区間の、前記増幅回路82からの受光波形の上に今回の
区間の出力波形を加算して受光分布信号(受光信号が所
定の区間T内で時系列的にどのように変化するかを示す
信号)に変換して出力する。すなわち、距離計算回路8
5からN回制御信号が発光トリガ信号発生回路72と加
算回路84とに供給されると、受光波形を示す信号を加
算し、その加算が終了すると、その区間の加算結果を出
力する。
【0049】85は距離計算回路で、前記発光トリガ信
号発生回路72に対して発光素子75を発光させるため
の制御信号を供給し、また該距離計算回路85は、その
制御信号によって前記加算回路84に対して加算指示を
する。
【0050】また、前記距離計算回路85は、前記加算
回路84から加算結果の波形を受けると、その結果の波
形に基づき前方物体までの距離と波高値を算出する。す
なわち、波形の分布状況から波高値を算出し、制御信号
が出力された時刻から波高値が最大になる時点までの時
間に基づいて計算する。
【0051】次に、上記構成の作用を説明する。まず、
装置全体の電源がオンされると、距離計算回路85から
制御信号が所定時間T毎に繰り返し出力され、その制御
信号が出力される毎に発光素子75がレーザ光線を発生
し、レーザ光線は送光レンズ76を介して前方に発射さ
れる。
【0052】そのレーザ光線は前方物体に反射して戻っ
て、受光レンズ80を介して受光素子81によって検出
され、増幅回路82を介して加算回路84に供給され
る。加算回路84では、増幅回路82からの出力を所定
時間T毎に区切って、前回の区間の信号に新たに信号が
得られると、その都度、信号を加算する、すなわち全て
でN個の区間の波形を加算する。これによって受光信号
の分散分布を抽出できるようになり、信号処理が可能に
なる。
【0053】その後、加算回路14はN個の区間の加算
データの中からピークが最大となるものおよびそのピー
ク周辺の波形データの分布からピーク波形の波高値と波
高値が最大になるまでの時間を推定算出して距離計算回
路15に出力する。
【0054】その結果、距離計算回路15では、ピーク
の波高値が最大となるタイミングと、距離計算回路15
から制御信号が出力されたタイミングとの時間差T0に
基づいて前方物体との間の距離が算出されて警報判断回
路(図示せず)に出力される。そして、距離間隔が危険
範囲内に入った場合には警報信号を発生する。
【0055】なお、88は遮光部材89によって周囲が
完全に包囲された発光素子で、前記発光素子75と同一
製品の発光素子である。
【0056】次に上記構成の作用を図7に基づいて説明
する。電源がオンされるとステップAからステップST
100に進み、端子Xから補正指示信号が供給される
と、さらにステップST101に進み、距離計算回路8
5は駆動回路73’に対して一方の補正用発光素子88
のみを駆動可能状態にする。光トリガ信号発生回路72
はT時間周期でトリガ信号を駆動回路73’に供給す
る。駆動回路73’は補正用発光素子88をT時間周期
で発光せしめる。
【0057】ステップST101において、発光素子8
8が発光させられると、その後にステップST102に
進み、ステップST102において、加算回路84は、
増幅回路82からの出力を所定のレベルの基準値をしき
い値として二値化して、微小単位時間(n=0、1、
2、・・・、m)毎におけるハイレベルになっている個
数を計数し、その計数結果は一時記憶する。換言する
と、二値化してハイレベルになっている期間が、上記微
小単位時間の何倍になっているのかを算出し、その算出
結果は一時記憶する。
【0058】このステップST101とステップST1
02とは、次のステップST103によってN回繰り返
され、最終的な計数結果をNn(n=0、1、2、・・
・、m)として記憶する。
【0059】次にステップST104に進み、他方の計
測用発光素子75が発光トリガ信号発生回路72からの
トリガ信号によってT時間周期で発光せしめられ、それ
による受光素子81で受光されたされた信号は、増幅回
路82を介して加算回路84に供給される。その結果、
ステップST105において前記ステップST102と
同様に微小単位時間毎におけるハイレベルになっている
個数が計数されて、その計数結果Sn(n=0、1、
2、・・・、m)は、その都度一時記憶され、ステップ
ST104、ステップST105とがN回繰り返される
と、ステップST106からステップST107に進
む。
【0060】ステップST107においては、算出され
た値SnとNnとから式αn=(Sn−Nn)/N(n
=0、1、2、・・・、m)の計算が行われる。
【0061】ステップST108において、ステップS
T107で求められた値αnの最大値と設定された所定
値、例えば0.3と比較され、この所定値に満たない場
合にはステップST109で、電源回路74に対して駆
動回路73’への給電電圧を上げる指示信号が供給さ
れ、その後、ステップST101に戻る。
【0062】またステップST108でαnの最大値が
所定値0.3よりも大きい場合には所定値、次にステッ
プST110に進み、αnの最大値が所定値、例えば
0.7と比較され、これを越える場合は、ステップST
111で電源回路74に対して駆動回路73’への給電
電圧を下げる指示信号が供給され、その後、ステップS
T101に戻る。
【0063】また、ステップST110において、αn
の最大値が所定値、例えば0.3〜0.7の範囲の場合
には前方物体からの反射光線が適確に含まれるとして次
のステップST112に進む。
【0064】ステップST112においては、αnの最
大値およびその周辺(αn−2,αn−1,αn,αn
+1,αn+2)のデータ分布から真の波高値とそのタ
イミングを算出し、発光開始信号であるトリガ信号の立
ち上がりタイミングの時間から受光信号の立ち上がりタ
イミングの時間Td までを算出し、距離計算を式3×1
8 ×(Td /2)において求め、ステップST100
に戻る。
【0065】なお、X端子に供給される補正指示信号
は、外部操作によって供給するようにしてもよいが、距
離計算回路85等をマイクロコンピュータで構成した場
合には、マイクロコンピュータに電源が供給された直後
に、自動的に発生させるように構成してもよい。この場
合、ステップST100は不必要になることはいうまで
もないことである。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、簡単な信号処理を行う構成にすることにより多く
のコストをかけずに距離算出の精度を向上できるという
効果が発揮されるとともに、近距離から遠距離までの広
範囲の距離測定を確実に所定の精度で検出できるので、
製品の信頼性を向上することができるという効果が発揮
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による第1実施例を示す回路ブロック
説明図である。
【図2】図1の作用説明をするための波形による説明図
である。
【図3】この発明による第2実施例を示す回路ブロック
説明図である。
【図4】図3の作用説明の概要を説明するための説明図
である。
【図5】図3の実施例の加算回路(64)およびピーク
検出回路(61)を説明するための説明図である。
【図6】この発明による第3実施例を示す回路ブロック
説明図である。
【図7】この発明による第3実施例を示すフローチャー
トである。
【図8】従来装置の回路ブロック説明図である。
【図9】図8の回路説明を行うための波形説明図であ
る。
【図10】図8における演算回路(41)で距離算出を
行うためのフローチャート図である。
【図11】従来例の問題点を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
11 駆動信号発生回路 13,75,88 発光素子 16,81 受光素子 20 カウンタ 41,41’ 演算回路 43 分散パルス発生回路 61 ピーク検出回路 62 時間計測回路 63 補正回路 72 発光トリガ信号発生回路 73 駆動回路 84 加算回路 85 距離計算回路 89 遮光部材 90 AGC回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01C 3/06 A G01S 17/93

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、該発光素子にトリガ信号を
    供給して駆動する駆動信号発生手段と、前記発光素子か
    ら発せられ、前方物体によって反射された反射光を受光
    する受光素子と、該受光素子で受光される受光波形と前
    記駆動信号発生手段からのトリガ信号の発生タイミング
    とに基づいて前記前方物体までの距離を算出する距離算
    出手段とを備えた距離測定装置において、前記受光手段
    からの受光波形が適正な大きさの波形になるように前記
    駆動信号発生手段の出力電圧を変化させてなることをこ
    とを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 発光素子と、該発光素子にトリガ信号を
    供給して駆動する駆動信号発生手段と、前記発光素子か
    ら発せられ、前方物体によって反射された反射光を受光
    する受光素子と、該受光素子から出力れる受光信号の波
    形の中心を求める中心算出手段と、該中心算出手段で求
    めた中心となる時間と前記駆動信号発生手段からのトリ
    ガ信号の発生タイミングとに基づいて前記前方物体まで
    の距離を算出する距離算出手段とを備えた距離測定装置
    において、前記中心算出手段は、入力される前記受光手
    段から出力される受光信号の波形が飽和波形になったと
    きを検出して前記駆動信号発生手段の出力電圧を低下さ
    せてなることをことを特徴とする距離測定装置。
  3. 【請求項3】 発光素子と、該発光素子にトリガ信号を
    供給して駆動する駆動信号発生手段と、前記発光素子か
    ら発せられ、前方物体によって反射された反射光を受光
    する受光素子と、該受光素子から出力れる受光信号を所
    定回数加算して、正規化する加算手段と、該加算手段か
    らの加算結果と前記駆動信号発生手段からのトリガ信号
    の発生タイミングとに基づいて前記前方物体までの距離
    を算出する距離算出手段とを備えた距離測定装置におい
    て、前記加算手段からの波形信号に基づいて波形の波高
    値を算出し、波高値が所定の範囲に入るように前記駆動
    信号発生手段から発光素子に供給される電流の大きさを
    変化せしめることを特徴とする距離測定装置。
JP6328508A 1994-10-27 1994-12-28 距離測定装置 Pending JPH08179040A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6328508A JPH08179040A (ja) 1994-10-27 1994-12-28 距離測定装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-264063 1994-10-27
JP26406394 1994-10-27
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013142584A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Denso Corp センサ用信号処理回路、およびこれを用いた車両用安全運転装置
JP2019506621A (ja) * 2016-01-08 2019-03-07 ナノフォーカス アーゲーNanoFocus AG 経時変化する信号を電子的に分析する方法

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