JPH08178814A - 強度試験装置 - Google Patents

強度試験装置

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JPH08178814A
JPH08178814A JP7013796A JP1379695A JPH08178814A JP H08178814 A JPH08178814 A JP H08178814A JP 7013796 A JP7013796 A JP 7013796A JP 1379695 A JP1379695 A JP 1379695A JP H08178814 A JPH08178814 A JP H08178814A
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JP
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load
test
test piece
displacement
strength
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JP7013796A
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English (en)
Inventor
Toshimi Izawa
聡美 井澤
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡辺
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種機器の小型化、高性能化に対応して小型
化される材料の強度試験を容易に行うことができる強度
試験装置を提供する。 【構成】 パソコン本体8によって自動的に、試験治具
2を駆動するサーボモータ15を制御して試験片14に
荷重Wを加えると共に、このときの荷重W及びこの荷重
Wよる試験片14の変位Lの検出信号(電圧信号)をロ
ードセル5に接続された動ひずみ測定器7と渦電流式変
位センサ端子に接続された渦電流式変位センサ本体6と
から入力しこれらの測定データを解析して解析結果をC
RT9,プリンタ12,HD13又はFD11へ出力す
るというものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強度試験装置に関し、各
種機器の小形化、高性能化に対応して小型化される材料
の強度試験を行う場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】工業材料の強度を評価する従来の装置を
応力の種類により分類すると、以下に挙げる種類が存在
する。 (1)引張圧縮試験装置 (2)回転曲げ試験装置 (3)平面曲げ試験装置 (4)捩り試験装置 (5)組合せ応力試験装置 (6)衝撃試験装置
【0003】これらの試験装置が対象としている荷重お
よび試験片の大きさは、比較的小さなものでも1kg以
上、5〜10cm(長さ)以上であり、これより小さな
材料の特性は、同じ材質の大きな材料の特性から推定し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、各種機
器の小型化、高性能化が図られるようになり、それに応
じてこれらの機器に用いられる材料も小型化されつつあ
ることから、より均質な材料が求められている(例えば
水晶振動子等の圧電素子やLSI基板等)。当然、これ
らの材料の強度を測定する装置は測定の対象となる材料
に加えられる力によるわずかなひずみを検出する能力が
求められることになるが、従来の強度試験装置では測定
しようとする荷重や材料のひずみのオーダー(規模)が
目的に合わないという問題があった。
【0005】また近年、小型で高性能な回転機(モータ
ー、発電機)の要求が高まりつつある。このことによ
り、回転機のロータ部をより速く回転させる必要があ
る。しかしそれにはロータ部の強度確保が不可欠であ
り、ケイ素鋼板等のロータ部を構成する材料の強度評価
が必要となってくる。ところが、かかるケイ素鋼板等の
強度試験を行うには、上記圧電素子やLSI基板等に加
える荷重よりは大きな荷重を付加する必要があり、この
ように荷重適用範囲が広がると、これに連れて荷重を付
加する装置の容量を大きくする必要があるため、これに
伴って強度試験装置全体が大型化してしまう。そこで強
度試験装置を小型化する対策が必要であった。また、磁
石のように硬くてもろい材料の強度試験を行うために
は、この材料に無理な力がかからぬよう微小荷重を制御
して、正確な初期位置(零点)決め(以下、零点設定と
いう)を行うことが必要であった。更には、強度試験時
に、付加された荷重によって材料(試験片)が破壊した
後にこの材料の破面を観察する必要性から、この破面を
保護する必要性が生じてきた。
【0006】従って本発明は上記従来技術に鑑み、各種
機器の小型化、高性能化に対応して小型化される材料の
強度試験を容易に行うことができる強度試験装置を提供
することを目的とし、更には荷重適用範囲が広く且つ小
型で、材料に無理な力をかけることなく零点設定を行う
ことができ、また破面の保護が可能な強度試験装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の構成は、試験治具を駆動する駆動装置と、こ
の駆動装置に駆動されて試験片に荷重を加える試験治具
と、前記荷重を検出する荷重検出器と、前記荷重によっ
て生起する前記試験片の変位を検出する変位検出器と、
前記駆動装置の作動を制御すると共に、前記荷重検出器
及び変位検出器の検出信号を入力しこれらの検出信号に
よって得られる前記荷重及び変位の測定データに基づい
て前記試験片の強度特性を解析するコンピュータと、こ
のコンピュータの解析結果を出力する出力装置とを備え
たことを特徴とする。
【0008】また上記目的を達成する本発明の第2の構
成は、上記第1の構成において、コンピュータが、試験
初期に、試験片に荷重を加えるよう駆動装置を一方に動
作せしめ、このときの荷重検出信号の変化に基づき、前
記試験片に荷重が付加されたと判断して駆動装置を停止
し、次に前記試験片から前記荷重を除去するよう前記駆
動装置を他方に動作せしめ、このときの荷重検出信号の
変化に基づき、前記試験片から前記荷重が除去されたと
判断して前記駆動装置を停止し、このときの試験治具の
位置を零点として設定する零点設定をも行うことを特徴
とする。
【0009】また上記目的を達成する本発明の第3の構
成は、上記第1又は第2の構成において、駆動装置が、
強度試験装置の下部に設置されていることを特徴とす
る。
【0010】また上記目的を達成する本発明の第4の構
成は、上記第1、第2又は第3の構成において、コンピ
ュータが、試験時に、試験片が破壊するときの荷重検出
信号の著しい変化に基づき、試験終了と判断して駆動装
置を停止する制御をも行うことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記第1の構成の本発明によれば、荷重検出器
と変位検出器の検出信号が何れもコンピュータに入力さ
れ、コンピュータではこれらの検出信号から得られる前
記荷重及び変位の測定データに基づいて試験片の強度特
性を解析し解析結果を出力装置に出力する。出力装置で
はこの解析結果を表示、印刷又は保存する。
【0012】また上記第2の構成の本発明によれば、試
験初期に、荷重検出信号に基づき、コンピュータが駆動
装置を制御することにより、試験片に無理な力をかける
ことなく零点設定が行われる。
【0013】また上記第3の構成の本発明によれば、装
置全体の重心が低くなり、駆動装置が容量の比較的大き
な大形のものであっても、この駆動装置を支持するため
の大型で強固な部材を用いることなく安定する。
【0014】また上記第4の構成の本発明によれば、試
験時に試験片が破壊すると、このときの荷重検出信号の
著しい変化に基づき、コンピュータが駆動装置を停止し
て前記試験片の破面を保護する。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
【0016】はじめに本発明の第1の実施例について説
明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施例に係る強度試
験装置の構成図、図2,図3及び図4は図1に示すパー
ソナルコンピュータ(以下パソコンという)の動作を示
すフロチャートである。なお図2中のは図3中のに
続き、図3中のは図4中のに続いている。
【0018】図1に示すように本実施例に係る試験機本
体1には、試験治具2、渦電流式変位センサ端子3、支
持台4、ロードセル5、サーボモータ15及び試験片の
せ治具20が組み込まれている。
【0019】支持台4上に備えた試験片のせ治具20に
は、試験時に、この試験の目的に応じた方式で試験片1
4がセットされる。この試験片14の大きさは4cm未
満である。試験治具2はサーボモータ15に駆動され、
その負荷部19が試験片のせ治具20にセットされた試
験片14に荷重Wを加える。この荷重Wの大きさは、例
えば100g程度である。サーボモータ15は、パソコ
ン9からの制御信号に基づいて自動制御される。なお治
具を適宜選択することによって曲げ試験や圧縮試験を行
うことができる。
【0020】ロードセル5は、試験片14に加えられた
荷重Wが、試験片のせ治具20及び支持台4を介してロ
ードセル5の受感部(図示せず)に作用するよう設置さ
れると共に、動ひずみ測定器7に接続されている。また
この動ひずみ測定器7はパソコン本体18に備えられた
アナログ/ディジタル変換器(以下A/D変換器とい
う)10に接続されている。従って試験片14に加えら
れた荷重Wの変化は、ロードセル5によって検出される
と共に動ひずみ測定器7により電圧の変化に変換された
後、A/D変換器10を介してパソコン本体18に入力
される。
【0021】渦電流式変位センサ端子3は、荷重Wを加
えたときの試験片14のたわみによって生起する試験治
具2の変位を検出可能に設置されると共に、渦電流式変
位センサ本体6に接続されている。またこの変位センサ
本体6はパソコン本体8のA/D変換器10に接続され
ている。従って試験片14に荷重Wを加えたときの試験
治具2の変位、即ち試験片14の変位Lは、変位センサ
端子3によって検出されると共に変位センサ本体6によ
り電圧の変化に変換された後、A/D変換器10を介し
てパソコン本体8に入力される。
【0022】パソコン本体8は、詳細は後述するが、内
蔵のハードディスク(以下内蔵HDという)17又はパ
ソコン本体8に接続されている外部のハードディスク7
(以下外部HDという)13に保管されている試験装置
制御用のソフトウェアを起動させることにより、前述の
如くサーボモータ15を制御すると共に、動ひずみ測定
器7及び変位センサ本体6から入力した検出信号によっ
て得られる前記荷重W及び変位Lの測定データに基づい
て試験片14の強度特性を解析し、この解析結果をパソ
コン本体8に接続したCRT9、プリンタ12及び外部
HD13(又はフロッピーディスク(以下FDという)
11)へ出力する。従ってCRT9では前記解析結果を
表示し、プリンタ12では前記解析結果を印刷し、外部
HD13又はFD11では前記解析結果を保存する。な
お図1中の16はパソコン本体8に接続されたキーボー
ドであり、試験時にはこのキーボード16からパソコン
本体8に各種の入力を行う。また図1中の18は試験治
具8に備えられたマクロメータであり、後述する変位校
正に用いられる。
【0023】以上が第1の実施例に係る強度試験装置の
構成であるが、続いてこの試験装置の動作を図1の構成
図及び図2〜図4のフローチャートに基づきパソコン本
体8の動作を中心にして説明する。なお図2〜図4に示
すフローチャートの各ステップにはS1からS49まで
の符号を付した。
【0024】まず計測に先だち図2に示すように荷重校
正(S1〜S9,S48)及び変位校正(S10〜S1
7,S49)を行う。即ち、支持台4に分銅を搭載し
(S2)、キーボード16からこの分銅の荷重値を入力
すると共に(S3)、このときのロードセル5と動ひず
み測定器7とによる荷重検出信号(荷重電圧信号)をA
/D変換して入力する(S4)。この手順を5回繰り返
した後に(S5,S6)、電圧と荷重の比(電圧/荷
重)を計算して(S7)、この比(即ち荷重感度)が1
0mV/g以上であるか否かを判定し(S8)、荷重感
度が10mV/g以上でなければ動ひずみ測定器7のゲ
インを調節する(S9)。その結果、荷重感度>10m
V/gとなれば荷重校正が終了し、Nの値を0にする
(S48)。
【0025】続いて、マイクロメータ18の位置調節を
し(S10)、キーボード16からこのマイクロメータ
18の変位値を入力すると共に(S11)、このときの
変位センサ端子3と変位センサ本体6とによる変位検出
信号(変位電圧信号)をA/D変換して入力する(S1
2)。この手順を5回繰り返した後に(S13,S1
4)、電圧と変位の比(電圧/変位)を計算して(S1
5)、この比(即ち変位感度)が10mV/μm以上で
あるか否かを判定し(S16)、変位感度が10mV/
μm以上でなければ変位センサ本体6のゲインを調節す
る(S17)。その結果、変位感度>10mV/μmと
なれば変位校正が終了し、Nの値を0にする(S4
9)。
【0026】次に図3に示すように、試験片14に加え
られる荷重W及び試験片14の変位Lの自動計測を行う
(S18〜S27)。即ち、キーボード16から、まず
測定データのサンプリング時間及び曲げ変位速度を入力
する(S18,S19)。続いて測定スタート信号を入
力し(S20)、サーボモータ15を起動する(S2
1)。その結果サーボモータ15によって試験治具2が
駆動され、この試験治具2の負荷部19によって試験片
14に荷重Wが加えられる。そしてこのときの荷重Wが
ロードセル5と動ひずみ測定器7とによって検出され、
荷重Wによって生起する試験片14の変位Lが変位セン
サ端子3と変位センサ本体6とによって検出される。
【0027】従ってこのときの動ひずみ測定器7から出
力される荷重電圧信号と変位センサ本体6から出力され
る変位電圧信号とをA/D変換して入力(サンプリン
グ)する(S22)。なおサンプリング点数は、試験条
件や試験片をかえて5000点まで記憶することができ
る(S23,S24)。サンプリングが終了したらサー
ボモータ15を停止し(S25)、このサンプリングデ
ータ(測定データ)及び先の校正において設定された荷
重感度及び変位感度をFD11に保存して(S26)、
測定を終了する(S27)。
【0028】続いて図3及び図4に示すようにデータの
読み込み(S28〜S30)及び解析(S31〜S4
0)を行う。即ち、キーボード16から校正データ(即
ち荷重感度及び変位感度)及び測定データが保存されて
いるファイルのファイル名を入力し(S28)、これに
よってFD11に校正データ及び測定データを読み込む
(S29,S30)。
【0029】データの読み込みが終了したら、このデー
タから荷重の0点Woを算出すると共に(S31)、最
大荷重Wmaxをサーチする(S32)。最大荷重Wmax
サーチできたら、この最大荷重Wmaxでのデータ番号N
を求めて(S33)、最大荷重Wmax時の変位LNを求め
る(S34)。続いてWo<WN-1が満足される間、繰り
返し荷重−変位データの直線回帰計算を行ない(S3
5,S36,S37)、Wo<WN-1を満足しなくなった
ところで、このときのN−1の値をminの値として変
位の0点Lminを決定し(S38,S39)、このLmin
と先に求めたLNとから最大変位Lmaxを算出(LN−L
min)する(S40)。
【0030】最後に図4に示すように解析結果を出力す
る(S41〜S46)。即ち、上記解析によって求めた
最大荷重Wmaxと最大変位LmaxとからX軸及びY軸の目
盛りを決定して(S41,S42,S43)、荷重−変
位曲線をCRT9に表示すると共にプリンタ12によっ
て印刷する(S44,S45)。更にHD13又はFD
11に解析結果を保存する(S46)。かくして一連の
処理が終了する(S47)。
【0031】以上のように、本第1の実施例に係る強度
試験装置によれば、パソコン本体8によって自動的に、
サーボモータ15を制御して試験の目的に合った荷重W
を試験片14に加えることができると共にこのときの測
定データを解析して解析結果をCRT9,プリンタ1
2,HD13又はFD11に出力することができるた
め、各種機器の小型化、高性能化に対応して小型化され
る試験片14等の各種材料の強度試験を容易に行うこと
ができる。
【0032】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。
【0033】図5は本発明の第2の実施例に係る強度試
験装置の構成図、図6の(a)及び(b)は図5に示す
試験片の固定台の構造を示す正面図及び側面図、図7、
図8及び図9は図5に示すパソコンの動作を示すフロー
チャートである。なお図7中の(11)は図8中の(11)に続
き、図8中の(12)は図9中の(12)に続いている。
【0034】図1に示すように本実施例に係る試験機本
体21には、アクチュエータ25、ロードセル24、接
触式変位センサ23、試験治具44(ヘッド部43(ク
ロスヘッド43a及び変位センサ受け43b)及び試験
片41の固定台42)が組み込まれており、これらのう
ち、アクチュエータ25は試験機本体21の下部に設置
され、固定台42は試験機本体21の上部に設置されて
いる。
【0035】固定台42は図6に示すように凹凸部が形
成された治具本体41aを有しており、この凹凸部に、
荷重受けころ42b,42cに挾持され且つ試験片おさ
え42dにおさえられるようにして試験片41が固定さ
れている。
【0036】アクチュエータ25は大容量のステッピン
グモータ25aを有しており、このステッピングモータ
25aの駆動により、アクチュエータ25と固定台42
との間に設けられたロードセル24、変位センサ受け4
3b及びクロスヘッド43aを一体的に上下に移動し、
固定台42に固定された試験片41に荷重Wを加える。
ステッピングモータ28aは、モータ制御線28によっ
てパソコン本体33のパラレルI/Oに接続しているモ
ータドライバ・発振回路27に接続されると共に、直流
電源30に接続されており、パソコン本体33の制御信
号に基づいて自動制御される。即ち、パソコン本体33
によってステッピングモータ28aを制御することによ
り、前記荷重Wの大きさ及びヘッド43の送り速度が制
御される。そしてこの場合の荷重Wは、従来の試験装置
の荷重に比べれば小さなものであるが上記第1の実施例
における荷重Wよりは大きなものであって、1kg〜5
0kg程度であり、ヘッド43の送り速度は、500μ
m/min〜125μm/minの16段階に設定され
る。なお治具を適宜選択することによって曲げ試験、圧
縮試験及び引張り試験を行うことができる。
【0037】ロードセル24は図5に示すように動ひず
み測定器27に接続され、この動歪み測定器27はパソ
コン本体33に備えられたA/D変換器38に接続され
ている。従って試験片41に加えられた荷重Wの変化
は、ロードセル24によって検出されると共に動ひずみ
測定器27により電圧の変化に変換された後、A/D変
換器28を介してパソコン本体33に入力される。
【0038】接触式変位センサ23は、その先端部が変
位センサ受け43bの上面に接するよう設置されると共
に、変位センサアンプ26に接続されている。また変位
センサアンプ26は、パソコン本体33のA/D変換器
に接続されている。従って試験片41に荷重Wを加えた
ときの変位センサ受け43bの変位、即ち試験片41の
変位Lは、接触式変位センサ23によって検出されると
共に変位センサンプ26により電圧の変化に変換された
後、A/D変換器38を介してパソコン本体33に入力
される。また試験片41には歪ゲージ31が取り付けら
れている。この歪ゲージ31は動ひずみ測定器32に接
続され、この動ひずみ測定器32もA/D変換器38に
接続されている。従って荷重Wにより試験片41に歪み
が生起すると、この歪みは、歪みゲージ31によって検
出されると共に動ひずみ測定器32により電圧の変化に
変換された後、A/D変換器38を介してパソコン本体
33に入力される。
【0039】パソコン本体33は、詳細は後述するが、
外部HD39又はFD35に保管されている試験装置制
御用のソフトウェアを起動させることにより、前述の如
くアクチュエータ25のステッピングモータ25aを制
御すると共に、動ひずみ測定器27及び変位センサアン
プ26から入力した検出信号によって得られる前記荷重
W及び変位Lの測定データに基づいて試験片41の強度
特性を解析し、この解析結果をパソコン本体33に接続
したCRT34、プリンタ40、外部HD39又はFD
35へ出力する。従ってCRT34では前記解析結果を
表示し、プリンタ40では前記解析結果を印刷し、外部
HD39又はFD35では前記解析結果を保存する。ま
たパソコン本体33は、試験初期には、荷重検出信号に
基づいてステッピングモータ25aを制御して零点設
定、即ちヘッド43の初期位置の設定を行い、試験中に
は、荷重検出信号に基づき試験終了の判断を行って観察
に必要な試験片41の破面を保護する。なお図1中の3
6はパソコン本体33に接続されたキーボードであり、
試験時にはこのキーボード36からパソコン本体33に
各種の入力を行う。
【0040】以上が第2の実施例に係る強度試験装置の
構成であるが、続いてこの試験装置の動作を図5の構成
図及び図7〜図9のフローチャートに基づきパソコン本
体33の動作を中心にして説明する。なお図7〜図9に
示すフローチャートの各ステップにはS101からS1
52までの符号を付した。
【0041】まず計測に先だち図2に示すように荷重校
正(S101〜S110)及び変位校正(S111〜S
119)を行う。このうち荷重校正いついては上記第1
の実施例における荷重校正と同様(図2のS1〜S9,
S48参照)であるため、ここでの説明は省略し、変位
校正についてのみ説明する。
【0042】まず、クロスヘッド43aの位置調節をし
(S111)、キーボード36からこのクロスヘッド4
3aの変位値を入力すると共に(S112)、このとき
の接触式変位センサ23と変位センサアンプ26とによ
る変位検出信号(変位電圧信号)をA/D変換して入力
する(S113)。この手順を5回繰り返した後に(S
114,S115)、電圧と変位の比(電圧/変位)を
計算して(S116)、この比(即ち変位感度)が10
mV/μm以上であるか否かを判定し(S118)、変
位感度が10mV/μm以上でなければ変位センサアン
プ26のゲインを調節する(S117)。その結果、変
位感度>10mV/μmとなれば変位校正が終了し、N
の値を0にする(S119)。なお荷重校正及び変位校
正は、初回の計測時にのみ行う。
【0043】続いて、アクチュエータ25を制御するこ
とにより微小荷重を制御して零点設定(S120〜S1
22)を行う。まずステッピングモータ25aを作動さ
せて、試験片41を圧縮するようクロスヘッド43aを
移動せしめ、このときの荷重検出信号の変化から試験片
41に荷重が加わったと判断した時点でステッピングモ
ータ25aを停止する(S120)。次に試験片41に
加えられている荷重を取り除くため、ステッピングモー
タ25aを逆回転してクロスヘッド43aを引張り方向
に移動せしめ(S121)、このときの荷重検出信号の
変化から荷重が除去されたと判断した時点でステッピン
グモータ25aを停止する。そしてこのときのクロスヘ
ッド43aの位置を零点として設定する(S122)。
【0044】以上で試験準備が完了し、次に図8に示す
ように、試験片41に加えられる荷重W及び試験片41
の変位Lの自動計測を行う(S123〜S132)。即
ち、キーボード36から、まず測定データのサンプリン
グ時間及び曲げ変位速度を入力する(S123,S12
4)。続いて測定スタート信号を入力し(S125)、
アクチュエータ25(即ちステッピングモータ25a)
を起動する(S126)。その結果アクチュエータ25
によってクロスヘッド43a等が駆動され、このクロス
ヘッド43aによって試験片41に荷重Wが加えられ
る。そしてこのときの荷重Wがロードセル24と動ひず
み測定器27とによって検出され、また荷重Wによって
生起する試験片41の変位Lが接触式変位センサ23と
変位センサアンプ26とによって検出される。
【0045】従ってこのときの動ひずみ測定器27から
出力される荷重電圧信号(荷重検出信号)と変位センサ
アンプ26から出力される変位電圧信号(変位検出信
号)とをA/D変換して入力(サンプリング)する(S
127,S128)。そして、この試験中に試験片41
が破壊したら、このときの荷重検出信号の著しい低下に
基づいて試験片41が破壊したと判断し(S129)、
アクチュエータ25を停止して観察に必要な試験片41
の破面を保つ(S130)。かくしてサンプリングが終
了し、このサンプリングデータ(測定データ)及び先の
校正において設定された荷重感度及び変位感度をFD1
1に保存して(S131)、測定を終了する(S13
2)。
【0046】続いて図8及び図9に示すように測定デー
タの読み込み(S133〜S135)、測定データの解
析(S136〜S145)及び解析結果の出力(S14
6〜S152)を行うが、これらは上記第1の実施例に
おける測定データの読み込み(図3のS28〜S3
0)、測定データの解析(図4のS31〜S40)及び
解析結果の出力(S38〜S47)と同様であるため、
ここでの説明は省略する。
【0047】以上のように、第2の実施例に係る強度試
験装置によれば、パソコン本体33によって自動的に、
アクチュエータ25を制御して試験の目的に合った荷重
Wを試験片41に加えることができると共に、このとき
の測定データを解析して解析結果をCRT34,プリン
タ40,HD39又はFD35に出力することができ、
小型で高性能な回転機に用いられるケイ素鋼板等の材料
の強度試験をおこなうことができる。またコンピュータ
本体33が荷重検出信号に基づきアクチュエータ25を
制御して微小荷重を制御することにより、磁石のように
硬くてもろい材料を試験する場合にも、試験初期に、こ
の材料に無理な荷重を加えることなく容易に正確な零点
設定を行うことができる。更には、試験時の著しい荷重
検出信号の低下から試験片41が破壊したと判断してア
クチュエータ25を停止するよう制御するため、観察に
必要な試験片41の破面を保護することができる。
【0048】また、50kg程度の荷重を付加すること
ができるよう容量の大きなステッピングモータ25aを
用いるため、アクチュエータ25は比較的大形になる
が、このアクチュエータ25を試験本体21の下部に設
置したため、試験機本体21の重心が低くなって安定し
大型で強固な支持部材が不要となることから、試験機本
体21全体を小型化することができる。
【0049】
【発明の効果】以上実施例と共に具体的に説明したよう
に本発明によれば、コンピュータによって自動的に、駆
動装置を制御して試験の目的に合った荷重を試験片に加
えることができると共にこのときの測定データを解析し
て解析結果を出力装置に出力することができるため、各
種機器の小型化、高性能化に対応して小型化される材料
の強度試験を容易に行うことができる。
【0050】また、試験初期に、荷重検出信号に基づき
駆動装置を制御して微小荷重を制御することにより、磁
石のように硬くてもろい材料に対しても、無理な荷重を
加えることなく容易に正確な零点設定を行うことができ
る。また駆動装置を強度試験装置の下部に設置したこと
より、装置の重心が低くなって安定するため、駆動装置
が比較的大型なものであっても、強度試験装置全体を小
型化することができる。更には試験中の荷重検出信号の
著しい変化によって駆動装置を停止するよう制御するこ
とにより、観察に必要な試験片の破面を保護することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る強度試験装置の構
成図である。
【図2】図1に示すパソコンの動作を示すフローチャー
トである。
【図3】図1に示すパソコンの動作を示すフローチャー
トであって、図2の続きを示す。
【図4】図1に示すパソコンの動作を示すフローチャー
トであって、図3の続きを示す。
【図5】本発明の第2の実施例に係る強度試験装置の構
成図である。
【図6】図5に示す試験片の固定台の構造を示す正面図
及び側面図である。
【図7】図5に示すパソコンの動作を示すフローチャー
トである。
【図8】図5に示すパソコンの動作を示すフローチャー
トであって、図7の続きを示す。
【図9】図5に示すパソコンの動作を示すフローチャー
トであって、図8の続きを示す。
【符号の説明】
1,21 試験機本体 2,44 試験治具 3 渦電流式変位センサ端子 4 支持台 5,24 ロードセル 6 渦電流式変位センサ本体 7,27,32 動ひずみ測定器 8,33 パソコン本体 9,34 CRT 10,38 A/D変換器 11,35 FD 12,40 プリンタ 13,39 外部HD 14,41 試験片 15 サーボモータ 16,36 キーボード 17 内蔵HD 18 マイクロメータ 19 負荷部 20 試験片のせ治具 23 接触式変位センサ 25 アクチュエータ 25a ステッピングモータ 26 変位センサアンプ 28 モータ制御線 29 モータドライバ・発振回路 30 モータ用直流電源 31 歪みゲージ 37 パラレルI/O 42 固定台 42a 治具本体 42b,42c 荷重受けころ 42d 試験片おさえ 43 ヘッド部 43a クロスヘッド 43b 変位センサ受け 44 試験治具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験治具を駆動する駆動装置と、 この駆動装置に駆動されて試験片に荷重を加える試験治
    具と、 前記荷重を検出する荷重検出器と、 前記荷重によって生起する前記試験片の変位を検出する
    変位検出器と、 前記駆動装置の作動を制御すると共に、前記荷重検出器
    及び変位検出器の検出信号を入力しこれらの検出信号に
    よって得られる前記荷重及び変位の測定データに基づい
    て前記試験片の強度特性を解析するコンピュータと、 このコンピュータの解析結果を出力する出力装置とを備
    えたことを特徴とする強度試験装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する強度試験装置におい
    て、 コンピュータが、試験初期に、試験片に荷重を加えるよ
    う駆動装置を一方に動作せしめ、このときの荷重検出信
    号の変化に基づき、前記試験片に荷重が付加されたと判
    断して駆動装置を停止し、次に前記試験片から前記荷重
    を除去するよう前記駆動装置を他方に動作せしめ、この
    ときの荷重検出信号の変化に基づき、前記試験片から前
    記荷重が除去されたと判断して前記駆動装置を停止し、
    このときの試験治具の位置を零点として設定する零点設
    定をも行うことを特徴とする強度試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載する強度試験装置
    において、 駆動装置が、強度試験装置の下部に設置されていること
    を特徴とする強度試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載する強度試験
    装置において、 コンピュータが、試験時に、試験片が破壊するときの荷
    重検出信号の著しい変化に基づき、試験終了と判断して
    駆動装置を停止する制御をも行うことを特徴とする強度
    試験装置。
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