JPH08178489A - 流下式製氷機およびその散水器 - Google Patents

流下式製氷機およびその散水器

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JPH08178489A
JPH08178489A JP32064194A JP32064194A JPH08178489A JP H08178489 A JPH08178489 A JP H08178489A JP 32064194 A JP32064194 A JP 32064194A JP 32064194 A JP32064194 A JP 32064194A JP H08178489 A JPH08178489 A JP H08178489A
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ice making
water
ice
sprinkler
making water
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JP32064194A
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English (en)
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Yoshiro Furukawa
義朗 古川
Yoki Ito
洋喜 伊藤
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C1/00Producing ice
    • F25C1/12Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 散水器の取り付けに関連して特別な構造を必
要としたり、特別な注意を要することなく同散水器内の
残留水量を可及的に減少、もしくは、ほぼ一定にするこ
とができる流下式製氷機およびその散水器を提供する。 【構成】 流下式製氷機は、製氷板の上方に水平に配設
された散水器と、製氷板の直下に配設された製氷水タン
クと、吸込側が製氷水タンクに連通し、吐出側が送水管
を介して散水器に接続される循環ポンプとを備える。製
氷工程中は、製氷水タンクの製氷水が製氷板に循環供給
され、製氷水タンク内の製氷水が所定水位まで低下する
と、製氷完了となる。散水器は、複数の製氷水用散水孔
151aが穿設された底壁163を有し、底壁の内面1
73は、水平に対して傾斜しており、外面は製氷板の上
縁部に関しほぼ水平である。また、底壁の内面の、最も
下方の位置に製氷水用散水孔が設けられてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製氷水タンクの水位減
少により製氷完了を検知する形式の流下式製氷機に関
し、特にその製氷板に製氷水を散水するための散水器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な流下式製氷機は、図10に示さ
れるように圧縮機1、凝縮器3、膨張弁5および蒸発器
7等からなる冷凍回路を有するものであり、この流下式
製氷機においては、蒸発器7内を通る冷媒が蒸発する際
に、製氷板9の表面を流下する製氷水から熱を奪うこと
によって製氷水が冷却され製氷が行われる。製氷板9の
上方には散水器11があり、該散水器11は、送水管1
3および循環ポンプ15を介して製氷水タンク17と連
通している。製氷水タンク17内の製氷水は、循環ポン
プ15に圧送されて送水管13を上昇し、散水器11か
ら製氷板9に散水される。製氷板9にて製氷に至らなか
った製氷水は、製氷水タンク17に戻り、再度上記の循
環に供される。
【0003】図11は散水器11の1つを下側から見上
げた斜視図で、図12は、図11のXII−XII線に沿って
切断した部分断面図である。散水器11は、製氷水通路
51および除氷水通路53が一体的に形成された本体
(散水筒)55と、給水用コネクタ57と、前記各通路
51、53の終端を閉じる一体プラグ59とからなって
いる。給水用コネクタ57は、製氷水用口金57aと、
除氷水用口金57bとを有し、これらから流入した水
は、製氷水用散水孔51a及び除氷水用散水孔53aか
らそれぞれ散水される。
【0004】上述した製氷機では、製氷時に製氷板9に
おいて氷結し氷になった分だけ、製氷水タンク17内の
水位が下降する。そして、下降した水位の分の製氷水
は、主に除氷時に補給(給水)される。このとき、水位
が製氷水タンク17に設けられたオーバーフロー管21
を越えると、その分はオーバーフロー管21より製氷水
タンク17の外に排水されるため、毎回、製氷工程の開
始時には、常に決まった水位(以下、製氷開始水位と称
す)に規定されるようになっている。また、製氷の完了
を検知する方法としては、製氷開始水位が一定であるこ
とを利用しており、製氷水タンク17に付設されたフロ
ート式水位検出器19が、製氷水タンク17の水位が所
定水位(以下、製氷完了水位と称す)まで減少したこと
を検出した時点で製氷の完了と定義され、循環ポンプ1
5等が停止する。
【0005】しかし、場合によっては、図12に示され
るように、製氷工程が終了し循環ポンプ15が停止した
時に、送水管13内および散水器11の製氷水通路51
内の圧力が減少し、製氷水用散水孔51aが小さいため
表面張力等の影響により、製氷水が製氷水用散水孔51
aから流出しづらくなり、製氷水通路51内に製氷水6
1(以下、残留水と称す)が残ってしまうことがある。
また、その量は、製氷工程毎に変動しており、残留量に
よっては、製氷に悪影響を及ぼす恐れがあった。即ち、
残留量が多いと、循環ポンプ停止後の製氷水タンク17
の水位が、実際にこの製氷機の製氷水循環経路内にある
製氷水の総量が全て製氷水タンクに戻ったと仮定した場
合の水位に比べて、製氷水通路51内に残っている製氷
水61の分だけ少ない状態から、製氷水タンク内への給
水が開始される。そして、給水後、再び循環ポンプ15
が作動すると、製氷に供される製氷水循環量は、所定量
よりも製氷水通路内に残っていた残留水の分だけ多いた
め、製氷板にて氷粒が大きく成長しすぎ、周辺にある他
の氷粒と互いに結合し、除氷工程で製氷板から離氷せず
に次の製氷工程が開始される、いわゆる二重製氷を起こ
す可能性がある。また、それを避けるため、フロート式
水位検出器19を調整して、製氷に供される製氷水循環
量を減少させると、今度は、日産製氷能力(1日当たり
に製氷可能な氷の重量)の低下をもたらしてしまう。従
来の製氷機には、上記のような問題が、残留水量が一定
でないことによって発生する可能性があった。
【0006】また、実開昭59−172974号公報に
開示される製氷機では、水平に対して傾斜した製氷板の
上方に、散水器自体が水平に対して傾斜して配設されて
いる。このように散水器を配設すれば、前述した問題は
解決されるが、左右非対称な状態で散水器を取り付けな
ければならないので、取り付け構造が複雑化し、また、
取り付け時だけでなく作動時も、散水器自体の傾斜配置
に伴って散水状態に悪影響が生じないように気遣わなけ
ればならない。また、製氷板が鉛直に立設されている場
合に、散水器を傾斜配置すると、上述の問題に加えて、
大きなスペースを必要としたり、製氷板に均一に散水さ
れない恐れがあるなどのため、縦型の製氷板に実開昭5
9−172974号公報に記載の散水器を適用すること
は、実質的には困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、製氷
水タンク内の製氷水の量を基準に製氷の完了を決定する
従来の流下式製氷機では、製氷の完了が検知され循環ポ
ンプが停止すると、送水管内および散水器内の圧力が急
激に低下し散水器内に製氷水が残留し、残留水量は製氷
工程毎に変動するおそれがあった。そして、次の製氷工
程のために製氷水が供給される際には、散水器内に残留
していた製氷水の変動分だけ不規則に供給されるため、
製氷された氷粒は、どの程度散水器内に製氷水が残留し
ていたかで、毎回大きさが異なってしまい、加えて、製
氷量が残留水量の多寡に応じて不規則に変化し、日産製
氷能力の低下をもたらしてしまう。
【0008】従って、本発明の目的は、散水器の取り付
けに関連して特別な構造を必要としたり、特別な注意を
要することなく同散水器内の残留水量を可及的に減少、
もしくは、ほぼ一定にすることができる流下式製氷機お
よびその散水器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の流下式製氷機は、製氷工程中に製氷水が
流下する製氷板と、該製氷板の上方に水平に配設された
散水器と、前記製氷板の下方に配設された製氷水タンク
と、吸込側が該製氷水タンクに連通し、吐出側が送水管
を介して前記散水器に接続される循環ポンプとを備え、
前記散水器は、複数の製氷水用散水孔が列状に穿設され
た底壁を有し、前記底壁の内面は、前記散水器の長手方
向に水平に対して傾斜している。また、前記底壁の内面
の、最も下方の位置に前記製氷水用散水孔が開口してい
てもよい。あるいは、製氷工程中に製氷水が流下する製
氷板と、該製氷板の上方に水平に配設された散水器と、
前記製氷板の下方に配設された製氷水タンクと、吸込側
が該製氷水タンクに連通し、吐出側が送水管を介して前
記散水器に接続される循環ポンプとを備え、前記散水器
は、複数の製氷水用散水孔が列状に穿設された底壁を有
し、前記底壁の内面は、前記散水器の幅方向に傾斜して
おり、該内面の最も下方の位置に前記列状の製氷水用散
水孔が開口している。あるいは、製氷工程中に製氷水が
流下する製氷板と、該製氷板の上方に水平に配設された
散水器と、前記製氷板の下方に配設された製氷水タンク
と、吸込側が該製氷水タンクに連通し、吐出側が送水管
を介して前記散水器に接続される循環ポンプとを備え、
前記散水器の底壁の内面には、ほぼ半円球状の窪みが列
状に設けられており、該窪みの最も下方の位置に、製氷
水用散水孔が開口している。また、前述の半円球状の窪
みに代えて角錐状の窪みを備えていてもよい。
【0010】
【作用】上述の構成を有する本発明の流下式製氷機にお
いて、製氷工程が始まると、循環ポンプの作動により、
製氷水タンク内の製氷水は、循環ポンプの吸込側より吸
い込まれ、吐出側と接続する送水管を介して、散水器に
圧送される。散水器に供給された製氷水は、その底壁に
穿設された複数の製氷水用散水孔より、製氷板に落下散
水される。そして、製氷板にて氷が成長するにつれ、製
氷水タンクの水位は、氷に変態した製氷水の量に応じて
低下する。製氷水タンクの水位が所定水位まで低下した
ときに、製氷が完了したとみなすよう、設定されている
ため、この所定水位になると、循環ポンプは停止する。
このとき、製氷水の供給の停止に伴って、散水器内の圧
力が降下し、製氷水が製氷水用散水孔を通って落下しづ
らくなるが、前記底壁の内面が水平に対して傾斜してい
るので、残留しがちな製氷水は、前記内面の上方より下
方に向かって流れる。
【0011】底壁の内面が長手方向に傾斜している場
合、該内面の上側の製氷水用散水孔は、製氷水から露出
され、前記上側の製氷水用散水孔内から散水器内に空気
の流入が可能となり、製氷水通路の内と外との圧力差が
緩和され、内面の下方に集まった製氷水は、近傍の製氷
水用散水孔より製氷水タンクに落下する。かくして、散
水器内に残留する製氷水の量は可及的に減少し、製氷工
程毎のその変動量は無視しうる。また、底壁の内面が散
水器の幅方向に傾斜している場合、各製氷水用散水孔
は、実質的に同一レベルになるので、製氷水で塞がれた
ままかもしれないが、各製氷水用散水孔に向かって底壁
内面が下方に傾斜するため、同製氷水用散水孔から外部
に出る製氷水の量が増加し、残留水の量は結果的にほぼ
同一になる。従って、この場合も、製氷工程毎の残留水
の変動量は、無視しうる。
【0012】
【実施例】本発明の好適な実施例について添付図面を参
照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一又は対
応部分を示すものとする。本発明の流下式製氷機には、
図1に示されるように、圧縮機1、凝縮器3、膨張弁5
および蒸発器7からなる冷凍回路が含まれている。圧縮
機1の出口と凝縮器3の入口とを結ぶ管25aから分岐
したホットガス管25bには、ホットガス弁23が設け
られており、入口側に該ホットガス弁23を有する上記
ホットガス管25bの出口側は、膨張弁5の出口と蒸発
器7の入口とを結ぶ管25cに取り付けられている。
【0013】蒸発器7の周囲近傍の位置には、例えば特
開昭61−105069号公報に開示されているような
周知の製氷板9が対になって鉛直に立設され、さらに、
各一対の製氷板9の上方には、散水器111が水平に設
けられている。散水器111の詳細については、後程説
明する。一方、製氷板9の下方には、製氷水タンク17
が配設されており、換言すれば、散水器111と製氷水
タンク17との間に製氷板9が位置するよう、散水器1
11から散水される製氷水を受け留める製氷水タンク1
7が配設されている。
【0014】製氷水タンク17には、循環ポンプ15の
吸込側が連通しており、循環ポンプ15の吐出側は送水
管13に接続されている。送水管13は、ほぼ鉛直方向
に延びており、製氷板9の傍らを通過して各散水器11
1に到達している。即ち、循環ポンプ15と一端でつな
がる送水管13の他端は、散水器111の後述する給水
用コネクタの一部である製氷水用口金に取り付けられて
いる(図2参照)。また、製氷水タンク17の底部に
は、オーバーフロー管21が貫通して設けられており、
オーバーフロー管21の入口端部は、製氷水タンク17
内に突出している。この入口端部の突出高さは、製氷水
タンク17内の製氷水の上限水位を規定する。さらに、
製氷水タンク17の近傍には、同製氷水タンク17に流
体連通するサブタンク18が配設されており、その中
に、製氷水タンク17内の製氷水の水位を計測・監視す
る機能と、スイッチとしての機能を兼備する周知のフロ
ート式水位検出器(以下、フロートスイッチと称す)1
9が設けられている。散水器111の給水用コネクタに
は、送水管13の他に、給水管27が取り付けられてい
る。詳しくは、給水管27の一端は、所定の給水源29
に接続され、その他端が、散水器111の給水用コネク
タの一部である除氷水用口金に接続されている(図2参
照)。
【0015】次に、散水器111を下側から見上げた斜
視図である図2を参照して、散水器111について詳細
に説明すると、散水器111は、給水用コネクタ15
7、散水筒155および一体プラグ159より構成され
る。製氷水および除氷水の進行方向の下流端にある散水
筒155の終端171には、一体プラグ159が取り付
けられていて、散水筒155内の製氷水通路151と除
氷水通路153は、一体プラグ159によってまとめて
塞がれ、そこで終端している。また、終端171の逆側
である開口端169には、給水用コネクタ157が取り
付けられている。給水用コネクタ157には、製氷水通
路151に連通する入口である製氷水用口金157a
と、除氷水通路153に連通する入口である除氷水用口
金157bとが設けられている。
【0016】散水筒155は、ほぼ四角形の囲壁161
からなる中空の筒状部分155aと、筒状部分155a
の下方に位置し、同様な構造でそれよりもかなり小型
な、ほぼ四角形の囲壁165からなる中空の筒状部分1
55bとで構成される。筒状部分155aの囲壁161
の内側は、製氷水通路151であり、筒状部分155b
の囲壁165の内側は、除氷水通路153となってい
る。また、筒状部分155aの囲壁161の下方の一部
分であり、製氷板9に近接する側の壁である、底壁16
3には、図3に示されるように、その長手方向に製氷水
用散水孔151aがほぼ等間隔で穿設されている。そし
て、これらは、図2から諒解されるように、底壁163
において、筒状部分155bの両側に一列ずつ、合計二
列設けられている。図3において、製氷水用散水孔15
1aが穿設される底壁163は、製氷水通路151側
(内側)に、筒状部分155aの開口端169側から終
端171側に向かって、水平よりも下向きに傾斜した斜
面173を有している。筒状部分155bの底壁167
にも、一列の除氷水用散水孔153aが、同じように長
手方向にほぼ等間隔で穿設されている。
【0017】次に、本発明の流下式製氷機の動作につい
て説明する。図1、図2および図3において、製氷水タ
ンク17内にある製氷水の水位は、製氷開始水位にある
ものとする。循環ポンプ15が作動すると、製氷水タン
ク17内の製氷水は、循環ポンプ15に吸引され、その
吐出側とつながる送水管13、散水器111の給水用コ
ネクタ157の製氷水用口金157aを通って、散水筒
155の製氷水通路151内に圧送される。製氷水通路
151内の製氷水は、筒状部分155aの底壁163に
穿設された多数の製氷水用散水孔151aより、直下に
ある各対の製氷板9の製氷面に落下散水される。製氷板
9の前記製氷面の裏面には、蒸発器7が配設されてい
て、製氷工程中、蒸発器7には、低温の冷媒が流通して
いるため、製氷板9の製氷面に散水された製氷水は、熱
を奪われ製氷板9にて氷結する。このとき、氷結に至ら
ない製氷水は、製氷板9の最下端より多孔の氷案内板1
6を介して直下の製氷水タンク17に落下し、再び製氷
水として使用される。製氷水タンク17内の製氷水の水
位は、製氷板9にて氷となった分に相当する量の製氷水
が製氷水タンク17内に戻って来ないため、製氷板9の
製氷面で氷が成長するにつれて、下降していく。そし
て、製氷水タンク17の水位が所定水位まで低下した時
に製氷完了と設定しているので、製氷水タンク17内の
水位が該所定水位となると、それを検知したフロートス
イッチ19の作動により、循環ポンプ15が停止し、製
氷工程が終了する。
【0018】製氷工程が終了すると、除氷工程に入り、
図1においてホットガス弁23が開弁し、圧縮機1の出
口よりホットガス(高温の冷媒)がホットガス管25b
を介して蒸発器7に導かれる。そして、ホットガスは、
蒸発器7を通る際に近接する製氷板9の製氷面にて成長
した氷に熱を与える。同時に、給水源29からは、給水
管27、および散水器111の開口端169に設けられ
た給水用コネクタ157の除氷水用口金157bを通っ
て、水道水(除氷水)が筒状部分155bの除氷水通路
153内に供給される。除氷水通路153内の水道水
は、底壁167に設けられた除氷水用散水孔153aよ
り、直下の製氷板9の裏面に落下・散水される。従っ
て、製氷板9にて成長した氷は、前述したホットガスや
水道水によって製氷板9の製氷面と接触する部分が融解
され、氷は氷案内板16により貯氷庫(図示せず)に案
内される。このとき、除氷水通路153から除氷水用散
水孔153aを経て落下し、製氷板9の氷を融解させた
水道水は、製氷水の場合と同様に、最終的には製氷水タ
ンク17内に落下し、次の製氷工程において製氷水とし
て使用される。
【0019】一方、製氷水通路151内では、製氷水の
供給が止まって圧力が降下するため、製氷水は、底壁1
63に穿設された製氷水用散水孔151aを通過して落
下しにくくなる。しかし、底壁163の内側に設けられ
た斜面173によって、製氷水には重力成分が作用し、
筒状部分155aの終端171側に向かって徐々に移動
して行く。このとき、製氷水の大部分は、終端171に
到達することなく、その途中にある製氷水用散水孔15
1aから流出し、製氷水タンク17に落下する。即ち、
斜面173の比較的に上側では、製氷水が上述のように
移動するため、製氷水用散水孔151aは製氷水から解
放され、散水筒155の外の空気が、製氷水用散水孔1
51aを通って製氷水通路151内に流入可能となる。
従って、散水筒155の内外圧力差が緩和され、ますま
す製氷水が製氷水用散水孔151aから流出され易くな
る。よって当然のことながら、従来のように製氷水が不
規則に残留することはなく、殆ど製氷水タンク17に落
下する。
【0020】従って、除氷工程においては、前述したよ
うに、給水管27、除氷水通路153および除氷水用散
水孔153aを経て、水道水が供給され、且つ、製氷水
通路151の製氷水用散水孔151aからは、少し遅れ
て徐々に製氷水が落下してくるため、製氷水タンク17
の水位は、少しずつ上昇していく。製氷水タンク17の
底部にはオーバーフロー管21が突出して設けられてい
るので、製氷水タンク17の水位が、オーバーフロー管
21の入口縁を越えると、水はオーバーフロー管21に
流入して製氷水タンク17の外に排出される。こうし
て、製氷水タンク17内の水位は、上限が規定され、次
の製氷工程の開始時には、再び所定の水位(製氷開始水
位)となっている。
【0021】本発明の別の実施例として、筒状部分の底
壁が、上述した斜面173に代わって、屈曲斜面273
を有していてもよい。図4に示される筒状部分255a
の底壁263の内側の面は、筒状部分255aの開口端
169側から終端171側に向かって、水平よりも下向
きに傾斜した下向き面273aと、水平よりも上向きに
傾斜した上向き面273bとからなる屈曲斜面273を
有している。そして、底壁263に穿設されている製氷
水用散水孔151aのうちの一つである、製氷水用散水
孔151bが、屈曲斜面273の最も下方の位置に、即
ち下向き面273aと上向き面273bとの境界位置に
設けられている。さらに、底壁の長手方向に関する前記
屈曲斜面273の最も下方の位置については、図4の位
置に限定するわけではなく、実験等の結果による最適な
位置に設定するのが望ましい。従って、その一例として
図5に示されるように、開口端169側から終端171
側に向かう、下向き面373aと上向き面373bとか
らなる屈曲斜面373の最も下方の位置が、開口端16
9と終端171との間のほぼ中央部付近にあるものでも
よい。
【0022】図4または図5に示されるような屈曲斜面
273または屈曲斜面373が設けられている散水器で
は、斜面の最も下方の位置にも製氷水用散水孔があるた
め、製氷水通路内に製氷水が残留する可能性がより低下
する。かくして、循環ポンプ15が停止した後、僅かな
時間が経過した時には、製氷機内にある殆どの製氷水
は、製氷水タンク17に落下し、集結している。
【0023】また、上述した斜面または屈曲斜面(下向
き面および上向き面)は、直線状のみではなく、曲線状
に傾斜していてもよい。さらに、底壁は、図4および図
5に示したように、屈曲が1箇所のものに限らず、複数
の箇所で屈曲した形態でもよい。その一例として、底壁
の内面が、その長手方向の断面が鋸歯状になるように、
形成されているものが、図6に示されている。図6の散
水器は、上述した本発明の実施例と、鋸歯状斜面473
に相当する部分を除いてほぼ同一の構造を有している。
鋸歯状斜面473は、斜面部473aと垂直面473b
とが交互に配列されてなり、垂直面473bと斜面部4
73aとの間の谷間部分毎に、製氷水用散水孔151a
が、該内面の長手方向に二列で穿設されている。そし
て、製氷工程中には、製氷水用散水孔151aから下方
の製氷板9の製氷面に、製氷水が散水され、製氷が完了
し、循環ポンプ15の停止に伴い、製氷水の供給が中断
すると、散水器内の製氷水は、斜面部473aの傾斜に
より各製氷水用散水孔151aに導かれ、不規則に残留
することなく、殆ど製氷水タンクに落下する。また、図
3から図5に示される散水器に比べ、斜面部473aが
急角度であるので、製氷水の残留する可能性はさらに低
下する。
【0024】以上、本発明の好適な実施例と、その幾つ
かの変形実施例について説明したが、本発明はこれら実
施例に限定されるものではなく、様々な改変がさらに可
能である。例えば、実施例では2対の製氷板が設けら
れ、各対の製氷板は製氷面を外側にして垂直に配設され
ているが、製氷板は1対でも、1枚でもよい。また、散
水器には除氷水通路も形成されているが、流下式製氷機
が除氷工程で除氷水を使用しない形式のものなら、除氷
水通路とそれに付随した構造も不要である。さらに、製
氷板が1枚のみの流下式製氷機なら、散水器に形式する
製氷水用散水孔は1列だけでよく、その場合、製氷板は
垂直でなく、傾斜して配置されていてもよい。
【0025】また、散水器を幅方向に切断した断面を、
図7に示すように、散水器の底壁が散水器の幅方向に傾
斜していてもよい。この場合、各製氷水用散水孔151
aはほぼ同一の高さレベルで製氷水通路に開口するた
め、循環ポンプ15の停止後、散水器内の製氷水が減少
するにつれて特定の製氷水用散水孔が外気に通じるよう
なことはない。しかし、逆ハ字形の斜面573aおよび
573bの連結部に製氷水用散水孔151aが形成され
ているため、循環ポンプ15の停止時に、散水器内の製
氷水は上記斜面573aおよび573bにより製氷水用
散水孔151aに導かれるので、可及的に多量の製氷水
を安定的に排出できる。さらに、長手方向および幅方向
の両方に傾斜する例として、窪みを有するものが挙げら
れ、図8および図9に示す。これらの例では、半円球状
の窪み673(図8参照)または角錐状の窪み773
(図9参照)が、底壁の内面に設けられており、各窪み
の最も下方の位置に製氷水用散水孔151aが穿設され
ている。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明によれば、製氷工程中に製氷水が流下する製氷板
と、該製氷板の上方に水平に配設された散水器と、前記
製氷板の下方に配設され製氷水タンクと、吸込側が該製
氷水タンクに連通し、吐出側が送水管を介して前記散水
器に接続される循環ポンプとを備え、製氷工程中の前記
製氷水タンクの所定の水位減少量を検知して製氷完了と
する流下式製氷機の散水器は、複数の製氷水用散水孔が
列状に穿設された底壁を有し、前記底壁の内面が、前記
散水器の長手方向に水平に対して傾斜しているだけなの
で、製氷が完了し循環ポンプが停止して、散水器内の圧
力が降下しても、残留しがちな製氷水は、前記斜面の上
方より下方に向かって移動し、該斜面の上方側の製氷水
用散水孔が製氷水から露出するので、製氷水用散水孔よ
り製氷水タンクにより落下し易くなり、散水器には殆ど
製氷水が残留しない。従って、製氷工程後に製氷に供さ
れる製氷水の量がほぼ一定となるため、氷の大きさのば
らつきが減少し、より均一な大きさの氷を提供すること
ができる。また、製氷工程毎の水位減少量を大きく設定
して製氷量を増加させても、前述のように、氷の大きさ
のばらつきが少ないので、氷が過度に成長することに起
因する二重製氷の心配がなくなる。さらに、残留水量が
不規則なため製氷量が減少すると、製氷機の日産能力が
低下することが知られているが、上述のように残留水量
をほぼ一定とすることにより、日産能力の安定化に寄与
することができる。
【0027】また、請求項2および3に記載の発明によ
れば、前記底壁の内面の、最も下方の位置に製氷水用散
水孔が設けらているため、散水器内の製氷水が確実に該
製氷水用散水孔に導かれ、製氷水タンクに落下するの
で、散水器内に製氷水が残留する可能性をさらに低減さ
せることが可能で、上述の効果をより確実に奏すること
ができる。さらに、請求項4に記載の流下式製氷機、ま
たは請求項5および6に記載の散水器によっても、請求
項1、2および3に記載のものとほぼ同様の効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流下式製氷機の全体構造を示す概要
図である。
【図2】 本発明の実施例に係る流下式製氷機の散水器
を下から見上げた分解斜視図である。
【図3】 図2のIII−III線に沿って切断し長手方向に
短縮した散水器の散水筒の断面図である。
【図4】 本発明の別の実施例に係る流下式製氷機の散
水器を図3と同様に切断した場合の断面図である。
【図5】 本発明のさらに別の実施例に係る流下式製氷
機の散水器を図3と同様に切断した場合の断面図であ
る。
【図6】 図5のものとさらに別の実施例に係る流下式
製氷機の散水器を図3と同様に切断した場合の断面図で
ある。
【図7】 本発明のさらに別の実施例に係る流下式製氷
機の散水器を幅方向に切断して示す断面図である。
【図8】 図6のものとさらに別の実施例に係る流下式
製氷機の散水器を図3と同様に切断した場合の断面図で
ある。
【図9】 図8のものとさらに別の実施例に係る流下式
製氷機の散水器を図3と同様に切断した場合の断面図で
ある。
【図10】 従来の流下式製氷機の全体構造を示す概要
図である。
【図11】 従来の流下式製氷機の散水器を下から見上
げた分解斜視図である。
【図12】 図11のXII−XII線に沿って切断した散水
器の散水筒の断面図である。
【符号の説明】
9…製氷板、13…送水管、15…循環ポンプ、17…
製氷水タンク、21…オーバーフロー管、111…散水
器、151a,151b…製氷水用散水孔、151…製
氷水通路、163,263,363,463,563,
663,763…底壁、173…斜面、273,373
…屈曲斜面、473…鋸歯状斜面、573a,573b
…逆ハ字形の斜面、673…半円球状の窪み、773…
角錐状の窪み。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷工程中に製氷水が流下する製氷板
    と、該製氷板の上方に水平に配設された散水器と、前記
    製氷板の下方に配設された製氷水タンクと、吸込側が該
    製氷水タンクに連通し、吐出側が送水管を介して前記散
    水器に接続される循環ポンプとを備え、製氷工程中の前
    記製氷水タンクの所定の水位減少量を検知して製氷完了
    とする流下式製氷機において、前記散水器は、複数の製
    氷水用散水孔が列状に穿設された底壁を有し、前記底壁
    の内面は、前記散水器の長手方向に水平に対して傾斜し
    ていることを特徴とする流下式製氷機。
  2. 【請求項2】 前記底壁の内面の、最も下方の位置に製
    氷水用散水孔が開口している請求項1に記載の流下式製
    氷機。
  3. 【請求項3】 製氷工程中に製氷水が流下する製氷板
    と、該製氷板の上方に水平に配設された散水器と、前記
    製氷板の下方に配設された製氷水タンクと、吸込側が該
    製氷水タンクに連通し、吐出側が送水管を介して前記散
    水器に接続される循環ポンプとを備え、製氷工程中の前
    記製氷水タンクの所定の水位減少量を検知して製氷完了
    とする流下式製氷機において、前記散水器は、複数の製
    氷水用散水孔が列状に穿設された底壁を有し、前記底壁
    の内面は、前記散水器の幅方向に傾斜しており、該内面
    の最も下方の位置に前記列状の製氷水用散水孔が開口し
    ていることを特徴とする流下式製氷機。
  4. 【請求項4】 製氷工程中に製氷水が流下する製氷板
    と、該製氷板の上方に水平に配設された散水器と、前記
    製氷板の下方に配設された製氷水タンクと、吸込側が該
    製氷水タンクに連通し、吐出側が送水管を介して前記散
    水器に接続される循環ポンプとを備え、製氷工程中の前
    記製氷水タンクの所定の水位減少量を検知して製氷完了
    とする流下式製氷機において、前記散水器の底壁の内面
    には、ほぼ半円球状もしくは角錐状の窪みが列状に設け
    られており、該窪みの最も下方の位置に、製氷水用散水
    孔が開口していることを特徴とする流下式製氷機。
  5. 【請求項5】 製氷工程中の製氷水タンクの所定の水位
    減少量を検知して製氷完了とする流下式製氷機の製氷板
    の上方に、水平に配設される散水器であって、複数の製
    氷水用散水孔が列状に穿設された底壁を備え、該底壁の
    内面は、製氷水が前記製氷水用散水孔に導かれるよう、
    水平に対して傾斜し、且つ、前記内面の下方の位置の近
    傍に、該製氷水用散水孔が設けられていることを特徴と
    する流下式製氷機の散水器。
  6. 【請求項6】 製氷工程中の製氷水タンクの所定の水位
    減少量を検知して製氷完了とする流下式製氷機の製氷板
    の上方に、水平に配設される散水器であって、複数の製
    氷水用散水孔が列状に穿設された底壁を備え、該底壁の
    内面に、製氷水が前記製氷水用散水孔に導かれるよう、
    窪みを有し、且つ、前記窪みの下方の位置に、該製氷水
    用散水孔が設けられていることを特徴とする流下式製氷
    機の散水器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004163011A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Hoshizaki Electric Co Ltd 自動製氷機
KR101225974B1 (ko) * 2006-09-15 2013-01-25 엘지전자 주식회사 냉장고용 물탱크 및 이를 포함하는 냉장고용 제빙장치

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