JP2567212Y2 - 製氷機 - Google Patents

製氷機

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JP2567212Y2
JP2567212Y2 JP894U JP894U JP2567212Y2 JP 2567212 Y2 JP2567212 Y2 JP 2567212Y2 JP 894 U JP894 U JP 894U JP 894 U JP894 U JP 894U JP 2567212 Y2 JP2567212 Y2 JP 2567212Y2
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忠志 酒井
忍 小島
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動製氷機に関し、特
にその製氷水タンクに連設されたサブタンク内に、製氷
水タンクの液面レベルを検出する液面制御装置が設けら
れている、自動製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述した形式の自動製氷機の一例は、本
願の出願人により特開昭62ー210367号公報に提
案されている。その自動製氷機の水系統の概略を示す図
4において、1は蒸発蛇管2を備えた製氷板であり、そ
の下方には、落下する水を案内プレート3を介して受け
入れる製氷水タンク4が配置されている。製氷水タンク
4に連通した循環ポンプ5は、製氷モードでの運転中、
製氷水タンク4内の製氷水を製氷板1の上方に配置され
た第1の製氷水散水部6を介して製氷板1の表面に散布
している。
【0003】一方、図示しない外部水道源に接続しうる
給水弁7は、T形継手8を経て第2の除氷水散水部9に
接続されている。継手8の脚部から下方に延びた洗浄管
10は、製氷水タンク4に連設されたサブタンク11の
連通管12に接続されている。除氷モードでの運転中に
は、給水弁7が開くため、水道水は、一方では第2散水
部9を介して製氷板1の裏面に散水され、他方では洗浄
管10を介してサブタンク11に供給される。製氷板1
の裏面に散水された除氷水は、案内プレート3を介して
製氷水タンク4内に落下して、次回の製氷モードにおい
て使用される製氷水となり、また、サブタンク11に供
給された水は、サブタンク11を洗浄すると共に、接続
管13を経て製氷水タンク4に入り、大部分は溢流管1
4から外部に排出される。
【0004】製氷水タンク4内の水の上限水位は溢流管
14によって規定されている。製氷モードでの運転中に
循環ポンプ5により製氷水タンク4内の水が製氷板1に
循環供給され、氷結して成長し氷粒15になると、ほぼ
その分に相当する量だけ製氷水タンク4内の水量が減少
する。製氷水タンク4とサブタンク11とは接続管13
により流体連絡しているので、サブタンク11内の水位
もそれに対応して低下する。そのため、製氷モードの開
始時には、図5に示すように、連通管12内の相当上方
にあった水位が、徐々に低下し、連通管12の下端12
aより下方にまで達するようになる。従って、密閉され
ていたサブタンク11内の室16が継手8に設けられた
通気口(図示せず)を介して大気に開放し、フロート1
7が降下する。同フロート17が所定位置まで低下する
と、そこに取り付けられていたマグネツト18がリード
スイッチ19を作動させ、かくして製氷完了の信号が出
され、製氷モードでの運転は終了する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の自動製氷機においては、サブタンク11内に沈
澱し堆積した不純物は、除氷モードでの運転中に洗浄管
10を介してサブタンク11に流入する除氷水の一部に
よって、接続管13を経て製氷水タンク4に押し出され
るように企図されている。しかし、継手8等の流れ抵抗
等のため、実際には、不純物を製氷水タンク4側へ押し
流すのに十分なほどサブタンク11側へ除氷水が供給さ
れない場合があり、これを避けるために、サブタンク1
1への供給量を増加すべく給水弁7を通る流量を増大さ
せると、当然、製氷板1を経て製氷水タンク4に流入す
る除氷水の量も多くなり、その結果、溢流管14を経て
外部に排出される水量が増加する、即ち水の消費量が徒
に増加する、という問題があった。
【0006】また、実開昭61ー96194号公報に
は、水流内に気泡を発生することにより、パイプ類の洗
浄を行う技術が開示されている。この従来技術は、一端
で洗浄液容器と外気とに連通された気体パイプをブロッ
クに通すと共に、該気体パイプの他端を同様に上記ブロ
ックに挿通された液体パイプに延入せしめたもので、気
泡を利用して洗浄を行うことはできるが、ブロックに気
体パイプを通すように加工したり、該気体パイプを液体
パイプ内に封止関係で延入させるように加工する必要が
あり、構造が複雑になるばかりか、加工コストが嵩み、
改良が望まれていた。従って、本考案は、水を無駄に消
費することなく、且つ簡単で低コストの構造によりサブ
タンクの不純物を効果的に洗浄しうる製氷機を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的から、製氷モー
ド及び除氷モードでの運転を繰り返す本考案の製氷機
は、蒸発器を有する製氷部と、製氷水を受け入れる大気
開放の製氷水タンクと、前記製氷部へ製氷水を供給する
製氷水散水部と、前記製氷水タンク及び前記製氷水散水
部に流体連通し、前記製氷モード中に前記製氷水タンク
内の水を前記製氷水散水部に供給する循環ポンプと、製
氷水を前記製氷水タンクに供給する供給手段と、前記製
氷水タンクに流体連通すると共に前記除氷モード中に洗
浄水が供給されるサブタンクと、該サブタンク内に配設
され、その中の水位を監視して、所定の水位を検出する
液面制御装置とを備え、前記サブタンクには、前記製氷
水タンクの大気開放の面積よりも実質的に小さい面積を
介して該サブタンクを少なくとも前記除氷モード中大気
に開放する連通部が設けられると共に、前記洗浄水を該
サブタンク内に供給するための洗浄管が、少なくとも前
記除氷モードの開始時に該洗浄管の下端部が水で遮蔽さ
れるように、設けられており、該洗浄管の内部には、オ
リフィスが設けられると共に、該オリフィスに隣接して
その下側に、前記製氷モードから前記除氷モードへの切
り替わり時に前記洗浄水に混入するための空気を収容す
る空気密閉室が形成されている
【0008】本考案の第1実施例においては、洗浄管
は、洗浄水の供給手段である給水弁と除氷水散水部とを
接続する配管から分岐している。また、第2実施例にお
いては、2つの吐出口を有する二揚程形の循環ポンプが
採用され、一方の吐出口は製氷水散水部に流体連通し、
他方の吐出口は排水・洗浄系に流体連通しており、この
排水・洗浄系から洗浄管が分岐している。上述の第1、
第2実施例において、洗浄管とサブタンクとの間に、オ
リフイスを有する絞り管が設けられており、この絞り管
も洗浄管の一部となる。
【0009】
【作用】製氷モードにおいては、循環ポンプは製氷水タ
ンク内の製氷水を製氷水散水部から製氷部に循環供給
し、一方、周知の方法で蒸発器に送られた冷媒は製氷部
を冷却している。従って、製氷水は徐々に冷却され製氷
部上に氷結し、成長して氷粒となる。そのため、製氷水
タンク及びサブタンク内の水位が低下し、所定の水位に
達すると、それを液面制御装置が検出して製氷完了検知
信号を発生する。これにより、製氷機の運転は製氷モー
ドから除氷モードに切り替わる。例えば第1実施例の場
合には、供給手段である給水弁が開くと共に循環ポンプ
の運転が停止され、サブタンク内の水位は図2の(A)
に示す液面レベルに達し、絞り管の下端部が水で遮蔽さ
れるようになり、絞り管の内部に空気密閉室が形成され
る。この段階では、製氷水タンク内にもサブタンク内に
も、製氷モード中に不純物濃度が高くなった製氷残水が
残っている。一方、給水弁の開弁により、洗浄管を介し
て洗浄水がサブタンクに供給される。サブタンクは連通
部を介して大気に開放しているが、該連通部の大気開放
の面積は製氷水タンクの大気開放の面積よりも相対的に
かなり小さいため、製氷水タンク及サブタンクが連通し
ていても、除氷モード中、製氷水タンク及びサブタンク
間には液面レベルに差が生じている。
【0010】また、除氷モードに入ると、製氷部に設け
られた蒸発器にはホットガスが供給され、製氷部に形成
された氷粒はその接着面が融解して製氷部から分離す
る。この間、サブタンク内には、第1実施例において
は、給水弁を有する配管から分岐した洗浄管を経て、ま
た、第2実施例においては、可逆ポンプの別の吐出口に
接続された洗浄管を経て、前述のように洗浄水が供給さ
ている。洗浄水は、オリフィスを通過した後、下方に
向かって流れるに連れて、徐々に半径方向に広がって円
錐形状となり、やがて絞り管の内周面に達するようにな
る。従って、絞り管内の空気密閉室には、オリフィス近
くの領域に上述した円錐形状の上部部分を囲む空気層が
生じる。一方、洗浄水が同オリフイスを通過する際に、
その下流側に負圧が発生するので、絞り管内の上記空気
層の空気は、オリフィスの下方で洗浄水の流れに同伴し
て流下しながら、洗浄水に気泡として引き込まれる。そ
の結果として、サブタンク内には洗浄水と共に気泡が供
給される。洗浄水に気泡が混入していると、サブタンク
内で洗浄水が通る流路の一部を気泡が占めるために、洗
浄水の流路面積が実質的に減少し、洗浄水の流速が増す
ことによって、また、上向きの速度成分を本来的に有す
る気泡と上向きの速度成分が殆どない洗浄水の速度成分
の差により著しい乱流が起こることによって、サブタン
ク内の製氷残水が撹拌され、残水中の不純物は懸濁もし
くは浮遊状態となる。前述したように、製氷水タンク及
サブタンク間には水位差があるため、この不純物はサブ
タンクから製氷水タンク側に向かう流れにより製氷水タ
ンクに運ばれ、その結果、少量の洗浄水でサブタンク内
を洗浄することができる。
【0011】
【実施例】次に、本考案の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1を参照すると、本
考案による製氷機の好適な実施例の概要が示されてい
る。この製氷機において、ほぼ垂直に配設されている製
氷部は、製氷板1と、その裏面1aに添設された蒸発蛇
管(蒸発器)2とを備え、当業者に周知の方法で同蒸発
蛇管2に冷媒を循環供給することによって製氷板1が冷
却され、同製氷板1の表面1bを流下する製氷水が徐々
に冷却されて、その一部が氷結し、成長して氷粒15と
なる。
【0012】製氷板1の下方には、案内プレート3が傾
斜して配設されている。この案内プレート3には、製氷
板1から落下する水は下方の製氷水タンク4に通過させ
るが、製氷板1から落下する氷粒15の通過は阻止する
大きさの孔3aが穿設されており、従って、氷粒15は
案内プレート3により貯氷庫(図示せず)内に案内され
る。
【0013】製氷水タンク4には、その中の水の上限水
位を規定する溢流管14と、製氷水の循環ポンプ5とが
設けられると共に、接続管13を介してサブタンク11
が付設されている。循環ポンプ5の吐出口は配管5aを
介して第1散水部(製氷水散水部)6に連通している。
後述するように、製氷モードでの運転中には、この循環
ポンプ5が運転されており、第1散水部6から製氷板1
に散水された製氷水のうち未凍結分は、案内プレート3
を介して製氷水タンク4内に回収される。
【0014】本考案による製氷機においては、製氷板1
の表面1bに成長した氷粒15は、周知の形式の製氷機
と同様に、蒸発蛇管2に周知の方法でホットガスを流す
と共に、製氷板1の裏面1aに除氷水を流すことによっ
て、製氷板1の表面1bとの同氷粒15の接着面を融解
し、製氷板1から離脱されるようになっている。除氷水
供給のため、第2散水部(除氷水散水部)9が製氷板1
の裏面1aの上方部位に配設され、同第2散水部9に、
外部水源(図示せず)に接続される給水弁(供給手段)
7を有する配管7aが連通している。後述するように、
除氷モードでの運転中に第2散水部9から散水された除
氷水は、案内プレート3を経て製氷水タンク4に入る。
【0015】また、配管7aには、給水弁7の下流側に
おいて、T字形の継手8のポート8a、8bが接続され
ている。同継手8の残りのポート8cには、従来の製氷
機と同様に、サブタンク11のための洗浄管10が接続
されている。サブタンク11の構造の詳細は図2の
(A)に示されており、継手8の構造は図2の(B)に
示されている。
【0016】継手8の構造は、前述した本出願人による
特開昭62ー210367号公報に開示されているよう
に、また、図2の(B)に示されているように、分岐孔
8′と通気孔8″とを有するものが好適である。また、
図1及び図2の(A)において、接続管13はその両端
で製氷水タンク4及びサブタンク11の底部に接続され
流体連通している。前述した洗浄管10の下端部10a
はサブタンク11から上方に延びる絞り管(洗浄管)2
1の上端部21aに嵌合している。絞り管21の下端部
21bはサブタンク11の高さ方向のほぼ中央の位置ま
で、即ち製氷完了時の液面レベル11a(図2の
(A))よりも若干下方の位置まで延入している。図示
のように、絞り管21の下端は全て開放しているが、絞
り管の上端部21aには、オリフィス20を有する頂壁
21cがある。また、絞り管21の近傍には、サブタン
ク11の頂壁から上方に延びる大気開放の連通管(連通
部)12が図示のように設けられていて、この連通管1
2の作用により、製氷モード中、製氷水タンク4及びサ
ブタンク11内の液位は実質的に同一レベルに保持され
るようになっている。しかし、洗浄水が供給される除氷
モード中には、図から了解されるように、製氷水タンク
4がその頂部全体にわたる広い面積で大気開放している
のに対し、サブタンク11は相対的に非常に大気開放面
積の小さい連通管12を介して大気に開放しているため
に、製 氷水タンク4とサブタンク11間には液面レベル
に差が生じている
【0017】オリフイス20の直径は、後述するように
洗浄水によりサブタンク11を洗浄する際、オリフイス
20の下方において絞り管21内に画成される密閉室
(空気密閉室)内の空気がサブタンク側へ徐々に押し出
されるように、実験的に決定することができる。サブタ
ンク11の室16内には、従来と同様に、環状のフロー
ト17、同フロート17の内周部に設けられたマグネッ
ト18、室16内の水が液面レベル11aに達するよう
に前述したマグネット18により作動されるリードスイ
ッチ19とから構成される液面制御装置が配設されてい
る。また、室16内の液面レベルの変動に伴うフロート
17の上下動を案内するために、筒状案内体22がサブ
タンク11の頂壁から垂下して、環状フロート17の中
に延入している。リードスイツチ19はこの案内体22
の中に収容されており、同リードスイッチ19から延び
る引出線19aは、図示しない製氷機の制御回路に接続
されている
【0018】以上のように構成された自動製氷機におい
ては、製氷モードから除氷モードへの切り替え時、製氷
水タンク4内にもサブタンク11内にも、製氷モード中
に不純物濃度が高くなった製氷残水が残っている。除氷
モードの運転が開始され、給水弁7が開くと、除氷水
は、第2散水部9から製氷板1の裏面に散水されると共
に、洗浄管10及び絞り管21を介してサブタンク11
内にも洗浄水として供給される。サブタンク11は連通
管12を介して大気に開放しているが、該連通管12の
大気開放の面積は製氷水タンク4の大気開放の面積より
も相対的にかなり小さいため、製氷水タンク4及サブタ
ンク11が連通していても、除氷モード中、製氷水タン
ク4及びサブタンク11間には液面レベルに差が生じて
いる。 洗浄水は、オリフィス20を通過した後、下方に
向かって流れるに連れて、徐々に半径方向に広がって円
錐形状となり、やがて絞り管21の内周面に達するよう
になる。従って、絞り管21内の空気密閉室には、オリ
フィス20近くの領域に上述した円錐形状の上部部分を
囲む空気層が生じる。一方、洗浄水が同オリフイス20
を通過する際に、その下流側に負圧が発生するので、絞
り管21内の上 記空気層の空気は、オリフィスの下方で
洗浄水の流れに同伴して流下しながら、洗浄水に気泡と
して引き込まれる。その結果として、サブタンク11内
には洗浄水と共に気泡が供給される。洗浄水に気泡が混
入していると、サブタンク11内で洗浄水が通る流路の
一部を気泡が占めるために、洗浄水の流路面積が実質的
に減少し、洗浄水の流速が増すことによって、また、上
向きの速度成分を本来的に有する気泡と上向きの速度成
分が殆どない洗浄水の速度成分の差により著しい乱流が
起こることによって、サブタンク11内の製氷残水が撹
拌され、残水中の不純物は懸濁もしくは浮遊状態とな
る。前述したように、製氷水タンク4及サブタンク11
間には水位差があるため、この不純物はサブタンク11
から製氷水タンク4側に向かう流れにより製氷水タンク
4に運ばれ、その結果、少量の洗浄水でサブタンク11
内を洗浄することができる
【0019】通常、除氷モードの前には製氷モードで運
転が行われているので、除氷モードで上述のようにサブ
タンク11内に気泡を含んだ洗浄水が流入すると、この
流入洗浄水は、サブタンク11の容量が可及的に小さく
設計されていることと相俟って、製氷モード中に不純物
濃度が増したサブタンク11内の製氷残水を比較的に短
時間に撹拌してサブタンク11内を洗浄し、しかる後、
接続管13を経て製氷水タンク4内に押し出される。押
し出された洗浄水は製氷水タンク4内で希釈され、大部
分が除氷モード中に溢流管14から排出される。
【0020】図3は、本出願人による特開昭63ー10
5381号公報に開示された形式の製氷機に本考案を実
施した第2の変形実施例を示している。上述の第1実施
例においては、サブタンク11を洗浄するため、給水弁
7が設けられた配管の途中から継手8を介して洗浄管1
0を導出していたが、この変形実施例においては、上述
した特開昭63ー105381号公報に開示されたよう
な可逆ポンプを使用し、製氷モード中にはこの可逆ポン
プを正常方向に回転させて、一方の吐出口から製氷水の
循環供給を行うが、除氷モード中には逆方向に回転させ
て、他方の吐出口から除氷水をサブタンクに供給するよ
うになつている。かかる可逆ポンプの概略については下
記に説明するが、構造の詳細については、必要に応じて
前記特開昭63ー105381号公報を参照されたい。
【0021】即ち、図3において、製氷水タンク4に吸
込口23dが接続された循環ポンプ23は、二揚程形の
可逆ポンプであって、その一方の吐出口23aは製氷水
供給配管23cに接続され、他方の吐出口23bは圧力
弁24を介して排水・洗浄系25に接続されている。圧
力弁24は、吐出口23bに接続された入口24aと、
排水・洗浄系25に接続された出口24bとを有する弁
箱を備え、該弁箱内には、スプリング27により入口2
4aを閉じる方向に通常付勢されている弁体26が設け
られている。また、弁箱内には、出口24bの近傍にス
トッパ28が形成されており、後述するようにポンプ2
3が逆方向に回転した時、弁体26によって出口24b
が閉止されないようになっている。
【0022】先端が溢流管14の開放上端に臨んでいる
排水・洗浄系25の途中にある分岐部25aからは、洗
浄管10が分岐しており、該洗浄管10の下端部は、サ
ブタンク11から上方に延びる絞り管21に嵌合してい
る。絞り管21の頂壁にはオリフィス20が形成されて
いる。また、図1及び図2の(A)の第1実施例と同様
に、サブタンク11内には、製氷モードでの運転時に製
氷水の所定液面レベルへの低下を検出して製氷完了信号
を発生するため、フロート17等が設けられている。図
面には、フロート17と、その筒状案内体22とが示さ
れているだけであるが、勿論、上述の実施例に関連して
説明したように、マグネット及びリードスイッチも設け
られている。
【0023】次に、この変形実施例の製氷機の作動につ
いて説明する。先ず電源を投入すると、除氷モードでの
運転が開始され、給水弁7が開弁して、除氷水は第2散
水部9の複数の散水孔9aから製氷板1の裏面に散水さ
れ、案内プレート3を経て製氷水タンク4に流入し、除
氷水は、製氷水タンク4の溢流管14から溢水する。
【0024】除氷モードの終了後、製氷モードでの運転
に移行すると、可逆ポンプ23は矢印23Aの方向に駆
動される。そのため、除氷モードでの運転中に溢流管1
4によって規定される最高水位まで製氷水タンク4に貯
留されていた製氷水は、第1吐出口23aから配管23
cを経由して第1の散水部6にポンプ輸送され、その散
水孔6aから製氷板1の表面に供給される。この製氷モ
ード中、第2吐出口23b側にも若干の製氷水が吐き出
されるため、弁体26に水圧がかかるが、該弁体26に
は吐出口23bを閉じる方向にスプリング27の力が作
用しているので、排水・洗浄系25への製氷水の送給は
遮断されている。
【0025】このような製氷モードでの運転が続けられ
ると、ポンプ23によって循環されている製氷水は徐々
に冷却され、製氷板1に氷結し始める。氷結に伴って製
氷水が減少するので、製氷水タンク4内の製氷水の水
位、従ってサブタンク11内の製氷水の水位が低下し、
フロート17のレベルも下がる。氷が所定の大きさの氷
粒15に成長するようなレベルにフロート17が達する
と、図示しないマグネット及びリードスイッチが作動し
て、製氷完了信号が出され、製氷機の運転は製氷モード
から除氷モードに切り替わる。
【0026】除氷モードに入ると、可逆ポンプ23の図
示しない羽根車は矢印23Bで示す方向に回転され、そ
のため、前の製氷水モードで不純物濃度の高くなった製
氷水タンク4内の製氷残水は、第2の吐出口23b及び
圧力弁24を経て排水・洗浄系25に送られ、一部が溢
流管14を経て外部に排水され、一部が洗浄管10及び
絞り管21を経てサブタンク11に供給される。このよ
うにして製氷残水の一部が絞り管21のオリフイス20
を通るため、前述した実施例と同様に、サブタンク11
内には気泡を含んだ水が供給され、サブタンク11内の
水が好適に撹拌される。撹拌によって洗浄が効果的に行
われ、不純物の沈澱、堆積もしくは付着等によるフロー
トの作動不良はなくなる。
【0027】尚、上述の2つの実施例においては、液面
制御装置のためにフロート等を用いたが、本考案は、こ
れに限定されるものではなく、例えば周知の電極装置を
用いて液面を制御する形式の製氷機にも本考案を同様に
実施することができる。
【0028】また、本考案の2つの実施例は、垂直に配
設された製氷板を有する製氷機について説明されている
が、本考案は、これに限定されるものではなく、製氷水
タンクに連設されたサブタンクに液面制御装置が配設さ
れており、かかるサブタンクにその洗浄のための洗浄管
が設けられている任意の形式の製氷機に適用可能であ
る。更に、第2実施例において、圧力弁24をポンプ2
3の第2吐出口側のみに設けたが、第1吐出口側にも設
けることができ、その場合にも同様の効果を奏すること
ができる。
【0029】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、サブタ
ンクに洗浄水を供給する洗浄管にはオリフィスが設けら
れているので、サブタンクに送給される洗浄水には空気
が巻き込まれる。そのため、洗浄管に単にオリフィスを
設けるという簡単且つ低コストの構造でありながら、可
及的に少量の洗浄水でサブタンクを効果的に洗浄するこ
とができると共に、サブタンク内に設けられた製氷完了
検出装置の正確な作動を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による製氷機の第1実施例の全体概要
図。
【図2】 (A)は図1の製氷機におけるサブタンクの
詳細断面図、(B)は図1の製氷機において除氷水供給
配管に設けられた継手の詳細断面図。
【図3】 本考案による製氷機の第2実施例の全体概要
図。
【図4】 従来の製氷機の全体概要図。
【図5】 図4の製氷機におけるサブタンクの詳細断面
図である。
【符号の説明】 1…製氷板(製氷部)、2…蒸発蛇管(蒸発器)、4…
製氷水タンク、5…循環ポンプ、6…第1散水部(製氷
水散水部)、7…給水弁(供給手段)、10…洗浄管、
11…サブタンク、12…連通管(連通部)、17…フ
ロート、18…マグネット、19…リードスイッチ、2
3…循環ポンプ、20…オリフイス、21…絞り管(洗
浄管)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷モード及び除氷モードでの運転を繰
    り返す製氷機であって、蒸発器を有する製氷部と、製氷
    水を受け入れる大気開放の製氷水タンクと、前記製氷部
    へ製氷水を供給する製氷水散水部と、前記製氷水タンク
    及び前記製氷水散水部に流体連通し、前記製氷モード中
    に前記製氷水タンク内の水を前記製氷水散水部に供給す
    る循環ポンプと、製氷水を前記製氷水タンクに供給する
    供給手段と、前記製氷水タンクに流体連通すると共に前
    記除氷モード中に洗浄水が供給されるサブタンクと、該
    サブタンク内に配設され、その中の水位を監視して、所
    定の水位を検出する液面制御装置とを備える製氷機にお
    いて、前記サブタンクには、前記製氷水タンクの大気開
    放の面積よりも実質的に小さい面積を介して該サブタン
    クを少なくとも前記除氷モード中大気に開放する連通部
    が設けられると共に、前記洗浄水を該サブタンク内に供
    給するための洗浄管が、少なくとも前記除氷モードの開
    始時に該洗浄管の下端部が水で遮蔽されるように、設け
    られており、該洗浄管の内部には、オリフィスが設けら
    れると共に、該オリフィスに隣接してその下側に、前記
    製氷モードから前記除氷モードへの切り替わり時に前記
    洗浄水に混入するための空気を収容する空気密閉室が形
    成されていることを特徴とする製氷機。
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