JPH08177937A - セルフポンピング式ショックアブソーバ - Google Patents

セルフポンピング式ショックアブソーバ

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JPH08177937A
JPH08177937A JP33651394A JP33651394A JPH08177937A JP H08177937 A JPH08177937 A JP H08177937A JP 33651394 A JP33651394 A JP 33651394A JP 33651394 A JP33651394 A JP 33651394A JP H08177937 A JPH08177937 A JP H08177937A
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chamber
cylinder
shock absorber
passage
sleeve
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セルフポンピング式ショックアブソーバに減
衰力可変機能を付与し、また車高の低下を防止して車高
を確実に標準車高に制御する。 【構成】 上室38及び下室40を郭定するピストン2
8及びシリンダ10と、減衰力発生弁34及び36と、
一端にてシリンダに固定され他端にてピストンロッド3
0の中空孔42に嵌合するスリーブ44と、シリンダに
固定され中空孔42等と共働してポンプ室50を郭定す
るポンプロッド46と、環状通路52等によりポンプ室
と接続されたリザーバ22と、シリンダ外に設けられポ
ンプロッドの内部通路72等によりポンプ室と接続され
たアキュームレータ64と、吸入弁54及び吐出弁78
とを有する。特に内部通路72と上室38とを接続する
導管84と、内部通路の連通度合を制御する可変絞り装
置80とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバに
係り、更に詳細にはセルフポンピング式のショックアブ
ソーバに係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌のショックアブソーバの
一つとして、例えば特開昭59−159441号公報に
記載されている如く、相対的に往復動可能に互いに嵌合
し互いに共働して上室及び下室を郭定するピストン及び
シリンダと、ピストンに設けられた減衰力発生弁と、低
圧室と、上室と連通する高圧室と、ピストン及びシリン
ダの相対運動により容積が増減されるポンプ室を備えた
ポンプと、ショックアブソーバが所定量以上伸張したと
きには低圧室と上室と連通する制御孔とを有し、ポンプ
はピストンのロッド部内に配置されたポンプシリンダ部
材と、ポンプシリンダ部材に往復動可能に互いに嵌合し
一端にてシリンダに固定されポンプシリンダ部材と共働
してポンプ室を郭定するポンプピストンと、低圧室より
ポンプ室へ向かうオイルの流れを許容する吸入弁と、ポ
ンプ室より上室へ向かうオイルの流れを許容する吐出弁
とを含み、ショックアブソーバの伸び行程に対応する吸
入行程により低圧室よりポンプ室へオイルを吸入し、シ
ョックアブソーバの縮み行程に対応する吐出行程により
ポンプ室より上室へオイルを吐出するよう構成されたセ
ルフポンピング式のショックアブソーバが従来より知ら
れている。
【0003】かかるセルフポンピング式のショックアブ
ソーバによれば、ショックアブソーバが繰返し伸縮する
と、ポンプの吸入行程及び吐出行程も繰返し行われ、こ
れにより低圧室よりポンプを経て上室及び下室へオイル
が供給され、ショックアブソーバが漸次伸張し、ショッ
クアブソーバの伸張量が所定量になると、制御孔によっ
て上室と低圧室とが連通接続されることによりショック
アブソーバがそれ以上伸張することが阻止されるので、
車輌の積載荷重の増大等により車高が低下しても、車輌
の走行に伴い車輪が繰返しバウンド、リバウンドする過
程に於て車高を自動的に標準車高に戻すことができ、従
って電動ポンプ等を使用することなくショックアブソー
バ車高調整機能をもたせることができ、また積載荷重の
変動に応じてポンプの負荷が変化するので、減衰力特性
を荷重感応の特性にすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車輌の乗り心地性及び
操縦安定性の両立を図るためには、上述の如きセルフポ
ンピング式ショックアブソーバにも減衰力可変機構を設
けることが好ましい。しかるに上述の如き従来のセルフ
ポンピング式ショックアブソーバに於ては、ポンプはピ
ストンのロッド部内に設けられているため、減衰力を増
減するための制御弁をピストンに組込むことが困難であ
り、上述の公開公報にもセルフポンピング式ショックア
ブソーバに於て減衰力を可変制御することやそのための
機構は開示されていない。
【0005】また制御孔により車高を確実に標準車高に
制御するためには、車高が標準車高以下の状況に於て制
御孔が確実にシールされる必要があるのに対し、積載荷
重の増大に伴い上室と低圧室との間の差圧が増大するの
で、積載荷重の増大につれて制御孔に対するシール効果
が低下し、そのため実際に制御される車高が標準車高よ
りも低い車高になり易いという問題がある。
【0006】本発明は、従来のセルフポンピング式ショ
ックアブソーバに於ける上述の如き問題に鑑みてなされ
たものであり、本発明の主要な課題は、セルフポンピン
グ式ショックアブソーバにその機能を損なうことなく減
衰力制御機構を組込むことにより、比較的簡単な構成に
てセルフポンピング式ショックアブソーバの減衰力を可
変制御し得るようにすることである。
【0007】また本発明の他の主要な課題は、車輌の積
載荷重が増大しても車高の低下を来たすことなくセルフ
ポンピング式ショックアブソーバが車高を確実に所望の
標準車高に制御し得るようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の前者の主要な課題
は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち相対的に往
復動可能に互いに嵌合し互いに共働して二つの作動流体
室を郭定するピストン及びシリンダと、前記ピストン若
しくは前記シリンダに設けられた減衰力発生弁と、一端
にて前記シリンダに固定され他端にて前記ピストンのロ
ッド部の中空孔に往復動可能に嵌合するスリーブと、前
記スリーブに挿通された状態にて前記シリンダに固定さ
れ前記ロッド部の中空孔及び前記スリーブと共働してポ
ンプ室を郭定するポンプロッドと、少くとも前記スリー
ブと前記ポンプロッドとの間に延在する低圧通路により
前記ポンプ室と連通接続されたリザーバと、前記シリン
ダ外に設けられ少くとも前記ポンプロッドに設けられた
高圧通路により前記ポンプ室と連通接続されたアキュム
レータと、前記リザーバより前記低圧通路を経て前記ポ
ンプ室へ向かう作動流体の流れのみを許す吸入弁と、前
記ポンプ室より前記高圧通路を経て前記アキュムレータ
へ向かう作動流体の流れのみを許す吐出弁と、前記高圧
通路を前記作動流体室と連通接続する連通路と、前記高
圧通路の連通度合を制御する可変絞り装置とを有するセ
ルフポンピング式ショックアブソーバによって達成され
る。
【0009】また上述の後者の主要な課題は、本発明に
よれば、請求項2の構成、即ち相対的に往復動可能に互
いに嵌合し互いに共働して二つの作動流体室を郭定する
ピストン及びシリンダと、前記ピストン若しくは前記シ
リンダに設けられた減衰力発生弁と、一端にて前記シリ
ンダに固定され他端にて前記ピストンのロッド部の中空
孔に往復動可能に嵌合するスリーブと、前記スリーブに
挿通された状態にて前記シリンダに固定され前記ロッド
部の中空孔及び前記スリーブと共働してポンプ室を郭定
するポンプロッドと、少くとも前記スリーブと前記ポン
プロッドとの間に延在する低圧通路により前記ポンプ室
と連通接続されたリザーバと、前記シリンダ外に設けら
れ少くとも前記ポンプロッドに設けられた高圧通路によ
り前記ポンプ室と連通接続されたアキュムレータと、前
記リザーバより前記低圧通路を経て前記ポンプ室へ向か
う作動流体の流れのみを許す吸入弁と、前記ポンプ室よ
り前記高圧通路を経て前記アキュムレータへ向かう作動
流体の流れのみを許す吐出弁と、前記高圧通路を前記作
動流体室と連通接続する連通路と、前記スリーブにその
長手方向に沿って配列され前記作動流体室と前記低圧通
路とを連通接続する複数個の制御孔と、前記スリーブと
前記ポンプロッドとの間に設けられ前記高圧通路内の圧
力に応答して複数個の制御孔を選択的に開閉する制御弁
とを有するセルフポンピング式ショックアブソーバによ
って達成される。
【0010】また本発明によれば、上述の後者の主要な
課題を効果的に達成すべく、請求項1又は2の構成に於
て、前記シリンダに固定され圧力室を有するジャッキ装
置と、前記連通路と前記圧力室とを連通接続する接続通
路とを有するよう構成される(請求項3の構成)。
【0011】
【作用】上述の請求項1の構成によれば、ショックアブ
ソーバが伸縮すると、一方の作動流体室の容積が減少し
他方の作動流体室の容積が増大し、一方の作動流体室内
の作動流体が減衰力発生弁を経て他方の作動流体室へ流
れ、これにより減衰力発生弁によって減衰力が発生され
る。
【0012】またショックアブソーバの伸び行程に於て
は、ポンプ室の容積が増大するので、リザーバより低圧
通路及び吸入弁を経てポンプ室へ作動流体が吸入され、
ショックアブソーバの縮み行程に於ては、ポンプ室の容
積が減少するので、ポンプ室内の作動流体が吐出弁及び
高圧通路を経てアキュムレータへ吐出されると共に、連
通路を経て作動流体室へ供給されるので、ショックアブ
ソーバの伸縮が繰返し行われることによりポンピングの
吸入行程及び吐出行程が繰返し行われ、これにより車高
の増大調整が行われる。
【0013】特に請求項1の構成によれば、高圧通路の
連通度合を制御する可変絞り装置が設けられており、可
変絞り装置によって高圧通路の連通度合を制御すること
により、ポンピングの吐出行程に於けるポンピング反力
を増減することができ、従って可変絞り装置を制御する
ことによりショックアブソーバ全体としての減衰力、即
ち減衰力発生弁により発生される減衰力とポンピング反
力との合計を増減制御することが可能になる。
【0014】また請求項2の構成によれば、請求項1の
構成の場合と同様の態様にてショックアブソーバの伸縮
に伴ない減衰力発生弁によって減衰力が発生され、また
ショックアブソーバの伸縮に伴ないポンピングの吸入行
程及び吐出行程が行われるので、ショックアブソーバの
伸縮が繰返し行われることにより車高の増大調整が行わ
れる。
【0015】特に請求項2の構成によれば、スリーブに
その長手方向に沿って配列され作動流体室と低圧通路と
を連通接続する複数個の制御孔と、スリーブとポンプロ
ッドとの間に設けられ高圧通路内の圧力に応答して複数
個の制御孔を選択的に開閉する制御弁とが設けられてい
るので、車輌の積載荷重に対応する高圧通路内の圧力に
応じて有効な制御孔を変えることができ、特に高圧通路
内の圧力の増大につれて有効な制御孔がスリーブの一端
より遠い側の制御孔になるよう制御弁によって複数個の
制御孔の開閉を制御することにより、ピストンの中空孔
の壁面による有効な制御孔に対するシール長を大きくす
ることができ、これにより車輌の積載荷重が高い場合に
車高が標準車高よりも低い車高に大きく低下することを
防止して車高を所望の標準車高に確実に制御することが
可能になる。
【0016】また請求項3の構成によれば、シリンダに
固定され圧力室を有するジャッキ装置と、連通路と圧力
室とを連通接続する接続通路とが設けられているので、
ショックアブソーバの作動流体室内の圧力及びジャッキ
装置の圧力室内の圧力は互いに等しくなると共に、ばね
上の荷重がショックアブソーバの作動流体室内圧力及び
ジャッキ装置の圧力室内圧力の両者によって担持され、
これにより作動流体室内圧力はジャッキ装置が設けられ
ていない場合に比して低い圧力になり、作動流体室と低
圧通路との間の差圧も小さくなる。従って車輌の積載荷
重が高い場合にもピストンの中空孔の壁面による制御孔
に対する十分なシール効果が確保され、作動流体室より
制御孔を経て低圧通路へ漏洩する作動流体の量が低減さ
れ、これにより車高が標準車高よりも低い車高に大きく
低下することが効果的に防止される。
【0017】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0018】図1は縮み行程に於てポンピングの吐出行
程を行うよう構成された本発明によるセルフポンピング
式ショックアブソーバの第一の実施例を概略的に示す縦
断面図である。
【0019】図1に於て、10はシリンダを全体的に示
しており、シリンダ10は軸線12に沿って互いに同心
に延在するインナシリンダ14及びアウタシリンダ16
を含んでいる。インナシリンダ14及びアウタシリンダ
16の上端及び下端はそれらに一体的に固定されたエン
ドキャップ18及び20により実質的に閉ざされてい
る。インナシリンダ14及びアウタシリンダ16はエン
ドキャップ18及び20と共働して環状のリザーバ22
を郭定しており、リザーバ22には低圧のガス24及び
作動流体としてのオイル26が封入されている。
【0020】インナシリンダ14内には軸線12に沿っ
て往復動可能にピストン28が配置されている。ピスト
ン28は軸線12に沿って延在するピストンロッド30
と該ピストンロッドの上端に固定されたピストン本体3
2とよりなっている。ピストン本体32にはそれ自身周
知の伸び行程用の減衰力発生弁34及び縮み行程用の減
衰力発生弁36が設けられている。ピストン28はイン
ナシリンダ14及びエンドキャップ18、20と共働し
てピストン本体32の上下に第一及び第二の作動流体室
としての上室38及び下室40を郭定している。ピスト
ンロッド30はエンドキャップ20を貫通して下方へ延
在しており、内部に軸線12に沿って延在する中空孔4
2を有している。
【0021】またインナシリンダ14内には軸線12に
沿って延在するスリーブ44が配置されている。スリー
ブ44は上端にてエンドキャップ18に固定され、下端
部にてピストンロッド30の中空孔42に軸線12に沿
って往復動可能に嵌合している。スリーブ44内には軸
線12に沿って延在する中空のポンプロッド46が配置
されており、ポンプロッド46はエンドキャップ18に
固定されている。スリーブ44とポンプロッド46との
間には弁座部材48が配置され、これらに固定されてい
る。
【0022】弁座部材48はピストンロッド30の中空
孔42、スリーブ44、ポンプロッド46と共働してポ
ンプ室50を郭定しており、またスリーブ44及びポン
プロッド46と共働して環状通路52を郭定している。
弁座部材48はポンプ室50と環状通路52とを連通接
続する連通路54を有し、連通路54の途中には環状通
路52よりポンプ室50へ向かうオイルの流れのみを許
す吸入弁56が設けられている。スリーブ44には上室
38と環状通路52とを連通接続する制御孔58が設け
られている。環状通路52はエンドキャップ18に設け
られた内部通路60及びエンドキャップ18に固定され
た導管62によりリザーバ22と連通接続されている。
かくして連通路54、環状通路52、内部通路60及び
導管62はリザーバ22とポンプ室50とを連通接続す
る低圧通路を郭定している。
【0023】ポンプロッド46の外端にはアキュームレ
ータ64が固定されている。アキュームレータ64はダ
イヤフラム66により互いに分離された液体室68及び
気体室70を有し、液体室68はポンプロッド46内に
設けられた内部通路72に連通している。ポンプロッド
46の下端にはポンプ室50と内部通路72とを連通接
続する連通孔74を有する弁座部材76が固定されてお
り、弁座部材76内にはポンプ室50より内部通路72
へ向かうオイルの流れのみを許す吐出弁78が設けられ
ている。かくして連通孔74及び内部通路72はポンプ
室50とアキュームレータ64とを連通接続する高圧通
路を郭定している。
【0024】エンドキャップ18より上方の内部通路7
2にはそれ自身周知の可変絞り装置80が設けられてお
り、可変絞り装置80はエンドキャップ18に固定され
たアクチュエータ82によって制御されることにより内
部通路72の連通度合を制御する。アクチュエータ82
は図1には示されていない制御装置に接続されており、
該制御装置よりの制御信号により制御される。アキュー
ムレータ64と可変絞り装置80との間の内部通路72
は導管84及びエンドキャップ18に設けられた連通孔
86により上室38と連通接続されており、連通孔86
の途中には内部通路72より上室38へ向かうオイルの
流れのみを許す逆止弁88が設けられている。
【0025】尚図1には示されていないが、ショックア
ブソーバはエンドキャップ18又はアウタシリンダ16
の上端に固定された連結部材によりゴムブッシュを介し
て車体に連結され、ピストンロッド30の下端に固定さ
れた連結部材90によりゴムブッシュを介してサスペン
ションアームの如きサスペンション部材に連結されるよ
うになっている。
【0026】上述の如く構成された第一の実施例に於
て、図には示されていない車輪のリバウンドによりピス
トン28及びシリンダ10が伸び行程の相対運動をする
と、上室38の容積が増大し下室40の容積が減少する
ことにより、下室内のオイルがピストン本体32を経て
上室へ移動し、減衰力発生弁34により伸び行程の減衰
力が発生される。同様に車輪のバウンドによりピストン
28及びシリンダ10が縮み行程の相対運動をすると、
上室38の容積が減少し下室40の容積が増大すること
により、上室内のオイルがピストン本体32を経て下室
へ移動し、減衰力発生弁36により縮み行程の減衰力が
発生される。
【0027】またショックアブソーバの伸び行程に於て
は、ポンプ室50の容積が増大するので、その増大量に
対応する量のオイルがリザーバ22より導管62、内部
通路60、環状通路52、吸入弁56、連通路54を経
てポンプ室50へ吸入され、これによりポンピングの吸
入行程が行われる。またショックアブソーバの縮み行程
に於ては、ポンプ室50の容積が減少し、その減少量に
対応する量のオイルがポンプ室50より連通孔74、吐
出弁78、内部通路72を経てアキュムレータ64の液
体室68へ供給されると共に、導管84、連通孔86、
逆止弁88を経て上室38へ供給され、これによりポン
ピングの吐出行程が行われる。
【0028】かくしてポンピングの吸入行程及び吐出行
程が繰返し行われると、液体室68、上室38、下室4
0内のオイルの量及び圧力が増大し、これによりピスト
ン28及びシリンダ10が伸び方向に相対変位するが、
その相対変位が所定量以上になるとスリーブ44に設け
られた制御孔58により上室38と環状通路52とが連
通接続され、上室内のオイルの一部がリザーバ22へ排
出され、これによりピストン本体32の上面が実質的に
制御孔58の位置に位置するようピストン28及びシリ
ンダ10が互いに他に対し位置決めされる。従って車輌
の積載荷重の変動が生じ車高の変動が生じても、ショッ
クアブソーバの伸縮により行われるポンピング作用及び
制御孔58の位置決め作用により、車高が実質的に制御
孔58の位置により決定される標準車高に自動的に戻さ
れる。
【0029】またこの第一の実施例によれば、アクチュ
エータ82により可変絞り装置80が制御されることに
よってその絞り度合が制御されることにより内部通路7
2の連通度合が増減制御されるので、ポンピングの吐出
行程に於けるポンピング反力が増減され、これによりシ
ョックアブソーバの縮み行程に於ける全体としての減衰
力、即ち減衰力発生弁36により発生される減衰力とポ
ンピング反力との合計が増減される。従ってアクチュエ
ータ82によって可変絞り装置80を制御することによ
り、ポンピングによる車高調整機能を維持しつつ減衰力
を増減制御することができる。
【0030】以上の説明より解る如く、第一の実施例に
よれば、アキュムレータ64はシリンダ10外に設けら
れており、ポンプ室50とアキュムレータ64とを連通
接続するポンプロッド46の内部通路72の少くとも一
部もシリンダ10外に位置するので、減衰力を制御する
ための可変絞り装置80及びアクチュエータ82をショ
ックアブソーバに容易に組込むことができ、可変絞り装
置80及びアクチュエータ82によってショックアブソ
ーバの縮み行程の減衰力を任意に制御することができ、
また減衰力制御機構がピストン内に組込まれる場合に比
してセルフポンピング式ショックアブソーバの構造を簡
略化することができる。
【0031】図2は縮み行程に於てポンピングの吐出行
程を行うよう構成された本発明によるセルフポンピング
式ショックアブソーバの第二の実施例を概略的に示す縦
断面図、図3及び図4はそれぞれ車輌の積載荷重が低い
場合及び高い場合について第二の実施例の制御弁及びそ
の近傍を示す拡大部分縦断面図である。尚図2乃至図4
に於て、図1に示された部分に対応する部分には図1に
於て付された符号と同一の符号が付されている。
【0032】この第二の実施例に於ては、スリーブ44
には軸線12に沿って互いに隔置された二つの制御孔1
00及び102が設けられており、これらの制御孔に隣
接した位置にて環状通路52内には制御弁104が配置
されている。制御弁104はスリーブ44及びポンプロ
ッド46に固定された環状のハウジング106と、軸線
12に沿って往復動可能にハウジング内に配置されたス
プール弁型の弁要素108とを有し、ハウジングには軸
線に沿って延在する連通孔110が設けられている。ハ
ウジング106は弁要素108と共働してその上方に高
圧室112を郭定すると共に弁要素の下方に低圧室11
4を郭定している。
【0033】図3及び図4に詳細に示されている如く、
低圧室114内にはストッパ116へ向けて弁要素10
8を上方へ付勢する圧縮コイルばね118が配置されて
いる。高圧室112はハウジング106に設けられた連
通孔120及びポンプロッド46に設けられた連通孔1
22により内部通路72と連通接続されている。一方低
圧室114はハウジング106に設けられた連通孔12
4及び126によりそれぞれ制御孔100及び102を
介して上室38と連通接続されており、またハウジング
106に設けられた連通孔128により環状通路52と
連通接続されている。尚この実施例に於ける制御孔及び
連通孔は三つ以上であってもよい。
【0034】かくして制御弁104の弁要素108は高
圧室112の圧力に応じて位置決めされ、高圧室112
の圧力は車輌の積載荷重に応じて変化する。例えば図3
に示されている如く積載荷重が低いときには、弁要素1
08は比較的高い位置に位置決めされ、制御孔100及
び102はそれぞれ連通孔124及び126により低圧
室114と連通接続されるが、図4に示されている如く
積載荷重が高いときには、弁要素108は圧縮コイルば
ね118のばね力に抗して比較的低い位置に位置決めさ
れ、連通孔124が弁要素によって遮断され、これによ
り制御孔102のみが連通孔126により低圧室114
と連通接続される。
【0035】この第二の実施例の他の点は上述の第一の
実施例と同様に構成されており、従って第一の実施例の
場合と同様、ショックアブソーバの伸び行程に於ては減
衰力発生弁34により減衰力が発生され、縮み行程に於
ては減衰力発生弁36により減衰力が発生される。また
アクチュエータ82によって可変絞り装置80が制御さ
れることにより、ポンピングの吐出行程に於けるポンピ
ング反力が増減され、これによりショックアブソーバの
縮み行程に於ける全体としての減衰力が増減制御され
る。
【0036】またショックアブソーバの伸び行程に於て
は、リザーバ22内のオイルが低圧通路及び吸入弁56
を経てポンプ室50へ吸入され、これによりポンピング
の吸入行程が行われ、ショックアブソーバの縮み行程に
於ては、ポンプ室50内のオイルが高圧通路及び吐出弁
78を経てアキュムレータ64の液体室68へ供給され
ると共に、導管84、連通孔86、逆止弁88を経て上
室38へ供給され、これによりポンピングの吐出行程が
行われる。
【0037】かくしてポンピングの吸入行程及び吐出行
程が繰返し行われると、液体室68、上室38、下室4
0内のオイルの量及び圧力が増大し、これによりピスト
ン28及びシリンダ10が伸び方向に相対変位する。特
に車輌の積載荷重が低い場合には、図3に示されている
如く、上側の制御孔100が有効な制御孔として機能す
るので、相対変位が所定量以上になると上側の制御孔1
00により上室38と環状通路52とが連通接続され、
これによりピストン本体32の上面が実質的に制御孔1
00の位置に位置するようピストン28及びシリンダ1
0が互いに他に対し位置決めされる。
【0038】これに対し車輌の積載荷重が高い場合に
は、図4に示されている如く、下側の制御孔102が有
効な制御孔として機能するので、相対変位が所定量以上
になると下側の制御孔102により上室38と環状通路
52とが連通接続されるが、上室38と環状通路52と
の間の差圧が大きいことにより、制御孔102に対する
シール長、即ち制御孔102より上方に於けるピストン
ロッド30の中空孔42の壁面とスリーブ44との間の
オーバラップ長さが長くなり、これによりピストン本体
32の上面が実質的に上側の制御孔100の位置に位置
するようピストン28及びシリンダ10が互いに他に対
し位置決めされる。
【0039】従ってこの第二の実施例によれば、車輌の
積載荷重の変動が生じ車高の変動が生じても、ショック
アブソーバの伸縮により行われるポンピング作用及び制
御孔100又は102の位置決め作用により、車高が実
質的に上側の制御孔100の位置により決定される標準
車高に確実に且つ自動的に制御することができる。
【0040】また図示の実施例によれば、下側の制御孔
102の下方に制御孔58が設けられているので、例え
ば制御弁104の作動不良により車高が標準車高以上に
なっても制御孔100若しくは102により上室38と
環状通路52とが連通接続されない場合にも、制御孔5
8がフェールセーフ用の制御孔として機能し、上室と環
状通路とを連通接続するので、車高が制御孔58により
決定される車高以上になることを確実に防止することが
できる。
【0041】図5は縮み行程に於てポンピングの吐出行
程を行うよう構成された本発明によるセルフポンピング
式ショックアブソーバの第三の実施例を概略的に示す縦
断面図である。尚図5に於て、図1に示された部分に対
応する部分には図1に於て付された符号と同一の符号が
付されている。
【0042】この第三の実施例に於ては、シリンダ10
の上端近傍にてその周りには油圧ジャッキ装置130が
設けられている。ジャッキ装置130はアウタシリンダ
16の周りに周方向に延在し且つこれに固定されたケー
シング132と、アウタシリンダ16及びケーシング1
32に対し軸線12に沿って相対的に往復動可能に嵌合
しこれらと共働して油圧室134を郭定する実質的に筒
状のピストン136とを有している。
【0043】図示の実施例に於ては、ピストン136の
下端にはアッパスプリングシート部材138が一体的に
固定されており、このスプリングシート部材138とピ
ストンロッド30の下端に固定されたロアスプリングシ
ート部材140との間には圧縮コイルばね142が弾装
されている。また油圧室134は導管144及びケーシ
ング132に設けられた絞り通路146により導管84
と連通接続されており、これにより油圧室134内の圧
力は内部通路72内の圧力と実質的に同一の圧力に制御
されるようになっている。
【0044】この第三の実施例の他の点は上述の第一の
実施例と同様に構成されており、従って第一及び第二の
実施例の場合と同様、ショックアブソーバの伸び行程に
於ては減衰力発生弁34により減衰力が発生され、縮み
行程に於ては減衰力発生弁36により減衰力が発生され
る。またアクチュエータ82によって可変絞り装置80
が制御されることにより、ポンピングの吐出行程に於け
るポンピング反力が増減され、これによりショックアブ
ソーバの縮み行程に於ける全体としての減衰力が増減制
御される。
【0045】またショックアブソーバの伸び行程に於て
は、リザーバ22内のオイルが低圧通路及び吸入弁56
を経てポンプ室50へ吸入され、これによりポンピング
の吸入行程が行われ、ショックアブソーバの縮み行程に
於ては、ポンプ室50内のオイルが高圧通路及び吐出弁
78を経てアキュムレータ64の液体室68へ供給され
ると共に、導管84、連通孔86、逆止弁88を経て上
室38へ供給され、また導管144及び絞り通路146
を経て油圧室134へ供給され、これによりポンピング
の吐出行程が行われる。
【0046】かくしてポンピングの吸入行程及び吐出行
程が繰返し行われると、液体室68、上室38、下室4
0、油圧室134内のオイルの量及び圧力が増大し、こ
れによりピストン28及びシリンダ10が伸び方向に相
対変位するが、その相対変位が所定量以上になるとスリ
ーブ44に設けられた制御孔58により上室38と環状
通路52とが連通接続され、これによりピストン本体3
2の上面が実質的に制御孔58の位置に位置するようピ
ストン28及びシリンダ10が互いに他に対し位置決め
される。従って車輌の積載荷重の変動が生じ車高の変動
が生じても、ショックアブソーバの伸縮により行われる
ポンピング作用及び制御孔58の位置決め作用により、
車高が実質的に制御孔58の位置により決定される標準
車高に自動的に戻される。
【0047】特にこの第三の実施例によれば、ばね上の
荷重はショックアブソーバのみならず油圧ジャッキ装置
130及び圧縮コイルばね142によっても担持される
ので、第一及び第二の実施例の場合に比してばね上荷重
に関するショックアブソーバの負担は小さい。従って同
一の積載荷重の状況について見ると上室38等の圧力は
低く、上室38と環状通路52との間の差圧も小さいの
で、積載荷重が高い場合にも上室より制御孔58及び中
空孔42の壁面スリーブ44との間を経て環状通路52
へ漏洩するオイルの量は少く、従って第一の実施例の場
合に比して車高が標準車高よりも大きく低下することを
確実に防止し、これにより一層確実に車高を標準車高に
制御することができる。
【0048】尚図示の第二及び第三の実施例に於ては、
第一の実施例と同様、内部通路72の連通度合を制御す
るための可変絞り装置80及びアクチュエータ82が設
けられ、ショックアブソーバの縮み工程の減衰力が増減
制御されるようになっているが、これらの実施例に於て
可変絞り装置80及びアクチュエータ82が省略されて
もよい。
【0049】また第三の実施例は第一の実施例のショッ
クアブソーバに対しジャッキ装置が適用された構造を有
しているが、図示の第三の実施例の構造に第二の実施例
の制御孔100、102及び制御弁104の構成が適用
されてもよく、その場合には第二及び第三の実施例の場
合に比して更に一層確実に車高を標準車高に制御するこ
とができる。
【0050】また図示の各実施例に於ては、アキューム
レータ64はショックアブソーバとは別体に構成され、
ポンプロッド46によりポンプ室50に連通接続されて
いるが、例えばアキュームレータ64はエンドキャップ
18やシリンダ10と一体に形成されてもよい。
【0051】またアクチュエータ82による可変絞り装
置80の制御は任意の態様にて行われてよく、例えば荷
重センサ等により車輌の積載量を検出し或いはアキュー
ムレータ64内の圧力等を検出する圧力センサよりの検
出結果より車輌の積載量を推定し、その値に基づき最適
な減衰力(ポンピング反力)が発生するよう内部通路7
2の連通度合を制御することにより、車輌の積載量の変
化に応じて車輌の乗り心地性及び操縦安定性を最適に制
御することができ、車輌の上下加速度を検出する加速度
センサ、操舵角センサ、車速センサ、スロットルポジシ
ョンセンサ等の信号に基づき内部通路72の連通度合を
制御することにより、車輌の操縦安定性と乗り心地性と
の両立を図ることができ、従来の減衰力可変式ショック
アブソーバと同様の機能をも達成することができる。
【0052】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0053】例えば上述の各実施例に於ては、ショック
アブソーバの縮み行程に於てのみポンピングの吐出行程
が行われるよう構成されているが、本発明のショックア
ブソーバはその伸び行程に於てポンピングの吐出行程が
行われるようよう構成されてもよく、また伸び行程及び
縮み行程の両者に於てポンピングの吐出行程が行われる
ようよう構成されてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、上述
の請求項1の構成によれば、高圧通路の連通度合を制御
する可変絞り装置が設けられており、可変絞り装置によ
って高圧通路の連通度合を制御することにより、ポンピ
ングの吐出行程に於けるポンピング反力を増減すること
ができるので、可変絞り装置を制御することによりショ
ックアブソーバ全体としての減衰力、即ち減衰力発生弁
により発生される減衰力とポンピング反力との合計を増
減制御することができる。
【0055】また請求項1の構成によれば、アキューム
レータはシリンダ外に設けられ、ポンプ室とアキューム
レータとを連通接続する高圧通路の少くとも一部はシリ
ンダ外に存在するので、この部分に可変絞り装置及びそ
の駆動手段を設けることができ、従って可変絞り装置等
がシリンダ内に設けられる構造の場合に比してショック
アブソーバの構造を簡略化し、その保守等を容易にする
ことができる。
【0056】また請求項2の構成によれば、スリーブに
その長手方向に沿って配列され作動流体室と低圧通路と
を連通接続する複数個の制御孔と、スリーブとポンプロ
ッドとの間に設けられ高圧通路内の圧力に応答して複数
個の制御孔を選択的に開閉する制御弁とが設けられてい
るので、車輌の積載荷重に対応する高圧通路内の圧力に
応じて有効な制御孔を変えることができ、特に高圧通路
内の圧力の増大につれて有効な制御孔がスリーブの一端
より遠い側の制御孔になるよう制御弁によって複数個の
制御孔の開閉を制御することにより、ピストンの中空孔
の壁面による有効な制御孔に対するシール長を大きくす
ることができ、これにより車輌の積載荷重が高い場合に
車高が標準車高よりも低い車高に大きく低下することを
防止して車高を所望の標準車高に確実に制御することが
できる。
【0057】また請求項2の構成によれば、高圧通路は
ポンプロッドに設けられているので、ポンプロッドとス
リーブとの間の間隙を比較的大きくすることができ、こ
れによりポンプロッドとスリーブとの間に制御弁を容易
に組込むことができる。
【0058】更に請求項3の構成によれば、シリンダに
固定され圧力室を有するジャッキ装置と、連通路と圧力
室とを連通接続する接続通路とが設けられており、ショ
ックアブソーバの作動流体室内の圧力及びジャッキ装置
の圧力室内の圧力は互いに等しくなると共に、ばね上の
荷重がショックアブソーバの作動流体室内圧力及びジャ
ッキ装置の圧力室内圧力の両者によって担持され、これ
により作動流体室内圧力はジャッキ装置が設けられてい
ない場合に比して低い圧力になり、作動流体室と低圧通
路との間の差圧も小さくなるので、車輌の積載荷重が高
い場合にもピストンの中空孔の壁面による制御孔に対す
る十分なシール効果を確保し、作動流体室より制御孔を
経て低圧通路へ漏洩する作動流体の量を低減することが
でき、これにより車高が標準車高よりも低い車高に低下
することを効果的に防止することができる。
【0059】また請求項3の構成によれば、ジャッキ装
置はシリンダに固定されているので、ショックアブソー
バ及びジャッキ装置を一つのユニットとして車輌に容易
に且つ能率よく組付けることができ、またジャッキ装置
の圧力室は接続通路により連通路を介してアキュームレ
ータに連通接続されているので、アキュームレータはジ
ャッキ装置のアキュームレータとしても機能し、従って
ショックアブソーバとジャッキ装置とが相互に独立して
車輌に組込まれる場合にして、ショックアブソーバ及び
ジャッキ装置全体の部品点数を低減し、それらの全体と
しての構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縮み行程に於てポンピングの吐出行程を行うよ
う構成された本発明によるセルフポンピング式ショック
アブソーバの第一の実施例を概略的に示す縦断面図であ
る。
【図2】縮み行程に於てポンピングの吐出行程を行うよ
う構成された本発明によるセルフポンピング式ショック
アブソーバの第二の実施例を概略的に示す縦断面図であ
る。
【図3】車輌の積載荷重が低い場合について第二の実施
例の制御弁及びその近傍を示す拡大部分縦断面図であ
る。
【図4】車輌の積載荷重が高い場合について第二の実施
例の制御弁及びその近傍を示す拡大部分縦断面図であ
る。
【図5】縮み行程に於てポンピングの吐出行程を行うよ
う構成された本発明によるセルフポンピング式ショック
アブソーバの第三の実施例を概略的に示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10…シリンダ 22…リザーバ 28…ピストン 30…ピストンロッド 34、36…減衰力発生弁 38…上室 40…下室 50…ポンプ室 56…吸入弁 78…吐出弁 64…アキュムレータ 80…可変絞り装置 82…アクチュエータ 100、102…制御孔 104…制御弁 108…弁要素 130…油圧ジャッキ装置 134…油圧室 136…ピストン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に往復動可能に互いに嵌合し互いに
    共働して二つの作動流体室を郭定するピストン及びシリ
    ンダと、前記ピストン若しくは前記シリンダに設けられ
    た減衰力発生弁と、一端にて前記シリンダに固定され他
    端にて前記ピストンのロッド部の中空孔に往復動可能に
    嵌合するスリーブと、前記スリーブに挿通された状態に
    て前記シリンダに固定され前記ロッド部の中空孔及び前
    記スリーブと共働してポンプ室を郭定するポンプロッド
    と、少くとも前記スリーブと前記ポンプロッドとの間に
    延在する低圧通路により前記ポンプ室と連通接続された
    リザーバと、前記シリンダ外に設けられ少くとも前記ポ
    ンプロッドに設けられた高圧通路により前記ポンプ室と
    連通接続されたアキュムレータと、前記リザーバより前
    記低圧通路を経て前記ポンプ室へ向かう作動流体の流れ
    のみを許す吸入弁と、前記ポンプ室より前記高圧通路を
    経て前記アキュムレータへ向かう作動流体の流れのみを
    許す吐出弁と、前記高圧通路を前記作動流体室と連通接
    続する連通路と、前記高圧通路の連通度合を制御する可
    変絞り装置とを有するセルフポンピング式ショックアブ
    ソーバ。
  2. 【請求項2】相対的に往復動可能に互いに嵌合し互いに
    共働して二つの作動流体室を郭定するピストン及びシリ
    ンダと、前記ピストン若しくは前記シリンダに設けられ
    た減衰力発生弁と、一端にて前記シリンダに固定され他
    端にて前記ピストンのロッド部の中空孔に往復動可能に
    嵌合するスリーブと、前記スリーブに挿通された状態に
    て前記シリンダに固定され前記ロッド部の中空孔及び前
    記スリーブと共働してポンプ室を郭定するポンプロッド
    と、少くとも前記スリーブと前記ポンプロッドとの間に
    延在する低圧通路により前記ポンプ室と連通接続された
    リザーバと、前記シリンダ外に設けられ少くとも前記ポ
    ンプロッドに設けられた高圧通路により前記ポンプ室と
    連通接続されたアキュムレータと、前記リザーバより前
    記低圧通路を経て前記ポンプ室へ向かう作動流体の流れ
    のみを許す吸入弁と、前記ポンプ室より前記高圧通路を
    経て前記アキュムレータへ向かう作動流体の流れのみを
    許す吐出弁と、前記高圧通路を前記作動流体室と連通接
    続する連通路と、前記スリーブにその長手方向に沿って
    配列され前記作動流体室と前記低圧通路とを連通接続す
    る複数個の制御孔と、前記スリーブと前記ポンプロッド
    との間に設けられ前記高圧通路内の圧力に応答して複数
    個の制御孔を選択的に開閉する制御弁とを有するセルフ
    ポンピング式ショックアブソーバ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のセルフポンピング式ショ
    ックアブソーバに於て、前記シリンダに固定され圧力室
    を有するジャッキ装置と、前記連通路と前記圧力室とを
    連通接続する接続通路とを有していることを特徴とする
    セルフポンピング式ショックアブソーバ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128429A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Kayaba Ind Co Ltd 車高調整機能付緩衝器
JP2009156332A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Hitachi Ltd 油圧緩衝器

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