JPH08177518A - 制御ユニット - Google Patents

制御ユニット

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Publication number
JPH08177518A
JPH08177518A JP33551294A JP33551294A JPH08177518A JP H08177518 A JPH08177518 A JP H08177518A JP 33551294 A JP33551294 A JP 33551294A JP 33551294 A JP33551294 A JP 33551294A JP H08177518 A JPH08177518 A JP H08177518A
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JP
Japan
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circuit board
case body
fixing groove
lid
board
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Application number
JP33551294A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Takeda
彰憲 竹田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ等の固定手段を別途用いることなくケー
ス本体に回路基板を固定して、回路基板を固定するため
の工数を削減し、生産性を向上する。 【構成】 ケース本体22の背面板26内面に略V字状
に開口するテーパ状基板固定溝37を設け、蓋体28に
テーパ状基板固定溝37に対向して他のテーパ状基板固
定溝38を設ける構成とした。従って、ケース本体22
に蓋体28を取付けるときに、ケース本体22の背面板
26に形成されたテーパ状基板固定溝37と蓋体28に
形成されたテーパ状基板固定溝38とに回路基板31の
前,後端周縁を挟持して固定することができ、回路基板
31をねじを用いることなくケース21内に固定でき
る。また、左,右の側面板25,25に設けたガイド溝
39によって回路基板31の後端周縁をテーパ状基板固
定溝37に容易に嵌合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車エンジン
の燃料噴射量制御,点火時期制御等を行なう制御ユニッ
トに関し、特に、電子部品が搭載された回路基板をケー
ス内に収納するようになった制御ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車エンジンの燃料噴射量制
御,点火時期制御等を行うのには制御ユニットが用いら
れ、該制御ユニットは、精密な電子部品が搭載された回
路基板を雨水等から保護するために、該回路基板をケー
ス内に収納するようになっている。
【0003】そこで、図12に示す従来技術による制御
ユニットについて説明する。
【0004】図において、1は制御ユニットの外殻をな
すケースを示し、該ケース1は、後述するケース本体
2、蓋体3等から構成されている。
【0005】2はアルミニウム材からなるケース本体を
示し、該ケース本体2は、方形状に形成された底板2A
と、該底板2Aの各周縁から上向きに延設された4枚の
側板2B,2B,…とから上方に向けて開口する箱形状
に形成されている。また、該ケース本体2には各側板2
Bのうち、図中右側に位置する側板2B中央に、後述す
るコネクタ10が取付けられる方形状の取付穴2Cが形
成されている。さらに、該ケース本体2の開口側端面に
は前記各側板2Bに沿って連続的に伸長する凹溝2Dが
形成され、該凹溝2Dには後述のシールリング5が装着
されている。
【0006】3はケース本体2の上側開口部を閉塞する
蓋体を示し、該蓋体3は、ケース本体2と同様にアルミ
ニウム材から方形状に形成され、四隅に配設された4本
のねじ4,4,…を介して前記ケース本体2に取付けら
れている。
【0007】5はケース本体2の凹溝2D内に装着され
たシールリングで、該シールリング5は、ケース本体2
に蓋体3を取付けた状態でケース1内を気液密に保持す
るものであり、これによってケース1は密閉容器となっ
ている。
【0008】6はケース1内に収納された方形状の回路
基板を示し、該回路基板6は、ケース本体2の底板2A
から上方に突出するように設けられた複数本の脚部7,
7上に載置され、複数本のねじ8,8(それぞれ2本の
み図示)を介して該各脚部7に固定されている。
【0009】ここで、前記回路基板6上には、IC、コ
ンデンサ、抵抗等の電子部品9,9,…が搭載され、該
各電子部品9によって当該制御ユニットの燃料噴射量制
御や点火時期制御等を行なうようになっている。
【0010】10はケース本体2の取付穴2C内に取付
けられたコネクタを示し、該コネクタ10は、鍔部10
Aを介して複数本のねじ11,11(2本のみ図示)で
右側の側板2Bに固定されている。また、該コネクタ1
0は、複数本のリード線12,12を介して回路基板6
と接続されている。さらに、該コネクタ10の外周側に
はシールリング13が設けられ、該シールリング13は
該コネクタ10と取付穴2Cとの間を気液密にシールす
るものである。
【0011】従来技術による制御ユニットは、上述の如
き構成を有するもので、次に該制御ユニットの組立手順
について述べる。
【0012】まず、ケース本体2の底板2A上に各脚部
7を介して各電子部品9が搭載された回路基板6を載置
し、該回路基板6を各ねじ8で各脚部7に固定する。次
に、コネクタ10をケース本体2の取付穴2C内に挿着
し、この状態で鍔部10Aを介して各ねじ11でコネク
タ10をケース本体2の側板2Bに固定する。そして、
このようにして回路基板6およびコネクタ10の固定が
完了したら、ケース本体2の凹溝2D内にシールリング
5を装着した状態で、ケース本体2の開口を閉塞するよ
うに蓋体3を取付け、該蓋体3を各ねじ4でケース本体
2に固定することにより組立てられる。
【0013】そして、このように組立てられた制御ユニ
ットは、コネクタ10にハーネス(図示せず)等を介し
て接続されたエンジン回転数、吸入空気量等を検出する
センサから検出信号が入力されると、この検出信号に基
づいて各電子部品9等で最適値を演算し、この最適値に
基づく制御信号を燃料噴射弁、点火プラグに出力して燃
料噴射量制御、点火時期制御等を行なうようになってい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による制御ユニットでは、回路基板6を複数本の
ねじ8,8でケース本体2の底板2Aに固定し、コネク
タ10を複数本のねじ11,11で側板2Bに固定した
後、蓋体3を複数本のねじ4,4でケース本体2に固定
するようにしているから、組立時のねじ締め作業が多
く、各部材の固定に時間を要してしまい、生産性を向上
することができないという問題がある。
【0015】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、ねじ等の固定手段を別途用いることな
くケース本体に回路基板を固定できるようにして、回路
基板を固定するための工数を削減し、生産性を向上でき
るようにした制御ユニットを提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する制御ユニットの構成
は、前側が開口し、奥側が閉塞したケース本体と、該ケ
ース本体の開口を閉塞する蓋体と、前記ケース本体内に
収納され、電子部品を搭載した回路基板と、前記蓋体に
設けられ、該回路基板と接続されたコネクタとを備え、
前記ケース本体の奥側内面には前記回路基板の後端周縁
を厚さ方向から挟持して固定する基板固定溝を設け、前
記蓋体の内面には前記回路基板の前端周縁を厚さ方向か
ら挟持して固定する基板固定溝を設けてなる。
【0017】また、請求項2の発明が採用する制御ユニ
ットの構成は、前側が開口し、奥側が閉塞したケース本
体と、該ケース本体の開口を閉塞する蓋体と、前記ケー
ス本体内に収納され、電子部品を搭載した回路基板と、
前記蓋体に設けられ、該回路基板と接続されたコネクタ
とを備え、前記ケース本体の奥側内面には前記回路基板
の後端周縁を厚さ方向から挟持して固定する基板固定溝
を設け、一方前記蓋体とコネクタを一体に形成した状態
で前記回路基板の前側に固定してなる。
【0018】さらに、請求項3のように、前記ケース本
体には前記回路基板の挿入方向の左,右両側を摺動可能
に案内する左,右のガイドラインを設けるのが好まし
い。
【0019】また、請求項4の発明が採用する制御ユニ
ットの構成は、前側が開口し、奥側が閉塞したケース本
体と、該ケース本体の開口を閉塞する蓋体と、前記ケー
ス本体内に収納され、電子部品を搭載した回路基板と、
前記蓋体に設けられ、該回路基板と接続されたコネクタ
とを備え、前記ケース本体の左,右内面には前記回路基
板の左,右周縁を厚さ方向から挟持して固定する基板固
定溝を設けてなる。
【0020】さらにまた、請求項5のように、前記基板
固定溝は溝底に向けて漸次狭くなるテーパ状に形成して
もよい。
【0021】
【作用】請求項1の発明の構成により、ケース本体の前
側から回路基板を挿入し、該回路基板の後端周縁を基板
固定溝に嵌合させ、この状態で蓋体に設けられた基板固
定溝に前記回路基板の前端周縁を嵌合させるように該蓋
体をケース本体に取付ける。これにより、回路基板は、
別途ねじ等の固定手段を用いることなく、その前端側お
よび後端側が前記各基板固定溝によって厚さ方向から挟
持された状態でケース本体内に固定される。
【0022】また、請求項2の発明の構成により、一体
形成された蓋体とコネクタを回路基板の前側に固定し、
この状態で回路基板をケース本体の前側から挿入し、該
回路基板の後端周縁を基板固定溝に嵌合させつつ蓋体を
ケース本体に取付ける。これにより、回路基板は、別途
ねじ等の固定手段を用いることなく、その前側がコネク
タを介して蓋体に固定され、後端側が前記基板固定溝に
よって厚さ方向から挟持された状態でケース本体に固定
される。
【0023】さらに、請求項3の発明の構成により、回
路基板をケース本体に挿入するときに、該回路基板の
左,右両側の周縁をガイドラインで摺動させつつ挿入す
ることにより、回路基板の後端周縁をケース本体の奥側
内面に設けられた基板固定溝に容易かつ正確に嵌合でき
る。
【0024】また、請求項4の発明の構成により、ケー
ス本体の前側から左,右の基板固定溝に沿って回路基板
を挿入することにより、該回路基板は、別途ねじ等の固
定手段を用いることなく、その左,右両側の周縁が前記
左,右の基板固定溝によって厚さ方向から挟持された状
態でケース本体内に固定される。
【0025】また、請求項5の発明の構成により、基板
固定溝を基板の厚さ寸法よりも大きく開口させることが
でき、基板固定溝に回路基板を容易に嵌合できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図11に
基づいて説明する。
【0027】まず、図1ないし図6に本発明の第1の実
施例を示す。
【0028】図中、21は制御ユニットのケースを示
し、該ケース21は、後述するケース本体22、蓋体2
8等から構成されている。
【0029】22は、例えば導電性樹脂材料からなるケ
ース本体を示し、該ケース本体22は、上,下方向に離
間して配設され、それぞれ方形状に形成された底面板2
3、上面板24、図2に示すように該底面板23と上面
板24との間に位置して後述する回路基板31の挿入方
向の左,右に配設された左,右の側面板25,25、ケ
ース本体22の背面側を閉塞した背面板26から前面側
が開口し、奥側となる背面側が閉塞した箱形状に形成さ
れている。また、該ケース本体22の開口側端面には、
前記底面板23、上面板24、左,右の側面板25,2
5に沿って連続的に伸長する凹溝27が形成され、該凹
溝27には後述するシールリング30が装着されてい
る。
【0030】28はケース本体22の前面側に開口を閉
塞するように設けられた蓋体を示し、該蓋体28は、ケ
ース本体22と同様に、例えば導電性樹脂材料により長
方形状に形成され、その中央部には後述するコネクタ3
3が取付けられる取付穴28Aが形成されている。そし
て、該蓋体28は、四隅に配設された4本のねじ29,
29,…を介して前記ケース本体22に固定されてい
る。
【0031】30はケース本体22の凹溝27内に装着
されたシールリングで、該シールリング30は、ケース
本体22の開口が小さくなった分だけ、その長さ寸法が
従来技術で述べたシールリング5に比較して短くなって
いる。そして、該シールリング30は、ケース本体22
に蓋体28を取付けた状態でケース21内を気液密に保
持するものである。
【0032】31はケース21内に収納された方形状の
回路基板を示し、該回路基板31は、従来技術による回
路基板6とほぼ同様に、方形状に形成され、IC、コン
デンサ、抵抗等の電子部品32,32,…を搭載してい
るものの、背面板26と蓋体28に形成された後述のテ
ーパ状基板固定溝37,38内に嵌合するように挿入方
向の長さ寸法が長くなっている。また、該回路基板31
の後端側には、図3に示す如く、アース電極31Aが形
成され、該アース電極31Aはテーパ状基板固定溝3
7、ケース本体22を介して自動車のボディ(図示せ
ず)にアースされている。
【0033】33は蓋体28の取付穴28A内に取付け
られたコネクタを示し、該コネクタ33は、従来技術で
述べたコネクタ10と同様に、鍔部33Aを介して複数
本のねじ34,34(2本のみ図示)で蓋体28に固定
されている。また、該コネクタ33は、複数本のリード
線35,35を介して回路基板31と電気的に接続され
ている。さらに、該コネクタ33の外周側にはシールリ
ング36が設けられ、該シールリング36は、該コネク
タ33と取付穴28Aとの間を気液密にシールするもの
である。
【0034】37は背面板26の内面下側寄りに形成さ
れたテーパ状基板固定溝で、該テーパ状基板固定溝37
は、図2に示す如く、ケース本体22の底面板23と平
行となるように左,右方向に伸長して形成されている。
また、該テーパ状基板固定溝37は、図3に示すよう
に、開口側が回路基板31の厚さ寸法tより大きく開口
し、溝底37Aに向けて漸次接近して当該溝底37Aで
回路基板31の厚さ寸法tよりも狭まる上,下一対のテ
ーパ面37B,37Bによって略V字状に形成されてい
る。
【0035】また、38は蓋体28の内面下側寄りに位
置して前記テーパ状基板固定溝37に対向するように形
成された他のテーパ状基板固定溝を示し、該テーパ状基
板固定溝38は、前記テーパ状基板固定溝37と同様
に、図4に示す如く、開口側が回路基板31の厚さ寸法
tより大きく開口し、溝底38Aに向けて漸次接近して
当該溝底38Aで回路基板31の厚さ寸法tよりも狭ま
る上,下一対のテーパ面38B,38Bによって略V字
状に形成されている。
【0036】ここで、前記テーパ状基板固定溝37,3
8は、ケース本体22に蓋体28を固定したときに、該
テーパ状基板固定溝37,38に嵌合された回路基板3
1の前,後端周縁を各テーパ面37B,38Bで上,下
方向に挟持して固定できるように該各テーパ面37B,
38Bの開口角度が設定されている。なお、回路基板3
1の長さ寸法やテーパ状基板固定溝37,38の開口角
度等に多少の寸法誤差が生じたとしても、樹脂材料から
なるケース本体22、蓋体28を弾性変形させることで
吸収できるようになっている。
【0037】39,39は左,右の側面板25,25内
面に形成されたガイドラインとなる左,右のガイド溝
で、該各ガイド溝39は回路基板31の挿入方向に沿っ
て伸長する断面コ字状の溝として形成され、その一端側
がテーパ状基板固定溝37の両端部に連通し、他端側が
開口端まで達している。そして、該各ガイド溝39は、
回路基板31の厚さ寸法tよりも大きな溝幅を有し、こ
れによって該回路基板31をケース本体22内に挿入す
るときに、該回路基板31の左,右周縁を摺動可能に支
持しつつ、その後端周縁をテーパ状基板固定溝37に向
けて案内するものである。
【0038】次に、このように構成される制御ユニット
の組立手順について説明する。
【0039】まず、図5に示すように、回路基板31に
各リード線35を介してコネクタ33を接続し、この状
態で該コネクタ33を蓋体28の取付穴28A内に挿入
して各ねじ34で該コネクタ33を蓋体28に固定する
と共に、回路基板31の前端周縁をテーパ状基板固定溝
38内に嵌合させる。
【0040】次に、この状態で図6に示すように、回路
基板31の左,右周縁を各ガイド溝39内で摺動させつ
つ該回路基板31をケース本体22内に挿入し、該回路
基板31の後端周縁をテーパ状基板固定溝37に嵌合さ
せ、図1に示すように、蓋体28を各ねじ29によって
ケース本体22に固定する。
【0041】これにより、回路基板31は、その前,後
端周縁がテーパ状基板固定溝37,38の各テーパ面3
7B,38Bで上,下方向に挟持されつつ、蓋体28の
取付時にケース本体22の背面板26と該蓋体28との
間に固定されるから、回路基板31を固定するためのね
じを用いることなく、蓋体28をケース本体22に取付
けるときに同時に回路基板31をケース21内に固定す
ることができる。
【0042】本実施例による制御ユニットは上述の如き
構成を有するもので、その基本的制御動作については従
来技術によるものと格別差異はない。
【0043】然るに、本実施例では、ケース本体22の
背面板26内面に略V字状に開口するテーパ面37B,
37Bを有するテーパ状基板固定溝37を設けると共
に、蓋体28に該テーパ状基板固定溝37に対向してテ
ーパ面38B,38Bを有する他のテーパ状基板固定溝
38を設けることにより、ケース本体22に蓋体28を
取付けるときに、ケース本体22の背面板26に形成さ
れたテーパ状基板固定溝37と蓋体28に形成されたテ
ーパ状基板固定溝38との間に回路基板31を固定しつ
つ、各テーパ面37B,38Bで該回路基板31の前,
後端周縁を上,下方向に挟持して固定することができる
から、回路基板31をねじを用いることなくケース21
内に固定することができる。
【0044】また、回路基板31をケース本体22内に
挿入するときに、該回路基板31の左,右周縁を各ガイ
ド溝39内で摺動させることにより、回路基板31の後
端周縁をテーパ状基板固定溝37に向けて案内するよう
にしているから、ケース本体22の奥所に設けられたテ
ーパ状基板固定溝37に回路基板31の後端周縁を容易
かつ正確に嵌合させることができる。
【0045】かくして、本実施例によれば、回路基板3
1を別途設けられるねじ等の固定手段を用いることなく
ケース21内に固定することができるから、制御ユニッ
トを組立てるときのねじ締め作業を少なくすることがで
き、組立作業性を高めて生産性を大幅に向上することが
できる。
【0046】また、回路基板31をケース本体22内に
挿入するときに、各ガイド溝39によって該回路基板3
1の後端周縁を容易かつ正確にケース本体22内の奥所
に設けられたテーパ状基板固定溝37に嵌合させること
ができるから、作業者は回路基板31を各ガイド溝39
に沿ってケース本体22内に挿入するだけでよく、作業
性を大幅に高めることができる。
【0047】さらに、本実施例では、従来技術において
上面側に設けられていた蓋体をケース本体22の側面側
に設けることにより、ケース本体22の開口を小さくす
ることができるから、ケース本体22と蓋体28との間
を気液密に保持するためのシールリング30の長さ寸法
を大幅に短くすることができ、シールが必要な領域を少
なくして、シール不良の発生を抑制し、密閉性を長期に
亘って維持させることができる。
【0048】また、回路基板31の後端側にアース電極
31Aを設け、導電性樹脂材料からなるケース本体22
にテーパ状基板固定溝37を介して電気的に接続してい
るから、ケース本体22を自動車のボディ等に取付ける
ことによって回路基板31をアースすることができ、ア
ース線を不要として制御ユニットの取付け作業を容易に
することができる。
【0049】一方、ケース本体22および蓋体28を熱
伝導性樹脂材料から形成した場合、回路基板31をテー
パ状基板固定溝37,38を介してケース本体22およ
び蓋体28に広く接触させるようにしているから、各電
子部品32の発する熱を回路基板31、ケース本体2
2、蓋体28を介して外部に放出することができ、制御
ユニットが温度上昇するのを防止することができる。
【0050】次に、図7に本発明の第2の実施例を示す
に、本実施例の特徴は、蓋体とコネクタを一体形成した
ことにある。なお、本実施例では、前述した図1ないし
図6に示す第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。
【0051】図中、41は本実施例によるケースを示
し、該ケース41は、前記第1の実施例で述べたケース
本体22と後述するコネクタ43の鍔部43Bとから構
成されている。
【0052】42はケース41内に設けられた本実施例
による回路基板を示し、該回路基板42は、前記第1の
実施例で述べた回路基板31とほぼ同様に各電子部品3
2を搭載し、後端周縁がテーパ状基板固定溝37内に嵌
合されているものの、その前端周縁がコネクタ43の鍔
部43Bから離間するように長さ寸法が短く設定されて
いる。
【0053】43はケース本体22の開口側に設けら
れ、複数本のリード線44,44(2本のみ図示)を介
して回路基板42に接続された本実施例によるコネクタ
を示し、該コネクタ43は、基端側から下向きに伸長し
た脚部43Aを介してねじ45で回路基板42の前端側
に一体に固定され、先端側がケース41の外部に突出す
るように伸長している。また、該コネクタ43には、先
端側に位置して方形状に大きく広がる鍔部43Bが一体
に形成され、該鍔部43Bは四隅のねじ46,46(2
本のみ図示)を介してケース本体22に取付けられるこ
とにより、前記第1の実施例で述べた蓋体28と同様
に、ケース本体22の開口を閉塞する蓋体をなしてい
る。
【0054】かくして、このように構成される本実施例
においても、前述した第1の実施例によるものとほぼ同
様の作用効果を得ることができるものの、特に、本実施
例では、第1の実施例で蓋体28とコネクタ33との間
をシールするために用いていたシールリング36を廃止
することができ、部品点数を削減して組立作業性を高
め、生産性をより向上することができる。
【0055】次に、図8および図9に本発明の第3の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、回路基板の左,右両
側の周縁を支持して固定したことにある。
【0056】図中、51は本実施例によるケース本体を
示し、該ケース本体51は、前記第1の実施例で述べた
ケース本体22とほぼ同様に、上,下方向に離間して配
設され、それぞれ方形状に形成された底面板52、上面
板53、該底面板52と上面板53との間に位置して回
路基板31の挿入方向の左,右に配設された左,右の側
面板54,54、背面側を閉塞した背面板55から前面
側が開口し、奥側となる背面側が閉塞した箱形状に形成
され、開口側端面にシールリングが装着される凹溝56
が形成されている。しかし、該ケース本体51は、前記
左,右の側面板54,54内面に後述する左,右のテー
パ状基板固定溝57,57が形成されている点で相違し
ている。
【0057】57,57は左,右の側面板54,54内
面下側寄りに形成された左,右のテーパ状基板固定溝
で、該各テーパ状基板固定溝57は、底面板52と平行
となるように前,後方向に伸長して形成されている。ま
た、該各テーパ状基板固定溝57は、図9に示すよう
に、開口側が回路基板31の厚さ寸法tより大きく開口
し、溝底57Aに向けて漸次接近して当該溝底57Aで
回路基板31の厚さ寸法tよりも狭まる上,下一対のテ
ーパ面57B,57Bによって略V字状に形成されてい
る。
【0058】かくして、このように構成された本実施例
においても、前述した各実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、左,右
のテーパ状基板固定溝57,57で回路基板31の左,
右両側の周縁を挟持して固定するようにしているから、
回路基板31を各テーパ状基板固定溝57に沿ってケー
ス本体51内に挿入するだけで、該回路基板31をケー
ス本体51内に固定することができ、回路基板31の取
付作業をより一層簡略化して生産性を向上することがで
きる。
【0059】なお、前記第1,第2の実施例では、ケー
ス本体22の各側面板25内面にガイドラインとして断
面コ字状のガイド溝39,39を設けた場合を例示した
が、例えば、図10に示す第1の変形例の如く、ガイド
ラインとして各側面板25′の内面に回路基板31,4
2を下側からのみ摺動可能にガイドするガイド段部61
を設けるようにしてもよい。
【0060】また、前記第1の実施例では、ケース本体
22および蓋体28を導電性樹脂材料から形成するもの
として述べたが、制御ユニットが自動車のボディ等のア
ースに接続されない場合、または回路基板31,42を
アースに接続するアース線を別途設ける場合等には、ケ
ース本体22、蓋体28を絶縁性樹脂材料で形成しても
よい。
【0061】さらに、図8に示す第3の実施例の場合、
ケース本体51の背面板55内面と該ケース本体51に
取り付けられる蓋体の内面にも、第1の実施例と同様の
テーパ状基板固定溝を設けるようにしてもよい。
【0062】一方、各テーパ状基板固定溝37,38,
57は、必ずしもその長さ方向の全長に亘って回路基板
31,42の周縁を挟持するテーパ状に形成する必要は
なく、途中部分ないし中間部を回路基板31,42の厚
さ寸法tよりも大きく開口するガイド溝として形成して
もよい。
【0063】さらにまた、本発明による基板固定溝は、
各実施例によるテーパ状基板固定溝37,38,57の
形状に限るものではなく、例えば、図11に示す第2の
変形例の如く、基板固定溝71を、入口側に位置してV
字状に拡開するテーパ部71Aと、奥部に位置して回路
基板の厚さ寸法より若干小さい溝幅寸法となった平行溝
部71Bとから形成してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ケース本体の前側から回路基板を挿入し、該回路
基板の後端周縁を基板固定溝に嵌合させ、この状態で蓋
体に設けられた基板固定溝に前記回路基板の前端周縁を
嵌合させるように該蓋体をケース本体に取付けることに
より、別途ねじ等の固定手段を用いることなく、回路基
板の前端側および後端側を前記各基板固定溝によって厚
さ方向から挟持した状態でケース本体内に固定すること
ができるから、従来技術で別途必要であった回路基板を
ケース本体に固定するためのねじ等の固定手段を廃止す
ることができ、制御ユニットを組立てるときの部品点数
やねじ締め作業を廃止することができ、組立作業性を高
めて生産性を向上することができる。
【0065】また、請求項2の発明によれば、一体形成
された蓋体とコネクタを回路基板の前側に固定し、この
状態で回路基板をケース本体の前側から挿入し、該回路
基板の後端周縁を基板固定溝に嵌合させつつ蓋体をケー
ス本体に取付けることにより、別途ねじ等の固定手段を
用いることなく、回路基板の前側をコネクタを介して蓋
体に固定し、後端側を前記基板固定溝によって厚さ方向
から挟持した状態でケース本体に固定することができる
から、従来技術で別途必要であった回路基板をケース本
体に固定するためのねじ等の固定手段を廃止することが
でき、制御ユニットを組立てるときの部品点数やねじ締
め作業を廃止することができ、組立作業性を高めて生産
性を向上することができる。
【0066】さらに、請求項3の発明によれば、回路基
板をケース本体に挿入するときに、該回路基板の左,右
両側の周縁をガイドラインで摺動させつつ挿入すること
により、回路基板の後端周縁をケース本体の奥側内面に
設けられた基板固定溝に容易かつ正確に嵌合させること
ができるから、制御ユニットの組立作業性をより高める
ことができる。
【0067】また、請求項4の発明によれば、ケース本
体の前側から左,右の基板固定溝に沿って回路基板を挿
入することにより、別途ねじ等の固定手段を用いること
なく、回路基板の左,右両側の周縁を前記左,右の基板
固定溝によって厚さ方向から挟持した状態でケース本体
内に固定することができるから、従来技術で別途必要で
あった回路基板をケース本体に固定するためのねじ等の
固定手段を廃止することができ、制御ユニットを組立て
るときの部品点数やねじ締め作業を廃止することができ
る上に、回路基板を左,右の基板固定溝に沿ってケース
本体内に挿入するだけで、該回路基板をケース本体内に
固定することができるから、より一層組立作業性を高め
て生産性を向上することができる。
【0068】また、請求項5の発明によれば、基板固定
溝を基板の厚さ寸法よりも大きく開口させることができ
るから、組立時に該基板固定溝に回路基板を容易に嵌合
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による制御ユニットを示す断面図
である。
【図2】図1中のケース本体を前面側から示す正面図で
ある。
【図3】ケース本体に設けられたテーパ状基板固定溝お
よび回路基板の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】蓋体に設けられた他のテーパ状基板固定溝およ
び回路基板の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】蓋体と回路基板−コネクタ組立体を組付前の状
態で示す分解断面図である。
【図6】回路基板をケース本体内に挿入している組付途
中の状態で示す分解断面図である。
【図7】第2の実施例による制御ユニットを示す断面図
である。
【図8】第3の実施例によるケース本体を前面側から示
す正面図である。
【図9】テーパ状基板固定溝を拡大して示す正面図であ
る。
【図10】第1の変形例によるガイド段部を示すケース
本体の正面図である。
【図11】第2の変形例による基板固定溝を示す要部拡
大断面図である。
【図12】従来技術による制御ユニットを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
22 ケース本体 28 蓋体 31,42 回路基板 32 電子部品 33,43 コネクタ 37,57 テーパ状基板固定溝 37A,38A,57A 溝底 37B,38B,57B テーパ面 38 他のテーパ状基板固定溝 39 ガイド溝(ガイドライン) 43B 鍔部(蓋体) 61 ガイド段部(ガイドライン) 71 基板固定溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側が開口し、奥側が閉塞したケース本
    体と、該ケース本体の開口を閉塞する蓋体と、前記ケー
    ス本体内に収納され、電子部品を搭載した回路基板と、
    前記蓋体に設けられ、該回路基板と接続されたコネクタ
    とを備え、前記ケース本体の奥側内面には前記回路基板
    の後端周縁を厚さ方向から挟持して固定する基板固定溝
    を設け、前記蓋体の内面には前記回路基板の前端周縁を
    厚さ方向から挟持して固定する基板固定溝を設けてなる
    制御ユニット。
  2. 【請求項2】 前側が開口し、奥側が閉塞したケース本
    体と、該ケース本体の開口を閉塞する蓋体と、前記ケー
    ス本体内に収納され、電子部品を搭載した回路基板と、
    前記蓋体に設けられ、該回路基板と接続されたコネクタ
    とを備え、前記ケース本体の奥側内面には前記回路基板
    の後端周縁を厚さ方向から挟持して固定する基板固定溝
    を設け、一方前記蓋体とコネクタを一体に形成した状態
    で前記回路基板の前側に固定してなる制御ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ケース本体には前記回路基板の挿入
    方向の左,右両側を摺動可能に案内する左,右のガイド
    ラインを設けてなる請求項1または2に記載の制御ユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 前側が開口し、奥側が閉塞したケース本
    体と、該ケース本体の開口を閉塞する蓋体と、前記ケー
    ス本体内に収納され、電子部品を搭載した回路基板と、
    前記蓋体に設けられ、該回路基板と接続されたコネクタ
    とを備え、前記ケース本体の左,右内面には前記回路基
    板の左,右周縁を厚さ方向から挟持して固定する基板固
    定溝を設けてなる制御ユニット。
  5. 【請求項5】 前記基板固定溝は溝底に向けて漸次狭く
    なるテーパ状に形成してなる請求項1,2,3,4に記
    載の制御ユニット。
JP33551294A 1994-12-21 1994-12-21 制御ユニット Pending JPH08177518A (ja)

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