JPH08177488A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents
内燃機関の冷却装置Info
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- JPH08177488A JPH08177488A JP31711294A JP31711294A JPH08177488A JP H08177488 A JPH08177488 A JP H08177488A JP 31711294 A JP31711294 A JP 31711294A JP 31711294 A JP31711294 A JP 31711294A JP H08177488 A JPH08177488 A JP H08177488A
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- Japan
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- cooling water
- cooling
- temperature
- radiator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電動ファンの応答遅れによる冷却水の冷却不足
や過冷却を回避し、適正な冷却制御を行うことのできる
内燃機関の冷却装置を提供する。 【構成】電動ファン11はラジエータ5に対向配設され
る。ウォータジャケット、第1及び第2冷却水通路6,
7、ラジエータ5、リザーブタンク9等の全ての冷却系
は完全に密閉された状態とされる。リザーブタンク9の
空気相に連通するようにして圧力センサ17が設けられ
る。電子制御装置(ECU)31は圧力センサ17にて
検出された空気相圧力に基づき電動ファン11を制御す
る。空気相圧力の変化は冷却水温の変動に対応する。ま
た、リザーブタンク9内の圧力は冷却水通路内の圧力に
対応するため、圧力センサ17による検出結果は冷却系
内の平均冷却水温に対応する。従って、測温部の位置に
よって検出温度に差異が生じていた従来技術とは異な
り、冷却水温の平均値に対応したパラメータがリアルタ
イムで検出される。
や過冷却を回避し、適正な冷却制御を行うことのできる
内燃機関の冷却装置を提供する。 【構成】電動ファン11はラジエータ5に対向配設され
る。ウォータジャケット、第1及び第2冷却水通路6,
7、ラジエータ5、リザーブタンク9等の全ての冷却系
は完全に密閉された状態とされる。リザーブタンク9の
空気相に連通するようにして圧力センサ17が設けられ
る。電子制御装置(ECU)31は圧力センサ17にて
検出された空気相圧力に基づき電動ファン11を制御す
る。空気相圧力の変化は冷却水温の変動に対応する。ま
た、リザーブタンク9内の圧力は冷却水通路内の圧力に
対応するため、圧力センサ17による検出結果は冷却系
内の平均冷却水温に対応する。従って、測温部の位置に
よって検出温度に差異が生じていた従来技術とは異な
り、冷却水温の平均値に対応したパラメータがリアルタ
イムで検出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の冷却水を冷
却するための冷却装置に係り、詳しくは、内燃機関に冷
却水温に相当するパラメータに応じてラジエータに対向
配置された電動ファンをオンオフ切換する制御手段を有
する冷却装置に関するものである。
却するための冷却装置に係り、詳しくは、内燃機関に冷
却水温に相当するパラメータに応じてラジエータに対向
配置された電動ファンをオンオフ切換する制御手段を有
する冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば特開
平5−118216号公報に開示されたものが知られて
いる。この技術では、ラジエータに対向するようにして
電動ファンが配設される。そして、水温センサによりラ
ジエータ内の冷却水温が検出され、また、冷媒温度セン
サにより凝縮器内の冷媒の温度が検出される。その検出
結果に基づいて、電動ファンがオンされたりオフされた
りする。すなわち、検出水温や検出冷媒温度が作動用の
設定温度よりも高くなった場合には、冷却水を冷却する
必要が生じたものとして、制御回路は電動ファンを作動
させる。一方、検出水温等が停止用の設定温度よりも低
くなった場合には、冷却水を冷却する必要がなくなった
ものとして、制御回路は電動ファンを作動させる。この
ような制御により、冷却水温の異常な上昇又は低下の抑
制が図られている。
平5−118216号公報に開示されたものが知られて
いる。この技術では、ラジエータに対向するようにして
電動ファンが配設される。そして、水温センサによりラ
ジエータ内の冷却水温が検出され、また、冷媒温度セン
サにより凝縮器内の冷媒の温度が検出される。その検出
結果に基づいて、電動ファンがオンされたりオフされた
りする。すなわち、検出水温や検出冷媒温度が作動用の
設定温度よりも高くなった場合には、冷却水を冷却する
必要が生じたものとして、制御回路は電動ファンを作動
させる。一方、検出水温等が停止用の設定温度よりも低
くなった場合には、冷却水を冷却する必要がなくなった
ものとして、制御回路は電動ファンを作動させる。この
ような制御により、冷却水温の異常な上昇又は低下の抑
制が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、例えば水温センサは、ラジエータロアタン
ク内や、エンジンのウォータジャケット内等に設けられ
るものであるが、この水温センサの設置位置によって、
検出温度が異なる場合があり、かかる場合に以下の不具
合が発生するおそれがあった。すなわち、測温部から遠
い位置で冷却水の異常沸騰等が発生した場合には、当該
測温部の温度が上昇するまでに時間を要し、電動ファン
の作動遅れが生じてしまう。逆に、ほぼ全体の冷却水の
温度が低下しているにもかかわらず、測温部の温度が低
下していないために、電動ファンの停止遅れが生じるお
それがあった。また、このことは、冷媒温度センサにつ
いても同様のことがいえる。
来技術では、例えば水温センサは、ラジエータロアタン
ク内や、エンジンのウォータジャケット内等に設けられ
るものであるが、この水温センサの設置位置によって、
検出温度が異なる場合があり、かかる場合に以下の不具
合が発生するおそれがあった。すなわち、測温部から遠
い位置で冷却水の異常沸騰等が発生した場合には、当該
測温部の温度が上昇するまでに時間を要し、電動ファン
の作動遅れが生じてしまう。逆に、ほぼ全体の冷却水の
温度が低下しているにもかかわらず、測温部の温度が低
下していないために、電動ファンの停止遅れが生じるお
それがあった。また、このことは、冷媒温度センサにつ
いても同様のことがいえる。
【0004】そして、このように、電動ファンの応答遅
れが生じることによって、結果的に冷却水の冷却不足や
過冷却が起こってしまうおそれがあった。本発明は前述
した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、
電動ファンの応答遅れによる冷却水の冷却不足や過冷却
を回避し、もって内燃機関の適正な冷却制御を行うこと
のできる内燃機関の冷却装置を提供することにある。
れが生じることによって、結果的に冷却水の冷却不足や
過冷却が起こってしまうおそれがあった。本発明は前述
した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、
電動ファンの応答遅れによる冷却水の冷却不足や過冷却
を回避し、もって内燃機関の適正な冷却制御を行うこと
のできる内燃機関の冷却装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明においては、内燃機関内での燃
焼により昇温した冷却水を、放熱により冷却するための
ラジエータと、前記ラジエータを含んでなる冷却水通路
の途中に設けられ、冷却水を循環させるためのウォータ
ポンプと、前記冷却水通路の途中に設けられ、温度変化
によって生ずる冷却水の容積の変化を吸収するためのリ
ザーブタンクと、前記ラジエータによる放熱を促進する
べく、当該ラジエータに対向して設けられ、作動・停止
切換される電動ファンと、前記冷却水の温度に相当する
パラメータを検出するための水温相当パラメータ検出手
段と、前記水温相当パラメータ検出手段による検出結果
に応じて前記電動ファンの作動を制御するファン制御手
段とを備えた内燃機関の冷却装置であって、前記冷却水
を完全密閉系内に封入せしめるようにし、かつ、前記水
温相当パラメータ検出手段を、前記リザーブタンク内の
圧力を検出する圧力センサにより構成したことをその要
旨としている。
に請求項1に記載の発明においては、内燃機関内での燃
焼により昇温した冷却水を、放熱により冷却するための
ラジエータと、前記ラジエータを含んでなる冷却水通路
の途中に設けられ、冷却水を循環させるためのウォータ
ポンプと、前記冷却水通路の途中に設けられ、温度変化
によって生ずる冷却水の容積の変化を吸収するためのリ
ザーブタンクと、前記ラジエータによる放熱を促進する
べく、当該ラジエータに対向して設けられ、作動・停止
切換される電動ファンと、前記冷却水の温度に相当する
パラメータを検出するための水温相当パラメータ検出手
段と、前記水温相当パラメータ検出手段による検出結果
に応じて前記電動ファンの作動を制御するファン制御手
段とを備えた内燃機関の冷却装置であって、前記冷却水
を完全密閉系内に封入せしめるようにし、かつ、前記水
温相当パラメータ検出手段を、前記リザーブタンク内の
圧力を検出する圧力センサにより構成したことをその要
旨としている。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、冷却水はウォータポンプ
により圧送され、冷却水通路内を循環する。この冷却水
は、内燃機関内での燃焼により昇温した後、ラジエータ
での放熱により冷却される。冷却水通路の途中に設けら
れたリザーブタンクにより、温度変化によって生ずる冷
却水の容積の変化が吸収される。
により圧送され、冷却水通路内を循環する。この冷却水
は、内燃機関内での燃焼により昇温した後、ラジエータ
での放熱により冷却される。冷却水通路の途中に設けら
れたリザーブタンクにより、温度変化によって生ずる冷
却水の容積の変化が吸収される。
【0007】また、水温相当パラメータ検出手段により
冷却水の温度に相当するパラメータが検出される。その
検出結果に応じて、ファン制御手段はラジエータに対向
して設けられた電動ファンの作動を制御する。そして、
電動ファンが作動することにより、ラジエータによる放
熱が促進される。
冷却水の温度に相当するパラメータが検出される。その
検出結果に応じて、ファン制御手段はラジエータに対向
して設けられた電動ファンの作動を制御する。そして、
電動ファンが作動することにより、ラジエータによる放
熱が促進される。
【0008】さて、本発明では、冷却水は完全密閉系内
に封入され、かつ、水温相当パラメータ検出手段は、リ
ザーブタンク内の圧力を検出する圧力センサにより構成
されている。このため、リザーブタンク内の圧力の変化
は、冷却水温の変動に対応することとなる。また、リザ
ーブタンク内の圧力は、冷却水通路内の圧力に対応する
ため、前記圧力センサによる検出結果は、冷却系内の冷
却水温のほぼ平均値に対応することとなる。従って、測
温部の位置によって検出温度に差異が生じていた従来技
術とは異なり、冷却水温のほぼ平均値に対応したパラメ
ータをリアルタイムで検出することが可能となる。その
ため、ファン制御手段による電動ファンの制御は、冷却
系全体の温度変化に応じた適正なものとなる。
に封入され、かつ、水温相当パラメータ検出手段は、リ
ザーブタンク内の圧力を検出する圧力センサにより構成
されている。このため、リザーブタンク内の圧力の変化
は、冷却水温の変動に対応することとなる。また、リザ
ーブタンク内の圧力は、冷却水通路内の圧力に対応する
ため、前記圧力センサによる検出結果は、冷却系内の冷
却水温のほぼ平均値に対応することとなる。従って、測
温部の位置によって検出温度に差異が生じていた従来技
術とは異なり、冷却水温のほぼ平均値に対応したパラメ
ータをリアルタイムで検出することが可能となる。その
ため、ファン制御手段による電動ファンの制御は、冷却
系全体の温度変化に応じた適正なものとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明における内燃機関の冷却装置を
具体化した一実施例を図1〜図3に基づいて詳細に説明
する。
具体化した一実施例を図1〜図3に基づいて詳細に説明
する。
【0010】図1には、内燃機関としてのエンジン1の
冷却系が模式的に示されている。エンジン1では、燃料
と空気との混合気を燃焼させて熱エネルギーを得、この
熱エネルギーを動力に変換している。動力に変換されな
い熱エネルギーの一部は排気ガスとともに、あるいは摩
擦損失として失われ、残りはエンジン1の各部に吸収さ
れる。この吸収された熱によりエンジン1が過熱するの
を防止するために、以下に示す水冷式の冷却装置が設け
られている。
冷却系が模式的に示されている。エンジン1では、燃料
と空気との混合気を燃焼させて熱エネルギーを得、この
熱エネルギーを動力に変換している。動力に変換されな
い熱エネルギーの一部は排気ガスとともに、あるいは摩
擦損失として失われ、残りはエンジン1の各部に吸収さ
れる。この吸収された熱によりエンジン1が過熱するの
を防止するために、以下に示す水冷式の冷却装置が設け
られている。
【0011】エンジン1のシリンダブロック内には、ウ
ォータジャケットが設けられている。また、シリンダヘ
ッド内にも、前記ジャケットに連通した状態でウォータ
ジャケットが設けられている。
ォータジャケットが設けられている。また、シリンダヘ
ッド内にも、前記ジャケットに連通した状態でウォータ
ジャケットが設けられている。
【0012】エンジン1の前方には、アッパタンク2、
コア3及びロアタンク4よりなるラジエータ5が配置さ
れている。コア3は、アッパタンク2及びロアタンク4
を連結する多数本のチューブ3aと、それらのチューブ
3aの周囲に設けられた冷却フィン3bとを備えてい
る。前記ウォータジャケットを通過した冷却水は、アッ
パタンク2、コア3及びロアタンク4の順に流れる(勿
論この逆に流れるようにしてもよい)。
コア3及びロアタンク4よりなるラジエータ5が配置さ
れている。コア3は、アッパタンク2及びロアタンク4
を連結する多数本のチューブ3aと、それらのチューブ
3aの周囲に設けられた冷却フィン3bとを備えてい
る。前記ウォータジャケットを通過した冷却水は、アッ
パタンク2、コア3及びロアタンク4の順に流れる(勿
論この逆に流れるようにしてもよい)。
【0013】シリンダヘッド内のウォータジャケットは
第1冷却水通路6によってアッパタンク2に連通されて
いる。また、シリンダブロック内のウォータジャケット
は第2冷却水通路7によってロアタンク4に連通されて
いる。これらのウォータジャケット、第1冷却水通路
6、ラジエータ5、第2冷却水通路7等により冷却水通
路が形成されている。
第1冷却水通路6によってアッパタンク2に連通されて
いる。また、シリンダブロック内のウォータジャケット
は第2冷却水通路7によってロアタンク4に連通されて
いる。これらのウォータジャケット、第1冷却水通路
6、ラジエータ5、第2冷却水通路7等により冷却水通
路が形成されている。
【0014】シリンダブロックにおいて、第2冷却水通
路7とウォータジャケットとの接続部分には、うず巻き
ポンプよりなるウォータポンプ8が取付けられている。
ウォータポンプ8はプーリ、ベルト等によりクランクシ
ャフトに連結されており、エンジン1の作動にともなう
クランクシャフトの回転により作動する。ウォータポン
プ8は、第2冷却水通路7の冷却水を吸引してウォータ
ジャケットへ吐出する。これらの吸引及び吐出により、
冷却水はウォータポンプ8を起点として冷却水通路内を
循環する。この循環中、冷却水はウォータジャケットを
通過する過程でエンジン1の熱を吸収し昇温する。昇温
した冷却水は、基本的にはラジエータ5のコア3を通過
する際に冷却フィン3bから熱を放射する。
路7とウォータジャケットとの接続部分には、うず巻き
ポンプよりなるウォータポンプ8が取付けられている。
ウォータポンプ8はプーリ、ベルト等によりクランクシ
ャフトに連結されており、エンジン1の作動にともなう
クランクシャフトの回転により作動する。ウォータポン
プ8は、第2冷却水通路7の冷却水を吸引してウォータ
ジャケットへ吐出する。これらの吸引及び吐出により、
冷却水はウォータポンプ8を起点として冷却水通路内を
循環する。この循環中、冷却水はウォータジャケットを
通過する過程でエンジン1の熱を吸収し昇温する。昇温
した冷却水は、基本的にはラジエータ5のコア3を通過
する際に冷却フィン3bから熱を放射する。
【0015】第1冷却水通路6及び第2冷却水通路7間
は図示しないバイパス通路によって連通されており、第
1冷却水通路6内の冷却水がラジエータ5を迂回して、
バイパス通路を経て第2冷却水通路7へ流通可能となっ
ている。また、第2冷却水通路7に対するバイパス通路
の合流部分には図示しない公知のサーモスタットが配設
されている。サーモスタットは冷却水の温度に応じて作
動する感温弁である。サーモスタットは、冷却水の温度
(冷却水温)が予め定めた所定値以下のとき、ラジエー
タ5からウォータジャケットへの冷却水の流通を遮断す
るとともに、バイパス通路を開放して、同通路から第2
冷却水通路7への冷却水の流通を許容する。また、サー
モスタットは、冷却水の温度が前記所定値よりも高いと
き、第2冷却水通路7を開放してラジエータ5からウォ
ータジャケットへの冷却水の流通を許容するとともに、
バイパス通路を閉塞する。
は図示しないバイパス通路によって連通されており、第
1冷却水通路6内の冷却水がラジエータ5を迂回して、
バイパス通路を経て第2冷却水通路7へ流通可能となっ
ている。また、第2冷却水通路7に対するバイパス通路
の合流部分には図示しない公知のサーモスタットが配設
されている。サーモスタットは冷却水の温度に応じて作
動する感温弁である。サーモスタットは、冷却水の温度
(冷却水温)が予め定めた所定値以下のとき、ラジエー
タ5からウォータジャケットへの冷却水の流通を遮断す
るとともに、バイパス通路を開放して、同通路から第2
冷却水通路7への冷却水の流通を許容する。また、サー
モスタットは、冷却水の温度が前記所定値よりも高いと
き、第2冷却水通路7を開放してラジエータ5からウォ
ータジャケットへの冷却水の流通を許容するとともに、
バイパス通路を閉塞する。
【0016】また、本実施例では、第1冷却水通路6と
第2冷却水通路7との間には、リザーブタンク9が配設
されている。すなわち、第1冷却水通路6は入口パイプ
9aに接続され、第2冷却水通路7は出口パイプ9bに
接続されている。リザーブタンク9は、温度変化によっ
て生ずる冷却水の容積の変化を吸収するためのものであ
る。
第2冷却水通路7との間には、リザーブタンク9が配設
されている。すなわち、第1冷却水通路6は入口パイプ
9aに接続され、第2冷却水通路7は出口パイプ9bに
接続されている。リザーブタンク9は、温度変化によっ
て生ずる冷却水の容積の変化を吸収するためのものであ
る。
【0017】本実施例では、上記ラジエータ5に対向す
るようにして、電動ファン11が設けられている。この
電動ファン11は、強制的な送風によってラジエータ5
の放熱作用を促進するためのインペラ12及び同インペ
ラ12を回転させるためのモータ13を備えている。
るようにして、電動ファン11が設けられている。この
電動ファン11は、強制的な送風によってラジエータ5
の放熱作用を促進するためのインペラ12及び同インペ
ラ12を回転させるためのモータ13を備えている。
【0018】次に、本実施例の特徴部分について説明す
る。本実施例では、前記ウォータジャケット、第1冷却
水通路6、ラジエータ5、第2冷却水通路7、リザーブ
タンク9等、冷却水の通過するありとあらゆる冷却系
は、完全に密閉された状態となっている。従って、例え
ば、開放系であった従来技術とは異なり、リザーブタン
ク9に対し加圧キャップ14が締付けられていることに
より、上記リザーブタンク9内は完全に密閉された状態
となっている。
る。本実施例では、前記ウォータジャケット、第1冷却
水通路6、ラジエータ5、第2冷却水通路7、リザーブ
タンク9等、冷却水の通過するありとあらゆる冷却系
は、完全に密閉された状態となっている。従って、例え
ば、開放系であった従来技術とは異なり、リザーブタン
ク9に対し加圧キャップ14が締付けられていることに
より、上記リザーブタンク9内は完全に密閉された状態
となっている。
【0019】また、前記リザーブタンク9の空気相に開
口するようにしてパイプ15が形成され、同パイプ15
にはホース16を介して圧力センサ17が設けられてい
る。この圧力センサ17により、リザーブタンク9内の
空気相圧力Pが検出されるようになっている。
口するようにしてパイプ15が形成され、同パイプ15
にはホース16を介して圧力センサ17が設けられてい
る。この圧力センサ17により、リザーブタンク9内の
空気相圧力Pが検出されるようになっている。
【0020】さらに、本実施例では、リザーブタンク9
内の空気相の容積比率が比較的大きく設定されていると
ともに、入口パイプ9a及び出口パイプ9bの径は比較
的小さめに設定されている。これらの構成により、エン
ジン回転数の変動による冷却系内の圧力変動の抑制が図
られている。
内の空気相の容積比率が比較的大きく設定されていると
ともに、入口パイプ9a及び出口パイプ9bの径は比較
的小さめに設定されている。これらの構成により、エン
ジン回転数の変動による冷却系内の圧力変動の抑制が図
られている。
【0021】また、車両にはエアコンスイッチ18が設
けられている。このエアコンスイッチ18は、エアコン
がオンされているときにオンの信号を出力し(エアコン
信号A/C=「1」)、そうでないときにはオフの信号
を出力する(エアコン信号A/C=「0」)。さらに、
エンジン1等には、燃料噴射制御等に必要なその他の各
種センサが設けられている。
けられている。このエアコンスイッチ18は、エアコン
がオンされているときにオンの信号を出力し(エアコン
信号A/C=「1」)、そうでないときにはオフの信号
を出力する(エアコン信号A/C=「0」)。さらに、
エンジン1等には、燃料噴射制御等に必要なその他の各
種センサが設けられている。
【0022】前記圧力センサ17、エアコンスイッチ1
8をはじめとする各種センサ等は電子制御装置(以下、
「ECU」という)31の入力側に電気的に接続されて
いる。また、前記モータ13の通電の有無を切換えると
ともに、出力電圧によりモータ13の回転数を調節する
ことにより、モータ13を回転駆動する図示しない駆動
回路が設けられている。この駆動回路は、ECU31の
出力側に電気的に接続されている。
8をはじめとする各種センサ等は電子制御装置(以下、
「ECU」という)31の入力側に電気的に接続されて
いる。また、前記モータ13の通電の有無を切換えると
ともに、出力電圧によりモータ13の回転数を調節する
ことにより、モータ13を回転駆動する図示しない駆動
回路が設けられている。この駆動回路は、ECU31の
出力側に電気的に接続されている。
【0023】本実施例において、ECU31は、ファン
制御手段を構成している。また、ECU31は、中央処
理制御装置(CPU)と、読出専用メモリ(ROM)
と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、バックアッ
プRAMと、入力ポートと、出力ポートとを備え、これ
らは互いにバスによって接続されている。CPUは、予
め設定された制御プログラムに従って各種演算処理を実
行し、ROMはCPUで演算処理を実行するために必要
な制御プログラムや初期データを予め記憶している。ま
た、RAMはCPUの演算結果を一時記憶する。
制御手段を構成している。また、ECU31は、中央処
理制御装置(CPU)と、読出専用メモリ(ROM)
と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、バックアッ
プRAMと、入力ポートと、出力ポートとを備え、これ
らは互いにバスによって接続されている。CPUは、予
め設定された制御プログラムに従って各種演算処理を実
行し、ROMはCPUで演算処理を実行するために必要
な制御プログラムや初期データを予め記憶している。ま
た、RAMはCPUの演算結果を一時記憶する。
【0024】前記圧力センサ17をはじめとする各種セ
ンサ等からの検出信号は、各種入力ポートに入力され
る。CPUはこれらの信号に基づき、種々の変換、演算
を行い、最終的にはモータ13を駆動するための駆動信
号を出力ポートを介して駆動回路に出力する。
ンサ等からの検出信号は、各種入力ポートに入力され
る。CPUはこれらの信号に基づき、種々の変換、演算
を行い、最終的にはモータ13を駆動するための駆動信
号を出力ポートを介して駆動回路に出力する。
【0025】次に、上記のように構成されてなる本実施
例の作用及び効果について説明する。図2に示すフロー
チャートは、ECU31によって実行される各処理のう
ち、モータ13を制御して電動ファン11を作動、停止
させるための動作として行われる「電動ファン制御ルー
チン」であり、所定時間毎の定時割り込みで実行され
る。
例の作用及び効果について説明する。図2に示すフロー
チャートは、ECU31によって実行される各処理のう
ち、モータ13を制御して電動ファン11を作動、停止
させるための動作として行われる「電動ファン制御ルー
チン」であり、所定時間毎の定時割り込みで実行され
る。
【0026】処理がこのルーチンに移行すると、ECU
31はまず、ステップ101において、エアコンスイッ
チ18によるエアコン信号A/C及び圧力センサ17に
よる空気相圧力Pを読み込む。
31はまず、ステップ101において、エアコンスイッ
チ18によるエアコン信号A/C及び圧力センサ17に
よる空気相圧力Pを読み込む。
【0027】次に、ステップ102においては、今回読
み込んだエアコン信号A/Cが「1」であるか否かを判
断する。そして、エアコン信号A/Cが「1」でない場
合には、エアコンが現在作動しておらず、電気負荷が比
較的低いものと判断してステップ103に移行する。
み込んだエアコン信号A/Cが「1」であるか否かを判
断する。そして、エアコン信号A/Cが「1」でない場
合には、エアコンが現在作動しておらず、電気負荷が比
較的低いものと判断してステップ103に移行する。
【0028】ステップ103においては、今回読み込ん
だ空気相圧力Pが予め定められた基準圧力α以上である
か否かを判断する。ここで、基準圧力αとは、当該値以
上となった場合に電動ファン11を作動させる必要のあ
る圧力であって、予め経験的に定められるものである。
本実施例では、冷却水は完全密閉系内に封入された状態
となっているので、図3に示すように、圧力センサ17
により検出された空気相圧力Pの変化は、冷却系内の平
均冷却水温の変動に対応しうる。従って、当該空気相圧
力Pが基準圧力α以上となっている場合には、平均冷却
水温も電動ファン11を作動させる必要のある温度以上
となっているはずである。そして、このステップ103
において、空気相圧力Pが基準圧力α以上の場合には、
平均冷却水温が相当上昇しており、冷却水を冷やしてや
る必要があるものとしてステップ104へと移行する。
だ空気相圧力Pが予め定められた基準圧力α以上である
か否かを判断する。ここで、基準圧力αとは、当該値以
上となった場合に電動ファン11を作動させる必要のあ
る圧力であって、予め経験的に定められるものである。
本実施例では、冷却水は完全密閉系内に封入された状態
となっているので、図3に示すように、圧力センサ17
により検出された空気相圧力Pの変化は、冷却系内の平
均冷却水温の変動に対応しうる。従って、当該空気相圧
力Pが基準圧力α以上となっている場合には、平均冷却
水温も電動ファン11を作動させる必要のある温度以上
となっているはずである。そして、このステップ103
において、空気相圧力Pが基準圧力α以上の場合には、
平均冷却水温が相当上昇しており、冷却水を冷やしてや
る必要があるものとしてステップ104へと移行する。
【0029】ステップ104においては、電動ファン1
1をオンさせる旨の信号を駆動回路に出力するととも
に、駆動回路からは、空気相圧力Pの関数f1 に相当す
る出力電圧Vをモータ13へと出力させる[V=f
1 (P)]。従って、電動ファン11のモータ13及び
インペラ12は、空気相圧力Pに応じた回転数でもって
回転され、この回転により、ラジエータ5の放熱作用が
促進される。
1をオンさせる旨の信号を駆動回路に出力するととも
に、駆動回路からは、空気相圧力Pの関数f1 に相当す
る出力電圧Vをモータ13へと出力させる[V=f
1 (P)]。従って、電動ファン11のモータ13及び
インペラ12は、空気相圧力Pに応じた回転数でもって
回転され、この回転により、ラジエータ5の放熱作用が
促進される。
【0030】また、ステップ103において、空気相圧
力Pが基準圧力αよりも大きくない場合には、平均冷却
水温がさほど上昇しておらず、未だ冷却の必要がないも
のと判断してステップ105へと移行する。ステップ1
05においては、電動ファン11をオフさせる旨の信号
を駆動回路に出力し、その後の処理を一旦終了する。
力Pが基準圧力αよりも大きくない場合には、平均冷却
水温がさほど上昇しておらず、未だ冷却の必要がないも
のと判断してステップ105へと移行する。ステップ1
05においては、電動ファン11をオフさせる旨の信号
を駆動回路に出力し、その後の処理を一旦終了する。
【0031】一方、前記ステップ102において、エア
コン信号A/Cが「1」の場合には、エアコンが現在作
動しており、電気負荷が比較的高くあまり余分な電力を
消費したくないものとしてステップ106に移行する。
コン信号A/Cが「1」の場合には、エアコンが現在作
動しており、電気負荷が比較的高くあまり余分な電力を
消費したくないものとしてステップ106に移行する。
【0032】ステップ106においては、ステップ10
3と同様、今回読み込んだ空気相圧力Pが予め定められ
た基準圧力α以上であるか否かを判断する。そして、空
気相圧力Pが基準圧力α以上の場合には、平均冷却水温
が相当上昇しており、ある程度は冷却水を冷却してやる
必要があるものとしてステップ107へと移行する。
3と同様、今回読み込んだ空気相圧力Pが予め定められ
た基準圧力α以上であるか否かを判断する。そして、空
気相圧力Pが基準圧力α以上の場合には、平均冷却水温
が相当上昇しており、ある程度は冷却水を冷却してやる
必要があるものとしてステップ107へと移行する。
【0033】ステップ107においては、電動ファン1
1をオンさせる旨の信号を駆動回路に出力するととも
に、駆動回路からは、空気相圧力Pの関数f2 に相当す
る出力電圧Vをモータ13へと出力せしめる[V=f2
(P)]。但し、空気相圧力Pが等しい場合、エアコン
が作動している場合の出力電圧Vは、作動していない場
合の出力値に比べて低くなるよう設定されている[f1
(P0 )>f2 (P0 )]。従って、この場合も、比較
的低い回転数ながら、電動ファン11のモータ13及び
インペラ12は、空気相圧力Pに応じた回転数でもって
回転され、この回転により、ラジエータ5の放熱作用が
促進される。
1をオンさせる旨の信号を駆動回路に出力するととも
に、駆動回路からは、空気相圧力Pの関数f2 に相当す
る出力電圧Vをモータ13へと出力せしめる[V=f2
(P)]。但し、空気相圧力Pが等しい場合、エアコン
が作動している場合の出力電圧Vは、作動していない場
合の出力値に比べて低くなるよう設定されている[f1
(P0 )>f2 (P0 )]。従って、この場合も、比較
的低い回転数ながら、電動ファン11のモータ13及び
インペラ12は、空気相圧力Pに応じた回転数でもって
回転され、この回転により、ラジエータ5の放熱作用が
促進される。
【0034】また、ステップ106において、空気相圧
力Pが基準圧力αよりも大きくない場合には、未だ冷却
の必要がないものと判断してステップ108へと移行
し、電動ファン11をオフさせる旨の信号を駆動回路に
出力し、その後の処理を一旦終了する。
力Pが基準圧力αよりも大きくない場合には、未だ冷却
の必要がないものと判断してステップ108へと移行
し、電動ファン11をオフさせる旨の信号を駆動回路に
出力し、その後の処理を一旦終了する。
【0035】このように、本実施例の「電動ファン制御
ルーチン」においては、電気負荷の有無及び空気相圧力
Pに応じて電動ファン11の作動が制御される。以上説
明したように、本実施例によれば、冷却水を完全密閉系
内に封入する構成とするとともに、圧力センサ17によ
りリザーブタンク9内の空気相圧力Pを検出せしめ、そ
の検出結果に基づき電動ファン11を制御するようにし
た。ここで、リザーブタンク9内の空気相圧力Pの変化
は、冷却水温の変動に対応することとなる。また、リザ
ーブタンク9内の圧力は、冷却水通路内の圧力に対応す
るため、前記圧力センサ17による検出結果は、冷却系
内の冷却水温のほぼ平均値に対応することとなる。従っ
て、測温部の位置によって検出温度に差異が生じていた
従来技術とは異なり、冷却水温のほぼ平均値に対応した
パラメータをリアルタイムで検出することができる。そ
のため、ECU31による電動ファン11の制御を、冷
却系全体の温度変化に応じた適正なものとすることがで
き、ひいては、電動ファン11の応答遅れによる冷却水
の冷却不足や過冷却を回避することができ、もってエン
ジン1の適正な冷却制御を行うことができる。その結
果、大きな温度変化によるラジエータ5内のコア3等の
金属部品の損傷を回避することができ、冷却装置全体の
耐久性の向上及び延命化を図ることができる。
ルーチン」においては、電気負荷の有無及び空気相圧力
Pに応じて電動ファン11の作動が制御される。以上説
明したように、本実施例によれば、冷却水を完全密閉系
内に封入する構成とするとともに、圧力センサ17によ
りリザーブタンク9内の空気相圧力Pを検出せしめ、そ
の検出結果に基づき電動ファン11を制御するようにし
た。ここで、リザーブタンク9内の空気相圧力Pの変化
は、冷却水温の変動に対応することとなる。また、リザ
ーブタンク9内の圧力は、冷却水通路内の圧力に対応す
るため、前記圧力センサ17による検出結果は、冷却系
内の冷却水温のほぼ平均値に対応することとなる。従っ
て、測温部の位置によって検出温度に差異が生じていた
従来技術とは異なり、冷却水温のほぼ平均値に対応した
パラメータをリアルタイムで検出することができる。そ
のため、ECU31による電動ファン11の制御を、冷
却系全体の温度変化に応じた適正なものとすることがで
き、ひいては、電動ファン11の応答遅れによる冷却水
の冷却不足や過冷却を回避することができ、もってエン
ジン1の適正な冷却制御を行うことができる。その結
果、大きな温度変化によるラジエータ5内のコア3等の
金属部品の損傷を回避することができ、冷却装置全体の
耐久性の向上及び延命化を図ることができる。
【0036】また、本実施例では、エアコンの作動の有
無に応じてモータ13の回転数を調整するようにした。
このため、電動ファン11の作動に伴う電気負荷の著し
い増大を防止することができ、ひいてはオルタネータ等
への負荷の増大を抑制し、燃費の向上をも図ることがで
きる。さらには、電動ファン11は余計な作動をしない
ため、総合的な電動ファン11の作動頻度を低減させる
ことができ、騒音の発生頻度の低減を図ることができ
る。
無に応じてモータ13の回転数を調整するようにした。
このため、電動ファン11の作動に伴う電気負荷の著し
い増大を防止することができ、ひいてはオルタネータ等
への負荷の増大を抑制し、燃費の向上をも図ることがで
きる。さらには、電動ファン11は余計な作動をしない
ため、総合的な電動ファン11の作動頻度を低減させる
ことができ、騒音の発生頻度の低減を図ることができ
る。
【0037】尚、本発明は上記実施例に限定されず、例
えば次の如く構成してもよい。 (1)前記実施例では、圧力センサ17により、リザー
ブタンク9内の空気相圧力Pを検出する構成としたが、
リザーブタンク9内の冷却水自体の圧力を検出するよう
な構成としてもよい。
えば次の如く構成してもよい。 (1)前記実施例では、圧力センサ17により、リザー
ブタンク9内の空気相圧力Pを検出する構成としたが、
リザーブタンク9内の冷却水自体の圧力を検出するよう
な構成としてもよい。
【0038】(2)前記実施例では、エアコンの作動の
有無に応じてモータ13の回転数を調整するようにした
が、かかる調整を行わなくともよい。また、その他の電
気負荷をも考慮するようにしてもよい。
有無に応じてモータ13の回転数を調整するようにした
が、かかる調整を行わなくともよい。また、その他の電
気負荷をも考慮するようにしてもよい。
【0039】(3)冷却系の構成については、前記実施
例における構成に限定されるものではなく、発明の趣旨
を逸脱しない範囲で適宜に変更することもできる。 (4)前記実施例では、電動ファン11を作動させる場
合に、空気相圧力Pに応じてモータ13の回転数を可変
とするようにしたが、回転数を変更させなくとも、オン
・オフ切換のみを行う場合に具体化することもできる。
例における構成に限定されるものではなく、発明の趣旨
を逸脱しない範囲で適宜に変更することもできる。 (4)前記実施例では、電動ファン11を作動させる場
合に、空気相圧力Pに応じてモータ13の回転数を可変
とするようにしたが、回転数を変更させなくとも、オン
・オフ切換のみを行う場合に具体化することもできる。
【0040】(5)前記実施例では、電動ファン11を
1つしか設けない場合について説明したが、複数個の電
動ファンを設け、各電動ファンを圧力等に基づき制御す
るようにしてもよい。
1つしか設けない場合について説明したが、複数個の電
動ファンを設け、各電動ファンを圧力等に基づき制御す
るようにしてもよい。
【0041】(6)前記実施例における内燃機関は、ガ
ソリンエンジンであってもディーゼルエンジンであって
もよい。特許請求の範囲の請求項に記載されないもので
あって、上記実施例から把握できる技術的思想について
以下にその効果とともに記載する。
ソリンエンジンであってもディーゼルエンジンであって
もよい。特許請求の範囲の請求項に記載されないもので
あって、上記実施例から把握できる技術的思想について
以下にその効果とともに記載する。
【0042】(a)請求項1に記載の内燃機関の冷却装
置において、前記ファン制御手段は、電気負荷に応じて
電動ファンの回転数を変更しうるものとしたことを特徴
とする。かかる構成とすることにより、電気負荷の著し
い増大によるオルタネータ等への悪影響を防止すること
ができる。
置において、前記ファン制御手段は、電気負荷に応じて
電動ファンの回転数を変更しうるものとしたことを特徴
とする。かかる構成とすることにより、電気負荷の著し
い増大によるオルタネータ等への悪影響を防止すること
ができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の内燃機関
の冷却装置によれば、電動ファンの応答遅れによる冷却
水の冷却不足や過冷却を回避し、もって内燃機関の適正
な冷却制御を行うことができるという優れた効果を奏す
る。
の冷却装置によれば、電動ファンの応答遅れによる冷却
水の冷却不足や過冷却を回避し、もって内燃機関の適正
な冷却制御を行うことができるという優れた効果を奏す
る。
【図1】一実施例におけるエンジンの冷却装置を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図2】ECUにより実行される「電動ファン制御ルー
チン」を示すフローチャートである。
チン」を示すフローチャートである。
【図3】平均冷却水温と空気相圧力との関係を示すグラ
フである。
フである。
1…内燃機関としてのエンジン、5…ラジエータ、6…
第1冷却水通路、7……第1冷却水通路、8…ウォータ
ポンプ、9…リザーブタンク、11…電動ファン、17
…圧力センサ、31…ファン制御手段を構成するEC
U。
第1冷却水通路、7……第1冷却水通路、8…ウォータ
ポンプ、9…リザーブタンク、11…電動ファン、17
…圧力センサ、31…ファン制御手段を構成するEC
U。
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関内での燃焼により昇温した冷却
水を、放熱により冷却するためのラジエータと、 前記ラジエータを含んでなる冷却水通路の途中に設けら
れ、冷却水を循環させるためのウォータポンプと、 前記冷却水通路の途中に設けられ、温度変化によって生
ずる冷却水の容積の変化を吸収するためのリザーブタン
クと、 前記ラジエータによる放熱を促進するべく、当該ラジエ
ータに対向して設けられ、作動・停止切換される電動フ
ァンと、 前記冷却水の温度に相当するパラメータを検出するため
の水温相当パラメータ検出手段と、 前記水温相当パラメータ検出手段による検出結果に応じ
て前記電動ファンの作動を制御するファン制御手段とを
備えた内燃機関の冷却装置であって、 前記冷却水を完全密閉系内に封入せしめるようにし、か
つ、前記水温相当パラメータ検出手段を、前記リザーブ
タンク内の圧力を検出する圧力センサにより構成したこ
とを特徴とする内燃機関の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31711294A JPH08177488A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 内燃機関の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31711294A JPH08177488A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 内燃機関の冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177488A true JPH08177488A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18084577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31711294A Pending JPH08177488A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 内燃機関の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08177488A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010216386A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Nippon Soken Inc | エンジンの冷却水循環装置 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP31711294A patent/JPH08177488A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010216386A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Nippon Soken Inc | エンジンの冷却水循環装置 |
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