JPH08177486A - 車両用制御ユニットの冷却装置 - Google Patents
車両用制御ユニットの冷却装置Info
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- JPH08177486A JPH08177486A JP33595694A JP33595694A JPH08177486A JP H08177486 A JPH08177486 A JP H08177486A JP 33595694 A JP33595694 A JP 33595694A JP 33595694 A JP33595694 A JP 33595694A JP H08177486 A JPH08177486 A JP H08177486A
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- Japan
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- heat
- cooling
- engine
- cooling device
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P3/00—Liquid cooling
- F01P3/22—Liquid cooling characterised by evaporation and condensation of coolant in closed cycles; characterised by the coolant reaching higher temperatures than normal atmospheric boiling-point
- F01P2003/2278—Heat pipes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P2050/00—Applications
- F01P2050/30—Circuit boards
Abstract
(57)【要約】
【目的】 制御ユニットを冷却することにより、制御ユ
ニットをエンジンルーム内等の適宜の位置に配設可能と
する。 【構成】 冷却装置11を、制御ユニット4のケース5
内に設けられた吸熱配管12と、フロントスペース14
に設けられた放熱コイル13と、吸熱配管12と放熱コ
イル13とを接続する循環配管15,16と、吸熱配管
12、放熱コイル13および循環配管15,16に亘っ
て形成された循環流路17内に封入された冷媒18とか
ら構成する。従って、冷却装置11は、冷媒18を循環
流路17内で循環させつつ、吸熱配管12内での気化、
放熱コイル13内での凝縮を繰返すことにより、制御ユ
ニット4内の熱を冷媒18を介して放熱して制御ユニッ
ト4を常時冷却し、内部の各電子部品8をエンジンの発
熱から保護することができるから、制御ユニット4をエ
ンジンルーム2内へに配設することが可能となる。
ニットをエンジンルーム内等の適宜の位置に配設可能と
する。 【構成】 冷却装置11を、制御ユニット4のケース5
内に設けられた吸熱配管12と、フロントスペース14
に設けられた放熱コイル13と、吸熱配管12と放熱コ
イル13とを接続する循環配管15,16と、吸熱配管
12、放熱コイル13および循環配管15,16に亘っ
て形成された循環流路17内に封入された冷媒18とか
ら構成する。従って、冷却装置11は、冷媒18を循環
流路17内で循環させつつ、吸熱配管12内での気化、
放熱コイル13内での凝縮を繰返すことにより、制御ユ
ニット4内の熱を冷媒18を介して放熱して制御ユニッ
ト4を常時冷却し、内部の各電子部品8をエンジンの発
熱から保護することができるから、制御ユニット4をエ
ンジンルーム2内へに配設することが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車、トラッ
ク等の車両の燃料噴射量制御,点火時期制御等を行う制
御ユニットを冷却するのに用いて好適な車両用制御ユニ
ットの冷却装置に関する。
ク等の車両の燃料噴射量制御,点火時期制御等を行う制
御ユニットを冷却するのに用いて好適な車両用制御ユニ
ットの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両のエンジン制御
には制御ユニットが用いられ、該制御ユニットは、エン
ジン回転数、吸入空気量等を検出するセンサからの検出
信号に基づいて最適値を演算し、燃料噴射弁、点火プラ
グに制御信号を出力して燃料噴射量制御,点火時期制御
等を行うようになっている。
には制御ユニットが用いられ、該制御ユニットは、エン
ジン回転数、吸入空気量等を検出するセンサからの検出
信号に基づいて最適値を演算し、燃料噴射弁、点火プラ
グに制御信号を出力して燃料噴射量制御,点火時期制御
等を行うようになっている。
【0003】また、制御ユニットは、内部に収容された
電子部品がエンジンの発熱の影響を受けないように、運
転室内のシートの下やフロントパネルの下側等に配設さ
れ、エンジンルーム内に設けられた各センサや燃料噴射
弁、点火プラグ等とハーネスを介して接続されている。
電子部品がエンジンの発熱の影響を受けないように、運
転室内のシートの下やフロントパネルの下側等に配設さ
れ、エンジンルーム内に設けられた各センサや燃料噴射
弁、点火プラグ等とハーネスを介して接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、制御ユニットを運転室内に配設しているか
ら、エンジンルーム内に設けられた各センサ、燃料噴射
弁、点火プラグ等と制御ユニットを接続するハーネスが
長くなってしまう。
来技術では、制御ユニットを運転室内に配設しているか
ら、エンジンルーム内に設けられた各センサ、燃料噴射
弁、点火プラグ等と制御ユニットを接続するハーネスが
長くなってしまう。
【0005】この結果、ハーネスの経時劣化等により電
気抵抗が大きくなって電圧降下が大きくなり、各センサ
からの検出信号や燃料噴射弁,点火プラグ,アイドルス
ピード弁等の制御機器を制御する制御信号が小さくな
り、正確なエンジン制御が行えなくなることがある。
気抵抗が大きくなって電圧降下が大きくなり、各センサ
からの検出信号や燃料噴射弁,点火プラグ,アイドルス
ピード弁等の制御機器を制御する制御信号が小さくな
り、正確なエンジン制御が行えなくなることがある。
【0006】そこで、ハーネスの長さを短くして電圧降
下を小さく抑えるために制御ユニットをエンジンルーム
内に配設することが考えられるが、エンジンルーム内は
エンジンの熱によって高温(約120℃以上)になるか
ら、制御ユニットに内蔵された電子部品への熱影響を考
えると、現状ではエンジンルーム内に配設することがで
きないという問題がある。
下を小さく抑えるために制御ユニットをエンジンルーム
内に配設することが考えられるが、エンジンルーム内は
エンジンの熱によって高温(約120℃以上)になるか
ら、制御ユニットに内蔵された電子部品への熱影響を考
えると、現状ではエンジンルーム内に配設することがで
きないという問題がある。
【0007】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、制御ユニットを冷却することにより、
制御ユニットをエンジンルーム内等の適宜の位置に配設
できるようにした制御ユニットの冷却装置を提供するこ
とを目的としている。
なされたもので、制御ユニットを冷却することにより、
制御ユニットをエンジンルーム内等の適宜の位置に配設
できるようにした制御ユニットの冷却装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する車両用制御ユニット
の冷却装置は、車両内に搭載される制御ユニットを有
し、該制御ユニットの内部に電子部品を収容してなる車
両用制御ユニットの冷却装置において、前記制御ユニッ
トのケース内に設けられた吸熱部と、前記制御ユニット
のケース外部で、前記車両によって冷却作用可能な位置
に設けられた放熱部と、前記吸熱部と該放熱部とを接続
して循環流路を形成する循環配管と、前記吸熱部、放熱
部および該循環配管に亘って形成された循環流路内に封
入された冷媒とから構成したことを特徴とする。
ために、請求項1の発明が採用する車両用制御ユニット
の冷却装置は、車両内に搭載される制御ユニットを有
し、該制御ユニットの内部に電子部品を収容してなる車
両用制御ユニットの冷却装置において、前記制御ユニッ
トのケース内に設けられた吸熱部と、前記制御ユニット
のケース外部で、前記車両によって冷却作用可能な位置
に設けられた放熱部と、前記吸熱部と該放熱部とを接続
して循環流路を形成する循環配管と、前記吸熱部、放熱
部および該循環配管に亘って形成された循環流路内に封
入された冷媒とから構成したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2のように、前記制御ユニッ
トはエンジンルーム内に配設してもよい。
トはエンジンルーム内に配設してもよい。
【0010】さらに、請求項3のように、前記吸熱部、
放熱部および循環配管に亘って設けられた循環流路の途
中には、冷媒を強制循環する循環ポンプを設けてもよ
い。
放熱部および循環配管に亘って設けられた循環流路の途
中には、冷媒を強制循環する循環ポンプを設けてもよ
い。
【0011】また、請求項4のように、前記放熱部は、
前記車両の走行時に冷却風を受ける位置に設けるのが好
ましい。
前記車両の走行時に冷却風を受ける位置に設けるのが好
ましい。
【0012】さらにまた、請求項5のように、前記放熱
部をエンジン冷却用の冷却水の熱を放熱するラジエータ
とし、前記循環配管は該ラジエータ、エンジン間を接続
するラジエータホースと前記吸熱部との間を接続する構
成としてもよい。
部をエンジン冷却用の冷却水の熱を放熱するラジエータ
とし、前記循環配管は該ラジエータ、エンジン間を接続
するラジエータホースと前記吸熱部との間を接続する構
成としてもよい。
【0013】
【作用】請求項1の発明の構成により、冷媒は、制御ユ
ニットのケース内の熱を吸熱部を介して吸収して温度上
昇し、循環配管を介して放熱部側に流通して該放熱部内
で車両による冷却作用により熱を放出した後、循環配管
を介して再度吸熱部側に流れる。これにより、制御ユニ
ットの熱は、吸熱部、放熱部および循環配管内の循環流
路を循環流通する冷媒によって順次放熱され、該制御ユ
ニットの温度上昇が抑制される。また、このことから制
御ユニットの配設位置の制約を受けないから、該制御ユ
ニットを適宜の場所に配設することができ、ハーネスの
引回しをなくし、設計の自由度を高めうる。
ニットのケース内の熱を吸熱部を介して吸収して温度上
昇し、循環配管を介して放熱部側に流通して該放熱部内
で車両による冷却作用により熱を放出した後、循環配管
を介して再度吸熱部側に流れる。これにより、制御ユニ
ットの熱は、吸熱部、放熱部および循環配管内の循環流
路を循環流通する冷媒によって順次放熱され、該制御ユ
ニットの温度上昇が抑制される。また、このことから制
御ユニットの配設位置の制約を受けないから、該制御ユ
ニットを適宜の場所に配設することができ、ハーネスの
引回しをなくし、設計の自由度を高めうる。
【0014】また、請求項2の発明の構成により、制御
ユニットをエンジンルーム内に設けた場合でも、該制御
ユニットを常に冷却してケース内の電子部品をエンジン
の発熱から保護することができる。しかも、制御ユニッ
トをエンジンの至近距離に配設することができるから、
ハーネスの引回しをなくし、該ハーネスを可及的に短く
しうる。
ユニットをエンジンルーム内に設けた場合でも、該制御
ユニットを常に冷却してケース内の電子部品をエンジン
の発熱から保護することができる。しかも、制御ユニッ
トをエンジンの至近距離に配設することができるから、
ハーネスの引回しをなくし、該ハーネスを可及的に短く
しうる。
【0015】さらに、請求項3の発明の構成により、冷
媒は、循環流路内を強制的に循環されるから、熱交換の
頻度が増して制御ユニットの冷却効率が向上する。
媒は、循環流路内を強制的に循環されるから、熱交換の
頻度が増して制御ユニットの冷却効率が向上する。
【0016】また、請求項4の発明の構成により、走行
時に発生する冷却風が放熱部に供給され、該放熱部内を
流通する冷媒の熱はこの冷却風中に放熱される。
時に発生する冷却風が放熱部に供給され、該放熱部内を
流通する冷媒の熱はこの冷却風中に放熱される。
【0017】さらにまた、請求項5の発明の構成によ
り、エンジンを冷却するための冷却水を制御ユニットを
冷却する冷媒として利用することができる。
り、エンジンを冷却するための冷却水を制御ユニットを
冷却する冷媒として利用することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例による車両制御ユニッ
トの冷却装置を図1ないし図5に基づいて説明する。
トの冷却装置を図1ないし図5に基づいて説明する。
【0019】まず、図1および図2に本発明の第1の実
施例を示す。
施例を示す。
【0020】図中、1は車両としての自動車、2は該自
動車1のフロント部に設けられたエンジンルームをそれ
ぞれ示し、該エンジンルーム2内には、自動車1を走行
させるためのエンジン3が搭載されている。
動車1のフロント部に設けられたエンジンルームをそれ
ぞれ示し、該エンジンルーム2内には、自動車1を走行
させるためのエンジン3が搭載されている。
【0021】4はエンジン3と共にエンジンルーム2内
に配設された制御ユニットを示し、該制御ユニット4
は、図2に示す如く、後述するケース5、回路基板6、
コネクタ9等から大略構成されている。
に配設された制御ユニットを示し、該制御ユニット4
は、図2に示す如く、後述するケース5、回路基板6、
コネクタ9等から大略構成されている。
【0022】5は制御ユニット4の外殻をなし、樹脂材
料から箱形状に形成されたケースを示し、該ケース5
は、上方が開口するように形成された周壁5Aと、該周
壁5Aの開口側を閉塞するように設けられた蓋体5Bと
から構成されている。
料から箱形状に形成されたケースを示し、該ケース5
は、上方が開口するように形成された周壁5Aと、該周
壁5Aの開口側を閉塞するように設けられた蓋体5Bと
から構成されている。
【0023】6はケース5内に設けられた回路基板で、
該回路基板6は、複数本の支持脚7,7(2本のみ図
示)を介して周壁5A内に配設されている。また、該回
路基板6上にはパワートランジスタ、トランス、抵抗素
子、IC回路等の電子部品8,8,…が搭載され、該各
電子部品8によって制御ユニット4の燃料噴射量制御、
点火時期制御等を行うようになっている。
該回路基板6は、複数本の支持脚7,7(2本のみ図
示)を介して周壁5A内に配設されている。また、該回
路基板6上にはパワートランジスタ、トランス、抵抗素
子、IC回路等の電子部品8,8,…が搭載され、該各
電子部品8によって制御ユニット4の燃料噴射量制御、
点火時期制御等を行うようになっている。
【0024】9は周壁5Aの側面に固定されたコネクタ
で、該コネクタ9は、多数本のリード線10,10,…
を介して回路基板6に接続されている。また、該コネク
タ9は外部に突出し、図示しないコネクタ、ハーネス等
を介してエンジン3の回転数を検出するクランク角セン
サ、吸入空気量を検出するエアフローメータ、排気ガス
中の酸素濃度を検出する酸素センサ等や、燃料噴射弁、
点火プラグ等に接続されている。
で、該コネクタ9は、多数本のリード線10,10,…
を介して回路基板6に接続されている。また、該コネク
タ9は外部に突出し、図示しないコネクタ、ハーネス等
を介してエンジン3の回転数を検出するクランク角セン
サ、吸入空気量を検出するエアフローメータ、排気ガス
中の酸素濃度を検出する酸素センサ等や、燃料噴射弁、
点火プラグ等に接続されている。
【0025】11は制御ユニット4を冷却するための冷
却装置を示し、該冷却装置11は、後述する吸熱配管1
2、放熱コイル13、循環配管15,16、冷媒18か
ら大略構成されている。
却装置を示し、該冷却装置11は、後述する吸熱配管1
2、放熱コイル13、循環配管15,16、冷媒18か
ら大略構成されている。
【0026】12は制御ユニット4のケース5内に設け
られた吸熱部としての吸熱配管で、該吸熱配管12は、
周壁5Aの底面と回路基板6との間をU字状の折返し部
12Aを介して往復するように伸長し、その流入口12
B、流出口12Cが周壁5Aの側面下側で外部に開口し
ている。なお、該吸熱配管12を周壁5A内で蛇行する
ように設けてもよい。
られた吸熱部としての吸熱配管で、該吸熱配管12は、
周壁5Aの底面と回路基板6との間をU字状の折返し部
12Aを介して往復するように伸長し、その流入口12
B、流出口12Cが周壁5Aの側面下側で外部に開口し
ている。なお、該吸熱配管12を周壁5A内で蛇行する
ように設けてもよい。
【0027】13はエンジンルーム2の前面外側、即
ち、自動車1のフロント部先端側に位置し、ラジエータ
(図示せず)等が配設されたフロントスペース14内に
設けられた放熱部としての放熱コイルで、該放熱コイル
13は、熱伝導率の大きい材料、例えば銅、アルミニウ
ムやこれらを含んだ合金等からなる管体を螺旋状に巻回
して形成されている。また、該放熱コイル13は、自動
車の走行中、停車中に拘らず冷却風を受けることができ
るようにラジエータの前面側に配設されている。そし
て、該放熱コイル13は、流入口13Aから気化した冷
媒18が流入すると、この冷媒18の熱を冷却風中に放
熱して凝縮し、流出口13Bから液体となった冷媒18
を吸熱配管12側に供給するものである。
ち、自動車1のフロント部先端側に位置し、ラジエータ
(図示せず)等が配設されたフロントスペース14内に
設けられた放熱部としての放熱コイルで、該放熱コイル
13は、熱伝導率の大きい材料、例えば銅、アルミニウ
ムやこれらを含んだ合金等からなる管体を螺旋状に巻回
して形成されている。また、該放熱コイル13は、自動
車の走行中、停車中に拘らず冷却風を受けることができ
るようにラジエータの前面側に配設されている。そし
て、該放熱コイル13は、流入口13Aから気化した冷
媒18が流入すると、この冷媒18の熱を冷却風中に放
熱して凝縮し、流出口13Bから液体となった冷媒18
を吸熱配管12側に供給するものである。
【0028】15は吸熱配管12の流入口12Bと放熱
コイル13の流出口13Bとを接続する循環配管、16
は吸熱配管12の流出口12Cと放熱コイル13の流入
口13Aとを接続する循環配管をそれぞれ示し、該循環
配管15,16によって吸熱配管12と放熱コイル13
とを接続することにより、冷媒18が循環流通する循環
流路17を形成している。
コイル13の流出口13Bとを接続する循環配管、16
は吸熱配管12の流出口12Cと放熱コイル13の流入
口13Aとを接続する循環配管をそれぞれ示し、該循環
配管15,16によって吸熱配管12と放熱コイル13
とを接続することにより、冷媒18が循環流通する循環
流路17を形成している。
【0029】18は循環流路17内に封入された冷媒
で、該冷媒18は、例えば比較的沸点の低いエーテル、
イソプレン等が用いられ、これによって吸熱配管12内
で制御ユニット4内の熱を吸収して気化し、該制御ユニ
ット4内を効果的に冷却するようになっている。
で、該冷媒18は、例えば比較的沸点の低いエーテル、
イソプレン等が用いられ、これによって吸熱配管12内
で制御ユニット4内の熱を吸収して気化し、該制御ユニ
ット4内を効果的に冷却するようになっている。
【0030】本実施例による制御ユニット4の冷却装置
11は上述の如き構成を有するもので、次に、該冷却装
置11の作動について説明する。
11は上述の如き構成を有するもので、次に、該冷却装
置11の作動について説明する。
【0031】まず、冷媒18が放熱コイル13から循環
配管15を介して吸熱配管12側に流れてくると、該冷
媒18は、吸熱配管12を介して制御ユニット4内の熱
を奪って気化し、このときの気化熱によって制御ユニッ
ト4内に設けられた各電子部品8を冷却する。
配管15を介して吸熱配管12側に流れてくると、該冷
媒18は、吸熱配管12を介して制御ユニット4内の熱
を奪って気化し、このときの気化熱によって制御ユニッ
ト4内に設けられた各電子部品8を冷却する。
【0032】そして、加熱され、または気化された冷媒
18は、比重が軽くなるから循環配管16を介して放熱
コイル13側に流れ、該放熱コイル13内で制御ユニッ
ト4から吸収した熱を冷却風中に放熱して冷却、凝縮
し、再び吸熱配管12側に流れるようになっている。
18は、比重が軽くなるから循環配管16を介して放熱
コイル13側に流れ、該放熱コイル13内で制御ユニッ
ト4から吸収した熱を冷却風中に放熱して冷却、凝縮
し、再び吸熱配管12側に流れるようになっている。
【0033】従って、冷却装置11は、冷媒18を循環
流路17内で循環させつつ、吸熱配管12内での気化、
放熱コイル13内での凝縮を繰返すことにより、制御ユ
ニット4内の熱を該冷媒18を介して冷却風中に放熱
し、該制御ユニット4を常時冷却することができる。
流路17内で循環させつつ、吸熱配管12内での気化、
放熱コイル13内での凝縮を繰返すことにより、制御ユ
ニット4内の熱を該冷媒18を介して冷却風中に放熱
し、該制御ユニット4を常時冷却することができる。
【0034】かくして、本実施例によれば、冷却装置1
1によって制御ユニット4内に設けられた各電子部品8
を常時冷却することができるから、該制御ユニット4を
高温状態となるエンジンルーム2内に配設することがで
きる。
1によって制御ユニット4内に設けられた各電子部品8
を常時冷却することができるから、該制御ユニット4を
高温状態となるエンジンルーム2内に配設することがで
きる。
【0035】これにより、制御ユニット4と各センサや
燃料噴射弁、点火プラグ等とを接続するハーネスを可及
的に短くすることができるから、ハーネスの引回しをな
くして設計の自由度を高めることができる。しかも、ハ
ーネスを短くすることにより、経時劣化等によって該ハ
ーネスが電圧降下を生じるのを防止できるから、エンジ
ン制御を長期間に亘って正確に行なうことができ、信頼
性を大幅に向上することができる。
燃料噴射弁、点火プラグ等とを接続するハーネスを可及
的に短くすることができるから、ハーネスの引回しをな
くして設計の自由度を高めることができる。しかも、ハ
ーネスを短くすることにより、経時劣化等によって該ハ
ーネスが電圧降下を生じるのを防止できるから、エンジ
ン制御を長期間に亘って正確に行なうことができ、信頼
性を大幅に向上することができる。
【0036】また、本実施例では、放熱コイル13をフ
ロントスペース14内に設けているから、冷却ファンか
らの冷却風に加えて車両の走行時に発生する冷却風も放
熱コイル13に供給することができ、該放熱コイル13
の放熱効果を高めることができる。
ロントスペース14内に設けているから、冷却ファンか
らの冷却風に加えて車両の走行時に発生する冷却風も放
熱コイル13に供給することができ、該放熱コイル13
の放熱効果を高めることができる。
【0037】さらに、冷媒18を気化、凝縮させること
により、該冷媒18を比重差によって循環流路17内で
循環することができるから、構造を大幅に簡略化でき、
組立作業性を向上することができる。
により、該冷媒18を比重差によって循環流路17内で
循環することができるから、構造を大幅に簡略化でき、
組立作業性を向上することができる。
【0038】次に、図3に本発明による第2の実施例を
示す。なお、本実施例では前述した図1に示す第1の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略する。
示す。なお、本実施例では前述した図1に示す第1の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0039】図中、21は本実施例による冷却装置、2
2は循環配管15の途中に設けられた循環ポンプをそれ
ぞれ示し、該循環ポンプ22は、駆動モータ(図示せ
ず)によって駆動されることにより、循環流路17内の
冷媒18を吸熱配管12側に供給し、循環流路17内で
冷媒18を強制循環させるものである。
2は循環配管15の途中に設けられた循環ポンプをそれ
ぞれ示し、該循環ポンプ22は、駆動モータ(図示せ
ず)によって駆動されることにより、循環流路17内の
冷媒18を吸熱配管12側に供給し、循環流路17内で
冷媒18を強制循環させるものである。
【0040】かくして、このように構成された本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、循環ポ
ンプ22によって循環流路17内で冷媒18を強制的に
循環させるようにしているから、制御ユニット4を冷却
するための熱交換の頻度を増すことができ、該制御ユニ
ットの冷却効率を向上することができる。
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、循環ポ
ンプ22によって循環流路17内で冷媒18を強制的に
循環させるようにしているから、制御ユニット4を冷却
するための熱交換の頻度を増すことができ、該制御ユニ
ットの冷却効率を向上することができる。
【0041】次に、図4および図5に本発明の第3の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、放熱部としてエンジ
ンを冷却するためのラジエータを利用したことにある。
施例を示すに、本実施例の特徴は、放熱部としてエンジ
ンを冷却するためのラジエータを利用したことにある。
【0042】図中、31はエンジンルーム32内に搭載
されたエンジン、33はエンジンルーム32の前面外側
に位置するフロントスペース34に配設された放熱部と
なるラジエータをそれぞれ示し、前記エンジン31内に
はウォータジャケット(図示せず)が形成されている。
また、前記ラジエータ33の後面側には回転駆動される
ことにより、該ラジエータ33に向けて冷却風を発生さ
せる冷却ファン35が設けられている。
されたエンジン、33はエンジンルーム32の前面外側
に位置するフロントスペース34に配設された放熱部と
なるラジエータをそれぞれ示し、前記エンジン31内に
はウォータジャケット(図示せず)が形成されている。
また、前記ラジエータ33の後面側には回転駆動される
ことにより、該ラジエータ33に向けて冷却風を発生さ
せる冷却ファン35が設けられている。
【0043】また、36,37はエンジン31のウォー
タジャケットとラジエータ33とを接続する一対のラジ
エータホースで、一方のラジエータホース36はエンジ
ン31の熱を吸収して温度上昇した冷却水38をラジエ
ータ33側に供給するものであり、他方のラジエータホ
ース37は、ラジエータ33で冷却風中に熱を放熱して
冷めた冷却水38をエンジン31側に供給するものであ
る。また、他方のラジエータホース37内の途中には絞
り部37Aが設けられ、該絞り部37Aは、エンジン3
1側に向けて供給される冷却水38の流量を制限するこ
とにより、この冷却水38の一部を後述する吸熱配管4
6側に供給するものである。なお、この絞り部37A
は、エンジン31とラジエータ33との間で冷却水38
が循環するのを妨げない程度の絞りとなっている。
タジャケットとラジエータ33とを接続する一対のラジ
エータホースで、一方のラジエータホース36はエンジ
ン31の熱を吸収して温度上昇した冷却水38をラジエ
ータ33側に供給するものであり、他方のラジエータホ
ース37は、ラジエータ33で冷却風中に熱を放熱して
冷めた冷却水38をエンジン31側に供給するものであ
る。また、他方のラジエータホース37内の途中には絞
り部37Aが設けられ、該絞り部37Aは、エンジン3
1側に向けて供給される冷却水38の流量を制限するこ
とにより、この冷却水38の一部を後述する吸熱配管4
6側に供給するものである。なお、この絞り部37A
は、エンジン31とラジエータ33との間で冷却水38
が循環するのを妨げない程度の絞りとなっている。
【0044】一方、39はエンジンルーム32内に配設
された制御ユニットを示し、該制御ユニット39は、図
5に示す如く、後述するケース40、回路基板41、コ
ネクタ43等から大略構成されている。
された制御ユニットを示し、該制御ユニット39は、図
5に示す如く、後述するケース40、回路基板41、コ
ネクタ43等から大略構成されている。
【0045】40は制御ユニット39の外殻をなし、樹
脂材料から箱形状に形成されたケースを示し、該ケース
40は、上方が開口するように形成された周壁40A
と、該周壁40Aの開口側を閉塞するように設けられた
蓋体40B(図4参照)とから構成されている。
脂材料から箱形状に形成されたケースを示し、該ケース
40は、上方が開口するように形成された周壁40A
と、該周壁40Aの開口側を閉塞するように設けられた
蓋体40B(図4参照)とから構成されている。
【0046】41はケース40内に設けられた回路基板
で、該回路基板41は、複数本の支持脚(図示せず)を
介して周壁40Aの底面上方に配設されている。また、
該回路基板41上には複数の電子部品42,42,…が
搭載され、該各電子部品42によって制御ユニット39
の燃料噴射量制御、点火時期制御等を行うようになって
いる。
で、該回路基板41は、複数本の支持脚(図示せず)を
介して周壁40Aの底面上方に配設されている。また、
該回路基板41上には複数の電子部品42,42,…が
搭載され、該各電子部品42によって制御ユニット39
の燃料噴射量制御、点火時期制御等を行うようになって
いる。
【0047】43は周壁40Aの側面に固定されたコネ
クタで、該コネクタ43は、多数本のリード線44,4
4,…を介して回路基板41に接続されている。また、
該コネクタ43は外部に突出し、図示しないコネクタ、
ハーネス等を介してエンジン3の回転数を検出するクラ
ンク角センサ、吸入空気量を検出するエアフローメー
タ、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ等や、
燃料噴射弁、点火プラグ等に接続されている。
クタで、該コネクタ43は、多数本のリード線44,4
4,…を介して回路基板41に接続されている。また、
該コネクタ43は外部に突出し、図示しないコネクタ、
ハーネス等を介してエンジン3の回転数を検出するクラ
ンク角センサ、吸入空気量を検出するエアフローメー
タ、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ等や、
燃料噴射弁、点火プラグ等に接続されている。
【0048】45は制御ユニット39を冷却するための
冷却装置を示し、該冷却装置45は、前述したラジエー
タ33、ラジエータホース36,37、エンジン31の
ウォータジャケットと、後述する吸熱配管46、循環配
管47,48とから大略構成されている。
冷却装置を示し、該冷却装置45は、前述したラジエー
タ33、ラジエータホース36,37、エンジン31の
ウォータジャケットと、後述する吸熱配管46、循環配
管47,48とから大略構成されている。
【0049】46は制御ユニット39のケース40内に
設けられた吸熱部としての吸熱配管で、該吸熱配管46
は、周壁40Aの底面と回路基板41との間をコ字状に
屈曲しつつ伸長し、その流入口46A、流出口46Bが
周壁40Aの側面から外部に開口している。
設けられた吸熱部としての吸熱配管で、該吸熱配管46
は、周壁40Aの底面と回路基板41との間をコ字状に
屈曲しつつ伸長し、その流入口46A、流出口46Bが
周壁40Aの側面から外部に開口している。
【0050】47は吸熱配管46の流入口46Aに接続
された循環配管、48は吸熱配管46の流出口46Bに
接続された循環配管をそれぞれ示し、該循環配管47は
絞り部37Aの上流側に位置してラジエータホース37
に接続され、循環配管48は絞り部37Aの下流側に位
置してラジエータホース37に接続されている。
された循環配管、48は吸熱配管46の流出口46Bに
接続された循環配管をそれぞれ示し、該循環配管47は
絞り部37Aの上流側に位置してラジエータホース37
に接続され、循環配管48は絞り部37Aの下流側に位
置してラジエータホース37に接続されている。
【0051】従って、吸熱配管46、循環配管47,4
8およびラジエータ33、ラジエータホース36,3
7、エンジン31のウォータジャケットによって冷却水
38が循環流通する循環流路49を構成している。
8およびラジエータ33、ラジエータホース36,3
7、エンジン31のウォータジャケットによって冷却水
38が循環流通する循環流路49を構成している。
【0052】本実施例による制御ユニット39の冷却装
置45は上述の如き構成を有するもので、次に、該冷却
装置45の作動について説明する。
置45は上述の如き構成を有するもので、次に、該冷却
装置45の作動について説明する。
【0053】まず、ラジエータ33からラジエータホー
ス37を介してエンジン31側に供給される冷却水38
は、該ラジエータホース37の絞り部37Aで流量が制
限され、その一部が循環配管47を介して吸熱配管46
側に流れる。これにより、冷却水38は、該吸熱配管4
6を介して制御ユニット39内の熱を奪って該制御ユニ
ット39内に設けられた各電子部品42を冷却する。
ス37を介してエンジン31側に供給される冷却水38
は、該ラジエータホース37の絞り部37Aで流量が制
限され、その一部が循環配管47を介して吸熱配管46
側に流れる。これにより、冷却水38は、該吸熱配管4
6を介して制御ユニット39内の熱を奪って該制御ユニ
ット39内に設けられた各電子部品42を冷却する。
【0054】そして、制御ユニット39内の熱を奪って
温度上昇した冷却水38は、循環配管48を介して再度
ラジエータホース37内に流入し、エンジン31のウォ
ータジャケット、ラジエータホース36、ラジエータ3
3の順に流れ、該ラジエータ33で冷却ファン35によ
る冷却風中に熱を放熱して冷まされる。そして、冷まさ
れた冷却水38は、再度ラジエータホース37、循環配
管47を介して吸熱配管46側に供給され制御ユニット
39を冷却する。
温度上昇した冷却水38は、循環配管48を介して再度
ラジエータホース37内に流入し、エンジン31のウォ
ータジャケット、ラジエータホース36、ラジエータ3
3の順に流れ、該ラジエータ33で冷却ファン35によ
る冷却風中に熱を放熱して冷まされる。そして、冷まさ
れた冷却水38は、再度ラジエータホース37、循環配
管47を介して吸熱配管46側に供給され制御ユニット
39を冷却する。
【0055】従って、冷却装置45は、ラジエータホー
ス37に循環配管47,48を介して吸熱配管46を接
続することにより、エンジン31を冷却するためのラジ
エータ33、ラジエータホース36,37および冷却水
38を利用して循環流路49を形成し、該循環流路49
内で冷却水38を循環させるようにしている。これによ
り、制御ユニット39内の熱を該冷却水38を介してラ
ジエータ33で冷却風中に放熱することができ、該制御
ユニット39を常時冷却することができる。
ス37に循環配管47,48を介して吸熱配管46を接
続することにより、エンジン31を冷却するためのラジ
エータ33、ラジエータホース36,37および冷却水
38を利用して循環流路49を形成し、該循環流路49
内で冷却水38を循環させるようにしている。これによ
り、制御ユニット39内の熱を該冷却水38を介してラ
ジエータ33で冷却風中に放熱することができ、該制御
ユニット39を常時冷却することができる。
【0056】ここで、エンジンルーム32内は最高12
O℃位まで温度上昇するが、水冷式エンジンでは冷却水
38をラジエータ33で冷しており、冷却水38は最高
でも105℃にしかならないことが知られている。これ
により、エンジンルーム32内が120℃になった場合
でも、制御ユニット39内を105℃に保つことがで
き、15℃の温度差によって各電子部品42を十分に冷
却することができる。
O℃位まで温度上昇するが、水冷式エンジンでは冷却水
38をラジエータ33で冷しており、冷却水38は最高
でも105℃にしかならないことが知られている。これ
により、エンジンルーム32内が120℃になった場合
でも、制御ユニット39内を105℃に保つことがで
き、15℃の温度差によって各電子部品42を十分に冷
却することができる。
【0057】かくして、本実施例によれば、ラジエータ
33からの冷却水38を吸熱配管46内で流通させるこ
とにより、制御ユニット39内に設けられた各電子部品
42を常時冷却することができるから、該制御ユニット
39を高温状態となるエンジンルーム32内に配設する
ことができる。これにより、制御ユニット39と各セン
サや燃料噴射弁、点火プラグ等とを接続するハーネスを
可及的に短くすることができるから、経時劣化等によっ
てハーネスが電圧降下を生じるのを防止して、エンジン
制御を長期間に亘って正確に行なうことができ、信頼性
を大幅に向上することができる。
33からの冷却水38を吸熱配管46内で流通させるこ
とにより、制御ユニット39内に設けられた各電子部品
42を常時冷却することができるから、該制御ユニット
39を高温状態となるエンジンルーム32内に配設する
ことができる。これにより、制御ユニット39と各セン
サや燃料噴射弁、点火プラグ等とを接続するハーネスを
可及的に短くすることができるから、経時劣化等によっ
てハーネスが電圧降下を生じるのを防止して、エンジン
制御を長期間に亘って正確に行なうことができ、信頼性
を大幅に向上することができる。
【0058】また、本実施例では、放熱部としてエンジ
ン31のラジエータ33を利用し、ラジエータホース3
7にバイパスするように吸熱配管46を設けているか
ら、専用の放熱部を必要とせず、循環配管47,48の
取回し作業を最小限に抑えることができ、かつラジエー
タを備えた様々な車種の自動車に広く対応することがで
きる。
ン31のラジエータ33を利用し、ラジエータホース3
7にバイパスするように吸熱配管46を設けているか
ら、専用の放熱部を必要とせず、循環配管47,48の
取回し作業を最小限に抑えることができ、かつラジエー
タを備えた様々な車種の自動車に広く対応することがで
きる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、冷却装置を制御ユニットのケース内に設けられた
吸熱部と、ケース外部で車両によって冷却作用可能な位
置に設けられた放熱部と、前記吸熱部と該放熱部とを接
続して循環流路を形成する循環配管と、循環流路内に封
入された冷媒とから構成しているから、制御ユニットの
ケース内の熱を吸熱部を介して冷媒で吸収し、熱を吸収
して温度上昇した冷媒を循環配管を介して放熱部側に流
通させて該放熱部内で車両による冷却作用で冷ました
後、循環配管を介して再度吸熱部側に供給することによ
り、制御ユニットの熱を、吸熱部、放熱部および循環配
管内の循環流路を循環流通する冷媒によって順次放熱す
ることができ、該制御ユニットを冷却することができ
る。従って、制御ユニットを高温となるエンジンルーム
内に配設することができるから、例えば該制御ユニット
と各種センサおよび燃料噴射弁、点火プラグ等を接続す
るハーネスを短くすることができ、経時劣化によるハー
ネスの電圧降下を防止して、エンジン制御を長期間に亘
って正確に行なうことができ、信頼性を向上することが
できる。しかも、このことから温度による制御ユニット
の配設位置の制約を受けないから、該制御ユニットを適
宜の場所に配設することができ、ハーネスの引回しをな
くし、設計の自由度を高めることができる。
れば、冷却装置を制御ユニットのケース内に設けられた
吸熱部と、ケース外部で車両によって冷却作用可能な位
置に設けられた放熱部と、前記吸熱部と該放熱部とを接
続して循環流路を形成する循環配管と、循環流路内に封
入された冷媒とから構成しているから、制御ユニットの
ケース内の熱を吸熱部を介して冷媒で吸収し、熱を吸収
して温度上昇した冷媒を循環配管を介して放熱部側に流
通させて該放熱部内で車両による冷却作用で冷ました
後、循環配管を介して再度吸熱部側に供給することによ
り、制御ユニットの熱を、吸熱部、放熱部および循環配
管内の循環流路を循環流通する冷媒によって順次放熱す
ることができ、該制御ユニットを冷却することができ
る。従って、制御ユニットを高温となるエンジンルーム
内に配設することができるから、例えば該制御ユニット
と各種センサおよび燃料噴射弁、点火プラグ等を接続す
るハーネスを短くすることができ、経時劣化によるハー
ネスの電圧降下を防止して、エンジン制御を長期間に亘
って正確に行なうことができ、信頼性を向上することが
できる。しかも、このことから温度による制御ユニット
の配設位置の制約を受けないから、該制御ユニットを適
宜の場所に配設することができ、ハーネスの引回しをな
くし、設計の自由度を高めることができる。
【0060】また、請求項2の発明によれば、制御ユニ
ットをエンジンルーム内に設けた場合でも、該制御ユニ
ットを常に冷却してケース内の電子部品をエンジンの発
熱から保護することができる。しかも、制御ユニットを
エンジンの至近距離に配設することができるから、ハー
ネスの引回しをなくし、該ハーネスを可及的に短くする
ことができる。
ットをエンジンルーム内に設けた場合でも、該制御ユニ
ットを常に冷却してケース内の電子部品をエンジンの発
熱から保護することができる。しかも、制御ユニットを
エンジンの至近距離に配設することができるから、ハー
ネスの引回しをなくし、該ハーネスを可及的に短くする
ことができる。
【0061】さらに、請求項3の発明によれば、循環流
路の途中に冷媒を強制循環する循環ポンプを設けている
から、冷媒を循環流路内で強制的に循環することがで
き、熱交換の頻度を増して制御ユニットの冷却効率が向
上することができる。
路の途中に冷媒を強制循環する循環ポンプを設けている
から、冷媒を循環流路内で強制的に循環することがで
き、熱交換の頻度を増して制御ユニットの冷却効率が向
上することができる。
【0062】また、請求項4の発明によれば、走行時に
発生する冷却風を放熱部に供給することができるから、
該放熱部内を流通する冷媒の熱をこの冷却風中に放熱す
ることができ、より放熱効果を高めることができる。
発生する冷却風を放熱部に供給することができるから、
該放熱部内を流通する冷媒の熱をこの冷却風中に放熱す
ることができ、より放熱効果を高めることができる。
【0063】また、請求項5の発明によれば、放熱部と
してエンジン冷却用の冷却水の熱を放熱するラジエータ
を用い、循環配管によって該ラジエータ、エンジン間を
接続するラジエータホースと吸熱部との間を接続するこ
とにより、エンジンを冷却するための冷却水で制御ユニ
ットを冷却することができ、既存のラジエータを利用す
ることで設計変更を最小限に抑えることができる。
してエンジン冷却用の冷却水の熱を放熱するラジエータ
を用い、循環配管によって該ラジエータ、エンジン間を
接続するラジエータホースと吸熱部との間を接続するこ
とにより、エンジンを冷却するための冷却水で制御ユニ
ットを冷却することができ、既存のラジエータを利用す
ることで設計変更を最小限に抑えることができる。
【図1】第1の実施例による制御ユニットの冷却装置が
搭載された自動車の要部を示す平面図である。
搭載された自動車の要部を示す平面図である。
【図2】図1中の制御ユニットの冷却装置を一部破断し
た状態で示す外観図である。
た状態で示す外観図である。
【図3】第2の実施例による制御ユニットの冷却装置を
一部破断した状態で示す外観図である。
一部破断した状態で示す外観図である。
【図4】第3の実施例による制御ユニットの冷却装置を
エンジン、ラジエータ等と共に示す平面図である。
エンジン、ラジエータ等と共に示す平面図である。
【図5】図4中のラジエータホース、冷却装置、制御ユ
ニットの横断面図である。
ニットの横断面図である。
1 自動車(車両) 2,32 エンジンルーム 3,31 エンジン 4,39 制御ユニット 5,40 ケース 8,42 電子部品 11,21,45 冷却装置 12,46 吸熱配管(吸熱部) 13 放熱コイル(放熱部) 15,16,47,48 循環配管 17,49 循環流路 18 冷媒 22 循環ポンプ 33 ラジエータ(放熱部) 36,37 ラジエータホース 38 冷却水(冷媒)
Claims (5)
- 【請求項1】 車両内に搭載される制御ユニットを有
し、該制御ユニットの内部に電子部品を収容してなる車
両用制御ユニットの冷却装置において、前記制御ユニッ
トのケース内に設けられた吸熱部と、前記制御ユニット
のケース外部で、前記車両によって冷却作用可能な位置
に設けられた放熱部と、前記吸熱部と該放熱部とを接続
して循環流路を形成する循環配管と、前記吸熱部、放熱
部および該循環配管に亘って形成された循環流路内に封
入された冷媒とから構成したことを特徴とする車両用制
御ユニットの冷却装置。 - 【請求項2】 前記制御ユニットはエンジンルーム内に
配設してなる請求項1に記載の車両用制御ユニットの冷
却装置。 - 【請求項3】 前記吸熱部、放熱部および循環配管に亘
って設けられた循環流路の途中には、冷媒を強制循環す
る循環ポンプを設けてなる請求項1または2に記載の車
両用制御ユニット冷却装置。 - 【請求項4】 前記放熱部は、前記車両の走行時に冷却
風を受ける位置に設けてなる請求項1、2または3に記
載の車両用制御ユニットの冷却装置。 - 【請求項5】 前記放熱部をエンジン冷却用の冷却水の
熱を放熱するラジエータとし、前記循環配管は該ラジエ
ータ、エンジン間を接続するラジエータホースと前記吸
熱部との間を接続する構成としてなる請求項1、2また
は3に記載の車両用制御ユニットの冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33595694A JPH08177486A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 車両用制御ユニットの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33595694A JPH08177486A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 車両用制御ユニットの冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177486A true JPH08177486A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18294218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33595694A Pending JPH08177486A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 車両用制御ユニットの冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08177486A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010521617A (ja) * | 2007-03-20 | 2010-06-24 | コンティ テミック マイクロエレクトロニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 自動車の機関室又は伝動装置において使用するための制御器具及びこのような制御器具用の冷却装置 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP33595694A patent/JPH08177486A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010521617A (ja) * | 2007-03-20 | 2010-06-24 | コンティ テミック マイクロエレクトロニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 自動車の機関室又は伝動装置において使用するための制御器具及びこのような制御器具用の冷却装置 |
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