JPH0817742B2 - 電気ポットの沸騰制御方法 - Google Patents

電気ポットの沸騰制御方法

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JPH0817742B2
JPH0817742B2 JP40362390A JP40362390A JPH0817742B2 JP H0817742 B2 JPH0817742 B2 JP H0817742B2 JP 40362390 A JP40362390 A JP 40362390A JP 40362390 A JP40362390 A JP 40362390A JP H0817742 B2 JPH0817742 B2 JP H0817742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気ポットの沸騰制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気ポットの沸騰制御は、原理的
には、水が沸騰すると水温の上昇が平衡状態に達する現
象を利用して、沸騰検出装置により水温の上昇率を定期
的に検出し、その値が一定の値以下になったときに沸騰
完了と判断し、加熱装置への通電を停止するようにして
いた。
【0003】ところが、現実の機器では、温度検出装置
が設置されている部分の水温が対流によってふらつくこ
とに起因して、当該温度検出装置による検出温度に変動
が生じる。また、電気ポットの容量や湯沸かし水量の条
件によって温度上昇速度が異なることから、一定の温度
上昇率で沸騰を判断すると、小容量又は少量湯沸かしの
場合は沸騰が遅く検出されて「遅切れ」となり、大容量
又は多量湯沸かしの場合は沸騰が早く検出されて「早切
れ」となるという現象が生じる。
【0004】このため、従来、図15に示すように、湯
沸かしの初期又は途中で一定時間の温度上昇率Aを測定
しておき、この温度上昇率Aと沸騰時の温度上昇率Bと
の比が一定値以下になったら沸騰完了とみなす等の配慮
をしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、湯沸か
しの初期又は途中の検出温度は、その間に水を追加され
たり、電源電圧の変動によって加熱装置の消費電力が変
動したりすることから、その沸騰検出精度はあまり良く
なかった。
【0006】また、特に湯沸かし時の消費電力が、標準
とそれより高いハイパワーの2種類を選択可能な電気ポ
ットでは、湯沸かし途中にそのパワーが切り換えられれ
ば、初期又は途中で検出した温度に基づく温度上昇率は
全く意味のない値になってしまい、正確な沸騰検出がな
されなくなるという問題があった。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、湯沸かし途中の温度又は電力の変動、あるいは
パワーの切換え等に無関係に沸騰を検出して、精度よく
加熱装置を制御することができる電気ポットの沸騰制御
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、容器内に蓄えられた液体を加熱装置によ
って加熱し、温度検出装置が沸騰状態を検出すると加熱
装置による湯沸かしを停止するようにした電気ポットの
沸騰制御方法において、沸点近傍の所定温度より単位時
間毎に検出した検出温度の当該所定温度からの差を一定
時間積算して得られる沸騰度と、一定時間後の沸騰度の
増加を算出して得られる沸騰速度とを入力とし、現在の
沸騰の完了の度合いを示す沸騰完了度を出力とするとと
もに、各々の入出力概念の各段階のファジィ集合に対応
するメンバーシップ関数を設定し、それらの間のファジ
ィルールに従って前記2つの入力から出力をファジィ推
論し、出力される沸騰完了度を単位時間毎に逐次加算
し、その値が所定値になった時点で沸騰完了と判断して
加熱装置を制御するものである。
【0009】前記加熱装置としては、標準電力で湯沸か
しを行う標準加熱ヒータと、該標準加熱ヒータと共に通
電されて高電力を供給するハイパワー加熱ヒータと、標
準加熱ヒータ及びハイパワー加熱ヒータと同時に、ある
いは単独に通電される保温ヒータとを有し、使用者の希
望によって標準かハイパワーかの選択が可能なものとす
ることができる。
【0010】また、前記沸騰完了度の加算時に定数を減
算するようにしてもよい。
【0011】さらに、入力のメンバーシップ関数の形を
決定する定数を、マイクロコンピュータのAD変換器に
可変電圧を入力することによって変更可能とすることも
できる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明に係る方法を適用する電気ポ
ットを示し、1は外装本体、2は蓋体、3は内容器、4
は揚水管、5,6は内容器3の底外面に配設されたそれ
ぞれ湯沸かしヒータ,保温ヒータ、7は内容器3の外周
側面に配設されたバンドヒータであり、8は内容器3の
中の水温を検出するサーミスタ等からなる温度検出装
置、9はパワー切換スイッチ、10は再沸騰スイッチで
ある。また、11は制御装置を構成するマイクロコンピ
ュータ、12はメンバーシップ関数調整回路で、後述す
るファジィ推論ルーチンにおけるメンバーシップ関数の
形を決定する定数P,Qを可変とするために、固定抵抗
13a,13bと可変抵抗14a,14bとの間の分電
圧をマイクロコンピュータ11のAD変換器に入力する
回路である。
【0013】マイクロコンピュータ11は、温度検出装
置8で検出される水温検出信号と、パワー切換スイッチ
9からの選択信号と、再沸騰スイッチ10からのオン信
号とに基づき、内蔵されたプログラムに従って、湯沸か
しヒータ5,保温ヒータ6及びバンドヒータ7を制御
し、図2に示すように、各種モードを実行するようにな
っている。
【0014】水量判別モードは内容器3内の水量を判別
するモードであり、ハイパワー湯沸かしモードは湯沸か
しヒータ5とバンドヒータ7によるハイパワーで湯沸か
しを行うモードであり、標準湯沸かしモードは湯沸かし
ヒータ5のみにより湯沸かしを行うモードであり、保温
モードは保温ヒータ6による熱湯の保温を行うモードで
ある。
【0015】電源投入時に水温が低い時には水量判別モ
ードになり、高い時には保温モードになる。水量判別モ
ードを終了すると、パワー切換スイッチ9により選択さ
れたハイパワー湯沸かしモード又は標準湯沸かしモード
に遷移する。ハイパワー湯沸かしモードと標準湯沸かし
モードとはパワー切換スイッチ9により相互に遷移可能
であり、また、このいずれのモードでも水温が沸点近傍
の所定温度(94℃)になれば沸騰検出モードに遷移す
る。沸騰検出モードで沸騰が検出されれば保温モードに
遷移し、また冷水が加えられて水温が低下した場合には
ハイパワー湯沸かしモードか標準湯沸かしモードのいず
れか選択されたモードに遷移する。保温モードで再沸騰
スイッチ10がオンされれば沸騰検出モードに遷移し、
冷水が加えられれば水量判別モードに遷移する。
【0016】前記沸騰検出モードでは、図3のフローチ
ャートに示すように、ステップS101で温度検出装置
8からの検出温度T(i)を1秒毎にAD値で取り込
み、ステップS102でこの各検出温度T(i)の所定
温度T0(94℃)からの差ΔT(i)を求める。そし
て、このΔT(i)をステップS103で、図5に示す
ように、5秒毎に10秒間積算して沸騰度B(j)を求
め、さらにステップS104でこの沸騰度B(j)と従
前の沸騰度B(j−2)との差を算出して10秒後の沸
騰度の増加である沸騰速度V(j)を求める。ステップ
S105では沸騰度B(j)と沸騰速度V(j)を入力
として、後述するファジィ推論を行い、現在の沸騰の完
了の度合いを示す沸騰完了度E(j)を出力する。そし
て、ステップS106でこの沸騰完了度E(j)から定
数α(0〜1の間の所定の値)を減算し、ステップS1
07でこの沸騰完了度E(j)を従前の沸騰完了度E
(j−1)に加算してF値を求める。ステップS108
ではこのF値が正であるか否かを判定し、正であれば保
温モードに遷移し、零又は負であればステップS101
に戻って以上のステップを繰り返す。
【0017】前記ステップS105におけるファジィ推
論ルーチンでは、予め図6から図8に示すように、沸騰
度,沸騰速度及び沸騰完了度の各々の段階のファジィ集
合に対応するメンバーシップ関数が定義されている。
【0018】すなわち、沸騰度は「小」,「中」,
「大」の3段階に分類され、沸騰度「小」(図6中Sで
示す。)は沸騰度B(j)が16進数で00Hのときに
最大の40Hで、Pのときに0となるように直線的に減
少する関数であり、沸騰度「中」(図6中Mで示す。)
は沸騰度B(j)が00Hと6EHのときに0で、中間
のPのときに最大の40Hとなる三角形状の関数であ
り、また沸騰度「大」(図6中Lで示す。)は沸騰度B
(j)がPのときに0で、6EHのときに最大の40H
となるように直線的に増加する関数である。同様に、沸
騰速度も「小」,「中」,「大」の3段階に分類され、
それぞれ図7中S,M,Lで示すように定義される。な
お、このメンバーシップ関数の形を決定する定数P,Q
の値は、前記メンバーシップ関数調整回路12の可変抵
抗14a,14bを操作して、マイクロコンピュータ1
1のAD変換器への分電圧を変更することにより、任意
に設定される。
【0019】また、沸騰完了度は、「かなり小」,
「小」,「やや小」,「中」,「やや大」,「大」,
「かなり大」の7段階に分類され、それぞれ図8中S
S,SL,MS,MM,ML,LS,LLで示すよう
に、隣接するもの同志互いに重複した三角形状の関数で
定義されている。この沸騰完了度は現在の沸騰が完了し
ているかどうかを示す値で、沸騰が進んでいなければ負
の値、沸騰が進んでくるに従って正の値をとる。なお、
rは基準点(図8中左端のE(j)が−8の点)からの
距離を示す。
【0020】前記各メンバーシップ関数の間には、表1
に示すファジィルールが定められている。例えば、ファ
ジィルール1では、沸騰度がSで、沸騰速度がSなら
ば、沸騰完了度はSSであるとする。
【0021】以上のように定義されたメンバーシップ関
数及びファジィルールの下で、ファジィ推論ルーチンで
は、図4に示すように、ステップS201でメンバーシ
ップ関数調整回路12からの分電圧のAD値に基づきP
値を設定する。そして、ステップS202〜S204で
前記メンバーシップ関数より、沸騰度B(j)の入力値
に対する沸騰度「小」,沸騰度「中」,沸騰度「大」の
各々の度合いBS,BM,BLを求める。同様にステッ
プS205でQ値を設定し、ステップS206〜S20
8で沸騰速度V(j)の入力値に対する沸騰速度
「小」,沸騰速度「中」,沸騰速度「大」の各々の度合
いVS,VM,VLを求める。
【0022】 表1 ファジィルール 沸騰度 沸騰速度 沸騰完了度 1 S S SS 2 S M MS 3 S L MM 4 M S SL 5 M M MM 6 M L ML 7 L S MM 8 L M LS 9 L L LL
【0023】次に、ステップS209で、各ファジィル
ール毎に、沸騰度と沸騰速度の度合いのいずれか小さい
方の値をとってこれをD(j)とし、このD(j)の値
で対応する沸騰完了度のメンバーシップ関数を頭切りし
てファジィ出力とし、その面積Sを求める。そして、ス
テップS210で、この頭切りしたSSからLLまでの
沸騰完了度のメンバーシップ関数の面積和の基準点から
の重心位置Gを求め、ステップS211でこの重心位置
に対応する沸騰完了度E(j)のデファジィ化された出
力値を求める。
【0024】以上の構成からなる電気ポットでは、パワ
ー切換スイッチ9により選択されたパワーに対応するハ
イパワー湯沸かしモード又は標準湯沸かしモードのいず
れかで湯沸かしが行われ、温度検出装置8による検出温
度が沸点近くの所定温度T0(94℃)に達すると沸点
検出モードに遷移し、ここでファジィ推論により沸騰の
検出が行われる。従って、この所定温度T0になるまで
の間に、使用者によりパワーの切換えや冷水の追加等が
行われたとしても、これらに起因する途中の温度上昇率
の変化とは無関係に、沸騰の検出が行われるので、検出
精度が良い。
【0025】ファジィ推論による沸点検出は、まず温度
検出装置8からの検出温度が1秒毎に取り込まれ(ステ
ップS101)、これに基づいて沸騰度B(j)と沸騰
速度V(j)が演算される(ステップS103,S10
4)。沸騰速度B(j)は検出温度を10秒間積算した
ものであるから、巨視的な沸騰状態を示し、対流等の影
響による瞬間的な温度の変動に左右されない。また、沸
騰速度V(j)は現在の沸騰度の10秒前の沸騰度V
(j)からの増加分であり、沸騰状態が上昇する速度を
示す。
【0026】いま、沸騰度B(j)及び沸騰速度V
(j)の入力値が、図9,図10に示すように、それぞ
れB1,V1(Qと同じ)であったとすると、沸騰度
「小」のメンバーシップ関数Sと沸騰度「中」のメンバ
ーシップ関数MよりそれぞれBS,BMが得られ、沸騰
速度「中」のメンバーシップ関数よりVMが得られる。
従って、まずファジィルール2よりBSとVMのうち小
さい方、すなわちBSで図11に示すように沸騰完了度
「やや小」のメンバーシップ関数MSが頭切りされ、台
形のファジィ出力が得られる。次に、ファジィルール5
よりBMとVMのうち小さい方、すなわちBMで沸騰完
了度「中」のメンバーシップ関数MMが頭切りされ、同
様に台形のファジィ出力が得られる。そして、これらの
台形のファジィ出力の面積和の重心Gの位置するE
(j)の値が演算されることにより、デファジィ化され
た出力値として−1が得られる。
【0027】また、さらに沸騰状態が進んで、沸騰度B
(j)及び沸騰速度V(j)の入力値が図12,図13
に示すように、それぞれB2,V2になったとすると、沸
騰度「中」及び沸騰度「大」のメンバーシップ関数M,
LよりBM,BLが得られ、沸騰速度「小」及び沸騰速
度「中」のメンバーシップ関数S,MよりVS,VMが
得られる。従って、この場合にはファジィルール4,
5,7,8が適用され、沸騰完了度「小」,「中」,
「大」の各々のメンバーシップ関数SL,MM,LSが
BM,BLで頭切りされることにより、台形のファジィ
出力が得られ、さらにデファジィ化された出力値として
0が得られる。
【0028】このようにデファジィ化された出力値E
(j)は、続いて定数αだけ減算されて(ステップS1
06)、従前の出力値E(j−1)に加算され、F値が
求められる。このF値は、前述のように、沸騰完了度E
(j)が沸騰が進むにつれて負から正の値をとるため、
沸騰初期には負の値が蓄積し、沸騰がさらに進むにつれ
て零に近付いてゆく。従って、このF値が正になったと
きに沸騰完了と判断され、保温モードに遷移する。
【0029】なお、水量が少ないときには、温度検出装
置8が所定温度(94℃)を検出してファジィ推論を開
始して、沸騰完了度E(j)の逐次加算サイクル(ステ
ップS101〜S108)を1回終了した時点でF値が
正になっていて、図15に示すように、既に沸騰完了し
ているといった状態が生じることもある。
【0030】沸騰完了度E(j)より定数αだけ減算す
るのは、意図的に沸騰が遅れているようにみなして沸騰
状態を継続させることにより、水中のカルキを放出する
ためである。水量が多いときには、図15に示すように
推論開始から沸騰検出までの時間t2が中量以下のその
時間t1より大となり、沸騰完了度E(j)の逐次加算
サイクル(ステップS101〜S108)の繰り返しが
多くなるので、必然的に定数αの減算回数が多くなり、
沸騰の検出がより遅らされる結果、カルキが十分に放出
される。
【0031】なお、前述のように、メンバーシップ関数
を決定するP値,Q値は、メンバーシップ関数調整回路
12によって変更可能であるので、容量や加熱手段の異
なる他の機種の電気ポットにも迅速に対応することがで
きる。
【0032】前記実施例では、入力概念である沸騰度及
び沸騰速度の段階を「小」,「中」,「大」の3段階設
けたが、これに限るものではなく、例えば「小」と
「中」又は「小」と「大」等のように2段階としてもよ
い。この場合、その段階に応じて各々のメンバーシップ
関数及びファジィルールを定める必要がある。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜4に係る発明によれば、沸点近傍の所定温度よりフ
ァジィ推論によって沸騰を検出するため、当該所定温度
の達するまでの途中の温度上昇率のいかんにかかわら
ず、正確な検出が行える。また、検出温度の所定温度か
らの差を一定時間積算して得られる沸騰度をファジィ推
論の一つの入力値とするため、瞬時の水温の変動にかか
わらず、精度のよい検出が行える。
【0034】特に、請求項2に係る発明によれば、標準
とハイパワーの切換えが加熱途中に行われて温度上昇率
が変化したとしても、これに無関係に正確な沸騰検出が
行える。
【0035】また、請求項3に係る発明によれば、沸騰
完了度が定数αだけ減算されて沸騰が遅れているように
みなされ、しかもその減算が沸騰完了と判断されるまで
蓄積されてゆくので、水量が多いほど沸騰状態が継続さ
れ、カルキが十分に放出される。
【0036】さらに、請求項4に係る発明によれば、フ
ァジィ推論部におけるメンバーシップ関数が変更可能で
あるので、同一機種は勿論機種の異なる電気ポットでも
そのメンバーシップ関数を外部から調整することによ
り、沸騰検出精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る方法を適用する電気ポットの構
成図である。
【図2】 電気ポットのモード遷移図である。
【図3】 沸騰検出モードのフローチャートである。
【図4】 ファジィ推論ルーチンのフローチャートであ
る。
【図5】 沸騰度の説明図である。
【図6】 沸騰度のメンバーシップ関数の説明図であ
る。
【図7】 沸騰速度のメンバーシップ関数の説明図であ
る。
【図8】 沸騰完了度のメンバーシップ関数の説明図で
ある。
【図9】 沸騰初期の沸騰度の具体的な入力値に対する
メンバーシップ関数の値を示す説明図である。
【図10】 沸騰初期の沸騰速度の具体的な入力値に対
するメンバーシップ関数の値を示す説明図である。
【図11】 図9,図10の具体的な入力値に対するフ
ァジィ出力を示す説明図である。
【図12】 沸騰後期の沸騰度の具体的な入力値に対す
るメンバーシップ関数の値を示す説明図である。
【図13】 沸騰後期の沸騰速度の具体的な入力値に対
するメンバーシップ関数の値を示す説明図である。
【図14】 図12,図13の具体的な入力値に対する
ファジィ出力を示す説明図である。
【図15】 推論開始と沸騰検出時点を示すための水温
と検出温度の変化曲線である。
【符号の説明】
3…内容器、5…湯沸かしヒータ(標準加熱ヒータ)、
6…保温ヒータ、7…バンドヒータ(ハイパワー加熱ヒ
ータ)、8…温度検出装置、9…パワー切換スイッチ、
11…マイクロコンピュータ、12…メンバーシップ関
数調整回路、B(j)…沸騰度、V(j)…沸騰速度、
E(j)…沸騰完了度。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に蓄えられた液体を加熱装置によ
    って加熱し、温度検出装置が沸騰状態を検出すると加熱
    装置による湯沸かしを停止するようにした電気ポットの
    沸騰制御方法において、沸点近傍の所定温度より単位時
    間毎に検出した検出温度の当該所定温度からの差を一定
    時間積算して得られる沸騰度と、一定時間後の沸騰度の
    増加を算出して得られる沸騰速度とを入力とし、現在の
    沸騰の完了の度合いを示す沸騰完了度を出力とするとと
    もに、各々の入出力概念の各段階のファジィ集合に対応
    するメンバーシップ関数を設定し、それらの間のファジ
    ィルールに従って前記2つの入力から出力をファジィ推
    論し、出力される沸騰完了度を単位時間毎に逐次加算
    し、その値が所定値になった時点で沸騰完了と判断して
    加熱装置を制御することを特徴とする電気ポットの制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱装置が、標準電力で湯沸かしを
    行う標準加熱ヒータと、該標準加熱ヒータと共に通電さ
    れて高電力を供給するハイパワー加熱ヒータと、標準加
    熱ヒータ及びハイパワー加熱ヒータと同時に、あるいは
    単独に通電される保温ヒータとを有し、使用者の希望に
    よって標準かハイパワーかの選択が可能であることを特
    徴とする請求項1に記載の電気ポットの沸騰制御方法。
  3. 【請求項3】 前記沸騰完了度の加算時に定数を減算す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気
    ポットの沸騰制御方法。
  4. 【請求項4】 入力のメンバーシップ関数の形を決定す
    る定数が、マイクロコンピュータのAD変換器に可変電
    圧を入力することによって変更可能であることを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の電気ポットの沸
    騰制御方法。
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