JPH08176556A - 改良された炭化水素接触分解方法 - Google Patents

改良された炭化水素接触分解方法

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JPH08176556A
JPH08176556A JP7250803A JP25080395A JPH08176556A JP H08176556 A JPH08176556 A JP H08176556A JP 7250803 A JP7250803 A JP 7250803A JP 25080395 A JP25080395 A JP 25080395A JP H08176556 A JPH08176556 A JP H08176556A
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hydrocarbon
catalyst
gas
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wet gas
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JP7250803A
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Raghu K Menon
ラグー・ケイ・メノン
Ramakrishnan Ramachandran
ラマクリシュナン・ラマチャンドラン
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BOC Group Inc
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Publication date
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    • C10G11/00Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils
    • C10G11/14Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils with preheated moving solid catalysts
    • C10G11/18Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils with preheated moving solid catalysts according to the "fluidised-bed" technique
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良された炭化水素接触分解方法を提供する
こと。 【解決手段】 分解触媒再生器への空気供給流を触媒再
生器からの酸素と二酸化窒素とによって置換し、主分留
器オーバーヘッド受け器を出る湿性ガス流からそれが湿
性ガス圧縮機に入る前にメタンと水素とを除去すること
によって、炭化水素流動接触分解(FCC)プラントの
進行を容易にする。排気ガスから窒素を除去し、同じ圧
力スウィング吸着(PSA)プラントにおける湿性ガス
からメタンと水素とを除去する。空気置換中に、排気ガ
スはPSAプラントにおいて処理され、この排気ガスか
ら所望の量の窒素が除去されたときに、PSAプラント
への排気ガス供給量を停止し、PSAプラントへの湿性
ガス流を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炭化水素の流動接触
分解に関し、さらに詳しくは流動接触分解プロセスにお
ける炭化水素供給物の処理量を高める方法に関する。
【0002】
【従来の技術】精油所の分解処理は石油の重質部分を多
量のより貴重な軽質炭化水素生成物に改質するために役
立つ。分解処理は接触的に又は熱的に実施され、特定の
方法は処理される石油供給原料に依存する。ジレードコ
ークス器(delayed coker)とフレキシコークス器(flexic
oker)とを含む、古い熱分解方法は重質石油画分を処理
するために用いられ、最も重要な石油精製方法の1つに
発展した、新しい接触分解方法は例えば真空ガス油のよ
うな軽質石油画分を分解するために用いられる。現在用
いられている主要な接触分解方法は流動接触分解(FC
C)方法である。
【0003】FCC方法では、炭化水素供給原料と水蒸
気との混合物を上昇管と呼ばれる、炭化水素反応器の区
分に注入し、そこでこの混合物を高温の再生触媒と接触
させる。上昇管−反応器における操作温度は典型的に約
450〜約575℃の範囲内である。分解反応が直ちに
開始し、一連の低沸点炭化水素を生成する。触媒と分解
された炭化水素蒸気とは上昇管を上昇して、触媒−蒸気
分離区分に入る。炭化水素縮合反応も上昇管中で生じ、
その結果コークスが生成され、触媒の活性部位に堆積す
る。これは触媒の活性と選択性とを実質的に低下させ
る。
【0004】分解した炭化水素蒸気とコークス堆積触媒
とを反応器の分離区分で分離する。分離した触媒は重力
によって装置のストリッピング区分中に滴下し、そこで
触媒に同伴した炭化水素はストリッピング水蒸気によっ
て触媒から分離する。触媒を含まない炭化水素蒸気は反
応器装置を分解生成物移動ラインから出て、分留のため
に主カラムに運ばれる。
【0005】分解炭化水素は主カラムに入り、そこで1
つ以上の液体流とオーバーヘッド蒸気流とに分離する。
軽質ガソリンとC4以下炭化水素と、水素と、あるいは
軽い不活性ガス(例えば、窒素)とから成るオーバーヘ
ッド蒸気流は冷却されて、オーバーヘッドアキュムレー
タ容器中に放出され、そこでフラッシュ分離を受けて、
2種類の炭化水素流:実質的にC4以下炭化水素と水素
とから成る蒸気流と、一般的には不安定ガソリン(unst
abilized gasoline)と呼ばれる、C5以上炭化水素から
成る液体流とを生じる。
【0006】一般的には湿性ガスと呼ばれるオーバーヘ
ッドアキュムレータ蒸気流は次に、下流の分留工程のた
めに圧縮される。この圧縮は2段階圧縮と段階間の凝縮
及び追加の不安定ガソリンの除去とを含む圧縮機列にお
いて実施される。この圧縮流は高圧受け器に送られ、こ
こからガス流と液体流とに分離される。高圧ガスと呼ば
れる、主として,C2炭化水素と水素とから成るガス流
は、この流れの種々な成分を回収するために、一連の吸
収器と蒸留カラムとに送られる。高圧受け器からの液体
流も同様に、成分の回収のために、下流処理工程を受け
させる。
【0007】分解反応器の分離区分からのストリッピン
グされた触媒は触媒再生器に流入する。この再生器に空
気の制御された量を吹き込んで、再生器中で流動状態に
維持される触媒上のコークスを燃焼させることによって
触媒を再生させる。このコークス燃焼反応は非常に発熱
性であり;したがって、触媒は非常に高温になり、例え
ば、再生後の触媒の温度は一般に約560〜約800℃
の範囲内である。再生済み触媒は再生済み触媒用直立管
を通って再生器から搬出されて、反応器上昇管に導入さ
れ、それによって触媒サイクルが完成する。
【0008】上昇管への触媒流動速度は再生済み触媒用
直立管内のスライド弁によって典型的に制御される。こ
の弁を通る触媒の定常な流れは、この弁を横切る定常な
残圧低下を維持することによって、維持される。この目
的のために、再生器圧力を反応器容器(reactor vessel)
圧力よりも高い圧力に維持することが重要である。した
がって、触媒再生器中の最低圧力は分解反応器中の圧力
によって決定することができる。
【0009】精製炭化水素生成物の需要は、精油所FC
C系における処理量又は転化量を最大にする誘引を高め
ている。高いFCC処理量又は転化率における操作は湿
性ガス生産量を高め、これが次に高価な軽質炭化水素の
生産を高める。FCC炭化水素処理量又は転化率を高め
る可能性は、(i)湿性ガス圧縮容量;(ii)再生器コ
ークス燃焼容量;及び(iii)系の重要な要素を横切る
必要な圧力低下を維持することによって触媒を循環させ
る能力;の1つ以上によって非常にしばしば制限され
る。
【0010】湿性ガス圧縮機処理量は、オーバーヘッド
アキュムレータ圧力の上昇によって得ることができる高
い圧縮機入口吸引圧力によって高めることができる。例
えば、1 psiのオーバーヘッドアキュムレータ圧力の上
昇は湿性ガス圧縮機容量を約4%まで高めることができ
る。しかし、オーバーヘッドアキュムレータの圧力は上
流圧力、すなわち主カラムと炭化水素上昇管−反応器と
の圧力を制御する。オーバーヘッドアキュムレータ圧力
の上昇は、高い分解反応圧力が所望の分解反応を犠牲に
してコークス形成縮合反応の選択性を強化するので、分
解の釣り合いから好ましくない上昇管−反応器圧力を上
昇させる。さらに、触媒再生器圧力も対応して上昇しな
い限り、上昇管−反応器は触媒の循環制限と流動逆転と
に遭遇する可能性がある。再生器圧力の上昇は空気ブロ
アーの放出圧力を高め、その出力を減ずるので、好まし
くない。
【0011】圧縮機放出圧力を低下させることによって
も、湿性ガス圧縮機処理量を高めることができる。しか
し、これも、対応して低い脱エタン器−吸収器(deetha
nizer-absorber)圧力がプロピレンの燃料ガスへの移行
を生ずるので、同様に好ましくない。定量的には、20
psiの絶対圧低下がガス圧縮機処理量を5%高めること
ができるが、これはまたプロピレン回収の1.5%減少
をも生ずる。
【0012】高い処理量又は転化率での操作は、湿性ガ
ス生産を高める他に、コークス生産速度を高め、これは
装置の使用済み触媒の再生能力を制限する傾向がある。
実際の制限は、空気ブロアーが放出することができる空
気量の制限による可能性がある。再生器圧力を減ずるこ
とによって空気ブロアー制限からの幾分かの軽減を得る
ことができ、ブロアーにより多くの酸素モル数(空気又
は酸素プラス不活性希釈剤として)を放出させることが
できる。多量の酸素の利用可能性は多量のコークスの燃
焼を可能にして、再生器中により多くの熱エネルギーを
放出させることにもなる。熱放出量とコークス燃焼容量
との増加を利用して、上昇管−反応器への供給速度を増
加させ、装置に異なる熱/コークス・バランスを確立さ
せることができる。しかし、再生器圧力を定常な上昇管
圧力に下げることは、触媒循環の制限と流動逆転とを招
く可能性もある。触媒循環の制限は、定常な転化率で高
い処理量を処理するために必要な、高い触媒循環速度の
ために直接生ずることもある。上記考察から、FCC装
置に対する主な制約が全て強く相互関連していることは
明らかであり、いずれかの制約から解放されるためにな
される操作上の処置が、装置を他の制約の方向に押しや
る可能性がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】軽質成分を湿性ガスか
ら除去することができるならば、湿性ガス圧縮機系への
負担はかなり軽減される。これはオーバーヘッドアキュ
ムレータ圧力の低下を可能にし、この低下が次には分解
反応器における炭化水素処理量と転化率とを増加させ
る。圧縮機供給ガスの全て又は一部をメタン及び水素を
吸着するよりも強力にC2以上炭化水素を吸着する吸着
剤を含む1個以上の吸着床から成る吸着系にそらすこと
によって、湿性ガス圧縮機によって処理されなければな
らない湿性ガス量を減ずることが非常に有利である。湿
性ガス中に存在する、メタン及び水素と他の軽質不活性
ガス(例えば、窒素及びアルゴン)とを次に非吸着成分
として吸着床に通してから、精油所燃料に送るか、又は
他のやり方で廃棄することができ、他方ではメタンより
高級な炭化水素から成る吸着ガス成分は吸着床から脱着
させて、湿性ガス圧縮機に送り、そこで圧縮して、下流
の炭化水素分離装置へ送る。
【0014】触媒再生器において触媒を酸素と二酸化炭
素との混合物と接触させることによって、FCC使用済
み触媒からコークスを燃焼させることは知られている。
窒素と二酸化炭素とに富む再生器排気ガスを圧力スウィ
ング吸着装置に通して窒素を除去し、この二酸化炭素を
酸素と共に再生器に導入することによって、空気操作触
媒再生器中の空気を酸素/二酸化炭素混合物と徐々に置
換することが非常に有利である。この方法は短期間の吸
着系の使用のみを必要とし、吸着系の新たな使用が見い
出されない限り、この目的のために必要とされる次回ま
で、吸着系は使用されない、すなわち、次のFCCプラ
ント後まで待機(turnaround)する。FCC操作の総効
率を強化するようなやり方で吸着系を用いることが非常
に有利である。本発明はこれを達成する手段を提供し、
操作者が装置に対する他の制約に影響を与えないような
操作上の処置をすることも可能にする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の方法は2段階で実施され
る。第1段階中には、炭化水素分解触媒を含む分解触媒
再生器中で燃料が燃焼され、それによって二酸化炭素と
窒素とを含む排気ガスが生ずる。第1段階の開始時に、
空気を再生器中にオキシダントとして導入し、この段階
中に分解触媒再生器への空気供給量の一部又は全てを酸
素と二酸化炭素とによって置換する。窒素を吸着するよ
りも強力に二酸化炭素を吸着する吸着剤を含む圧力スウ
ィング吸着(PSA)プラントに再生器からの窒素/二
酸化炭素含有排気ガスを通して、それによって窒素富化
ガスを非吸着画分として、二酸化炭素富化ガスを吸着画
分(sorbate)として分離することによって空気置換が
達成される。この吸着剤はメタン及び水素を吸着するよ
りも強力にC2以上炭化水素をも吸着することができ
る。床の再生中に、二酸化炭素が脱着され、窒素の置換
物として再生器に戻される。その間に、実質的に純粋な
酸素が再生器中に導入され、再生器への空気流は減ぜら
れ、好ましい実施態様では、結局停止される。窒素の大
部分が二酸化炭素によって置換されたときに、排気ガス
を吸着プラントに通すことはもはや不必要である。再生
器系中の窒素濃度は系からの排気ガスの一部を過剰な二
酸化炭素と共に排出させることによって制御することが
できる。
【0016】分解触媒の再生が進行するにつれて、高温
再生済み触媒が炭化水素分解反応器に運ばれる。触媒が
反応器の上昇管に入ると、触媒は同様に反応器上昇管を
通して反応器中に導入される炭化水素供給物と接触す
る。炭化水素は高温触媒との接触時に分解を受け、それ
によって前記炭化水素供給物よりも低分子量の1種以上
の炭化水素を含むガス状炭化水素流を生じ、前記触媒上
にコークスを堆積させる。コークス堆積触媒は再生のた
めに再生器に再循環させ、分解炭化水素流は主カラムに
送り、そこで蒸留して、オーバーヘッドガス流と1つ以
上の液体流とにする。オーバーヘッドガス流は冷却され
て、C5以上炭化水素含有液体流と、C4以下炭化水素と
水素とから成る湿性ガス流とに分離する。
【0017】プロセスの第2段階は、触媒再生器排気ガ
スがPSAプラントを通過した後の任意の時点において
開始することができる。この第2段階中に、湿性ガス流
の少なくとも一部は、メタンと水素とから成る非吸着ガ
ス画分とC2以上炭化水素から成る吸着ガス画分とに分
離されるためにPSAプラントに送られる。C2以上画
分は吸着剤から脱着され、圧縮されて、成分をさらに精
製するために、下流の炭化水素処理装置に輸送される。
【0018】第1段階中に用いられる燃料は触媒上のコ
ークス堆積物であるか、又は炭化水素流体、すなわち、
例えば燃料油若しくは天然ガスのような、液状若しくは
ガス状炭化水素であると考えられる。好ましい実施態様
では、燃料は燃料油である。
【0019】触媒は未使用の触媒でも再生触媒でもよ
く、又は平衡触媒、すなわち現行操作もしくは以前の操
作からの触媒でもよい。
【0020】吸着剤は典型的には天然ゼオライト若しく
は合成ゼオライト、例えばチャバザイト(chabazite)、
クリノプチロライト(clinoptilolite)、エリオナイト(e
rionite)、ホージャサイト、モルデナイト、X型ゼオラ
イト、A型ゼオライト及びY型ゼオライト、シリカゲ
ル、活性炭、活性アルミナ、ゼオライト及びこれらの混
合物である。好ましい吸着剤はシリカゲル、活性炭、活
性アルミナ、合成ゼオライト及びこれらの混合物を含
む。吸着剤はそれだけで用いることができるが、例えば
金属酸化物、粘土、シリカ、アルミナ等のような結合剤
と組合せることもできる。吸着分離は単一段階でも、各
段階に同じ若しくは異なる吸着剤を用いる多段階でも実
施することができる。
【0021】吸着工程は一般に約0〜約200℃の範囲
内の温度において、好ましくは約15〜約150℃範囲
内の温度において実施される。サイクルの吸着工程は通
常、約1〜約10 barの範囲内の絶対圧力において実施
され、好ましくは約2〜約5barの範囲内の絶対圧力に
おいて実施される。吸着剤再生工程は約200〜約30
00 torrの範囲内の絶対圧力において、好ましくは約
200〜約2000torrの範囲内の絶対圧力において実
施される。
【0022】分解触媒再生工程は実質的に二酸化炭素か
ら成る排気ガスを生ずる条件下で実施することができ
る、すなわち過剰な酸素の存在下で実施することができ
る;又は有意な量の一酸化炭素の発生を生じるような条
件下で実施することができる。
【0023】本発明のガス分離態様は、湿性ガス流の全
て若しくは一部に圧力スウィング吸着工程を受けさせ
て、実施することができる。好ましい実施態様では、湿
性ガス流の全てに圧力スウィング吸着工程を受けさせ
る。湿性ガス流の一部若しくは全てを2段階湿性ガス圧
縮工程の第1圧縮段階と第2圧縮段階との中間点から取
り出すこともできる。
【0024】本発明の第2態様によると、圧縮機供給ガ
スの全て又は一部を、メタン及び水素を吸着するよりも
強力にC2以上炭化水素をも吸着する吸着剤を含む1個
以上の吸着床から成る吸着系にそらすことによって、湿
性ガス圧縮機によって処理しなければならない湿性ガス
量を減ずる。メタンと水素及び、湿性ガス中に存在する
他の軽質不活性ガス(例えば窒素及びアルゴン)は非吸
着成分として吸着床を通過して、精油所燃料に送られる
か又は他のやり方で廃棄される。メタンより重い、すな
わちメタンの分子量よりも大きい分子量を有する炭化水
素に富んだ吸着ガス成分が吸着剤から脱着されて、湿性
ガス圧縮機に送られ、そこで圧縮されて、下流の炭化水
素分離装置に送られる。
【0025】本発明の第2態様の各実施態様では、主カ
ラムオーバーヘッド流が下記工程から生ずる。例えば真
空ガス油のような炭化水素供給原料が高温再生済み炭化
水素分解触媒の存在下の流動接触分解系の炭化水素分解
帯中で分解され、分解炭化水素生成物流とコークス被覆
触媒とが分解帯から取り出される。次に、コークス被覆
触媒は分解帯から触媒再生帯に運ばれ、そこで酸素−不
活性ガス混合物の存在下での触媒からのコークスの燃焼
によって再生される。再生済み触媒はそれから前記炭化
水素分解帯に戻される。分解炭化水素生成物は次に主カ
ラムで蒸留され、それによってオーバーヘッドガス流と
1個以上の液体流とが生ずる。このオーバーヘッドガス
流はオーバーヘッドアキュムレータ中に放出され、そこ
で液体相と蒸気相とに分離する。不安定ガソリンを含む
液体相は取り出される。蒸気相は湿性ガス流である。
【0026】本発明のガス分離態様の第1実施態様によ
ると、湿性ガス流全体はメタンと水素との除去のために
吸着系に送られる。吸着系は、湿性ガス流からC5以上
炭化水素を吸着する第1(すなわち、予備)吸着床と、
湿性ガスからC2以上炭化水素を吸着する第2(すなわ
ち、主)吸着床とを含むことができる。湿性ガス流が予
備床を通過するときに、C5以上炭化水素が流れから取
り出される。予備吸着床からの非吸着ガスは次に主カラ
ムを通過して、そこでC2以上炭化水素が吸着される。
メタンと水素はこの吸着系を非吸着ガスとして通過し
て、精油所燃料に送られるか又は他のやり方で廃棄され
る。C5以上吸着成分は予備吸着床から脱着されて、プ
ラントからの他の不活性ガソリン流と一緒にされる。メ
タン/水素除去湿性ガスは主カラムから脱着され、湿性
ガス圧縮機に送られ、その圧縮ガスはその成分をさらに
分離するために下流の炭化水素処理ユニットに送られ
る。
【0027】本発明のガス分離態様の第2実施態様によ
ると、オーバーヘッドアキュムレータからの湿性ガス流
の一部は上記吸着系に送られ、残り(又はバイパス湿性
ガス流)は圧縮機に送られる。軽質成分の分離後に、脱
着成分流はバイパス湿性ガス流と一緒にされ、この混合
物は圧縮機に送られる。
【0028】ガス分離態様の第3実施態様では、湿性ガ
ス流の全てが第1段階圧縮機に送られ、次に受け器に送
られ、そこで付加的な不安定ガソリンが除去される。残
留湿性ガス流の一部はさらに圧縮されて、さらに下流の
処理ユニットに送られ、残りは軽質成分を除去するため
に上記吸着系に送られる。脱着成分は第1圧縮機への供
給物に再循環される。
【0029】ガス分離態様の第4実施態様では、湿性ガ
ス流の一部は第1段階湿性ガス圧縮機中で圧縮され、こ
れからさらに液体C5炭化水素含有成分が除去される。
圧縮され、さらにC5炭化水素除去された湿性ガス流は
さらに圧縮されて、下流処理装置に送ることができ、残
りは湿性ガス圧縮とさらに液体C5炭化水素除去とを受
けなかった湿性ガス流と一緒にされ、この複合流に上記
吸着処理を実施する。メタンより高級の炭化水素を含む
脱着流は第1湿性ガス圧縮機に再循環される。
【0030】好ましい実施態様では、脱着ガス画分の圧
縮は2段階で実施される。他の好ましい実施態様では、
吸着工程の供給物として用いられる湿性ガスは第1圧縮
機と第2圧縮機との中間点から取り出される。
【0031】他の好ましい実施態様では、圧力スウィン
グ吸着処理の吸着工程は約2〜約5barの範囲内の絶対
圧力において実施され、圧力スウィング吸着処理の吸着
剤再生工程は約200〜約2000 torrの範囲内の絶
対圧力において実施される。
【0032】他の好ましい実施態様では、予備吸着工程
に用いられる吸着剤は中孔度若しくは大孔度ゼオライ
ト、例えば脱アルミニウム型Yゼオライトであり、主吸
着工程で用いられる吸着剤はシリカゲル、活性炭、活性
アルミナ、ゼオライトモレキュラーシーブ及びこれらの
混合物から成る群から選択される。
【0033】本発明は、炭化水素を流動化粒状触媒によ
って反応器中で分解し、それによって触媒上にコークス
の被膜を堆積させ、次に、空気による燃焼によってコー
クス堆積物を除去するために、この触媒を流動化状態で
再生器に移す、任意の炭化水素分解処理に有利に用いら
れる。このような処理には、触媒としてコークス粒子を
用いる、通常のFCC操作、流動コークス化及びフレキ
シコークス化(flexicoking)プロセスが含まれる。し
かし、簡明さのために、FCCプロセスに適用する場合
の本発明を詳細に説明する。
【0034】添付図面は、本発明の上記実施態様の各々
を扱うように装備した、典型的なFCC系を例示する。
図面に説明する系は主要な装置として、FCC上昇管型
反応器2、分解触媒再生器4、主炭化水素分留器6、吸
着系8、主分留器オーバーヘッドアキュムレータ10、
第1段階圧縮機12、中間段階ガス受け器14、第2段
階圧縮機16、及び一酸化炭素反応器18を含む。上記
装置の全ては慣習的なものであり、これらの設計の詳
細、構成及び操作は周知であり、本発明に含まれない。
本発明の幾つかの態様の説明を助けるものとして、図に
は種々な管路及び弁が含まれている。本発明に直接関係
しない、又は本発明の理解のために必要ない、炭化水素
処理/分離装置及び関連する処理装置、弁、熱交換器、
ゲージ等は簡明さのために図面から省略されている。
【0035】図面に説明する系の通常の操作では、弁2
0と22は開き、他の全ての弁は閉じる。例えば真空ガ
ス油のような炭化水素供給流と水蒸気とをそれぞれライ
ン26と28から反応器供給流中に導入する。この混合
物はライン24を上昇して、再生済み触媒輸送ライン3
0からライン24に入る高温再生済み分解触媒と混合さ
れる。触媒は上昇する炭化水素と水蒸気とによって流動
化され、流動化混合物は反応器2の上昇管区分32の底
部に入る。炭化水素は上昇管32を通って上昇するにつ
れて、迅速に分解されて、より軽質の炭化水素になる。
分解反応の過程中に、炭化水素の分解に付随する炭化水
素縮合反応の結果として、触媒はコークスによって被覆
される。分解炭化水素−触媒混合物は反応器2の分離区
分34に入り、一組のサイクロン分離器(図示せず)に
入り、そこで触媒はガス混合物から分離される。続い
て、触媒に同伴する残留炭化水素が水蒸気ストリッピン
グによって除去される。
【0036】再生器4に入ると、高温のコークス堆積触
媒はライン38と供給ライン40とから再生器4に導入
される空気流と接触する。コークス堆積物は迅速に着火
し、燃焼する。コークスの燃焼は過剰な酸素の存在下で
実施することができ、その結果としてコークスから二酸
化炭素への転化が生ずるか、又は化学量論的に不足な酸
素の存在下で実施することができ、その結果として一酸
化炭素と二酸化炭素との生産が生ずる。再生済み触媒は
再生済み触媒輸送ライン30を通って反応器供給ライン
24まで流れて、触媒サイクルを完了する。高温排気ガ
スは再生器4の頂部まで上昇し、排気ガスライン42を
通って再生器から出る。再生器を一酸化炭素の製造を生
ずる条件下で操作する場合には、反応器18中で一酸化
炭素を二酸化炭素に酸化することができる。非常に高温
である排気ガスは一般に、廃棄される前に廃熱回収ユニ
ット(図示せず)を通過する。例示する系では、排気ガ
スは弁20を通って再生器系を出る。
【0037】分解炭化水素ガスは生成物ライン44から
反応器2を出て、主分留器6に輸送される。炭化水素反
応器流出物は分留器6を出るので、高揮発性成分は低揮
発性成分から分離し、軽い低沸点成分はカラムの頂部方
向へ上昇し、重い成分はカラムの底部方向へ下降する。
カラムの頂部では、主としてC5以下成分から成る蒸気
流がオーバーヘッド蒸気ライン46を通ってカラム69
から取り出され、カラムの底部では、重い炭化水素流が
ライン48を通ってカラムから取り出される。底部生成
物は供給物として反応器2に再循環されるか、又はさら
に処理するために下流の装置に送られることができる。
幾つかの中間側流も典型的にカラム6から取り出される
が、これらは本発明に関係ないので、図示しない。
【0038】カラム6からのオーバーヘッド流は冷却さ
れ、オーバーヘッドアキュムレータ10に入り、そこで
液体成分と蒸気成分とが分離する。不安定ガソリンはア
キュムレータの底部から液体としてライン50を通って
取り出される。この流れの一部はカラム6に還流として
還流ライン52を通って再循環され、残りはさらに生成
物を回収するためにライン54を経て下流の処理装置へ
送られる。液体サワー(sour)水流はアキュムレータ1
0からドレンライン56を通って取り出される。
【0039】一般にC4以下成分から成るが、まだ少量
のC8以上成分をも含む湿性ガス流はアキュムレータ1
0をライン58から出て、弁22と圧縮機供給ライン6
0とを通って、第1段階湿性ガス圧縮機12に入る。湿
性ガス圧縮機は1対の直列に結合したユニットとして説
明されるが、例えば並列のような、他の配置で配列して
もよい。湿性ガスが圧縮を受けると、付加的なガソリン
成分とサワー水とが凝縮される。第1段階圧縮機液体−
ガス流出物は中間段階受け器14に送られ、そこからガ
ソリンとサワー水とがそれぞれライン62と64から取
り出される。中間段階ガソリン凝縮物はライン54中で
ガソリンと一緒になり、同様に、さらに生成物分離のた
めに下流の処理ユニットに送られる。中間圧縮ガス流は
受け器14をライン66から出て、第2段階圧縮機16
でさらに圧縮を受ける。圧縮機16を出る、今や主とし
てC4以下成分から成る高圧ガス流は、この流れに含ま
れる種々なアルケン及びアルカン成分をさらに分離する
ために、ライン68を経て下流ユニットに送られる。
【0040】本発明の第1実施態様を例示した系に、系
を上述したように通常操作して、適用するものとして考
察する。この実施態様では、再生器4をオキシダントと
して空気を用いて操作し、排気ガスを最初に系からライ
ン42と弁20とを通して排出する。この実施態様の処
理の過程中に、再生器4への空気供給量を実質的に純粋
な酸素と二酸化炭素とによって置換する。再生器4から
の排気ガスを吸着プラント8に通して、この排気ガスか
ら窒素と他の弱吸着ガス成分とを除去することによっ
て、二酸化炭素が得られる。二酸化炭素を多く含有する
ソルベート(sorbate)は二酸化炭素置換ガスとして用
いられる。
【0041】吸着プラント8は単一吸着器又は並列及び
/又は直列に配置された一組の吸着器から構成すること
ができる。好ましい実施態様では、系は、並列に配置さ
れ、異なる位相で循環される2個以上の吸着器を含み、
非吸着ガス流及び脱着ガス流の疑似連続流を生じる。図
面では、並列に配置され、交互吸着−脱着式に操作され
るように設計された2個の吸着器8Aと8Bから成るも
のとして、吸着プラント8を示す。
【0042】この吸着系は圧力スウィング吸着(PS
A)式で操作される。ガス混合物の成分を固定床に保持
される粒状吸着剤へのそれらの吸着度の差によって分離
する圧力スウィング吸着は周知である。典型的に、2個
以上のこのような床は比較的高い圧力下での吸着と脱
着、又は比較的低い圧力下若しくは真空下での床再生を
含む循環プロセスで操作される。このサイクルは吸着と
再生との基本的工程以外の工程を含むことができる。例
えば、このサイクルは1個以上の床圧力平衡工程を含む
ことができ、この工程ではその吸着工程を丁度完了した
第1吸着器中に含まれるガスの一部は、その床再生工程
を丁度終了した第2吸着器に移される。このようにし
て、第1吸着器中の高圧ガスが第2床を部分的に加圧す
るために用いられて、プロセスの効率を高める。サイク
ルは生成物バックフィル(backfill)工程をも含むこと
ができ、この工程では非吸着生成物ガスを床中に向流
で、すなわち新しい供給物が床を通過する方向とは反対
の方向で導入することによって、床平衡工程の前に又は
代わりに再生済み床が部分的に加圧される。PSAユニ
ットの設計と操作とは周知であり、このようなものに関
する詳細は本発明に関係しない。
【0043】吸着は二酸化炭素と窒素との混合物から二
酸化炭素を選択的に吸着し、C2以上炭化水素、メタン
及び水素を含み、あるいは軽質永久ガス(例えば窒素及
びアルゴン)をも含むガス混合物からC2以上炭化水素
を選択的に吸着する任意の吸着剤又は吸着剤混合物を用
いて実施することができる。適当な吸着剤はモレキュラ
ーシーブ、活性炭、活性粘土、シリカゲル、活性アルミ
ナ等を含む。モレキュラーシーブはアルミノリン酸塩
(aluminophosphates)、シリコアルミノホスフェート
(silicoaluminophosphates)及びゼオライトを含む。
典型的なゼオライトは例えばチャバザイト、クリノプチ
ロライト、エリオナイト、ホージャサイト、モルデナイ
ト等のような天然ゼオライトと、例えばX型ゼオライ
ト、A型ゼオライト及びY型ゼオライトのような合成ゼ
オライトを含む。好ましい吸着剤はシリカゲル、活性ア
ルミナ、ゼオライトモレキュラーシーブ及びこれらの混
合物を含む。
【0044】吸着剤がモレキュラーシーブである場合
に、これを結合剤と組合せることがしばしば好ましい。
任意の天然若しくは合成の結合剤物質又はこのような物
質の混合物を吸着剤の結合剤として用いることができ
る。典型的な結合剤には、金属酸化物、粘土、シリカ、
アルミナ等がある。適当な粘土結合剤はカオリン、ベン
トナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイト等を含
む。結合剤の選択と、吸着剤と結合剤との凝集方法は当
業者に周知であり、本発明に関係しない。
【0045】吸着処理は一般に約0〜約200℃の範囲
内の温度において、好ましくは約15〜約150℃範囲
内の温度において実施される。サイクルの吸着工程は通
常、約1〜約10 barの範囲内の絶対圧力において実施
され、好ましくは約2〜約5barの範囲内の絶対圧力に
おいて実施される。
【0046】サイクルの吸着剤再生工程は約200〜約
3000 torrの範囲内の絶対圧力において、好ましく
は約200〜約2000 torrの範囲内の絶対圧力にお
いて実施される。吸着剤は幾つかの方法によって再生す
ることができる。1方法では、床の圧力がほぼ大気圧に
達するまで床を圧縮機供給ラインにベントすることによ
って、吸着剤が再生される。必要な場合には、例えば真
空ポンプ又はエジェクターのような真空手段を用いる排
気によって、吸着剤をさらに再生することができる。こ
の手段によって、床の圧力を200mm絶対圧以下に低
下させることができる。吸着剤を例えば非吸着画分のよ
うなガスによってパージすることもできる。ガス抜き、
真空排気とパージング(purging)との組合せを吸着剤再
生のために用いることもできる。各サイクルにおける炭
化水素回収量を最大にすることが望ましい場合には、3
種類のこれらの回収方法の全てを用いることも可能であ
る。
【0047】空気置換を吸着作用中の吸着器8A又は吸
着器8Bのいずれによっても開始することが出来る。下
記考察では、吸着プラント8の開始操作を吸着作用中の
吸着器8Aによって説明する。この段階中に、弁22は
開いた状態であり、弁70、72、76及び86は開か
れ、他の全ての弁は閉じた状態である。
【0048】排気ガスは再生器4をライン42から出
て、ライン82、弁70、ライン84、弁72を通っ
て、吸着器8Aに入る。この吸着器に入る前に、排気ガ
スは一般に約2〜約20気圧の範囲内の圧力にまで加圧
される。このガスが吸着器8Aの吸着剤床を通って移動
するにつれて、二酸化炭素がこのガスから吸着され、窒
素と存在する酸素とは吸着剤を通過して、この吸着プラ
ントを弁76と86及びライン112を通って出る。吸
着が進行するにつれて、二酸化炭素吸着前線は吸着器8
Aを通って非吸着ガス出口端部方向へ前進する。吸着ガ
ス前線が吸着器8Aにおける所望の点に達すると、吸着
工程は停止し、吸着サイクルはその第2段階に移り、第
2段階では吸着器8Bが吸着作用を開始し、吸着器8A
は再生を受ける。
【0049】この段階の操作では、弁22と70は開い
た状態であり、弁74、78、80、88及び92は開
かれ、他の全ての弁は閉じる。排気ガスは次に吸着器8
Bに入り、ここで二酸化炭素がガスから吸着され、窒素
は通過して、上述したように、弁78とライン86を通
って排出される。同時に、吸着器8Aは弁88を通って
出るガス流によって減圧される。今や二酸化炭素に富ん
だ脱着ガスは弁92とライン94とを通り、供給ライン
40から再生器4に入る。必要な場合には、吸着器8A
の減圧を真空ポンプ(図示せず)を用いて補助すること
もできる。吸着器8Aが所望の程度に二酸化炭素を脱着
し、吸着器8Bにおける二酸化炭素吸着前線が所望の点
に達したときに、吸着プロセスの第2段階が完了し、サ
イクルが吸着作用の吸着器8Aと再生を受ける吸着器8
Bとによって繰り返される。
【0050】空気置換操作が進行するにつれて、再生器
4中の二酸化炭素濃度は上昇し始める。酸素対不活性希
釈剤の比と、再生器4に入る酸素総量とを所望のレベル
に維持するために、再生器4へのライン96からの酸素
導入を開始し、この装置へのライン38からの空気流を
減ずることが必要である。[空気]対[添加された酸素
と二酸化炭素]の所望の比が得られるまで、又は空気供
給量の全てが酸素と再循環二酸化炭素とによって置換さ
れるまで、いずれの操作が好ましいかに拘わらず、空気
置換操作を続ける。完全な空気置換が好ましい場合に
は、ライン38を通る空気流の全てが停止する。
【0051】空気置換工程が完了すると、排気ガスから
窒素を除去するための吸着装置の使用はもはや不必要に
なる。この時点において、弁70と92は閉じ、バイパ
スライン100中の弁98が開く。排気ガス流は次に直
接、再生器4に再循環される。さらに、この実施態様で
は、再生器4における二酸化炭素の過剰な蓄積を防止す
るために、系中の二酸化炭素を所望のレベルに維持する
ように弁20が充分に開く。過剰な二酸化炭素は次にラ
イン102中の弁20を通って系から出る。弁20の開
放は窒素と、例えばアルゴン、硫黄酸化物及び窒素酸化
物のようなガス不純物とが系中に蓄積するのを阻止する
という付加的目的を果たす。弁20を通って系から出る
ガス流は大気に放出されるか、又はこのガス流が環境に
有害なガス状成分を含む場合には、この有害な成分を除
去するために、下流の精製装置に送られる。
【0052】空気置換工程の終了後の任意の時点におい
て本発明の第2段階を開始することができる。本発明の
プロセスの第2段階中に、再生器4はライン82を通る
排気ガスの再循環によって操作される。したがって、弁
20と98は開いた状態で留まり、弁70と92は閉じ
た状態で留まる。
【0053】第2段階は幾つかの代替え実施態様を有す
る。第1実施態様の実施は最初に吸着作用状態にある吸
着器8Aによって説明する。この態様では、弁72、7
6、104及び110は最初に開き、弁22、74、7
8、80、88、90、106及び114、116は最
初に閉じる。湿性ガスは次に弁104とライン108と
を通って吸着系8にそらされる。吸着系8に接近する湿
性ガスはかなりの量の水分を含む可能性がある。水分は
通常、吸湿剤によって迅速に吸着されるので、ガスが吸
着床に入る前にガスを乾燥させることが好ましい。これ
は例えばシリカゲル又はアルミナのような乾燥剤にガス
を通すことによって、実施することができる。乾燥剤が
湿性ガス供給流中の炭化水素の一部をも吸着する可能性
があるとしても、水はこの吸着剤によってより強力に吸
着されるので;吸着された炭化水素は乾燥剤に入る水分
によって排除される。
【0054】湿性ガスが吸着器8Aを通過すると、C2
以上炭化水素は吸着され、メタンと水素は非吸着ガスと
して床を通過し、系8から弁76と110及びライン1
12を通って出る。非吸着ガス流は次に精油所燃料に送
られるか又は他のやり方で廃棄される。吸着成分が吸着
器中の所望の終点に達すると、吸着工程は停止し、吸着
剤は再生されて、吸着されたガス画分は回収される。吸
着サイクルのこの段階中に、弁74、78、88及び1
14は開き、弁72と76は閉じ、弁90は閉じた状態
に留まる。吸着器8Aは次に上述したように再生を受け
る。脱着ガスは弁88と114から吸着系8を出て、ラ
イン116を経て第1段階圧縮機供給ライン60に戻
る。吸着器8Aの再生の完了時に、最初に吸着作用状態
にある床8Aと、最初に再生を受ける床8Bとによって
第2サイクルが開始する。この吸着サイクルは基本的に
は、排気ガスからの窒素の除去に関して上述したサイク
ルと同じである。
【0055】湿性ガス量はこの流れからのかなりの量の
メタンと水素との除去によって有意に減少したので、第
1実施態様の操作は圧縮機12と16が追加量の炭化水
素を処理することを可能にする。流れの分子量の増加は
圧縮をも容易にする。ライン68の圧力低下を惹起する
ほど充分に迅速にライン68から湿性ガスが取り出され
るように吸着系が設計される場合には、この操作を用い
て、吸着系8の上流において系の圧力を低下させること
もできる。
【0056】本発明の第2実施態様では、弁22、10
4、110及び114は開き、弁80と106は閉じ、
吸着プラント8に関連する弁の状態はいずれの吸着器が
吸着作用状態にあるかに依存する。湿性ガスの一部が吸
着系8を通過することに起因するライン60における減
圧が触媒再生器4に種々に及ぼす、付加的な利点を系が
有すること以外は、この実施態様は第1実施態様と同じ
である。この実施態様では、ライン60と108とを通
る流れは弁22と104との開口の調節によって所望の
速度に調節される。
【0057】第3実施態様では、弁22と106は開
き、弁104は閉じ、吸着プラント8に関連する弁の状
態はいずれの吸着器が吸着作用状態にあるかに依存す
る。この場合に、ライン58中の湿性ガスの全ては第1
段階圧縮機12を通過し、ライン66からの中間圧縮ガ
スは弁106と108を通り、吸着系8に入り、脱着ガ
スは第1段階圧縮機12に供給ライン60を経て戻され
る。この実施態様の利点は、ライン66中のガス流が実
質的に水を含まないことであり;したがって、吸着系8
に乾燥剤床を含める必要はない。このガス流はC5以上
炭化水素も実質的に含まない。この実施態様はまた、圧
縮機の放出側を減圧することによって圧縮機12の処理
量を高め、また弁22が開いているので、上流ユニット
の圧力の低下をも生ずる。弁106の開放度に依存し
て、圧縮機16が処理すべき負担は減少する。最も軽い
成分はライン68を通って系から排出されるので、両方
の圧縮機が処理するガスの分子量はこのオプションによ
って増加する。
【0058】本発明の第4実施態様では、弁22、10
4及び106は開き、吸着プラント8に関連する弁の状
態はいずれの吸着器が吸着作用状態にあるかに依存す
る。この場合に、ライン58中の湿性ガスの一部は開い
た弁104によって吸着系8を通過する。さらに、ライ
ン66中の中間圧縮ガス流は開いた弁106を通って吸
着系8を通過する。この実施態様は、メタンと水素との
一部が圧縮機12に入る前に湿性ガスから取り出され、
残りは中間圧縮ガスライン66から取り出されるので、
両圧縮機12と16への供給材料圧力が低下するという
利点を有する。この実施態様はまた、ライン60中の圧
力が低下し、弁22が開放するので、圧縮機12の上流
における系を通しての圧力が、再生器4中の圧力も含め
て、低下するという利点をも有する。
【0059】上記操作の変更が考えられることは理解さ
れよう。例えば、プラントのターンアラウンド後に、系
全体が始動することができる。この場合に、再生器4は
未使用の触媒又は平衡触媒、すなわち再生済み触媒又は
コークス堆積触媒でありうる、以前の運転操作からの触
媒を含むことができる。燃料と空気との混合物を再生器
4中で燃焼させて、コークスの燃焼(触媒にコークスが
堆積している場合)を開始させ、及び/又は触媒をその
通常の作用温度にまで加熱し、二酸化炭素の生成を開始
する。流体形(すなわち、液体又はガス、但し、好まし
くは燃料油)でありうる燃料はライン25から再生器4
に導入され、空気はライン38から供給される。空気/
燃料混合物は反応器4中で燃焼する。燃料が燃焼する
と、反応器4中の触媒の温度は上昇し、通常、主として
二酸化炭素と窒素とから成る排気ガスが生成される。こ
の排気ガスは窒素の除去のために吸着プラント8に再循
環され、二酸化炭素富化デソルベート(desorbate)は回
収され、上述したように、空気の代わりに酸素/二酸化
炭素の組合せを用いるために再生器に送られる。
【0060】再生器4中で加熱される分解触媒が反応器
2中で実施される炭化水素分解処理に用いられる状態の
温度に達すると、炭化水素分解処理を反応器2において
開始することができる。ライン30中のスライド弁(図
示せず)を開いて、高温触媒がライン30を通って下降
し、ライン24中に入ることを可能にすることによっ
て、系全体が始動する。触媒がライン24に入ると、触
媒は流動化され、ライン28からライン24中に入る水
蒸気によって、上方に運ばれて、反応器2に入る。同時
に、触媒が反応器2に入ると、又は触媒流が安定化した
後に、炭化水素供給流がライン26からライン24中に
導入される。ライン58中に湿性ガス流が確立された後
に、本発明のプロセスの第2段階、すなわち湿性ガスか
らのメタン及び水素の除去を上述したように実施するこ
とができる。
【0061】系が完全に自動化され、効果的な方法で連
続運転することができるように、系中のガス流を監視
し、自動調整するために通常の装置を用いることが本発
明の範囲内であることは理解されるであろう。
【0062】本発明を下記実施例によってさらに説明す
る、実施例において、他に指示しない限り、部、%及び
比率は容積に基づくものである。実施例は本発明をガス
油の接触分解に適用するものとして説明する。
【0063】
【実施例】この実施例では、触媒再生器の排気ガス流か
ら窒素を除去するために吸着系を用いて、FCC装置を
始動させる。実質的に二酸化炭素から成る残留ガス流は
再生器に再循環される。再生器中の二酸化炭素の濃度が
上昇すると、再生器への空気流が減少し、酸素流が増加
する。空気が完全に置換されると、吸着系は次に、主分
留器オーバーヘッドアキュムレータからの湿性ガス流か
ら軽質ガスを除去するために用いられる。
【0064】実施例の第1工程(すなわち、酸素と二酸
化炭素とによる空気の置換)に関するシミュレーション
の結果を表1に要約する。第1工程では、空気を用いて
処理を始動させる。再循環ガスが実質的に二酸化炭素か
ら成るまで、本発明の圧力スウィング吸着系を操作す
る。吸着剤はシリカゲルであり、吸着温度は75℃であ
り、吸着圧力は12 psigであり、脱着圧力は400ミ
リバールである。サイクルの吸着と床再生工程はそれぞ
れ2分間である。
【0065】
【表1】
【0066】この実施例の第2部では、湿性ガスの軽質
成分を除去するための吸着プラントの操作を行う。この
運転は上記第1実施態様の実施における、すなわち全湿
性ガス流を、湿性ガス圧縮機で圧縮する前にPSA系で
処理する場合における操作をシミュレートする。関係す
る流れの流量は基準として100MMSCF/Dの供給
流を用いて表2に記載し、流れの成分も同様に表2に記
載する。全ての流量はMMSCF/D(100万標準立
法フィート/日)で表す。
【0067】この実施例のこの部における分離は2段階
から成る。C5以上炭化水素は第1段階吸着プラントに
おいて脱アルミニウムY型ゼオライト触媒を含む床を用
いて圧力スウィング吸着によって取り出される。第1段
階プラントからの非吸着圧縮生成物は次に、シリカゲル
を含む第2段階吸着プラントに送られる。第1及び第2
段階の吸着工程中の圧力はそれぞれ17.5 psigと16
psigであるように予定され、第1及び第2段階の各々
の真空再生工程中の圧力は400ミリバールであるよう
に予定される。第2段階からのソルベートは、その圧力
と温度とが適当に調節された後に、湿性ガス圧縮プラン
トの第1段階に送られる。
【0068】
【表2】
【0069】この表から知ることができるように、被圧
縮ガス量は100MMSCF/Dから約51MMSCF
/Dに有意に減少する。本発明の利点は、表2に示され
るように、圧縮のための生成物ガスが高分子量であるこ
とである。C2以上炭化水素の高い回収レベルが望まし
い場合には、非吸着ガスにさらに吸着分離段階を受けさ
せる。
【0070】本発明を特定の実施態様に関して説明した
が、これらの実施態様は本発明の単なる例示であり、変
更が考えられる。例えば、本発明の方法は図面に説明し
た以外の装置の配置において実施することができる。さ
らに、上述した以外の操作を本発明に用いることが可能
である。例えば、系8を二酸化炭素富化形式と湿性ガス
富化形式とで交互に操作することが望ましいこともあ
る。湿性ガスと二酸化炭素富化ガスとを、本発明の方法
の種々な段階でそれらを使用又は処理するまで、貯蔵す
ることが望ましいこともある。本発明の範囲は特許請求
の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭化水素分解反応器と、分解触媒再生器と、分
解触媒回収系の一部とを含む炭化水素FCCプラントの
略図。
【符号の説明】
2. FCC上昇管型反応器 4. 分解触媒再生器 6. 主炭化水素分留器 8. 吸着系 10.主分留器オーバーヘッドアキュムレータ 12.第1段階圧縮機 14.中間ガス受け器 16.第2段階圧縮機 18.一酸化炭素反応器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラマクリシュナン・ラマチャンドラン アメリカ合衆国ニュージャージー州07401, アレンデール,ヒルサイド・アベニュー 232

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程: (a)(1)炭化水素分解触媒を含む触媒再生帯中で燃
    料を空気によって燃焼させ、それによって前記触媒を加
    熱して、二酸化炭素と窒素とを含む排気ガスを発生さ
    せ; (2)窒素よりも強力に二酸化炭素を吸着し、メタン及
    び水素よりも強力にC2以上の炭化水素を吸着する吸着
    剤の床を含む吸着帯において、前記排気ガスに圧力スウ
    ィング吸着処理を受けさせ、それによって二酸化炭素富
    化ガスを生成し; (3)前記空気を少なくとも部分的に酸素と前記二酸化
    炭素富化ガスとによって置換し; (4)所望の程度までの空気置換が達成されたときに、
    前記吸着帯への排気ガス流動を停止し、排気ガスを前記
    再生帯へ直接、再循環させることによって炭化水素分解
    触媒の再生を達成する工程と; (b)炭化水素供給物を反応帯において前記再生帯から
    運ばれる高温触媒と接触させ、それによって、前記炭化
    水素供給物よりも低分子量の1種以上の炭化水素を含む
    ガス状炭化水素流を生成し、前記触媒上にコークスを堆
    積させる工程と; (c)前記反応帯からコークス堆積触媒を前記触媒再生
    帯に輸送する工程と; (d)前記ガス状炭化水素流を蒸留して、それによって
    オーバーヘッドガス流と1つ以上の液体流とを生成する
    工程と; (e)前記オーバーヘッドガス流を冷却し、それによっ
    て前記ガス流をC5以上の炭化水素含有液体流と、C4
    下の炭化水素と水素とから成る湿性ガス流とに分離する
    工程と; (f)工程(a)の完了時に、前記湿性ガス流の少なく
    とも一部に前記吸着帯において圧力スウィング吸着処理
    を受けさせ、それによってメタンと水素とから成る非吸
    着画分とC2以上の炭化水素から成る吸着画分とを生成
    する工程と; (g)前記吸着帯から前記吸着画分を脱着させる工程
    と; (h)脱着画分を圧縮する工程と; (i)圧縮画分を下流の炭化水素処理ユニットに輸送す
    る工程と;を含む炭化水素流動接触分解方法。
  2. 【請求項2】 前記燃料が炭化水素流体である、請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記燃料が燃料油である、請求項2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 前記触媒が未使用の触媒である、請求項
    2記載の方法。
  5. 【請求項5】 触媒が平衡触媒であり、前記燃料が前記
    触媒の表面上のコークス堆積物である、請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 各圧力スウィング吸着処理の吸着工程を
    約2〜約5 barの範囲内の絶対圧力において実施する、
    請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 各圧力スウィング吸着処理の吸着剤再生
    工程を約200〜約2000 torrの範囲内の絶対圧力
    において実施する、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 触媒の再生を有意な量の一酸化炭素を生
    成する条件下で実施する、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記湿性ガス流の一部に圧力スウィング
    吸着工程を受けさせ、この一部を工程(h)の前に脱着
    画分と一緒にする、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記湿性ガス流の実質的に全てに前記
    圧力スウィング吸着工程を受けさせる、請求項1記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 工程(h)の圧縮を2段階で実施す
    る、請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 工程(f)で用いる湿性ガスの少なく
    とも一部を第1圧縮段階と第2圧縮段階との中間点から
    取り出す、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記湿性ガス流の少なくとも一部を湿
    式ガス圧縮機において圧縮し、これからさらに液体のC
    5以上の炭化水素を取り出し、この圧縮され、さらにC5
    炭化水素減損した流れの一部に工程(e)〜(i)を受
    けさせる、請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記湿性ガス流の全体を湿性ガス圧縮
    機において圧縮し、これからさらに液体のC5以上の炭
    化水素含有成分を取り出し、この圧縮され、さらにC5
    以上炭化水素減損した流れの一部に工程(e)〜(h)
    を受けさせる、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記湿性ガス流の一部を湿性ガス圧縮
    機において圧縮し、これからさらに液体のC5以上の炭
    化水素含有成分を取り出し、この圧縮され、さらにC5
    以上炭化水素減損した流れの一部を、湿性ガス圧縮とそ
    のうえのC5以上炭化水素除去とを受けなかった湿性ガ
    ス流と一緒にして、この複合流に工程(e)〜(i)を
    受けさせる、請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記酸素含有ガス混合物が空気、酸素
    /窒素混合物、酸素/二酸化炭素混合物又は空気/酸素
    /二酸化炭素混合物である、請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記吸着剤がシリカゲル、活性炭、活
    性アルミナ、ゼオライトモレキュラーシーブ及びこれら
    の混合物から成る群から選択される、請求項1記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 前記炭化水素供給物が軽油、残留燃料
    油又はこれらの混合物である、請求項1記載の方法。
  19. 【請求項19】 炭化水素供給原料から分解炭化水素を
    生成して、回収する方法であって、 (a)炭化水素分解帯と触媒再生帯とを含む流動接触分
    解系の炭化水素分解帯において前記炭化水素供給原料
    を、高温再生済み炭化水素分解触媒の存在下で分解し、
    分解した炭化水素生成物流とコークス被覆触媒とを前記
    分解帯から取り出す工程と; (b)コークス被覆触媒を前記分解帯から前記触媒再生
    帯に輸送し、そこで酸素−不活性ガス混合物の存在下で
    触媒からコークスを燃焼することによって触媒を再生
    し、再生した触媒を前記炭化水素分解帯に戻す工程と; (c)前記分解炭化水素生成物を分解炭化水素生成物分
    離帯において蒸留し、それによってオーバーヘッドガス
    流と1つ以上の液体流とを生成する工程と; (d)前記オーバーヘッドガス流を冷却し、それによっ
    て前記ガス流をC5以上炭化水素含有液体流と、C4以下
    炭化水素と水素とから成る湿性ガス流とに分離する工程
    と; (e)前記湿性ガス流の少なくとも一部に、前記湿性ガ
    ス流からC2以上炭化水素を優先的に吸着する吸着剤を
    含む吸着帯において圧力スウィング吸着処理を受けさ
    せ、それによってメタンと水素とから成る非吸着ガス画
    分と、メタンより高級の炭化水素から成る吸着ガス画分
    と、C2以上炭化水素から成る吸着画分とを生成する工
    程と; (f)前記吸着帯から前記吸着ガス画分を脱着させる工
    程と; (g)湿性ガス圧縮機において脱着ガス画分を圧縮する
    工程と; (h)圧縮した脱着ガス画分を下流の炭化水素処理装置
    に輸送する工程と;を含む前記方法。
  20. 【請求項20】 前記湿性ガス流の実質的に全てに工程
    (g)の前に前記圧力スウィング吸着処理を受けさせ
    る、請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記湿性ガス流の一部に前記圧力スウ
    ィング吸着処理を受けさせ、この一部を工程(g)の前
    に前記脱着ガス画分と一緒にする、請求項19記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 工程(g)の圧縮を2段階で実施す
    る、請求項19記載の方法。
  23. 【請求項23】 工程(e)で用いる湿性ガスの少なく
    とも一部を第1圧縮段階と第2圧縮段階との中間点から
    取り出す、請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記湿性ガス流の少なくとも一部を湿
    性ガス圧縮機において圧縮し、これからさらに液体のC
    5炭化水素を取り出し、この圧縮され、さらにC5炭化水
    素減損した流れの一部に工程(e)〜(h)を受けさせ
    る、請求項19記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記湿性ガス流の全体を湿性ガス圧縮
    機において圧縮し、これからさらに液体のC5炭化水素
    含有成分を取り出し、この圧縮され、さらにC5炭化水
    素減損した流れの一部に工程(e)〜(h)を受けさせ
    る、請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記湿性ガス流の一部を湿性ガス圧縮
    機において圧縮し、これからさらに液体のC5炭化水素
    含有成分を取り出し、この圧縮され、さらにC5炭化水
    素減損した流れの一部を、湿性ガス圧縮とそのうえの液
    体C5炭化水素除去とを受けなかった湿性ガス流と一緒
    にして、この複合流に工程(e)〜(h)を受けさせ
    る、請求項19記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記酸素含有ガス混合物が空気、酸素
    /窒素混合物、酸素/二酸化炭素混合物又は空気/酸素
    /二酸化炭素混合物である、請求項19記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記圧力スウィング吸着処理の吸着工
    程を約2〜約5 barの範囲内の絶対圧力において実施す
    る、請求項19記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記圧力スウィング吸着処理の吸着剤
    再生工程を約200〜約2000 torrの範囲内の絶対
    圧力において実施する、請求項19記載の方法。
  30. 【請求項30】 工程(e)で用いる吸着剤がシリカゲ
    ル、活性炭、活性アルミナ、ゼオライトモレキュラーシ
    ーブ及びこれらの混合物から成る群から選択される、請
    求項19記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記炭化水素供給原料が軽油、残留燃
    料油又はこれらの混合物である、請求項19記載の方
    法。
  32. 【請求項32】 工程(e)の前に、予備圧力スウィン
    グ吸着工程によってC5以上成分を湿性ガス流から取り
    出す、請求項19記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記予備圧力スウィング吸着工程にお
    いて用いる吸着剤が中孔度又は大孔度ゼオライトであ
    る、請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記予備圧力スウィング吸着工程にお
    いて用いる吸着剤が脱アルミニウムYゼオライトであ
    る、請求項33載の方法。
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