JPH08175046A - オフセット印刷版用処理液 - Google Patents

オフセット印刷版用処理液

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Publication number
JPH08175046A
JPH08175046A JP32596494A JP32596494A JPH08175046A JP H08175046 A JPH08175046 A JP H08175046A JP 32596494 A JP32596494 A JP 32596494A JP 32596494 A JP32596494 A JP 32596494A JP H08175046 A JPH08175046 A JP H08175046A
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JP
Japan
Prior art keywords
group
image
printing plate
offset printing
silver image
Prior art date
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Pending
Application number
JP32596494A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Furukawa
彰 古川
Hiroyuki Kurokawa
博幸 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP32596494A priority Critical patent/JPH08175046A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インキ受容性を向上させ、かつ非画像部の地汚
れのない、銀画像部をインキ受理性とするオフセット印
刷版に用いる処理液を提供する。 【構成】下記化1あるいは化2で表わされる化合物を含
有することを特徴とする、銀画像をインキ受容性として
利用するオフセット印刷版用処理液。 【化1】 (化1中、R1 は炭素数1から30までのアルキル基ま
たはアラルキル基を表わし、R2 は水素原子またはアミ
ノ基を表わす。またR3 はメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等のアルキル基または、アリル基、アミ
ノ基、アミジノ基、ジチオカルバメート基を表わす。) 【化2】 (化2中、R4 は炭素数1から30までのアルキレン基
またはアラルキレン基を表わし、R5 は水素原子または
アミノ基を表わす。またR6 はメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基等のアルキル基または、アリル基、
アミノ基、アミジノ基、ジチオカルバメート基を表わ
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀画像をインキ受理性
として利用したオフセット印刷版、特に銀錯塩拡散転写
法を使用したダイレクトオフセット印刷版の処理液に関
するものであり、該印刷版上に形成された銀画像のイン
キ受容性を向上させる事を目的としたものである。詳し
くは、拡散転写法により形成されたオフセット印刷版の
銀画像を、印刷工程における任意の段階で適宜特定の処
理剤により処理し、銀画像自体の持つインキ受容性を向
上させる目的で使うオフセット印刷版の処理液に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】写真の原理を使用して銀画像を形成し、
この銀画像のインキ受理性を利用するオフセット印刷版
は従来から良く知られている。例えば、特公昭48−2
9723号、同昭51−15762号には、銀画像をあ
る種のメルカプト化合物を含む親油化剤で処理すること
によりさらに銀画像のインキ受理性を向上させる技術が
開示されている。しかしながら、ここで使われているメ
ルカプト化合物は中性の水には極めて溶解性が低く、ア
ルカリ金属水酸化物等を溶かしたアルカリ性水溶液、あ
るいはアルコール類、THF,DMF,DMSO,アセ
トン等の有機溶剤と水との混合溶媒に溶解させて使わな
ければならない。また別の使用方法としては、予め高沸
点有機溶剤に溶解し、これを水中油滴分散乳化液とする
方法を取らなければならない。
【0003】近年、環境上の理由から印刷版処理工程の
有機溶剤フリー化が強く求められており、版面処理液と
しては中性の水溶液タイプのものが求められている。上
記特許に記載されたメルカプト化合物ではpKaが高
く、有機溶剤やアルカリを含まない処理液中では充分な
結果が得られない。さらに、印刷版の印刷画像品質に対
する要求も年々高まっており、印刷版に画像部が短時間
で充分にインキを受容し、非画像部の地汚れを生じさせ
ない化合物を含む処理液が強く望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オフ
セット印刷版の処理液中に、銀画像のインキ受理性を向
上させる親油化剤を含有させたオフセット印刷版の処理
液において、銀画像のインキ受理性を向上させ、かつ非
画像部の地肌汚れの少ない処理液を提供する事である。
また、水溶性の高い親油化剤を用いることにより、有機
溶剤を含まない、銀画像のインキ受理性を向上させるオ
フセット印刷版の処理液を提供する事である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、化
3で表わされる化合物あるいは化4で表わされる化合物
を含むことを特徴とする、銀画像をインキ受理性として
利用するオフセット印刷版用処理液を使用することで達
成される。
【0006】
【化3】
【0007】(化3中、R1 は炭素数1から30までの
アルキル基、またはアラルキル基を表わし、R2 は水素
原子またはアミノ基を表わす。またR3 はメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基または、
アリル基、アミノ基、アミジノ基、ジチオカルバメート
基を表わす。)
【0008】
【化4】
【0009】(化4中、R4 は炭素数1から30までの
アルキレン基またはアラルキレン基を表わし、R5 は水
素原子またはアミノ基を表わす。またR6 はメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基また
は、アリル基、アミノ基、アミジノ基、ジチオカルバメ
ート基を表わす。)
【0010】本化合物はいずれも分子内に(置換)イソ
チオウレア基を有しており、銀画像に吸着して表面を改
質することにより、そのインキ受理性を向上させる。イ
ンキ受理性を向上させるためには(置換)イソチオウレ
ア基とともにアルキル基、ベンジル基等の疎水性官能基
が結合して含まれることが特に好ましく、この場合アル
キル基あるいはアラルキル基にイソチオウレア基が1個
あるいは2個結合することで銀画像への吸着と表面の疎
水化によるインキ受理性の向上が計られることになる。
アルキル基の長さとしては炭素数1から30までの長さ
が好ましく、これ以上のアルキル基の長さでは水に対す
る溶解性が低下するため好ましくない。以下に化3ある
いは化4で表わされる化合物の好ましい例を示すが、本
発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】
【化7】
【0014】
【化8】
【0015】
【化9】
【0016】
【化10】
【0017】
【化11】
【0018】
【化12】
【0019】
【化13】
【0020】
【化14】
【0021】
【化15】
【0022】本発明で使用される化合物の合成は基本的
には(置換)チオ尿素とアルキルハライドもしくはベン
ジルハライド等をアルコール中で加熱還流することで容
易に合成される。
【0023】本発明で使用される化合物は、有機溶剤を
含まない水系の処理液に添加し、処理することで銀画像
のインキ受理性を向上させ、さらに非画像部の地汚れも
減少させる。特に、上記のような鉱酸塩は中性の水に良
く溶解し、高濃度で使用できるため有利である。また、
アルコール類、THF,DMF等の有機溶剤が共存して
いてもその効果は変わらない。
【0024】本発明の化合物は、現像処理後、溶液の形
で処理するのが最も効果的であるが、例えば現像後の停
止液や定着液、あるいは印刷の際の湿し水中等に添加す
ることも出来るが、化合物自体が強アルカリ性の条件で
は加水分解しやすいため現像液中に添加することは好ま
しくない。
【0025】本発明の処理液中に添加する親油化剤濃度
は、0.1〜10g/lの範囲が好ましく、より好まし
くは0.5〜5g/lの範囲で使用するのが好ましい。
こうした範囲を越える濃度で使用した場合には親油化の
程度が弱い場合や非画像部の地汚れを増加させる場合が
あり好ましくない場合がある。また処理液中には増粘剤
等の他の添加剤を併用してもよいがこれらは必須の要素
ではない。処理液のpHは中性付近あるいは弱酸性側で
使用することが安全上および処理液の保存性を向上させ
る点で最も好ましい。
【0026】本発明の銀画像をインキ受理性として利用
するオフセット印刷版としては、特公昭48−3056
2号、特開昭53−21602号、米国特許3,72
1,559号、同第3,490,905号などの他、米
国特許3,454,398号、特開昭53−9603号
などのハロゲン化銀画像をインキ受理性とするオフセッ
ト印刷版が包含される。以下に実施例により本発明を具
体的に説明する。
【0027】
【実施例】
実施例1 特開昭53−21602号明細書記載の実施例1に示さ
れるオフセット印刷版(プレートNo.3)の物理現像
核層にハイドロキノン1.0g/m2 を含有させる以外
は変えずに平版印刷材料を作成した。該平版印刷材料を
像様露光し、下記処方の現像液に30℃で30秒間浸漬
し、スクィーズして余分な液を除き、室温下、空気中で
乾燥した。
【0028】 〈現像液〉 水 700ml 水酸化ナトリウム 20g 無水亜硫酸ナトリウム 60g 臭化カリウム 0.5g 2−メルカプト安息香酸 10ミリモル 2−メチル−2−アミノ−1−プロパノール 10g 水を加えて1lとする。
【0029】〈停止液〉 水 2l クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g
【0030】かくして得られた印刷版を、オフセット印
刷機エー・ビー・デイツク350CD(A.B.Dick
350CD,商品名)に装着し、処方(E)なる液で版
面エッチング後、下記組成の給湿液を用いて印刷を行な
った。
【0031】処理液(E) 例示化合物 1g エチレングリコール 50g 水 1l
【0032】〈給湿液〉(使用液は水で10倍に希釈す
る) 水 300ml コハク酸 6g 硫酸ナトリウム 25g エチレングリコール 100g コロイダルシリカ(20%水溶液) 28g
【0033】インキ受容特性、地汚れの出易さは次のよ
うな方法で判定した。 1)インキ受容特性 版面にインキ付きローラーを接触させると同時に紙送り
を始め、良好な画像濃度で印刷物が得られるまでの印刷
枚数。 2)地汚れの評価 1000枚の印刷を行い、そのときの印刷物の地汚れの
程度から次の3つの水準で評価した。 ○ 全く地汚れが発生しない △ 部分的もしくは薄い地汚れ × 全面的な薄い地汚れ また、比較化合物として既知の下記化合物化18,化1
9を使用した。
【0034】
【化16】
【0035】
【化17】
【0036】評価結果を表1にまとめた。
【0037】
【表1】
【0038】表1の結果より、本発明の処理液を使用す
ることで銀画像のインキ受容性を向上させるとともに、
非画像部の地汚れに対しても悪影響を与えないことが明
かとなった。また表1と同様な結果が本処理液を40℃
で2週間加熱保存した後の液でも得られたことから保存
安定性にも優れたものであった。
【0039】
【発明の効果】本発明の処理液は、オフセット印刷版の
銀画像部のインキ受容性を向上させる一方で非画像部の
地汚れを悪化させることなく、さらには液の経時安定性
にも優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化1で表わされる化合物あるいは化2で表
    わされる化合物を含むことを特徴とする、銀画像をイン
    キ受理性として利用するオフセット印刷版用処理液。 【化1】 (化1中、R1 は炭素数1から30までのアルキル基、
    またはアラルキル基を表わす。R2 は水素原子またはア
    ミノ基を表わし、またR3 はメチル基、エチル基、プロ
    ピル基、ブチル基等のアルキル基または、アリル基、ア
    ミノ基、アミジノ基、ジチオカルバメート基を表わ
    す。) 【化2】 (化2中、R4 は炭素数1から30までのアルキレン
    基、またはアラルキレン基を表わす。R5 は水素原子ま
    たはアミノ基を表わし、またR6 はメチル基、エチル
    基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基または、アリ
    ル基、アミノ基、アミジノ基、ジチオカルバメート基を
    表わす。)
JP32596494A 1994-12-27 1994-12-27 オフセット印刷版用処理液 Pending JPH08175046A (ja)

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