JPH05216245A - 印刷版用修正剤 - Google Patents

印刷版用修正剤

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JPH05216245A
JPH05216245A JP1915092A JP1915092A JPH05216245A JP H05216245 A JPH05216245 A JP H05216245A JP 1915092 A JP1915092 A JP 1915092A JP 1915092 A JP1915092 A JP 1915092A JP H05216245 A JPH05216245 A JP H05216245A
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JP
Japan
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chemical
retouching
printing plate
correction
formula
Prior art date
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Pending
Application number
JP1915092A
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English (en)
Inventor
Masakazu Takada
昌和 高田
Takimi Hashimoto
滝美 橋本
Taketoshi Miura
偉俊 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP1915092A priority Critical patent/JPH05216245A/ja
Publication of JPH05216245A publication Critical patent/JPH05216245A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】人体や環境に悪影響がなく、迅速、確実に修正
ができ、修正後長期間親水性を保持することができ、修
正剤溶液の保存安定性にも優れた、銀画像をインキ受理
性として利用するオフセット印刷版用修正剤を提供す
る。 【構成】下記の化1で表される、銀画像をインキ受理性
として利用するオフセット印刷版用修正剤。 【化1】 式中、R1 は、化2、化3、化4で表される基であり、
2 、R3 、R4 は炭素数1〜8のパーフルオロアルキ
ル基である。 【化2】 【化3】 【化4】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀画像をインキ受容性
にして利用するオフセット印刷版において、該印刷版上
に形成された銀画像の不必要な部分を消去するオフセッ
ト印刷版用画像修正剤に関するものであり、更に詳しく
は写真的に又は物理的な方法で形成されたオフセット印
刷版上の銀画像の不要な部分を印刷工程における任意の
段階で適宜、特定の処理剤により表面を処理することに
よって特に印刷特性、基材等に何ら支障をきたすことな
く完全に親水化し、インキ受理性をなくすことに関する
ものである。通常、印刷分野においてこのような処理を
「修正」と呼んでいるので、以下本発明者らはそれに従
う。又、修正操作に使用する処理剤のことを「修正剤」
と呼ぶことにする。
【0002】
【従来の技術】一般に、写真製版法で製造された印刷原
版で生じる修正の必要な箇所としては、複写オリジナル
中に既に存在するもの、露光の際に生じるもの、及びそ
の他不均一な現像処理過程によって生じるものなどがあ
る。
【0003】すなわち、たとえば、複写オリジナル中に
不必要な画像が存在していたり、塵および汚物微粒子、
指紋又は他の汚れが存在していたり、あるいは各種の原
稿をはり合わせて作った原稿を使用する場合、露出時に
おいて影が写し出されたりする。良好な印刷物を得る為
にはこれらの箇所はいずれも製版、印刷の段階で修正さ
れなければならない。一般的に言って修正操作は不可欠
のものであり製版、印刷の工程の任意の段階で必要な修
正が可能であることが望ましい。銀画像をインキ受理性
として利用するオフセット印刷坂の不必要な画像の修正
法として多くの試みがなされた。
【0004】例えば特開昭48−92101号、同昭5
1−21901号、同昭54−53002号、同昭59
−9661号報等に記載されたメルカプトまたはチオン
基と親水性基を有する化合物は、確実にかつ殆ど瞬間的
な反応で銀画像を親水化することが可能であるが、激し
い悪臭を有していたり、強酸性による人体への悪影響が
あったり、保存安定性に欠ける等の欠点があり、改良が
望まれている。
【0005】また、特開昭48−41808号報に記載
された赤血塩またはEDTAの金属塩とチオシアン塩酸
を含有する修正剤は、公害上の問題を有していたり、修
正剤の印刷によって徐々にインキ受理性が回復して地汚
れになったり、保存安定性に欠ける等の欠点を有してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、人体
や環境に悪影響がなく、迅速、確実に修正することがで
き、修正後長時間親水性を保持することができ、修正剤
溶液の保存安定性にも優れたオフセット印刷版用修正剤
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、化
5で表わされる化合物を修正剤として用いることによっ
て達成された。
【0008】
【化5】
【0009】式中R1 は化6、化7、化8で表わされる
基であり、R2 、R3 、R4 は炭素数1以上8以下のパ
ーフルオロアルキル基である。
【0010】
【化6】
【0011】
【化7】
【0012】
【化8】
【0013】式中nは1あるいは2である。
【0014】パーフルオロアルキル基とは、アルキル基
の水素原子が高度にフッ素化された物であって、水素原
子とフッ素原子が混在するものでもかまわないが、中で
も特に、水素原子が完全にフッ素化されているものが好
ましい。また、パーフルオロアルキル基は、直鎖のもの
でも、側鎖を有するものでもかまわないが、特に直鎖の
ものが好ましい。
【0015】また、パーフルオロアルキル基の炭素鎖の
長さについては、炭素数1以上8以下が好ましく、なか
でも特に1以上6以下が好ましい。炭素数が9ないしは
10以上になると、原因については不明であるが、修正
部分の多数枚印刷時のインキ受理性(地汚れ))が上が
り、本発明の効果が不十分となる。
【0016】以下に本発明に用いられるメルカプト化合
物の代表的な化合物を記載するが、これらに限定される
ものではない。
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】
【化14】
【0023】
【化15】
【0024】
【化16】
【0025】
【化17】
【0026】
【化18】
【0027】
【化19】
【0028】
【化20】
【0029】
【化21】
【0030】本発明の化5の化合物の合成は、基本的に
は2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジア
ゾールと、相当するパーフルオロ化合物の酸クロリド、
酸無水物、ハライドとを反応させることにより合成でき
る。以下に合成例を用いて合成法の詳細を述べる。
【0031】合成例1(化9の合成) 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ール20gとトリフルオロ酢酸無水物30gをテトラハ
イドロフラン200ml中で3時間反応させる。反応混合
物を水1000mlに投入し、生ずるオイルをクロロホル
ム50mlにて3回抽出する。この抽出液を無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、クロロホルムをエバポレート留去
する。残った白色の結晶を1,2−ジクロロエタン10
00mlより再結晶し、白色針状結晶を17g得た。
【0032】融点 209〜210℃ IR(KBr):ν(C=O)1740cm-1、ν(C−F)
1150〜1220cm-1 ´H−NMR(in acetone-d6 ):δ13.0ppm (bro
ad,S,−SH)
【0033】本発明の修正剤は、水、各種アルコールあ
るいはそれらの混合溶剤を用いて修正液として用いるこ
とができる。また、いわゆる修正ペン方式にして用いる
こともできる。修正剤の濃度範囲は、0.1〜20g/
lで十分であり、好ましくは1.0〜10g/lであ
る。また、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、グリセリン等の液を粘稠にする為の要素、
又、色素、有機あるいは無機の顔料などの液を着色させ
る為の要素も含むことができるが、これらは必須の要素
ではない。さらに、前記特開昭51−21901号に記
載されているような微粒子粉末を含むこともできる。
【0034】本発明の修正剤は、従来の修正剤の欠点で
あった修正周辺部の汚れがない。又、銀画像を化学的に
除去するタイプではなく、修正部の保水性を上げインク
をのせなくするタイプであるため、本発明の化合物を溶
剤等で除けば画像は再生する。従って、従来のものと異
なり再修正が可能である。
【0035】本発明の修正剤は、安定でありしかも無臭
である。また迅速・完全に修正でき、修正した後に強く
摩擦しても修正部にインキが乗ることはない。従って、
より多数枚の印刷を行うことができる。
【0036】本発明の銀画像をインキ受理性として利用
するオフセット印刷版としては、特公昭48−3056
2号、特開昭53−21602号、米国特許3,72
1,559号、同第3,490,905号などの他、米
国特許3,454,398号、特開昭53−9603号
などのハロゲン化銀画像をインキ受理性とするオフセッ
ト印刷版が包含される。以下に実施例を挙げて説明す
る。
【0037】
【実施例】特開昭53−21602号明細書の実施例1
に記載されているオフセット印刷版(プレートNo. 3)
の物理現像核層にハイドロキノン1.0g/m2 含有さ
せる以外は同様にして平版印刷材料を作製した。該平版
印刷材料を像に従って露光した後、下記処方の転写現像
液に30℃で30秒間浸漬し、転写現像を行ない、引き
続いて、下記処方よりなる停止液中に、30秒間(25
℃)浸漬し、スクィーズして余分な液を除き、材料を大
気条件下に乾燥した。修正剤として下記修正液に示す化
合物および量を用いて修正液を調合し、上記平版印刷版
の修正すべき部分を脱脂綿にしみ込ませた該修正液で払
拭処理した。
【0038】 <転写現像液> 水 700ml 水酸化カリウム 20g 無水亜硫酸ナトリウム 60g 臭化カリウム 0.5g 2−メルカプト安息香酸 10ミルモル 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n−ヘプチル−1,2,4−トリア ゾール 0.15g 2−メチル−2−アミノ−1−プロパノール 10g 水を加えて1lとする。
【0039】<停止液> 水 2l クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g
【0040】かくして得られた印刷版を、オフセット印
刷機エー・ビー・ディック350CD(A.B.Dick3
50CD商品名)に装着し、処方(E)なる液で版面を
拭いた後印刷を行なった。印刷室は22℃、湿度60%
であった。
【0041】 <E> 水 400ml クエン酸 1g クエン酸ナトリウム 3.5g 2−メルカプト−5−ヘプチル−1,3,5−オキサジアゾール 0.5g エチレングリコール 50ml
【0042】20枚目、2,000枚目及び5,000
枚目の印刷における修正部分のインキ受理性(地汚れ)
を評価し、結果を表1に示した。
【0043】<修正液> 水溶性ゼラチン 5g 界面活性剤 1g 例示化合物 1g 水で全量 100ml
【0044】比較化合物として下記の化22、化23、
化24を使用した。
【0045】
【化22】
【0046】
【化23】
【0047】
【化24】
【0048】
【表1】
【0049】修正評価 ○…インキを全く受理しない △…わずかにインキ受理性がある ×…完全なインキ受理性がある
【0050】表1の結果からわかる様に、パーフルオロ
アルキル基を有する本発明の化合物は、インキ脱離性に
優れ、単独でも効果があるが、EDTA−2Naと沃化
ナトリウムを併用しても効果はある。
【0051】実施例2 実施例1の修正液をフェルトペンに充填して使用する以
外は実施例1に従った。実施例1と同様優れた結果であ
った。
【0052】
【発明の効果】本発明の修正剤は、安全であり、迅速、
確実な修正が出来ると共にその効果の持続性も高く、液
の安定性も優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀画像をインキ受容性として利用するオ
    フセット印刷版用修正剤に於て、該修正剤が下記式で表
    わされる化合物を含むことを特徴とする印刷版用修正
    剤。 【化1】 式中R1 は化2、化3、化4で表わされる基であり、R
    2 、R3 、R4 は炭素数1以上8以下のパーフルオロア
    ルキル基である。 【化2】 【化3】 【化4】 式中nは1あるいは2である。
JP1915092A 1992-02-04 1992-02-04 印刷版用修正剤 Pending JPH05216245A (ja)

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