JPH08174988A - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

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JPH08174988A
JPH08174988A JP6317094A JP31709494A JPH08174988A JP H08174988 A JPH08174988 A JP H08174988A JP 6317094 A JP6317094 A JP 6317094A JP 31709494 A JP31709494 A JP 31709494A JP H08174988 A JPH08174988 A JP H08174988A
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JP
Japan
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recording sheet
ink jet
sizing agent
jet recording
filler
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JP6317094A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Matsushita
壽彦 松下
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字濃度が高く、インクの滲みムラが小さ
く、画像の耐光性に優れ、且つ白紙部の耐黄変性に優れ
たインクジェット記録シートを提供する。 【構成】 主として木材パルプ及び填料からなり、填料
として炭酸カルシウム、内添サイズ剤としてアニオン性
中性ロジンサイズ剤を含有してなる中性紙に、4級アン
モニウム塩基を結合した重合性ビニル化合物と紫外線吸
収能を有する構造単位を結合した重合性ビニル化合物と
の共重合体からなる紫外線吸収性カチオン化ポリマーを
含有することを特徴とするインクジェット記録シート。
好ましくは、紫外線吸収能を有する構造単位が、2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン残基または2−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール残基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録シ
ートに関するものであり、さらに詳しくは、印字濃度が
高く、インクの滲みムラが小さく、画像の耐光性に優
れ、且つ白紙部の耐黄変性に優れたインクジェット記録
シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録
用紙に付着させ、画像・文字などの記録を行なうもので
あるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの
融通性が大きい、現像−定着が不要などの特徴があり、
漢字を含め各種図形及びカラー画像などの記録装置とし
て種々の用途において急速に普及している。さらに、多
色インクジェット方式により形成される画像は、製版方
式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較し
て、遜色のない記録を得ることが可能である。また、作
成部数が少なくて済む用途においては、写真技術による
よりも安価であることからフルカラー画像記録分野にま
で広く応用されつつある。
【0003】インクジェット記録シートについて、記録
用紙面から見た場合、高品位の画像を得るには、主とし
てパルプよりなる記録用紙の上に付着したインクがその
表面上に不規則に広がることなく、且つ速やかに吸収さ
れることが必要である。
【0004】このため、インクの吸収性を改良する目的
では、従来から酸性紙をベースとして、無サイズ紙のよ
うに水の吸収性の大きい記録用紙を用いたり、シリカの
ような吸収性被覆層を設けること(特公昭60−275
88号公報及び同63−65037号公報)が提案され
ている。
【0005】しかし、このような塗工タイプのインクジ
ェット記録シートは、シリカを主成分とする塗工層を表
面に持つため、該記録シートの自然感を損なうこと及び
コストが高いことから、上質紙のような普通紙タイプで
インク吸収性に優れ、印字濃度の高い特性の要求が高ま
っている。また、記録画像の鮮明さについては、記録シ
ートのサイズ性が記録画像に影響を与え、サイズ性が低
い場合には、該記録シート中に水性インクが沈み込み、
記録ドットが広がった形状となりやすくなる。
【0006】一方、インクジェット記録シートにおいて
は、該記録シート自体の黄変化防止、あるいは記録画像
の耐光性に関する改良も従来から種々行われている。
【0007】記録画像の耐光性、白紙の黄変化防止、耐
水性の改良として、ポリアルキレンポリアミンジシアン
ジアミドアンモニウム塩縮合物からなるカチオン性樹脂
を原紙表面に塗工する方法(特公平2−35675号公
報)が提案されている。
【0008】しかしながら、インクジェット記録シート
は、記録前あるいは記録後における該記録シートの保存
や取扱い時に、紫外線、温湿度など種々の環境条件に晒
される場合が多い。また、該記録シートをポリエチレ
ン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂などのファイルに
保存、粘着テープを貼付するなど、その取扱い方は様々
である。
【0009】ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル樹脂などのファイル、粘着剤、糊、ゴムなどの種々の
材料は、フェノール系酸化防止剤やヒンダードアミン系
光安定剤などの添加により光や熱などに対して安定化さ
せている。ポリプロピレンやポリエチレンなどには、ブ
チルヒドロキシトルエン(以下、BHTと略す)などの
分子内にフェノール基を有する酸化防止剤を練り混んで
いるものが多く、これらのフェノール系酸化防止剤が酸
化され、キノン構造をとると黄色くなることは良く知ら
れている。
【0010】原紙、即ちインクジェット記録シートに
は、多量の填料(無機顔料)が内添されるが、該記録シ
ートがポリエチレンのファイルなどの上記材料と長期間
接触した場合、上記材料に含有されているフェノール系
酸化防止剤が揮発し、該記録シート中の填料に吸着し、
これを酸化して該記録シート自体を黄変化することにな
る。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】上記より、本発明
の目的は、印字濃度が高く、インクの滲みムラが小さ
く、画像の耐光性に優れ、且つ白紙部の耐黄変性に優れ
たインクジェット記録シートを提供するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記に鑑
み鋭意研究した結果、本発明のインクジェット記録シー
トを発明するに至った。即ち、本発明のインクジェット
記録シートは、主として木材パルプ及び填料からなり、
填料として炭酸カルシウム、内添サイズ剤としてアニオ
ン性中性ロジンサイズ剤を含有してなる中性紙に、4級
アンモニウム塩基を結合した重合性ビニル化合物と紫外
線吸収能を有する構造単位を結合した重合性ビニル化合
物との共重合体からなる紫外線吸収性カチオン化ポリマ
ーを含有することを特徴とするものである。
【0013】また、本発明のインクジェット記録シート
において、好ましくは紫外線吸収能を有する構造単位
が、2−ヒドロキシベンゾフェノン残基または2−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール残基であることを特徴とす
る。
【0014】以下、本発明のインクジェット記録シート
について、詳細に説明する。本発明のインクジェット記
録シートにおいて、支持体は、填料として炭酸カルシウ
ムを含有し、且つ内添サイズ剤としてアニオン性中性ロ
ジンサイズ剤を含有した中性紙であることを特徴とす
る。
【0015】その理由としては、中性抄紙におけるアニ
オン性中性ロジンサイズ剤の微小領域におけるサイズ発
現性は、比較的低サイズ度において均一性を示すことか
ら、原紙部分で吸収するインクのドット形状を変形させ
ることが少ない。一方、中性抄紙で一般的に用いられて
いるアルキルケテンダイマー(AKD)やアルケニル無
水コハク酸(ASA)サイズ剤は、微小領域でのサイズ
性にムラを発生しやすく、ドットの形状係数が大きくな
るという難点があった。
【0016】本発明でいう中性ロジンサイズ剤とは、p
H6〜9の中性領域において使用される各種界面活性剤
もしくは水溶性高分子で、乳化してなるエマルジョン型
ロジンサイズ剤である。ここで、ロジン物質としては、
ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、水素化ロ
ジン、不均化ロジン、重合ロジン、アルデヒド変成ロジ
ン、ロジンエステルなどのロジン類、さらには該ロジン
類とアクリル酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコ
ン酸などのα、β−不飽和カルボン酸との加熱反応物を
例示できるが、中性領域でのロジン物質の溶出を抑える
目的で重合、耐水化などの不溶化処理を行なうことがで
きる。
【0017】中性ロジンサイズ剤のイオン性は、乳化時
に用いる各種界面活性剤もしくは水溶性高分子により、
アニオン性、カチオン性の選択が可能である。本発明で
は、従来から使用されている各種のアニオン性、ノニオ
ン性、カチオン性あるいは両性の歩留り向上剤、ポリエ
チレンオキサイド、ポリアミド樹脂、親水性架橋ポリマ
ー粒子分散物などまたはその誘導体あるいは変成物など
とコロイダルシリカ、ベントナイトなどの化合物が適宜
組み合わされて使用される歩留りシステムを検討した結
果、アニオン性の中性ロジンサイズ剤とカチオン性、あ
るいは両性の親水性架橋ポリマー粒子分散物など、また
はその誘導体あるいは変成物を構成要素の一つとする歩
留り向上剤、あるいは歩留りシステムを組み合わせるこ
とが望ましい。また、中性ロジンサイズ剤のサイズ性を
発現させる目的で、アルミニウムの多価金属化合物(例
えば、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、ポリアルミ
ニウムシリケートサルフェイト、アルミン酸ソーダな
ど)を配合することは勿論である。
【0018】本発明のインクジェット記録シート中に
は、填料をパルプ当り3〜20重量%含有することが好
ましい。さらに好ましくは、パルプ当り5〜17重量%
である。填料の種類は、一般的には、炭酸カルシウム、
タルク、カオリン、二酸化チタンなどの無機顔料が用い
られるが、インクジェット記録方法により印字を行なっ
た場合、記録ドットの広がりの発生を防止するという観
点からも、特に炭酸カルシウムが好ましい。ここで、填
料の含有量が3重量%未満では、水性インクを用いるイ
ンクジェット記録方法により印字を行なった場合、該記
録シート中へインクの浸透が抑制されるため水性インク
の乾燥が遅くなるという問題がある。また、20重量%
を超えるとインクジェット記録方法でのインク浸透性が
大き過ぎ、印字濃度が低下する。
【0019】水性インクを用いるインクジェット記録方
法の印字適性とインクジェット記録シートのサイズ性に
ついては、ある程度の相関がある。ステキヒトサイズ度
としては、5〜25秒であることが印字適性の点から好
ましい。ここで、ステキヒトサイズ度が5秒以下では、
水性インクを用いるインクジェット記録方法により印字
を行なった場合、インクの紙中への浸透が大き過ぎるこ
とからインクが沈み込んでしまい、印字濃度が低下する
だけでなく、ドットの広がりやフェザリングと称される
ひげ状のにじみが発生しやすい。また、ステキヒトサイ
ズ度が25秒以上になると、インク吸収性が遅くなる。
【0020】インクジェット記録方法による水性インク
の浸透性を制御する手段としては、内添サイズ剤の配合
量を変化させる方法、サイズプレス液にアクリル酸系、
α−オレフィン系、スチレン−マレイン酸系などの表面
サイズ剤を添加する方法、サイズプレス液に界面活性剤
を添加する方法などを用いることができる。また、内添
サイズ剤の配合量を変化させ、原紙自体のサイズ性を変
化させる方法もある。
【0021】本発明の紫外線吸収性カチオン化ポリマー
は、紫外線吸収能を有する構造単位、即ち2−ヒドロキ
シベンゾフェノン残基、2−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール残基などが重合性ビニル化合物モノマーの主鎖に結
合したものと4級アンモニウム塩基を結合した重合性ビ
ニル化合物との共重合体である。
【0022】紫外線吸収能を有する構造単位を結合した
重合性ビニル化合物(p)と4級アンモニウム塩基を結
合した重合性ビニル化合物(q)との共重合体における
共重合比(p/q)は、適宜設定することができる。水
溶性タイプや自己分散性タイプの紫外線吸収性カチオン
化ポリマーについては、p、qの比率をそれぞれ変化さ
せることにより得ることができる。例えば、4級アンモ
ニウム塩基を結合した重合性ビニル化合物の比率を下げ
た場合には、水溶性タイプから自己分散性タイプの方向
に移行してくる。
【0023】紫外線吸収能を有する構造単位としては、
2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体、2−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール誘導体、サリチル酸系誘導体、シア
ノアクリレート系誘導体など、好ましくは2−ヒドロキ
シベンゾフェノン誘導体、2−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール誘導体を挙げることができ、例えば、以下のとお
り例示することができる。
【0024】1)2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロ
キシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、ビス(2
−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニ
ル)メタン、2−ヒドロキシ−4−アクリロイルオキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリロイル
オキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ア
クリロイルオキシ)エトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシ)エトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−メチル−2
−アクリロイルオキシ)エトキシベンゾフェノンなど。
【0025】2)2−ヒドロキシベンゾトリアゾール誘
導体 2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−
ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3’,5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−{2′−ヒドロキシ−3’−(3”,4”,
5”,6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’
−メチルフェニル}ベンゾトリアゾール、2,2−メチ
レンビス{4−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フ
ェノール}、2−{2′−ヒドロキシ−5′−(メタク
リロイルオキシ)フェニル}ベンゾトリアゾール、2−
{2′−ヒドロキシ−5′−(アクリロイルオキシ)フ
ェニル}ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ
−3′−t−ブチル−5′−(メタクリロイルオキシ)
フェニル}ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキ
シ−3′−メチル−5′−(アクリロイルオキシ)フェ
ニル}ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−
5′−(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル}−
5−クロロベンゾリトリアゾール、2−{2′−ヒドロ
キシ−5′−(メタクリロイルオキシエチル)フェニ
ル}ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−
5′−(アクリロイルオキシエチル)フェニル}ベンゾ
トリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−3′−t−ブ
チル−5′−(メタクリロイルオキシエチル)フェニ
ル}ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−
3′−メチル−5′−(アクリロイルオキシエチル)フ
ェニル}ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ
−5′−(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル}
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロ
キシ−5′−(アクロイルオキシブチル)フェニル}−
5−メチルベンゾトリアゾール、{2−ヒドロキシ−3
−t−ブチル−5−(アクリロイルオキシエトキシカル
ボニルエチル)フェニル}ベンゾトリアゾールなど。
【0026】3)サリチル酸系誘導体 フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシ
レート、p−オクチルフェニルサリシレートなど。
【0027】4)シアノアクリレート系誘導体 2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニ
ルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフ
ェニルアクリレートなど。
【0028】4級アンモニウム塩基を結合した重合性ビ
ニル化合物は、分子中に3級アミノ基を有する共重合可
能な重合性ビニル化合物をモノマーとして、紫外線吸収
能を有する構造単位と結合した重合性ビニル化合物と共
重合させた後、アルキル化剤でこのアミノ基を4級化す
ることにより、あるいは予めモノマーの3級アミノ基を
アルキル化剤で4級アンモニウム塩としたもので、これ
を共重合することにより、紫外線吸収性カチオン化ポリ
マーに導入することができる。
【0029】分子中に3級アミノ基を有する共重合可能
な重合性ビニル化合物としては、例えば、N,N−ジメ
チルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタ
クリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリ
レート、N,N−ジメチルアミノブチルメタクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,
N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−
ジメチルアミノエチルアクリルアミド、アクリロイルモ
ルホリン、N−2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキ
シプロピル−N,N−ジメチルアミン、N−3−メタク
リロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−N,N−ジ
エチルアミンなどが挙げられる。
【0030】上記3級アミノ基を有する重合性ビニル化
合物のアミノ基を4級アンモニウム塩とするアルキル化
剤としては、ベンジルクロライド、メチルクロライドな
どのハロゲン化アルキル類;ジメチル硫酸、ジエチル硫
酸などの硫酸エステル類などが挙げられ、またモノクロ
ル酢酸、β−プロピオラクトンなどと反応させて、ベタ
イン型の第4級アンモニウム基とすることもできる。
【0031】また、4級アンモニウム塩基を含有する重
合性ビニル化合物としては、例えば、グリシジルトリメ
チルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエタノールアンモ
ニウムクロライド、グリシジルジメチルベンジルアンモ
ニウムクロライド、グリシジルジメチルブチルアンモニ
ウムクロライド、N−2−ヒドロキシ−3−アクリロイ
ルオキシプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムクロライド、N−メタクリロイルアミノエチル−N,
N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、N
−メタクリロオキシ−N,N,N−トリエチルアンモニ
ウムエチル硫酸などが挙げられる。
【0032】上述したとおり、本発明のインクジェット
記録シートにおいては、主として木材パルプおよび填料
からなる原紙に、紫外線吸収性カチオン化ポリマーを含
有させることで、インクジェット記録シートの白紙部に
対して黄変化現象を防止することができ、また、記録さ
れた画像の耐光性を著しく向上させることができる。こ
れは、紫外線吸収能を維持しつつ、カチオン化ポリマー
として原紙に強く固着されることによると推定される。
【0033】インクジェット記録シートの白紙部に対す
る黄変化は、その原因の一つとして考えられるBHT二
量体(4,4’−メチレンビス−2,6−ジ−t−ブチ
ルフェノール)を用いて簡易的にインクジェット記録シ
ートに対する黄変化の特性を推し量ることができる。
【0034】具体的には、BHT二量体のアルコール
(エタノール、イソプロピルアルコールなど)1%溶解
液を、インクジェット記録シートに対して固形分として
0.5g/m2となるようにスポットして自然乾燥し、20
℃、65%RHの条件下、3日間放置し、 その放置前
後のL***(CIEに準拠した表色方法)を色彩色
差計(CR100:ミノルタ製)で測定することができ
る。ここで、黄変化の程度は、処理前後のb*の差(△
*)から判断でき、数値の小さいほど黄変化が少な
く、 △b*が15以下が好ましく、10以下であれば実
用上問題にならない。このような測定方法は、実際にフ
ァイルなどに保存して行った評価と相関性を持つもので
ある。
【0035】本発明に用いられる原紙について、説明す
る。本発明に係る原紙用のパルプは、LBKP、NBK
Pなどの化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、
CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPな
どの古紙パルプ、などの木材パルプを使用できる。
【0036】原紙の製造に当っては、長網抄紙機、円網
抄紙機、オントップ抄紙機、ツインワイヤ抄紙機などの
各種装置が使用できる。
【0037】また、本発明のインクジェット記録シート
において、原紙の表面にサイズプレスの工程を設けても
よく、サイズ剤としては、例えば、澱粉、ポリビニール
アルコール、ラテックス、無水マレイン酸系サイズ、α
−オレフィン系サイズ、スチレン−アクリル酸系サイズ
などの各種の表面サイズ剤、エチレン−尿素樹脂などの
寸法安定化剤、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無
機導電剤、ジメチルアミノエチルメタアクリレートなど
の有機導電剤、界面活性剤、顔料、染料、pH調節剤、
消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール
剤などの抄紙用内添助剤を塗工することができる。
【0038】サイズプレス工程で塗工する方式として
は、コンベンショナルサイズプレス、ゲートロールサイ
ズプレス、あるいはメタリングブレード方式のサイズプ
レス、ビルブレード、ショートドウェルコーターなどの
装置を用いることは勿論可能である。
【0039】上記により製造した原紙は、そのままして
も良いし、平坦化をコントロールする目的で、マシンカ
レンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダーなどのカ
レンダー装置を使用しても良い。
【0040】本発明のインクジェット記録シートは、未
塗工の状態で、あるいは表面に機能性塗工層を塗設し、
印刷用塗工紙、感熱記録紙、磁気記録紙、昇華型熱転写
記録用受像紙、感圧記録紙などの種々の記録媒体として
使用することもできる。
【0041】
【作用】本発明のインクジェット記録シートは、主とし
て木材パルプと填料からなり、填料として炭酸カルシウ
ムと内添サイズ剤としてアニオン性中性ロジンサイズ剤
を含有する中性紙で、且つ4級アンモニウム塩基を結合
した重合性ビニル化合物と紫外線吸収能を有する構造単
位を結合した重合性ビニル化合物との共重合体からなる
紫外線吸収性カチオン化ポリマーを含有することによ
り、印字濃度が高く、インクの滲みムラが小さく、画像
の耐光性に優れ、且つ白紙部の耐黄変性に優れた特徴を
有するものである。
【0042】その理由は、第1に、特定の填料とサイズ
剤を使用することで、インクの吸収性に寄与し、ドット
の広がりを抑制することができると考えられ、その結
果、インク吸収性を高め、印字濃度を向上させることが
できる。第2に、紫外線吸収性カチオン化ポリマーは、
紫外線吸収能を有する構造単位が4級アンモニウム塩基
を結合した重合性ビニル化合物に結合することによって
外的条件に影響されることなく安定化されるためと推定
される。4級アンモニウム塩基を結合した重合性ビニル
化合物自体は、原紙に含有または塗工された場合、原紙
内あるいは表面に接着剤としての役割を持つことから、
強固に固定されることになる。その結果、本発明のイン
クジェット記録シートは、上記特性を有するものとする
ことができる。
【0043】一方、従来より用いられる紫外線吸収剤
は、これを固定する樹脂と混合して原紙の塗層中に含有
されるか、あるいはパルプスラリー中に混合して原紙に
内添されるが、紫外線吸収剤自体は独立して存在するた
めに、外部環境によって経時的には原紙あるいは塗層の
表面に移行し、その機能が消失する欠点がある。
【0044】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明はこれに限定されるものではない。以
下における部、%はすべて重量によるものである。
【0045】予め、紫外線吸収性カチオン化ポリマーに
ついて、下記にその調製例を示す。 調製例1 2−[2′−ヒドロキシ−5′−(メタクリロイルオキ
シ)フェニル]ベンゾトリアゾール30g、N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート70g、エチルセロソ
ルブ100gを用い、調製例1と同様にして紫外線吸収
剤ポリマー水溶液を合成した。続いて、モノクロル酢酸
30gを30分間かけて滴下し、窒素雰囲気下、2時間
反応を行なった。反応終了後、室温まで冷却し、水で希
釈し、調製例1の紫外線吸収性カチオン化ポリマー水溶
液(固形分20重量%)を得た。
【0046】調製例2 2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシ)エ
トキシベンゾフェノン30g、N−2−ヒドロキシ−3
ーアクリロイルオキシプロピル−N,N−ジメチルアミ
ン70g、エチルセロソルブ100gを用い、調製例1
と同様にして紫外線吸収剤ポリマー水溶液を合成した。
続いて、メチルクロライド30gを30分間かけて滴下
し、窒素雰囲気下、2時間反応を行なった。反応終了
後、室温まで冷却し、水で希釈し、調製例2の紫外線吸
収性カチオン化ポリマー水溶液(固形分20重量%)を
得た。
【0047】調製例3 2−[2′−ヒドロキシ−5′−(メタクリロイルオキ
シ)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール30
g、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート70
g、エチルセロソルブ100gを用い、調製例1と同様
にして紫外線吸収剤ポリマー水溶液を合成した。続い
て、ベンジルクロライド30gを30分間かけて滴下
し、窒素雰囲気下、2時間反応を行なった。反応終了
後、室温まで冷却し、水で希釈し、調製例3の紫外線吸
収性カチオン化ポリマー水溶液(固形分20重量%)を
得た。
【0048】調製例4 2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシベンゾフェ
ノン30g、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル
アミド70g、エチルセロソルブ100gを、ジムロー
ト、滴下ロート、温度計、窒素導入管、攪拌装置を備え
たセパラブルフラスコに投入し、窒素導入管から窒素を
導入しながら、80℃まで昇温した。その後、少量のエ
チルセロソルブに溶解したアゾビスイソブチロニトリル
0.1gを4分割し、30分間で滴下した。滴下終了
後、窒素雰囲気下、2時間反応させて、紫外線吸収剤ポ
リマー水溶液を合成した。続いて、ジエチル硫酸30g
を30分間かけて滴下し、窒素雰囲気下、2時間反応を
行なった。反応終了後、室温まで冷却し、水で希釈し、
調製例4の紫外線吸収性カチオン化ポリマー水溶液(固
形分20重量%)を得た。
【0049】実施例1 LBKP(濾水度450mlcsf)90部とNBKP
(濾水度480mlcsf)10部からなる木材パルプ
100部に対して、炭酸カルシウム(奥多摩工業製;T
P−121)10部、アニオン性中性ロジンサイズ剤
(荒川化学製;NT−80)0.6部、硫酸バンド1.
0部、カチオン澱粉(王子ナショナル社製;Cato3
210)0.8部を混合してパルプスラリーとし、これ
を用いて長網抄紙機で抄造し、坪量85g/m2の原紙を製
造した。
【0050】この原紙に、調製例1で作製した紫外線吸
収性カチオン化ポリマー(10%水溶液の濃度に調整)
を用い、サイズプレスにより塗工量2.0g/m2となるよ
うに塗工し、実施例1のインクジェット記録シートを得
た。
【0051】実施例2 実施例1におけるパルプスラリーの配合で、炭酸カルシ
ウムを20部、アニオン性中性ロジンサイズ剤(荒川化
学製;NT−80)を0.10部とした以外は、実施例
1と同様にして実施例2のインクジェット記録シートを
製造した。
【0052】実施例3 実施例1におけるパルプスラリーの配合で、炭酸カルシ
ウムを3部とし、調製例1で作製した紫外線吸収性カチ
オン化ポリマーの代りに調製例2の紫外線吸収性カチオ
ン化ポリマー(10%水溶液の濃度に調整)を用いた以
外は、実施例1と同様にして実施例3のインクジェット
記録シートを製造した。
【0053】実施例4 LBKP(濾水度450mlcsf)70部とNBKP
(濾水度480mlcsf)30部からなる木材パルプ
100部に対して、炭酸カルシウム(奥多摩工業製;T
P−121)17部、アニオン性中性ロジンサイズ剤
(荒川化学製;NT−80)0.08部、調製例3の紫
外線吸収性カチオン化ポリマー1.5部、硫酸バンド
0.5部を混合してパルプスラリーとし、これを用いて
長網抄紙機で抄造し、坪量85g/m2の原紙からなる実施
例4のインクジェット記録シートを得た。
【0054】実施例5 実施例4におけるパルプスラリーの配合で、炭酸カルシ
ウムを20部に代え、調製例3の紫外線吸収性カチオン
化ポリマーの代りに、調製例4の紫外線吸収性カチオン
化ポリマーを用いた以外、実施例4と同様にして抄造
し、実施例5のインクジェット記録シートを得た。
【0055】比較例1 実施例1で作製した原紙と同一原紙で、サイズプレスを
せずそのままの原紙を比較例1のインクジェット記録シ
ートとした。
【0056】比較例2 実施例1におけるパルプスラリーの配合で、アニオン性
中性ロジンサイズ剤(荒川化学製;NT−80)に代え
て、アルキルケテンダイマーサイズ剤とした以外は実施
例1と同様にして比較例2のインクジェット記録シート
を製造した。
【0057】比較例3 予め、紫外線吸収剤として2−(2′−ヒドロキシ−
5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール10部
を使用し、これを10%ポリビニルアルコール水溶液9
0部と混合し、ボールミルにより分散して分散液を調製
した。
【0058】次に、実施例1で作製した原紙と同一原紙
に、サイズプレスにより塗工量2.5g/m2となるように
塗工し、比較例4のインクジェット記録シートを得た。
【0059】上記実施例1〜5及び比較例1〜3で得た
インクジェット記録シートについて、下記の評価方法に
より評価し、その結果を下記表1に掲げた。 1)印字濃度 インクジェット記録シートをA4判にカットし、20
℃、65%RHの条件の恒温恒湿室にて24時間以上調
湿を行なった後、キヤノン製インクジェットプリンター
(BJ−10V)を用いて該記録シートの上下2箇所、
左右3箇所にベタ印字し、印字部をマクベス反射型濃度
計(Macbeth社製;RD−918)にて12点測
定を行ない、この平均値を印字濃度とした。
【0060】2)ドット形状係数 シャープ社製インクジェットプリンター(IO−72
0)を用いて、ブラックインクからなる単色ドットを印
字し、インクの滲みムラの評価として画像解析装置(ル
ーゼックス5000、ニレコ社製)にて、ドットの周囲
長及びドットの面積を測定し、形状係数SF2を計算し
た。形状係数SF2は、真円に近いものほど100に近
くなる指標であり、実用上250以下であれば問題の無
いレベルである。
【0061】3)白紙部の黄変性 [BHT法]BHT2量体(4,4’−メチレンビス−
2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)のイソプピ
ルアルコール1%溶解液を、インクジェット記録シート
に固形分量として0.5g/m2となるようにスポットし、
20℃、65%RHの条件下で3日間放置前後のL**
* (CIEに準拠した表色方法)を色彩色差計(CR
100:ミノルタ製)で測定した。そして、白紙部の黄
変化の程度は、処理前後のb* の差(△b* )で評価し
た。尚、この数値が小さいほど、黄変化が少ないことを
示す。
【0062】[ファイル法]市販のBHTを1.0重量
%含有するポリプロピレン製プラスチックファイル袋
(A4サイズ)の片面中央付近を、5cm×5cmの正
方形に切って、塗工層面が穴のあいているファイル面に
当たるようにファイル袋の中に入れて、室内に一ケ月放
置処理後、サンプルを取り出し、処理前後のインクジェ
ット記録シートのL*** (CIEに準拠した表色方
法)を色彩色差計(CR100:ミノルタ製)で測定し
た。白紙部の黄変化の程度は、処理前後のb*の差(△
*)で表すことができ、この数値が小さい程、黄変化
が少ないことを示す。
【0063】4)画像の耐光性 画像の耐光性については、インクジェットプリンター
(MJ−700V2C、EPSON製)を用いて、マゼ
ンタインクのベタ印字を行った。記録後のインクジェッ
ト記録シートを、キセノンアークフェードメーター、ア
トラス製Ci−35fを用い、ブラックパネル温度63
℃、相対湿度65%RHの環境下で30時間の光照射し
た前後のマゼンタインク色の色差を測定した。色差は、
***(CIEに準拠した表色方法)に従って、光
照射前後の各インクジェット記録シートの色を測定した
結果を基に、下記数1で規定することができる。色差が
大きいほど、色劣化が生じていることを示す。なお、測
定は標準光Cとして、ミノルタ製CR100を用いて行
った。色差が1.0未満であれば視覚上、色の違いを認
識することはほとんどできない。
【0064】
【数1】 △E={(△L*2+(△a*2+(△b*21/2 ここで、△Eは色差、△L*及び△a*と△b*は、各々
光照射前後のL*及びa*とb*の差である。
【0065】
【表1】
【0066】評価:上記表1の結果より、本発明による
実施例1〜5のインクジェット記録シートは、印字濃
度、ドット形状係数、画像の耐光性、並びに白紙部の耐
黄変性共に優れた特性を示すものであった。
【0067】一方、比較例1のインクジェット記録シー
トは、実施例1による原紙そのものをインクジェット記
録シートとしたものであるが、印字濃度が低く、ドット
形状係数が大きく、白紙部の黄変性及び画像の耐光性に
劣った。比較例2のインクジェット記録シートは、内添
サイズ剤としてアルキルケテンダイマーサイズ剤を使用
したもので、ドット形状係数が大きかった。比較例3の
インクジェット記録シートは、サイズプレスの塗工用分
散液が単独の紫外線吸収剤からなるもので、印字濃度が
低くく、白紙部の黄変性も不良であった。
【0068】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録シートは、
填料として炭酸カルシウムを使用し、内添サイズ剤とし
てアニオン性中性ロジンサイズ剤を含有する中性紙を支
持体として、紫外線吸収性カチオン化ポリマーを含有さ
せることで、印字濃度が高く、インクの滲みムラが少な
くてドット形状係数が小さく、且つ画像の耐光性、白紙
部の耐黄変性に優れた効果を有するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】予め、紫外線吸収性カチオン化ポリマーに
ついて、下記にその調製例を示す。 調製例1 2−[2′−ヒドロキシ−5′−(メタクリロイルオキ
シ)フェニル]ベンゾトリアゾール30g、N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート70g、エチルセロソ
ルブ100gを、ジムロート、滴下ロート、温度計、窒
素導入管、攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに投入
し、窒素導入管から窒素を導入しながら、80℃まで昇
温した。その後、少量のエチルセロソルブに溶解したア
ゾビスイソブチロニトリル0.1gを4分割し、30分
間で滴下した。滴下終了後、窒素雰囲気下、2時間反応
させて、紫外線吸収剤ポリマー水溶液を合成した。続い
て、モノクロル酢酸30gを30分間かけて滴下し、窒
素雰囲気下、2時間反応を行なった。反応終了後、室温
まで冷却し、水で希釈し、調製例1の紫外線吸収性カチ
オン化ポリマー水溶液(固形分20重量%)を得た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】調製例4 2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシベンゾフェ
ノン30g、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル
アミド70g、エチルセロソルブ100gを用い、調製
例1と同様にして紫外線吸収剤ポリマー水溶液を合成し
た。続いて、ジエチル硫酸30gを30分間かけて滴下
し、窒素雰囲気下、2時間反応を行なった。反応終了
後、室温まで冷却し、水で希釈し、調製例4の紫外線吸
収性カチオン化ポリマー水溶液(固形分20重量%)を
得た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として木材パルプ及び填料からなり、
    填料として炭酸カルシウム、内添サイズ剤としてアニオ
    ン性中性ロジンサイズ剤を含有してなる中性紙に、4級
    アンモニウム塩基を結合した重合性ビニル化合物と紫外
    線吸収能を有する構造単位を結合した重合性ビニル化合
    物との共重合体からなる紫外線吸収性カチオン化ポリマ
    ーを含有することを特徴とするインクジェット記録シー
    ト。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収能を有する構造単位が、2−
    ヒドロキシベンゾフェノン残基または2−ヒドロキシベ
    ンゾトリアゾール残基であることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット記録シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2479782A (en) * 2010-04-23 2011-10-26 Birmingham Barbed Tape Ltd Fence panel with resistance to cutting, indentation,grinding and abrasion

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6391440B1 (en) 1999-02-23 2002-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium and image formation and print employing the medium
GB2479782A (en) * 2010-04-23 2011-10-26 Birmingham Barbed Tape Ltd Fence panel with resistance to cutting, indentation,grinding and abrasion
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