JPH08174850A - 液体噴射記録ヘッド - Google Patents
液体噴射記録ヘッドInfo
- Publication number
- JPH08174850A JPH08174850A JP32474694A JP32474694A JPH08174850A JP H08174850 A JPH08174850 A JP H08174850A JP 32474694 A JP32474694 A JP 32474694A JP 32474694 A JP32474694 A JP 32474694A JP H08174850 A JPH08174850 A JP H08174850A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording head
- jet recording
- liquid
- substrate
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクジェット記録方式に用いる記録インク
小滴を発生するための液体噴射記録ヘッドにおいて、撥
インク性物質を含有する樹脂材料の被覆層が不電導性で
あるため、吐出口形成材料が帯電して、塵や埃の付着に
よる印字不良や不吐出もしくは吐出インク滴の変曲等の
発生を防止するための手段を提供する。 【構成】 このため、前記被覆層の露光または熱処理に
より硬化させる液流路形成用樹脂材料５に導電性フィラ
ーを充填し、前記吐出口を含む端面に転写するよう構成
した。
小滴を発生するための液体噴射記録ヘッドにおいて、撥
インク性物質を含有する樹脂材料の被覆層が不電導性で
あるため、吐出口形成材料が帯電して、塵や埃の付着に
よる印字不良や不吐出もしくは吐出インク滴の変曲等の
発生を防止するための手段を提供する。 【構成】 このため、前記被覆層の露光または熱処理に
より硬化させる液流路形成用樹脂材料５に導電性フィラ
ーを充填し、前記吐出口を含む端面に転写するよう構成
した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録方
式に用いる記録液小滴を発生するための液体噴射記録ヘ
ッドに関するものである。
式に用いる記録液小滴を発生するための液体噴射記録ヘ
ッドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種のインクジェット記録方式（液体
噴射記録方式）に適用される液体噴射記録ヘッドは、一
般に微細な記録液（インク）吐出口（ノズル）、液流路
及びこの液流路の一部に設けられる液体吐出エネルギー
発生部とを備えている。
噴射記録方式）に適用される液体噴射記録ヘッドは、一
般に微細な記録液（インク）吐出口（ノズル）、液流路
及びこの液流路の一部に設けられる液体吐出エネルギー
発生部とを備えている。
【０００３】従来、このような液体噴射記録ヘッドを作
成する方法として、下記のような方法が知られている； （１）エネルギー発生素子が設けられた第１の基板を備
え、ガラスや金属等から成る第２の基板に、切削やエッ
チング等の加工手段により、液流路及び液室を形成する
ための凹部ならびに前記液室と外部とを連通するための
供給口を設けたのち、前記第１の基板と第２の基板とを
エネルギー発生素子と液流路との位置を合わせて接着剤
により貼り合わせる方法。
成する方法として、下記のような方法が知られている； （１）エネルギー発生素子が設けられた第１の基板を備
え、ガラスや金属等から成る第２の基板に、切削やエッ
チング等の加工手段により、液流路及び液室を形成する
ための凹部ならびに前記液室と外部とを連通するための
供給口を設けたのち、前記第１の基板と第２の基板とを
エネルギー発生素子と液流路との位置を合わせて接着剤
により貼り合わせる方法。
【０００４】（２）エネルギー発生素子が設けられたガ
ラス等から成る第１の基板（被処理基板）に、ポジ型も
しくはネガ型の感光性ドライフィルムを貼り、この感光
性ドライフィルムのうち、吐出口、液流路及び液室に相
当するパターンをマスクもしくは露光し、現像して、前
記吐出口、液流路及び液室に相当するパターンの固体層
を前記第１の基板上に設けると共に、前記固体層及び第
１の基板の上に、硬化性材料を適性な厚みに塗布して硬
化性材料を硬化させる。ついで、前記硬化性材料が硬化
した第１の基板を、吐出口を形成する位置で切断して前
記固体層の端面を露出させたのち、前記固体層を溶解除
去して、内部に液流路及び液室を形成する空間を設ける
方法。
ラス等から成る第１の基板（被処理基板）に、ポジ型も
しくはネガ型の感光性ドライフィルムを貼り、この感光
性ドライフィルムのうち、吐出口、液流路及び液室に相
当するパターンをマスクもしくは露光し、現像して、前
記吐出口、液流路及び液室に相当するパターンの固体層
を前記第１の基板上に設けると共に、前記固体層及び第
１の基板の上に、硬化性材料を適性な厚みに塗布して硬
化性材料を硬化させる。ついで、前記硬化性材料が硬化
した第１の基板を、吐出口を形成する位置で切断して前
記固体層の端面を露出させたのち、前記固体層を溶解除
去して、内部に液流路及び液室を形成する空間を設ける
方法。
【０００５】（３）トランスファーモールドによるイン
ク流路及び液室、インク供給口等を一括成形する方法
等。
ク流路及び液室、インク供給口等を一括成形する方法
等。
【０００６】このようにして作成された液体噴射記録ヘ
ッドの吐出口に、転写、吹き付け、浸漬等により、撥イ
ンク性材料により被覆層を設けていた。
ッドの吐出口に、転写、吹き付け、浸漬等により、撥イ
ンク性材料により被覆層を設けていた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来方法によって作成される液体噴射記録ヘッド
にあっては、撥インク性物質含有の樹脂材料が、不電導
体であるため、吐出口形成材料が帯電して撥インク性物
質含有の樹脂材料が不電導体であるため、吐出口形成材
料が帯電してしまうことがしばしばあった。そのため
に、周囲の塵や埃、紙のバリなどのごみが吐出口を含む
端面に貼り付いて印字不良を生じ、最悪の場合には不吐
出などをも生じた。また、帯電により、吐出したインク
滴の変曲などもあった。
ような従来方法によって作成される液体噴射記録ヘッド
にあっては、撥インク性物質含有の樹脂材料が、不電導
体であるため、吐出口形成材料が帯電して撥インク性物
質含有の樹脂材料が不電導体であるため、吐出口形成材
料が帯電してしまうことがしばしばあった。そのため
に、周囲の塵や埃、紙のバリなどのごみが吐出口を含む
端面に貼り付いて印字不良を生じ、最悪の場合には不吐
出などをも生じた。また、帯電により、吐出したインク
滴の変曲などもあった。
【０００８】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、これらの液体噴射記録ヘッドを低コス
トで帯電を防止することにより、上記のような問題点を
解決し得る手段の提供を目的としている。
なされたもので、これらの液体噴射記録ヘッドを低コス
トで帯電を防止することにより、上記のような問題点を
解決し得る手段の提供を目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、インク吐出口を含む端面に対して、撥インク性の
物質を含有する樹脂材料から成る被覆層を配置した液体
噴射記録ヘッドであって、前記被覆層の樹脂材料に導電
性フィラーが充填されていることを特徴とする液体噴射
記録ヘッドにより上記問題点を解決しようとするもので
ある。
ては、インク吐出口を含む端面に対して、撥インク性の
物質を含有する樹脂材料から成る被覆層を配置した液体
噴射記録ヘッドであって、前記被覆層の樹脂材料に導電
性フィラーが充填されていることを特徴とする液体噴射
記録ヘッドにより上記問題点を解決しようとするもので
ある。
【００１０】
【作用】以上のような本発明構成により、液体噴射記録
ヘッドの製造工程において、低コストでヘッドの帯電防
止を行うことができ、帯電現象に起因する印字不良や吐
出インク滴の変曲あるいは不吐出等の発生を防止するこ
とができる。
ヘッドの製造工程において、低コストでヘッドの帯電防
止を行うことができ、帯電現象に起因する印字不良や吐
出インク滴の変曲あるいは不吐出等の発生を防止するこ
とができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する：図１（ａ）〜（ｆ）に、一実施例の液体噴射記
録ヘッドの製造方法における工程シーケンス例を示す。
図中、１は被処理基板、２はポジ型フォトレジスト、３
はマスク、４はレジストパターン、５は液流路６の形成
用材料を、また、ｈνは活性エネルギー線を示す。
明する：図１（ａ）〜（ｆ）に、一実施例の液体噴射記
録ヘッドの製造方法における工程シーケンス例を示す。
図中、１は被処理基板、２はポジ型フォトレジスト、３
はマスク、４はレジストパターン、５は液流路６の形成
用材料を、また、ｈνは活性エネルギー線を示す。
【００１２】ノズルパータンの固体層が設けられた被処
理基板１上に、活性エネルギー線硬化型のノズル形成部
材（ポジ型フォトレジスト）２を被覆し、活性エネルギ
ー線ｈνを透過するマスク（蓋板）３をこの部材を介し
て基板１に接合後、活性エネルギー線ｈνを照射してこ
の部材を硬化させ、然る後に、前記ノズルパターンの固
体層４を除去することにより、ノズルを形成する各工程
により製造される液体噴射記録ヘッドにおいて、図１の
（ｆ）に示す状態において、導電性フィラーとして、旭
ガラス（株）製「ＣＴＸ−８０５Ａ」（商品名）１００
重量部に対して、同和興業（株）製ニッケル粉「ＤＮＩ
−２０」（商品名）３０重量部を加えたものをシリコン
ゴムに塗布し、これを上記液体複写記録ヘッドの吐出口
を含む端面に押し当て、前記「ＣＴＸ８０５Ａ」と「Ｄ
ＮＩ−２０」との混合物を、０．５μｍの厚みになるよ
うに転写した。
理基板１上に、活性エネルギー線硬化型のノズル形成部
材（ポジ型フォトレジスト）２を被覆し、活性エネルギ
ー線ｈνを透過するマスク（蓋板）３をこの部材を介し
て基板１に接合後、活性エネルギー線ｈνを照射してこ
の部材を硬化させ、然る後に、前記ノズルパターンの固
体層４を除去することにより、ノズルを形成する各工程
により製造される液体噴射記録ヘッドにおいて、図１の
（ｆ）に示す状態において、導電性フィラーとして、旭
ガラス（株）製「ＣＴＸ−８０５Ａ」（商品名）１００
重量部に対して、同和興業（株）製ニッケル粉「ＤＮＩ
−２０」（商品名）３０重量部を加えたものをシリコン
ゴムに塗布し、これを上記液体複写記録ヘッドの吐出口
を含む端面に押し当て、前記「ＣＴＸ８０５Ａ」と「Ｄ
ＮＩ−２０」との混合物を、０．５μｍの厚みになるよ
うに転写した。
【００１３】また、比較例として、同様の手順で前記ニ
ッケル粉「ＤＮＩ−２０」を加えない液体噴射記録ヘッ
ドをも作成した。本実施例は、前記転写後に前記固体層
を除去し、この液体噴射記録ヘッドを完成させた。
ッケル粉「ＤＮＩ−２０」を加えない液体噴射記録ヘッ
ドをも作成した。本実施例は、前記転写後に前記固体層
を除去し、この液体噴射記録ヘッドを完成させた。
【００１４】以上のようにして完成された本実施例の液
体噴射記録ヘッドについて、純水／グリセリン／ダイレ
クトブラック１５４（水溶性黒色染料）＝６５／３０／
５（重量部）から成るインクジェットインクを用いて印
字記録試験を行った結果、本実施例方法で作成された液
体噴射記録ヘッドでは、印字の乱れや吐出口面のゴミの
付着が見られなかった。しかしながら、前記比較例とし
て従来方法により作成された上記ヘッドについては、吐
出口面へのゴミの付着による印字の乱れが確認された。
体噴射記録ヘッドについて、純水／グリセリン／ダイレ
クトブラック１５４（水溶性黒色染料）＝６５／３０／
５（重量部）から成るインクジェットインクを用いて印
字記録試験を行った結果、本実施例方法で作成された液
体噴射記録ヘッドでは、印字の乱れや吐出口面のゴミの
付着が見られなかった。しかしながら、前記比較例とし
て従来方法により作成された上記ヘッドについては、吐
出口面へのゴミの付着による印字の乱れが確認された。
【００１５】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、製造工程を増やすことなく、安価に液体噴射記録ヘ
ッドの帯電防止を行うことができる。このことにより、
帯電によるごみの付着による印字不良及び帯電による吐
出したインクの変曲による印字不良がなくなった。
ば、製造工程を増やすことなく、安価に液体噴射記録ヘ
ッドの帯電防止を行うことができる。このことにより、
帯電によるごみの付着による印字不良及び帯電による吐
出したインクの変曲による印字不良がなくなった。
【図１】 液体噴射記録ヘッドの製造方法を示す。
１ 被処理基板 ２ ポジ型フォトレジスト ３ マスク ４ レジストパターン ５ 液流路形成用材料 ６ 液流路
Claims (1)
- 【請求項１】 インク吐出口を含む端面に対して、撥イ
ンク性の物質を含有する樹脂材料から成る被覆層を配設
した液体噴射記録ヘッドであって、前記被覆層の樹脂材
料に導電性フィラーが充填されていることを特徴とする
液体噴射記録ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32474694A JPH08174850A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 液体噴射記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32474694A JPH08174850A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 液体噴射記録ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08174850A true JPH08174850A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18169227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32474694A Withdrawn JPH08174850A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 液体噴射記録ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08174850A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009066945A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出装置用ノズル板、ヘッドおよびそれを用いた液体吐出装置、方法 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32474694A patent/JPH08174850A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009066945A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出装置用ノズル板、ヘッドおよびそれを用いた液体吐出装置、方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |