JP3441848B2 - インクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェット記録ヘッドの製造方法Info
- Publication number
- JP3441848B2 JP3441848B2 JP15169295A JP15169295A JP3441848B2 JP 3441848 B2 JP3441848 B2 JP 3441848B2 JP 15169295 A JP15169295 A JP 15169295A JP 15169295 A JP15169295 A JP 15169295A JP 3441848 B2 JP3441848 B2 JP 3441848B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid layer
- ink
- recording head
- repellent material
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式に用いる記録液小滴を発生するためのインクジェ
ット記録ヘッドの製造方法に関するものである。
録方式に用いる記録液小滴を発生するためのインクジェ
ット記録ヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式(液体噴射記録
方式)に適用されるインクジェット記録ヘッドは、一般
に微細な記録液(インク)吐出口(以下、“オリフィ
ス”と呼ぶ)、液流路及びこの液流路の一部に設けられ
る液体(インク)吐出エネルギー発生部とを備えてい
る。従来、このようなインクジェット記録ヘッドを作成
する方法として、次のような方法が知られている。図2
(a)〜(d)及び図3(e)〜(g)にその製造工程
図を示す(各平面図及び断面図)。
方式)に適用されるインクジェット記録ヘッドは、一般
に微細な記録液(インク)吐出口(以下、“オリフィ
ス”と呼ぶ)、液流路及びこの液流路の一部に設けられ
る液体(インク)吐出エネルギー発生部とを備えてい
る。従来、このようなインクジェット記録ヘッドを作成
する方法として、次のような方法が知られている。図2
(a)〜(d)及び図3(e)〜(g)にその製造工程
図を示す(各平面図及び断面図)。
【0003】まず、図2において、被処理基板1上に感
光性樹脂層(ポジ型フォトレジスト2)を形成し(図2
(a))、これをマスク3を介して露光(図2
(b))、現像処理を施して感光性樹脂層2をパターニ
ングし、被処理基板1上に固体層2を形成する(図2
(c))。次に、パターニングされた固体層2の上に活
性エネルギー線硬化型の液流路形成用材料4を被覆し
(図2(d))、活性エネルギー線硬化型の液流路形成
用材料を第2のマスク5を介しパターニングし硬化させ
る(図3(e))。
光性樹脂層(ポジ型フォトレジスト2)を形成し(図2
(a))、これをマスク3を介して露光(図2
(b))、現像処理を施して感光性樹脂層2をパターニ
ングし、被処理基板1上に固体層2を形成する(図2
(c))。次に、パターニングされた固体層2の上に活
性エネルギー線硬化型の液流路形成用材料4を被覆し
(図2(d))、活性エネルギー線硬化型の液流路形成
用材料を第2のマスク5を介しパターニングし硬化させ
る(図3(e))。
【0004】次に未露光部の液流路形成材及び、パター
ニングされた固体層2を、含ハロゲン炭化水素、ケト
ン、エステル、アルコール等の有機溶媒等を用いて溶解
除去し、液(インク)流路6を形成する(図3
(f))。そして、インク吐出口6a面に撥インク材7
を転写等により塗布し(図3(g))、液体噴射記録ヘ
ッドを作成していた。
ニングされた固体層2を、含ハロゲン炭化水素、ケト
ン、エステル、アルコール等の有機溶媒等を用いて溶解
除去し、液(インク)流路6を形成する(図3
(f))。そして、インク吐出口6a面に撥インク材7
を転写等により塗布し(図3(g))、液体噴射記録ヘ
ッドを作成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例においては、固体層として用いられるポジ
型レジスト(例えばナフトキノンジアジド含有レジス
ト)では、活性エネルギー線の透過領域が限られている
ため、液流路及び吐出口とヒータ間の長いものはできな
かった。
ような従来例においては、固体層として用いられるポジ
型レジスト(例えばナフトキノンジアジド含有レジス
ト)では、活性エネルギー線の透過領域が限られている
ため、液流路及び吐出口とヒータ間の長いものはできな
かった。
【0006】また、活性エネルギー線硬化材料は、ネガ
型の材料のため、パターニング精度及び現像性により吐
出口とヒータ間の長いものは精度良くできなかった。ま
た、吐出口6a及びヒータと吐出口間流路は狭いものは
できなかった。
型の材料のため、パターニング精度及び現像性により吐
出口とヒータ間の長いものは精度良くできなかった。ま
た、吐出口6a及びヒータと吐出口間流路は狭いものは
できなかった。
【0007】吐出口6a面に液流路6形成後に撥インク
性塗膜を形成するため、吐出口6aに撥インク材7が入
り込んだり、転写法などにより撥インク材7を塗布する
ため吐出口6a付近に撥インク材7より成るバリなどが
発生した。このためにインク滴の飛翔方向が乱れたり、
不吐出することがあった。
性塗膜を形成するため、吐出口6aに撥インク材7が入
り込んだり、転写法などにより撥インク材7を塗布する
ため吐出口6a付近に撥インク材7より成るバリなどが
発生した。このためにインク滴の飛翔方向が乱れたり、
不吐出することがあった。
【0008】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、前記パターニング精度及び現像性を向
上して、吐出口付近の吐出不良の発生を防止するための
手段の提供を目的としている。
なされたもので、前記パターニング精度及び現像性を向
上して、吐出口付近の吐出不良の発生を防止するための
手段の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の技術的
構成により前記目的を達成できたものである。 (1)液体吐出エネルギー発生部を有する基板上にノズ
ルパターンの固体層を形成する工程と、固体層上にノズ
ル形成部材を形成する工程と、マスクを用いてノズル形
成部材にインク吐出口形成部となる潜像を形成する工程
と、該吐出口形成部を含むノズル形成部材上に活性エネ
ルギー線硬化型の撥インク材料を全面に塗布する工程
と、前記マスクを用いて撥インク材料をパターニングす
る工程と、撥インク材料のパターニング後に吐出口部の
固体層を除去する工程と、を有するインクジェット記録
ヘッドの製造方法。 (2)前記固体層は、ポジ型レジストに対して複数回の
露光現像を繰り返すことにより形成された多段ノズルパ
ターンを有することを特徴とする前記(1)項に記載の
インクジェット記録ヘッドの製造方法。
構成により前記目的を達成できたものである。 (1)液体吐出エネルギー発生部を有する基板上にノズ
ルパターンの固体層を形成する工程と、固体層上にノズ
ル形成部材を形成する工程と、マスクを用いてノズル形
成部材にインク吐出口形成部となる潜像を形成する工程
と、該吐出口形成部を含むノズル形成部材上に活性エネ
ルギー線硬化型の撥インク材料を全面に塗布する工程
と、前記マスクを用いて撥インク材料をパターニングす
る工程と、撥インク材料のパターニング後に吐出口部の
固体層を除去する工程と、を有するインクジェット記録
ヘッドの製造方法。 (2)前記固体層は、ポジ型レジストに対して複数回の
露光現像を繰り返すことにより形成された多段ノズルパ
ターンを有することを特徴とする前記(1)項に記載の
インクジェット記録ヘッドの製造方法。
【0010】
【作用】以上のような本発明構成により、従来技術のパ
ターニング精度を向上し、また吐出口付近における吐出
不良の発生を防止することができる。
ターニング精度を向上し、また吐出口付近における吐出
不良の発生を防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により、本発明を図1(a)〜
(c)に示す製造工程図(各平面図及び断面図)に基づ
いて具体的に説明する; (実施例1)図1に示すように、ポジ型レジストPME
R AR−900(商品名、東京応化(株)製)を塗布
し、マスク10を介して露光して(図1(a))、現像
し、次いで吐出の流路を作るために、再び第2のマスク
12を用いて露光して(図1(b))、現像を行い、多
段形状のパターンを形成した。次に、ノズルパターンの
固体層9が設けられた被処理基板8上に、下記の(樹脂
組成1)から成る活性エネルギー線硬化型のノズル形成
部材をスピンコートし、50℃2時間プリベーク後この
部材に8J/cm2 のUV光を照射し(図1(c))、硬
化させ、未露光部の流路形成材料をキシレンで除去し
た。
(c)に示す製造工程図(各平面図及び断面図)に基づ
いて具体的に説明する; (実施例1)図1に示すように、ポジ型レジストPME
R AR−900(商品名、東京応化(株)製)を塗布
し、マスク10を介して露光して(図1(a))、現像
し、次いで吐出の流路を作るために、再び第2のマスク
12を用いて露光して(図1(b))、現像を行い、多
段形状のパターンを形成した。次に、ノズルパターンの
固体層9が設けられた被処理基板8上に、下記の(樹脂
組成1)から成る活性エネルギー線硬化型のノズル形成
部材をスピンコートし、50℃2時間プリベーク後この
部材に8J/cm2 のUV光を照射し(図1(c))、硬
化させ、未露光部の流路形成材料をキシレンで除去し
た。
【0012】次に、撥インク材DEFENSA 771
0(商品名、大日本インキ工業(株)製)をシリコンゴ
ムにスピンコートし、この撥インク材を吐出口面に転写
し、図1(c)に示したマスクを用い10J/cm2 露光
を行い未露光部の撥インク材をMF6(ヘキサフロロメ
タキシレン)で除去し、流路型材をエチルセロソルブで
除去した。ついで150℃で30分熱キュアを行い、こ
のインクジェット記録ヘッドを作成した。
0(商品名、大日本インキ工業(株)製)をシリコンゴ
ムにスピンコートし、この撥インク材を吐出口面に転写
し、図1(c)に示したマスクを用い10J/cm2 露光
を行い未露光部の撥インク材をMF6(ヘキサフロロメ
タキシレン)で除去し、流路型材をエチルセロソルブで
除去した。ついで150℃で30分熱キュアを行い、こ
のインクジェット記録ヘッドを作成した。
【0013】
(樹脂組成1)
重量部
EHPE-3150 (商品名) 100 ダイセル化学工業(株)製アテ゛カオヒ゜トマー
SP−170(商品名) 1.5 旭電化工業(株)製
NUC シカンカッフ゜リンク゛ 剤 A −187(商品名) 5 日本ユニカー(株)製キシレン
200
(実施例2)図1に示したように、前記ポジ型レジスト
PMER AR−900(商品名、東京応化(株)製)
を塗布し、マスク10を介して露光し(図1(a))、
現像し、次いで吐出の流路を作るために再び第2のマス
ク12を用いて露光して(図1(b))、現像を行い、
多段形状のパターンを形成した。次に、ノズルパターン
の固体層9が設けられた被処理基板8上に、前記(樹脂
組成1)から成る活性エネルギー線硬化型のノズル形成
部材をスピンコートし、50℃2時間のベーク後、この
部材に8J/cm2 のUV光を照射し(図1(c))硬化
させた。
PMER AR−900(商品名、東京応化(株)製)
を塗布し、マスク10を介して露光し(図1(a))、
現像し、次いで吐出の流路を作るために再び第2のマス
ク12を用いて露光して(図1(b))、現像を行い、
多段形状のパターンを形成した。次に、ノズルパターン
の固体層9が設けられた被処理基板8上に、前記(樹脂
組成1)から成る活性エネルギー線硬化型のノズル形成
部材をスピンコートし、50℃2時間のベーク後、この
部材に8J/cm2 のUV光を照射し(図1(c))硬化
させた。
【0014】次に、前記撥インク材DEFENSA 7
710(商品名、大日本インキ工業(株)製)をシリコ
ンゴムにスピンコートし、この撥インク材を吐出口面に
転写し、図1(c)に示したマスクを用い10J/cm2
露光を行い、未露光部の撥インク材7をMF6(ヘキサ
フロロメタキシレン)で除去し、未露光部の流路形成材
料及び流路型剤をエチルセロソルブで除去した。150
℃で30分間熱キュアを行いこのインクジェット記録ヘ
ッドを作成した。
710(商品名、大日本インキ工業(株)製)をシリコ
ンゴムにスピンコートし、この撥インク材を吐出口面に
転写し、図1(c)に示したマスクを用い10J/cm2
露光を行い、未露光部の撥インク材7をMF6(ヘキサ
フロロメタキシレン)で除去し、未露光部の流路形成材
料及び流路型剤をエチルセロソルブで除去した。150
℃で30分間熱キュアを行いこのインクジェット記録ヘ
ッドを作成した。
【0015】上述の各実施例1,2の効果を、従来例と
比較するために図2,3に用いた従来の製造方法によ
り、次の比較例1,2を作製して比較実験を行った。
比較するために図2,3に用いた従来の製造方法によ
り、次の比較例1,2を作製して比較実験を行った。
【0016】(比較例1)図2に示すように、被処理基
板1上にポジ型レジストPMER AR−900(商品
名、東京応化(株)製)により感光性樹脂層(ポジ型フ
ォトレジスト2)を形成し(図2(a))、これをマス
ク3を介して露光(図2(b))、現像処理を施して感
光性樹脂層をパターニングし、被処理基板1上に固体層
を形成する(図2(c))。
板1上にポジ型レジストPMER AR−900(商品
名、東京応化(株)製)により感光性樹脂層(ポジ型フ
ォトレジスト2)を形成し(図2(a))、これをマス
ク3を介して露光(図2(b))、現像処理を施して感
光性樹脂層をパターニングし、被処理基板1上に固体層
を形成する(図2(c))。
【0017】次に、パターニングされた固体層の上に活
性エネルギー線硬化型の液流路形成用材料4(樹脂組成
2)を被覆し(図2(d))、活性エネルギー線硬化型
の液流路形成用材料4をマスク5を介しパターニングし
硬化させる(図3(e))。
性エネルギー線硬化型の液流路形成用材料4(樹脂組成
2)を被覆し(図2(d))、活性エネルギー線硬化型
の液流路形成用材料4をマスク5を介しパターニングし
硬化させる(図3(e))。
【0018】次に未露光部の液流路形成材料及び、パタ
ーニングされた固体層を、エチルセロソルブを用いて溶
解除去し、液流路6を形成する(図3(f))。そし
て、インク吐出口面に撥インク材CYTOP CTL−
807M(商品名、旭硝子(株)製)をシリコンゴムに
スピンコートし、吐出口面に転写により塗布し、150
℃で30分熱キュアを行い、このインクジェット記録ヘ
ッドを作成した(図3(g))。
ーニングされた固体層を、エチルセロソルブを用いて溶
解除去し、液流路6を形成する(図3(f))。そし
て、インク吐出口面に撥インク材CYTOP CTL−
807M(商品名、旭硝子(株)製)をシリコンゴムに
スピンコートし、吐出口面に転写により塗布し、150
℃で30分熱キュアを行い、このインクジェット記録ヘ
ッドを作成した(図3(g))。
【0019】
(樹脂組成2)
重量部アテ゛カオフ゜トマー
KRM 2410(商品名) 100 旭電化工業(株)製アテ゛カオフ゜トマー
SP-170(商品名) 1.5 旭電化工業(株)製
NUC シカンカッフ゜リンク゛ 剤 A-187(商品名) 5 日本ユニカー(株)製
(比較例2)図2に示すように、被処理基板1上にポジ
型レジストPMER AR−900(商品名、東京応化
(株)製)により感光性樹脂層(ポジ型フォトレジスト
2)を形成し(図2(a))、これをマスク3を介して
露光(図2(b))、現像処理を施して感光性樹脂層を
パターニングし、被処理基板上に固体層を形成する(図
2(c))。
型レジストPMER AR−900(商品名、東京応化
(株)製)により感光性樹脂層(ポジ型フォトレジスト
2)を形成し(図2(a))、これをマスク3を介して
露光(図2(b))、現像処理を施して感光性樹脂層を
パターニングし、被処理基板上に固体層を形成する(図
2(c))。
【0020】次に、パターニングされた固体層の上に活
性エネルギー線硬化型の液流路形成用材料4(前記樹脂
組成2)を被覆し(図2(d))、活性エネルギー線硬
化型の液流路形成用材料をマスク5を介しパターニング
し硬化させる(図3(e))。次に未露光部の液流路形
成材及び、パターニングされた固体層を、エチルセロソ
ルブを用いて溶解除去し、液流路6を形成する(図3
(f))。
性エネルギー線硬化型の液流路形成用材料4(前記樹脂
組成2)を被覆し(図2(d))、活性エネルギー線硬
化型の液流路形成用材料をマスク5を介しパターニング
し硬化させる(図3(e))。次に未露光部の液流路形
成材及び、パターニングされた固体層を、エチルセロソ
ルブを用いて溶解除去し、液流路6を形成する(図3
(f))。
【0021】次に、撥インク材DEFENSA 771
0(商品名、大日本インキ工業(株)製)をシリコンゴ
ムにスピンコートし、この撥インク材を吐出口面に転写
し、図1(c)に示したマスクを用い10J/cm2 露光
を行い、未露光部の撥インク材をMF6(ヘキサフロロ
メタキシレン)で除去し、150℃で30分熱キュアを
行いこのインクジェット記録ヘッドを作成した。
0(商品名、大日本インキ工業(株)製)をシリコンゴ
ムにスピンコートし、この撥インク材を吐出口面に転写
し、図1(c)に示したマスクを用い10J/cm2 露光
を行い、未露光部の撥インク材をMF6(ヘキサフロロ
メタキシレン)で除去し、150℃で30分熱キュアを
行いこのインクジェット記録ヘッドを作成した。
【0022】(比較実験)それぞれ完成した以上の実施
例1,2及び比較例1,2の各記録ヘッドについて、水
系インクを用いて比較印字テストを行ったところ、本発
明の各実施例方法では印字の乱れは生じなかったが、前
記各比較例では、僅かに印字が乱れた。
例1,2及び比較例1,2の各記録ヘッドについて、水
系インクを用いて比較印字テストを行ったところ、本発
明の各実施例方法では印字の乱れは生じなかったが、前
記各比較例では、僅かに印字が乱れた。
【0023】また、比較例で製作した各記録ヘッドを観
察したところ、比較例1では吐出口付近に撥インク材に
よるバリが見られ、比較例2では、流路の4隅に撥イン
ク材が入り込んでいるのが観察された。
察したところ、比較例1では吐出口付近に撥インク材に
よるバリが見られ、比較例2では、流路の4隅に撥イン
ク材が入り込んでいるのが観察された。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る製造
方法によれば、下記のような効果が得られる;固体層と
して用いられるポジ型レジスト(ナフトキノンジアジド
含有レジスト)に対して、露光現像を数回繰り返すこと
により、多段のパターンを作ることにより、従来の製造
方法では活性エネルギー線の透過領域が限られているた
め及び活性エネルギー線硬化材料のパターニング精度及
び現像性により、吐出口とヒータの距離が短いものしか
できない、また、吐出流路は狭いものはできないといっ
た従来技術の問題点を解決した。
方法によれば、下記のような効果が得られる;固体層と
して用いられるポジ型レジスト(ナフトキノンジアジド
含有レジスト)に対して、露光現像を数回繰り返すこと
により、多段のパターンを作ることにより、従来の製造
方法では活性エネルギー線の透過領域が限られているた
め及び活性エネルギー線硬化材料のパターニング精度及
び現像性により、吐出口とヒータの距離が短いものしか
できない、また、吐出流路は狭いものはできないといっ
た従来技術の問題点を解決した。
【0025】また、液流路形成マスクと同等のものを用
いて、撥インク材をパターニングすることにより、吐出
口面に吐出口形成後に撥インク性塗膜を形成するため、
吐出口に撥インク材が入り込んだり、吐出口付近に撥イ
ンク材よりなるバリなどが発生して、インク滴の飛翔方
向が乱れたり、不吐出するなどの従来技術の問題点を解
決することができた。
いて、撥インク材をパターニングすることにより、吐出
口面に吐出口形成後に撥インク性塗膜を形成するため、
吐出口に撥インク材が入り込んだり、吐出口付近に撥イ
ンク材よりなるバリなどが発生して、インク滴の飛翔方
向が乱れたり、不吐出するなどの従来技術の問題点を解
決することができた。
【図1】 実施例のインクジェット記録ヘッドの製造工
程図
程図
【図2】 従来のインクジェット記録ヘッドの製造工程
図(その1)
図(その1)
【図3】 従来のインクジェット記録ヘッドの製造工程
図(その2)
図(その2)
1,8 被処理基板
2,9 固体層(ポジ型フォトレジスト)
3,10 マスク
4,11 液流路形成用材料
5,12 第2のマスク
6 液(インク)流路
6a インク吐出口
7 撥インク材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B41J 2/16
B41J 2/05
B41J 2/135
Claims (2)
- 【請求項1】 液体吐出エネルギー発生部を有する基板
上にノズルパターンの固体層を形成する工程と、 固体層上にノズル形成部材を形成する工程と、 マスクを用いてノズル形成部材にインク吐出口形成部と
なる潜像を形成する工程と、 該吐出口形成部を含むノズル形成部材上に活性エネルギ
ー線硬化型の撥インク材料を全面に塗布する工程と、前記マスクを用いて撥インク材料をパターニングする工
程と、 撥インク材料のパターニング後に吐出口部の固体層を除
去する工程と、 を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの
製造方法。 - 【請求項2】 前記固体層は、ポジ型レジストに対して
複数回の露光現像を繰り返すことにより形成された多段
ノズルパターンを有することを特徴とする請求項1に記
載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15169295A JP3441848B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | インクジェット記録ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15169295A JP3441848B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | インクジェット記録ヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH091801A JPH091801A (ja) | 1997-01-07 |
JP3441848B2 true JP3441848B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=15524186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15169295A Expired - Fee Related JP3441848B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | インクジェット記録ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3441848B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6303274B1 (en) * | 1998-03-02 | 2001-10-16 | Hewlett-Packard Company | Ink chamber and orifice shape variations in an ink-jet orifice plate |
JP5539155B2 (ja) * | 2010-10-28 | 2014-07-02 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録ヘッドの製造方法 |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP15169295A patent/JP3441848B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH091801A (ja) | 1997-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7282243B2 (en) | Pattern forming method and method of manufacturing ink jet recording head | |
US7389585B2 (en) | Method of manufacturing a liquid discharging head | |
US6951380B2 (en) | Method of manufacturing microstructure, method of manufacturing liquid discharge head, and liquid discharge head | |
JP3679668B2 (ja) | インクジェット記録ヘッドの製造方法 | |
US6663229B2 (en) | Ink jet recording head having movable member and restricting section for restricting displacement of movable member, and method for manufacturing the same | |
JP5653181B2 (ja) | 親水被膜の形成方法および親水被膜、ならびにインクジェット記録ヘッドの製造方法およびインクジェット記録ヘッド | |
US8444253B2 (en) | Inkjet head and method of manufacturing inkjet head | |
JP3441848B2 (ja) | インクジェット記録ヘッドの製造方法 | |
JP7134831B2 (ja) | 液体吐出ヘッドの製造方法 | |
US5290667A (en) | Method for producing ink jet recording head | |
JP2781466B2 (ja) | 液体噴射記録ヘッド、その製造方法、及び液体噴射記録ヘッドを備えた記録装置 | |
EP1205306B1 (en) | Print head manufacturing method | |
JP2009166493A (ja) | 液体吐出ヘッドの製造方法 | |
JP3397566B2 (ja) | インクジェットヘッドの製造方法 | |
JPH09201968A (ja) | 液体噴射記録ヘッド及びその製造方法 | |
KR100509481B1 (ko) | 일체형 잉크젯 프린트헤드의 제조 방법 | |
JP6071560B2 (ja) | 液体吐出ヘッドの製造方法 | |
JP3592120B2 (ja) | インクジェット記録ヘッドの製造方法およびインクジェット記録ヘッド | |
JP4908816B2 (ja) | インクジェットヘッドの製造方法 | |
JPH09216366A (ja) | 液体噴射記録ヘッド及びその製造方法 | |
JPH08156273A (ja) | インクジェットヘッドの製造方法、インクジェットヘッドおよびインクジェット装置 | |
JPH04216956A (ja) | 液体噴射記録ヘッド、その製造方法、及び液体噴射記録ヘッドを備えた記録装置 | |
JPH01225559A (ja) | サーマルインクジェット記録ヘッドの製造方法 | |
JPH08252922A (ja) | インクジェット記録ヘッド、その製造方法及び記録装置 | |
JPH04163051A (ja) | インクジェット記録ヘッド |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030527 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080620 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |