JPH0817437A - アルカリ電池 - Google Patents
アルカリ電池Info
- Publication number
- JPH0817437A JPH0817437A JP14755094A JP14755094A JPH0817437A JP H0817437 A JPH0817437 A JP H0817437A JP 14755094 A JP14755094 A JP 14755094A JP 14755094 A JP14755094 A JP 14755094A JP H0817437 A JPH0817437 A JP H0817437A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative electrode
- current collector
- electrode current
- battery
- active material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Primary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 負極集電体の形状を改善し放電性能の向上と
信頼性の高いアルカリ電池を提供する。 【構成】 電池用負極集電体8芯部の一部を中空状と
し、中空部8aの閉塞部に空気孔8bを設けた構造とす
る。
信頼性の高いアルカリ電池を提供する。 【構成】 電池用負極集電体8芯部の一部を中空状と
し、中空部8aの閉塞部に空気孔8bを設けた構造とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛合金粉末を負極活
物質とするアルカリ電池の負極集電体に関するものであ
る。
物質とするアルカリ電池の負極集電体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】亜鉛を負極活物質として用いたアルカリ
電池では、放電性能における活物質の最大限の有効利用
を図るべく、電池の構成部品、原材料の最適配分より、
それぞれの形状、大きさ、体積、充填量を決定してい
る。
電池では、放電性能における活物質の最大限の有効利用
を図るべく、電池の構成部品、原材料の最適配分より、
それぞれの形状、大きさ、体積、充填量を決定してい
る。
【0003】また、放電性能の向上は言い替えると正、
負極活物質の充填量アップであり、そのためには電池構
成部品の体積を小さくして、正・負極活物質の充填量ア
ップを図ることがなされてきた。
負極活物質の充填量アップであり、そのためには電池構
成部品の体積を小さくして、正・負極活物質の充填量ア
ップを図ることがなされてきた。
【0004】その代表的なアルカリ乾電池の構造を図面
を用いて説明する。図3は従来のアルカリ乾電池の半載
断面図である。
を用いて説明する。図3は従来のアルカリ乾電池の半載
断面図である。
【0005】電池ケース1内に、二酸化マンガンと黒鉛
からなる正極合剤2を円筒状に成型して挿入し、その内
側に水酸化カリウム、粘性物質及び亜鉛からなる負極ゲ
ル状物質3をセパレータ4を介して充填し、環状連結部
5と環状薄肉部6を有する樹脂性ガスケット7、負極集
電体8、ガス逸散孔9を有する負極端子底板10とを一
体化した部品を、電池ケース1の開口部11に挿入し、
上記開口部11を内側へ折り曲げ加工することにより、
密閉封口される。
からなる正極合剤2を円筒状に成型して挿入し、その内
側に水酸化カリウム、粘性物質及び亜鉛からなる負極ゲ
ル状物質3をセパレータ4を介して充填し、環状連結部
5と環状薄肉部6を有する樹脂性ガスケット7、負極集
電体8、ガス逸散孔9を有する負極端子底板10とを一
体化した部品を、電池ケース1の開口部11に挿入し、
上記開口部11を内側へ折り曲げ加工することにより、
密閉封口される。
【0006】負極集電体8は予め負極端子底板10の中
央部下面に溶接されている。電池外周側面部分は外装ラ
ベル13で被覆されている。
央部下面に溶接されている。電池外周側面部分は外装ラ
ベル13で被覆されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プラス端子と発電要素
の容器を兼ね、鉄にニッケルメッキ加工している電池ケ
ースは、材質、工法の開発により、物理的に極限の厚さ
まで改良されている。
の容器を兼ね、鉄にニッケルメッキ加工している電池ケ
ースは、材質、工法の開発により、物理的に極限の厚さ
まで改良されている。
【0008】例えば単1形アルカリ乾電池LR20で
は、過去0.5mmの厚みの電池ケースを使用していたも
のが、材質の改良、工法の開発により、現在は0.18
mmと薄くなり、電池内有効体積のアップを図り、活物質
の充填量アップによる放電性能の向上がなされている。
は、過去0.5mmの厚みの電池ケースを使用していたも
のが、材質の改良、工法の開発により、現在は0.18
mmと薄くなり、電池内有効体積のアップを図り、活物質
の充填量アップによる放電性能の向上がなされている。
【0009】しかしながら、負極集電体については高効
率な放電性能と安定した電池品質確保のため、負極集電
体表面積を可能な限り最大に設計している。従って、負
極集電体は負極のデッドスペースとして大きな体積を占
めており、その大きさ、体積については何ら改良がなさ
れず、今日に至っている。
率な放電性能と安定した電池品質確保のため、負極集電
体表面積を可能な限り最大に設計している。従って、負
極集電体は負極のデッドスペースとして大きな体積を占
めており、その大きさ、体積については何ら改良がなさ
れず、今日に至っている。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、負極
集電体の形状に関わり、負極活物質の充填量のアップを
可能とし、放電性能の向上を図り、且つ信頼性の高いア
ルカリ乾電池を提供することを目的とする。
集電体の形状に関わり、負極活物質の充填量のアップを
可能とし、放電性能の向上を図り、且つ信頼性の高いア
ルカリ乾電池を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のアルカリ乾電池は負極集電体芯部の一部に
中空部を設ける構成としたものである。
に、本発明のアルカリ乾電池は負極集電体芯部の一部に
中空部を設ける構成としたものである。
【0012】
【作用】この構成によって、負極集電体の外径を変更す
ることなく表面積をアップし、負極集電体芯部に設けた
中空部に負極活物質が充填確保でき、従来の電池品質に
加え、放電性能の向上を図ることができるものである。
ることなく表面積をアップし、負極集電体芯部に設けた
中空部に負極活物質が充填確保でき、従来の電池品質に
加え、放電性能の向上を図ることができるものである。
【0013】
【実施例】以下実施例によって、この発明の詳細を説明
する。図2はこの発明によって形成した単1形アルカリ
乾電池の半断面図を示す。
する。図2はこの発明によって形成した単1形アルカリ
乾電池の半断面図を示す。
【0014】図中、負極集電体8以外は、図3の従来の
アルカリ乾電池と同様であるので、その詳細な説明は省
略する。
アルカリ乾電池と同様であるので、その詳細な説明は省
略する。
【0015】図1は本発明の負極集電体の拡大断面図で
ある。負極集電体8は銅製であり8aは中空部、8bは
中空部の空気孔である。負極集電体8を負極ゲル状物質
中に挿入する時、負極ゲル状物質は負極集電体8の中空
部8aより充填していき、負極集電体の中空部空気孔8
bから中空部内に残留している空気を排出して負極ゲル
状物質が充填される。
ある。負極集電体8は銅製であり8aは中空部、8bは
中空部の空気孔である。負極集電体8を負極ゲル状物質
中に挿入する時、負極ゲル状物質は負極集電体8の中空
部8aより充填していき、負極集電体の中空部空気孔8
bから中空部内に残留している空気を排出して負極ゲル
状物質が充填される。
【0016】本発明による負極集電体(外径3.3mm、
内径2.7mm、中空部深さ25mm)を用いた電池では負
極集電体中空部に負極活物質の充填ができ、従来の負極
活物質の充填量に比較して2%増量できるため、放電性
能の向上を図ることができる。
内径2.7mm、中空部深さ25mm)を用いた電池では負
極集電体中空部に負極活物質の充填ができ、従来の負極
活物質の充填量に比較して2%増量できるため、放電性
能の向上を図ることができる。
【0017】次に、本発明の負極集電体と従来の負極集
電体を使用したアルカリ乾電池LR20の放電性能につ
いて比較した。
電体を使用したアルカリ乾電池LR20の放電性能につ
いて比較した。
【0018】その結果を(表1)にしめす。(表1)か
ら明らかなように本発明の負極集電体を使用したLR2
0は、従来の負極集電体を使用したLR20に比べ、放
電性能が向上する。特に強負荷放電において、比較例に
比べ平均値、標準偏差ともに高位安定である。
ら明らかなように本発明の負極集電体を使用したLR2
0は、従来の負極集電体を使用したLR20に比べ、放
電性能が向上する。特に強負荷放電において、比較例に
比べ平均値、標準偏差ともに高位安定である。
【0019】
【表1】
【0020】なお、本発明の実施例における負極集電体
の材質は銅を使用したが、銀、真鍮、錫、亜鉛、鉛およ
び銅の中から少なくとも1種類以上の金属を用いた場合
も同様の効果が得られた。
の材質は銅を使用したが、銀、真鍮、錫、亜鉛、鉛およ
び銅の中から少なくとも1種類以上の金属を用いた場合
も同様の効果が得られた。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アルカリ
電池に使用する負極集電体の一部形状を中空状に加工す
ることにより、電池内有効体積を効率的に利用でき、同
中空部に負極活物質を充填確保でき、更に放電反応に関
わる負極集電体表面積は従来の1.5〜2.0倍にな
り、強負荷における高効率の放電性能と安定した電池品
質を提供するものである。
電池に使用する負極集電体の一部形状を中空状に加工す
ることにより、電池内有効体積を効率的に利用でき、同
中空部に負極活物質を充填確保でき、更に放電反応に関
わる負極集電体表面積は従来の1.5〜2.0倍にな
り、強負荷における高効率の放電性能と安定した電池品
質を提供するものである。
【0022】また、本発明による負極集電体は従来の負
極集電体と外観形状、寸法が同一であるため現行の部品
及び加工設備は変わりない。
極集電体と外観形状、寸法が同一であるため現行の部品
及び加工設備は変わりない。
【図1】本発明の一実施例における負極集電体の断面図
【図2】本発明の一実施例におけるアルカリ乾電池の半
裁断面図
裁断面図
【図3】従来のアルカリ乾電池の半裁断面図
1 電池ケース 2 正極合剤 3 負極ゲル状物質 4 セパレーター 5 環状連結部 6 環状薄肉部 7 樹脂製ガスケット 8 負極集電体 8a 負極集電体の中空部 8b 負極集電体の中空部空気孔 9 ガス逸散孔 10 負極端子底板 11 開口部 12 正極端子 13 外装ラベル
Claims (2)
- 【請求項1】負極活物質として亜鉛合金粉末からなる負
極を電池の中心部に設定し、この負極の外周にセパレー
タを介して配置された正極と、負極内に挿入された負極
集電体とを備えてなるアルカリ電池であって、負極活物
質に接する一部分が中空円筒状をなす負極集電体を用い
たことを特徴とするアルカリ電池。 - 【請求項2】負極集電体の材質として、銅、銀、真鍮、
錫、亜鉛、鉛の中から少なくとも1種類以上の金属を用
いた請求項1記載のアルカリ電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14755094A JPH0817437A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | アルカリ電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14755094A JPH0817437A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | アルカリ電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0817437A true JPH0817437A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15432866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14755094A Pending JPH0817437A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | アルカリ電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0817437A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002523877A (ja) * | 1998-08-21 | 2002-07-30 | エヴァレディー バッテリー カンパニー インコーポレイテッド | 扁平な封止組立体を持つ電気化学的電池 |
US8283068B2 (en) | 2007-04-10 | 2012-10-09 | Panasonic Corporation | Alkaline dry battery |
JP2013206698A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Fdk Energy Co Ltd | アルカリ電池 |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP14755094A patent/JPH0817437A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002523877A (ja) * | 1998-08-21 | 2002-07-30 | エヴァレディー バッテリー カンパニー インコーポレイテッド | 扁平な封止組立体を持つ電気化学的電池 |
US8283068B2 (en) | 2007-04-10 | 2012-10-09 | Panasonic Corporation | Alkaline dry battery |
JP2013206698A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Fdk Energy Co Ltd | アルカリ電池 |
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