JPH08174281A - 大型鋼構造物の製作装置に使用する補強材の取出し押付け機構 - Google Patents
大型鋼構造物の製作装置に使用する補強材の取出し押付け機構Info
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- JPH08174281A JPH08174281A JP33665394A JP33665394A JPH08174281A JP H08174281 A JPH08174281 A JP H08174281A JP 33665394 A JP33665394 A JP 33665394A JP 33665394 A JP33665394 A JP 33665394A JP H08174281 A JPH08174281 A JP H08174281A
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Abstract
付け機構における昇降ポストの昇降ストロークを充分に
とること、昇降駆動の上昇速度を下降速度より速くする
ことを目的とする。 【構成】 昇降ポストを1段目昇降ポストと、1段目昇
降ポスト内に収納され伸縮する2段目昇降ポストを有す
る構成とするとともに下降用駆動装置と上昇用駆動装置
とを設け昇降駆動を別駆動とし、下降速度は遅く、上昇
速度は速くなるようにした。
Description
置に使用する補強材の取出し押付け機構に関するもの
で、特に構造物のブロック製作に於ける親板に対する補
強材の取出し押付け機構に係るものである。
鋼構造物の製作においてはブロック製作法が採用されて
いる。その製法は、先ず所定寸法の親板に、機械的強度
を補強するための条材や型鋼等の補強材が溶接されて小
組立ブロックが製作され、そしてそれ等小組立ブロック
が合されて順次大組立ブロックが製作される。
ては、図5に示すように例えば、船舶の船体を構成する
鋼板の親板1の表面に補強材である鋼板条材2を溶接す
るために作業者が補強材2をクレーン等を使用して、1
枚ずつ親板1上に運搬し、直立状態に支えて溶接3して
いた。勿論、必要であれば仮溶接を行ったあと溶接して
いる。
を親板1上に一旦溶接固定するとともにジャッキ5を介
在させ、補強材2を親板1の表面に押付けて行う場合も
ある。この場合、最終的には治具を取外し、溶接跡はこ
れを削らなければならない。
によるところが多く、非常な重労働であると共に生産性
が悪いと云う問題点があった。
研究の結果、補強材を直立状に保持したパレットから取
出して親板上に運び、親板上所定位置に位置決めして親
板表面に補強材を押付ける補強材取出し押付け機構を有
する大型鋼構造物の製作装置を発表した(特開平4−3
19096)。
強材取出し押付け機構は単一の昇降ポスト41に回転軸
14を取付け、昇降駆動には1台のモーター36の正逆
回転により昇降させていた。
充分にとれない、あるいは昇降ストロークを充分とるよ
うに構成すると装置全体が大型化すると云う不具合な点
があった。又、昇降ポストの上昇速度と下降速度が同じ
であり、正確、確実な下降動作のために速度コントロー
ルされる下降速度と同じ速度でしか上昇もできず、作業
能率面で不足であった。又、一般的な2速切替方式とす
ることはコストアップの要因であった。
き大型鋼構造物の製作装置に使用する取出し押付け機構
における昇降ポストの昇降ストロークが充分にとれ、昇
降駆動の上昇速度と下降速度とを別駆動、別速度として
昇降操作コントロールし易い装置を得ることにある。
たパレットから取出して親板上に運び、親板上所定位置
に位置決めして親板表面に補強材を押付ける補強材取出
し押付け機構であって、ガーダ上を横行する横行フレー
ムに昇降自在に吊持される1段目昇降ポストと、1段目
ポスト内に収納され伸縮し、その下部に回転機構とX軸
方向移動機構とY軸方向移動機構とクランプ機構とを有
する2段目昇降ポストと、横行フレームに下降用駆動装
置と上昇用駆動装置を有し、両駆動装置にギヤ噛合する
ボールネジ軸とを備え、該ボールネジ軸と螺合するボー
ルネジナットを1段目昇降ポストに固定し、ポストの下
降駆動と昇降駆動を別駆動とし、下降速度は遅く上昇速
度は速くなるようにしたことを特徴とする。
は補強材の取出し押付け機構のポストを1段目昇降ポス
ト内に収納され、1段目昇降ポストの昇降に伴って伸縮
する2段目昇降ポストを有する構成としたので、ポスト
の昇降ストロークを充分にとれる。
回転速度が小さい下降用駆動装置で駆動し、しかもこの
際、上昇用駆動装置がモーターがブレーキ作用を働くの
で、ゆるやかな速度で下降する。上昇時は回転速度が大
きな上昇用駆動装置で駆動するので、迅速な速度で上昇
する。尚、上昇時には一方向クラッチにより下降用駆動
装置はブレーキ作用を働らかない。
2乃至図4に沿って本装置の概略構成を説明し、次いで
図1に従って本発明の補強材取出し押付け機構の詳細を
説明する。
構の全体を示す。該補強材取出し押付け機構13は定盤
8を跨いで設置されているガーダー6上を横行する横行
フレーム7に搭載されており、夫々後述するクランプ、
位置決め、昇降機能を有している。
沿って所定数直立状態に保持セットされて送られてくる
パレット10より補強材2を1枚づつ取出し、定盤8上
に載置されている親板1上に持ち運び、親板上所定位置
に位置決めして押付け溶接するものである。
ヤであり、前工程において補強材2をその取付け順序に
従って所定数直立状態に保持セットされたパレット10
を搬送して来る。11はパレット10上に植設されたピ
ンであり、これにより補強材2は直立状態に保持され
る。
おいては搬送コンベヤ12からパレット10を受取り、
ガーダー6の真下まで進み、図示していないがガーダー
6に設けられたアームセンサーにより確認される取出し
位置に補強材2を順次移動させる。
てガーダー6に一旦ピン固定し、パレット10を移動台
車上で調整移動するよう構成してもよい。
部機構を示している。14は回転軸であって、昇降ポス
ト下端に軸受を介して回転自在に支承された回転用歯車
17にキー止めされ吊設されている。16は、昇降ポス
ト下部に取付けたモーター15により駆動されるピニオ
ンであって、回転用歯車17と噛合しており、回転軸1
4を360°回転させうる。尚、リミットスイッチ(図
示せず)により原点位置を検出可能となっている。
構であって、緩衝用バネ18は回転用歯車17とX軸方
向移動機構19との間に設けられている。またX軸方向
移動機構19は回転軸14の下端に固定されており、枠
体と該枠体に軸受されたネジ軸20と、該ネジ軸20を
回動するハンドル21と、ネジ軸20に螺合し、枠体内
に納められ回り止めされているメネジ体22とで構成さ
れている。
りメネジ体22がX軸方向に移動する。尚、23は原点
復帰用シリンダーであって、前記枠体に取付けられ、そ
のピストンロッド部がメネジ体22の両面に当接させら
れている。
向移動機構19のメネジ体22の下部に取付けられてお
り、X軸方向移動機構と全く同様の構成によりY軸方向
に移動するが、ハンドル操作をX軸方向移動機構と同一
面とするため、ハンドル27の軸をネジ軸25と直交さ
せて設け、その間にウォームギヤ機構26を介在させて
回動させるようにしている。28はY軸方向の原点復帰
シリンダーである。
ジ体の下部に取付けられたクランプ機構であって、支杆
と、該支杆に取付けられたクランプ30と、該クランプ
30を開閉する開閉用シリンダー31とで構成されてい
る。尚、上記説明において便宜上X軸方向、Y軸方向と
して説明したが、装置の前後、左右方向の意味である。
の昇降装置について図1に沿って説明する。32は固定
コラムであって、ガーダー6上を横行する横行フレーム
7に搭載固定されている。33は固定コラム32内に、
ガイド(図示せず)に沿って昇降自在に収納されている
バランスウエイトである。
ーターフレームであって、その上に減速比が小さい(1
/10)上昇用ギヤードモーター35と減速比が大きい
(1/30)下降用ギヤードモーター36が取付けられ
ており、両昇降用ギヤードモーター35、36は傘歯車
機構38を介して、モーターフレーム34に軸受支持さ
れた昇降用のボールネジ軸39に連結されている。又、
該連結において下降用ギヤードモーター36には一方向
クラッチ37が介在されている。
昇降ポスト42と、該1段目昇降ポスト42内に収納さ
れた2段目昇降ポスト43とで構成されており、1段目
昇降ポスト42は、固定コラム32内に収納されている
バランスウエイト33と、モーターフレーム34に固定
されているスプロケットホイールに巻回されたリフトチ
ェーン44により連結され、昇降自在に吊持されてい
る。勿論リフトチェーン44は図示のごとくフレームに
設けた穴部を貫通している。
1段目昇降ポスト42の上部に固定されているスプロケ
ットホイールに巻回されたリフトチェーン45により固
定コラム32と連結され、昇降自在つまり、1段目昇降
ポスト42から伸縮するようになっている。46は1段
目昇降ポスト42のガイド機構であり、固定コラム32
に固定されたアームに取付けられている。尚、図示して
いないが2段目昇降ポスト43の昇降に対するガイド機
構も1段目昇降ポスト42に設られている。
ネジナットであって、回り止めをして1段目昇降ポスト
42に固定されている。従って、昇降用ギヤードモータ
ー35、36を駆動してボールネジ軸39を正逆回転す
ることによりボールネジナット40が上下動し、これに
より1段目昇降ポスト42が昇降することになる。1段
目昇降ポスト42が昇降すると、その頂部に固定したス
プロケットホイールが昇降するので、これに連れて2段
目昇降ポスト43が自動的に昇降するが、リフトチェー
ン45が両掛けとなっているので、2段目昇降ポスト4
3は1段目昇降ポスト42の2倍の昇降ストロークとな
る。つまり、2段目昇降ポスト43は1段目昇降ポスト
42から伸縮する状態となる。
42をバランスウエイト33とバランスさせて吊持させ
たが、モーターフレーム34にトルクモーターを設けト
ルクモーターにより吊持してもよい。又、吊持索として
リフトチェーン44、45を使用したが、ワイヤーロー
プ等を使用してもよい。
有する大型鋼構造物の製作装置における親板1に補強材
2を溶接する工程について説明する。
において工程順に所定数の補強材2が直立状に保持セッ
トされており、搬送コンベヤ12で送られてくる。そし
て、取出位置においては移動台車9に積載され、台車9
によりガーダー6の下方まで移動される。
ーが取付けられており、このアームセンサーにより補強
材2を順次所定原点位置に移動して待機させる。尚、こ
の移動については移動台車9を順次移動させてもよい
し、移動台車9は一旦ガーダー6にピン固定してパレッ
ト10を移動台車9上で調整移動させる方式としてもよ
い。
け機構13を作動し、そのクランプ機構29によりパレ
ット10上の補強材2を掴んで取出し、ガーダー6に沿
って横行フレーム7を走らせ定盤8上に載置した親板1
上に移送する。そして、下降用ギヤードモーター36を
駆動し昇降ポスト41を下降させ補強材2を親板1上に
降す。
置に位置決めするために、回転用モーター15のクラッ
チ、X軸方向原点復帰シリンダー23及びY軸方向原点
復帰シリンダー28をそれぞれ解除する。この解除によ
り回転機構14、16、17、X軸方向移動機構19及
びY軸方向移動機構24が夫々手動にて操作できるよう
になるので、補強材2を容易に位置決めすることができ
る。
用ギヤードモーター36を再度駆動して昇降ポスト41
を下降させ、補強材2を親板1の表面に押付ける。この
際、緩衝バネ18の作用により、押付け時の衝撃が緩和
される。そして補強材2には2段目昇降ポスト43、回
転軸14、X軸方向移動機構19、Y軸方向移動機構2
4及びクランプ機構29の自重による所定の押付力がか
かることになる。この状態で親板1に補強材2が溶接さ
れる。
し、上昇用ギヤードモーター35を駆動して昇降ポスト
41を上昇させる。そして、回転用モーター15のクラ
ッチ、X軸方向原点復帰シリンダー23及びY軸方向原
点復帰シリンダー28を作動すると、回転機構、X軸方
向移動機構19及びY軸方向移動機構24が夫々原点復
帰するので、横行フレーム7を走らせ取出し押付け機構
13をパレット位置までもどし、つぎの補強材2を取出
すことができる。
動装置としてギヤードモーターを使用したが、勿論別体
のモーターと減速機とを使用してもよい。
1段目昇降ポストと、該1段目昇降ポスト内に収納さ
れ、伸縮する2段目昇降ポストとで構成したため、コン
パクトに収納され、かつ自在に昇降でき昇降ストローク
を充分にとることができた。このため横行時の揚程を大
きく確保することができ作業の安全性が増した。
減速比が小さいギヤードモーターを使用し、下降用には
減速比が大きなギヤードモーターを使用したため、下降
用にはゆっくりとした下降速度となり正確、確実な下降
動作を得ることができ、上昇時には迅速な上昇動作を得
ることができ、作業のサイクルタイム短縮による生産性
の向上が図れる
ッチを介在させることにより、上昇時には下降用ギヤー
ドモーターにブレーキ作用を働らかせず、下降時には上
昇用ギヤードモーターにブレーキを働らかせることがで
きるので、より安全な下降動作を得ることができる。
降装置の一実施例を示す概略図
示す図
降装置を示す図
け機構 14 回転軸 17 回転用歯車 19 X軸方向移動機構 24 Y軸方向移
動機構 29 クランプ機構 32 固定コラム 34 モーターフレーム 35 上昇用ギヤ
ードモーター 36 下降用ギヤードモーター 37 一方向クラ
ッチ 39 ボールネジ軸 40 ボールネジ
ナット 41 昇降用ポスト 42 1段目昇降
ポスト 43 2段目昇降ポスト 44、45 リフ
トチェーン
Claims (3)
- 【請求項1】ガーダー上を横行する横行フレームに昇降
自在に吊持された1段目昇降ポストと、該1段目昇降ポ
スト内に収納され伸縮し、その下部に回転機構、X軸方
向移動機構、Y軸方向移動機構及びクランプ機構とを有
する2段目昇降ポストと、横行フレームに下降用駆動装
置と上昇用駆動装置を設け、該両駆動装置にギヤ噛合す
る昇降用ボールネジ軸とを備え、該ボールネジ軸に螺合
するボールネジナットを1段目昇降ポストに固定し、ポ
ストの昇降を別駆動とし、下降速度は遅く、上昇速度は
速くなるようにしたことを特徴とする大型鋼構造物の製
作装置に使用する補強材の取出し押付け機構。 - 【請求項2】下降用駆動装置として減速比が大なるギヤ
ードモーターを、上昇用駆動装置として減速比が小なる
ギヤードモーターを使用したことを特徴とする請求項1
記載の大型鋼構造物の製作装置に使用する補強材の取出
し押付け機構。 - 【請求項3】2段目昇降ポストの頂部を、1段目昇降ポ
ストの上部に固定したホイールに巻回された吊持索によ
り横行フレーム側下部と連結して2段目昇降フレームを
吊持したことを特徴とする請求項1記載の大型鋼構造物
の製作装置に使用する補強材の取出し押付け機構。
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JP33665394A JP3580877B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 大型鋼構造物の製作装置に使用する補強材の取出し押付け機構 |
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- 1994-12-26 JP JP33665394A patent/JP3580877B2/ja not_active Expired - Fee Related
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