JPH08174199A - 注湯取鍋 - Google Patents
注湯取鍋Info
- Publication number
- JPH08174199A JPH08174199A JP33822694A JP33822694A JPH08174199A JP H08174199 A JPH08174199 A JP H08174199A JP 33822694 A JP33822694 A JP 33822694A JP 33822694 A JP33822694 A JP 33822694A JP H08174199 A JPH08174199 A JP H08174199A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- ladle
- partition plate
- pouring
- runout
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 取鍋が例えば溶解炉或は保持炉から注湯位置
へと移送されるとき、或は注湯装置にて傾斜回転される
ときなどのように、取鍋が移動するときに発生する溶湯
表面の湯振れを減少或は減衰させ、迅速な取鍋の搬送に
より注湯温度の低下を防ぎ、高速注湯を可能とし、注湯
作業効率の向上を可能とする注湯取鍋を提供する。 【構成】 溶湯を保有する溶湯溜め部4とこの溶湯溜め
部4に連通した出湯口2とを備え、溶湯溜め部4には、
保有した溶湯の表面Sの湯振れを減少若しくは減衰させ
るための、少なくとも一つの湯振れ防止仕切板20が配
置される。
へと移送されるとき、或は注湯装置にて傾斜回転される
ときなどのように、取鍋が移動するときに発生する溶湯
表面の湯振れを減少或は減衰させ、迅速な取鍋の搬送に
より注湯温度の低下を防ぎ、高速注湯を可能とし、注湯
作業効率の向上を可能とする注湯取鍋を提供する。 【構成】 溶湯を保有する溶湯溜め部4とこの溶湯溜め
部4に連通した出湯口2とを備え、溶湯溜め部4には、
保有した溶湯の表面Sの湯振れを減少若しくは減衰させ
るための、少なくとも一つの湯振れ防止仕切板20が配
置される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には鋳造技術に関
するものであり、特に、鉄、アルミニウムなどの溶融金
属(溶湯)を保有し、必要に応じて注湯位置へと搬送さ
れ、注湯位置にてモールド枠へと溶湯を注湯する注湯取
鍋に関するものである。
するものであり、特に、鉄、アルミニウムなどの溶融金
属(溶湯)を保有し、必要に応じて注湯位置へと搬送さ
れ、注湯位置にてモールド枠へと溶湯を注湯する注湯取
鍋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来鋳造工場において、溶湯は例えば溶
解炉或は保持炉から注湯取鍋へと満載され、注湯セクシ
ヨンつまりモールド枠が配列されている注湯位置へと運
搬され、次いで、取鍋を回転傾斜させ、各モールド枠の
湯口へと溶湯が注入される。
解炉或は保持炉から注湯取鍋へと満載され、注湯セクシ
ヨンつまりモールド枠が配列されている注湯位置へと運
搬され、次いで、取鍋を回転傾斜させ、各モールド枠の
湯口へと溶湯が注入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、取鍋に
溶湯を保有した状態で、つまり、例えば溶解炉或は保持
炉から溶湯が満載された取鍋を、この溶湯供給位置から
注湯位置へと搬送する場合には、取鍋内の溶湯が移送中
に波打ち、最悪の場合には、例え取鍋の上部開口部に蓋
を設けたとしても取鍋から溶湯が溢れ出ることがあっ
た。このような状態を回避するために、従来において
は、取鍋の移動を極めてゆっくり行なうことが必要とさ
れた。これは、注湯温度の低下を防ぎ、高速注湯を行な
うといった観点からは問題がある。
溶湯を保有した状態で、つまり、例えば溶解炉或は保持
炉から溶湯が満載された取鍋を、この溶湯供給位置から
注湯位置へと搬送する場合には、取鍋内の溶湯が移送中
に波打ち、最悪の場合には、例え取鍋の上部開口部に蓋
を設けたとしても取鍋から溶湯が溢れ出ることがあっ
た。このような状態を回避するために、従来において
は、取鍋の移動を極めてゆっくり行なうことが必要とさ
れた。これは、注湯温度の低下を防ぎ、高速注湯を行な
うといった観点からは問題がある。
【0004】又、注湯位置においては、取鍋をモールド
枠に近接した位置へと移動したり、更には、溶湯をモー
ルド枠に注湯する作業を手動で行なうか或は自動で行な
うかに関わらず、取鍋を一方向への傾斜回転をした後、
停止し、更には逆方向への傾斜回転を行ない、注湯作業
が実施される。このとき、取鍋内の溶湯が波打ち、取鍋
からの出湯量が変動し、モールド枠外へと漏れでたり、
或は、モールド枠への十分な注湯が達成されず、不良品
が発生することがある。このような状態を回避するため
に、従来においては、注湯作業を、即ち取鍋の傾斜回転
をゆっくり行なうことが必要とされた。これは、注湯作
業効率を著しく低下せしめることとなっている。
枠に近接した位置へと移動したり、更には、溶湯をモー
ルド枠に注湯する作業を手動で行なうか或は自動で行な
うかに関わらず、取鍋を一方向への傾斜回転をした後、
停止し、更には逆方向への傾斜回転を行ない、注湯作業
が実施される。このとき、取鍋内の溶湯が波打ち、取鍋
からの出湯量が変動し、モールド枠外へと漏れでたり、
或は、モールド枠への十分な注湯が達成されず、不良品
が発生することがある。このような状態を回避するため
に、従来においては、注湯作業を、即ち取鍋の傾斜回転
をゆっくり行なうことが必要とされた。これは、注湯作
業効率を著しく低下せしめることとなっている。
【0005】従って、本発明の目的は、取鍋が例えば溶
解炉或は保持炉から注湯位置へと移送されるとき、或は
注湯装置にて傾斜回転されるときなどのように、取鍋が
移動するときに発生する溶湯表面の湯振れを減少或は減
衰させ、迅速な取鍋の搬送により注湯温度の低下を防
ぎ、高速注湯を可能とし、注湯作業効率の向上を可能と
する注湯取鍋を提供することである。
解炉或は保持炉から注湯位置へと移送されるとき、或は
注湯装置にて傾斜回転されるときなどのように、取鍋が
移動するときに発生する溶湯表面の湯振れを減少或は減
衰させ、迅速な取鍋の搬送により注湯温度の低下を防
ぎ、高速注湯を可能とし、注湯作業効率の向上を可能と
する注湯取鍋を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の注
湯取鍋によって完全に達成される。要約すれば、本発明
は、溶湯を保有する溶湯溜め部とこの溶湯溜め部に連通
した出湯口とを備えた注湯取鍋において、前記溶湯溜め
部には、保有した溶湯の表面の湯振れを減少若しくは減
衰させるための、少なくとも一つの湯振れ防止仕切板を
有することを特徴とする注湯取鍋である。前記湯振れ防
止仕切板は、出湯口と整列して中央部に一つ配置するこ
ともできる。
湯取鍋によって完全に達成される。要約すれば、本発明
は、溶湯を保有する溶湯溜め部とこの溶湯溜め部に連通
した出湯口とを備えた注湯取鍋において、前記溶湯溜め
部には、保有した溶湯の表面の湯振れを減少若しくは減
衰させるための、少なくとも一つの湯振れ防止仕切板を
有することを特徴とする注湯取鍋である。前記湯振れ防
止仕切板は、出湯口と整列して中央部に一つ配置するこ
ともできる。
【0007】又、本発明の好ましい実施態様によると、
前記湯振れ防止仕切板と取鍋の内壁との間には、取鍋の
底部或は底部に隣接して少なくとも一つの開口部が形成
される。又、好ましくは、前記出湯口に隣接して、前記
溶湯溜め部に存在するノロが出湯時に前記出湯口へと流
出するのを防止するためのノロ防止仕切板を設け、この
ノロ防止仕切板の下端部と取鍋内壁との間には溶湯流動
のための開口部が形成され、更に、必要に応じて、前記
湯振れ防止仕切板の前方端面は前記ノロ防止仕切板に接
合され、この湯振れ防止仕切板の下方端には、前記ノロ
防止仕切板の開口部と連通して開口部が形成される。
前記湯振れ防止仕切板と取鍋の内壁との間には、取鍋の
底部或は底部に隣接して少なくとも一つの開口部が形成
される。又、好ましくは、前記出湯口に隣接して、前記
溶湯溜め部に存在するノロが出湯時に前記出湯口へと流
出するのを防止するためのノロ防止仕切板を設け、この
ノロ防止仕切板の下端部と取鍋内壁との間には溶湯流動
のための開口部が形成され、更に、必要に応じて、前記
湯振れ防止仕切板の前方端面は前記ノロ防止仕切板に接
合され、この湯振れ防止仕切板の下方端には、前記ノロ
防止仕切板の開口部と連通して開口部が形成される。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照して本発明に係る注湯取鍋
を説明する。
を説明する。
【0009】図1〜図3に本発明の注湯取鍋の一実施例
を示す。本実施例にて、取鍋1は、注湯口2を通る縦断
面形状が扇形となる扇形取鍋とされるが、本発明はこれ
に限定されるものではない。
を示す。本実施例にて、取鍋1は、注湯口2を通る縦断
面形状が扇形となる扇形取鍋とされるが、本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0010】本実施例にて取鍋1は、所定量の溶湯を保
有することのできる溶湯溜め部4を有し、この溶湯溜め
部4は、一般にカラス口と呼ばれる注湯口2に連通して
いる。溶湯溜め部4は、1層或は多層からなる耐火構造
材6にて構成され、その外側が鋼板8などにて補強され
る。耐火構造材6は、本実施例では、最内層から最外層
へと順に、キャスタブル6a、断熱レンガ6b、グラス
ファイバ6c及び断熱材6dにて形成されている。出湯
口2は、通常キャスタブル6aにて形成され、鋼板の外
枠8にて補強されている。
有することのできる溶湯溜め部4を有し、この溶湯溜め
部4は、一般にカラス口と呼ばれる注湯口2に連通して
いる。溶湯溜め部4は、1層或は多層からなる耐火構造
材6にて構成され、その外側が鋼板8などにて補強され
る。耐火構造材6は、本実施例では、最内層から最外層
へと順に、キャスタブル6a、断熱レンガ6b、グラス
ファイバ6c及び断熱材6dにて形成されている。出湯
口2は、通常キャスタブル6aにて形成され、鋼板の外
枠8にて補強されている。
【0011】又、本実施例では取鍋1を担持するべく支
持板10が外枠8に一体に固着されている。従って、本
実施例の取鍋1は、溶解炉或は保持炉(図示せず)から
溶湯が供給され、そして、搬送装置などにて注湯位置へ
と移送され、注湯位置に設備された注湯装置の回転軸1
2(図3)へとこの支持板10を介して装着される。注
湯装置の回転軸12は、注湯装置の基台(図示せず)に
回転自在に取り付けられ、取鍋1は、この回転軸12を
中心として回転傾斜される。このような注湯装置の構成
及び作用は、当業者には周知であるので、これ以上の詳
しい説明は省略する。
持板10が外枠8に一体に固着されている。従って、本
実施例の取鍋1は、溶解炉或は保持炉(図示せず)から
溶湯が供給され、そして、搬送装置などにて注湯位置へ
と移送され、注湯位置に設備された注湯装置の回転軸1
2(図3)へとこの支持板10を介して装着される。注
湯装置の回転軸12は、注湯装置の基台(図示せず)に
回転自在に取り付けられ、取鍋1は、この回転軸12を
中心として回転傾斜される。このような注湯装置の構成
及び作用は、当業者には周知であるので、これ以上の詳
しい説明は省略する。
【0012】斯かる取鍋1の回転傾斜により、溶湯溜め
部4内の溶湯は、出湯口2を介してモールド枠湯口(図
示せず)へと落下する。モールド枠への注湯が終了する
と、取鍋は逆方向へと回転傾斜し、所定位置に停止す
る。次いで、次のモールド枠への注湯を開始する。
部4内の溶湯は、出湯口2を介してモールド枠湯口(図
示せず)へと落下する。モールド枠への注湯が終了する
と、取鍋は逆方向へと回転傾斜し、所定位置に停止す
る。次いで、次のモールド枠への注湯を開始する。
【0013】溶湯溜め部内の溶湯がなくなると、取鍋1
は、注湯装置から外され、搬送装置にて溶解炉などへと
搬送され、溶湯が満載される。本実施例では、溶湯を取
入れるための取鍋1の上方開放部は、ヒンジ手段14に
て開閉自在とされた蓋16にて閉鎖可能とされている。
は、注湯装置から外され、搬送装置にて溶解炉などへと
搬送され、溶湯が満載される。本実施例では、溶湯を取
入れるための取鍋1の上方開放部は、ヒンジ手段14に
て開閉自在とされた蓋16にて閉鎖可能とされている。
【0014】本発明に従えば、前記溶湯溜め部4には、
保有した溶湯の表面の湯振れを減少若しくは減衰させる
ための、少なくとも一つの湯振れ防止仕切板20が配置
される。本実施例によれば、湯振れ防止仕切板20は、
図2にて理解されるように、取鍋中央部に一つ、出湯口
2と整列して設けられている。従って、溶湯湯溜め部4
は、この湯振れ防止仕切板20により二つの区域4A、
4Bに区分された形となっている。
保有した溶湯の表面の湯振れを減少若しくは減衰させる
ための、少なくとも一つの湯振れ防止仕切板20が配置
される。本実施例によれば、湯振れ防止仕切板20は、
図2にて理解されるように、取鍋中央部に一つ、出湯口
2と整列して設けられている。従って、溶湯湯溜め部4
は、この湯振れ防止仕切板20により二つの区域4A、
4Bに区分された形となっている。
【0015】又、湯振れ防止仕切板4の前端、即ち、出
湯口側端面は、出湯口4の直前に位置しており、一方、
反対側の後端は、取鍋1の内壁6に固着されている。
又、この仕切板20の下方端面は、取鍋1の底部内壁6
より僅かに上方に位置しており、従って、下方端面と取
鍋内壁6との間に開口部22が形成され、それによっ
て、溶湯溜め部4を形成する二つの区域4A、4Bはこ
の開口部22を介して連通している。この開口部22を
設けることにより、両区域4A、4Bの溶湯が互の区域
内へと自由に出入り可能となり、溶湯溜め部4内の溶湯
表面の湯振れを減少若しくは減衰させる効果を助長す
る。この開口部22は、必ずしも湯振れ防止仕切板20
の下面、取鍋底部に形成する必要はなく、取鍋1の底部
に隣接して、仕切板20の側方下方部などに形成するこ
とも可能である。
湯口側端面は、出湯口4の直前に位置しており、一方、
反対側の後端は、取鍋1の内壁6に固着されている。
又、この仕切板20の下方端面は、取鍋1の底部内壁6
より僅かに上方に位置しており、従って、下方端面と取
鍋内壁6との間に開口部22が形成され、それによっ
て、溶湯溜め部4を形成する二つの区域4A、4Bはこ
の開口部22を介して連通している。この開口部22を
設けることにより、両区域4A、4Bの溶湯が互の区域
内へと自由に出入り可能となり、溶湯溜め部4内の溶湯
表面の湯振れを減少若しくは減衰させる効果を助長す
る。この開口部22は、必ずしも湯振れ防止仕切板20
の下面、取鍋底部に形成する必要はなく、取鍋1の底部
に隣接して、仕切板20の側方下方部などに形成するこ
とも可能である。
【0016】又、好ましくは、図示されるように、溶湯
溜め部4に存在するノロが出湯時に出湯口2へと流出す
るのを防止するために、出湯口2に隣接して、即ち、出
湯口2の入口にノロ防止仕切板30が設けられる。この
ノロ防止仕切板30の下方端面と取鍋内壁6との間に
は、取鍋1が傾斜回転されたとき溶湯溜め部4内の溶湯
が出湯口2へと流入するように、開口部32が形成され
ている。
溜め部4に存在するノロが出湯時に出湯口2へと流出す
るのを防止するために、出湯口2に隣接して、即ち、出
湯口2の入口にノロ防止仕切板30が設けられる。この
ノロ防止仕切板30の下方端面と取鍋内壁6との間に
は、取鍋1が傾斜回転されたとき溶湯溜め部4内の溶湯
が出湯口2へと流入するように、開口部32が形成され
ている。
【0017】更に、好ましくは、湯振れ防止仕切板20
の前方端面はノロ防止仕切板30に接合され、そして、
この湯振れ防止仕切板20の下方端には、前記ノロ防止
仕切板30の開口部32と連通して開口部24が形成さ
れる。この開口部24は、溶湯溜め部4から注湯口2へ
の溶湯流れが開口部32にて閉塞する可能性を低減する
働きをなす。
の前方端面はノロ防止仕切板30に接合され、そして、
この湯振れ防止仕切板20の下方端には、前記ノロ防止
仕切板30の開口部32と連通して開口部24が形成さ
れる。この開口部24は、溶湯溜め部4から注湯口2へ
の溶湯流れが開口部32にて閉塞する可能性を低減する
働きをなす。
【0018】湯振れ防止仕切板20の上方端は、保有す
る溶湯の表面Sより上方へと突出して形成することも可
能であるが、溶湯溜め部4に浮上するノロ、スラグを掻
き出す際の作業を容易とするために、図1に示すよう
に、満載時の溶湯表面Sより、僅かの距離h、例えばh
=5〜10cm程度下方に位置することもできる。この
ような構成とすることによっても、湯振れ効果に悪影響
を及ぼすことはない。
る溶湯の表面Sより上方へと突出して形成することも可
能であるが、溶湯溜め部4に浮上するノロ、スラグを掻
き出す際の作業を容易とするために、図1に示すよう
に、満載時の溶湯表面Sより、僅かの距離h、例えばh
=5〜10cm程度下方に位置することもできる。この
ような構成とすることによっても、湯振れ効果に悪影響
を及ぼすことはない。
【0019】湯振れ防止仕切板20及びノロ防止仕切板
30は、任意の耐火材で作製することができ、本実施例
では、キャスタブルにて作製した。
30は、任意の耐火材で作製することができ、本実施例
では、キャスタブルにて作製した。
【0020】上記実施例で、湯振れ防止仕切板20は、
出湯口2と整列して中央部に一つ配置されたが、図4に
て理解されるように、溶湯湯溜め部4を三つの区域4
A、4B、4Cに区分するように、必要に応じて任意の
数だけ設けることができる。このように湯振れ防止仕切
板20を増やすことにより、溶湯の湯振れ減少、減衰効
果を増大させることができるが、重量が大となるに比例
しただけの効果は得られず、本発明者らの実験によれ
ば、取鍋1の容量にもよるが、容量1ton程度の取鍋
1では、図1に示すように、取鍋中央部に一つ出湯口と
整列して設けることにより、十分の湯振れ防止を達成し
得ることが分かった。
出湯口2と整列して中央部に一つ配置されたが、図4に
て理解されるように、溶湯湯溜め部4を三つの区域4
A、4B、4Cに区分するように、必要に応じて任意の
数だけ設けることができる。このように湯振れ防止仕切
板20を増やすことにより、溶湯の湯振れ減少、減衰効
果を増大させることができるが、重量が大となるに比例
しただけの効果は得られず、本発明者らの実験によれ
ば、取鍋1の容量にもよるが、容量1ton程度の取鍋
1では、図1に示すように、取鍋中央部に一つ出湯口と
整列して設けることにより、十分の湯振れ防止を達成し
得ることが分かった。
【0021】又、上記実施例では、本発明の取鍋は、扇
形取鍋であるとして説明したが、これに限定されるもの
ではなく、通常の円筒形状の取鍋にも本発明の原理は適
用できるものであり、同様の作用効果を達成し得る。
形取鍋であるとして説明したが、これに限定されるもの
ではなく、通常の円筒形状の取鍋にも本発明の原理は適
用できるものであり、同様の作用効果を達成し得る。
【0022】更に、本発明の取鍋は、上記実施例では、
注湯装置に対して離脱自在のものとして説明したが、自
動注湯装置に一体に取付けられており、注湯装置全体が
モールドラインに沿って走行したり、或は、モールド枠
に対して取鍋1を離接して運動せしめ得る台車を有する
ような構成であっても良い。
注湯装置に対して離脱自在のものとして説明したが、自
動注湯装置に一体に取付けられており、注湯装置全体が
モールドラインに沿って走行したり、或は、モールド枠
に対して取鍋1を離接して運動せしめ得る台車を有する
ような構成であっても良い。
【0023】
【発明の効果】以上の如くに、本発明の取鍋は、溶湯を
保有する溶湯溜め部に、保有した溶湯の表面の湯振れを
減少若しくは減衰させるための、少なくとも一つの湯振
れ防止仕切板を有する構成とされるので、取鍋が例えば
溶解炉或は保持炉から注湯位置へと移送されるとき、或
は注湯装置にて傾斜回転されるときのように、取鍋が移
動するときに発生する溶湯表面の湯振れを減少或は減衰
させ、迅速な取鍋の搬送により注湯温度の低下を防ぎ、
高速注湯を可能とし、注湯作業効率の向上を可能とす
る。
保有する溶湯溜め部に、保有した溶湯の表面の湯振れを
減少若しくは減衰させるための、少なくとも一つの湯振
れ防止仕切板を有する構成とされるので、取鍋が例えば
溶解炉或は保持炉から注湯位置へと移送されるとき、或
は注湯装置にて傾斜回転されるときのように、取鍋が移
動するときに発生する溶湯表面の湯振れを減少或は減衰
させ、迅速な取鍋の搬送により注湯温度の低下を防ぎ、
高速注湯を可能とし、注湯作業効率の向上を可能とす
る。
【図1】本発明に係る注湯取鍋の一実施例の縦断面図で
ある。
ある。
【図2】図1の取鍋の平面図であり、蓋が取外された状
態を示す。
態を示す。
【図3】図1の取鍋の側面図である。
【図4】本発明の取鍋の他の実施例の平面図である。
1 取鍋 2 注湯口 4 溶湯溜め部 20 湯振れ防止仕切板 30 ノロ防止仕切板
Claims (5)
- 【請求項1】 溶湯を保有する溶湯溜め部とこの溶湯溜
め部に連通した出湯口とを備えた注湯取鍋において、前
記溶湯溜め部には、保有した溶湯の表面の湯振れを減少
若しくは減衰させるための、少なくとも一つの湯振れ防
止仕切板を有することを特徴とする注湯取鍋。 - 【請求項2】 前記湯振れ防止仕切板と取鍋の内壁との
間には、取鍋の底部或は底部に隣接して少なくとも一つ
の開口部が形成されたことを特徴とする請求項1の注湯
取鍋。 - 【請求項3】 前記出湯口に隣接して、前記溶湯溜め部
に存在するノロが出湯時に前記出湯口へと流出するのを
防止するためのノロ防止仕切板を設け、このノロ防止仕
切板の下端部と取鍋内壁との間には溶湯流動のための開
口部が形成されたことを特徴とする請求項1又は2の注
湯取鍋。 - 【請求項4】 前記湯振れ防止仕切板の前方端面は前記
ノロ防止仕切板に接合され、この湯振れ防止仕切板の下
方端には、前記ノロ防止仕切板の開口部と連通して開口
部が形成されたことを特徴とする請求項3の注湯取鍋。 - 【請求項5】 前記湯振れ防止仕切板は、出湯口と整列
して中央部に一つ配置されたことを特徴とする請求項1
〜4のいずれかの項に記載の注湯取鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33822694A JPH08174199A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 注湯取鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33822694A JPH08174199A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 注湯取鍋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08174199A true JPH08174199A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18316120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33822694A Pending JPH08174199A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 注湯取鍋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08174199A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109014159A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-12-18 | 广德亚太汽车智能制动系统有限公司 | 一种防渣式浇注包 |
CN113020553A (zh) * | 2019-12-24 | 2021-06-25 | 新东工业株式会社 | 浇注装置 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP33822694A patent/JPH08174199A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109014159A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-12-18 | 广德亚太汽车智能制动系统有限公司 | 一种防渣式浇注包 |
CN113020553A (zh) * | 2019-12-24 | 2021-06-25 | 新东工业株式会社 | 浇注装置 |
JP2021102213A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-15 | 新東工業株式会社 | 注湯装置 |
CN113020553B (zh) * | 2019-12-24 | 2024-07-26 | 新东工业株式会社 | 浇注装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1220503A (en) | Tiltable arc furnace with discharge orifice in extension bay base | |
US5203909A (en) | Method and apparatus for slag free casting | |
JPH08174199A (ja) | 注湯取鍋 | |
US4903752A (en) | Hot metal supply for continuous casing and the like | |
RU2171437C1 (ru) | Вращающаяся плавильная печь для переработки отходов цветных металлов | |
US5173243A (en) | Slag control method and apparatus | |
JP4065983B2 (ja) | 蓋付取鍋 | |
KR100477882B1 (ko) | 레이들 | |
JPH05140659A (ja) | 傾斜出湯式濾過漕 | |
JPH0347718Y2 (ja) | ||
JPS6138767Y2 (ja) | ||
US5240231A (en) | Slag control system | |
JP3027045B2 (ja) | 連続鋳造機における取鍋詰め砂,タンディッシュ残鋼滓の排出処理装置 | |
JP2555179Y2 (ja) | 取 鍋 | |
CN220178145U (zh) | 一种浇包装置 | |
JP2002239715A (ja) | 溶滓運搬鍋およびその冷却方法 | |
KR100851214B1 (ko) | 휠러 겸용 래들 개공구 | |
JP3612198B2 (ja) | 連続鋳造タンディッシュ | |
JPS6347402Y2 (ja) | ||
KR101091955B1 (ko) | 출강 지연 장치 | |
JPH0556225B2 (ja) | ||
KR200287927Y1 (ko) | 슬래그 유입방지를 위한 슬래그 커팅 스토파 | |
JP3581587B2 (ja) | 連続鋳造設備用タンディッシュ | |
JPS63235050A (ja) | 浸漬ノズル | |
SU839668A1 (ru) | Желоб дл транспортировки жидкогоМЕТАллА |