JPH08174178A - アルミニウムダイキャスト鋳造における金型の予熱方法 - Google Patents

アルミニウムダイキャスト鋳造における金型の予熱方法

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JPH08174178A
JPH08174178A JP33587594A JP33587594A JPH08174178A JP H08174178 A JPH08174178 A JP H08174178A JP 33587594 A JP33587594 A JP 33587594A JP 33587594 A JP33587594 A JP 33587594A JP H08174178 A JPH08174178 A JP H08174178A
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JP
Japan
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mold
preheating
liner
die
aluminum
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Pending
Application number
JP33587594A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kawahara
義幸 川原
Hidenori Miyawaki
秀則 宮脇
Shoichiro Funatsu
正一郎 船津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダミ−ライナ−等を用いることなく捨て吹き
時にアルミニウム溶湯がライナ−保持体表面に付着する
のを抑えるようにすること。 【構成】 金型内面を含めてボアピン5自体の表面全体
にブラシ15等を用いて油性の離型剤を薄く均一に塗布
し、その上でアルミニウムの溶湯を注入することによ
り、捨て吹きの際にボアピン5の表面にアルミニウム溶
湯の一部が付着してシリンダライナ−が装着し得なくな
るのを未然に抑えるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウムダイキャス
ト鋳造における金型の予熱方法に関し、より詳しくは、
鉄系のライナ−を鋳ぐるんでアルミダイキャスト製品を
製造するのに先立つて行う金型の予熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダブロックのように一部に鉄系の
シリンダライナ−を鋳込む高品質のアルミニウム鋳造品
を成形するには、湯回りをよくするために、鋳造に先立
って金型を70°乃至250℃の温度まで昇温させる予
熱工程が必要になる。
【0003】この予熱工程には、アルミニウムの溶湯を
金型に充填させることによって行うが、この際、シリン
ダライナ−を保持するボアピンに何も装着しないで金型
に溶湯を注入すると、溶湯を捨て吹きしたあとでアルミ
ニウム溶湯の一部がボアピンの表面に付着して凝固する
結果、本鋳造時にシリンダライナ−をボアピンに装着す
ることができなくなるといった問題が生じる。
【0004】一方、このような問題に対して、予め最終
製品に使用する鉄系のシリンダライナ−をボアピンに装
着し、その上で金型に溶湯を注入することによってボア
ピへの溶湯の付着を抑えるようにすることも行われてい
る。
【0005】しかしながらこの方法では、金型に注入し
た後のアルミニウムを再度利用する場合に、溶融炉内の
アルミニウム溶湯から鋳込まれた鉄系のシリンダライナ
−を分離して取出さなければならないといった余計な作
業が必要になるといった問題が派生する。
【0006】またさらに、このような問題に対して特公
平6−47160号公報で提案されている方法は、金型
の予熱に際してアルミニウムで成型したダミ−のライナ
−をボアピンに装着することによって、ボアピン表面へ
アルミニウムが付着するのを抑えるとともに、予熱処理
後のアルミニウムの再生を容易に行わせるようにしたも
のであるが、この方法では、ダミ−のライナ−を別に成
形しなければならないといった点で問題を有ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
鉄系のシリンダライナ−やアルミニウムのダミ−ライナ
−を使用することなく、予熱に際してボアピン表面にア
ルミニウムが付着するのを確実に抑えることのできる新
たなアルミニウムダイキャスト鋳造における金型の予熱
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はかか
る課題を達成するためのアルミニウムダイキャスト鋳造
における金型の予熱方法として、金型の内面以外に、ラ
イナ−保持部自体の表面全体に油性離型剤を均一に塗布
し、ついで型閉めを行い内部にアルミニウムの溶湯を注
入することによって金型を予熱するようにしたものであ
る。
【0009】
【実施例】そこで以下に本発明の実施例について説明す
る。図1は本発明の一実施例をなす予熱前処理作業を示
した図であり、また、図2はこの方法が適用されるシリ
ンダブロック成形用ダイキャスト鋳造機の要部を示した
ものである。
【0010】このダイキャスト鋳造機は、スライドコア
10.10を挟むようにしてその両側に固定型板1と可
動型板4が配設されていて、可動型板4に固定したボア
ピン5に鉄系のシリンダライナ−6を装着した上、ボア
ピン5の先端を固定型板1のクランク室形成用コア2の
頂面に圧接させるようにして型締めした後、スライドコ
ア10.10と両型板1.4との間に形成されるキャビ
ティ−11にアルミニウムの溶湯を流し込むことによっ
て、シリンダライナ−6を鋳ぐるんだシリンダブロック
を形成するように構成されている。
【0011】なお、図中符号7はウォ−タ−ジャケット
成形用のコアを示している。つぎに、この鋳造機の金型
予熱方法について説明する。
【0012】金型を所定の温度に加熱する金型予熱工程
では、はじめに型開きを行って、クランク室形成用コア
2の表面と、スライドコア10.10の内面及びウォ−
タ−ジャケット成形用コアの表面とともに、ボアピン5
自体の表面に油性の離型剤をスプレ−により塗布する
が、特にボアピン5の表面に油性の離型剤を塗布するに
は、ジャケット成形用コア7によって囲まれたボアピン
5の部分にも油性離型剤の膜が均一に形成されるよう、
図1に示したように、ブラシ15を用いてこの表面に油
性の離型剤を塗布し、ついで、エアガン16を用いて油
性離型剤離の塗膜を均一に整す。
【0013】この油性離型剤は、金型予熱工程後に塗布
する水溶性離型剤との混合を避けるためと、アルミニウ
ムの溶湯との接触によって燃焼した際の煙の発生を最小
限に抑える上から、なるべく少なく塗布する必要があ
る。
【0014】そして、金型内面への油性離型剤の塗布が
完了したら、つぎに、ボアピン5とクランク室形成用コ
ア2が圧接するように型締を行い、ついで図示しない注
湯口からキャビティ11内にアルミニウムの溶湯を注入
し、ボアピン5をはじめ、クランク室成形用コア2やス
ライドコア10.10を70゜乃至250゜C内の所定
の温度に加熱し、そん上で型開きを行って、予熱に使用
したアルミニウムのブロックを捨て吹きして金型予熱の
工程を終了する。
【0015】そしてこのあと、ロボットを用いて鉄系の
シリンダライナ−6をボアピン5に装着し、ついで型閉
めをを行ってアルミニウム溶湯の注入といった所定の鋳
造工程を行って、エンジンブロックを成形する。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ダミ
−ライナ−等を用いることなく、金型内面以外にライナ
−保持部自体の表向にも油性離型剤を均一に塗布し、そ
の上で予熱のためのアルミニウム溶湯を注入するように
したので、単にライナ−保持体の表面へ油性離型剤を塗
布するだけで、捨て吹き時にライナ−保持体の表面にア
ルミニウム溶湯の一部が付着するのを確実に抑えて、鋳
造時にライナ−が装着し得えなくなくなるといった事態
を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例をなす予熱前処理作業を示し
た図である。
【図2】本発明方法が適用されるダイキャスト鋳造機の
要部を示した図である。
【符号の説明】
1 固定型板 4 可動型板 5 ボアピン 6 シリンダライナ− 11 キャビティ−

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄系のシリンダライナ−を鋳ぐるむアル
    ミダイキャスト鋳造における金型の予熱方法であって、
    上記金型の内面以外に、ライナ−保持部自体の表面全体
    に油性離型剤を均一に塗布し、ついで型閉めを行い内部
    にアルミニウムの溶湯を注入して上記金型を予熱するよ
    うにしたことを特徴とするアルミニウムダイキャスト鋳
    造における金型の予熱方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも上記ライナ−保持部の表面に
    上記油性離型剤をブラシにより均一に塗布し、ついで該
    油性離型剤をエアの圧力によって上記ライナ−保持部の
    表面に均一に拡散させるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載のアルミニウムダイキャスト鋳造における金
    型の予熱方法。
JP33587594A 1994-12-22 1994-12-22 アルミニウムダイキャスト鋳造における金型の予熱方法 Pending JPH08174178A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010166779A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp 回転電機のかご形回転子の製造方法及び製造装置
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030709