JPH08173799A - 乾燥剤、その製造方法及びその用途 - Google Patents

乾燥剤、その製造方法及びその用途

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JPH08173799A
JPH08173799A JP2920195A JP2920195A JPH08173799A JP H08173799 A JPH08173799 A JP H08173799A JP 2920195 A JP2920195 A JP 2920195A JP 2920195 A JP2920195 A JP 2920195A JP H08173799 A JPH08173799 A JP H08173799A
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JP
Japan
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temperature
desiccant
carbon dioxide
weight
adsorption
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JP2920195A
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Inventor
Nobuhiro Ogawa
小川展弘
Masahiko Agawa
阿川正彦
Kenji Tsuzuki
続木建治
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】金属カチオンとしてNaとKを有するA型ゼオ
ライトを含有する乾燥剤において、温度25℃、湿度
80%における飽和水分吸着量が0.5重量%以上、
温度60℃、湿度80%における飽和水分吸着量が、温
度25℃、湿度80%における飽和水分吸着量を超え
る。温度25℃、炭酸ガスの分圧250mmHgにお
ける飽和炭酸ガス吸着量0.1重量%以下温度75
℃、炭酸ガスの分圧400mmHgにおける初期炭酸ガ
ス吸着速度が0.015重量%毎時以下、成形密度
1.4g/cm3 以上、耐圧強度5.0kg以上、摩
耗率3.0%未満の特徴を有する乾燥剤およびその製造
法、その乾燥剤を使用するジフルオロメタン(HFC3
2)冷媒、又は少なくともジフルオロメタン(HFC3
2)を含む混合冷媒を乾燥する方法。 【効果】本発明の乾燥剤は、従来のゼオライト吸着剤と
比較して、水分吸着量が多く、炭酸ガスの吸着量が少な
く、耐圧強度が大きく、さらに摩耗率が小さい。上記特
徴から特にジフルオロメタン冷媒の乾燥剤として好適で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は代替フロン冷媒用の乾燥
剤に関するものであり、特に代替フロン冷媒又はその一
部としてジフルオロメタン(HFC32)を使用する冷
凍装置の乾燥剤に関するものである。
【0002】代替フロンとは、オゾン層破壊による環境
破壊が指摘されている塩素含有フロンに代る物質の総称
であり、塩素を含まず、水素、弗素及び炭素だけからな
る弗化炭化水素をいう。
【0003】具体的には、ジフルオロメタン(HFC3
2)、ペンタフルオロメタン(HFC125)、テトラ
フルオロエタン(HFC134,HFC134a)、ト
リフルオロエタン(HFC143,HFC143a)、
ジフルオロエタン(HFC152a)、モノフルオロエ
タン(HFC161)等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】従来、冷凍装置の冷媒としては塩素系フ
ロンが広く用いられてきた。
【0005】しかし近年、オゾン層破壊による地球温暖
化の環境問題から、塩素系フロンの撤廃並びに代替冷媒
への転換が進められている。塩素系フロンの代替冷媒と
しては、塩素を含まず、オゾン破壊係数が小さい弗化炭
化水素が着目されており、例えばテトラフルオロエタン
(HFC134a:C2 4 2 )が既に実用化されて
いる。しかしテトラフルオロエタン(HFC134a)
は冷凍能力に劣るため、最近になって、より冷凍能力の
高いジフルオロメタン(HFC32:CH2 2 )が注
目されている。
【0006】フロン冷媒を用いる冷凍装置には、冷凍装
置内の冷媒及び冷凍機油を乾燥するため乾燥剤が用いら
れている。
【0007】従来、乾燥剤としてはシリカゲルや合成ゼ
オライトが用いられていた。
【0008】一方、代替フロン冷媒を用いる冷凍装置で
は、塩素を含まない水素弗化炭素類が親水性であるた
め、用いる冷凍機油にも従来とは異なる親水性のグリコ
ール類又はエステル類が用いられる様になった。
【0009】これらの冷凍機油は冷凍装置外から侵入す
る水によって劣化し易く、また冷凍装置系内の水分が冷
凍装置の配管内で氷結し閉塞し、冷凍装置の機械的トラ
ブルの原因となるため、冷凍装置における乾燥剤の重要
性が増している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】新規な代替フロン冷媒
であるジフルオロメタン(以下、HFC32と記述)
は、従来のシリカゲル又は合成ゼオライト乾燥剤を用い
た場合、分解してしまうという問題があった。これはH
FC32の分子サイズが小さいため、従来のシリカゲル
乾燥剤やゼオライト乾燥剤では、細孔内部にHFC32
が吸着され、吸着されたHFC32分子が分解してしま
うためと考えられた。
【0011】また冷凍装置は稼働中常に微振動するた
め、それに用いる乾燥剤としては微振動によって破壊、
粉化しない、強度の高い乾燥剤が望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、冷凍機中の
HFC32を分解せずに、冷媒及び冷凍機油を乾燥でき
る乾燥剤として以下の特徴を有するものが優れているこ
とを見出した。
【0013】温度25℃、湿度80%における飽和水
分吸着量が0.5重量%以上 温度60℃、湿度80%における飽和水分吸着量が、
温度25℃、湿度80%における飽和水分吸着量を超え
る。 温度25℃、炭酸ガスの分圧250mmHgにおける
飽和炭酸ガス吸着量0.1重量%以下 温度75℃、炭酸ガスの分圧400mmHgにおける
初期炭酸ガス吸着速度が0.015重量%毎時以下 成形密度1.4g/cm3 以上 耐圧強度5.0kg以上、摩耗率3.0%未満 またこの様な乾燥剤は、金属カチオンとしてNaとKを
有するA型ゼオライト、又は金属カチオンとしてNaと
Kを有するA型ゼオライトの成型体を水分濃度5重量%
以上の水蒸気雰囲気中で、600℃以上で加熱処理する
ことにより得られることを見いだした。
【0014】本発明の乾燥剤の主成分は水分吸着能を有
するゼオライト、特に金属カチオンとしてNaとKを有
するA型ゼオライトである。
【0015】金属カチオンとしてNaとKを有するA型
ゼオライトは一般式 (Na1-x ・Kx )・(Al2 3 )・(2SiO2
・yH2 O (式中、xは0〜1、yは約6までの数値である)で表
される結晶性アルミノケイ酸塩である。
【0016】本発明のA型ゼオライトに含まれる金属イ
オンはNa、Kのみであり、少なくともNaとKの総和
に対するKの割合が33%以上(上記式中xが0.33
以上)であることが好ましい。
【0017】Kの割合は99%程度まで可能であるが、
本発明の効果は33%以上で十分に達成される。
【0018】本発明の乾燥剤は、室温25℃、湿度80
%における飽和水分吸着量が0.5重量%以上である。
何故ならば、水分吸着量が0.5重量%未満では乾燥剤
としては性能が不十分であるからである。また、飽和水
分吸着量の上限は、特に限定されないが、30重量%程
度となる。何故ならば、上記化学式からも明らかな様
に、K交換率33%の時の上限値が30重量%となるか
らである。
【0019】一方、本発明の乾燥剤は、温度が高くなる
と水分吸着量が増大する。
【0020】従来の乾燥剤では、温度が高くなると水分
吸着量が減少した。例えば、東ソー(株)製商品名A3
RGでは、温度25℃で湿度80%では、飽和水分吸着
量は20%であるが、温度60℃で湿度80%では飽和
水分吸着量は19%に低減する。
【0021】一方、本発明の乾燥剤は細孔径の制御によ
り吸着した水分が脱着し難いため、温度60℃で湿度8
0%では飽和水分吸着量は、温度25℃で湿度80%の
飽和水分吸着量を超え、その飽和水分吸着量の1.01
倍〜60倍となり、特に1.1倍〜10倍となる。
【0022】以上の特性により、本発明の乾燥剤が使用
される温度領域で極めて優れた乾燥性能を発揮できる。
【0023】温度25℃、湿度80%に於ける飽和水分
吸着量の測定方法は、温度25℃、湿度80%の雰囲
気、例えば過飽和の塩化アンモニウム水溶液の飽和蒸気
圧を入れた真空デシケーター中に本発明の乾燥剤を入
れ、減圧後16時間以上放置した後の重量をA、次に水
分を吸着した該乾燥剤を900℃で完全脱水した後の重
量をBとし、計算式 (A−B)×100/Bで算出さ
れる値で表される。
【0024】次に本発明の乾燥剤は、室温25℃におけ
る炭酸ガス分圧250mmHgの飽和炭酸ガス吸着量が
0.1重量%以下でなくてはならず、特に0.06重量
%以下であることが好ましい。また、下限は、特に限定
されないが、0.001重量%程度が好ましい。その理
由は、それ以下では水分も吸着しないために吸着剤とし
て使用できないからである。
【0025】本発明における飽和炭酸ガス吸着量とは、
これ以上炭酸ガスを吸着しない限界の吸着量であり、一
般に8時間から16時間で飽和するが、本発明では吸着
時間50時間における吸着飽和値をもって飽和炭酸ガス
吸着量とした。
【0026】炭酸ガスはその分子構造からHFC32と
類似あるいはそれより若干小さいサイズであると推定さ
れるので、乾燥剤に対するHFC32分子の吸着、非吸
着の目安として使用できる。
【0027】従来の3A型ゼオライトでは、室温25℃
における炭酸ガス分圧250mmHgの飽和炭酸ガス吸
着量は約2.5重量%である。
【0028】これまで、炭酸ガスの吸着量の少ないA型
ゼオライトとしては特公昭48−3956にイオン交換
A型ゼオライトが提案されている。
【0029】しかし、その実施例からも明らかな様に室
温25℃における炭酸ガス分圧250mmHgの炭酸ガ
ス吸着量は0.2重量%までであり、本発明の極めて小
さい炭酸ガス吸着量はまだ達成されていない。また、こ
れまで市販品として入手できる乾燥剤、例えばユニオン
昭和製の商品名XH9、XH600でも、特公平4−1
83788に記述のある様に、室温25℃における炭酸
ガス分圧250mmHgの炭酸ガス吸着量は0.2重量
%までであり、本発明の性能を達成していない。
【0030】温度25℃、炭酸ガスの分圧250mmH
gにおける飽和炭酸ガス吸着量の測定方法は、一定重量
の乾燥剤に吸着するガスの容量(容量法)、又は重量
(重量法)を測定する方法が知られている。その詳細な
実験方法は物理化学実験(裳華房 昭和43年発行)他
に詳しく説明されている。
【0031】次に、本発明の乾燥剤は、温度75℃、炭
酸ガス分圧400mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速
度が0.015重量%/時間以下でなくてはならない。
【0032】また、初期炭酸ガス吸着速度の下限は、特
に限定されないが、0.001重量%/時間が好まし
い。その理由は、それ以下では水分も吸着しないために
吸着剤として使用できないからである。
【0033】ここでいう初期炭酸ガス吸着速度とは、温
度75℃、炭酸ガス分圧400mmHgにおいて乾燥剤
に炭酸ガスを吸着させた際の吸着初期20時間までの吸
着速度をいい、20時間後の吸着量(重量%)を20時
間で除した値で表す。
【0034】冷凍装置の乾燥剤は実用においては室温2
5℃以上、特に50℃以上80℃以下で用いられるた
め、この様な温度領域における炭酸ガスの吸着速度が小
さくなくてはならない。本発明の乾燥剤は、温度75
℃、炭酸ガスの分圧400mmHgにおける初期炭酸ガ
ス吸着速度が0.015重量%毎時以下であるため、実
用の温度条件においてもHFC32の吸着が少なく、H
FC32の分解が極めて少ない。
【0035】これまで入手可能な乾燥剤において、例え
ば東ソー株式会社製のA3RGは温度75℃の炭酸ガス
の分圧400mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速度が
いずれも0.02重量%毎時以上である。
【0036】温度75℃の炭酸ガスの分圧400mmH
gにおける吸着時間20時間の炭酸ガス吸着量の測定方
法は、前述の飽和炭酸ガス吸着量の測定方法と同様であ
る。
【0037】さらに本発明の乾燥剤は、乾燥剤の割れ又
は摩耗によって生じる微細粒子による冷凍装置の機械的
トラブルを防止するため、耐圧強度5kg以上、摩耗率
3%未満でなくてはならない。耐圧強度が5kg未満で
は、使用中又は充填時に乾燥剤が割れる可能性がある。
【0038】耐圧強度の上限については、高ければ高い
方が好ましいが、ゼオライトの成形体では20〜30k
gが限界と思われる。また、摩耗率に関しては全く摩耗
しないのが好ましい。
【0039】耐圧強度とは乾燥剤を一軸方向に負荷をか
けていった時、割れる迄の重量で表され、測定装置とし
てはオートグラフ、木屋式硬度計が用いられる。
【0040】一方耐摩耗性は乾燥剤を容器中に充填し、
一定時間振動させた後の摩耗重量減少率で表され、その
一般的な測定方法としては、塗料シェーカー湿式アトリ
ッション法として特公昭51−44111に開示されて
いる方法がある。
【0041】この塗料シェーカー湿式アトリッション法
とは150mlの円筒容器中に136mlの水和した乾
燥剤、68mlのトリクロルエチレンを入れ、ペイント
シェーカー(例えば米国製レッドデヴィルペイントコン
ディショナー)により30分振動させた後の減少重量率
によって表される。
【0042】さらに本発明の水分吸着、乾燥剤強度なら
びに耐摩耗率の向上を達成するためには乾燥剤の成形体
密度が1.4g/cm3 以上でなくてはならない。
【0043】成形密度が1.4g/cm3 以下では、衝
撃に対する強度が不足し、耐圧強度及び耐摩耗強度の低
下が起こる。
【0044】また、成形密度の上限は特に限定されない
が、1.7g/cm3 以下が好ましい。その理由は、そ
れ以上になると、乾燥剤中の細孔が少なくなり、水分吸
着速度が遅くなるからである。
【0045】乾燥剤の成形密度は、大きいものであれば
ノギスやキャリパーにより測定でき、小さいビーズでは
成形体内部に入りにくい液体、例えば水銀等、を用いた
アルキメデス法によって測定出来る。
【0046】水銀による成形体密度の測定は、一般的な
水銀法細孔分布測定装置(ポロシメーター)に標準装備
されている。
【0047】本発明の乾燥剤はゼオライト単身、又はゼ
オライトを成形したものいずれでも良いが、成型にはバ
インダーとして粘土を用いることが一般的である。
【0048】用いる粘土としてはカオリン系粘土が例示
でき、このカオリン系粘土としては、カオリン鉱物、蛇
紋石鉱物、チャモサイト、アメサイト、グリーナライ
ト、クロンステダイト、加水ハロサイト、ハロサイト、
カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、クリソタイ
ル、アンチゴライト、ゼットリッツカオリン、コーンウ
オールカオリン、ジョージアカオリン、香港カオリン、
朝鮮カオリン、復州粘土、木櫛粘土、蛙目粘土、勢多カ
オリン、岩手カオリン、肘折カオリン、指宿カオリン、
関白カオリン等、あるいはこれらから選択される2種以
上の混合物を例示することができる。
【0049】また用いる粘土はカオリン粘土に限定され
るものでない。
【0050】乾燥剤の形状も特に限定されず、円柱状、
角柱状、球状等が例示できる。
【0051】またゼオライトと粘土の混練比率も特に限
定はないが、ゼオライトに対する粘土の比率が1重量%
から40重量%、特に20重量%から40重量%程度が
一般的である。
【0052】次に本発明の乾燥剤の製法について説明す
る。
【0053】本発明の乾燥剤は、金属イオンとしてN
a、Kを含むA型ゼオライト、又はその成型体を水蒸気
雰囲気中で加熱し、A型ゼオライトの結晶構造を変形さ
せ、その結果細孔径を収縮させることによって製造でき
る。
【0054】熱処理温度は600℃以上、800℃以
下、特に650℃以上750℃以下が好ましい。600
℃以下では、ゼオライトの細孔構造を収縮させるには不
十分であり、一方800℃以上ではゼオライトの細孔が
完全に閉塞してしまい、本発明の目的の乾燥剤が得られ
ない。
【0055】水蒸気雰囲気の水蒸気濃度としては、熱処
理雰囲気の空気中の水分量が5重量%から100重量
%、特に10重量%から50重量%の範囲が好ましい。
【0056】熱処理雰囲気の水分濃度制御方法は特に限
定されないが、例えば温度調節した水槽に大気を流通さ
せ水分濃度を調整した後、該大気を乾燥剤の加熱域へ供
給する方法等が例示できる。
【0057】ゼオライトの水蒸気中での熱処理は特公昭
48−3956でも提案されているが、該特許の方法で
は温度25℃における炭酸ガス分圧250mmHgの炭
酸ガス吸着量は0.2重量%であり、本発明の0.1重
量%以下は達成されない。なぜならば、特公昭48−3
956の方法ではA型ゼオライトの内部に必須の金属カ
チオンとして二価カチオン、例えばCa等、を含むこと
を必要としている上に、熱処理温度600℃以上では結
晶が破壊されるため、この様な温度領域が用いられない
と明記されている。
【0058】本発明では、A型ゼオライト内の金属カチ
オンをNaとKのみに限定し、この組合わせに於いて温
度600℃以上の水蒸気中熱処理で、結晶構造を破壊す
ること無く、結晶構造を変形させることにより、初めて
本発明の目的とする範囲の微細な細孔径制御が可能とな
った。
【0059】その他、ゼオライトの水蒸気熱処理技術に
は特公昭46−5816や、特開昭54−122700
等が例示されているが、いずれも処理するゼオライトの
細孔が4オングストローム以上のA型ゼオライト、ある
いは、15オングストローム迄のX型ゼオライトに関す
るものであり、本発明とは異なった技術である。
【0060】本発明の熱処理は、ゼオライトのみ、又は
ゼオライトを粘土で成形した後の成型物、いずれの段階
で施しても構わない。
【0061】またこれらを珪酸アルカリ溶液に含浸さ
せ、表面処理等を施した後の剤によってさらに高い効果
が達成できる。
【0062】珪酸アルカリの種類は特に限定されていな
いが、例えば珪酸ナトリウム、珪酸カリウムが一般的で
ある。また水溶液が一般的であり、その濃度として30
%前後の物が市販されている。
【0063】ゼオライト、又はゼオライトと粘土の成形
体を、濃度10%から30%程度の珪酸アルカリ水溶液
に数時間から50時間、特に2時間から24時間含浸す
るとゼオライトの表面が化学的に安定化され、さらにゼ
オライトの細孔径も若干小さく加工されるために、本発
明の細孔制御がさらに容易となる。
【0064】次に本発明の乾燥剤を用いた乾燥方法につ
いて説明する。
【0065】フロン冷媒を用いた冷凍装置は、フロンを
圧縮液化するコンプレッサー及びコンデンサー、フロン
を気化して冷却するエバポレーター、フロン濃度を高め
フロンの気化を促進するヘッダー又はリキッドレシーバ
ー、及びフロンを乾燥させるドライヤーから成るが、本
発明の冷凍方法では本発明の乾燥剤をドライヤー内、又
はリキッドレシーバー内部に設置して使用することがで
きる。冷凍装置の概略を図1に示す。
【0066】用いる冷媒はHFC32、又はそれを含む
混合冷媒である。HFC32と混合される冷媒は限定さ
れないが、例えばHFC125、HFC134a、HF
C143a等が例示できる。
【0067】用いる冷凍装置の冷凍機油も特に限定され
ず、ポリアルキレングリコール類、エステル類、鉱油等
が例示できる。また必要に応じてこれらの冷凍機油中に
防錆剤、酸化防止剤等の添加物を含有することができ
る。
【0068】上述の様な冷凍装置における乾燥剤の使用
の可否判断は、実際に乾燥剤を用いて1年以上の耐久テ
ストをすることもあるが、一般的にはシールドチューブ
テストと呼ばれる加速テストで評価する。シールドチュ
ーブテストとは、35ml程度の耐圧密閉ガラス容器の
中に、冷媒3〜4g、乾燥剤1〜3gを必須の封入物と
し、必要に応じて冷凍機油3〜5g、冷凍装置に用いる
材質の金属片1〜2gを併せて封入した後、所定の温度
に加熱し2週間から30日放置した後、冷媒の分解を評
価する方法である。
【0069】冷媒の分解は、乾燥剤中に残存する弗素濃
度を測定する方法が用いられる。ゼオライト中に残存す
る弗素が少ない法が冷媒の分解性が低いと判断される。
【0070】本発明の乾燥剤のHFC32分解性に対す
る評価は、このシールドチューブテストで行った。
【0071】本発明の乾燥剤は、HFC32と分子サイ
ズの近い炭酸ガスの吸着が少なく、かつ十分な水分吸着
量を有するため、HFC32を冷媒として用いる冷凍装
置の乾燥剤として用いた場合、HFC32の吸着分解が
無く、長期に渡って冷媒の乾燥が可能である。
【0072】
【実施例】次に本発明を具体的な実施例により説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0073】実施例1 金属陽イオンとしてNaとKを1:1の割合で含むA型
ゼオライト70重量%と国産のカオリン系粘土30重量
%を混練し、整粒して直径2mmの球状成型体を得た。
次にこの成型体をケイ酸カリウム水溶液に含浸、遠心分
離で脱液した後乾燥した。その後、水分濃度が15重量
%の大気の流通下、温度700℃、5時間加熱処理し、
乾燥剤を得た。
【0074】得られた乾燥剤は温度25℃、250mm
Hgにおける炭酸ガスの吸着量が0.04重量%、温度
75℃、400mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速度
が0.012重量%毎時、温度25℃湿度80%におけ
る飽和水分吸着量は17%、温度60℃湿度80%にお
ける飽和水分吸着量は18%、成形密度は1.51g/
cm3 、木屋式硬度計による耐圧強度は8.2kg、明
細書記載の湿式アトリッション法による摩耗率は0.1
%であった。
【0075】得られた乾燥剤を用い、35mlの耐圧密
閉ガラス容器の中に、HFC32を3g、乾燥剤1gを
封入した後、65℃、30日放置するシールドチューブ
テストを実施した。テスト後の乾燥剤中のF濃度は95
0ppmで、HFC32はほとんど分解していなかっ
た。
【0076】実施例2 金属陽イオンとしてNaとKを1:1の割合で含むA型
ゼオライト70重量%と国産のカオリン系粘土30重量
%を混練し、整粒して直径2mmの球状成型体を得た。
次にこの成型体をケイ酸カリウム水溶液に含浸、遠心分
離で脱液した後乾燥した。その後、水分濃度が30重量
%の大気の流通下、温度700℃、5時間加熱処理し、
乾燥剤を得た。
【0077】得られた乾燥剤は温度25℃、250mm
Hgにおける炭酸ガスの吸着量が0.04重量%、温度
75℃、400mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速度
が0.0092重量%毎時、温度25℃湿度80%にお
ける飽和水分吸着量は10%、温度60℃湿度80%に
おける飽和水分吸着量は15%、成形密度は1.49g
/cm3 、木屋式硬度計による耐圧強度は8.1kg、
明細書記載の湿式アトリッション法による摩耗率は0.
1%であった。
【0078】得られた乾燥剤を用い、実施例1と同様の
シールドチューブテストを実施した。
【0079】テスト後の乾燥剤中のF濃度は500pp
mで、HFC32はほとんど分解していなかった。
【0080】実施例3 金属陽イオンとしてNaとKを1:1の割合で含むA型
ゼオライト70重量%と国産のカオリン系粘土30重量
%を混練し、整粒して直径2mmの球状成型体を得た。
次にこの成型体をケイ酸カリウム水溶液に含浸、遠心分
離で脱液した後乾燥した。その後、水分濃度が50重量
%の大気の流通下、温度700℃、5時間加熱処理し、
乾燥剤を得た。
【0081】得られた乾燥剤は温度25℃、250mm
Hgにおける炭酸ガスの吸着量が0.04重量%、温度
75℃、400mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速度
が0.0062重量%毎時、温度25℃湿度80%にお
ける飽和水分吸着量は1%、温度60℃湿度80%にお
ける飽和水分吸着量は1.5%、成形密度は1.50g
/cm3 、木屋式硬度計による耐圧強度は8.2kg、
明細書記載の湿式アトリッション法による摩耗率は0.
1%であった。
【0082】得られた乾燥剤を用い、実施例1と同様の
シールドチューブテストを実施した。
【0083】テスト後の乾燥剤中のF濃度は200pp
mで、HFC32はほとんど分解していなかった。
【0084】実施例4
【0085】金属陽イオンとして、NaとKを1:1の
割合で含むA型ゼオライト70重量%と国産のカオリン
系粘土30重量%を混練し、整粒して直径2mmの球状
成型体を得た。次にこの成型体を乾燥し、水分濃度が1
5重量%の大気の流通下、温度700℃、5時間加熱処
理し、乾燥剤を得た。得られた乾燥剤は温度25℃、2
50mmHgにおける炭酸ガスの吸着量が0.04重量
%、温度75℃、400mmHgにおける初期炭酸ガス
吸着速度が0.012重量%毎時、温度25℃、湿度8
0%における飽和水分吸着量は17%、成形密度は1.
51g/cm3、木屋式硬度計による耐圧強度は6.0
kg、明細書記載の湿式アトリッション法による摩耗率
は0.5%であった。
【0086】得られた乾燥剤を用い、実施例1と同様の
シールドチューブテストを実施した。テスト後の乾燥剤
中のF濃度は1050ppmで、HSC32はほとんど
分解していなかった。
【0087】実施例5
【0088】金属陽イオンとして、NaとKを1:1の
割合で含むA型ゼオライト70重量%と国産のカオリン
系粘土30重量%を混練し、整粒して直径2mmの球状
成型体を得た。次にこの成型体を乾燥し、水分濃度が3
0重量%の大気の流通下、温度700℃、5時間加熱処
理し、乾燥剤を得た。得られた乾燥剤は温度25℃、2
50mmHgにおける炭酸ガスの吸着量が0.04重量
%、温度75℃、400mmHgにおける初期炭酸ガス
吸着速度が0.0092重量%毎時、温度25℃、湿度
80%における飽和水分吸着量は10%、成形密度は
1.49g/cm3、木屋式硬度計による耐圧強度は
5.5kg、明細書記載の湿式アトリッション法による
摩耗率は0.5%であった。
【0089】得られた乾燥剤を用い、実施例1と同様の
シールドチューブテストを実施した。テスト後の乾燥剤
中のF濃度は600ppmで、HSC32はほとんど分
解していなかった。
【0090】比較例1 金属陽イオンとしてNaとKを1:1の割合で含むA型
ゼオライト70重量%と国産のカオリン系粘土30重量
%を混練し、整粒して直径2mmの球状成型体を得た。
その後、大気中650℃、5時間加熱処理し、乾燥剤を
得た。
【0091】得られた乾燥剤は温度25℃、250mm
Hgにおける炭酸ガスの吸着量が2.0重量%で多くの
炭酸ガスを吸着し、温度75℃、400mmHgにおけ
る初期炭酸ガス吸着速度が0.04重量%/時間で、炭
酸ガスの吸着速度が速かった。温度25℃湿度80%に
おける飽和水分吸着量は20%、温度60℃湿度80%
における飽和水分吸着量は18%、成形密度は1.35
g/cm3 、木屋式硬度計による耐圧強度は3.5k
g、明細書記載の湿式アトリッション法による摩耗率は
1.2%であった。
【0092】以上の事から、この乾燥剤は、発明の請求
項1の構成の内、温度60℃、湿度80%における飽和
水分吸着量が、温度25℃、湿度80%における飽和水
分吸着量を超え、250mmHgにおける炭酸ガスの吸
着量が0.1重量%以下であり、400mmHgにおけ
る初期炭酸ガス吸着速度が0.015重量%/時間以
下、成形密度が1.4g/cm3 以上及び耐圧強度5.
0kg以上であるという条件を満たしていない。
【0093】得られた乾燥剤を用い、実施例1と同様の
シールドチューブテストを実施した。テスト後の乾燥剤
中のF濃度は1%で、多量のHFC32が分解した。
【0094】比較例2 HFC134a用として市販されている乾燥剤(東ソー
株式会社製 商品名A3RG)は25℃、250mmH
gにおける炭酸ガスの吸着量が1.8重量%、75℃、
400mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速度が0.0
48重量%/時間、25℃湿度80%における飽和水分
吸着量は20%、60℃湿度80%における飽和水分吸
着量は19%、成形密度は1.5g/cm3 、木屋式硬
度計による耐圧強度は8.0kg、明細書記載の湿式ア
トリッション法による摩耗率は0.1%であり、本発明
の請求項1の構成の内、温度60℃、湿度80%におけ
る飽和水分吸着量が、温度25℃、湿度80%における
飽和水分吸着量を超え、250mmHgにおける炭酸ガ
スの吸着量が0.1重量%以下であり、400mmHg
における初期炭酸ガス吸着速度が0.015重量%/時
間以下であるという条件を満たしていない。
【0095】得られた乾燥剤を用い、実施例1と同様の
シールドチューブテストを実施した。テスト後の乾燥剤
中のF濃度は2%で、多量のHFC32が分解した。
【0096】比較例3 特公昭48−3956に実施例4の方法を追試し、温度
25℃、250mmHgにおける炭酸ガスの吸着量が
0.2重量%、温度25℃、湿度80%の飽和水分吸着
量21.3%の乾燥剤を調製した。この様な乾燥剤は温
度75℃、400mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速
度が0.025重量%/時間で、60℃湿度80%にお
ける飽和水分吸着量は20%、成形密度は1.5g/c
3 、木屋式硬度計による耐圧強度は6.0kg、明細
書記載の湿式アトリッション法による摩耗率は1%であ
り、本発明の請求項1の構成の内、温度60℃、湿度8
0%における飽和水分吸着量が、温度25℃、湿度80
%における飽和水分吸着量を超え、250mmHgにお
ける炭酸ガスの吸着量が0.1重量%以下であり、40
0mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速度が0.015
重量%/時間以下であるという条件を満たしていない。
【0097】得られた乾燥剤を用い、実施例1と同様の
シールドチューブテストを実施した。テスト後の乾燥剤
中のF濃度は2%で、多量のHFC32が分解した。
【0098】比較例4 金属陽イオンとしてNaとKを1:1の割合で含むA型
ゼオライト70重量%と国産のカオリン系粘土30重量
%を混練し、整粒して直径2mmの球状成型体を得た。
次にこの成型体をケイ酸カリウム水溶液に含浸、遠心分
離で脱液した後乾燥した。その後、水分濃度が15重量
%の大気の流通下、温度600℃、5時間加熱処理し、
乾燥剤を得た。
【0099】得られた乾燥剤は温度25℃、250mm
Hgにおける炭酸ガスの吸着量が0.04重量%、温度
75℃、400mmHgにおける初期炭酸ガス吸着速度
が0.012重量%毎時、温度25℃湿度80%におけ
る飽和水分吸着量は20%、温度65℃湿度80%にお
ける飽和水分吸着量は19%、成形密度は1.30g/
cm3 、木屋式硬度計による耐圧強度は5.0kg、明
細書記載の湿式アトリッション法による摩耗率は3.2
%であった。
【0100】この湿式アトリッション法によるテストに
おいて、乾燥剤は著しく粉化しており、振動のある冷凍
機に用いる乾燥剤としては摩耗強度が不十分であった。
【0101】
【発明の効果】本発明の乾燥剤は、従来のゼオライト吸
着剤と比較して、水分吸着量が多く、炭酸ガスの吸着量
が少なく、耐圧強度が大きく、さらに摩耗率が小さい。
上記特徴から特にジフルオロメタン冷媒の乾燥剤として
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸着剤を使用する冷凍装置の
一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 5/04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属カチオンとしてNaとKを有するA型
    ゼオライトを含有する乾燥剤において、以下の特徴を有
    する乾燥剤。 温度25℃、湿度80%における飽和水分吸着量が
    0.5重量%以上 温度60℃、湿度80%における飽和水分吸着量が、
    温度25℃、湿度80%における飽和水分吸着量を超え
    る。 温度25℃、炭酸ガスの分圧250mmHgにおける
    飽和炭酸ガス吸着量0.1重量%以下 温度75℃、炭酸ガスの分圧400mmHgにおける
    初期炭酸ガス吸着速度が0.015重量%毎時以下 成形密度1.4g/cm3 以上 耐圧強度5.0kg以上、摩耗率3.0%未満
  2. 【請求項2】金属カチオンとしてNaとKを有するA型
    ゼオライト、又は金属カチオンとしてNaとKを有する
    A型ゼオライトと粘土の成型体を水分濃度5重量%以上
    の水蒸気雰囲気中、温度600℃以上750℃以下で加
    熱処理することを特徴とする請求項1に記載の乾燥剤の
    製造方法。
  3. 【請求項3】金属カチオンとしてNaとKを有するA型
    ゼオライト、又は金属カチオンとしてNaとKを有する
    A型ゼオライトと粘土の成型体を、珪酸アルカリ溶液に
    含浸した後、水分濃度5重量%以上の水蒸気雰囲気中、
    温度600℃以上750℃以下で加熱処理することを特
    徴とする請求項1に記載の乾燥剤の製造方法。
  4. 【請求項4】ジフルオロメタン(HFC32)冷媒、又
    は少なくともジフルオロメタン(HFC32)を含む混
    合冷媒を、請求項1の乾燥剤を用いて乾燥する乾燥方
    法。
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