JPH0817362B2 - 子局異常検出方式 - Google Patents
子局異常検出方式Info
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- JPH0817362B2 JPH0817362B2 JP1061650A JP6165089A JPH0817362B2 JP H0817362 B2 JPH0817362 B2 JP H0817362B2 JP 1061650 A JP1061650 A JP 1061650A JP 6165089 A JP6165089 A JP 6165089A JP H0817362 B2 JPH0817362 B2 JP H0817362B2
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- timing
- slave station
- station
- adjustment
- bit
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、一つの親局と複数の子局との間でバースト
信号により無線通信を行なう時分割多元接続無線通信シ
ステムにおいて、親局で各子局の異常を検出するために
使用する子局異常検出方式に関する。
信号により無線通信を行なう時分割多元接続無線通信シ
ステムにおいて、親局で各子局の異常を検出するために
使用する子局異常検出方式に関する。
(従来の技術) 近年、通信技術の発達や通信ニーズの多様化に伴い種
々の通信システムが開発されており、その中に時分割多
元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式を
採用した無線通信システムがある。第9図はその構成の
一例を示すもので、このシステムは一つの親局Aと任意
に分散配設された複数の子局B1〜Bnとから構成される。
そして、親局Aから各子局B1〜Bnへは例えば第10図に示
す如く連続波からなる時分割多重信号(TDM信号)を送
出し、子局B1〜Bnから親局Aへは第11図に示す如く各子
局B1〜Bnが各々自局に予め割当てられたタイムスロット
TS1〜TSnにバースト波からなるデータ信号を送出するこ
とにより、親局Aと各子局B1〜Bnとの間でデータの相互
通信を行なっている。尚、第12図は上記各子局B1〜Bnか
ら親局Aに伝送されるTDMA信号のフレーム構成の一例を
示すものである。
々の通信システムが開発されており、その中に時分割多
元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式を
採用した無線通信システムがある。第9図はその構成の
一例を示すもので、このシステムは一つの親局Aと任意
に分散配設された複数の子局B1〜Bnとから構成される。
そして、親局Aから各子局B1〜Bnへは例えば第10図に示
す如く連続波からなる時分割多重信号(TDM信号)を送
出し、子局B1〜Bnから親局Aへは第11図に示す如く各子
局B1〜Bnが各々自局に予め割当てられたタイムスロット
TS1〜TSnにバースト波からなるデータ信号を送出するこ
とにより、親局Aと各子局B1〜Bnとの間でデータの相互
通信を行なっている。尚、第12図は上記各子局B1〜Bnか
ら親局Aに伝送されるTDMA信号のフレーム構成の一例を
示すものである。
ところで、この種のシステムにおいては、運用中の子
局B1〜Bnが故障等の異常を起こすと、その種類によって
は他の子局から親局への送信動作に悪影響を及ぼすこと
がある。そして、この状態を放置すると、他の正常な子
局の通信に著しい品質劣化が生じたり、延いては回線断
やシステムダウンに至らしめることがあり非常に好まし
くない。しかし、従来親局Aにおいては、各子局B1〜Bn
からデータ伝送用のタイムスロットTS1〜TSnで送られる
データバーストの異常は、パリティチェックによるビッ
トエラーでしか検出していなかった。
局B1〜Bnが故障等の異常を起こすと、その種類によって
は他の子局から親局への送信動作に悪影響を及ぼすこと
がある。そして、この状態を放置すると、他の正常な子
局の通信に著しい品質劣化が生じたり、延いては回線断
やシステムダウンに至らしめることがあり非常に好まし
くない。しかし、従来親局Aにおいては、各子局B1〜Bn
からデータ伝送用のタイムスロットTS1〜TSnで送られる
データバーストの異常は、パリティチェックによるビッ
トエラーでしか検出していなかった。
(発明が解決しようとする課題) このように親局において各データバーストのビットエ
ラー検出しか行なっていない場合には、任意の子局の異
常が他の子局のデータ伝送用タイムスロットに波及して
いると、影響を与えている側のタイムスロットは勿論の
こと影響を受けている側のタイムスロットでもビットエ
ラーが検出されるため、親局はこれらのタイムスロット
を使用している子局をどの子局が異常となっているのか
を特定することができず、この結果適切で迅速な処置を
講じることが困難だった。
ラー検出しか行なっていない場合には、任意の子局の異
常が他の子局のデータ伝送用タイムスロットに波及して
いると、影響を与えている側のタイムスロットは勿論の
こと影響を受けている側のタイムスロットでもビットエ
ラーが検出されるため、親局はこれらのタイムスロット
を使用している子局をどの子局が異常となっているのか
を特定することができず、この結果適切で迅速な処置を
講じることが困難だった。
そこで本発明はこのような事情に着目し、子局の異常
を子局ごとに簡単かつ確実に検出できるようにするとと
もに、無線回線の状態の一時的な劣化の影響を除去して
正確な検出を行なえるようにし、これにより子局の異常
に対し確実かつ迅速な対処を可能とする子局異常検出方
式を提供することを目的とする。
を子局ごとに簡単かつ確実に検出できるようにするとと
もに、無線回線の状態の一時的な劣化の影響を除去して
正確な検出を行なえるようにし、これにより子局の異常
に対し確実かつ迅速な対処を可能とする子局異常検出方
式を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、一つの親局と複数の子局との間でバースト
信号による無線通信を行なう時分割多元接続無線通信シ
ステムにおいて、親局から各子局に対しその伝送フレー
ムの制御用スロットを使用して選択的にタイミング捕捉
指示を通知する動作と、各子局において上記親局から自
局宛ての上記タイミング捕捉指示が送られた場合にデー
タ伝送用スロットとは別に設けられた制御用スロットを
使用して特定の信号パターンを付加したタイミング調整
用バースト信号を親局へ送出する動作と、親局において
このタイミング調整用バースト信号の受信タイミングと
正規の受信タイミングとの差を基にタイミング補正情報
を生成して該当する子局へ通知する動作と、子局におい
てこのタイミング補正情報を基に自局の送信タイミング
を調整する動作とからなる一連のタイミング調整動作
を、上記タイミング調整用バースト信号の受信タイミン
グと正規の受信タイミングとの差が許容範囲内になるま
で、予め設定したタイミング調整時間内で繰り返し行な
うタイミング調整手段と、このタイミング調整手段によ
る繰り返しタイミング調整動作が上記タイミング調整時
間内に完了したか否かを判定する完了判定手段と、異常
判定手段とを備える。そして、この異常判定手段におい
て、完了判定手段により複数回連続して上記繰り返しタ
イミング調整動作が上記タイミング調整時間内に完了し
なかったと判定された場合に、当該子局を異常と判定す
るようにしたものである。
信号による無線通信を行なう時分割多元接続無線通信シ
ステムにおいて、親局から各子局に対しその伝送フレー
ムの制御用スロットを使用して選択的にタイミング捕捉
指示を通知する動作と、各子局において上記親局から自
局宛ての上記タイミング捕捉指示が送られた場合にデー
タ伝送用スロットとは別に設けられた制御用スロットを
使用して特定の信号パターンを付加したタイミング調整
用バースト信号を親局へ送出する動作と、親局において
このタイミング調整用バースト信号の受信タイミングと
正規の受信タイミングとの差を基にタイミング補正情報
を生成して該当する子局へ通知する動作と、子局におい
てこのタイミング補正情報を基に自局の送信タイミング
を調整する動作とからなる一連のタイミング調整動作
を、上記タイミング調整用バースト信号の受信タイミン
グと正規の受信タイミングとの差が許容範囲内になるま
で、予め設定したタイミング調整時間内で繰り返し行な
うタイミング調整手段と、このタイミング調整手段によ
る繰り返しタイミング調整動作が上記タイミング調整時
間内に完了したか否かを判定する完了判定手段と、異常
判定手段とを備える。そして、この異常判定手段におい
て、完了判定手段により複数回連続して上記繰り返しタ
イミング調整動作が上記タイミング調整時間内に完了し
なかったと判定された場合に、当該子局を異常と判定す
るようにしたものである。
(作用) この結果本発明によれば、データ伝送用のタイムスロ
ットとは別に設けられた制御用スロットを用い、かつ各
子局毎に信号の送受信を行なって子局の異常を検出する
ようにしたので、任意の子局の異常が他の子局のタイム
スロットにまで波及している場合でも、異常が発生した
子局を正確に特定することができる。したがって、異常
が発生した子局の送信を停止させる等の適切な処置を正
確かつ迅速に実施することができ、これによりシステム
の信頼性を高めることができる。また、子局の送信タイ
ミング捕捉動作の手順を利用することにより、異常検出
専用の手順を別途用意する場合に比べて子局の異常検出
を簡単に実施することができる。
ットとは別に設けられた制御用スロットを用い、かつ各
子局毎に信号の送受信を行なって子局の異常を検出する
ようにしたので、任意の子局の異常が他の子局のタイム
スロットにまで波及している場合でも、異常が発生した
子局を正確に特定することができる。したがって、異常
が発生した子局の送信を停止させる等の適切な処置を正
確かつ迅速に実施することができ、これによりシステム
の信頼性を高めることができる。また、子局の送信タイ
ミング捕捉動作の手順を利用することにより、異常検出
専用の手順を別途用意する場合に比べて子局の異常検出
を簡単に実施することができる。
また、異常判定手段において、完了判定手段により複
数回連続して上記繰り返しタイミング調整動作が上記タ
イミング調整時間内に完了しなかったと判定された場合
に、当該子局を異常と判定するようにしたことによっ
て、例えばフェージングや降雨等の影響により無線回線
の状態が一時的に劣化し、その影響で所定のタイミング
調整時間内にタイミング調整動作が完了しなかった場合
に、これを即時子局異常と判定しないようにすることが
できる。すなわち、無線回線の一時的な劣化による誤判
定を防止して、信頼性の高い子局異常検出を行なうこと
が可能となる。
数回連続して上記繰り返しタイミング調整動作が上記タ
イミング調整時間内に完了しなかったと判定された場合
に、当該子局を異常と判定するようにしたことによっ
て、例えばフェージングや降雨等の影響により無線回線
の状態が一時的に劣化し、その影響で所定のタイミング
調整時間内にタイミング調整動作が完了しなかった場合
に、これを即時子局異常と判定しないようにすることが
できる。すなわち、無線回線の一時的な劣化による誤判
定を防止して、信頼性の高い子局異常検出を行なうこと
が可能となる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例における子局異常検出方式
を適用した親局および子局の構成を示すものである。
尚、同図では説明の便宜上複数の子局のうちの一つのみ
を示している。
を適用した親局および子局の構成を示すものである。
尚、同図では説明の便宜上複数の子局のうちの一つのみ
を示している。
先ず親局AAは、無線回線終端装置10と、送受信信号を
変復調する変復調装置11と、アンテナ12を有する無線送
受信装置13と、キースイッチなどの入力操作部および表
示器等の出力表示部を配置したコンソール14とを備えて
いる。
変復調する変復調装置11と、アンテナ12を有する無線送
受信装置13と、キースイッチなどの入力操作部および表
示器等の出力表示部を配置したコンソール14とを備えて
いる。
このうち無線回線終端装置10は、送信信号の多重化お
よび受信TDMA信号の分離を行なう多重化部15および分離
部16と、これらの多重化部15および分離部16に信号バス
を介して接続された複数のインタフェース17とを有し、
これらのインタフェース17には回線18を介して端末装置
19がそれぞれ接続されている。また無線回線終端装置10
は、制御部20と、例えばE2PROMからなる不揮発性メモリ
21とを備えている。この不揮発性メモリ21は、後述する
子局BBに設定される送信タイミングを表わす情報を記憶
するためのものである。
よび受信TDMA信号の分離を行なう多重化部15および分離
部16と、これらの多重化部15および分離部16に信号バス
を介して接続された複数のインタフェース17とを有し、
これらのインタフェース17には回線18を介して端末装置
19がそれぞれ接続されている。また無線回線終端装置10
は、制御部20と、例えばE2PROMからなる不揮発性メモリ
21とを備えている。この不揮発性メモリ21は、後述する
子局BBに設定される送信タイミングを表わす情報を記憶
するためのものである。
ところで制御部20は、例えばマイクロコンピュータを
主制御部として有するもので、通常のデータ伝送動作に
係わる制御手段に加えて、子局BBの送信タイミングを捕
捉するために使用する位相ずれ情報送出制御手段20aお
よびビットずれ情報送出制御手段20bと、タイミング保
持制御手段20cと、子局異常検出手段20dとをそれぞれ有
している。
主制御部として有するもので、通常のデータ伝送動作に
係わる制御手段に加えて、子局BBの送信タイミングを捕
捉するために使用する位相ずれ情報送出制御手段20aお
よびビットずれ情報送出制御手段20bと、タイミング保
持制御手段20cと、子局異常検出手段20dとをそれぞれ有
している。
このうち先ず位相ずれ情報送出制御手段20aは、子局B
Bの送信タイミングを設定する場合に、この子局BBに対
し送信タイミングの位相ずれを調整するための指示を出
し、しかるのち子局BBから送られる位相調整用バースト
信号の位相ずれ情報を子局BBに通知して子局BBに送信タ
イミングの位相調整を行なわせるものである。またビッ
トずれ情報送出制御手段20bは、上記位相ずれ情報送出
制御手段20aによる位相ずれの調整が終了した後、子局B
Bに対しビットずれを調整するための指示を出し、しか
るのち子局BBから送られたビットずれ調整用バースト信
号のビットずれ情報を子局BBに通知して子局BBに送信タ
イミングの調整をビット単位で行なわせるものである。
尚、上記位相調整用バースト信号の位相ずれおよびビッ
トずれ調整用バースト信号のビットずれは、分離部16に
設けられたずれ検出手段16aによりそれぞれ検出され
る。
Bの送信タイミングを設定する場合に、この子局BBに対
し送信タイミングの位相ずれを調整するための指示を出
し、しかるのち子局BBから送られる位相調整用バースト
信号の位相ずれ情報を子局BBに通知して子局BBに送信タ
イミングの位相調整を行なわせるものである。またビッ
トずれ情報送出制御手段20bは、上記位相ずれ情報送出
制御手段20aによる位相ずれの調整が終了した後、子局B
Bに対しビットずれを調整するための指示を出し、しか
るのち子局BBから送られたビットずれ調整用バースト信
号のビットずれ情報を子局BBに通知して子局BBに送信タ
イミングの調整をビット単位で行なわせるものである。
尚、上記位相調整用バースト信号の位相ずれおよびビッ
トずれ調整用バースト信号のビットずれは、分離部16に
設けられたずれ検出手段16aによりそれぞれ検出され
る。
タイミング保持制御手段20cは、運用中の全ての子局
に対し、各々定期的に上記位相ずれ情報送出制御手段20
aおよびビットずれ情報送出制御手段20bを動作させて、
各子局の送信タイミングの補正を行なわせるものであ
る。
に対し、各々定期的に上記位相ずれ情報送出制御手段20
aおよびビットずれ情報送出制御手段20bを動作させて、
各子局の送信タイミングの補正を行なわせるものであ
る。
最後に、子局異常検出手段20dは、上記位相ずれおよ
びビットずれの調整が所定の時間内に正しく行なわれた
否かを判定し、正しく行なわれなかった場合には子局BB
が異常であると判断するものである。
びビットずれの調整が所定の時間内に正しく行なわれた
否かを判定し、正しく行なわれなかった場合には子局BB
が異常であると判断するものである。
第2図は上記親局AAから子局BBへ送出されるTDM信号
のフレーム構成を示すもので、このTDM信号は同図
(a)に示すように同期ビットFと複数のデータ伝送用
タイムスロットTS1〜TSnとの間に制御用スロットを配置
しており、この制御用スロットの一部を使用してタイミ
ング調整制御信号が送出される。このタイミング調整制
御信号は、同図(b)に示す如く子局の識別番号ID、子
局への指示情報CONT、位相ずれ情報、ビットずれ情報、
予備情報をそれぞれ挿入するビットにより構成される。
尚、同図(c)はデータ伝送用タイムスロットTS1〜TSn
の構成を示すもので、Fは同期ビット、IDは子局の識別
番号、SVは保守用ビット、Hはデータ、Pはパリティビ
ットをそれぞれ示している。
のフレーム構成を示すもので、このTDM信号は同図
(a)に示すように同期ビットFと複数のデータ伝送用
タイムスロットTS1〜TSnとの間に制御用スロットを配置
しており、この制御用スロットの一部を使用してタイミ
ング調整制御信号が送出される。このタイミング調整制
御信号は、同図(b)に示す如く子局の識別番号ID、子
局への指示情報CONT、位相ずれ情報、ビットずれ情報、
予備情報をそれぞれ挿入するビットにより構成される。
尚、同図(c)はデータ伝送用タイムスロットTS1〜TSn
の構成を示すもので、Fは同期ビット、IDは子局の識別
番号、SVは保守用ビット、Hはデータ、Pはパリティビ
ットをそれぞれ示している。
一方、子局BBも上記親局AAと同様に、無線回線終端装
置30と、変復調装置31と、アンテナ32を有する無線送受
信装置33と、コンソール34とを備えている。このうち無
線回線終端装置30は、送信データおよび制御信号を多重
化する多重化部35と、親局AAから送られたTDM信号から
自局宛ての信号を分離する分離部36と、これら多重化部
35および分離部36に対し信号バスを介して接続された複
数のインタフェース37とを有しており、これらのインタ
フェース37には回線38を介して端末装置39がそれぞれ接
続されている。また無線回線終端装置30は、制御部40
と、例えばE2PROMからなる不揮発性メモリ41と、送信タ
イミング可変部42とをそれぞれ有している。このうち先
ず送信タイミング可変部42は、送信信号の送信位相を可
変する移相回路42aと、送信信号の送信タイミングをビ
ット単位で可変するビット遅延回路42bとから構成され
る。また不揮発性メモリ41は、送信タイミングの捕捉制
御により上記送信タイミング可変部42に設定されたタイ
ミング情報を記憶保持するものである。
置30と、変復調装置31と、アンテナ32を有する無線送受
信装置33と、コンソール34とを備えている。このうち無
線回線終端装置30は、送信データおよび制御信号を多重
化する多重化部35と、親局AAから送られたTDM信号から
自局宛ての信号を分離する分離部36と、これら多重化部
35および分離部36に対し信号バスを介して接続された複
数のインタフェース37とを有しており、これらのインタ
フェース37には回線38を介して端末装置39がそれぞれ接
続されている。また無線回線終端装置30は、制御部40
と、例えばE2PROMからなる不揮発性メモリ41と、送信タ
イミング可変部42とをそれぞれ有している。このうち先
ず送信タイミング可変部42は、送信信号の送信位相を可
変する移相回路42aと、送信信号の送信タイミングをビ
ット単位で可変するビット遅延回路42bとから構成され
る。また不揮発性メモリ41は、送信タイミングの捕捉制
御により上記送信タイミング可変部42に設定されたタイ
ミング情報を記憶保持するものである。
制御部40は、例えばマイクロコンピュータを主制御部
として有したもので、通常の送受信動作に係わる制御手
段に加えて、送信タイミングを捕捉する際に使用する位
相ずれ調整制御手段40aと、ビットずれ調整制御手段40b
とを備えている。位相ずれ調整制御手段40aは、親局AA
から位相調整指示が送られた時に動作して、親局AAに対
しTDMAフレームの制御用スロットを使用して位相調整用
バースト信号を送出し、これに対し親局AAから位相ずれ
情報が送られた時、この情報に応じて上記移相回路42a
の移相量を可変制御するものである。ビットずれ調整制
御手段40bは、親局AAからビットずれの調整指示が送ら
れた場合に動作して、親局AAに対しTDMAフレームの制御
用スロットを使用してビット調整用バースト信号を送出
し、これに対し親局AAからビットずれ情報が送られた時
に、この情報に応じて前記ビット遅延回路42bの遅延量
を可変制御するものである。
として有したもので、通常の送受信動作に係わる制御手
段に加えて、送信タイミングを捕捉する際に使用する位
相ずれ調整制御手段40aと、ビットずれ調整制御手段40b
とを備えている。位相ずれ調整制御手段40aは、親局AA
から位相調整指示が送られた時に動作して、親局AAに対
しTDMAフレームの制御用スロットを使用して位相調整用
バースト信号を送出し、これに対し親局AAから位相ずれ
情報が送られた時、この情報に応じて上記移相回路42a
の移相量を可変制御するものである。ビットずれ調整制
御手段40bは、親局AAからビットずれの調整指示が送ら
れた場合に動作して、親局AAに対しTDMAフレームの制御
用スロットを使用してビット調整用バースト信号を送出
し、これに対し親局AAからビットずれ情報が送られた時
に、この情報に応じて前記ビット遅延回路42bの遅延量
を可変制御するものである。
第3図は以上のように構成された各子局から親局AAに
伝送されるTDMA信号のフレーム構成を示すもので、この
信号は同図(a)に示すように制御用スロットAQを先頭
に配置し、その後にデータ伝送用の各タイムスロットTS
1〜TSnを配置したものとなっている。そして、制御用ス
ロットAQ内の一部を使用して位相調整用バースト信号お
よびビット調整用バースト信号が選択的に送出される。
位相調整用バースト信号は、同図(b)に示す如く“1
0"の繰返し信号(36ビット)からなる。またビット調整
用バースト信号は、同図(c)に示す如く所定の同期パ
ターン(SYNCパターン)と子局の識別番号(ID番号)と
から構成される。尚、同図(d)はデータ伝送用タイム
スロットTS1〜TSnの構成を示すもので、Gはガードビッ
ト、IDは子局の識別番号、SVは保守用ビット、Hはデー
タ、Pはパリティビットをそれぞれ示している。
伝送されるTDMA信号のフレーム構成を示すもので、この
信号は同図(a)に示すように制御用スロットAQを先頭
に配置し、その後にデータ伝送用の各タイムスロットTS
1〜TSnを配置したものとなっている。そして、制御用ス
ロットAQ内の一部を使用して位相調整用バースト信号お
よびビット調整用バースト信号が選択的に送出される。
位相調整用バースト信号は、同図(b)に示す如く“1
0"の繰返し信号(36ビット)からなる。またビット調整
用バースト信号は、同図(c)に示す如く所定の同期パ
ターン(SYNCパターン)と子局の識別番号(ID番号)と
から構成される。尚、同図(d)はデータ伝送用タイム
スロットTS1〜TSnの構成を示すもので、Gはガードビッ
ト、IDは子局の識別番号、SVは保守用ビット、Hはデー
タ、Pはパリティビットをそれぞれ示している。
このような構成において、先ず各子局の送信タイミン
グを保持は次のように行なわれる。尚、運用中の各子局
の送信タイミングは、それぞれ設置時の初期タイミング
捕捉によって既に一旦最適値に設定されているものとし
て説明する。
グを保持は次のように行なわれる。尚、運用中の各子局
の送信タイミングは、それぞれ設置時の初期タイミング
捕捉によって既に一旦最適値に設定されているものとし
て説明する。
すなわち、親局AAの制御部20は、運用中の各子局毎に
その運用時間をそれぞれ監視している。この状態で、例
えばいま子局BBの運用時間が送信タイミングの初期捕捉
後から一定時間(例えば数分)経過したとすると、親局
AAの制御部20は上記子局BBに対する送信タイミングの保
持制御を開始する。すなわち、親局AAの制御部20は先ず
位相ずれ調整用のタイミング調整制御信号を作成する。
第4図はその構成を示すもので、ID番号ビットに上記子
局BBのID番号を挿入し、かつ4ビットからなる指示情報
のうちの先頭ビット、つまり調整種別ビットを位相調整
指示に対応する“0"にセットするとともに、指示情報の
最終ビット、つまり調整開始終了ビットを調整開始指示
に対応する“0"にセットする。そして、この制御信号を
多重化部15でTDM信号の制御用スロットに挿入して子局B
Bへ向けて送出する。尚、このときTDM信号の制御用スロ
ットの他の領域およびデータ伝送用の各タイムスロット
TS1〜TSnには、既設の子局宛ての制御信号およびデータ
がそれぞれ多重化されて送出される。
その運用時間をそれぞれ監視している。この状態で、例
えばいま子局BBの運用時間が送信タイミングの初期捕捉
後から一定時間(例えば数分)経過したとすると、親局
AAの制御部20は上記子局BBに対する送信タイミングの保
持制御を開始する。すなわち、親局AAの制御部20は先ず
位相ずれ調整用のタイミング調整制御信号を作成する。
第4図はその構成を示すもので、ID番号ビットに上記子
局BBのID番号を挿入し、かつ4ビットからなる指示情報
のうちの先頭ビット、つまり調整種別ビットを位相調整
指示に対応する“0"にセットするとともに、指示情報の
最終ビット、つまり調整開始終了ビットを調整開始指示
に対応する“0"にセットする。そして、この制御信号を
多重化部15でTDM信号の制御用スロットに挿入して子局B
Bへ向けて送出する。尚、このときTDM信号の制御用スロ
ットの他の領域およびデータ伝送用の各タイムスロット
TS1〜TSnには、既設の子局宛ての制御信号およびデータ
がそれぞれ多重化されて送出される。
これに対し子局BBの制御部40は、通常のデータ送受信
制御を行ないながら自局宛てのタイミング調整制御信号
の到来監視を行なっており、この状態で親局AAから自局
当てのタイミング調整制御信号が送られると、この制御
信号の指示情報から先ず親局AAの指示内容を認識する。
そして、今は位相調整指示ビットが“0"になっているた
め指示は位相調整であると認識し、以後位相ずれ調整の
ための制御を開始する。すなわち、先ず現時点で送信タ
イミング可変部42に設定されている送信タイミングで、
第3図(b)に示した位相調整用バースト信号をTDMAフ
レームの制御用スロットAQに挿入して送出する。
制御を行ないながら自局宛てのタイミング調整制御信号
の到来監視を行なっており、この状態で親局AAから自局
当てのタイミング調整制御信号が送られると、この制御
信号の指示情報から先ず親局AAの指示内容を認識する。
そして、今は位相調整指示ビットが“0"になっているた
め指示は位相調整であると認識し、以後位相ずれ調整の
ための制御を開始する。すなわち、先ず現時点で送信タ
イミング可変部42に設定されている送信タイミングで、
第3図(b)に示した位相調整用バースト信号をTDMAフ
レームの制御用スロットAQに挿入して送出する。
これに対し親局AAは、前記タイミング調整制御信号の
送信後、子局BBから到来するTDMA信号の制御用スロット
に挿入されている位相調整用バースト信号の受信タイミ
ングから、この受信タイミングの正規の受信タイミング
に対する位相ずれ量をずれ検出手段16aで検出する。そ
して、いま位相ずれが検出されたとすると、制御部20に
よりこの位相ずれ量から位相の補正値を求め、この位相
補正値を第2図(b)に示したタイミング調整制御信号
の位相ずれ情報ビットに挿入して、子局BBに向けて送出
する。例えば、いま第5図に示す如く位相調整用バース
ト信号(a)の受信タイミングが正規の受信タイミング
(b)に比べて5/20ビット遅れていたとすると、子局BB
の送信位相は5/20ビット分だけ早める必要があるため、
制御部20は「−5/20ビット」なる位相補正値を子局BBへ
送出する、尚、位相ずれ情報は第2図(b)に示したよ
うに8ビットで表わされ、その先頭の1ビットが−,+
を表わし、残りの7ビットでm/20を表わすようになって
いるため、この場合子局BBへは「10000101」なる位相補
正値が送られる。
送信後、子局BBから到来するTDMA信号の制御用スロット
に挿入されている位相調整用バースト信号の受信タイミ
ングから、この受信タイミングの正規の受信タイミング
に対する位相ずれ量をずれ検出手段16aで検出する。そ
して、いま位相ずれが検出されたとすると、制御部20に
よりこの位相ずれ量から位相の補正値を求め、この位相
補正値を第2図(b)に示したタイミング調整制御信号
の位相ずれ情報ビットに挿入して、子局BBに向けて送出
する。例えば、いま第5図に示す如く位相調整用バース
ト信号(a)の受信タイミングが正規の受信タイミング
(b)に比べて5/20ビット遅れていたとすると、子局BB
の送信位相は5/20ビット分だけ早める必要があるため、
制御部20は「−5/20ビット」なる位相補正値を子局BBへ
送出する、尚、位相ずれ情報は第2図(b)に示したよ
うに8ビットで表わされ、その先頭の1ビットが−,+
を表わし、残りの7ビットでm/20を表わすようになって
いるため、この場合子局BBへは「10000101」なる位相補
正値が送られる。
そうして親局AAから自局宛ての位相補正値が送られる
と、子局BBの制御部40は移相量の現設定値に上記補正値
−5/20ビットを加算し、移相回路42aの移相量を上記加
算結果に補正する。しかして、子局BBの送信位相は、親
局AAにおいて基準位相に対し位相差が零となるように調
整される。
と、子局BBの制御部40は移相量の現設定値に上記補正値
−5/20ビットを加算し、移相回路42aの移相量を上記加
算結果に補正する。しかして、子局BBの送信位相は、親
局AAにおいて基準位相に対し位相差が零となるように調
整される。
尚、この位相補正後に子局BBは、上記補正後の位相で
位相調整用バースト信号を再度親局AAに送出する。そし
て、これに対し親局AAから再度位相補正値が送られた場
合には、この位相補正値に従って移相回路42aの移相量
を再調整し、以後親局AAの位相差が零になるまで以上の
動作を繰返す。
位相調整用バースト信号を再度親局AAに送出する。そし
て、これに対し親局AAから再度位相補正値が送られた場
合には、この位相補正値に従って移相回路42aの移相量
を再調整し、以後親局AAの位相差が零になるまで以上の
動作を繰返す。
さて、以上の位相調整により位相差が零になると、親
局AAは不揮発性メモリ21に記憶してある移相量を、上記
位相調整により子局BBに設定された新たな移相量に書換
え、しかるのち第6図に示す如く4ビットからなる指示
情報のうちの調整種別ビットをビット調整指示に対応す
る“1"にセットして、この制御信号を子局BBへ向けて送
出する。これに対し子局BBは、上記ビット調整を指示し
た制御信号が親局AAから到来すると、位相調整が終了し
たと判断して先ず上記親局AAと同様に不揮発性メモリ41
に記憶されている古い移相量を上記新たな移相量に書換
え、しかるのちビット調整のための制御を開始する。す
なわち、先ず制御部40から第3図(c)に示すような所
定の同期パターンと自局のID番号とからなるビット調整
用バースト信号を発生し、この信号をTDMAフレームの制
御用スロットAQに多重化部35で挿入して親局AAへ送出す
る。
局AAは不揮発性メモリ21に記憶してある移相量を、上記
位相調整により子局BBに設定された新たな移相量に書換
え、しかるのち第6図に示す如く4ビットからなる指示
情報のうちの調整種別ビットをビット調整指示に対応す
る“1"にセットして、この制御信号を子局BBへ向けて送
出する。これに対し子局BBは、上記ビット調整を指示し
た制御信号が親局AAから到来すると、位相調整が終了し
たと判断して先ず上記親局AAと同様に不揮発性メモリ41
に記憶されている古い移相量を上記新たな移相量に書換
え、しかるのちビット調整のための制御を開始する。す
なわち、先ず制御部40から第3図(c)に示すような所
定の同期パターンと自局のID番号とからなるビット調整
用バースト信号を発生し、この信号をTDMAフレームの制
御用スロットAQに多重化部35で挿入して親局AAへ送出す
る。
そうすると親局AAは、上記子局BBからビット調整用バ
ースト信号が到来すると、分離部16のずれ検出手段16a
により同期パターンの受信タイミングから正規の受信タ
イミングに対するビットずれ量を検出する。そして、い
ま仮にビットずれが検出されたとすると、制御部20によ
りこのビットずれ量を零にするためのビットずれ補正値
を求め、この補正値を第2図(b)に示したタイミング
調整制御信号のビットずれ情報ビットに挿入し、子局BB
へ向けて送出する。例えば、いま第7図に示す如くビッ
ト調整用バースト信号の受信タイミング(a)が正規の
受信タイミング(b)に比べて9ビット早かったとする
と、子局BBの送信タイミングは9ビット分だけ遅らせる
必要があるため、制御部20は「+9ビット」なるビット
補正値を子局BBへ送出する。尚、ビットずれ情報につい
ても前記位相ずれ情報と同様に8ビットで表わされ、そ
の先頭の1ビットが−,+を表わし、残りの7ビットで
ビットずれ量を表わすようになっているため、この場合
子局BBへは「00001001」なるビット補正値が送られる。
ースト信号が到来すると、分離部16のずれ検出手段16a
により同期パターンの受信タイミングから正規の受信タ
イミングに対するビットずれ量を検出する。そして、い
ま仮にビットずれが検出されたとすると、制御部20によ
りこのビットずれ量を零にするためのビットずれ補正値
を求め、この補正値を第2図(b)に示したタイミング
調整制御信号のビットずれ情報ビットに挿入し、子局BB
へ向けて送出する。例えば、いま第7図に示す如くビッ
ト調整用バースト信号の受信タイミング(a)が正規の
受信タイミング(b)に比べて9ビット早かったとする
と、子局BBの送信タイミングは9ビット分だけ遅らせる
必要があるため、制御部20は「+9ビット」なるビット
補正値を子局BBへ送出する。尚、ビットずれ情報につい
ても前記位相ずれ情報と同様に8ビットで表わされ、そ
の先頭の1ビットが−,+を表わし、残りの7ビットで
ビットずれ量を表わすようになっているため、この場合
子局BBへは「00001001」なるビット補正値が送られる。
これに対し子局BBは、親局AAから自局宛てのビット補
正値(+9ビット)が送られると、ビット遅延回路42b
の遅延量を現設定値からさらに9ビット分遅延させる。
しかして、子局BBの送信タイミングは、親局AAにおいて
基準タイミングに対しビットずれが零となるように調整
される。そいて子局BBは、このビットずれ補正後の送信
タイミングでビット調整用バースト信号を再度親局AAに
送出する。これに対し親局AAは、上記子局BBから再送信
されたビット調整用バースト信号の受信タイミングから
ビットずれが無くなったことを確認すると、不揮発性メ
モリ21に記憶されている古いビット遅延量を子局BBに設
定された新たなビット遅延量に書換えるとともに、第8
図に示す如くタイミング調整制御信号の指示情報のうち
の調整開始終了ビットを調整終了指示に対応する“1"に
セットして子局BBへ送出する。そうすると子局BBは、上
記調整開始終了ビットの“1"から送信タイミングの調整
が完了したことを認識して、不揮発性メモリ41の古い設
定値を上記ビット遅延回路42bに設定した新たな遅延量
に書換え、以後この新たに設定された送信タイミングに
従ってデータの送信を再開する。
正値(+9ビット)が送られると、ビット遅延回路42b
の遅延量を現設定値からさらに9ビット分遅延させる。
しかして、子局BBの送信タイミングは、親局AAにおいて
基準タイミングに対しビットずれが零となるように調整
される。そいて子局BBは、このビットずれ補正後の送信
タイミングでビット調整用バースト信号を再度親局AAに
送出する。これに対し親局AAは、上記子局BBから再送信
されたビット調整用バースト信号の受信タイミングから
ビットずれが無くなったことを確認すると、不揮発性メ
モリ21に記憶されている古いビット遅延量を子局BBに設
定された新たなビット遅延量に書換えるとともに、第8
図に示す如くタイミング調整制御信号の指示情報のうち
の調整開始終了ビットを調整終了指示に対応する“1"に
セットして子局BBへ送出する。そうすると子局BBは、上
記調整開始終了ビットの“1"から送信タイミングの調整
が完了したことを認識して、不揮発性メモリ41の古い設
定値を上記ビット遅延回路42bに設定した新たな遅延量
に書換え、以後この新たに設定された送信タイミングに
従ってデータの送信を再開する。
かくして、子局BBの送信タイミングは最適な値に補正
される。尚、この子局BBの送信タイミングについては、
以後も予め定めた上記一定時間(例えば数分)が経過す
る毎に上記調整手順に従って定期的に補正される。ま
た、親局AAは運用中の他の子局の送信タイミングについ
ても、上記子局BBの場合と同様に一定時間毎に補正を行
なう。
される。尚、この子局BBの送信タイミングについては、
以後も予め定めた上記一定時間(例えば数分)が経過す
る毎に上記調整手順に従って定期的に補正される。ま
た、親局AAは運用中の他の子局の送信タイミングについ
ても、上記子局BBの場合と同様に一定時間毎に補正を行
なう。
ところで、先に述べた位相ずれ調整およびビットずれ
調整中において、親局AAは各調整動作が所定の時間内に
正しく完了したかどうかを制御部20で判定している。そ
して、各調整動作が所定の時間内で正しく完了しなかっ
た場合には、この子局BBが故障等により正常な送信動作
を行なえない異常状態に陥っているものと判断する。そ
して、子局異常検出信号を発生してその旨をコンソール
14の表示器に表示させて保守員に報知するとともに、子
局BBに対し送信停止信号を送出し、子局BBに以後の一切
の送信動作を停止させる。
調整中において、親局AAは各調整動作が所定の時間内に
正しく完了したかどうかを制御部20で判定している。そ
して、各調整動作が所定の時間内で正しく完了しなかっ
た場合には、この子局BBが故障等により正常な送信動作
を行なえない異常状態に陥っているものと判断する。そ
して、子局異常検出信号を発生してその旨をコンソール
14の表示器に表示させて保守員に報知するとともに、子
局BBに対し送信停止信号を送出し、子局BBに以後の一切
の送信動作を停止させる。
このように本実施例であれば、各子局の動作状態を、
運用中に定期的に行なわれる送信タイミングの補正時に
所定の時間内で補正が完了するか否かから判定するよう
にしたので、たとえ子局BBの異常が他の子局のデータ伝
送用タイムスロットにまで波及している場合でも、異常
が発生した子局BBを正確に特定することができる。した
がって、異常が発生した子局BBの送信を停止させる等の
適切な処置を正確かつ迅速に行なうことができる。ま
た、定期的に行なわれる子局の送信タイミング補正動作
をそのまま利用して子局の異常を検出できるので、異常
検出専用の手順を別途用意する場合に比べて、子局の異
常検出を簡単に行なうことができる。
運用中に定期的に行なわれる送信タイミングの補正時に
所定の時間内で補正が完了するか否かから判定するよう
にしたので、たとえ子局BBの異常が他の子局のデータ伝
送用タイムスロットにまで波及している場合でも、異常
が発生した子局BBを正確に特定することができる。した
がって、異常が発生した子局BBの送信を停止させる等の
適切な処置を正確かつ迅速に行なうことができる。ま
た、定期的に行なわれる子局の送信タイミング補正動作
をそのまま利用して子局の異常を検出できるので、異常
検出専用の手順を別途用意する場合に比べて、子局の異
常検出を簡単に行なうことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例ではタイミング補正が1回でも所定
の時間内で正しく完了しなかったときに即時異常と判定
したが、無線回線の状態が一時的に劣化した場合等を考
慮して、複数回(例えば数回)連続して所定の時間内で
正しく完了しなかったときに異常と判定するようにして
もよい。その他、送信タイミング捕捉動作の手順や制御
内容、調整用バースト信号やタイミング調整制御信号の
構成、子局異常検出手段の制御内容等についても、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
例えば、上記実施例ではタイミング補正が1回でも所定
の時間内で正しく完了しなかったときに即時異常と判定
したが、無線回線の状態が一時的に劣化した場合等を考
慮して、複数回(例えば数回)連続して所定の時間内で
正しく完了しなかったときに異常と判定するようにして
もよい。その他、送信タイミング捕捉動作の手順や制御
内容、調整用バースト信号やタイミング調整制御信号の
構成、子局異常検出手段の制御内容等についても、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明では、親局から子局に対し
その伝送フレームの制御用スロットを使用して選択的に
タイミング捕捉指示を通知する動作と、各子局において
上記親局から自局宛ての上記タイミング捕捉指示が送ら
れた場合にデータ伝送用スロットとは別に設けられた制
御用スロットを使用して特定の信号パターンを付加した
タイミング調整用バースト信号を親局へ送出する動作
と、親局においてこのタイミング調整用バースト信号の
受信タイミングと正規の受信タイミングとの差を基にタ
イミング補正情報を生成して該当する子局へ通知する動
作と、子局においてこのタイミング補正情報を基に自局
の送信タイミングを調整する動作とからなる一連のタイ
ミング調整動作を、上記タイミング調整用バースト信号
の受信タイミングと正規の受信タイミングとの差が許容
範囲内になるまで、予め設定したタイミング調整時間内
で繰り返し行なうタイミング調整手段に加えて、このタ
イミング調整手段による繰り返しタイミング調整動作が
上記タイミング調整時間内に完了したか否かを判定する
完了判定手段と、異常判定手段とを備え、この異常判定
手段において、完了判定手段により複数回連続して上記
繰り返しタイミング調整動作が上記タイミング調整時間
内に完了しなかったと判定された場合に、当該子局を異
常と判定するようにしている。
その伝送フレームの制御用スロットを使用して選択的に
タイミング捕捉指示を通知する動作と、各子局において
上記親局から自局宛ての上記タイミング捕捉指示が送ら
れた場合にデータ伝送用スロットとは別に設けられた制
御用スロットを使用して特定の信号パターンを付加した
タイミング調整用バースト信号を親局へ送出する動作
と、親局においてこのタイミング調整用バースト信号の
受信タイミングと正規の受信タイミングとの差を基にタ
イミング補正情報を生成して該当する子局へ通知する動
作と、子局においてこのタイミング補正情報を基に自局
の送信タイミングを調整する動作とからなる一連のタイ
ミング調整動作を、上記タイミング調整用バースト信号
の受信タイミングと正規の受信タイミングとの差が許容
範囲内になるまで、予め設定したタイミング調整時間内
で繰り返し行なうタイミング調整手段に加えて、このタ
イミング調整手段による繰り返しタイミング調整動作が
上記タイミング調整時間内に完了したか否かを判定する
完了判定手段と、異常判定手段とを備え、この異常判定
手段において、完了判定手段により複数回連続して上記
繰り返しタイミング調整動作が上記タイミング調整時間
内に完了しなかったと判定された場合に、当該子局を異
常と判定するようにしている。
すなわち、本発明ではデータ伝送用タイムスロットと
は別に設けられた制御用スロットを用い、かつ各子局ご
とに信号の送受信を行なって子局の異常を検出するよう
にしている。したがって、任意の子局の異常が他の子局
のタイムスロットにまで波及している場合でも、異常が
発生した子局を正確に特定することができ、これにより
異常が発生した子局の送信を停止させるなどの適切な処
置を保守員等が正確かつ迅速に実施することができる。
は別に設けられた制御用スロットを用い、かつ各子局ご
とに信号の送受信を行なって子局の異常を検出するよう
にしている。したがって、任意の子局の異常が他の子局
のタイムスロットにまで波及している場合でも、異常が
発生した子局を正確に特定することができ、これにより
異常が発生した子局の送信を停止させるなどの適切な処
置を保守員等が正確かつ迅速に実施することができる。
また、子局の送信タイミング捕捉動作の手順をそのま
ま利用して、子局の異常検出を行なっている。このた
め、異常検出専用の手順を別途用意する場合に比べて子
局の異常検出を簡単に実施することができる。
ま利用して、子局の異常検出を行なっている。このた
め、異常検出専用の手順を別途用意する場合に比べて子
局の異常検出を簡単に実施することができる。
さらに、複数回連続してタイミング調整が完了しなか
った場合に、その子局を異常と判定するようにしたこと
によって、例えばフェージングや降雨等の影響により無
線回線の状態が一時的に劣化し、その影響で所定のタイ
ミング調整時間内にタイミング調整動作が完了しなかっ
た場合に、これを即時子局異常と判定しないようにする
ことができ、これにより無線回線の一時的な劣化による
誤判定を防止して、信頼性の高い子局異常検出を行なう
ことができる。
った場合に、その子局を異常と判定するようにしたこと
によって、例えばフェージングや降雨等の影響により無
線回線の状態が一時的に劣化し、その影響で所定のタイ
ミング調整時間内にタイミング調整動作が完了しなかっ
た場合に、これを即時子局異常と判定しないようにする
ことができ、これにより無線回線の一時的な劣化による
誤判定を防止して、信頼性の高い子局異常検出を行なう
ことができる。
第1図乃至第8図は本発明の一実施例における子局異常
検出方式を説明するためのもので、第1図は同方式を適
用した親局および子局の構成を示す機能ブロック図、第
2図は親局から子局へ送出されるTDM信号の構成図、第
3図は子局から親局へ伝送されるTDMA信号の構成図、第
4図乃至第8図は動作説明に使用する信号構成図、第9
図乃至第12図は従来技術の説明に用いるもので、第9図
は時分割多元接続無線通信システムの概略構成図、第10
図はTDM信号のフレーム構成図、第11図は各子局の送信
形態を示すタイミング図、第12図はTDMA信号のフレーム
構成図である。 AA……親局、BB……子局、10,30……無線回線終端装
置、11,31……変復調装置、12,32……アンテナ、13,33
……無線送受信装置、14,34……コンソール、15,35……
多重化部、16,36……分離部、16a……ずれ検出手段、1
7,37……インタフェース、18,38……回線、19,39……端
末装置、20,40……制御部、20a……位相ずれ情報送出制
御手段、20b……ビットずれ情報送出制御手段、20c……
タイミング保持制御手段、20d……子局異常検出手段、4
0a……位相ずれ調整制御手段、40b……ビットずれ調整
制御手段、21,41……不揮発性メモリ、42……送信タイ
ミング可変部、42a……移相回路、42b……ビット遅延回
路。
検出方式を説明するためのもので、第1図は同方式を適
用した親局および子局の構成を示す機能ブロック図、第
2図は親局から子局へ送出されるTDM信号の構成図、第
3図は子局から親局へ伝送されるTDMA信号の構成図、第
4図乃至第8図は動作説明に使用する信号構成図、第9
図乃至第12図は従来技術の説明に用いるもので、第9図
は時分割多元接続無線通信システムの概略構成図、第10
図はTDM信号のフレーム構成図、第11図は各子局の送信
形態を示すタイミング図、第12図はTDMA信号のフレーム
構成図である。 AA……親局、BB……子局、10,30……無線回線終端装
置、11,31……変復調装置、12,32……アンテナ、13,33
……無線送受信装置、14,34……コンソール、15,35……
多重化部、16,36……分離部、16a……ずれ検出手段、1
7,37……インタフェース、18,38……回線、19,39……端
末装置、20,40……制御部、20a……位相ずれ情報送出制
御手段、20b……ビットずれ情報送出制御手段、20c……
タイミング保持制御手段、20d……子局異常検出手段、4
0a……位相ずれ調整制御手段、40b……ビットずれ調整
制御手段、21,41……不揮発性メモリ、42……送信タイ
ミング可変部、42a……移相回路、42b……ビット遅延回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山田 明人 東京都日野市旭ケ丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 土橋 恭介 東京都日野市旭ケ丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (56)参考文献 特開 昭62−128632(JP,A) 特開 昭61−126837(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】一つの親局と複数の子局との間でバースト
信号による無線通信を行なう時分割多元接続無線通信シ
ステムにおいて、 前記親局から各子局に対しその伝送フレームの制御用ス
ロットを使用して選択的にタイミング捕捉指示を通知す
る動作と、各子局において前記親局から自局宛ての前記
タイミング捕捉指示が送られた場合にデータ伝送用スロ
ットとは別に設けられた制御用スロットを使用して特定
の信号パターンを付加したタイミング調整用バースト信
号を親局へ送出する動作と、親局においてこのタイミン
グ調整用バースト信号の受信タイミングと正規の受信タ
イミングとの差を基にタイミング補正情報を生成して該
当する子局へ通知する動作と、子局においてこのタイミ
ング補正情報を基に自局の送信タイミングを調整する動
作とからなる一連のタイミング調整動作を、前記タイミ
ング調整用バースト信号の受信タイミングと正規の受信
タイミングとの差が許容範囲内になるまで、予め設定し
たタイミング調整時間内で繰り返し行なうタイミング調
整手段と、 このタイミング調整手段による繰り返しタイミング調整
動作が前記タイミング調整時間内に完了したか否かを判
定する完了判定手段と、 この完了判定手段により複数回連続して前記繰り返しタ
イミング調整動作が前記タイミング調整時間内に完了し
なかったと判定された場合に、当該子局を異常と判定す
る異常判定手段とを具備したことを特徴とする子局異常
検出方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1061650A JPH0817362B2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 子局異常検出方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1061650A JPH0817362B2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 子局異常検出方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02241145A JPH02241145A (ja) | 1990-09-25 |
JPH0817362B2 true JPH0817362B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=13177314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1061650A Expired - Fee Related JPH0817362B2 (ja) | 1989-03-14 | 1989-03-14 | 子局異常検出方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0817362B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62128632A (ja) * | 1985-11-29 | 1987-06-10 | Fujitsu Ltd | 時分割多方向通信網における初期同期設定方式 |
-
1989
- 1989-03-14 JP JP1061650A patent/JPH0817362B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02241145A (ja) | 1990-09-25 |
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