JPH08173409A - Ｘ線画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横臥位置以外の少なくとも１以上の位置で患
者のＸ線画像が形成されうる装置を提供する。 【解決手段】 本発明はＸ線ビームを形成するＸ線源
と、Ｘ線を電荷パターンに変換し、回転対称に構成され
た回転可能な担体上に設けられた光導伝体と、Ｘ線照射
の前に回転する光導伝体の表面を均一に帯電する帯電装
置と、Ｘ線照射後に回転する光導伝体上の電荷パターン
を電気的画像値に変換する読み出しユニットと、Ｘ線に
対して透過性の領域からなる回転部分のための筐体とか
らなるＸ線画像を形成する装置に関する。本発明によれ
ば患者のＸ線画像はＸ線原画回転の軸に関して角度範囲
内の異なる角度位置で位置されえ、Ｘ線に対して透過性
のある領域は光導伝体が角度範囲内のＸ線源の角度位置
内で照射されうる筐体の部分にわたって延在する少なく
とも１以上の横臥位置以外の位置で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はＸ線ビームを形成す
るＸ線源と、Ｘ線を電荷パターンに変換し、回転対称に
構成された回転可能な担体上に設けられた光導伝体と、
Ｘ線照射の前に回転する光導伝体の表面を均一に帯電す
る帯電装置と、Ｘ線照射後に回転する光導伝体上の電荷
パターンを電気的画像値に変換する読み出しユニット
と、Ｘ線に対して透過性の領域からなる回転部分のため
の筐体とからなるＸ線画像を形成する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の装置はドイツ国特許公開第４０
１５１１３号から知られている。それには照射は光導伝
体のうえに垂直に配置されるＸ線源によりなされる。患
者は光導伝体上のテーブルトップ上に横臥する。テーブ
ルトップとそれの下のビーム路内に位置され、回転する
光導伝体を密閉する筐体部分はＸ線に対して透過性の材
料で作られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は横臥位
置以外の少なくとも１以上の位置で患者のＸ線画像が形
成されうる装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の装置に基づき、こ
の目的は、Ｘ線源は回転の軸に関して角度範囲内で異な
る角度位置に位置されえ、Ｘ線に対して透過性の領域は
光導伝体が該角度範囲内で調整されうるＸ線源のどのよ
うな角度位置からも照射されうる筐体の部分を横切って
延在する本発明により達成される。

【０００５】公知の装置では単一の放射方向のみが可能
であるが、本発明による装置では放射方向は回転の軸に
関して角度範囲内で変化されうる。これは患者が横臥位
置で上からのみ放射されるだけでなく他の位置；例えば
立っている位置で横から放射されうるという利点を有す
る。回転の静止垂直軸の場合にはこの望ましい放射方向
の変化は不可能である。それにもかかわらずこの目的は
担体の回転の軸を望ましい照射方向に適合する、即ち回
転の軸をそれが上からのＸ線照射の場合及び横からのＸ
線照射の場合に水平に延在するように調節することによ
り達成される。本発明の好ましい実施例では回転対称に
構成された担体の回転の軸は水平方向に延在する。回転
のその軸を調整するために担体を旋回する装置は不要と
なる。更に好ましい実施例では角度範囲は少なくとも９
０゜にわたる。患者の最も頻繁に要求されるＸ線画像は
横臥位置と立っている位置での水平方向で上から直接垂
直に形成されうる。それにより例えば脊椎の椎骨の負荷
された及び負荷なしの状態のＸ線画像は１つの装置で順
次形成されうる。

【０００６】本発明の更なる実施例では照射前に光導伝
体の表面を帯電する装置とＸ線画像を読み出すユニット
とはＸ線源のどのような可能な角度位置でもそれらがＸ
線源と光導伝体との間でビーム路の外側に位置される。
本発明の更なる実施例では回転対称に構成された担体を
密閉し、そのなかでこの担体がジャーナル軸受けされる
筐体は相互に実質的に直角に配置される平坦な壁からな
り、斯くして簡単な構成を許容する。２つの隣接する壁
は好ましくは上部の水平壁と側壁であり、これらはＸ線
に対して透過性の材料で作られる。

【０００７】更なる実施例はそれ自体知られており、照
射中の光導伝体の表面上に堆積される電荷密度を検出す
るために供される少なくとも２つのセンサー装置を設け
られる。これらのセンサー装置は各時点で所定の放射方
向に対する１の装置がＸ線源と光導伝体との間のビーム
路内に存在するような方法で配置される。更なる実施例
はまた光導伝体の適切な照射がセンサー装置の１つによ
りモニターされることにより達成されるときに自動的に
Ｘ線をスイッチオフする制御回路からなる。これは患者
が所定の望ましい画像解像度に必要なＸ線線量のみを照
射されることを意味する。更なる実施例では設けられた
制御回路は供されたセンサー装置間からビーム路内に位
置されるセンサー装置を選択し、その選択は照射の前に
はＸ線源の角度位置に依存し、このセンサー装置を作動
させる。結果として操作者はこの作業をする必要はな
く、それによりセンサー装置の不正確な又は選択しない
ことによる誤操作が回避され、これは再び患者の安全性
に対しての利点である。

【０００８】好ましい実施例では患者の大きさ及び／又
は位置に対してそれのレベルの適合を可能にするために
筐体の高さを調節する手段を設けられる。更にまたＸ線
源を筐体の高さと所望の照射方向に従って適切に位置決
めするよう自動的に動かす制御回路を設けられうる。こ
れは装置全体の簡単な動作を可能にし、例えば照射方向
の不正確な調整又はＸ線源と光伝導体との間の不正確な
距離による不正確な照射の可能性もまた減少する。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に図を参照して本発明を詳細
に説明する。図１の符号１は可変な長さの伸縮腕２上で
任意の方向に旋回可能に設けられたＸ線源を示す。天井
にとりつけられたレール３を介してレールランナー４に
設けられた伸縮腕２は水平方向に位置決めされうる。符
号１、２、４で示された部品は水平照射方向に対して直
角方向で示された位置では符号１’、２’、４’で示さ
れる。光導伝体７上で回転対称に構成される担体６を内
部に設けられる筐体５は台座８に接続される。それに関
して担体６が駆動体（図示せず）を介して回転されうる
回転の軸１２は水平方向に図面の平面に垂直に延在す
る。筐体５は相互に垂直に配置された平坦な壁と、それ
の２つの連結された壁即ち好ましくは台座８に対向する
側壁９と、アルミニウムのようなＸ線には透過性を有し
可視光には不透明な材料で作られた上部水平角度壁１０
とにより形成され；この透過性の領域はＸ線源１のいか
なる可能な位置でもＸ線源１と光導伝体７との間の照射
ビーム１１内に位置されうる。

【００１０】図２乃至４に患者の異なる位置でのＸ線画
像を形成する装置の斜視図を示す。図２に横臥する患者
１４の画像を形成する装置を示す。テーブルトップ１３
上の患者１４の位置決めをなすために、又はテーブルト
ップ１３上の患者１４を配置する操作者の作業をなすた
めにその上に設けられたテーブルトップ１３を有する筐
体５は円柱形の担体６の直径により画成される台座８上
のそれの最低位置に調節されうる。画像化されるべき体
の部分をビームを１１内に移動するためにテーブルトッ
プ１３は回転の軸１２に平行な方向に水平に変位されう
る。

【００１１】図３に筐体５の前に立つ患者の胸郭のＸ線
画像を形成する装置を示す。高さ調節装置（図示せず）
を用いて、台座８上の筐体５の高さは患者１４の高さに
従って調節される。たぶん制御装置（図示せず）がＸ線
源１を所望の水平照射方向に対する同じ高さに自動的に
調節する。Ｘ線源１のこの配置はまた頭又は膝のような
体の他の部分の画像化を可能にする。何故ならば筐体５
とＸ線源１とは適切な高さに調節されうるからである。

【００１２】図４に示されるように同じ照射方向に対し
てＸ線画像は患者１４を付属品、即ち示された例ではテ
ーブル１５により正確な照射位置に動かすことによって
も形成される。そのような付属品の例は（図示しない
が）椅子又は例えば足などの台である。図５に円筒形の
担体６と帯電装置１６の位置を示し、読み出しユニット
１７と２つのセンサー装置１８、１９とを有する筐体５
の部分断面図を示す。２つのＸ線透過窓９、１０からな
る特殊な実施例では２つのセンサー装置１８、１９は窓
９、１０と光導伝体７との間の照射ビーム内に配置され
る。例えば垂直照射方向で上から垂直なＸ線照射の場合
にはセンサー装置１８は照射中に作動される。この装置
は光導伝体７の表面上の電荷の密度を測定し、照射が充
分なときにはＸ線源は患者が必要以上にＸ線を照射され
ないことを確実にするように制御装置によりスイッチオ
フされる。帯電装置１６と読み出しユニット１７とはそ
れらがＸ線源１と光導伝体７との間のビーム路内に位置
するような位置に配置される。ここに示された場合は窓
９、１０から離れた底部領域内の担体６の側面に対する
区域である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるＸ線装置の側面図である。

【図２】垂直な照射方向により上からなされた照射で横
臥した患者のＸ線画像を形成する装置を示す斜視図であ
る。

【図３】水平な照射方向により横からなされた照射で立
った患者のＸ線画像を形成する装置を示す斜視図であ
る。

【図４】水平な照射方向により横からなされた照射付加
的なテーブル上に位置した患者のＸ線画像を形成する装
置を示す斜視図である。

【図５】センサー装置と同様に帯電及び読み出しユニッ
トの効率的な配置を有する筐体の断面図である。

【符号の説明】

１，１’ Ｘ線源 ２，２’ 伸縮腕 ３ レール ４，４’ レールランナー ５ 筐体 ６ 担体 ７ 光導伝体 ８ 台座 ９ 側壁 １０ 角度壁 １１ 照射ビーム １２ 回転の軸 １３ テーブルトップ １４ 患者 １５ テーブル １６ 帯電装置 １７ 読み出しユニット １８，１９ センサー装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインツ ハールマン ドイツ連邦共和国 22391 ハンブルク ホルストヴェーク 32 (72)発明者 アンヤ リベラ ドイツ連邦共和国 22423 ハンブルク シュタインアッカー 21ツェー (72)発明者 ゲルト シュピッツマン ドイツ連邦共和国 25421 ピンネベルク グローサー・ライトヴェーク 33

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｘ線ビームを形成するＸ線源と、Ｘ線を
   電荷パターンに変換し、回転対称に構成された回転可能
   な担体上に設けられた光導伝体と、Ｘ線照射の前に回転
   する光導伝体の表面を均一に帯電させる帯電装置と、Ｘ
   線照射後に回転する光導伝体の面上の電荷パターンを電
   気的画像値に変換する読み出しユニットと、Ｘ線に対し
   て透過性の領域からなる回転部分用の筐体とからなるＸ
   線画像を形成する装置であって、Ｘ線源は回転の軸に関
   してある角度範囲内で異なる角度位置に位置されえ、Ｘ
   線に対して透過性の領域は光導伝体が該角度範囲内で調
   整されうるＸ線源のどのような角度位置からも照射され
   うる筐体の一部を横切って延在することを特徴とするＸ
   線画像を形成する装置。
2. 【請求項２】 回転対称に構成された担体の回転の軸は
   水平方向に延在することを特徴とする請求項１記載の装
   置。
3. 【請求項３】 上記角度範囲は少なくとも９０゜にわた
   ることを特徴とする請求項１又は２記載の装置。
4. 【請求項４】 上記角度範囲は回転軸に対し垂直から水
   平に延在することを特徴とする請求項２記載の装置。
5. 【請求項５】 帯電装置と読み出し装置とはＸ線に対し
   て透過性の領域の外側に位置する担体に関する角度範囲
   内に隣接して配置されることを特徴とする請求項１乃至
   ４のうちの１項記載の装置。
6. 【請求項６】 筐体は相互に実質的に垂直に配置される
   壁からなり、２つの隣接する壁はＸ線に対して透過性の
   窓を構成することを特徴とする請求項１乃至５のうちの
   １項記載の装置。
7. 【請求項７】 少なくとも２つのセンサー装置が光導伝
   体の表面上の電荷の密度を検出するために異なる角度位
   置に設けられ、電荷密度の制限値に到達したときに自動
   的にＸ線をスイッチオフする制御回路を設けたことを特
   徴とする請求項１乃至６のうちの１項記載の装置。
8. 【請求項８】 制御回路はＸ線源の角度位置に依存する
   ビーム路内に存在するセンサー装置を作動させるために
   設けられたことを特徴とする請求項７記載の装置。
9. 【請求項９】 筐体の高さを調節手段を設けたことを特
   徴とする請求項１乃至８のうちの１項記載の装置。
10. 【請求項１０】 制御回路はＸ線源を筐体の高さと所望
    の照射方向に一致させて自動的に適切な位置に調節する
    よう設けられていることを特徴とする請求項９記載の装
    置。