JP2961371B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2961371B2
JP2961371B2 JP63267963A JP26796388A JP2961371B2 JP 2961371 B2 JP2961371 B2 JP 2961371B2 JP 63267963 A JP63267963 A JP 63267963A JP 26796388 A JP26796388 A JP 26796388A JP 2961371 B2 JP2961371 B2 JP 2961371B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、X線CT装置に関し、さらに詳しくは簡易で
高剛性のガントリフレーム構造を有するX線CT装置に関
する。
(従来の技術) 次に図面を用いて従来例を説明する。第3図はX線CT
の全体構成図、第4図は従来のX線CTのガントリフレー
ム要部構造の第1の例を説明する斜視図、第5図は他の
従来のX線CTのガントリフレーム要部構造の第2の例を
説明する斜視図である。
X線CTは、X線を被検体に照射し、そのときの被検体
の透過線をX線検出器で受けて電気信号に変換する操作
を微小距離間隔ずつスキャンしながら行い、しかる後、
被検体に照射するX線の照射角を若干ずらして同様の操
作を行い、以下同様の操作を繰返し、その結果得られる
投影データを所定の画像再構成アルゴリズムを用いて、
被検体のX線吸収度の2次元分布像(所謂輪切り像)と
して得る装置であり、コンピュータ断層撮影装置とも呼
ばれる。
全身撮影用のX線CTの場合、第3図に示すように、テ
ーブル1に載せた患者2を、摺動機構を設けて、スキャ
ナ本体(ガントリ)3に設けられた穴4に矢印方向に挿
入するようになっている。患者2が穴4に挿入される
と、ガントリ3に設けられた回転ケーシング(図示せ
ず)が回転して、あらゆる方向から患者の被検査部にX
線を照射し、その結果得られる吸収X線を検知し、所定
の画像構成を行うようになっている。
ここで、第4図を用いて、従来のX線CTのガントリの
フレーム構造の第1の例について説明を行う。図におい
て、5はフロア上に置かれるベースである。6,7はベー
ス5の両サイドに立設された側板である。この側板6,7
の先端部にはカムフロア6a,7aが設けられている。8,9は
カムフロア6a,7aに摺接する湾曲面8a,9aを有する略L字
形のサイドアームである。10はサイドアーム8,9の前部
を橋絡するフロントパイプ、11はサイドアーム8,9の後
部を橋絡するリアパイプである。サイドアーム8,9及び
リアパイプ11には回転ケーシング(図示せず)を回転可
能に支持するベアリング取付け部材8b,9b及び11aが設け
られている。12はリアパイプ11に設けられ、回転ケーシ
ングを回転駆動するモータ13が取付けられるモータ取付
け板である。
そして、サイドアーム8,9及びこれらを橋絡するフロ
ントパイプ10,リアパイプ11より構成されるフレームは
ベース5に対して傾動するようになっている。
次に、第5図を用いて、従来のX線CTガントリフレー
ム構造の第2の例を説明する。本例においては、摺動フ
レームのみを説明する。図において、14は背板、15,16
は背板14に取付けられたサイドアームである。サイドア
ーム15,16の側部には図示しないベースプレートに立設
された側板に設けられたカムフロアに摺接可能な湾曲し
たチルト用のレール15a,16a(16aは図示せず)が設けら
れている。17は背板14に設けられ、回転ケーシング(図
示せず)に連設されたステージ18を回転可能に支持する
ベアリングである。19は背板14に設けられ、ステージ18
に連設されたプーリ(図示せず)を回転駆動するモータ
である。
(発明が解決しようとする課題) 上記構成の第1の例においては、下記のような問題点
がある。
サイドアーム8,9の形状が複雑で、コストが高い。
傾動フレームの剛性が第2の例における傾動フレーム
より低い。よって、モータ13の回転に伴う振動が回転ケ
ーシングに伝わり易く、画像へ悪影響を及ぼす。
部品点数が多い。
また、上記構成の第2の例においては、下記のような
問題点がある。
剛性は高いが、物が大きく、コストも高い。
ベアリング17が第1の例よりもスキャンセンタから離
れたところに設けられているので、ベアリング17に大き
なモーメントがかかる。また、このベアリング17は、X
線チューブを回避するため、スキャンセンタの方向にテ
ーパを持って開口がしぼり込まれているステージ18を、
その開口が一番大きな部分で支持している。よって、第
1の例に比べて大きなベアリングを用いなければなら
ず、コストが高くなる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は、簡易で高剛性のガントリフレーム構造を有するX
線CT装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決する本発明は、X線管を回転するガン
トリを有し、被検体の断層像を撮影するX線CT装置にお
いて、前記ガントリは、フロア上に置かれるベースと、
X線管が回転する回転部を支持する背板とを有し、前記
ベースは、ガントリを傾動させるための第1の傾動部を
有し、前記背板は、第1の傾動部とともに働く第2の傾
動部と、回転部を支持するベアリングを有しガントリの
スキャンセンター方向に突出する突部とを有することを
特徴とする。
(作用) 本発明のX線CTのガントリのフレーム構造において、
背板とサイドアームとは、ベースに対して傾動する。ま
た、回転ケーシングは背板に設けられたスキャンセンタ
方向に突出した突部に設けられたベアリングを支持され
回転する。
(実施例) 次に図面を用いて本発明の一実施例を説明する。第1
図は本発明の一実施例を説明する要部斜視図、第2図は
第1図におけるA−A断面図である。
図において、21はフロア上に置かれるベースである。
22,23はベース21の両サイドに立設された側板である。
この側板22,23の先端部にはカムフロア22a,23aが設けら
れている。24は回転ケーシング25の回転軸L1のレベルま
で延出する背板、26,27は背板24に取付けられ、カムフ
ロア22a,23aに摺接する下に凸の湾曲面26a,27aを有する
略L字形のサイドアームである。
背板24には回転ケーシング25のスキャンセンタL2方向
にテーパをつけてしぼり込まれた突部24aが設けられて
いる。この突部24aにはベアリングハウジング28を介し
て、回転ケーシング25を回転可能に支持するベアリング
29が設けられている。
30は背板14に設けられ、回転ケーシング25に連設され
たプーリ(図示せず)を回転駆動するモータ、31はX線
を照射するチューブである。
上記構成によれば、従来例に比べて、傾動フレームの
構成が簡単で、コストが安い。しかも、剛性も高く、モ
ータ30の回転に伴う振動が回転ケーシング25に伝わり難
く、画像へ悪影響を及ぼすこともない。更に、ベアリン
グ29の取り付け位置がスキャンセンタL2に近いので、ベ
アリングに加わるモーメントも小さく、また、突部24a
が形成する開口をスキャンセンタの方向にテーパをつけ
てしぼり込むことにより、口径の小さなベアリングを用
いることができ、ベアリングのコストも安くなる。
(発明の効果) 以上述べたように本発明によれば、ガントリのフレー
ムを簡易で高剛性の構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を説明する要部斜視図、第2
図は第1図におけるA−A断面図、第3図はX線CTの全
体構成図、第4図は従来のX線CTのガントリフレーム要
部構造の第1の例を説明する斜視図、第5図は他の従来
のX線CTのガントリフレーム要部構造の第2の例を説明
する斜視図である。 これらの図において、 1……テーブル、2……患者 3……ガントリ、4……穴 5,21……ベース 6,7,22,23……側板 6a,7a,22a,23a……カムフロア 8,9,15,16,26,27……サイドアーム 8a,9a,26a,27a……湾曲面 13,19,30……モータ 14,24……背板 17,28……ベアリング 24a……突部、25……回転ケーシング 31……チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 松本 邦夫 審判官 阿部 綽勝 審判官 藤原 敬士 (56)参考文献 特開 昭54−120990(JP,A) 特開 昭61−170441(JP,A) 特開 昭61−143044(JP,A) 実開 昭54−35181(JP,U) 実開 昭58−165894(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸を中心に回転するX線源を収容して
    いる傾動可能なガントリ内に配置された被検体の断層像
    を撮影するX線CT装置であって、 前記ガントリは、 前記回転軸に沿う方向に突出している一体形成された突
    部を有しており、ベースに実質的に垂直に立設されてい
    る状態で、前記回転軸の高さを実質的に越える高さに相
    当する部分が切り欠かれている傾動可能な背板と、 前記回転軸と同軸に設置されているベアリングを該ベア
    リングの全周にわたって支持するベアリングハウジング
    であって、前記突部の先端に取り付けられているベアリ
    ングハウジングと、 前記ベアリングに支持されていると共に、前記回転軸を
    中心に回転する回転ケーシングとを備えていることを特
    徴とするX線CT装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006212421A (ja) * 2005-01-05 2006-08-17 Toshiba Corp X線ct装置
JP2011125747A (ja) * 2005-01-05 2011-06-30 Toshiba Corp X線ct装置

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