JPH08172894A - 貯溜穀物の水分率測定方法及び水分計の取り付け構造 - Google Patents

貯溜穀物の水分率測定方法及び水分計の取り付け構造

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JPH08172894A
JPH08172894A JP32708494A JP32708494A JPH08172894A JP H08172894 A JPH08172894 A JP H08172894A JP 32708494 A JP32708494 A JP 32708494A JP 32708494 A JP32708494 A JP 32708494A JP H08172894 A JPH08172894 A JP H08172894A
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JP32708494A
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Satoru Akata
悟 赤田
Kenji Usui
賢志 臼井
Hiroshi Fujikawa
弘史 藤河
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HOPE ENG KK
Hokoku Kogyo Co Ltd
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HOPE ENG KK
Hokoku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貯溜穀物の水分率を貯溜槽から取り出すこと
なく容易にかつ正確に測定することのできる貯溜穀物の
水分率測定方法を提供すること。 【構成】 貯溜槽1A,1B内の貯溜穀物を、水平方向
に移動する攪拌具23,24で上下方向に攪拌しつつ、
前記貯溜槽1A,1Bの側壁部2に取り付けられた例え
ば静電容量型等の水分計90で連続的に測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、麦や米等の穀物の水分
率を貯溜槽から取り出すことなく自動的かつ正確に測定
するための、貯溜穀物の水分率測定方法及び水分計の取
り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物、特に、米や麦は収穫後に所定の水
分まで乾燥させた後貯蔵することが食味等の品質を維持
し劣化をおさえるために必要であり、そのために多くの
処理施設が提案され利用され、また各種の穀物貯溜槽が
用いられている。その一つとして、図7に概略的に示さ
れる如くの穀物乾燥処理施設が知られている。この処理
施設300では、所要数の角型の貯溜槽U,V,X,
Y,Zが横並びに連設され、各貯溜槽U,V,…の底床
部は乾燥用空気を通す目の細かいメッシュ部材から形成
され、該底床部の下側には、送風機からの湿度と温度が
調整された乾燥用空気を供給するエアーダクト320が
配されている。このような乾燥処理施設においては、各
貯溜槽内の穀物は底床部から吹き上げられる乾燥用空気
により下層から上層へと乾燥が進行していくので、下層
は過乾燥で上層は乾燥不足といった水分むらが生じる。
また、水分が均一でない状態で貯溜していると穀物が変
質するおそれがある。
【0003】そのため、通常は、貯溜槽廻りに配設され
た搬送手段342,344,346により、貯溜穀物を
別の貯溜槽に、例えば貯溜槽Zの貯溜穀物zを貯溜槽Y
へローテーションさせて、貯溜槽内の穀物を積み替える
処理を行うようにされ、そのローテーション作業時に搬
送されている貯溜穀物のサンプルを採取して水分率(乾
物重量に対する水の割合)を測定し、得られる水分率が
目標値となるまで、ローテーション作業及び乾燥処理を
行うようにされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにローテーション作業を行っても、貯溜穀物の水分
率のばらつきは充分には解消せず、仮に、ローテーショ
ン時に採取された貯溜穀物のサンプルの水分率が目標値
に達していても、実際の貯溜穀物には乾燥度合いに過不
足が生じていることが多々あった。
【0005】上述の如くの水分率のばらつきを解消すべ
く、貯溜槽に貯溜穀物を上下方向に攪拌するオーガー等
の攪拌具を備えた攪拌装置を設置することが提案されて
いる(例えば、本願の出願人による特願平5−1682
07号等を参照)が、このような攪拌装置付き貯溜槽に
おいても、貯溜穀物の水分率の測定は槽内からサンプル
を採取することにより行っており、その測定された水分
率に基づいて、貯溜槽への乾燥用空気の供給を停止する
時期(乾燥処理終了時期)を決定したり、乾燥用空気の
湿度、温度、供給量等の乾燥処理態様の調整を行うよう
にされている。この場合、貯溜穀物の水分率は時間の経
過に従って変化しているので、貯溜穀物の水分率の正確
な値を得るにはサンプルの採取を頻繁に行う必要が生
じ、上記のようなサンプル採取による水分率の測定は、
手間がかかって面倒であるという問題があった。
【0006】また、サンプル採取によって測定された水
分率に基づいて、上記のように乾燥処理終了時期や乾燥
処理態様の調整を行うようにした場合には、乾燥処理終
了時期が遅れて貯溜穀物が過乾燥となってしまったり、
乾燥用空気の湿度、温度、流量等が不適正なものとなっ
てしまうことが少なからずあった。かかる点に鑑み本発
明は、貯溜穀物の水分率を貯溜槽から取り出すことなく
容易にかつ正確に測定することのできる貯溜穀物の水分
率測定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る貯溜穀物の水分率測定方法は、貯溜槽
内の貯溜穀物を攪拌具で上下方向に攪拌しつつ、前記貯
溜穀物を外部に取り出すことなく前記貯溜槽内で直接そ
の水分率を測定することを特徴としている。本発明の好
ましい態様としては、攪拌具が水平方向に移動しながら
貯溜穀物を上下方向に攪拌するようにされ、かつ、貯溜
槽の側壁部に取り付けられた水分計により貯溜穀物の水
分率を連続的に測定することを特徴とするものが挙げら
れる。上記水分計としては、非破壊式の静電容量式のも
のや高周波式のものが好ましい例として挙げられる。
【0008】また、本発明に係る水分計の取り付け構造
は、上記貯溜穀物の水分率測定方法の実施に供される水
分計を貯溜槽に取り付ける場合の取り付け構造であっ
て、具体的には、貯溜穀物の圧力により側壁部が湾曲し
ないようにすべく前記側壁部が側面視凹凸形状のパネル
から作成されている貯溜槽において、絶縁本体部に電極
が突設されてなる水分計を、前記側壁部の内方に突出す
る凸部に前記絶縁本体部を配するととともに、前記電極
を前記側壁部を介して前記貯溜槽内に臨ませた状態で前
記側壁部に取り付けたことを特徴とするものである。な
お、水分計は側壁部の何処に取り付けてもよいが、上記
凸部ではなく凹部に取り付ける場合は、電極を凸部より
前に出して設置すればよいことは当然である。
【0009】
【作 用】上述の如くの構成とされる本発明に係る貯溜
穀物の水分率測定方法においては、貯溜槽内の貯溜穀物
を攪拌具で上下方向に攪拌することから、乾燥の進行度
合いの異なる上下の穀物が積み替えられるとともに、上
下の層間での密度(通常は下層程密度が大となる)が均
一化され、上下の層間での水分率のばらつきを無くすこ
とができ、それにより、水分率の測定位置による誤差を
小さくすることができる。そして、上記のように貯溜穀
物を攪拌しつつ貯溜槽に配置された水分計により連続的
に直接その水分率を測定することから、サンプル採取に
よる水分率の測定に比して、貯溜穀物の水分率を極めて
容易にかつ正確に測定することが可能となる。
【0010】本発明に係る水分計の取り付け構造におい
ては、側面視凹凸形状の鋼板パネルからなる側壁部の内
方に突出する凸部に、水分計の絶縁本体部を配するとと
ともに、その絶縁本体部に突設されている電極を前記側
壁部の凸部を介して前記貯溜槽内に臨ませた状態にす
る。この場合、通常、側壁部はアース電極となるので、
水分計を側壁部の凹部に取り付けた場合には、そのアー
ス電極と水分計の電極の頂点部とが近づき過ぎることに
なり、さらに、凹部の貯溜穀物は乾燥し難いとともに攪
拌もし難いので、ここで測定された水分率は全体の平均
値からは大きく外れたものとなり易いのに対し、上記よ
うに水分計を側壁部の凸部に取り付けることにより、ア
ース電極と水分計の電極とを所要距離だけ離すことがで
きるとともに、凸部付近の貯溜穀物は凹部のものに比し
て乾燥及び攪拌され易いので、ここで測定された水分率
は全体の平均値に近いものとなり、適正な測定値が得ら
れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明に係る貯溜穀物の水分率測定
方法が実施される攪拌装置付き貯溜槽を備えた穀物乾燥
処理施設200を示している。この施設200では、横
断面が正方形(ここでは縦横がそれぞれ2.5m程度)
とされる2つの隣合う角型の貯溜槽1A,1B上に一基
の攪拌装置100が設置されている。貯溜槽1A,1B
は、側面視が凹凸形状の鋼板パネルにより作成された前
後の側壁部2,3と左右の側壁部4,5(5は共通の仕
切り壁部)と底床部6(いずれも部分的に省略図示され
ている)とからなっている。底床部6は、目の細かいメ
ッシュ部材からなっており、その側壁部3側の仕切り壁
部5近傍の隅部に穀物取出口8が設けられている。ま
た、底床部6の下側中央には両貯溜槽1A,1Bを横断
するように、外部に設置された除湿器及び送風機から乾
燥用空気が供給されるエアーダクト7が配設されてい
る。このエアダクト7における各貯溜槽1A,1Bの中
央部分に位置する部位にはモーター等の駆動装置106
(図3)により操作ワイヤー11を介して開閉操作され
るエアーダンパー9が配されており、このエアーダンパ
−9により送風機107(図3)からエアダクト7を介
して貯溜槽1A,1Bに供給される乾燥用空気が調量さ
れて上記底床部6から貯溜槽1A,1B内に吹き込まれ
るようになっている。
【0012】このような2つの貯溜槽1A,1B上に設
置された攪拌装置100は、2つの貯溜槽1A,1Bに
ついて第1の台車10、第2の台車20、第1の走行駆
動機構30、第2の走行駆動機構40を共用化したもの
で、基本的には前記特願平5−168207号明細書等
に所載のものと同じで、上記2つの貯溜槽1A,1Bを
左右方向に橋架するように第1の台車10が配設される
とともに、この第1の台車10に第2の台車20が2つ
の貯溜槽1A,1Bに跨がりかつ横移動可能な状態で搭
載され、その第2の台車20に上記各貯溜槽1A,1B
内にそれぞれ1本づつ挿入されてモーター21,22に
より回転せしめられるオーガー23,24が一定間隔を
あけて取り付けられている。
【0013】また、上記第1の台車10はモーター36
や巻掛伝導装置30A,30B等からなる第1の走行駆
動機構30により上記2つの貯溜槽1A,1Bにおける
前後の側壁部2,3間を横切る方向に往復動せしめられ
るとともに、上記第2の台車は巻掛伝導装置40Aやタ
ーンアーム65等からなる第2の走行駆動機構40によ
り上記2つの貯溜槽1A,1Bの左右の側壁部4,5間
を横切る方向に往復動せしめられるようになっており、
さらに、第1の台車10の本体部10A、第2の台車2
0、オーガー23,24は、図示は省略されているが、
鉛直面に対して揺動し得るようになっている。
【0014】このような構成のもとでは、第1の台車1
0及び第2の台車20と共にオーガー23,24が、貯
溜槽1A,1B内を水平方向にジグザグ状の軌跡を残し
ながら移動しつつ、貯溜穀物を上下方向に積み替えるよ
うに攪拌〔図2A(A)参照〕作業を行うようにされ
る。なお、オーガー23,24が貯溜槽1A,1Bを一
往復するのに要する時間は、ここでは2〜3時間に設定
されている。
【0015】そして、上記のような構成の攪拌装置付き
貯溜槽1A,1Bには、その前側壁部2の下部にそれぞ
れ非破壊式瞬時測定用の水分計90が配設されている。
この水分計90は、公知の静電容量式のもので、図2に
示される如くに、絶縁材で覆われた絶縁本体部92に電
極94が前方に向けて突設されており、前記側壁部2に
おける内方に突出する凸部2aに前記絶縁本体部92が
配されるととともに、前記電極94を前記側壁部2を介
して前記貯溜槽1A,1B内に臨ませた状態で前記側壁
部2に取り付け固定されている。
【0016】この場合、側壁部2はアース電極となるの
で、図6に示される如くに、水分計90を側壁部2の凹
部2bに取り付けた場合には、そのアース電極となる側
壁部2と水分計90の電極94の頂点部とが距離gしか
離れず近づき過ぎることになり、さらに、凹部2bの貯
溜穀物は乾燥し難いとともに攪拌もし難いので、ここで
測定された水分率は全体の平均値からは大きく外れたも
のとなり易い。それに対し、上記ように水分計90を側
壁部2の凸部2aに取り付けることにより、側壁部2と
水分計90の電極94とが比較的大きな距離h(h>
g)だけ離すことができるとともに、凸部2a付近の貯
溜穀物は凹部2b付近のものに比して乾燥及び攪拌され
易いので、ここで測定された水分率は全体の平均値に近
いものとなり、適正な測定値が得られる。
【0017】上記した水分計90から得られる貯溜穀物
の水分率をあらわす検出信号は、図3に示される如く
に、コントローラ(制御盤)101に供給され、コント
ローラ101は、水分計90からの検出信号があらわす
水分率に基づいて、ディスプレイ等の表示装置102に
水分率の測定結果を表示したり、水分率が予め設定され
ている目標値に達したときに警告灯やブザー等の警報器
104を作動させたり、前記貯溜槽1A,1Bに吹き込
まれる乾燥用空気量を調整する調量ダンパー9を開閉駆
動する駆動装置106の動作(ダンパー9の開度)を制
御したり、送風機107の作動停止や吐出流量等の制御
を行ったりするようになっている。
【0018】かかる構成のもとで、貯溜槽1A,1Bに
貯溜された水分を含んだ穀物は、攪拌装置100のオー
ガー23,24により上下方向に攪拌されつつ、上記底
床部6から貯溜槽1A,1B内に吹き込まれる送風機1
07からエアダクト7及びダンパー9を介して供給され
る乾燥用空気により乾燥される。このようにして貯溜槽
1A,1B内の貯溜穀物をオーガー23,24で上下方
向に攪拌しつつ、側壁部2A,2Bに取り付けられた水
分計90により貯溜穀物の水分率が連続的に測定され
る。
【0019】この場合、貯溜穀物はオーガー23,24
で上下方向に攪拌されるので、乾燥の進行度合いの異な
る上下の穀物が積み替えられるとともに、上下の層間で
の密度(通常は下層程密度が大となる)が均一化され、
上下の層間での水分率のばらつきが無くされ、それによ
り、水分率の測定位置による誤差を小さくすることがで
きる。そして、上記のように貯溜穀物を攪拌しつつ貯溜
槽1A,1Bに配置された水分計90により連続的に直
接その水分率を測定することから、サンプル採取による
水分率の測定に比して、貯溜穀物の水分率を極めて容易
にかつ正確に測定することが可能となる。
【0020】ここで、オーガー23,24は第1の台車
10及び第2の台車20と共に貯溜槽1A,1Bの前後
方向及び左右方向に移動しながら貯溜穀物を上下方向に
攪拌しているので、水分計90に対しては周期的に接近
−離隔することになり、オーガー23,24が水分計9
0に最接近した直後、言い換えれば、水分計90近傍の
貯溜穀物が上下方向に攪拌された後の所定期間は、上下
の層間での密度が均一化され(その後は圧密が起こ
る)、上下の層間での水分率のばらつきが小さくなって
いるので、このときの測定値は最も正確な値となってい
るはずである。
【0021】ただし、オーガー23,24が水分計90
に接近して離れていくときには、水分計90から得られ
る検出信号が表す水分率表示値(表示装置102の表示
値)は、例えば図4に貯溜穀物の水分率が比較的高い場
合が例示されているように、オーガー23,24が水分
計90の電極94に対して前述した距離h以下に近づい
た時点taからさらに接近し、その後、距離h以上離れ
た時点tbまでの期間Taは、オーガー23,24がア
ース電極となり、電極間の距離が変化するとともに、貯
溜穀物の密度も変動するので、前記水分率表示値がパル
ス状に大きく変動し、このときの水分率表示値は実際の
貯溜穀物の水分率を表していない。
【0022】従って、本例においては、上記のようにオ
ーガー23,24が水分計90の近傍に位置して水分率
表示値が実際の貯溜穀物の水分率を表さない期間Taが
経過した後の、水分率表示値が比較的安定する時点tc
からtdまでの期間Tb内での測定値(例えばその期間
の平均値)に基づいて、コントローラ101は、貯溜穀
物の実際の水分率が予め設定されている目標値に達した
か否かを判断して、警告灯やブザー等の警報器104を
作動させたり、前記貯溜槽1A,1Bに吹き込まれる乾
燥用空気量を調整する調量ダンパー9を開閉駆動する駆
動装置106の動作(ダンパー9の開度)を制御した
り、送風機107の作動停止や吐出流量等の制御を行っ
たりするようにされる。
【0023】なお、コントローラ101は、オーガー2
3,24が水分計90近傍にあるか否か、すなわち前記
時点ta,tbを、例えば水分計90から得られる検出
信号が表す水分率表示値の変化率を演算することにより
検知するようにされる。また、水分計90から得られ
る、オーガー23,24が水分計90に最接近する前の
測定値と後の測定値との差は、貯溜穀物の乾燥の進行具
合や攪拌度合い等もあらわすことになり、前後の差が大
きいと貯溜穀物全体の水分率のばらつきが大きいと言え
るので、その差に基づいて、前述した如くの種々の制
御、例えば、図5に示される如くに、水分率表示値が前
記時点ta以前と時点tb以後とで殆ど等しい場合に
は、貯溜穀物全体の水分率が均一になっているととも
に、貯溜穀物が充分に攪拌されて品質も一定となってい
ることが推定でき、このときには、コントローラ101
が乾燥処理終了時期が近づいたと判断して、例えば、ダ
ンバー9の開度を狭くして乾燥速度を低下させる等の制
御を行うようにされる。
【0024】さらに、前述した如くに、水分計90から
得られる検出信号に基づいて、水分計90にオーガー2
3,24が最接近したことが検知できるので、水分計9
0は近接センサの役目も果たし、オーガー23,24が
貯溜槽1A,1Bを往復した回数等を表示装置102に
表示させることもできる。なお、上述の例においては、
水分計として静電容量式のものが用いられているが、水
分計としては高周波式のもの等他の種類のものを用いて
もよい。また、貯溜槽は上述の例のような角型ものに限
らず、円筒形のもの等でもよいことは勿論であり、攪拌
装置も上述の例に限らず、自走式等の他の種類のものを
使用できる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る貯溜穀物の水分率測定方法によれば、貯溜槽内
の貯溜穀物を攪拌具で上下方向に攪拌することから、乾
燥の進行度合いの異なる上下の穀物が積み替えられると
ともに、上下の層間での密度が均一化され、上下の層間
での水分率のばらつきを無くすことができ、それによ
り、水分率の測定位置による誤差を小さくすることがで
き、さらに、貯溜穀物を攪拌しつつ貯溜槽に配置された
水分計により連続的に直接その水分率を測定することか
ら、サンプル採取による水分率の測定に比して、貯溜穀
物の水分率を極めて容易にかつ正確に測定することが可
能となる。
【0026】また、本発明に係る水分計の取り付け構造
においては、側面視凹凸形状の鋼板パネルからなる側壁
部の内方に突出する凸部に、水分計の絶縁本体部を配す
るととともに、その絶縁本体部に突設されている電極を
前記側壁部の凸部を介して前記貯溜槽内に臨ませた状態
にするので、アース電極と水分計の電極とを適正距離だ
け離すことができるとともに、凸部付近の貯溜穀物は凹
部のものに比して乾燥及び攪拌され易いので、ここで測
定された水分率は全体の平均値に近いものとなり、適正
な測定値が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貯溜穀物の水分率測定方法が適用
される攪拌装置付き貯溜槽を備えた穀物乾燥処理施設の
一部を示す斜視図。
【図2】図1に示される水分計の取り付け構造の説明に
供される図。
【図3】図1の攪拌装置付き貯溜槽に対する乾燥制御系
を概略的に示す図。
【図4】図1の穀物乾燥処理施設において水分計に対す
るオーガーの位置変化による水分率表示値の変動を経時
的に示すグラフ。
【図5】図1の穀物乾燥処理施設において水分率表示値
に基づいて行われる乾燥制御の一例の説明に供されるグ
ラフ。
【図6】水分計を側壁部の凹部に取り付けた場合の説明
に供される図。
【図7】従来の穀物乾燥処理施設の一例を示す図。
【符号の説明】
1A,1B…穀物貯溜槽 2〜5…側壁部(仕切り壁部) 2a…凸部 2b…凹部 6…底床部 7…エアーダクト 9…ダンパー 10…第1の台車 20…第2の台車 23,24…オーガー 90…水分計 92…絶縁本体部 94…電極 100…攪拌装置 101…コントローラ 102…表示装置 104…警報器 200…穀物乾燥処理施設

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯溜槽内の貯溜穀物を攪拌具で上下方向
    に攪拌しつつ、前記貯溜穀物を外部に取り出すことなく
    前記貯溜槽内で直接その水分率を測定することを特徴と
    する、貯溜穀物の水分率測定方法。
  2. 【請求項2】 攪拌具が水平方向に移動しながら貯溜穀
    物を上下方向に攪拌するようにされ、かつ、貯溜槽の側
    壁部に取り付けられた水分計により貯溜穀物の水分率を
    連続的に測定することを特徴とする請求項1記載の貯溜
    穀物の水分率測定方法。
  3. 【請求項3】 貯溜穀物の圧力により側壁部が湾曲しな
    いようにすべく該側壁部が側面視凹凸形状のパネルから
    作成されている貯溜槽において、絶縁本体部に電極が突
    設されてなる水分計を、前記側壁部における内方に突出
    する凸部に前記絶縁本体部を配するととともに、前記電
    極を前記側壁部を介して前記貯溜槽内に臨ませた状態で
    前記側壁部に取り付けたことを特徴とする水分計の取り
    付け構造。
JP32708494A 1994-12-28 1994-12-28 貯溜穀物の水分率測定方法及び水分計の取り付け構造 Pending JPH08172894A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI610617B (zh) * 2014-10-30 2018-01-11 Iseki & Co Ltd 聯合收割機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI610617B (zh) * 2014-10-30 2018-01-11 Iseki & Co Ltd 聯合收割機

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